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【リレー小説】えなりの奇妙な冒険〜冨樫の遺産編第6部

1 :作者の都合により名無しです:03/04/13 15:01 ID:DoE0Oojl
これはえなり2世の数奇な運命を追った奇妙な冒険である

前スレhttp://comic2.2ch.net/test/read.cgi/ymag/1043128803/l50
からの続き、行くぜ!!


684 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/06/01 17:15 ID:uPqWoLTg
戸田ワラタ。バカだ、こいつ。

>>676
いや、お気遣いどうも。
ただ、上手い人が描くと、その漫画家のマンガを読んでみたくなるので、
ちょうど読んでみようと思ってたところです。
だが、うちの近くのマンガ喫茶にあるのか?という疑問はつきまとったりしてる
のですが。

685 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/06/01 22:37 ID:K0wmV7YW
日曜なのにあまり進まんね。
むしろ日曜だからか?

686 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/06/01 22:45 ID:miiHdV6I
やっぱそうなんじゃない?
ほかに出きる事も多いし?

687 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/06/02 01:47 ID:I3cHjnYs
 広江の冥土服を切り裂き、『赤』、が飛び散る。
 渡辺はわれに返った。
「…く…そっ!」
 自分を抑え、そしてゆっくりと自らの手のひらを覗く。
 それは…いつもの自分の手だった。

「うあ…っ」
 広江は衝撃で一瞬失った意識を取り戻す。
 それは戦士としての日ごろの訓練の賜物だった。
 そして瞬時に状況を確認する。
 冥土服は既に裂け、その下から『赤』──、Tシャツが飛び散る。
 そしてそこから覗かせたのは──胸毛で満たされた、分厚い胸板。
「き…きゃあああああああああ!!」
 既に戦闘準備を終えていた渡辺は突然の金切り声に一瞬驚愕する。
 だから、涙ぐみ、真っ赤な顔をして胸元を押さえ、そしてすね毛丸出しで廃墟を走り去っていく広江を止めることは出来なかった。
ド ド ド ド ド ド …

 しばし呆然とする渡辺が、それを追いかけることを思いついたのは数秒たってのことだった。


(やだっ…もうっ…エッチ…こんなの…内藤様にも見せたことがないのに…

         内 藤 様 に も 見 せ た こ と が な い の に ! ! )

 走っていく広江・ザ・ブラックラグーン。その胸の高鳴りは走ることによる酸素の消費だけではないことに、彼はまだ気付いていなかった。
 一部お見苦しい点があったことは大変申し訳ありません。

688 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/06/02 01:48 ID:I3cHjnYs
ごめんなさい。暴走しました。不快に思った方は迷うことなくスルーしてください。
>>676
またやってしまった…ご指摘ありがとうございます。精進します。


689 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/06/02 02:46 ID:BnEb3doR
いや、良いと思う………嫌だが……

690 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/06/02 08:56 ID:cuYAKmvW
広江出したの俺なんだが、なにやら恐ろしいキャラに育ったなw
意外とブラック・ラグーン読んでる人って多いのか?

691 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/06/02 09:09 ID:EVlqhrJL
>>687
面白かったんで、いいんでないかい。
まあ、元祖変態チーム戦の前菜だと思えばなんでもないし。

692 :果てしなく長え…すまん:03/06/02 14:25 ID:cuYAKmvW
打席で落ち着かない岸本。それはひとえに、目の前の戸田のせいだ。
この男は、弟の仇だ。必ず、倒す。
しかし、戸田のあまりの馬鹿さに、その意志が何処か萎えつつあるのも事実だった。

一方、戸田は、そんな岸本の胸中も、ついでに周囲の白眼視も意に介す事なく、
岸本がバット振った瞬間に殴りかかる事だけを考え、気を張っていた。
だが、突然、戸田の後頭部に、鈍い激痛がはしった。

戸田「ぐあっ!?」
それは、水島の放った硬球だった。見事に、戸田の延髄にめりこんでいる。
それにわずかに遅れて、岸本のバットが唸りをあげた。

ガツンッ!

戸田「あべ……」
戸田は、水島の豪速球と、岸本の鋭いスイングに頭部をサンドイッチにされ、
あっけなくダウンした。

水島「邪魔や」
岸本「邪魔だってばよ」
白けきった空気が去り、あらためて水島が投げた!ドン!

岸本「な、これはシュート!?」
克「おおっと、水島選手、はじめての変化球!内角を抉るような高速シュートだあ!」
荒木「投球パターンを変えてきたか……水島め、いよいよ本気だな」

岸本「くっ!だが、アウトになっても塁に出るってばよ!」
先程の、戸田をKOした際のスイングは、ストライクと判断された。
したがって、岸本はもう後がない。
水島の3球目に、岸本は勢いよくスイングした。


693 :果てしなく長え…すまん:03/06/02 14:28 ID:cuYAKmvW
岸本「!?」
ストレートにヤマを張って、振ろうとした岸本。
しかし、ボールが一向に来ない。岸本はすんででスイングをこらえていた。
その岸本に視界に、宙を舞う白球の姿が。

克「お〜っと、これは『ドカベン』キャラ・不知火の得意技、超遅球だ〜〜っ!
  まさに蠅の止まる、必殺のチェンジアップ!!」

岸本は完全にバランスを崩されながら、なんとかふわふわと漂うボールを叩いた。
だが、ボールは力なく舞い上がり、センターフライになった。センター?

水島「しまった、戸田のおかげで、センターが無人や!ライトとレフト、走れ!」
藤井「おおよ おれにまかせな !」
旭「いや あれは おれがとる !」
それぞれライトとレフトを守っていたTWO突風の2人が、センターフライを捕りにいく。
しかし、2人とも我先にとボールを捕ろうとした為、正面衝突。TWO突風K.O。
センターフライは長打になろうとしていた。
だが、その直前で、疾風のごとく現れた影が、ボールを捕球した。
『ラディカル・グッド・スピード』の能力で、センターに帰還した戸田だった。

戸田「よし、キャッチしたぜ!いっくぜええ!!」
返す刀で、戸田が猛スピードで、岸本に突っ込んでいく。
戸田が、砂煙りを巻き上げながら、宙を回転した。

戸田「喰らえ!!」
岸本「戸田ア!させるかってばよ!」
上空から凄まじい速度で襲い掛かってくる、戸田。
岸本が、素早く印を結んだ。たちまち、岸本の10人以上に分身する。
岸本得意の、影分身の術だ。だが、そこへワラワラと同じ数だけの人影が群がってくる。

「「「「「「「「「「「そうはさせないじゃん!」」」」」」」」」」」
それは10以上もの余湖!!

岸本「お…おまえら、いったい何人いるってばよ!!」



694 :果てしなく長え…すまん:03/06/02 14:29 ID:cuYAKmvW
カッ! カッ! カッ カッ! カッ! カッ! カッ! カッ!
次々と岸本の分身に組み付き、自爆していく余湖。
あっという間に、岸本はすべての影分身を破られた。

戸田「殲滅のおお!シェェルブリットォオオッッ!!」
圧倒的な戸田の拳が、1人になった岸本を襲った。
間一髪、飛び退いて避ける岸本。陥没した地面から、拳を引き抜いて笑う戸田。
戸田「さあ、喧嘩だ喧嘩!ハデにやろうぜ、岸本!」
岸本「上等だってばよ、戸田!聖史の仇をとらせてもらうってばよ!!」
気迫をみなぎらせる両雄。しかし、そこに水島の怒声が飛んだ。

水島「何しとるんや、戸田ー!はよ、三塁に投げんかいっ!
   タ ッ チ ア ッ プ や !!」

そう、ルールに無知な戸田の隙をついて、荒木が三塁に向かっていたのだ。
『ホワイトアルバム』を纏って滑走する荒木は、あっという間に三塁に肉迫する。
三塁手・森恒二が吼えた。その肉体を、魔 猿 ワ イ ア ル ドに変化させる。

森「ぶわあーーーっと、いくぜ、ぶわあーーーっと!」
荒木の前に、巨大化した森が立ちふさがる。
しかし、荒木は冷静さを保ったまま、言った。

荒木「うん…それがいい……そのデカさが…実にいい…」

ドンッ! ドンッ!

刹那、森の巨体を何かが貫いた!
森「……あれ?」
なんと、森の右腕と左の脇腹に、それぞれ幼児の頭ほどもある風穴が空いていた!
ゴボッ…と血を吐いて、森の巨体が地面に倒れふした。

荒木「『プラネット・ウェイブズ』……これは隕石を操るスタンドさ。
   的がデカかったおかげで……実に当り易かった。」

技来「森ーーーーーッッ!!」
ナノマシンの侵食により、ベンチ待機を余儀なくされた技来が、絶叫した。

695 :果てしなく長え…すまん :03/06/02 14:31 ID:cuYAKmvW
力なく沈んだ森を尻目に、悠々と三塁を踏んだ荒木。
その光景に、戸田は衝撃を受けた。
自分のせいで、とりかえしのつかない損害をチームに与えてしまった。
その自責の念に、戸田が激しく動揺する。

戸田「どうしよう……これはピンチだ……チームがピンチだ……僕がピンチだ…
   
助 け て 僕 の ス ー パ ー ピ ン チ ク ラ ッ シ ャ ー !!」

ドシュン! ドシュン! ドシュン! ドシュン!

戸田の叫ぶと、グラウンドのそこかしこが粒子化し、巨大なアルターを形成した。
戸田がピンチになったときのみに発現させられる、スーパーピンチクラッシャーだ。
それは、さながら古いスーパーロボットのような、特殊なフォルムをしていた。
その威容を見て、会場中がどよめいた。そして、それに殊更反応を示した者がひとり。

大和田「むう!?なんというロボット!負けてはおれん!!
    出ろーーーーーッッ!!ロボーーーーーーーーーーーッッ!!!」

大和田がベンチで、得体の知れない無線機に向かって叫ぶと、突然轟音が響きわたった。

東「な…なんでしょう!?この地響きは…ってあれはーー!?」

いきなり、会場の天井を突き破って、巨大な影が出現した。
それは一見すると、キャッチャーが巨大化したような人影だった。
良く見ると、すべては鋼鉄で出来ており、指揮官機仕様の角が頭部に生えている。

大和田「パイルダーーーーオーーーーン!!」

高らかに叫ぶと、大和田はロボットの頭部コクピットに乗り込む。

大和田「発進!喧  嘩  上  等  ロ  ボ  !!」

喧嘩上等ロボはメインカメラを光らせて動き出すと、スーパーピンチクラッシャーに突進する!!
2体の巨大ロボ同士の、

  地 上 最 強 の 殴 り 合 い が 始 ま っ た!!


696 :果てしなく長え…すまん :03/06/02 14:32 ID:cuYAKmvW
一撃で高層ビルをも楽に破壊するであろう、狂気じみた攻撃の応酬が始まった。
野球場で、傍若無人の乱闘を繰り広げるロボット達の為に、会場は大混乱に陥った。
あまりの事態に、東も克・亜樹も、声も出ぬまま呆然としている。観客席も騒然。

山口「ぬう!いかん!!混乱を収拾しなければ!
   逆  仏  契(ぎ ゃ く ぶ っ ち ぎ り) !!!!!!」
たちまち、山口が巨大化し、鉄色の巨猿が出現した。

「出    魔
  

  
  
 獄    猿」

これは、山口の最終兵器であった。しかし、これをやると、山口は理性を失ってしまう。
……結果、事態はさらに悪化した。
入り乱れて天地も轟くバトルロイヤルを展開する、巨体三匹。
さらに悪い事に、それを見た岸本が、

岸本「こ…これはエライことだってばよ! 口 寄 せ の 術!!」

・・・・巨大蝦蟇を召還したのである。 
バトルロイヤル激化。もはや、ハルマゲドンであった。

えなり「な…なんてことだ……こんな事態…どうすれば……」
鳥山「へへ…盛り上がってきたぞ。オラ、わくわくしちまうな」
えなり「そんな事言ってる場合ですか!」
武井「いかん!えなりくん、宮下先生が出て行ってしまった!止めるんだ!」
見ると、マウンドではすでに宮下と水島が、すでに殴りあっている。
慌ててベンチを飛び出す、えなりチーム。
それに呼応し、チャンピオンチームの控えも全員、グラウンドに躍り出る。

 
      最  悪  の  乱  闘  勃  発  !!!

697 :果てしなく長え…すまん :03/06/02 14:34 ID:cuYAKmvW
もう野球もなにもない。場内は、阿鼻叫喚の地獄絵図と化した。
バーリトゥード野球につきものの事態、乱闘である。

藤井「いくぜ、ごちゃまんだ!」
旭「ごちゃまん、じょうとう!」

戸田「へへ、面白くなってきたな、ハデに行こうぜ。なあ、岸本!」
岸本「こうなったら決着、つけてやるってばよ!」

荒木「やれやれだ…エライ事態になったな。まあ、今のうちに、一点取っておくか」
ひとり冷静な荒木は、乱闘を尻目に、ホームに向かう。
しかし、その前に立ちはだかる影。

荒木「……きみは?」
それは、奇妙な鎧のようなものを纏った、ショートの伯林であった。

伯林「荒木先生……貴方は、僕の目の前で、森さんを卑劣な手段で倒した。
   僕は……貴方を 許 せ そ う に な い」
荒木「否定はしないさ。
   真っ向勝負を避けて、不意打ちを使ってまで、僕は野球を優先した。
   今更、弁解はしない。勝負は受けるよ。
   だが、チャンピオンの萌え漫画家ごときが、僕に勝てるとでも?」
伯林「分かってます。僕では貴方に勝てない。しかし、それでも僕は闘います。
   最 強 委 員 長 と し て!!!!」

荒木「いい目だ。存分に来い!今度こそ、真っ向勝負だ!!」

698 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/06/02 14:35 ID:cuYAKmvW
ひとりで勝手に長々と書いてすまん。
これから、バイト行ってくるよ。

699 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/06/02 18:15 ID:WOrlBd1l
最強委員長まで出すのか・・・
個人的には嬉しいが、これで戦力外の癒しキャラが
施川1人になってしまった訳だがw

700 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/06/02 19:29 ID:OQav1E+W
、                   
                 |                   
                 |                   
              ,,r‐-┼--,,、                
                ,,i´   .|   `゙'-.   .'"゙゙゙゙゛        
       -----  /   .,-|'¬i、  ‘'i、             
           │   / |l  `i、   ゙l  .、,,,,,,_        
           l゙   l゙  .]   }   ゙l    `゙′      
       .,,r‐ー` |   |  |    .|   |  .,,,、        
           |   .|  |   .ノ   |   `''ー       
           ゙l   |  | ._,/   .ノ            
         _,,/ ゙l、  .''='广`   ,,-'"             
        '"    ヽ_ ___|,,,,,,,,-‐″               
              ̄`  .|                  
                 |           700        
                 |    

701 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/06/02 20:09 ID:FbFOoGsR
なんか栽培マンみたいな方が一人いらっしゃいましたが。

702 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/06/02 21:49 ID:8+8a8UvJ

 そのころ衛藤ヒロユキは『幻獣ヨンヨン』に乗って空から廃墟の町を見渡していた。
「ビルが崩れたから心配になって来てみたけど、誰もいないんだもんなあ。」
 文句を言ってみたところで誰も聞いてくれるわけでもない。
 もっとも、そんなこと以上に突き詰めて考えなければいけないのは、
 台詞が説明的だということだが、
 今まで活躍の場もなかったのだから、それは仕方がないことなのだろう。
「悲しいなあ…」
 要するに放置されていたわけだが、
 目に涙を浮かべようとも、誰かが解決してくれるわけでもない。
 とりあえず同じ場所にいても仕方がないため、
 グルグルを使ってみたわけだが。
 廃墟の町。
 壊れかけた石造りの建物が並ぶ。
 舞台はセッティングによるものではなく、どこかから持ち運んだものなのだろう。
 そのとき、衛藤はビルの屋上で無表情で倒れている女を発見する。
「金田一!!」
 ヨンヨンから飛び降り、金田一に駆け寄る。
 どうも眉間に弾丸を喰らったらしい。ぴくりとも動かない。
「まさか金田一がやられるなんて…」
 そこまで言ってから衛藤は気付く。
 貫通したはずの弾丸があらぬ方向に弾痕をつけていることを。
「どっきり」
 いつの間にか金田一が起き上がって、ばんざいなどしている。もう傷跡もない。
 金田一は起き上がると無表情に言ってくる。
「…敵を欺くにはまず味方からというしな。」
「関係ねぇーーー!!」
 衛藤は息を荒げるが、金田一は聞いたふうでもない。
 もとより、聞くことを期待したわけでもないが。
 そのとき、銃声が響いた。
 掠める弾丸に顔をしかめながらも衛藤は叫ぶ。
「誰だ!?」
「フフフ、随分とせかすじゃないの…イヤな男。もう…武器はないわ。
女はワインと一緒なの、あせってがっついても…おいしくならないわよ?」
 出てきたのは、硝煙の臭いさえしなければ、まだ少女ともいえる年齢なのではないかと思えた。
 それは、目つきの悪ささえ気にしなければ、美人なのではないかとも思える、黒髪の女。
 赤いTシャツに──綻びでもあるのだろうか──エプロンのような生地を巻いてある。
 そして少女は、ゆっくりと言葉を紡ぐ。
「聞きたいことがあるのよ。」



703 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/06/02 21:49 ID:zCK5KEWR
真島「(私のスロウとヘイストをパクっただと・・・早過ぎる。本来の力、『RAVE』の技を
    使わないで良かったというべきか)
矢吹が真島と戦った最期の理由―――それは真島の技をパクる事。矢吹はほんの
わずかだがゲームの力も手に入れた事になる。
真島「(だが、それはこっちも同じ事。大いに利用させてもらおう。お互いにな。
ニヤリと真島が笑ったのに矢吹は気づいたのかどうかはさだかではない。
矢吹「さて、もう少し帰書文について話しておこう。先程、契約者を守ると言ったが
    それはこいつ等が我等の守護霊になったわけではない。契約に違反する。
    例えば、私がお前に危害を加えればお前を全力で守り契約違反者である
    私に処罰を下すだろう。
再びほったと小畑が姿を現した。どうやら自分達の話をしている為出てきたのだろう。
真島「具体的にはどのような処罰なのだ?
アルテマウェポンを地面に刺し、英雄の盾をそれに立て掛け二組の腕を組みながら
そう尋ねる。
ほった「そうですね・・・それは時と場合によります。
小畑「単に警告するだけとかもあるし、最悪は俺等がそいつを殺すよ。
少年のあどけない笑顔のままでサラっと言い放つ。顔は笑っているが目は笑っていない。
本当にそれが出来ると確信している表情だった。
矢吹「そして契約にも三つの種類がある。義務・権利・強制の三つだ。簡単に言えば権利
    は放棄できる。義務は守る守らないは自主性に任される。ただ、破ればペナルティ
    もあるがな。そして、強制は破る事すら無理。先程の契約で言えば、兵士に関する
    事は権利。お互いに対等云々は義務。強制は裏切り不可って所だ。
真島「なるほどな。・・・だが、いくつか疑問点があるな!
そういうと真島はアルテマウェポンを引き抜きそのまま小畑に切りつけようとした。それを
止めようとする者は誰もいなかった。小畑は避けようともせず静かに笑う。
金属と金属がぶつかり合ったような音がした。アルテマウェポンは小畑に振れた後ピクリ
とも動かない。
真島「固くて切れないわけでも、アルテマウェポンの鋭さが足りないわけでもない・・・・・・
    なるほど、最強と言う事か。
小畑「これで分かった?俺達の力が。
傷一つつかなかった小畑がアルテマウェポンをどかそうともせず笑う。少年らしい笑顔で。
無邪気なのか残酷なのか、自信なのか過信なのか、嬉しいのか見下しているのか、それとも
全部なのかは検討も付かないが。
真島「すまなかったな。
切りつけた小畑に言ったのか、それとも主の矢吹に言ったのか、ともかく真島はそう言い言葉
を続ける。
真島「一つ聞かせてくれ。なぜ、こいつらはこんな姿なんだ?
ほったと小畑はいい大人だったはず。それなのに何故こんな少年やらになっているのか。
最初に見た時からの疑問だった。
矢吹「なるほどな。理由は簡単だ。この方がより力を発揮しやすいからな。
真島「そうか。それじゃあ、そろそろ返してくれないか?安西に用があるんでね。
矢吹「ああ、いいだろう。すまなかったな。お詫びに安西の近くに送ってやろう。
そういうと真島の後ろの空間が歪みはじめた。真島が入ろうとした時、小畑も着いてきた。
小畑「俺はあんたと一緒ね。大丈夫、邪魔しないし助けないから。
契約者に同行するのかと真島は納得して、勝手にしろとだけ言い歪みに入っていった。


704 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/06/02 21:50 ID:8+8a8UvJ

 広江・ザ・ブラックラグーンはゆっくりと言葉を紡ぐ。
「聞きたいことがあるのよ。」
「顔、変わったーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!」
 目の前のごつい男を横目に金田一に向かって叫ぶ。
「金田一さーーーーん!!」
「はーい。」
「んん!いい返事だ!!
ついでにこれがどーいう事か説明せーーーーーー!!!!」
「…やれやれ、不思議なことがおきたら何でもすぐ金田一のせいにするのもどうかと思いませんかね。
嫌んなっちゃう。」
「オレだって嫌なんだよ。」
 衛藤は呻くが、それで事態がどうにかなるわけではなかった。
 金田一は続ける。
「ま…あれはおそらく広江の思い込みが見せた姿であろう…」
「思い込み…?」
「…広江の脳内では今の自分の姿はあんな感じなのだろう。」
「おこがましいにもほどがあるわ。」
 衛藤は広江のほうを向く。
 原因がわかっても、事態が動いていないことには変わりがない。
 広江が口を開く。
「フフ、知りたい?あたしの事…。」
(心の底からどうでもいい…)
 衛藤は思った。
 もっとも、何の話をしているのか理解も出来なかったが。
 要領を得ない。
 と、金田一が口を挟んだ。
「…何を悩んでいるのかは知らないが…」
「なっ…」
「悩むだけでは解決などしまい…」
「…言ってくれるねっ…!」
「信じるならば…突き進んでこそ…。」
 感情的に反論しようとする広江に対して、金田一がたたみかける。
 しばしの沈黙、そして──。
「…そうね。あたしらの世界じゃ落としどころが大事だって、ね。じゃあ…行って来るよ。」
 そして、快活にこちらに向けて笑いかける。
「あんたら、ありがとよ!じゃあな!」
(…あたしはいまでも内藤様への気持ちは変わらない、それとは別のことだ。だからこそ…)
 広江は礼の後に囁くが、それは誰にも聞こえなかっただろう。
 そして、身を翻して広江は去っていった…。
「なんだったんだ…一体…」
 衛藤は呆然と広江を見送った。
 金田一のほうは一定時間が過ぎて、消えたヨンヨンの居たところを眺めている。
 呻いても、答えが分かるわけでもない。
 理解する事をあきらめた衛藤は
 再びヨンヨン召喚のためのグルグルを紡ぎ、金田一と共にその場を移動する。

 

705 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/06/02 22:48 ID:HXlnI2R6
えなり、チャンピオン、バンチ、変態、ガンガン、そしてGUNG-HO−GUNS・・・・・・
それぞれが己の信念のために戦い、道を切り開こうとしていたその頃・・・・・・
ジャンプスポーツチームと裏御伽チームは・・・・・・
鈴木「おお〜っ!荒木先生すげーっ!」
許斐「まだまだだね」
盛り上がっていた。。
井上「で、どうなの?もうそろそろ連載?」
岡野「ああ、構想はあるんだけどね。まずは読みきり・・・あ、またあの人死んだ。」
和んでいた。えなり対チャンピオンの野球を肴にして。
こちとら暇なのである。裏御伽にいたっては2回戦も活躍の場無し。
さらに試合が先送り、どちらもジャンプ出身が多いから相手チームは知った顔。
酒盛りが始まらないわけが無い。
本宮「おいおいおいあのセンターどこ守ってんだよ」
高橋「森田も厄介なモノを引き受けたもんだ」
いい感じに出来上がった親父二人
仮面の男「・・・・・・」
正体がバレるのはまずいため黙り込む男
川原「・・・・・・」
ただ一人講談社出身で場に馴染めない男
澤井「真倉さん、一杯どうぞ」
真倉「ああ、こりゃどうも」
一番若手のために気を使う男
このあと試合だなんて誰も覚えちゃいないだろう。
なにせ漫画家。記憶力が命。
締め切りなんて忘れるにかぎる。都合のいい記憶力が命。

706 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/06/02 23:16 ID:HXlnI2R6
東『大変です!乱闘が始まりました!』
テレビの中の東がけたたましく伝える。
本宮「いいねぇ乱闘!やっちまえー!」
高橋「おおっ!?今日は酒の回りが早ええのか3人ばかしでっかいのがいるぞー!?」
本宮「そん位なら俺だってみえるぞー!俺はさらにおなじ奴が2組いっぱい見えるもんねー!」
戸田『乱戦のシェルブリットォ!』
岸本『木の葉忍法 影分身!』
宮下『わしが男塾塾長宮下あきらじゃ〜!!』
水島『が〜っはっはっはっはええパンチやで〜っ!!』
藤井『がつんだ!』
旭『がつんだ!』

森田『 お 前 ら い い 加 減 に し ら ろ れ っ ち ゅ あ 〜 !!!!』

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――

                 しばらくおまちください

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――

放送中断。テレビにはお花畑。なごやかなBGMが響く。
井上「おい・・・いまの・・・」
許斐「キレてましたね・・・森田先生」
本宮「あ〜っ!?酒が切れたのか〜?」
高橋「俺の心はハングリー!!」
親父大暴れ。

707 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/06/03 00:10 ID:wf9nSVbM
この独特の文章リズム……まさか某バキスレのあいつではなかろうなw

708 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/06/03 00:12 ID:uedYqVsq
bao?

709 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/06/03 00:16 ID:UqR9ydlv
>>707
ちがうちがう。あの人にはかなわんです。
でもたしかにあの電波バレには影響をうけてしまった。
アレほんとにヤバイもんなあw

710 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/06/03 17:52 ID:cxBhzZet
島本って今なにしてるの?
チャンピオンチームに居候してるの?
なんかセリフ無いから、、、。
質問スマン。

711 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/06/03 18:25 ID:wf9nSVbM
俺は、とりあえずベンチに控えてると考えて、話書いてたけど。
ちなみに、今までのオーダーをまとめると、

えなりチーム        王者チーム

1番ライト    宮下   1番ピッチャー  水島
2番キャッチャー 荒木   2番レフト    旭   
3番ショート   岸本   3番キャッチャー 鈴木ダイ
     ・        4番センター   戸田
     ・          ・
     ・          ・
9番ピッチャー  えなり  以下、現時点では不明


ちなみに、ポジションだけ確定してるのは、

えなりチーム        王者チーム
 
一塁  富沢(戦闘不能)  一塁  余湖   ベンチ 島本 
二塁  板垣        二塁  山口       技来
ライト 宮下        遊撃  伯林       藤澤
              三塁  森        施川
              ライト 藤井 


・・・こんなとこかな?
藤澤は、まあとっておきの出番がある事だし、今はベンチが妥当でしょ。

712 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/06/03 19:31 ID:0T1uAuxg
つーか今気付いたけどえなりチーム明らかに欠員でてるよな……
影分身で補充か?

713 :710:03/06/03 19:31 ID:cxBhzZet
>>711
おおっ こんなに詳しく書いてくれてありがとうございます!
戸田と島本の燃え(バカ)なやり取りが好きだったもんで。

藤澤の出番も気になるんで楽しみにしてます〜
ガンバッテ下さい!

714 :711:03/06/03 20:00 ID:wf9nSVbM
良くみたら、宮下の2人になっとるw
もうちっと分かりやすく書くか。

715 :修正版オーダー:03/06/03 20:14 ID:wf9nSVbM
えなりチーム             チャンピオンチーム

宮下  1番 ライト         水島 1番 ピッチャー 
荒木  2番 キャッチャー      旭  2番 レフト(ライト?)
岸本  3番 ショート        鈴木 3番 キャッチャー
富沢  ?? ファースト(戦闘不能) 戸田 4番 センター
板垣  ?? セカンド        余湖 ?? ファースト
尾田  ?? ???         山口 ?? セカンド
岡田  ?? ???         伯林 ?? ショート
大和田 ?? ???         森  ?? サード
えなり 9番 ピッチャー       藤井 ?? ライト(レフト?)
          
                   ベンチ 島本(重傷の為。伏線?)
                       技来(侵食悪化の為)
                       藤澤(秘密兵器)
                       施川(戦力外の癒しキャラ)

ふー、こんなところかね。  

716 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/06/03 20:15 ID:wf9nSVbM
???

717 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/06/03 20:15 ID:wf9nSVbM
誤爆だ、スマン

718 :追加:03/06/03 20:25 ID:wf9nSVbM
えなりチーム応援団

聖(兼代走要員)
本多

719 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/06/03 21:26 ID:6aWHkmCc
>>718
思いっきし忘れ去られてるなw

720 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/06/03 23:39 ID:AJuXf6aZ
高橋、本宮「俺の心はハングリー!ウォウ ウォウ!」
二頭のトラが乱痴気騒ぎ、野球中断、混沌の極み。
真倉「盛り上がってきたな・・・あ、テレビ点いた」
何事も無かったかのように再び野球中継。
しかしバッターボックスに立つのは山口貴由。
選手全員なにがしかの傷、コブができている。
森田『プレイ!!』
東『大変お騒がせいたしました。ただいまより2回表、チャンピオンの攻撃です
  先ほどの乱闘は審判森田先生の仲介、制裁、乱闘により無事鎮圧、いや収束しました。
  なおその際森田先生が全員をKOしてしまいまして、荒木、岸本両者アウトとなりました。
  チャンピオンチーム、5番、セカンド、山口選手からの打順です」
一同「・・・・・・」
岡野「・・・森田先生ってあんなに強かったの・・・・?」
許斐「まあ、キレたら・・・・・」
本宮「あ〜っ!?また酒が切れたのか〜?」
高橋「ダッシュダーッシュダッシュ!!キックア〜ンドダッシュ!!」
宴は終わらない。

721 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/06/04 00:06 ID:+EPA/UJz
ついに出たか裏御伽。
ところで仮面の男なんていたっけ?
裏御伽って本宮、川原、岡野、真倉、にわの、澤井じゃなかったっけ?
ま、いいけどさ。

722 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/06/04 00:32 ID:TG3kxNvk
会話に入っていないにわのの事か?
でも初登場時おもいっきり喋ってたよな?

723 :705:03/06/04 00:36 ID:yo1GWgX0
あ、全員喋らせようとしてにわのだけ忘れてました。
仮面は裏御伽初登場のときに少しだけふれられてました。
中身は秘密というか未定です

724 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/06/04 03:36 ID:AkMhdem9
 西川秀明は自分に巻かれていた包帯を剥ぎ取りながら
 真新しい控え室で毒づいていた。
「木葉の野郎!今度出会ったら殺してやる!」
 怒鳴ったからといって、怒りが引くわけでもない。
 僅かな壁の染みすらない、新しい部屋。
 とはいえ、また移動を繰り返したわけではない。
 荷物を運ぶ前に試合が始まってしまったため、ドクター(荒川弘)が錬金術を使い、部屋を修復した。
 西川はあまりドクターの『技』をそう何度も見たことはない。
 それでも、その実力が拡大していることを西川は気付いていた。

 乱暴に扉を開けて『ドクター』が部屋に入ってくる。
 西川は彼女の機嫌がまだ直っていないことを直感した。
 廊下の損傷を治しに行っていたらしい。妙なところに律儀ではある。それだけではないのだろうが。
「傷はどんな感じ?」
 ドクターは聞いてくる、が、
 『気遣う』という言葉とは無縁の女だ。西川はそう判断していた。
「まあ、もともと傷自体は藤原カムイの呪文でほとんど治ってたんだけどね。
脳に異常がなかったかどうか検査したかったから控えさせたに過ぎないから、もう大丈夫ね。うん。」
 案の定、答えるまもなく、彼女は続ける。

「試合の調子はどう?」
 ドクターはそれだけ言って、壁の一端にあるいくつかのモニターを見ながら呟く。
 これらはドクターが同人軍艦エニッ糞から運び出したものではあるが、まあ、珍しいものではない。
 事実、実際の観客達は試合場に設置された巨大モニターで中継された試合を見ているのだ。
 これはほんの子機に過ぎない。
「こちらが全然勝ってますよ。まだ誰も死んでねぇってのがむかつくけど。
くそ、俺が出ていれば…」
「ふうん」
 大して面白くもなさそうにドクターはモニターから眼を離す。
「まあ、試合自体はハンデまでつけた時点でもう勝負にならないことが分かっていたからね。
これで勝ったとしても嫌味も言えない。
あの女もつまんないことしてくれたわね…」
 あの女、というのが誰だかは西川には想像できないことではあったが。
「…もう行くんですか?」
 控え室から立ち去ろうとするドクターに向かって西川が声をかける。
「私がここで出来ることも、もうないしね。
いろいろと忙しいのよ、私は。」
 屈託もなく、ドクターは答える。そしてさっさと控え室から姿を消した。
「くそっ!」
 西川は誰もいなくなった部屋で呻いた。
 一人になれば、腹立たしさを隠す必要もない。
 モニターの外では、そんな西川に関係なく、試合は行われていた…。

725 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/06/04 03:38 ID:AkMhdem9
 ドクターこと、荒川弘は同人軍艦エニッ糞に戻る道すがら、考えていた。
(何人、気付いた人間がいるのやら…)

 それは、試合自体とはあまり関係のないことだった。
 試合自体はよくやっていると言える。
 もっとも、ここまで戦力を温存できたことは運によるものも大きいが、
 それはこちら側が悪いわけではない。
 まあそこら辺は置いといて、だ。

(廃墟の舞台、矢吹ではまだ作り出すことは出来ない…他の力が絡んでいる
…この飛空挺は。)

 それでも、自身の役に立つような情報でないと意味がない。
 やらなければならないことはいくつかある。
 一人で抱え込まなければならないようなことは抱え込んで、
 それ以外のことについては共有して悩めばいい。
 大したことではない。
 しかし以外に小難しいことではある。

(…とりあえず、賢者の石の研究を進めてから、か。)

 余分なことを考えたせいで力が抜ける。

(…考えごとをしているとうつむいちゃうから、気をつけないと…)

 姿勢を気にすることも、研究も、謎も、考えるという点では、似たようなものだ。
 とりあえず、なんと言って試合が終わった彼らに声をかけるか考えながら、
 荒川はその場を立ち去る。

726 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/06/04 18:20 ID:XEIQUrLp
 野々村は重い足取りで、歩を進めていた。
 限界…いや、それはとっくに超えている。
 だが、戦う意思だけが彼の歩を進める。

 およそ戦いの場に対峙して…
 もっとも厄介なのはこの手合いだろう。
 戦略・戦術の一切を捩じ伏せ、ただ闘争の神に愛されているがごとくに歩を進める。

 そうだ…理屈などいらなかった…野々村に残されているのはただ一発、
 自らの銃の引き金を引く体力。それ以外はもう、何もない。
 絶対に無駄にはしない。
(土塚理弘…絶対にあいつに一撃をくれてやる。)
 彼の姿を思い出しながら、野々村は心の中で誓う。
 そうでなければ、俺は木葉に何て言えばいいんだ?

 もはや身を隠しながら進むのを忘れ、野々村は中央の通りを歩く。
 廃墟のなかを、銃を引きずるようにして歩いていく。
 と、目の前に大男がいた。
 なんというか、厚い筋肉がすぐにわかるような、ごつい、スキンヘッドの男。
 それはGUNG-HO-GUNSはもちろん、相手のチームの顔ぶれでもなかった。

 …人がいないんじゃなかったのか?
 野々村は訝しんだが、審判には廃墟とは言われても、人がいないとは言われていなかった気がする。
 人がいないところを廃墟というのかどうだか判らないが、それは大した問題とは思えなかった。
 観客か。それとも廃墟の住人か。
 それほど遠く離れているわけでもなかったので、野々村は声をかけることにする。
 もしかしたら土塚理弘の居場所を知っているのかもしれない。
 なんと声をかけようか。
 何通りか頭に浮かんだが、とりあえず口に出したのはこんなことだった。
「お前…誰だ?」
 男はしばらく考えてから、あっさりと答えた。自分に指を指して答える。
「…俺は土塚理弘だ。」
「………」
 頭が真っ白になる。
 相手もしばらく何のことだかわからなかったようだが、そのうちに理解したらしく、
闘争心むき出しになって野々村に向かって叫んだ。

「貴様、GUNG-HO-GUNSだなぁー!この土塚理弘様が相手だー!!
テンション、上がって、きたぜー!!」

「誰だお前はぁーーーー!!!!」

 疲れきってはいたが、野々村は叫んだ。叫ぶしかなかった。


727 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/06/04 18:21 ID:XEIQUrLp
 野々村は弾丸を立て続けに放つ。
 腕が重い。
 そして引き金を引いたとたんに体に響く衝撃に野々村は顔は苦痛に歪む。
 真正面から士熊の一撃を喰らい、本当は立っている体力すら残っていない。
「が…はっ」
 全てを使い果たし、倒れる野々村。
 だが、この至近距離で弾丸を放った。
 とても避けきれるものではない──。
 だが、目の前の大男は野々村の決死の弾丸をあっさり避けて見せた。
 素早い。
 何なんだ、一体!?
 驚くこと、そう思考するだけでも、意識は少しずつ磨耗していく。
 そんなことを自覚するほどに野々村は消耗していた。
「この土塚理弘様が相手だーーーー!!!死ねぇーー!!」
 野々村は土塚の拳の破壊力を思い出していた。
 今度あの技を喰らったら、いや、それより格段に低い攻撃だったとしても、
 いまの野々村には、致命傷になりかねなかった。
 本来は動ける状況ですらないのだ。
 土塚は情け容赦なく、拳を放ってくる。
 薄れ行く意識の中で野々村は死を覚悟した。
 ぼか。
 殴られた。
 軽い。
 どうやら本気で殴っているようだが──、あまりにも軽すぎるその攻撃は
 いまの野々村に対しても、ほとんど効かなかった。
 野々村は無理やり意識を取り戻して、疑問に思ってみたが、分かるものではない。
 とにかく、そんな攻撃でもしつこくしつこくしつこくしつこくしつこくしつこくしつこくしつこく
 続けられたら、まずいことになる。
「とどめだーーー!!」
 土塚の攻撃が、来る。
 思わず野々村は目を閉じた。

 ドンッ!!
 
 それは銃声だった。
 野々村は目を開ける。
 銃弾が、土塚の肩口を捕らえていた。
「くっ…」
 呻く、土塚。
 そのはるか背後にいたのは、体のほとんどを銃器──だが、もはや
 その形を成していないものさえも多い──男だった。
「木葉!!」
「『ミカエルの眼』は…これぐらいではくたばらん…」
 自ら満身創痍の、その体を支えながら、木葉はゆっくりと言葉を紡いだ。



728 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/06/04 18:25 ID:XEIQUrLp

 銃声を聞きつけ、藤原カムイが見つけたのはGUNG-HO-GUNSと
 交戦する『ドルチルモード』の土塚理弘だった。

 藤原は思い出す。
 試合前、土塚理弘と交わした話を。
「俺の力は、まだ安定しきってない…だから、
この試合では『ドルチルモード』が出てしまうかも知れない。
だから、お願いします…藤原さん、もしも俺が『ドルチルモード』になったら、あの言葉を言ってください…。」
「しかしそれを言ったらお前は…」
 藤原は言葉を濁すが、土塚はかぶりを振った。
「いいんです。呪文とでも思ってください。『ドルチルモード』は打たれ強さ、素早さは
それほど変化しませんが、攻撃力、防御力が格段に落ちる…俺、みんなの足手まといには
なりたくないんです。だから…」
 言いたいことは、痛いほど判る。なんとなく。
 だから、藤原は土塚を止めることは出来なかった。
「わかった。そのときは俺が『あの言葉』を言ってやる…」
 それが、試合前の藤原に答えられる唯一のことだった。そして…
 今がそのときだった。藤原は迷わず、あの言葉を口に叫ぶ。

「土塚よーーーーー!!やっぱりお前はどう見ても、お前の母ちゃんそっくりだーーーー!!!」

 『ドルチルモード』での土塚は繊細で、傷つきやすかった。
 それを証明するかのように土塚は誰の目にも明らかにショックを受けたような顔になる。
 そう、土塚の母ちゃんは『ドルチルモード』になった土塚にパーマをかけ、
 さらにそれをごっつくしたような顔だった!

ズ ウ ウ ウ ウ ン ! ! ! ! !

 誰が聞いてもわかるような派手な音を立てて、土塚が落ち込む。
「何や…うおおおおっ!」
 今、まさに止めの一撃を打ち込まんとしたとき、木葉の手に、いや、全身に突然
 圧倒的な寒気がかかる。
 そして、急激な気温低下に体力が持たず、木葉は倒れた。
 身動きが取れない。野々村は既に最後の一撃を放つ力すら使い切ってしまっていた。
「『ドルチルモード』で土塚のテンションが最大限にまで落ち込むと、その空気は周りを巻き込み、
周囲の気温を一瞬で低下させる。理由は『ドルチルモード』だからだ!!」
 割と離れたところから、カンペを持ち、解説する藤原。
 声に出して言いたいセリフではないのだが、それを解説しなければいけないのは
 自然の法則というかなんと言うか。
 とにかく、これほどの悲しみをあえて受け入れた土塚の気持ちに答えないわけにはいかない。
 藤原は、重い空気の中心で
 落ち込みながら立ちつくす土塚に向けて次の台詞を放つ。

「土塚よーーーー!本当はお前は、父ちゃんのほうに似てるぞーーーー!!!」

 そのとき、土塚の目には生気が、輝きが、戻る!
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ …
 「テンション、上がって、来たぜーーーー!!!!!」


729 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/06/04 20:12 ID:eByF2T9B
Bブロックは、まだ誰も脱落していないのか?
ここって、どっちが勝つか灰色だから、書く人は苦労してそうだな。

730 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/06/04 21:35 ID:A/9DDlkK
実は今、戦闘のラストを書いていたり。
駄文ですが、最後まで読んでいただけるとありがたいです。

731 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/06/04 21:38 ID:/4kIJeXW
少し時は遡り・・・チェンジ直後のえなりチームベンチにて

えなり「やっぱり、ファーストが不安だな・・・
荒木「バットカンパニーじゃ役不足みたいだな。
聖「だって、大半の人に見えませんし。
坂垣「それじゃあ、お前がかわりに出ろよ。応援団。
聖「あくまでも『代走』なもので。
岸本「それじゃあ、俺の影分身で・・・
宮下「偽者でなんとかなるとは思わんな。
尾田「でも、能力は岸本君と一緒ですし。
大和田「だが、ショートもやってファーストもはお主にはちと辛かろう。
岡田「それに、強い衝撃には弱いですしね。
一同「「おお、>>431以降姿を消した岡田君!!」」
岡田「・・・嫌がらせか?
鳥山「難しいこと言わんでオメーが代わりに入りゃいいだろ?
聖「おや、私は『代走』兼治療役としてここにいるだけで代理選手ではありません。
  初めにした約束を破るつもりですか?ジャンプ作家の方々はそこまで酷い方
   だったんですか?子供に夢と希望と勇気を与える、友情・努力・勝利の基本
   とするジャンプ作家の言葉とは到底思えませんね。子供の手本となるべき
   人が約束を守るという幼稚園児でも知っている社会的基本常識すらないの
   ですか?そこら辺をもう少し詳しく聞きたいのですが(一息)
鳥山「オラ・・・・そういう意味じゃ・・・
武井「まあまあ。あまり虐めないで下さいよ。僕にいい考えがあるんですけど。
荒木「なんだ?言って見ろ。
武井「ファーストは無人にするんです。
荒木「・・・・背水の陣か。
えなり「それで行きますか。
荒木「それじゃあ、気合入れていくぞ。もう一点もやれねぇからな。
えなりチーム一同は勢いよくグランドに出て行った。


本多「・・・先に治しちゃえばいいのに。

732 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/06/04 21:54 ID:A/9DDlkK
 土塚理弘は放屁する。
「はっはーーー!!!!」
 そしてその推進力で弾丸のように飛翔する!
 それが、土塚の『ドルチルモード』でのマテリアル・パワーだった。
 土塚はもはや音速に近い。
 そして、その延長線上にいるのは───木葉!!
 極低温の効果はしばらく続く。
 しかも木葉はもはや避けるだけの意識も体力もない。
ド ッ キ ャ ア ! ! ! !
 間一髪、木葉に土塚のスーパー頭突きが当たる寸前に。
 空中から急降下して、土塚を蹴り飛ばしたのは萩野だった。
 蹴り飛ばされた土塚は近くの建物に頭から突っ込む。
ガラガラガラ…
 建物は崩落し、土塚に崩れ落ちる。
「萩野!!」
 野々村は叫んだ。
「大丈夫か、野々村。…後は、任せろ。」
 萩野は野々村の状態を察してか、簡潔に言う。
「ああ…任せた。」
 野々村はそれだけ言って崩れ落ちた。
 次の瞬間、萩野は自分のいた場所から跳んで離れる。
 その軌道上に藤原の幻魔剣が舞う。
「避けたか…」
「藤原…!」
 萩野の顔面に赤い筋が走る。
 …もう少しで、頭を切り落とされてたな…。
 萩野は認めた。

733 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/06/04 21:56 ID:A/9DDlkK

「マテリアル・パズル、三獅村祭!!魔法拳、士熊!!」
 土塚は崩落した屋根を吹き飛ばす。
 元の状態に戻ったらしい土塚は藤原に駆け寄る。
「藤原さん!」
「土塚…ここは俺にやらせてくれ。」
 藤原は静かに、告げた。
「ハンデをくれたまま、くたばるなよ。
ここで、お前が戦えなきゃしまらねえ。そうだろ?」
「ああ…そうだな。」
 萩野が答える。そして、中央通りを駆け足で去る。
 味方を思いやって、場所を移動するということなのだろう。

 藤原は土塚がついてこないのを確認すると、
 倒れている木葉を一瞬だけ見て、萩野の後を追いかけた。

 …間違いなく、西川の敵は取った、はずなんだが、な…

 切断するには至らなかったが、藤原の幻魔剣は右腕を切り落とすと同時に延長線にあった
 木葉の首筋に浅くはない切れ込みを入れていた。
 それはもちろん、戦える状態などではないはずだったが…。
 気力だけで、動いていたのか…。
 藤原は判断した。
 それは愚かともいえる。賞賛に値するともいえる。
 だが、前者なのだろう。
 藤原は思う。
 愚かだと分かっている、それでもやらなければならないことが在る…。
 それについては自分も同じだった。
 萩野真。
 孔雀王、夜叉鴉、小類人(ちゃいるど)、などホラー系のマンガでは有名な作家だ。
 GUNG-HO-GUNSの中ではもっとも強力な手合いだろう。
 それでも負けるわけにはいかない。
 俺はこんなところでで立ち止まるわけにはいかないんだ!
 それだけを胸に秘め、藤原は後を駆ける。

 萩野はついてくる強いプレッシャーを感じながらも、その走りを止めなかった。
 藤原カムイ。
 ドラクエマンガにその名を連ね、CGを極め、独自の道を歩む男。
 ガンガンの切り込み隊長。
 もはや、野々村も木葉も倒れ、チームとしては圧倒的に不利な立場となった。
 だが、GUNG-HO-GUNSのためだけではない。
 一人の漫画家として、藤原カムイと勝負する。
 萩野もまた、熱き思いを胸に秘め、駆ける。

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