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ガンダムバトルロワイヤル 第三回大会 第五章

177 :リファニア=ニールセン ◆y265QavDe. :04/02/10 11:52 ID:???
アレンの初撃は、あっさりと避けられた。
流石に、リナルド=グレイスは強い。その技量もさることながら、相手の殺気を完璧に読んでいる。
……まるで、戦闘マシーン。明らかに、アレンは圧倒的に分が悪かった。
だが、アレンには、リナルドより上回っている物が一つだけある。
それは、気迫。アレンは、己の全てをこの戦いに捧げようというのだ。
……愛した女の事さえも、今のアレンの頭の中には無いのだ。
ただ、戦い、命尽きようとも、誇りを取り戻すのみ……。

リナルドから、答えが返ってくる。
その答えを聞いて、リファニアの瞳の奥が、かっと熱くなる。
流れ出てくるのは、悔し涙。

……子供扱いされるのはいい。
確かに、リファニアはまだ"奪った"事などない。
……奪われた事ならば、ある。
そして、今も奪われようとしている。
誰に、という訳ではなく、死、そのものに。

『こいつはヒーローなんかじゃない。 ただの人殺しさ。 その両の手は血に塗れている』

幾ら子供扱いされ、侮られようとも構わない。
だが、アレンを侮辱した事は、絶対に、許せなかった。
……確かに、アレンは人を殺した。それは、紛れもない事実。
だが、アレンをただの人殺しと侮辱するこの男はどうだ?
リファニアには、モニターに映るリナルドの体が、返り血にまみれているように見えた。

「アレンの生き甲斐をあっさりと奪ったあなたが、よくも、偉そうにそんな事を言える……。
 アレンは、歌う事が生き甲斐だったのよ?決して、戦うだけの、冷たい男じゃなかった。
 なにも、そう、何もかも無くしちゃった私に、生きる道標をくれた暖かさを持った男……。
 間違いなく、私にとっては、完璧なヒーローなのよ……。」

両目から涙を溢れさせながら、さらに言葉を続けるリファニア。

「……一度だけ、アレンの歌を聴けた……。
 ……いい、声だったなぁ。……私は、もっと、アレンの歌を聴きたかったよ……?
 あなたのせいで、永遠に叶わなくなったんだけどね……。」

涙が珠となって、ヘルメットの中を浮遊する。

「……あなたに、アレンの何が解るッ!?
 確かにアレンは、人を殺した。私もその場に居合わせたから、知ってるよ。殺した瞬間は、見ていないけど、ね……。
 アレンは、私を護る為に、殺したのよ……。誤解が悲劇を生んだ、悲しい戦いだったけどね……。
 その罪は、私がかわりに背負うって決めたの。アレンには、償う術が、もうないから……。
 ……もう、ないのよ……。アレンには、もう、時間がないのよっ……!
 戦おうが、戦うまいが、アレンは、もう……。
 だったら!せめて!最後に誇りを取り戻させて、逝かせてあげたいじゃないのっ!?
 そう、思うことが、おかしいのっ!?馬鹿げていると、嘲笑うのっ!?
 ……お願いよぉ、アレンと、決闘してあげて……。おね……がい……。」

(続きます)

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