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【バキ】漫画SSスレへようこそpart9【スレ】

1 :作者の都合により名無しです:03/10/02 23:23 ID:zzPnxtv8
「バキ死刑囚編」ネタから始まったこのスレも、スレを重ねてPart 9。
現在は、バキネタ以外にも、広く漫画ネタのSS総合スレになっています。

◇◇◇新しいネタ・SS職人も随時募集中。バキと関係ない話でもOK!◇◇◇

前スレ【総合】バキスレへようこそ Part 8【SSスレ】
http://comic.2ch.net/test/read.cgi/csaloon/1062923517/l50

Part 7【バキ小説スレPart7】
http://comic.2ch.net/test/read.cgi/csaloon/1061813099/l50
Part 6【バキスレだよ!! SS集合! Part 6】     http://comic.2ch.net/test/read.cgi/csaloon/1060014208/l50
Part 5【「バキ」等の漫画SSスレPart 5】     
http://www1.u-netsurf.ne.jp/~hinomoto/baki/kakorogu/05.htm
Part 4【俺たちでオリジナルストーリーをつくろうぜ】     
http://1983.rocketspace.net/html/20030806/44/1054870798.html
Part 3【俺達で「バキ死刑囚編」をつくろうぜ 3】     
http://www1.u-netsurf.ne.jp/~hinomoto/baki/kakorogu/03.htm
Part 2【俺達で「バキ死刑囚編」をつくろうぜ 2】     
http://www1.u-netsurf.ne.jp/~hinomoto/baki/kakorogu/02.html
Part 1【俺達で「バキ死刑囚編」をつくろうぜ】     
http://page.freett.com/dat2ch12/030718-1040997079.html
まとめサイト  
http://www1.u-netsurf.ne.jp/~hinomoto/baki/index.htm
登場人物出典一覧
http://www1.u-netsurf.ne.jp/~hinomoto/baki/dictionery/1a.htm



2 :作者の都合により名無しです:03/10/02 23:25 ID:U7m6Lwii


3 :作者の都合により名無しです:03/10/02 23:27 ID:5IfkeOPd
3

4 :作者の都合により名無しです:03/10/02 23:27 ID:sDnLu81Z
サロン板スレ
http://comic.2ch.net/test/read.cgi/csaloon/1065104066/l50

5 :作者の都合により名無しです:03/10/02 23:30 ID:U7m6Lwii
ここが本スレなんで

6 :作者の都合により名無しです:03/10/02 23:30 ID:zKQFCzH4
>>1
乙。

7 :作者の都合により名無しです:03/10/02 23:31 ID:K3DYMqKn
おや引っ越しかね
苦労しなすってるらしいね

8 :パオ ◆xlRCijGdJ6 :03/10/02 23:37 ID:zzPnxtv8
えー、どなたかマロンのパート9の方に、
ここへの誘導レス貼り付けお願い致します。
スレ立ては何とか成功しましたが、誘導レスが貼れん・・。
明日は何とか書ける様にします。

9 :作者の都合により名無しです:03/10/02 23:37 ID:U7m6Lwii
>>7
子供が多くなって…
えなりは平均年齢高そうだよねw

10 :作者の都合により名無しです:03/10/02 23:41 ID:7EeuF3IU
私はえなりスレ住人ですが、歓迎しますよ皆さん。
パオ氏はここの連載おわったら、えなりにも何か書いて下され。
その頃には多分、伝説編になってる。

11 :作者の都合により名無しです:03/10/02 23:42 ID:48bwGvtq
バキスレ少年漫画板に来たんですねぇ。
お互い頑張りましょう。


12 :作者の都合により名無しです:03/10/02 23:45 ID:U7m6Lwii
両方の住人として、これは嬉しい。やっぱえなりは出来た人が多いわ。
7さんのマコりんの続きにも期待しとります。

13 :7:03/10/03 00:15 ID:r4Dca+YI
(;´Д`)オカシイナ ナンデ バレタンダロ

14 :作者の都合により名無しです:03/10/03 00:20 ID:Mdfi+AYW
偶然ID覚えてただけw

15 :7:03/10/03 00:30 ID:r4Dca+YI
(´Д`)

16 :作者の都合により名無しです:03/10/03 03:46 ID:WfMptrnJ
重複スレを立ててしまいました。申し訳ない。

17 :作者の都合により名無しです:03/10/03 08:09 ID:z/QzyGcc
やっぱりこっちはいいな。出来た人が多い。ID表示ってのもあるけど。
前スレのラスト20位のレスは最悪だったな。誘導も張れなかったし。
前スレ3日でおちちゃうぞ。バレさん、作品保管お願いします。
惜しむらくは、誰かが新スレ移転と同時に作品書いてくれれば良かったな。

少年漫画板の皆さんこれからも宜しく。

18 :作者の都合により名無しです:03/10/03 09:32 ID:qQNwC8pR
>>17
>やっぱりこっちはいいな。出来た人が多い。ID表示ってのもあるけど。
ガイドライン板でも最初は同じようなこと言ってたけどあの有様・・・。
安心するのはまだ早い

19 :作者の都合により名無しです:03/10/03 09:39 ID:nKHaHO5x
作品が来始めたらsage進行ですかな

20 :作者の都合により名無しです:03/10/03 11:34 ID:qaWI2LgB
この板にゃこれがあるからな。
http://comic3.2ch.net/test/read.cgi/ymag/1062766295/

ま、大丈夫だろうとは思うけど、削除依頼が出ない事を祈っとこう…。

21 :作者の都合により名無しです:03/10/03 12:12 ID:8vnBSiZh
>>17
スレの雰囲気悪くしてたのは荒らしよりもむしろマンセーだな。
自分たち以外の意見をすべて荒らし扱いして排他的な雰囲気を作り、荒らしを受け流したりスルーする賢明さも持たずガチ対応。
これじゃあ荒れるに決まってるわな。
パオ氏が名無しをシカトする理由がわかった気がしたよ。

違う板に移ったのだから少しは考えるべきかもな。今後は。

22 :中央島 Case1−3:03/10/03 15:09 ID:hkPEURON
 ヤムチャは、走り続けた。
 寝食もとらずに七日間、走り続けた。
 海と、船が見えてきた――

「ぐはぁ〜…。キツ過ぎるぜ……」
 そりゃあそうだろ。
「でも、ここで休むわけにはいかねえ……。
 ブルマは多分、中央島に行ったはず。一刻も早く船を確保しよう……」

「船、今日はでねーよ」
 販売員の言葉を聞いて、ヤムチャは派手にコケた。
「出ないって……なんでだ? 」
 販売員はしかめっ面で答えた。
「今日は渦の機嫌がわりーんだ。こっちにまで入り込んできやがった」
「渦……? 」
 ヤムチャは思い立って地図を広げる。見ると、中央島を何かぐるぐる模様の記号が囲んでいる。
「これ? 」
「そう、てかアンタ知らなかったのか。人間国宝並みの珍しさだなあ」
「これおかしくないか? どうやって中央島行けばいいんだよ!? 」
 ヤムチャの言葉を聞いて、大声で笑い始めた販売員。
「本当に面白いなアンタ。行く方法なんざ無いよ! 」
「えっ!? 」
「少なくとも、この島にはな…… 他では分からないよ。ヒコーキとやらが開発されているとこもあるそうだし」
 ヒコーキ…何かの郷土料理のようだと、ヤムチャは思った。
「とりあえず、今日は宿に行きなよ。どうでもいいが、アンタ、さっきから臭うぜ」
 販売員は鼻を摘みながら、変わらない表情で言った。

 

23 :作者の都合により名無しです:03/10/03 15:53 ID:f1MwE45W
>>21
だから批判なんていらないっつーの。
いらん事言うほうが悪いんだよ。

24 :作者の都合により名無しです:03/10/03 18:44 ID:E/5WTCRJ
>>20
リレー小説とSSは違うよ。

25 :作者の都合により名無しです:03/10/03 19:51 ID:EAusBLwF
中央島作者氏乙。作品が来て凄い嬉しい。頑張ってくれ。
でももう少し長かったらもっと嬉しかったな。

26 :作者の都合により名無しです:03/10/03 19:59 ID:pXciJ/nh
sageましょうよ

27 :作者の都合により名無しです:03/10/03 20:07 ID:I5DkMS5F
>>22
新スレ初乙。続き期待。

>>23
#あんたみたいなのが雰囲気悪くしてるっつってんだよ。

28 :作者の都合により名無しです:03/10/03 20:30 ID:pXciJ/nh
┐(´∀`)┌ケンカイクニャイ

29 :ドラえもんの麻雀教室:03/10/03 22:32 ID:urd7TF1p
http://cgi-bin.spaceports.com/~usobare/

「リーチをかけると、役がなくてもアガることができる。さらに、裏ドラを
 めくることもできる。いいことづくめのようだけど、それ相応のリスクも
 背負わなきゃいけない。世の中、うまい話ばかりじゃないんだよ」

Kの説明が始まった。元気いっぱいの大音声が部屋の大気を震わせる。
真面目に耳を傾けるのび太だが、どこか釈然としない顔つきでもある。

「思いっきり声出してるけど、王様に盗聴されたら死刑なんじゃなかったっけ」
「いいのいいの。王様、たった今クビになったから」
「えー、そうなの?」
「家賃滞納で、アパートを追い出されちゃったみたい。だから、もう盗聴の
 心配はいらないんだよ。ホント国際情勢ってやつは予断を許さないよね」
「そりゃ残念だなぁ。でも麻雀の勉強はやめないよ。他の国の王様から
 スカウトされるかもしれないからさ」
「うへー!珍しくポジティブだね、のび太くん。リーチのデメリットだけど
 まず、牌の入れ替えができなくなる」
「どういうこと?」
「例えば、リーチをかけた後にドラをツモってきたとする。ドラは手の中に
 残しておきたいなと思っても、それがアガリ牌でないなら、絶対にツモ切り
 しなきゃいけないんだ」
「それじゃあ何か、ツモ切りしたドラを他の人間にロンされても指をくわえて
 黙っていろとでも言うのかよ」

いきなりキレたのび太だが、話の流れに沿った美しい切れ方である。

「その通り。どんなに危険な牌でも、アガれないなら切らなくちゃいけないし
 切った牌でロンされても、指をくわえて黙ってなくちゃいけない。ちなみに
 チンコをくわえても特に罰則はないからね」
「そりゃ助かるな」

30 :ドラえもんの麻雀教室:03/10/03 22:33 ID:urd7TF1p
「第一ツモでいきなりリーチをかけることをダブルリーチ、ダブリーといって
 通常のリーチよりも点数がアップする。これ自体はリーチのメリットと
 言えるんだけど、その後いつまでたってもアガることができずに、あげく
 危険牌をつかんで自分以外の相手、つまり他家(ターチャ)の大物手に
 ズドン、なんていうバカもたまにいるから、リーチをする際にはある程度
 覚悟を決めておくように。さて、次はこいつを見てくれ」

ニ三四六六六(1)(1)(4)(5)(7)(8)(9)

「こんな形でリーチをかけたところに、六萬をツモってきた。ちなみに六萬は
 ドラね。のび太くん、君ならどうする?」
「六萬じゃこの手はアガれないよね。だったら切るしかないんだろ」
「さっきから、こちらの期待通りの答えを返してくれるねぇ。一体
 どうしちゃったの?」
「お前のことが好きなんだよ」
「うへー!ま、どーでもいいんだけどね。この六萬は、切りたく
 なければこうすればいい」

ニ三四(1)(1)(4)(5)(7)(8)(9) ■六六■←カン

「リーチをかけた後でも、暗槓ならできるんだ。これで危険牌を回避することが
 できる。ただし、待ちの形が変わるカンはできない」
「なるほど。よく分かったよ」
「ウソつけ、全然分かってないだろ」
「分かったって言ってんじゃねーか!俺のことまるっきり信用してないだろ!
 Kのバカ、お前の親父なんか上海でマフィアの抗争に巻き込まれて死んじまえ!」
「そんな手の込んだことしなくたって、放っときゃ死ぬって。のび太くん、
 待ちの形が変わるって、どういうことかな?」
「ごめんなさい、全然まったく分かりません」

31 :ドラえもんの麻雀教室:03/10/03 22:34 ID:urd7TF1p
「素直になれって言っただろ、怒りゃしないから。待ちっていうのは、文字通り
 特定の必要牌を待っている形のこと。今から詳しく説明をするよ」

一二 (5)(6) 79

二枚組の牌が三通り、卓上に並べられた。

「これみんな、あと一牌で順子が完成するよね。こういう二枚組を搭子(ターツ)と
 いうんだけど、それぞれどんな牌が必要なのか、さあ答えろ!」
「えーと。一二の搭子は三萬があれば順子になるな。79は8で順子が完成。
 (5)(6)は…(4)かな」
「それだけかな?」
「ああ、(7)でも順子になるんだね。ホント麻雀って日常生活の役に立たない
 暇つぶしゲームだよな」
「うん、僕もそう思う。(5)(6)のように、両側の二牌で順子になる搭子を
 両面搭子(リャンメンターツ)、79のように真ん中の一牌で順子になる
 搭子を嵌塔(カンター)、一二や八九のように端っこの一牌で
 順子になる搭子を辺搭(ペンター)っていうんだ。辺搭になるのは12と89
 だけだからね」
「何言ってんだか全くわかんねー。まぁ、実際に打ってれば理解できると
 思うよ。搭子っていうのは、順子になる牌だけなの?」
「その通り。搭子の他には、こんな待ちの形もある」

11白白 東東東中

「11白白は、1か白があれば刻子と雀頭の組み合わせになり
 東東東中は、中があれば雀頭が完成する。11白白のように
 どちらかが雀頭、どちらかが刻子になる待ちをシャンポン待ちまたはシャボ待ち、
 東東東中のように雀頭のみを待つ形を単騎(タンキ)待ちというんだ。
 両面搭子の両面待ち、嵌塔の嵌張(カンチャン)待ち、辺搭の(ペンチャン)待ちと
 合わせて、麻雀には全部で五種類の待ちの形がある、というわけ。それじゃあ
 クイズといこうか」

32 :ドラえもんの麻雀教室:03/10/03 22:38 ID:urd7TF1p
少年漫画板に引越しですか。パオさん、お疲れ様です。

ここからは、麻雀講座を軸に進めていく「つもり」です。
多少強引にでも話を進めないと、いつ完結するのか想像もつかない。

33 :作者の都合により名無しです:03/10/03 23:15 ID:Qz0Rp15i
マーーージャーーーンキーーーーーーターーーーーー!!
麻雀は知らないけど、VSさんの作品は凄く好き。
ここのドラ麻雀も、勿論バキ本スレのヤクバレも大ファン。
マロンでは粘着荒らしがいたけど、気にせず頑張って下さい。
後はパオ氏・トモ氏・ふら〜りさん・バレさんの降臨で引越し完了ですね。

34 : ◆YGOlgO13ek :03/10/04 11:44 ID:RO1r4dML
VSさん、過去のバキバレ作品は保存してないんですか?
サイトを見てきたんですけど、もし保存してないようだったら、
前にZIPで落としてきた奴を持っているので補完できるかもしれません。

10号から24号までを持ってます。

35 :ドラえもんの麻雀教室:03/10/04 12:28 ID:I3auf21+
>>34
いえ、全て保存してありますよ。ただ今保管いたしました。
随分と加筆修正してあるので、よろしければ本スレ時の原文と
読み比べてみて下さい。
お気遣い、感謝。

ところでですね。
チャンピオン掲載時のバキの「前回まで」が知りたいんですけど
今年発売分のチャンピオンを全て持っている、という方は
いらっしゃいませんでしょうか?
43号だけは家に残っていたのですが、他は全滅です。

36 :作者の都合により名無しです:03/10/04 13:23 ID:RO1r4dML
サイト見てきました。32号は「口の周りにケチャップをいっぱいつけたオリバ」
のほうが好きです。でも電波すぎるのかも。
チャンピオンは立ち読みで済ましているので一冊もありません。
根元はるみが表紙の号を購入しましたが、ポスター以外は捨てました。
すみません。

37 :作者の都合により名無しです:03/10/04 14:45 ID:cf/83/YM
親愛なるドイツ国民諸君

クーノが首相に就任したとき、連合国との宥和が必要で首相府の変化が行われたと人々は噂した。そのクーノの宥和策とは一体何なのか?

ごく簡単な話だ。

ドイツが復興するためには、敵の要求に最大限応えるという事だ。敵の要求が法的に有効か否かは重要ではない。

ドイツはすでに他のどの国もできない位に要求に応えている。しかしドイツ国民は国富の全部を越えた賠償を支払う必要があるとされている。すなわちこの要求には明解な目的がある。それは経済を越えたものを要求するという事だ。

フランスは賠償を求めているのではない。フランスはドイツの完全な破壊を欲している。古くからある夢の実現だ。「フランスの支配するヨーロッパ」だ。

賠償とは合法の仮面のもとで、ドイツをひざまずかせる事に他ならない。国家を国家ならしめる脈絡を断ち切り、再度小邦のドイツに戻らせ互いに戦わせ消耗し尽くさせる事、それが目的だ。


38 :作者の都合により名無しです:03/10/04 14:48 ID:cf/83/YM
だから政府がフランスを満足させる方法はただ一つ、ドイツ帝国を滅亡させ破滅に追い込むことだ。
フランスを満足させるとは経済的なことでなく政治的なことだ。これが原因でウィルト首相府は崩壊したのだ。
フランスを満足させるためにはドイツを滅亡させるしかない、そしてウィルトにはそれができなかった。

しかし我々のドイツの若者の胸には究極の勝利をもたらす炎がある。彼らこそがこの苦境を支えることができ、
また新世界を創造できるのだ。新しい若い戦士がドイツに到着している。もちろん祖国のために既に血を流した若者もいて、
現在ドイツを支配する者たちのおかげで流した血が無駄になったことも知っている。

議会によって国家の尊厳は保たれない。議会は自分たちを守るだけの議案を通すだけだ。
ドイツは独裁者と行動を起こす意思のみによってのみ救済される。

人々は問うだろう。誰か我々のリーダーとしてふさわしい人はいないか、と。
我々の任務はそのような人を探すことではない。
神がつかわすか、現れないかだろう。
我々の任務はその人が来たときに備えて剣を磨くことだ。
我々の任務はその人に準備が整った国を用意することだ。
同志であるドイツ国民諸君めざめよ。新しい日はそこまで来ている。


これは1923年5月4日、フランスのルール占領が最高潮となったときのものである。
現在からみると、陳腐なデマゴーグにしか聞こえない。
それでもフランスの賠償要求についてわかりやすく述べている点は理解しうる。
ただ独裁者待望のくだりがなぜドイツ人にアピールしたのか現在の人間が理解するのは難しいかもしれない。わずか80年ほど前にすぎないが。

39 :作者の都合により名無しです:03/10/04 14:49 ID:cf/83/YM
こんな感じで連載していきます。

40 :作者の都合により名無しです:03/10/04 15:07 ID:8l7Pm3eW
タイトルないよ

41 :作者の都合により名無しです:03/10/04 21:40 ID:+DfebcbI
ブロッケンマンと勇次郎の因縁と死闘

42 :作者の都合により名無しです:03/10/04 22:05 ID:yJHa0Edv
ブロッケンマン、勇次郎と殺しあって生きてたのかw

43 :作者の都合により名無しです:03/10/04 22:25 ID:+DfebcbI
そのあと漢同士の友情で勇次郎の落とし胤を
ブロッケンJrとして育てたわけだ。
対戦相手が範馬の血を見ぬいている。
プリズマン「巨凶ーーッ」

44 :作者の都合により名無しです:03/10/04 23:05 ID:1bBMza5e
参ったな。マロンの前スレ早速落ちてるよ。

45 :作者の都合により名無しです:03/10/04 23:14 ID:WJwtFPxk
まあ1000いっちゃって保守れない状態だったわけで・・・

46 :HANMA! 半分:03/10/04 23:33 ID:Ww6WGEn7
落書きだらけの刃牙の家。狭いながらも楽しい(?)我が家。
今日はそこに、勇次郎が来ている。ごろりと横になって、刃牙が入れてくれた出がらしの番茶を
苦そうに啜りながら、持参したかっぱえびせんをもくもくと賞味中。昨日開けて、食べかけの袋を
輪ゴムで閉めておいたものなので、少々湿気ているが気にしない。それでも好きなのだ。えびせん。
「で? 珍しくも、この俺に相談ってのは何なんだバカ息子よ」
そんな勇次郎と向かい合っている刃牙は、きちんと正座している。いかにも真面目に相談事があります、
という風情。……が、トランクス姿でテーヒングも完備。熱気ムンムン汗まみれ、ウォーミングアップは
完了で臨戦態勢バリバリ、でもある。何がしたいのか解らん風情でもある。
「親父。あんたは、俺より長く生きてる。だから、俺よりいろんなとこで武者修行していると思う。
それを見込んで、相談したいんだ。これについて」
と言って刃牙は、まず傍らに置いておいたブツその一、Tシャツを着た。続いてブツその二、バケツを
持ち上げた。中には、水がたぷたぷ入っている。
刃牙がバケツの中身を、つまり水を、ばしゃっ、と自分にかけた。すると……
「おおおおぉぉぉぉっ!?」
勇次郎は、がばっ! と立ち上がって目を見張った。突如目の前に、今までの殺伐とした人生の中で
全く見たこともなかった程の、天から降りてきたような美少女が出現したのである。
小さな肩、細い腕、華奢な脚は抱きしめるどころか小突いただけで壊れてしまいそう。水が滴る黒髪も、
明らかに男性のそれとは違う、なまめかしく艶やかな黒い輝きを放っている。同じく黒い、黒曜石の
ような瞳はリスのように無邪気に澄み、すっきりした鼻と可憐な唇など、まとめて食べてしまいたくなる。
……が、よ〜く見ると、刃牙の面影が微かに残っているような気もしないでもなかったりして。
「こういう、ことなんだ」
と、勇次郎の前に立つ美少女ーーばきーーが、言った。その声も高くて、甘くて。溶けそうな気分だ。
「こないだ中国に行った時、何とか言う泉に落ちて、以来ずっと……お、親父?」
勇次郎の目つきが、何だか、スゴいことになっている。ついでに言うと鼻息も。口元には涎も。

47 :HANMA! 半分:03/10/04 23:35 ID:Ww6WGEn7
その時、ばきは気付いた。自分の胸の状態に。少女化に備えてシャツを着たのだが、よく考えてみれば
そこに水をかけてしまったら、意味がない。というよりむしろ、完全に逆効果である。
白くて薄いTシャツが、水に濡れて綺麗に透けて。シャツを内側からくっと持ち上げている、そんなに
大きくはないものの可愛らしい形のふくらみが。そしてその頂点も。淡い桃色の……

パパパパパパパパパパパパパパパパン!

その、瞬間。隼のような速さで襲いかかって来た勇次郎を、ばきの音速拳十六連打がカウンターで
捉えた。冷静さを失っていたため見事に全弾顔面に食らった勇次郎は、鼻血を吹き出しつつ後ろに
吹っ飛ぶ。……鼻血は、殴られる前から出ていたような気もするが。
「あ、危なかったぁぁ。ウォーミングアップしておいて良かったっ」
「……俺が襲うと予想の上か。だがシャツが透けることは計算外、天然だったんだろ?」
むく、と勇次郎が起き上がった。図星を疲れて、ばきが詰まる。
「ふん、やはりな。親をナメるなよ。おおそうだ、ばき。その声、その姿で、俺のことを『パパ』と
呼べ。さあ呼べすぐ呼べただちに呼べ」
「絶っっ対に、イヤだ」
「では仕方ない、『お兄ちゃん』でもいいぞ。考えてみれば、こっちの方が男のロマンだな」
「魂の奥底からお断りする」
「むう。親不孝な奴め。なら、これはどうだ」
と言って勇次郎は、後ろ襟に手を突っ込んだ。そして、ビニールに包まれたモノをずるずると引き出す。
「…………親父。あんたは変態だ。変態でなきゃ、そんなもん持ち歩くはずはないからな」
「褒め言葉と受け取っておこう。これこの通り、防臭は万全だからから安心して着ろ。無論、裾は
短くしてあるから、バンザイすれば生腹が見える仕様だ。恐れ入ったか」
勇次郎はビニールを破り、きちっとアイロンかけされたセーラー服を突き出した。
と、思ったら、がくっ、とその場に膝をついた。
ばきが、ふうっと息をつく。
「やっと効いたか」
「ば……番茶に、一服盛りやがったな?」
「暴走したあんたを相手に、ウォーミングアップだけじゃ心もとなかったからな」
ばきは、傍らに置いてあったブツその三、やかんを持ち上げた。

48 :HANMA! 半分:03/10/04 23:35 ID:Ww6WGEn7
「いいか? 水を被ると女になるって言っても、こうすればすぐ元に……」
その瞬間。勇次郎の脚が跳ね上がって、やかんを蹴り飛ばした。やかんは中身を一滴もこぼすことなく
吹っ飛び、窓から外へと消える。
「クククク……甘ぇな、ばき。暴走したこの俺を、薬物如きで抑えきれると思ったか?」
ゴゴゴゴゴゴゴゴ、と勇次郎の背中から闘気が燃え上がるばきが危険を感じた時にはもう遅く、
「邪アアァァッ!」
しゅばっ! と一瞬。勇次郎がばきの脇を駆け抜けた、と思ったら。
「思った通りだ。よおぉ〜く似合ってるぜ、ば・き♪」
振り向いた勇次郎の目の前には、セーラー服姿のばきがいた。かなり真面目に、美少女である。
「て、てめえっ! 息子にこんなカッコさせて嬉しいのかっ!?」
「ほざけ。お前が言ったろうが。俺は変態だ、と。……喰うぜええええぇぇぇぇっ!」
勇次郎が、今までにばきが見てきたものとは全く異なる『本気』になって襲いかかってきた。ばきは、
『殺される』以上の恐怖を感じ、脱兎の勢いで窓を突き破って逃げ出した。勇次郎が追ってくる。
と、そこへ。ばきの真正面に、数名の通行人に追いかけられている男が向かってきた。
「どけ、小娘っっ!」
男はナイフを振りかざして、セーラー服姿のばきを排除しようと向かってくる。だが無論、ばきは
そんなもんより、背後から欲望全開で迫る父親の方が恐ろしい訳で、
「邪魔だっっ!」
と、巴投げ一閃。男を軽く投げ飛ばして、すぐ立ち上がって、逃げていった。勇次郎がその後を追う。
投げられた男は見事にノビており、追いかけていた通行人とヤジ馬は、ただボーゼン。そして、
「おい……撮ったか、今の?」
「は、はい。何とか」
セーラー服姿の女の子が、暴漢を巴投げ一閃で倒した瞬間。それを、某記者と某カメラマンが、目撃し
撮影していた…………

49 :ふら〜り:03/10/04 23:39 ID:Ww6WGEn7
嫌いな人は嫌いそうなノリだな、と自分で思います。これは。
なので、不評だったらやめます。好評orレスなしだったらもうちょっとだけ書きます。
ということで。
あ、前スレで言ってた「アンジー」は、室山まゆみ先生の「どろろんぱっ!」という
作品のキャラで、天使の女の子です。「あさりvsどろろんぱっ!」という本も一冊
出てます。

>>パオさん
勇次郎、もう完全にヒーロー路線に乗りましたね。「手負いのアンタを倒しても、何も
ならねえ」とした上で、「俺より強い奴に会いに行く」な決意。謙虚な向上心、と言ってしまっても
いいぐらい。あの勇次郎が。世界さんの「可愛い」に続いて、「凛々しい」勇次郎、ここに出現! 
ですねっ。……で私は「変態」と。いいのか私。

>>VSさん
しばらく麻雀から離れてただけに、
>いきなりキレたのび太だが、話の流れに沿った美しい切れ方である。
吹き出しつつ頷いてしまいました。相変わらず軽妙な会話のリズムでは右に出る者なし、ですな。

>>中央島さん
お久しぶりです。……にしても相変わらず、隠し玉の匂いがぷんぷんしてますよぉ。世界全体のこと、
ヤムチャとブルマのこと、早く知りたいですっっ。

>>ドイツさん
これはまた……どう続くのか、どう広がるのか、そして誰が出てくるのか、予測がつきませんね。
次回、カツモクして待つとしましょう。

50 :魔界編 31話:03/10/04 23:58 ID:1bBMza5e
【第31話 最上階へ】 >http://www1.u-netsurf.ne.jp/~hinomoto/baki/mugen/makai/30-2.htm

七珍の塔6階。神域の男・赤木 しげると、自称世界最強のギャンブラー・ダービーの変則ポーカー対決。
既に、親のダービーの手により、一回目のカードは配り終えている。
ダービーの手札。既に7のスリーカードが出来ている。一方、アカギの手札は一切繋がりの無い、バラバラのブタ。
ダービーはイカサマを使い、自分の手札にスリーカードを仕込んでおいたのだ。彼はイカサマの技術も卓越している。
ロビンはそのイカサマを見破れなかった。完全なるプロであるダービーの「ダブルディール」と呼ばれる裏技を、
アマチュアのロビンは見抜けなかったのだ。だが、神域の男・赤木しげるは見破る。見破った上で、なお勝負を受けた。
お互い、チップの1枚賭けを了承する。全6枚の内の1枚である。バカには出来ない。ダービーは歯噛みをする。

 (なんだこの小僧は・・。私のイカサマを読んだのに、敢えて勝負するだと? 気味の悪いガキだ・・)
既に、ダービーはアカギの罠に嵌っている。 ・・アカギの仕掛けた罠はカードに、では無い。ダービーの心である。
それは、「疑惑」という種。今は小さな小さな突っ掛かりに過ぎない。だが、目の前のアカギという「魔」。「狂気」。
そのアカギの前に、「疑惑」は徐々に育っていく。少しずつ、少しずつ、ダービーを蝕んでいき、更に育っていく。
自分の力への「不信」という獅子身中の虫に。そして「不信」は更に・・。ダービーの顔に大量に汗が浮かぶ。
 (落ちつけ、相手は間違いなくブタの筈。負ける訳が無い。なら、奴は必ず仕掛けてくる。イカサマを・・)
頭をフル回転させるダービー。イカサマを仕掛けてくるのならば、それはカードチェンジの時しかない。来るなら来い。
赤木しげる。確かに貴様は、私より器は上かも知れない。だが、私は勝つ。「世界最強」のギャンブラーの名に賭けて。

そのダービーの様子を見て、アカギは冷笑する。ダービーを罠に嵌めているのは、アカギではない。ダービー自身である。
やはり凡夫・・。己の「意志」を、周りの状況と自らのちっぽけなプライドで自壊させる程度の、取るに足らぬ凡夫・・。
そして、1回目のカードチェンジを終え、2回目のカードチェンジの時。 ・・ついにアカギが仕掛ける。

51 :作者の都合により名無しです:03/10/05 00:00 ID:FrfJebA+
某柔道漫画も入ってる(*´∀`)ウマーイガンガレ

52 :作者の都合により名無しです:03/10/05 00:15 ID:mS82YKrq
>>ふら〜りさん
いいよこれ。 好き。

53 :作者の都合により名無しです:03/10/05 00:25 ID:yLCwESk4
>>49
乙。
ふら〜り氏の書く範馬一族はなにげにアホっぽくて面白いっス。

54 :魔界編 31話:03/10/05 00:30 ID:YzektZ7I
>>50
1回目のカードチェンジの際、場に晒されているのはダービーが2枚。スペードのJとクラブの4。
一方アカギのチェンジは3枚。スペードの4と8、そしてダイヤの9。別にどうという事の無いチェンジである。
山札を真ん中にして、お互いの右側にカードを晒す。そしてダービーが1枚の上乗せを宣言する。アカギも受諾。
 (何故降りないアカギ・・。私は次のチェンジでフルハウスが完成する。お前はせいぜい2ペアのはず・・)
ダービーは動揺している。普通、自分の手札が良い時なら、勝負に相手が乗ってくれるのは、歓迎すべきである。
だが今、ダービーの心は悲鳴を上げている。目の前のアカギの圧力に。己の心の「不信」に。
 (いいだろう、貴様は「すり換え」のイカサマをする気だろう。そうはさせんぞ、返り討ちにしてやる!)
勇壮なダービーの思考とはうらはらに、彼の深層意識は悲鳴を上げている。頼むから降りてくれ、と。

2回目のカードチェンジにて、ダービーはフルハウスが完成する。7のスリーカードとキングのワンペアの構成。
必勝形である。だが彼に余裕は無い。目を皿の様にして、アカギの右手を見る。ダービーの目が血走る。
最後のカードチェンジの際に、必ず奴は仕掛けてくるはずだ。自在に欲しいカードを盗む、「すり換え」を。
アカギ。1枚、自分の手札からカードを抜き取る。 ・・1枚? 何故1枚なんだ? 驚愕のダービー。
現在、アカギの手札はせいぜいワンペアのはずである。そう仕込んで置いた。 一方、自分の役はフルハウス。
1枚換えなら、どうあがいてもアカギに勝ち目は無いはず。ダービーは安心するどころか、ますます混乱する。
最早、彼の表情にポーカーフェイスなどいう冷静な仮面は無い。泣き顔にすら見える。



55 :魔界編 31話:03/10/05 01:00 ID:YzektZ7I
>>54
ゆっくりとアカギの右手が動く。決して急がない。そして淀まない。前のめりになるダービーの体。視線は一点。
アカギの右手のみ。いざ、おかしな動きがあれば、その右手を掴み上げる。それでこのゲームを終了させよう。
こんなケチなイカサマをするとは、赤木しげるという男もしょせん噂だけでしたか、とでも言い捨てて・・。
山札も、自分の捨て札も凝視している。油断は無い。ほんの数秒の辛抱だ。ダービーがますます前のめりになる。
だがその時。 ・・アカギが不意にポツリ、とダービーに漏らす。
 「足りないな、こんなチンケな勝負じゃ・・。ダービーさん、本当に命懸けの勝負を受けてくれませんか・・」 
思いも掛けぬ言葉に、一瞬ダービーの視点がアカギの顔に移る。完全に呼吸を外された。意識の外からの刃である。
ほんのゼロコンマの間、アカギの右手からマークが外れてしまった。慌てて視線を落とすダービー。 ・・大丈夫。
山札にも、自分の捨てたカードにも異変は無い。アカギのカードが、アカギの捨てカード置き場に置かれる。
次だ。次、アカギの右腕が動く瞬間が勝負だ。 ・・だがその思いはダービーの杞憂に終わる。アカギに異常は無い。
ごく普通に、山札から1枚カードを補充しただけだ。     (勝った。この程度か、赤木しげる・・)

そして勝負。アカギが静かに手札を開ける。3のワンペア。ブタを除き、ポーカーのあらゆる手役で最弱の手である。
 「ふははは。赤木さん、その手はないでしょう。いいでしょう、さっきのあなたの提案、受けましょう。
  どんな方法かは知らんが、命懸けの勝負を。あなたに私の命を脅かす実力があるとは思えませんがね・・」


56 :魔界編 31話:03/10/05 01:05 ID:YzektZ7I
>>55
高らかに笑うダービー。全ての心配は無用だった。 ・・しょせん、伝説の男とやらの実態などはこんなものか。
だが、自分のカードを場に晒そうした瞬間。ダービーの全身は稲妻に撃たれた様に硬直する。ダービーはうめく。
 「これは・・ああああ・・・ア、アカギ、貴様ぁああ!!」   悪魔の様に微笑んで、ダービーに応えるアカギ。
 「ククク・・。どうした、油でも切れちまったのかい? さあ、命懸けの勝負は始まったばかりだぜ・・」
ダービーの手札。本来フルハウスであるはずの、輝かしい手札は露と消えている。ダービーの手の内には、たった4枚。
アカギは先程のチェンジの際、ダービーの意識を一瞬空虚にした。その時、「抜いた」のだ。ダービーの手札を1枚。
そして抜いた手札を山札に置き、何食わぬ顔で自分は普通にチェンジした。アカギにとって、手役は何でも良かったのだ。
「抜いた」瞬間すでに、ダービーの敗北が決まっていたのだから。

それから数回の勝負が過ぎる。   (流石ね、赤木しげる。まるで格が違いすぎるわ・・)    ロビンが嘆息する。
現在、アカギのチップは10枚。対するダービーはたったの2枚である。ブルブル震えながらカードを見るダービー。
 「あ、赤木しげる・・。次だ、次こそはお前を・・。お前を倒すうう」   血を吐く様に言葉を絞り上げるダービー。
最初の勝負でダービーに生まれた「不信」は、「恐怖」へと成長している。彼は既に認めている。この勝負の敗北を。
だがアカギ。ダービーのその姿を睥睨し、その言葉を嘲笑する。そしてゆっくり言った。
 「ダービー・・。別に次じゃなくてもいいぜ。今だ、今から一発勝負をやろう。命懸けの、全く五分の勝負をな・・」
  



57 :パオ ◆xlRCijGdJ6 :03/10/05 01:10 ID:YzektZ7I
アカギ対ダービー終わらなかった。烈と桃のタッグマッチまで書きたかったのに。
明日も書けるんで、なんとか終わらせます。ちょっと練りこみが出来てなくて申し訳無いです。
VSさんと愚者さんとふらーりさんが来て、引越しは成功した感じですね。
新しく書いてくれた人もいますし。あとはバレさんとトモさんか。夜王さんも戻ってこないかな。
前スレ見れませんね。前スレのラスト20レスは酷かったな。移転は正解だったかも。



58 :作者の都合により名無しです:03/10/05 01:17 ID:pWdStja6
>ダブルディール
・・・セカンドディールのこと?
それとも、それとは別にダブルディールという技があるのか?

59 :パオ ◆xlRCijGdJ6 :03/10/05 01:20 ID:YzektZ7I
>>58
間違いました。ごめんなさい。セカンドディールです。
でもダブルディールって技もあった様な気がするなあ。

60 :作者の都合により名無しです:03/10/05 08:39 ID:/ImSChd7
また人の作品の直後かよ!

まぁいいや、おつ。両人とも良かった。

61 :作者の都合により名無しです:03/10/05 13:44 ID:SB7E4cy1
よし、パオさんも北ね。相変わらず面白い。烈桃タッグ楽しみだ。
VSさんバキ本バレ、一揆読みしました。相変わらず宇宙人染みてます。
あとバキスレの良心、ふら〜りさんがいるとなんか安心するな

みんな頑張ってくれ。

62 :作者の都合により名無しです:03/10/05 20:24 ID:CfNFoi6R
とりあえずパオはsageた方がいいと思うんだが

63 :作者の都合により名無しです:03/10/05 22:08 ID:/ImSChd7
>>62
パオの勝手。

64 :魔界編 31話:03/10/05 23:23 ID:YzektZ7I
>>56
顔面蒼白のダービーが、半ば心神喪失の状態でアカギの顔を見る。その顔に自信と矜持は存在しない。
最強のギャンブラーとしての誇りなど、目の前にいる魔物の前には砂上の楼閣に過ぎなかった。
現在、己の6枚に分けられたチップは手元に2枚しかない。残りは全てアカギの元にある。圧倒的。
しかし、実はダービーにはどこかまだ余裕があった。自分のスタンド能力は、魂をチップ化する事だ。
だが、自分は例え負けても、自分の魂をチップから解放する事が出来る。自分の能力であるからだ。
その意味で、ダービーは命どころか魂すら賭けていない。賭けているのはただの「誇り」。
自分の魂に別状はない。勿論、相手が負けた場合は魂をコレクションとして扱う。別に汚くは無い。
リスクに備えるのは、勝負の鉄則だ。危ない橋を渡る必要は無い。渡る振りだけすれば良いのだ。
だが。この目の前の怪物は、圧倒的な実力で敗北感に私を落としながら、その心底すら見破っている。

 「命懸けの勝負なら、既に・・」   「ククク。やっぱり安全圏の中でしか勝負出来ねえか・・」
やはり気付いている。だが何故今頃になって言う? 最初から気付いていたなら、その時に言えば・・。
 「アンタは所詮、自分の首が絞まってからでないと、本当の勝負が出来ないレベルの男だからな・・」
まるで私の心すら見透かしている様に、目の前の悪魔は笑う。冷たく、見下した様に怖い微笑みで。 
・・結局、遊ばれていたのか。私が絶体絶命になるまで、自分だけ命懸けの勝負をしていて、尚且つ。
私を手の平の上で弄んでいた。圧倒的な力量の差、絶望的な器の差をもって・・。
手がぶるぶると震える。ノドがしきりに乾く。今私は初めて、勝てない勝負をしようとしている・・。
 「アカギさん。私もギャンブラーの端くれ。受けましょう、その命懸けの一発勝負とやら・・」

65 :魔界編 31話:03/10/05 23:46 ID:YzektZ7I
>>64
 「なあに、簡単な事だ、ダービーさん」    アカギはポーカー台に両腕を付き、ダービーに語り掛ける。
 「アンタに取っても悪い話じゃない。今の苦境を脱する事が出来、俺たちを一網打尽に出来るんだからな・・」
後ろのロビンが顔色を変える。だが構わずアカギは言葉を続ける。    「1回だ。1回で、全部決めよう」
ダービーが問い返す。   「1回? 全部?」   アカギ。右手の親指で、後ろのロビンたちを指差して言う。
 「ああ。ここの俺のチップと、後ろの5人の魂を全部次の勝負に賭ける。アンタはそこにある2枚でいい。だが」
ダービーは声も出ない。アカギに取って、なんのメリットも無い勝負だからだ。このまま普通に勝負すれば、終わる。
アカギの圧勝で。この「流れ」ならば、アカギに万に一つも負けはありえまい。何故こんな不公平な一発勝負を?
アカギの言葉は続く。  「だが、後ろの5人のチップの分の賭け分をアンタは持っていない。その見返りは・・」
ロビンが慌てて口をはさむ。   「な、何言ってるの。普通に続ければ勝つじゃない。そんな不条理な事を」
 「その不条理がいい。理不尽な事で6人もの人間が、不具になるかも知れないってのが、本物のギャンブル・・」

狂ってやがる・・。ダービーは戦慄が走る。だが一方で、アカギの隙を見る。ロビンの言う通り、このままなら。
100%負ける勝負だ。だがアカギは、自ら勝算を50%まで下げる提案をしてきたのだ。しかも他5人の命付きで。
 「で、その見返りとは?」    ダービーに余裕が戻る。何にせよ、勝算が生まれてきたのだ。だがアカギ。
 「簡単だ・・。後ろの1人のチップにつき、そっちの情報を1つだ。バーンとやらや、幹部連中のな・・」
息が止まるダービー。文字通り「命」を賭けろと言っている。もし負けて、自分が情報を漏らしたとなれば・・。
 「確かに受けるといいましたよね、ダービーさん。さ、俺の親だな。カードを配るぜ、最後の勝負だ・・」

66 :魔界編 31話:03/10/06 00:10 ID:tFQKap/N
>>65
有無を言わせずカードを配り始めるアカギ。勝負を受けると言質を取られた以上、ダービーは断れない。
半ば放心状態のまま。悪魔め・・。いや落ち着け。勝負は五分でも、負けた時のリスクは向こうが上だ。
そうだ、これをチャンスと考えれば良い。6人全てを私が倒せば、一気に私が魔界の幹部昇進も・・。
心を落ち着かせカードを開く。 ・・だが配られたカードを見て、心臓が止まりそうになるダービー。
余りにも、余りにも手札が良過ぎるのだ。スペードのA、キング、クイーン、ジャック、そして10。
ジョーカー入りのポーカーのファイブカードを除けば最高役。ロイヤルストレートフラッシュである。

  「ア・・アカギ、貴様これは!」    「なんだ、チェンジかい、ダービーさん?」
仕込まれた? バカな。私の目でも異変は無かった。ならば、アカギの手役はファイブカード・・?
 「チップのコール云々は関係無いな。さ、ダービーさんチェンジは何枚だい・・?」
アカギが微笑む。無論。ダービーにチェンジは無い。だがダービーの目は次第に生気が無くなって行く。
アカギのチェンジの番。ダービーはアカギにチェンジは無い、と読んでいる。既に、出来ているだろう。
最高の役、ファイブカードが・・。だが、アカギの捨てカード置き場に、晒される3枚のカード。
ハート、ダイヤ、クラブの10。捨てている。自らスリーカードの役を。ざわざわ・・。ざわざわ・・。
ダービーの目に涙が溜まる。もう分からない。この悪魔を理解しようなど、俺には絶対に出来ない。
 「さあ、勝負だダービー」   「ま、待てアカギ、わ、私は・・」   ダービーが悲鳴を上げる。
何時の間にか帰ってきた烈 海王と剣 桃太郎。ダービーの髪を見て唸る。  「あの男、白髪に・・」
ほんの1分ほどの間に、30以上も歳を取ってしまった様なダービーが叫ぶ。血を吐く様に、壮絶に。
 「ド、ドロップだアカギいいいッ!! 私の負けだ、この勝負降りさせてくれええええッ!!」


67 :魔界編 31話:03/10/06 00:33 ID:tFQKap/N
>>66
七珍の塔6階・ギャンブル対決、ダービー 対 アカギ。 ・・神域の男・赤木 しげる圧勝。
ポーカー台に突っ伏せるダービー。慟哭している。まるで魂を本当に抜かれた様に泣きじゃくっている。
アカギはその様子を、無表情に見下ろす。まるで、子供が興味の無いおもちゃを見る様な目で。
不意に。ダービーが体を起こし、手を伸ばす。アカギが伏せたカードへと。空けられなかった勝負手へ。
アカギはカードを崩し、そのまま他のカードとかき混ぜる。ダービーがアカギを見上げる。
 「もう終わったんだ。アンタは降りた。この手をアンタが空けるのは、今の勝負への冒涜だ・・」
そしてゆっくり立ち上がるアカギ。消えていく。ロビンや烈たちの目の前から。まるで陽炎の様に。
先ほどまでの狂気が消え、まるで気配を感じぬまま。ロビンはその姿を黙って見送り、そして思う。
 (聞きしに勝る、とはこの事ね。あんな手で、ロイヤルストレートに勝つなんて・・)
ロビンは見ていた。最後のアカギのカード。その手役。 ・・一切手役の絡まぬ、ブタであった。

6階の階段を駆け上がり、最上階へと向かう烈・桃・ロビン・九十九・飛影。おまけの本部。
そして7階へ到着する。7階の大広間の中央に、美しい宝珠が飾られている。そして雄々しい剣も。
 「あれはまさか、伝説の神魔剛竜剣?」   考古学者のロビンが嘆息する。2つの宝に近づく6人。
九十九が不意に立ち止まり、塔の壁の向こう側に声を掛ける。  「隠れても無駄だよ。出て来なよ」
一斉に壁側に注目する他5人。2つの影が姿を現す。烈が呟く。 「ただでは、宝はくれないな」
6人の視線の先には、魔界の幹部2人。最古の人形・パンタローネと、サイコパワー戦士・ベガである。 



68 :パオ ◆xlRCijGdJ6 :03/10/06 00:37 ID:tFQKap/N
サゲ進行については申し訳ないです。あんまり下へいくと、探し辛いんで。
勝手言ってすみません。しばらくバトル展開が続くと思います。
魔界編へ入って初めて苦しんだ。ダービー対アカギ。出来についてはごめんなさい。
自信ないです。あまり思いつきでやるもんじゃないな。
でも、リクエストがあれば出来るだけ応える方向で書いてます。何かあれば是非。
来週は3回位書けるかな。

69 :作者の都合により名無しです:03/10/06 00:46 ID:X5XJpbFE
ここは板違いなので目立たないようにするっていう意味でsage進行。
漫画喫茶からの書き込みで辛いとは思うが、だからって探せないっていうのは理解できない。

70 :作者の都合により名無しです:03/10/06 00:55 ID:gbjGd1qt
「SS」でCtrl+Fすりゃイイだけの話

71 :パオ ◆xlRCijGdJ6 :03/10/06 01:08 ID:tFQKap/N
>>70
ありがとう。そうします。

72 :パオ ◆xlRCijGdJ6 :03/10/06 01:09 ID:tFQKap/N
また上げてしまった。じゃ次からサゲでやります。

73 :作者の都合により名無しです:03/10/06 01:12 ID:SYH0iCXN
>>69-70
パオの勝手

74 :バレ:03/10/06 03:45 ID:F0AkxjpX
お久しぶりです。
しばらく来ない間に色々あって少し浦島気分です。
前スレがdat落ちのようですので、完全保管には若干時間がかかると思います。
あと、サイトにBBS作っています。
前スレの荒れた状況を見て万一の避難用に作ったのですが、今のマターリした
雰囲気ではあまり必要無さそうですね。
雑談などに利用してくだされば結構です。利用が無ければ削除します。
(SSガイドラインスレの代りくらいにはなるか?)

75 :バレ:03/10/06 04:04 ID:F0AkxjpX
>パオさま
 スレ立て乙かれさまでした。
 少年漫画への移転は正解でしたね。いい雰囲気すで。
 ちょうど、無限大トーナメントを始めた当初の雰囲気のよう。
 
 カードゲーム、最後が確かにあっさりしすぎた感じでしたが、 
 アカギの台詞回しがよかったですし、雰囲気は出ていたと思います。OK
 次はいよいよ幹部との戦闘ですね。ベガがいるという事は、リュウ再登場も?
 そういえば、魔界に幹部で迎えられたはずの刃牙は、今頃何をしているのでしょう。

>VSさま
 HP設置おめでとうございます。
 ご好意に甘えて、リンクを貼らせて頂きました。
 のび太の食べてたオブラートが髑髏に変わるなど、色々と変えられているようですね。
 画像も凄い。ttp://cgi-bin.spaceports.com/~usobare/dora/img/brazil.gif 
 は特にツボにはまりました。

 K、なんかここまでで見る限り、普通にいい奴ですね。
 麻雀教室では稀有な存在。

>ふら〜りさま
 バキの名前が、女になったときにちゃんと「ばき」に変わっている所など、
 芸が細かいですね。
 そして、最後をYAWARAで締めくくるとは、このリハクの目をもってしても
 見抜けなかった。

>愚者さま
 遅ればせながら、スレ移転後初SS投稿、乙。
 まだ物語の全体が明らかになりませんね。
  (それとも私が元ネタを知らないだけなのでしょうか)
 続きを楽しみにしています。

76 :作者の都合により名無しです:03/10/06 05:56 ID:ga1574Zs
いい雰囲気になってきましたな。移転は成功か。

>>63
>>73
ウザイからどっか行ってくれる?

77 :作者の都合により名無しです:03/10/06 06:07 ID:HEwmHPkd
>>76
荒らすんなら出てってくれ。

78 :作者の都合により名無しです:03/10/06 07:17 ID:ga1574Zs
>>77
そういうつもりは無かったんだが
悪かった。すまんね。

79 :作者の都合により名無しです:03/10/06 12:56 ID:ko6bQ0oP
>>76>>77もどっちも荒らしだろ。
いい加減にしろよ。折角移転しても何の意味もないな

80 :作者の都合により名無しです:03/10/06 13:26 ID:o/rZ1QLH
>>79もでしょ
>>80もだけどw
スルーを覚えなさい

81 :作者の都合により名無しです:03/10/06 14:22 ID:rMvSqAIL
バレさまお久しぶり。
これでオールキャストが揃ったね。
パオさんもVSさんも愚者さんもふらーりさんもいるし、
このスレしばらく安泰か。
新人さんもくるといいなー

82 :作者の都合により名無しです:03/10/06 20:29 ID:t36q3d8f
昨日初めてこのスレきて専用サイトに見に行ったよ
面白かった。これからも職人さんたちは頑張って欲しい
でも一気読みは疲れた。のべ7時間くらいかかったよ

83 :作者の都合により名無しです:03/10/06 22:07 ID:32n8Lwil
>>82
このド暇人がァ!

84 :作者の都合により名無しです:03/10/07 00:06 ID:QiaHi4o6
そんなに人生に余裕のある>82
皮肉ではなく、本当に羨ましい。

85 :バレ:03/10/07 01:45 ID:0gpNtZMm
dat落ちしていた前スレ(Part8)を保管しました。
http://www1.u-netsurf.ne.jp/~hinomoto/baki/kakorogu/08.htm


>VSさま
VSさまのサイトとのリンクを貼ってみましたが、なぜか上手く飛ばないうえ、
その都度私のパソコンの設定を勝手に書き換えやがります。
(間にime.nuを入れるときちんと飛ぶようなので、今はそうしています)
この現象、私のパソコンだけでしょうか?

86 :ドラえもんの麻雀教室:03/10/07 02:28 ID:VzpiWUFS
>>31
テストではなく、クイズという言葉を使った。テストのテの字を
聞いただけで恐慌を来たし、反射的に服毒自殺を図るのび太の
行動パターンを知り尽くした、Kのファインプレーである。

「のび太くん、これからいくつかテンパイ形を作っていくから
 待ちを答えてくれ。まずはこれ」

二三(3)(4)(5)45667899

「さて、何待ちでしょう?」
「こんなの簡単だっつーの。これとこれだ!」

のび太の両腕が唸りを上げ、答えが卓に叩きつけられた。
一萬と、おむすびである。

「一萬は正解。こっちのおむすびは、何のつもりかな?」
「文句は食ってから聞いてやる。さあ食え!」

のび太が卓から身を乗り出し、間近に迫ったKの顔に鼻息をフンフン
吹きかける。一応おむすびを手に取ったKだが、別に腹は
減っていないので、食わずに窓から外へ放り投げた。ゴミ袋を
漁っていた野犬がおむすびに飛びつき、半分ほどパクついた辺りで
四肢を痙攣させてひっくり返った。血泡を吹いた野犬の口元には
四萬が転がっていた。
窓外に目を凝らしていたKが、のび太に向き直った。

87 :ドラえもんの麻雀教室:03/10/07 02:29 ID:VzpiWUFS
「えーと、あれは四萬かな?のび太くん、正解。今の手は
 一萬と四萬のリャンメン待ちということだね」

淡々と解説を加えるKを見て、のび太が感に堪えないといった風に
ため息をついた。

「一歩間違えば、死ぬのはあの野良犬じゃなくて君だったのに
 ほんっと無感動だよね。すげぇよ」
「なに?ひょっとしてのび太くん、僕を殺すつもりだったわけ?
 うへー!助かった!さ、次の手はこれだよ」

六七八(1)(1)345中中中南南

「つまんねーから真面目に答えるぞ。一筒と南のシャボ待ちだな」
「はい正解。次はこれ」

七七七(2)(3)(4)(9)456北北北

「九筒のタンキ待ち」
「正解。のび太くんは、サザエさん一家で誰が一番好き?」
「何だよいきなり」
「僕は断然マスオさんだね。ムコ養子で気苦労も絶えないだろうに
 あえて三枚目を演じて家庭に笑いをふりまく、あの自己犠牲の精神。
 日本男児の鏡だね。そうそう、カツオっているじゃん?俺、アイツ
 大っ嫌い。馬鹿だしハゲだし、悪質ないたずらばっかりするし。
 きっと影でマスオさんの悪口ばっか言ってんだぜ。この居候とか
 さっさとクビになれよとか。その前にてめーが一家をクビになれ!
 こうなったら、カツオの存在そのものに刑法を適用すべきだね。
 カツオ死ね!マジ死ね!」

88 :ドラえもんの麻雀教室:03/10/07 02:30 ID:VzpiWUFS
噛みつかんばかりの勢いで、Kが一気にまくしたてた。額に青筋が
浮かび上がり、充血した眼が今にも飛び出しそうな、鬼の形相である。
のび太が小首をかしげつつ、Kに尋ねた。

「あのさ。Kがカツオの悪口を言うってのは、なんだか実に
 不思議な感じがするんだけど、どうしてなんだろうな?」
「んなこと俺に分かる訳ねーだろ!カツオの肩持つつもりなら
 俺にも考えがあっからな!一度だけ聞くぞ、俺とカツオ、
 のび太はどっちの味方だ?あ!?」
「わ、わかったよ。僕はKの味方に決まってんだろ。そうか、Kは
 カツオが嫌いなんだ。ふーん、そうなんだ」

いまだ釈然としない顔つきののび太をよそに、落ち着きを取り戻した
Kが次のテンパイ形を並べ始めた。

「さ、余談はこれぐらいにしてクイズを続けるよ。この手は何待ちかな?」

二三四伍六(6)(6)(6)23488

「ん?」
「ははは、これはちょっと難しいかな。のび太くん、これならどうかな?」

二三 四伍六(6)(6)(6)23488

「ああ、なるほど。一萬と四萬のリャンメン待ちだね」
「その通り。それじゃあ、こうしたら?」

二三四 伍六(6)(6)(6)23488

「四萬と七萬のリャンメン待ち。ってことは、この手は一四七の
 三種類が待ち牌ってこと?」

89 :ドラえもんの麻雀教室:03/10/07 02:31 ID:VzpiWUFS
「そう。いわゆる三面待ち。こんな風に、メンツをどう区切るかによって
 待ち形が変わる変則的な例もたくさんあるんだ。この手もそう」

一二二二(6)(7)234西西西

「一発で待ち牌を全部当てたら、日曜六時半の枠をのび太くんにあげちゃうよ」
「枠ってなんだよ枠って。そんなもんいらねーよ。この手は一萬の
 タンキ待ち…だけじゃないんだよね?」
「一萬のタンキ待ちになるのは、手牌をこう区切った場合だね。

一 二二二(6)(7)234西西西

 他には、こんな区切り方もある。こうしたら、何待ちになる?」

一二 二二(6)(7)234西西西

「すっげぇ、三萬のペンチャン待ちだ!まるで手品みたい!Kくん最高!」
「いや、全然すごくないんだけどね。だからこの手の待ち牌は、一萬と<br>
 三萬の二種類ということになる。次が最後だから、気合いいれてね」

七八九(8)(8)(8)3456789

「夜の麻雀が心を凍らせる。いつしかのび太の右手は、温もりを求めて
 股間の隆起を揉みしだくのであった…!」
「揉みしだくなよ。自分のオナニーにナレーション入れる暇があったら
 さっさと答えてくれよ」

90 :ドラえもんの麻雀教室:03/10/07 02:32 ID:VzpiWUFS
「ゴメンゴメン。えーと、この手は…まずこうだな」

七八九(8)(8)(8)3456 789

「こうすると、三索か六索でアタマが完成してアガリ形になる。
 こんな区切り方もできるね」

七八九(8)(8)(8)345 6789

「この場合は、六索か九索でアタマができる。つまりこの手は
 369の三面待ちだ!」
「正解だけど、あんまり真面目に答えられても面白くないね」

Kが盛大なあくびをぶっ放した。ボケれば叱られ、答えれば退屈がられの
あまりな仕打ちに、のび太の怒りは頂点に達した。

「てめえもアレか、俺が何やっても気にくわないってタチか。よし分かった!
 不肖野比のび太、天に代わって逆賊Kに天誅を下す!ルールルルルールルー!」

軽快なスキャットと共に躍り上がったのび太に、Kが何かを投げつけた。

91 :作者の都合により名無しです:03/10/07 02:40 ID:k0TlkN7x
(6)(7)?

92 :ドラえもんの麻雀教室:03/10/07 02:44 ID:VzpiWUFS
「のび太くん、パス!」

顔の前で受け止めたのび太。拳を開くと、南であった。

「え?」
「のび太くん、それ切って!早く!」
「え?え?」

考える暇もなく、のび太の手が反射的に南を切った。

「ロン!」

切ったと同時に、Kの声が夜の帳を切り裂いた。いつの間にか並べられた手牌を
右から倒していく。

東東東南西西西北北北中中中

「のび太くんの振り込んだ128,000点って、こんな手だろ?またやっちゃったねぇ」

小四喜字一色四暗刻単騎。役の説明は、まあ暇な時にでも。
四倍役満。128,000点。

のび太、本日三回目のトビ。

93 :ドラえもんの麻雀教室:03/10/07 02:46 ID:VzpiWUFS
連続投稿制限に引っかかってしまいました。参った。

>>91
あ。htmlのタグを変換する時に、八筒を消してしまいました。
申し訳ない。
http://cgi-bin.spaceports.com/~usobare/dora/index.htmlでは
キッチリ13牌揃っています。

>>バレさん
どうも、spaceportsの仕様みたいですね、それ。対策法を
調べてみて、イカンようだったら引っ越ししてしまいます。
ご迷惑おかけします。

94 :ドラえもんの麻雀教室:03/10/07 07:10 ID:VzpiWUFS
>>バレさん
spaceportsのcgiページは外部からのリンクに問題が
あるとのことなので、引っ越しをしてしまいました。

旧ページでもお知らせしておりますが、新ページは
http://box.elsia.net/~usobare/
こちらになります。

遅ればせながら、リンクの件ありがとうございました。


95 :作者の都合により名無しです:03/10/07 11:58 ID:O9VSBqnv
待ちのクイズ全部解けたよ。何か段々分かってきた。

96 :作者の都合により名無しです:03/10/07 12:36 ID:o94teWHA
>>92
スーアンコ単騎待ちはダブル役満ですか?
一応言っとくと、それはローカルルールですよ

97 :作者の都合により名無しです:03/10/07 16:37 ID:B3hSjpYX
いいなこのスレ。ファンになったよ。

98 :作者の都合により名無しです:03/10/07 18:07 ID:OvQ9ViKy
VSさん、お疲れさまでした。これからも楽しみにしてます。

自分も最近麻雀覚えましたが、筋っていうのがまだ良く分かりません。
いや、これだけですw

99 :作者の都合により名無しです:03/10/07 21:11 ID:sa99Zw/P
私も麻雀で質問。
以前にドラミのやった燕返しって
どんなイカサマですか?
単語自体は何度か聞いた事あるのですが…

100 :作者の都合により名無しです:03/10/07 21:33 ID:PcFjrUrV
哲の技だろ。

101 :作者の都合により名無しです:03/10/07 22:04 ID:1cNxU2Pm
>>99
ハイパイを積みこんである自分の山から総とっかえ。

102 :作者の都合により名無しです:03/10/07 22:04 ID:t1vEP+xv
天もやってたね。
目の前の山に役を作っておいて、手牌まるごと全部すりかえる大技。
現実世界にできる人いるのかな。

103 :作者の都合により名無しです:03/10/07 22:09 ID:1cNxU2Pm
そりゃいるよ。でも今はほとんど自動卓だから確実に減ってるだろうね。

104 :作者の都合により名無しです:03/10/07 22:19 ID:PcFjrUrV
もう卓返ししかない。

105 :ドラえもんの麻雀教室:03/10/07 22:35 ID:MwA6oiw/
>>96
心得ております。「すべての麻雀ルールはローカルルール」の
旗印の下、バラつきのあるルールについては、無視できない程
普遍的なものであれば注釈をつけていく予定です。
役満の説明はもう少し後になりますが。

ご配慮感謝。

イカサマ技については、本筋に絡むものでない限り
詳しい説明を加えることはないかもしれません。

106 :作者の都合により名無しです:03/10/07 22:57 ID:vjV4gz9s
パオさんかVSさん、どちらかの作品がほぼ毎日上がってくる。当然両方面白い。
新しい住人も増えたみたいだし、荒らしもいなくなった。移転は成功だったみたいね。
あと夜王さんやトモさん、新しい職人さんが来れば完璧だな。





それに比べヤムスレは今寂しい事になってるよ。ここの住人もあっち、書き込んであげようよ。

107 :作者の都合により名無しです:03/10/07 23:42 ID:5sWfClj9
ヤムスレも操気弾が連載されてるじゃないですか。
ハンターも明日更新されるらしいし、
何より前スレの荒んだ雰囲気では書けなかったせいか、
移転後に新作が幾つか出ている。
雰囲気が寂しいのは、ロムのレスが少ないだけで、
実際は成功していると思う。
こっちも新人が現れないかな。


108 :48の続き:03/10/08 00:38 ID:Yabr7ncH
「はあっ、はあっ、も、もうちょっとで、お嫁……もといお婿にいけない体にされるとこだったっ」
深夜。汗だくになりながら、セーラー服姿の小柄な美少女・ばきが自宅に帰ってきた。何とか勇次郎の
魔手をかわし、逃げ延びたのだ。今頃勇次郎は、血眼になってあちこち探し回っていることだろう。
しかし、考えてみればこの家の場所は知られている。てことは、いずれヤツは確実にやってくる。
「う〜。どうすりゃいいんだ一体っっ」
とりあえずやかんでぬるま湯を作って被り、男に戻ってパジャマに着替えた。さて、どうする……
「刃牙、いるか?」
ドアがノックされた。刃牙がドアを開けると、そこには年中トランクス姿で過ごす兄・ジャックがいた。
「相談があるんだ。聞いて欲しい」

刃牙とジャック、二人差し向かいでちゃぶ台を挟んで、番茶を啜りつつ向かい合う。
「いいか刃牙、最後まで落ち着いて聞いてくれ。先のトーナメントでお前に敗れて以来、俺は
お前のことが忘れられなくなった。最後の最後、ベルトを持てなくなったお前を支えたあの瞬間、
疲れ果てたお前の顔を間近で見て、力のない手を取ったあの時から俺は……お前に、恋をしていた」
ぶっ! と刃牙が番茶を吹き出した。ジャックの顔面が番茶塗れになるが、ジャックは気にしない。
「それほど驚くことではない。同性の婚姻を合法的に認めている国はちゃんとあるし、西洋諸国、
特にイギリス辺りでは、東洋の少年というのは日本人には想像もつかないほど人気が……刃牙?」
刃牙は、ちゃぶ台に額をこすり付けて、ふにゃふにゃと泣いていた。
「親父に続いて今度は……お、俺の血縁者って、こんなのばっかりか?」
「もしや変態、と言いたいのか? それは偏見というものだぞ」
「そりゃそうかもしれないけど。でも実際、父親に襲われた息子、ってのはかなりキテる……」
「何イイイイィィィィッ!?」
ジャックが、血相変えて刃牙を引き起こし、鼻息を吹きかけて問い詰めた。
「お前、あのクソふぁーざーに襲われたのかっ!? つーか、あいつも俺と同類だったのかっ!?」
「そ、そういう訳では……ん? あの時の俺はアレだった。てことは、あっちの方がまだマシ?
いやいやそれこそ、今言われた偏見というやつか。でもしかし、」
「答えろ、刃牙っ! ふぁーざーに何かされたのかっ!?」

109 :HANMA! 半分:03/10/08 00:42 ID:Yabr7ncH
マナジリ裂いて、そこから血ィ吹き出しそうなジャックの気迫に押され、刃牙は答えた。
「だ、大丈夫。ちゃんと逃げた。それは間違いない。神かけて誓う。何もされてない」
「……本当だな?」
刃牙が頷いて、やっとジャックは落ち着き、刃牙を放した。
「まあ、お前が俺を変態呼ばわりする気も解らんでもない。だが、安心しろ。相談というのは、俺に
好きな女の子ができてな。そのことについてなんだ。お前の価値観でいや、『更正』に当たるだろ?」
「え」
「とはいえ、お前の面影をその子に重ねているだけかもしれんがな。何しろ外見も中身もお前に
良く似た子でな。子供みたいに小さくて華奢な体してるのに、暴漢を巴投げ一閃で倒すという凄腕だ」
と言われて。刃牙の顔から、さああぁぁっ、と血の気が引いた。
「ヤジ馬の波にもまれてたせいで、一瞬目を離した隙にどこかへ走り去っていったがな。まるで何かに
追われるように。だがあの子の、そう、お前に似た可憐さと凛々しさが同居する眼差し、そして
巴投げの時の白いふともも、細いふくらはぎ、そして……ああ、すまんすまん。つい酔ってしまった」
ジャックは照れた笑みを浮かべて、頭をかく。
「で、だな。俺はその子のことを何も知らないんだ。何度も言うがお前に良く似た子だから、お前
自身が見ればすぐ判ると思う。だからもし見かけたら、住所とか名前とか、聞いておいてくれ」
その後にもいろいろ、何度も何度も、ジャックは謎の少女の魅力について語ってから帰っていったが。
刃牙の耳には、届いていなかった。

翌早朝。精神的にはズタボロだったが毎日の習慣で体が勝手に動き、刃牙はロードワークに出た。
いつものトレーニングウェア姿で、ほっ、ほっ、と走る。朝日を浴び、朝の冷たい風に当たり、
牛乳配達屋さんとすれ違いざま挨拶なんかしていると、少しずつ元気が戻ってくるような気がする。
んが、しかし。そんな清々しい気分を吹き飛ばすような、鬱陶しくも重々しい男の声が、流れてきた。
「♪やっぱっぱ〜やっぱっぱ〜、い〜しゃんてん♪ ……ってか?」
刃牙は、そちらに視線を向けることなく、黙々と走り続ける。だが声の主、地上最強の生物氏は、
ニタニタしながら刃牙の横に並んで、併走し始めた。

110 :HANMA! 半分:03/10/08 00:45 ID:Yabr7ncH
「いよぅ、刃牙。つくづくお前は面白い奴だなぁ。変態親父に襲われ、変態兄貴に言い寄られ」
「どこでデバガメしてやがった、このクソ親父。自分で変態親父と認めやがったな、この変態クソ親父」
「まあまあそう言うな、ば・き・ちぁん♪」
ばしゃっ、と勇次郎がバケツの水を浴びせる。すると、子供っぽい少し舌ったらずの、可愛らしい声で、
「て、てめえっ! 今、どこから出したんだそんなもんっ!」
「い〜んだよ、細けぇことは。ばきちぁん、怒った顔も声も、可愛いぜ♪」
ばきは、本気で心底嬉しそうな勇次郎を睨み、ぎりぎりと歯軋りしながら……ダメだ、今何をやっても
コイツを喜ばせるだけだ、と思い直してまた走り出した。当然勇次郎も並んで走る。
「ほら、俺ってメリケンの大統領ともタメ口な仲だろ? そいで今朝、朝イチで手に入れたあるブツを、
ある大物に見せびらかしに行ったんだ」
ばきは無視して走っているが、勇次郎は構わず続ける。
「あるブツ、ってのはこれだ」
勇次郎はばきの目の前に、今朝の日刊エヴリースポーツの第一面を突き出した。すると、ばきは、
「ぬぉわっっっっ!?」
奇声を上げて立ち止まった。勇次郎の手から日刊エヴリーをひったくり、凝視する。
そこには、紛れも泣くあの巴投げを決めた瞬間の、自分の写真が掲載されていた。きっちり顔まで
写っていて、間違えようがない。でもって見出しが、『トランクス少女 ひったくり犯を巴投げ!』
となっている。……スカートの下がトランクスだったもんだから。
「こ、これだったら、『パンチラ少女』の方がまだマシ……じゃなくて!」
ばきが、勇次郎に詰め寄った。思いっきり背伸びして、それでも頭のてっぺんが胸までも届かないが、
それでも精一杯勇次郎を睨みつけて、
「どういうことだ、これはっ!」
「どういうも何も、撮ったのも掲載したのも俺じゃあないぞ。あの時はお前を追いかけるのに専念
してたからな。こんな小細工をする余裕なんかなかった。それぐらい解るだろ?」
「そ、それは……あっ! じゃあ変態クソ親父、これを見せびらかした大物って!?」

111 :ふら〜り:03/10/08 00:48 ID:Yabr7ncH
>>パオさん
アカギ戦、さすがに緊迫してましたね。贅沢を言えば、もっと長く読みたかった=ダービーにもう少し
善戦して欲しかった、というところです。でもそれだとアカギらしくなくなりますかね?
で、次に注目しているのはベガです。私としてはゼロ以前の、スマートな方のベガが好みなんですが。
外見だけでなく、性格というかセリフ回しも結構変わってますしねぇ。CDドラマの銀河万丈さん
ベガはかっこ良かった♪ 果たして、パオさんバージョンはいかに?

>>VSさん
クイズがあったせいか、いつも以上に読み応えがありました。それと、おにぎりのところは
何だかこう、うまく応用したらシリアスにカッコよくなりそうな気がしまくってます。上手く考えが
纏まったら、別の場所で使わせて頂くかも。

>>バレさん
お久しぶりです! いつもながらの迅速な収録ぶり、感謝いたしております。BBSもいい雰囲気
ですね〜♪ 私も何か書こうかな。

>>82
自分でもちょこちょことSSを書くようになってみると、貴方のような人の存在が嬉しかったりします。
私も初めてここを知った時は、だぁ〜っと一気読みしたもんです……嗚呼、思い出。


112 :作者の都合により名無しです:03/10/08 01:47 ID:dKk8yiUd
>「♪やっぱっぱ〜やっぱっぱ〜、い〜しゃんてん♪ ……ってか?」
よくご存じで。

113 :作者の都合により名無しです:03/10/08 08:01 ID:tvWQY1EY
>>102
阿佐田哲也(麻雀放浪記の著者)が対局中に居眠りしたとき、
同じ卓にいた畑正憲(ムツゴロウ)と黒鉄ヒロシ(漫画家)に
同時に燕返しカマされたという逸話あり。

114 :作者の都合により名無しです:03/10/08 16:16 ID:H/u//df5
麻雀クイズ
巷の雀荘ルールで、一番待ちの多いのはどんな形でしょう?
ちなみに国士13面チャンではありません。


ここもヤムスレも移転成功したみたいだね。ヨカタ

115 :作者の都合により名無しです:03/10/08 16:53 ID:zFX+RnZB
>>113
すげえなムツゴロウ…。
只の動物好きじゃなかったんだ。

116 :作者の都合により名無しです:03/10/08 17:06 ID:yJjQhXC5
>>115
ムツゴロウは並じゃないよ。
詳しくは知らないけど、かなりワイルドな方らしい

117 :作者の都合により名無しです:03/10/08 17:32 ID:juoyHnKz
ムツゴロウは研究室で、黒金はマンガで徹夜慣れしているので、
3日くらいぶっ通しで打ち続けてジャン士が居眠りを始めると根こそぎ
かっぱぐらしい。マージャンの世界ではムツゴロウは有名。

118 :作者の都合により名無しです:03/10/08 21:18 ID:NU0Zs1w6
ここはとてもトリビアなインターネットですね。

119 :ドラえもんの麻雀教室:03/10/08 22:34 ID:ghEtOA6d
>>92
のび太の差し出した借用書を、Kは冗談だからと笑って破り捨てた。
おむすびと一緒に放り投げた四萬も、Kが拾ってきた。ついでに
野犬の亡骸も野比家の庭に埋葬し、菩提を弔ってやった。
吐き気がするほど善人気取りのKだが、これには理由がある。

「いやぁ。僕ってほら、お金持ちじゃない?人間って、お金があると
 他人に優しくなれるんだよね。のび太くんを見てると、憐れを通り越して
 優性思想がモリモリ湧いてきちゃうんだ。この人は、自分一人じゃ
 何にもできないんだなぁって」
「大きなお世話だこの野郎。だったら手っ取り早く、お金の力で
 俺を幸せにしてくれよ」
「幸せなのは僕一人でいいんだよ。さ、麻雀やろう。僕にはあまり時間が
 ないんだ」
「そうか、親父がくたばりかけてるんだっけ。遺書は僕が書いてもいいかな?」
「誰が書いたっていいよ。どうせ、親父が死んだら読まずに捨てるつもりだから。
 でも時間がないのは、親父の息の根とは関係ないからね」

牌を並べ終わったKが、ポケットから小さな木彫りの熊を取り出した。
口にはシャケではなく、ハイキング姿の男性の人形をくわえている。
尻尾を捻ると人形の手がピクリと動き、満面の笑顔でパネルを掲げた。
パネルには『リーチの説明・追補』と書かれていた。熊をポケットに
戻した数秒後、そのポケットから凄まじい悲鳴が上がった。骨の砕ける
音に次いで、グエップという熊の満足げな咆哮が部屋にこだました。

「のび太くん、リーチ後の暗槓に関する注意は覚えているかな?」
「今のは何だよ」
「別に何でもない。リーチ後にも暗槓はできるが、待ち形の変わる
 暗槓はできないっていうルールは、場所によってだいぶ扱いが
 違うんだよね。とりあえず説明するから、聞いてくれ」

120 :ドラえもんの麻雀教室:03/10/08 22:35 ID:ghEtOA6d
三三三四六六六七八九345 六←ツモ

「この手の待ちは、二萬、四萬、伍萬の三種類。こんな風に区切ると分かりやすいね」

三三 三四 六六六七八九345
三三三 四 六六六七八九345

「六萬をカンしても三面待ちは変わらないから、問題なくカンできるように思える。
 ところが、大人はそんな戯れ言を許しちゃくれない」

三三三 四六 六六七八九345

「こうすると、この手にはカン伍萬という待ちがあることも分かる。六萬をカンすると
 このカン伍萬待ちがなくなってしまう。待ち牌の種類は同じでも、待ちの形が
 変わったり、形そのものがなくなってしまうような場合、リーチ後のカンは
 できないんだ」
「言っとくけど、俺に詰め込み教育は通用しないからな」

風林火山の旗竿をバックに、のび太が磐石の無能ぶりをアピールする。

「理解できなくてもいいよ。待ち牌が変わらなければOKというルールも
 あるし、そもそもリーチをかけたらカンはできないというルールも存在する。
 要するに、リーチ後の暗槓に対する見解は、場所によってバラバラなんだ。
 大切なのはゲームの前にルールを確認することで、ここまでの話は、まあ
 待ち形クイズの発展型くらいに考えてくれても構わない」
「だったら、リーチの説明はここまでにしとこうよ。時間がないんだろ?」
「そうだ、時間がないんだった。早速ルーレットだ!」

思い出したように焦り始めたKが、熊とは逆のポケットからルーレットを
取り出した。

121 :ドラえもんの麻雀教室:03/10/08 22:35 ID:ghEtOA6d
「僕がルーレットを回して、のび太くんがダーツを投げる。刺さった目の
 役を説明するからね」

百の目に区切られたルーレット。内訳は、一つが『役牌(ヤクハイ)』 、残りは
全て『金百萬円』である。のび太の目の色が変わった。

「間違ってたらゴメン。金百萬円っていうのは、麻雀の役の名前なのかな?」
「百萬円は百萬円だよ。僕がのび太くんに1,000,000円あげるってことさ」
「…どうせアレだろ。どこに投げても役牌に当たるようになってんだろ。
 磁石だのエスパーだので。それとも、モタモタしてっから失格だボケ!とか
 何とか言って、強引に役牌の説明をおっ始めるつもりだな。そうだろテメエ!
 分かってんだよ。女子高生が携帯で打ってるのは、全部僕の罵倒メールなんだよ」
「のび太くんも、たいがい疑り深いなあ。これなら文句ないだろ?」

Kがサインペンを手に取った。ルーレットの『役牌』に縦線を引いて、隣に
『金百萬円』と書いた。これで全ての目が『金百萬円』となった。
ルーレットを壁にかけ、軽いタッチで回し始める。

「さあのび太くん、時間無制限だ。ダーツ何本だろうがまとめてカモン!」
「うおー!」

122 :ドラえもんの麻雀教室:03/10/08 22:37 ID:ghEtOA6d
絶叫と共に、十本のダーツが虚空に放たれた。射的の類いは
大得意ののび太の狙いは、モチロン全段命中の一千万円である。
のび太の脳内を、真っ黒な資本主義が駆け巡った。
一千万円をどう使うか。投棄で増やすもよし、政界に打って出るも
よし、地下室をつくって一生引きこもるもよし。ああん、のび太迷っちゃう!

虹の軌跡を描いたダーツが、全段あやまたず百萬円を貫いた。
直後、耳をつんざく断末魔が轟き渡り、全てのダーツから
真っ赤な液体がしたたり落ちた。『金百萬円』の上紙がペロリとめくれて
下から黒装束の男の人形が現れた。忍者である。全員こときれている。
よく見ると、どの忍者の額にも同じ文字が刻み込まれていた。

『役牌でござる』

「はい残念、全部はずれー。のび太くん、ハードラック!さ、役牌の説明だ」

役牌の説明だそうでござる。

123 :ドラえもんの麻雀教室:03/10/08 22:40 ID:ghEtOA6d
>>114
東南西北白発中一九(1)(9)19
二三四五六七八

で、20面待ちが最高かな?これ以上の多面待ちも
あるかな?


124 :作者の都合により名無しです:03/10/08 22:44 ID:YBf1LHJ6
>>122
投棄したって増えないYOO!

125 :ドラえもんの麻雀教室:03/10/08 22:45 ID:ghEtOA6d
>>124
わお!校正ありがとうございます!

もちろん、正しくは「投機」です。

126 :作者の都合により名無しです:03/10/08 22:48 ID:LtDCQwui
>>114
流し満貫と純正九蓮の複合形が最多ですね。
つまり、ラスツモの段階で手配に九連の九面待ち、
捨て牌で、字牌と(九蓮が出来上がる以外)ハジ牌で流しが完成する形。

有名な問題ですな。スーパーヅカンで確かあったような。

127 :作者の都合により名無しです:03/10/08 22:49 ID:YBf1LHJ6
それから123の意味がよくわかりません。
やけに牌が多いんですけど台湾ルールですか?

128 :ドラえもんの麻雀教室:03/10/08 22:53 ID:ghEtOA6d
>>127
126氏のおっしゃる通り、純正九連と流し満貫の
複合時の待ち牌であります。全部で20種類。

129 :作者の都合により名無しです:03/10/08 23:05 ID:YBf1LHJ6
ア、ナールほど。流し満貫は字牌と幺九牌だけを切り続ければいい、
という役だから手牌はその場合、
一一一二三四五六七八九九九
こんな感じになっとればいいわけですね?少し賢くなりました。

130 :魔界編 32話:03/10/08 23:33 ID:LtDCQwui
【第32話 背中】 

最古の人形・パンタローネと、サイコパワーの戦士・ベガ。幹部クラス2人。虚飾無き強者2人。
その2人が、七珍の塔最上階にて仁王立ちしている。その背中の後ろには宝珠と神剣。そして笑う。
冷血・冷徹・冷酷に。無言でその2人は物語る。 ・・ここが貴様らの旅の終着点だ、と。
先程のアカギが醸し出した緊張感とは違う、得体の知れない静寂が辺りを包む。嵐の前の静けさか。
 「フン、やっと下らない茶番が終わったか。かなり出来るようだな。相手をしてやるぜ」
静寂を破り響き渡る飛影の声。自らを包む黒マントを脱ぎ捨て、臨戦態勢に入る。そしてもう1人。
人間界最強の男の1人、陸奥 九十九。口元に人ならぬ薄笑みを浮かべながら、一歩前に出る。

 「待て。お前はとっておきだ。ここは俺がやる」   九十九の肩を後ろからつかむ剣 桃太郎。
 「妖怪などの出番は無いッ!! ここはわたしに任せろ」   烈 海王が飛影を押し退ける。
一瞬、不穏な雰囲気が流れる烈と飛影。だが結局、飛影は捨て台詞を残して、後ろへと下がる。
貴様で勝てる相手なら興味は無い、と。その言葉に、烈はパンタローネでは無く飛影に詰め寄る。

131 :作者の都合により名無しです:03/10/08 23:35 ID:PJ577vBu
>>129
アナル?

132 :魔界編 32話:03/10/08 23:59 ID:LtDCQwui
>>130
 「詰まらん人間どもよのぉ。勝手に仲間割れしよるわ」   その様子を見て笑うパンタローネ。
パンタローネ。200年前に作られし不滅の人形。その容貌は年寄り然としているが、秘めたる力は
人間の領域を遥かに超え、「深緑の手」と呼ばれる超絶技は、延長線上にある物全てを抉り取る。
 「闇の帝王と呼ばれる我相手に1対1か・・? 全員まとめて掛かって来るがよいわッ!!」
ベガ。精神力を源にした「サイコパワー」という邪悪なオーラを身にまとい、敵を滅する殺戮の魔人。
全身を軍服に包んだこの男は、「シャドルー」という犯罪組織の頂点に立つ男でもある。

 「先は長いわ。ここは拳士さんに任せましょう。それとも2人で仲良く、1人の相手を倒すの?」 
ロビンが飛影を諭す。飛影は一瞬何か言いたそうな顔をしたが、フンと吐き捨て離れた場所で座り込む。
結局、精鋭部隊の戦闘メンツは烈 海王と剣 桃太郎と決まった。 ・・烈と桃が魔界幹部の前に進む。
 「わたしの獲物はこいつだ、桃。しくじるなよ」   「1勝1敗ってのはごめんだぜ、烈・・」
烈 海王が最古の人形・パンタローネを睨み付ける。その双眸には、先程までの弛緩した雰囲気は無い。
中国拳法の頂点を具現する、「海王」の名を背負う気概と誇り、そして覚悟に満ちている。
闇の帝王・ベガが笑って剣 桃太郎を見据えている。明らかに格下と侮っている目である。しかし桃。
一瞬涼やかに笑い、すぐに顔が引き締まる。男塾総代として、生と死の狭間の修羅に入ったのである。
桃の腰の日本刀が。チャキン、と七珍の塔に清冽な音を振り撒く。無論、抜刀の音である。
そしてそれが合図。 ・・烈、桃、ベガ、そしてパンタローネ。4人の殺気が爆発的に膨れ上がる。
七珍の塔最終戦。烈 海王・剣 桃太郎 VS パンタローネ・ベガ、死闘開始である。  


133 :パオ ◆xlRCijGdJ6 :03/10/09 00:09 ID:s8jp+cCK
風邪引いてちょっとえらいんで、今日は2レスですいません。
あと1、2回で七珍は終わり。その後はお話は暗くなっていきます。
烈も桃も。でも最後は明るく終えます。最後まで書き切れば。
グランドフィナーレまで書ければ良いな。あと、どうしても本部の存在忘れるな。
九十九と飛影も忘れてたし。主役のビスケもほったらかしだし。まあいいか。

VSさんのサイトのバキヤクバレ読みましたよ。凄いなあ、一気に読むとまた。
ちなみに私が一番好きなのは中学生のヤツですw

134 :作者の都合により名無しです:03/10/09 01:12 ID:Xp4Oy+WP
>>133

久しぶりにカッコイイ烈と桃が見れそうね

135 :作者の都合により名無しです:03/10/09 11:53 ID:IrXlxmMy
>>120
>そもそもリーチをかけたらカンはできないというルールも存在する。
そんな超ローカルルールを載せたら初心者は混乱するだけです。

136 :作者の都合により名無しです:03/10/09 12:24 ID:vs4+t9Ub
age

137 :作者の都合により名無しです:03/10/09 14:26 ID:vG/sUTaZ
パオさん最近、更新遅いし量少ないし、ちょっと不満。
大変だと思うけど、もう少し頑張って欲しい。勝手ごめん。
VSさん、麻雀は面白いですよね。人生狂わす事もあるくらい。

138 :作者の都合により名無しです:03/10/09 18:57 ID:msuK/qc+
パオさん風邪の中カキコ乙。
烈が蛮勇でイイ! 実際のバキでも最近烈のキャラ
変わってるし、久々に昔の烈を見た感じ。


ところで、麻雀ののび太は1000万得られたとして、
一体どこに投機するつもりだったのだろう。


139 :魔界編 32話:03/10/09 22:17 ID:s8jp+cCK
>>132
パンタローネの足元が盛り上がり、塔の床がめくれ上がる。轟音が響き渡る中、老人然の人形が笑う。
 「はははは。バーン様に逆らう痴れ者どもが。轢死した蛙のごとく血に塗れるがよいわッ!!」
そして足元に現出する巨大な球。床材のコンクリートを吸い上げ、直径2メートル程の凶器と化している。
クラウンの曲芸よろしく、巨球の上にまたがり、両足を俊敏に回転させるパンタローネ。転がり出す巨球。
一直線に、標的である烈目掛けて。身構える烈。呼吸を整え、手刀を構える。   「かあああッ!!」
一閃される烈の手刀。ざくりと、信じられぬ斬れ味で巨球の一端が抉り取られる。しかし球は大きすぎた。
次の瞬間、巨球の猛烈な突進により、数メートル吹き飛ばされる烈。大型ダンプに激突されるが如く。
 「何をやっておる人間。ワシも長年下らぬ人間を見ておるが、おまえみたいなバカは始めてよ」
血を吐く烈を笑うパンタローネ。烈の胸に強烈な痛みが走る。アバラが何本かイカれている。だが 烈海王。
その目に光る蛮勇の光は一毛たりとも消えてはいない。 ・・そしてポツリと呟く。打岩、と。
そして立ち上がる。冷ややかに見下すパンタローネ。   「立ち上がりどうする? 200年不敗のワシに」
烈。一点の淀み無い、誇り高き声で吼える。苛烈な目で、パンタローネを睨み殺さんばかりに見据えながら。   
 「たかだか200年程度の不敗を誇るか、人形・・。貴様に中国拳法4000年の高み、必ず教えてやる」

140 :魔界編 32話:03/10/09 22:38 ID:s8jp+cCK
>>139
 「本当に我と一人で闘うつもりか・・? おのれ、うぬと我との力の差を死をもって知るがいいッ!!」
剣 桃太郎の心に恐れはない。いや、いくら桃とて「死」は恐ろしい。そして眼前の魔人の暴虐のオーラは、
気を緩めれば薄紙を引き裂くほど容易に、桃の命を奪える事を証明している。だが桃には奥の手がある。
技では無い。まして今、握り締めている白刃でもない。その奥の手は己の魂の内にある。そう、男塾魂。
「死」すら超える「男意気」。尊敬してやまない、男塾塾長・江田島 平八から受け継ぎし、不滅の熱情。
桃は日本刀を構える。数多の死線をともに超えし、桃の愛刀。まっすぐ敵を見据えた、青眼の構えである。

しかし、次の瞬間。目の前から、ベガが消失する。獲物が目の前から消え去る衝撃に、動揺する桃。
 「どこをみておる。我はここよ、小僧!!」    桃のすぐ背後に、何時の間にか移動しているベガ。
闇の帝王・ベガのサイコパワーのひとつ、サイコワープ。空間を一瞬の内に超越する、ベガの超絶技。
驚愕しつつも、振り向き様に抜刀する桃。だがそれより早く、ベガのサイコブローが桃の腹に突き刺さる。
 「笑止な事よ。この程度で我と闘おうなどと。闇の帝王と呼ばれる我の力、とくと知れいッ!!」
ベガの両足が怪しく光る。周りの重力場が無くなった様に空中を舞い、そして両のヒザが唸りを上げる。
 「死ねいッ、ダブルニープレスッ!!」    空から凶暴に降臨し、桃の懐へ一気に飛び込むベガ。
が。ベガ必殺のニープレスを、真正面から受け止める剣 桃太郎。雄々しく仁王立ちをし、反撃に転じる。
 「奥義 四肢燈籠剣!!(ししとうろうけん)」   桃の日本刀がマシンガンの様に突きを繰り返す。
ベガは空中を滑る様に、後ろへと回避。ノーダメージ。桃の剣はかわされた。だが顔から余裕が消える。
 「おもったよりやりおるわ、小僧。まさか貴様も、氣を操れるとはな」   始めて構えを取るベガ。
 「氣功闘法・堅砦体功・・。氣を胸に一転集中させ、今の攻撃を防いだ。今度はこっちの番だぜ、ベガ」




141 :魔界編 32話:03/10/09 23:29 ID:s8jp+cCK
>>140
 「小虫の分際で吼えよって。これでも喰らうがいいッ!!」   ベガのサイコパワーが手に凝縮される。
次の瞬間、ベガの腕から青白く輝く光球が発射される。サイコパワーで造られた、破滅の球である。
桃は剣を構える。そして一瞬瞑想し、体内全ての「氣」を白刃に集める。ベガと同様、青白く輝く刀身。
 「王虎寺秘奥義・神氣虎魂(しんきふうこん)!!」    刀身の「氣」は虎の形を為し、空を駆ける。
ベガのサイコショットと桃の神氣虎魂が、空中で激突する。数瞬の均衡の後、ベガの光球を引き裂く、桃の虎。
顔色の変わるベガ。虎は更に勢いを増し、本体のベガに噛みかかる。ベガは両腕で我が身を包み、防御の態勢。
軍服がビリビリに引き裂かれる。 ・・勝った。本部とロビンに笑みが浮かぶ。だが九十九は厳しい顔のまま。
 「くわああああッ!!」    咆哮の後、ベガのサイコパワーが桃の虎を引き裂く。ベガが猛る。
 「貴様!! 小虫の分際で、この帝王に何をしたああッ!!」   桃は剣の構えを崩さぬまま、静かに言う。
 「救われないぜ・・。大魔王の使い走りが、まだ帝王を気取ってやがる」 


142 :魔界編 32話:03/10/09 23:30 ID:s8jp+cCK
>>141
パンタローネ操る直径2メートルの巨球が、再度烈を狙い、動き始める。本部 以蔵が声を張り上げて叫ぶ。 
 「何してる烈、避けるんだッ、お前なら訳無くかわせるはずだッ!!」   しかし烈はその場を動かない。
また天高く手刀を突き上げ、インパクトの瞬間にその手刀を振り降ろす。そしてまた、巨球に吹き飛ばされる。
そんな攻防が2回、3回と繰り返される。烈の肉体は、血で真っ赤に染まっている。呼吸がぜいぜいと荒い。
 「自殺志願者らしいの。ワシは残念ながら忙しい。まだそこの4人を、皆殺しにせねばいけないのでね」
パンタローネはロビンたちをジロリと見る。そして四度、巨球を発進させる。今までで最高の速度と威力で。
 「避けろ烈、死ぬぞ!!」    本部が叫ぶ。しかし烈は手刀を身構える。まるで殉教者の様に愚直に。
烈の蛮勇が迸る。烈の気合が塔を揺るがす。烈の肉体が命を叫ぶ。烈の手刀が大気を切り裂く。ひゅん。
真上から真下へ、一直線に、一文字に振り落とされる手刀。そして轟音を上げていた巨球の蠢きが止まる。
本部がうめく。   「信じられん男だ、烈・・」    2メートルの巨球が、見事に切り裂かれていた。
地面にボコリと崩落した部分が歯止めとなり、巨球は完全に動きを止められていた。烈はパンタローネに言う。   
 「打岩。巨岩を球状に近づける訓練が、中国拳法4000年にはある。今回は逆に、球を岩に返したがな」
パンタローネが岩から飛び降り、烈と同じ目線に立つ。    「調子に乗りおって、人間風情が・・殺す」
 「殺すだと? 面白い。わたしはかまわん。 ・・だが、打たれて消えるのは貴様の方だ、人形」

143 :魔界編 32話:03/10/10 00:04 ID:kJ6rI5vC
>>142
烈 海王と剣 桃太郎。ついに魔界の幹部2人を、自分たちと対等の立場へと引きずり落とす。
烈は巨球の上で笑う人形を地上へ降ろし、桃は空中で蔑む帝王の驕りを打ち破る。
怒り狂うパンタローネとベガ。迎え撃つ烈と桃。 ・・再度激突する4人。激闘の時が流れる。
 「ここまで強いのか、魔界の幹部クラスとは。2人とも勇次郎クラスだ。駄目だ、勝てん」 
本部が目の前の状況に絶望の声を上げる。ロビンが顔を背ける。九十九・飛影の表情が硬い。
烈はパンタローネの巨球攻撃の前に、既にアバラを数本折られていた。動きの鈍った烈に、
パンタローネの人間を遥かに超える速度での猛攻が、烈 海王を追い詰めていく。
桃の「氣」を圧倒するベガのサイコパワー。プライドを傷つけられた帝王が、台風の様に
桃の肉体を痛めつける。桃の反撃はベガのワープの前に空を切る。ダメージが蓄積されていく。

ベガのデッドリースルーで投げつけられ、転がる桃。同時、烈がパンタローネに吹き飛ばされる。
烈と桃の肉体がぶつかる。必死で立ち上がり、背中合わせに支えあう2人。桃が烈につぶやく。
 「さすが魔界の幹部だな、烈。ここまで強いとは」   烈。背中越しに桃にささやく。
 「桃・・。お前の背中にはわたしが、わたしの背中にはお前がいる。だから、何物も恐れるな」
そして2人は大きく笑い出す。命がけの戦場には相応しくないほど、朗らかに、爽やかに。
 「烈、もう一度言う。1勝1敗ってだけは勘弁しろよ」  「お前こそ、わたしの足を引っ張るな」
ボロボロになりながら笑う烈と桃を、不思議そうに見るパンタローネとベガ。そして本部とロビン。
その本部とロビンに、九十九は静かに言う。その顔に、微笑を浮かべながら。
 「心配しなくていいよ。 ・・勝負っていうのは、強い方が勝つ」



144 :パオ ◆xlRCijGdJ6 :03/10/10 00:07 ID:kJ6rI5vC
今日は特に書き込み間隔が遅くて済みません。
やっぱり、1レスごと書いてレス上げるんじゃなくて、
一気に書いておいて一気に4レスくらい書き込まないといけませんね。
いつもご迷惑かけます。風邪えらい。

145 :バレ:03/10/10 00:22 ID:8GcCFnRv
>パオさま
  SSは作者の書きやすいように書いた方がいいと思います。
  (その方がテンションも維持できるでしょうし)
  書き込み間隔が長いという事は、それだけマンキで頑張られた
 ということ。病の中で本当にお疲れ様です。

 今日は2試合同時中継でしたね。特に桃がカッコ良かった。
 今連載の「暁〜」の桃は弱々ですので、
 久々に暹氣虎魂を繰り出す桃が見れて嬉しい限りです。

 追記:本部の台詞
 >「信じられん男だ、烈・・」
 甘いな、本部さん。それは感想であって解説ではない。


>VSさま
  hpの方で出てきたKの父親(ムシられた図)、
 何かお笑い漫画道場チックになってますね。
 Kはのび太には結構優しいのに、身内には容赦ないですな。

 >>138投機の意味知ってるようには見えませんね。
 騙されて豚の角煮でも買わされてそうな気が。
 私でしたら、多分土地かな。先月もバリへ投資したし。
 >>114の麻雀問題は全然分かりませんでした。>>129でやっと理解


146 :作者の都合により名無しです:03/10/10 01:19 ID:fuxajVSp
バオさんお疲れさまです。自分の好きなペースで良いと思いますよ。
強制されてるわけじゃないんだし。出来れば毎日みたいですがねw


147 :ドラえもんの麻雀教室:03/10/10 05:48 ID:o1aZWihX
一千万円を逃したのび太のショックは計り知れない。回転の止まった
ルーレットに光の失った眼を向けると、バネじかけみたいに手が動いて
九十本のダーツを投げつけた。
ルーレットの残り九十の目に、ことごとくダーツが命中した。忍者の姿は
なかったが、やはり上紙がペラリとはがれた。はがれた下には『タワシ』と
書いてあった。Kがのび太の背中を叩いて慰めの言葉をかけた。

「ほら、役牌以外は全部ハズレだったんだよ。いやー、のび太くんラッキー!
 ラッキーで嬉しい?嬉しいよね?僕も嬉しいから役牌の説明してあげるよ」
「どこに当たれば百万円もらえたんだよ」

陰気な声でKに尋ねたのび太の前に、Kが無言で手鏡を突き付けた。
恨みでねじくれたのび太の顔が映っている。そのおでこには、左右逆だが
確かに『金百萬円』の文字があった。
あっと叫んで額に手をやるのび太だが、指の先にわずかに引っかかるような
感触があった。爪を立てて引っかかりをつまむと、肌と同色のシールが
百萬円の文字ごとペリペリと剥がれていった。剥がれた下には
『ロバート・イングランド』と書かれていた。

「だから百万円くれって言ってんだろ!エルム街の悪夢なんかもらったって
 怖いだけじゃねーか!」
「うへー!のび太くん、よく知ってるね。役牌っていうのは、刻子にするだけで
 役になる牌のこと。翻牌(ファンパイ)という呼び方もあるんだ」

のび太との三文芝居を早々に切り上げ、Kが説明を開始した。

「役牌になるのは、白発中の三元牌(サンゲンパイ)と、東南西北の
 風牌(カゼハイ)。三元牌は常に役牌だけど、風牌を役牌として使うためには
 条件がある。今から教えるからよく聞いててね。ってのび太くん、さっきから
 何やってんの?」

148 :ドラえもんの麻雀教室:03/10/10 05:49 ID:o1aZWihX
のび太の首から上は、熊だった。先ほどの木彫りの熊が成長して、のび太の頭を
丸呑みにしたのである。手足をバタつかせて助けを求めるのび太に舌打ちをして
Kがポケットからチェーンソーを取り出した。漫画みたいなポケットである。

熊を一寸刻みに解体して、のび太を救出した。のび太の首は健在であった。

「あー、死ぬかと思った。K君ありがとう!なんて口が裂けても言えるかボケ!
 そもそもテメエが持ってきた熊じゃねーか!」
「まあいいじゃん。どうせ何食ったってクソになるんだし」
「俺が食われる所だったんだよ!」
「そうやって話を逸らしても無駄だよ。風牌を役牌として使うためには
 その風牌が場風または自風でなければならない。場風というのは
 東場の東と南場の南のこと。自風というのは、東家の東、南家の南、
 西家の西、北家の北のこと。これ以外の牌は客風(オタカゼ)といって
 刻子を揃えても役牌にはならない。例えば、東場の南家では東と南が
 役牌となり、南場の西家では南と西が役牌となる。のび太くん、ここで
 東場の東家と南場の南家に注目してほしい」
「注目したら、いくらくれるんだよ」
「はい、これあげる」

のび太の膝元に一円玉を転がした。

「わーい」
「さ、満足したね。東場の東家、つまり東場の親と南場の南家は、役牌として
 使える風牌が一種類しかない。のび太くん、これは非常に不公平だと
 思わないかい?」
「思う思う。のび太のプライドにかけて思いますとも!」
「そりゃ結構。確かに、役牌の数が絞られるというのは、手作りにおいては
 不利かもしれない。でも、その代わりに大きなメリットもあるんだ。
 どんなメリットだと思う?」

149 :ドラえもんの麻雀教室:03/10/10 05:49 ID:o1aZWihX
「答えたら、いくらくれるんだよ」
「はい、これあげる」

のび太の膝元に、指サックより少し大きめの薄手のゴム風船を放り投げた。

「わーい」
「僕が昨日使ったやつなんだけど、いらないからのび太くんにあげる。
 必要になる日がくるかもしれないから、大事に持っててね。東場の親の東と
 南場の南家の南は、それぞれダブ東・ダブ南といって、通常の役牌よりも
 点数がアップするんだ。さて、ここからは実際に牌を使おう」

伍六七七八九(4)(4)12 3←ロン 北北北←ポン

「東場でも南場でも、北家であれば北は役牌になる。役牌はメンゼンでも
 鳴いてもOKなんだ。北家以外では北はオタ風だから、この手には
 役がないことになる。つまり、アガれない。はい次」

八八八(2)(3)66発発発 (1)←ツモ ■東東■←カン

「東場であれば、東は全員が役牌として使える。東場の親にとっては
 ダブ東ね。南場では東を役牌として使えるのは親のみだけど
 発が常に役牌なので、この手は場や風に関係なくアガれる。
 複数の役牌が手の中にある場合は、それだけ点数もアップする」

150 :ドラえもんの麻雀教室:03/10/10 05:50 ID:o1aZWihX
ここまで話すと、Kは大きく息を吐いて区切りをつけた。
のび太に目をやると、先ほどのゴム風船をふくらまして遊んでいる。

「ああ、のび太くん、その風船には口をつけない方がいいと思うけどな。
 まあいいや。これで役牌の説明はおしまい。とにかくスピード重視で
 アガりたいという場合には、役牌はとても重宝する。他のメンツは
 何だっていいんだから。ただし、あまり安易に役牌に頼りすぎると
 手作りがおろそかになって、いつまでたっても麻雀のスキルが
 上がらないから気をつけようね。それじゃあ、次はいよいよ平和と断幺を…」

ウイーン。
Kの携帯電話が、小刻みに震えだした。

151 :ドラえもんの麻雀教室:03/10/10 05:50 ID:o1aZWihX
うひー、もうこんな時間だ。魔界編の続きは
帰ってきてから拝読いたします。

152 :作者の都合により名無しです:03/10/10 19:56 ID:FfiEnhYM
パオもVSも絶好調だな。面白いし更新回数も多い。
だけど逆に考えるとこの2人がいなくなると?
新人来ないかな。

153 :魔界編 32話:03/10/11 00:50 ID:Vc2Mt1aB
>>144
ゆらり、と背中合わせのまま前に進む烈と桃。まるでお互いの背中を守りあっているかの様に。
そして両足の靴を脱ぎ、素足になる烈 海王。剣 桃太郎はトレードマークの鉢巻で、己の目を覆い隠す。
 「気でも違ったか。我に対して目を封ずるとは」    ベガの肉体が妖しく揺らめき、消失する。
桃。目隠しをしたまま、白刃を納め居合の型を取る。桃の真横の空間が波紋を描き、ベガが出現する。
サイコワープ。ベガの瞬間移動。そしてベガのサイコパワーが右拳に集中し、絶望的な威力を秘めた
サイコブローが桃を襲う。一瞬後、塔内を絶叫が響き渡る。 ・・桃では無い。ベガの、である。
 「き、貴様ッ!! 我が肉体に傷をぉおおおッ!!」     ベガの肩から腹にかけて血が奔る。
バッサリと袈裟斬りに裂かれた、居合の証。ベガのサイコパワーの鎧すら両断する、神速の秘剣。
余りの剣速に、閃光が走った様にしかロビンには見えなかった。気付けば納刀の後である。
 「奥義・無明心眼剣。見えぬ相手ならば、心の目で見切ればいい。もう惑わしは通じないぜ、ベガ」
怒り狂うベガ。   「百に刻んで犬にでも食らわせてくれるわ、下郎が、苦しんで死ねいッ」
桃。不敵に笑って応える。   「死中に活あり・・。男塾の辞書に死はあっても敗北は無い」



154 :魔界編 32話:03/10/11 00:51 ID:Vc2Mt1aB
>>153
烈が人外の存在・パンタローネに再度対峙する。先程までの攻防は、全く烈はパンタローネの動きに
追い付けなかった。人の速度を超えているからである。人形の腕が風の速さで烈を襲う。
しかし当たらない。烈は、完全にパンタローネの攻撃を封殺している。焦るパンタローネが叫ぶ。
 「何故だ、何故ワシの攻撃が当たらぬッ」    烈は鉄壁のガードを敷きながら応える。 
 「わたしは両腕を全て防御に使っている。どんな速い攻撃も、私が防御に徹している限りは当たらん」
 「フン、防御しているだけではワシは倒せんぞ」    「案ずるな、もう2本の腕があるッ!!」
烈の蹴りがパンタローネの顔を襲う。遅いわ、と言いながら避けるパンタローネ。烈の蹴りは空を切る。
しかし、パンタローネの顔の横でピタリ、と止まる烈の足。そしてそのまま足指が動き、人形の耳を捉える。
グン、と足に力を入れる烈。パンタローネの体勢が前のめりに崩れる。このチャンスを逃す烈 海王では無い。
 「フンッ!!」   烈の中指一本拳がパンタローネの顔面に突き刺さる。   「カアアアアアッ!!」
裂帛の気合が響く。烈の怒涛の拳が連続でパンタローネの肉体を蹂躙する。為す術無く吹き飛ばされる人形。
 「まさか、足を手の様に使うとは」     解説もせず、見たままを口にする本部。雷電への道は遠い。
 「中国拳法は果てしなく奥深い。人形如きが、海王を舐めるなッ!!!」


155 :魔界編 32話:03/10/11 01:41 ID:Vc2Mt1aB
>>155
 「決まるよ、もうすぐ」    陸奥 九十九がロビンと本部へ言う。烈と桃の闘気が、
パンタローネとベガを凌駕し始めている。ロビンは直感する。この2人、強くなっている。
この闘いの中で成長している。己のレベルを上げている。傍らの九十九と飛影と乞食を見る。
九十九と飛影は底知れぬ力を秘めている。烈と桃は強くなっていく。だけど、自分は・・?
ロビンの逡巡の間に、2人の闘いがクライマックスを迎えようとしている。
 「我が最大技を喰らえいッ! サイコクラッシャーアタック!!」   ベガがミサイルとなる。
全身からサイコパワーが迸り、大気を切り裂きながら回転して、桃に突っ込んでくる。迎撃する桃。
日本刀が奔る。 ・・しかしその業物も、サイコパワーの前に粉々に砕け散る。高笑いするベガ。
 「ふはははは。誰にも止められぬわッ」    「言ったはずだぜ。死中に活あり、とな」
サイコクラッシャーアタックの前に自ら突っ込んでいく桃。暴凶のオーラの前に、肉が千切れ飛ぶ。

「深緑の手」。パンタローネの手が妖しく光り、その直線上の物体が壊れていく。床も、塔の装飾も。
勿論、その延長線上にあるのは烈である。    「ヒヒヒ、死ねえ!!」   だが烈は避けない。
自分は中国拳法の頂点である。その気概が、烈をその場から動かさない。ボロボロに打ちひしがれる烈。
ロビンが2人の呆れて見る。この2人は似ているからだ。自分の命よりも大切な物を背負っている。
いや、陸奥 九十九も「不敗」という宿命を背負っている。飛影もおそらく重い物を背負っているだろう。
本部もよくダンボールを背負っているらしいが、こんな奴はどうでもいい。ロビンは思う。宿業を。
背負っている物の重さが覚悟になり、修羅場での力に繋がる。だが、自分は・・?


156 :魔界編 32話:03/10/11 01:43 ID:Vc2Mt1aB
>>155
烈が「深緑の手」を凌ぎ切る。肉体は限界点に達しなお、倒れない。パンタローネが二撃目を狙う。
刹那。烈が疾走する獅子の様に、懐に飛び込む。そして渾身の力を全て、己の右手刀に注ぎ込む。
烈 海王の「神域の突き」である。愚地 克巳を一撃で葬り去った烈必殺の。完全完璧な速度と間合い。
信じられぬ、というパンタローネの表情。そして次の瞬間。 ・・人形は、その動きを永遠に止めた。

サイコクラッシャーアタックのオーラが剣 桃太郎を削る。ベガのまっすぐ伸ばした指先が、桃の胸を抉る。
ドリルの様に。血が噴水の様に噴出す。しかし桃。残るありったけの力を振り絞り、空中へと舞う。
サイコクラッシャーの最大の弱点。それは、真上からの攻撃。ベガのオーラに耐えながら、背中に乗る桃。
 「貴様ッ・・帝王の背中から離れよ、放せッ!!」   空を飛びながら、ベガが暴れ回る。しかし桃。
まるでロデオの様に、巧みに乗り捌き、その太い腕をベガの首に巻き付ける。裸締め。チョークスリーパー。
ギリギリとベガの喉に食い込む腕。ベガは桃を引き剥がさんと、サイコパワーを全快にする。
オーラによる焼け付く熱さが、桃の肉体をいたぶる。だが桃は腕を放さない。更に腕に力を込める。
ベガの動きが鈍くなっていく。  ・・かはあッ・・  ベガが喀血する。ビクン、と彼の肉体がしなる。
桃がゆっくり腕を放す。大木が倒れる様に、ベガの肉体が崩れ落ちる。男塾一号生筆頭・剣 桃太郎、勝利。




157 :魔界編 32話:03/10/11 01:44 ID:Vc2Mt1aB
>>156
烈と桃が勝利を魔界幹部2人に勝利したその瞬間。どすどすどす・・と、階段の方から不穏な音が響き渡る。
 「わははは。この海原 雄山が来たからにはもう安心だ。バカ弟子ども、貴様らは良い師匠を持ったわ」
何の役にも立たないくせに、お約束の傲慢をかまして登場した雄山。ギロリ、と転がるベガを睨む。
 「覚えておけ・・。この私がいる限り、貴様らの好きなようにはさせん。世界は全て私の物だッ!!」
気を失っているベガの顔面に、雄山の蹴りが突き刺さる。2発、3発・・。呆気に取られる精鋭部隊たち。
そして雄山がいう。   「この七珍の塔・・。この私の一人の力でクリアしてやったわ、わはははは」
魔界征伐精鋭部隊・七珍の塔の闘い。海原 雄山、一人勝ち。
  



158 :パオ ◆xlRCijGdJ6 :03/10/11 01:46 ID:Vc2Mt1aB
明日明後日と書けないんで慌てて書きました。もう少し闘い書き込みたかったけど、
いつまでたっても終わらなくなるので。七珍終わってやっと4割です。先は長い。

159 :110の続き:03/10/11 02:18 ID:mcxNFIgo
と、まるで測ったようなタイミングで、二人の前に一台の高級車が止まった。助手席から、
エプロンドレス姿の清楚なメイドさんが出てきて、後部座席のドアを開ける。
「来たか。じゃ、俺は姿を消すぜ。お前だって正体がバレたら大変だろ? つーか恥ずいだろ?」
「う、ぅぐっ」
「ふふふふ。 ♪み〜らくるが〜る! 奇跡はいつでも キミのはぁと次第〜♪ っと」
勇次郎が走り去る。車の後部座席からは、見目麗しい和服姿の、長い黒髪の少女が降り立った。
「初めまして。あの記事の、トランクスの女の子……ですわね?」
年頃は、ばきと同じくらいだろう。だが、ぴしりと整った眉や鼻すじ、濃いめの口紅に彩られた
大人っぽい唇などには、色気と気品が見事に互いを引き立てあってている。
「私はこれまで、世界中どこに行っても無敵不敗。格闘界の女王として君臨してきました」
「は、はあ」
「が、今朝の、日刊エヴリーの記事。あなたも、勇次郎氏から見せられたのでしょう? あなたが、
第一面で、華々しくファッショナブルに取り上げていられるのを」
「そ、そうかなぁ? トランクス少女、って普通は恥ずかしいだけ……」
「黙らっしゃい。こと格闘に関することで、私以上に目立つ女性などいてはならないのです。よって、
あなたにはここで倒されてもらいます。そしてその証拠写真を、各紙の全段ブチ抜き広告として掲載
する。それによって、あなたを完全に貶めて私満足。めでたしめでたし」
「え? あ、あの、その、俺は別に、あんたと張り合う気なんて全然、」
「問答無用っ!」
ばさっ! と少女が着物を、マントのように脱ぎ捨てた。その一瞬で髪は一つに括られて、肩から
前に垂らされる。着物は空中で畳まれて、メイドさんが一歩も動かずその場で静かに受け止めた。
着物を脱ぎ捨てた少女は、裾の絞られた道着姿。柔道着でも空手着でもない、だがどこかで見たような?
熱い殺気を帯びつつある少女の顔をよくよく見ると、右の眉と斜めに交差する形で、うっすらと傷跡が
ある。ばきには、判る。これは何か小さくて鋭い刃物、例えば暗器で切りつけられたような跡だ。
『この子、どうやらただのお嬢様じゃないみたいだな。相当な修羅場をくぐってる』
「何をブツブツと……我が名は陸奥圓明流格闘術継承者(予定)、陸奥つくね! いざ、勝負っ!」

160 ::03/10/11 02:20 ID:mcxNFIgo
陸奥圓明流格闘術。ばきも、噂は聞いていたが手合わせするのは初めてである。
今自分は女の体になっているが、相手も女だ。条件は五分。ならば油断は禁物、遠慮は不要。ばきは、
向かってくるつくねを見据えて構えをとる。と、つくねの遥か後方から、土煙を上げて何かが……
「ト・ラ・ン・ク・ス・の、彼女おおおおぉぉぉぉ!」
『! に、兄さんっ!?』
ジャックだ。ここで会ったが百年目な顔で、ばきに向かって歯ぐきをムキ出しにして突進してくる。
「隙あり、ですわっ! 喰らいなさい、陸奥圓明流必殺のゼロ距離拳打、虎……」
「今それどころじゃないっっ!」
突き出されてきたつくねの拳を取って、ばきは問答無用の一本背負いをキメた。そこにジャックが
走りこんでくる、すかさずばきは腰を落として拳を構え、ジャックの顔面に鼻先に、必殺の剛体術っ!
「ろぐおぉぉっ!」
ジャックは鼻血の虹を描きつつ、エビぞってのけぞった。が、即座にぐいん! と立ち直って、
「さ、さすが俺の見込んだ女! いや、驚かせて悪かったが俺は……」
その時にはもう、ばきは遥か彼方に走り去っていた。
「ぬぬうっ! 拳の強さも足の速さも刃牙クラスか! ますます気に入った、惚れたぞおおぉぉ!」
ジャックはまたまた歯ぐきムキ出しで、鼻血をだばだば流しながらばきを追いかけた。
後には、問答無用で投げられたつくねが残されて。
「……舞子」
「はい、お嬢様」
つくねは、ゆっくりと体を起こしながら、両手を前に揃えて直立不動してるメイドさんに言った。
「今、撮りましたわね?」
「はい。あの男を殴ったところも、お嬢様を投げたところも、全て」
メイドさんは、胸元の「龍造寺」と書かれた名札に手をやった。そこに、小さなレンズが光っている。
立ち上がったつくねが、舞子に命令した。
「直ちに、あの生意気な小娘の技を分析して素性を調べ上げなさい。それと、勇次郎氏にコンタクトを。
今朝、日刊エヴリーを持ってきた時の様子からして、あの男は何か知っているはずです」
「了解しました」

161 :HANMA! 半分:03/10/11 02:23 ID:mcxNFIgo
その夜。世界に名だたる陸奥コンツェルンの総本部、陸奥本邸に勇次郎が招かれた。
最高級フランス料理をもぎゅ……もにゅ……と食べる勇次郎に、つくねが質問する。
「単刀直入に聞きますわ。あなた、あのトランクスの女の子をご存知ですね?」
「ああ。よ〜く知ってるぜ。何せ俺とあいつは、ただならぬ関係なんでなぁ。クククク」
含みのある、楽しそうな笑い声を上げる勇次郎。
「ま〜、アレだ。『おしりのほくろの場所まで知ってる間柄』ってトコだな」
「なっ……!」
つくねが、顔を真っ赤にして立ち上がりつつ、手の中の小さな機械を食い入るように見た。
「何だ、その機械は」
「マリネラという国の国王陛下、通称『発明パタちゃん』の作品ですわ」
「ほほう。あいつのこった、ブツの性能は完璧だろうが、その代償に随分吹っかけられただろ?」
「ええ、それはもう。ですから今夜限りのレンタルです。この嘘発見器は」
「何っ?」
つくねの顔に、汗の雫が滲んでいる。
「これによると、あなたは嘘はついてませんね……つ、つまりあなたとあの子は、既に、
その、間違いなく、そういう関係……おしりのほくろを知っているような間柄……」
「そ、そうだ。わはははは。恐れ入ったか」
「? 嘘はついてないようですが、動揺しておられますね?」
「そ、そ、そんなことはないぞ。うん。オーガ、嘘つかない」
「嘘をついていないことは、判っていますってば」
あ〜、ヘタなこと言わなくて良かった、と勇次郎が胸を撫で下ろす。
「では、あの子の居場所を教えて下さい」
「それは無理だな。あいつは年中、修行だの試合だので世界中を飛び回ってるから」
「……それも本当のようですわね。ならばせめて、あの子の名前を」
名前、と言われて勇次郎は考えた。ばき=刃牙は自分の子であるからして、名前をつける権利は
自分にある。よって、自分がつけた名前が『ばき』の名前。これも嘘にはならない。
『そうだなぁ。やっぱ……』
勇次郎の頭に、二人の少女の顔が浮かんだ。ここはやはり、あの二人の名前を混ぜるのが王道か。
だがしかし、まんまというのも芸がない。ならば一文字、いや0.5文字だけ変えて……
「……うん、よし。ではつくねよ、教えてやろう。あいつの名前をな♪」

162 :ふら〜り:03/10/11 02:25 ID:mcxNFIgo
>>VSさん
役牌頼りはいけない……解っちゃいるけどやってしまう、ですね。楽なものだからつい。
で。考えてみたら、ここまで来てよ〜やく、ピンフとタンヤオが出てくるというのは何とも。
懇切丁寧な説明と、滅裂豪快な脱線と、両方凄かったことの証明ですかな。

>>パオさん
ベガ、カッコ良く戦ってくれて満足です。そして、今までが今までだっただけに、一際強さが
引き立っていた桃と烈も良かったです。特に桃、まさか裸締めでキメてしまうとは……渋い渋い。
で。きっちり幕を引いてくれた元気な雄山、パワーアップイベントのフラグが立ったのか? な
考え込んでるロビン、そして「まだ四割」とのパオさん発言。
まだまだ楽しみです♪

>>にしても
お二人がここまで質量共に絶好調だと、自分のを出すのが少々恥ずいところ。とはいえ一応続きもの
(あと二回くらいで終わりますが)なのであんまり間隔をあけ過ぎるのもなんですし。
まあ、その、枯れ木も山の賑わいということで。もうちょっとだけご容赦のほどを。

163 :作者の都合により名無しです:03/10/11 02:45 ID:d3kBnWa1
少年漫画板に移転して荒れないのはいいが
職人以外に人がいねぇ

164 :バレ:03/10/11 04:20 ID:f3MgmPd1
>>163
ROMの人は多いと思いますよ。
私も管理サイト作るまで発言は一度もしませんでしたし。

>パオさま
お疲れ様です。週末は旅行でしょうか?
しかし、まだ4割とは。本当に先は長いですね。
烈&桃の闘い、良かったです。
最後に裸締めが来るとは予想もしませんでした。
それにしても雄山って・・・・・・・・。

>ふら〜りさま
今やバキスレの一角になりましたねえ。
枯木などとんでもない。立派な桜です。
しかし、陸奥まで絡んできましたか。
舞子をメイドにする陸奥つくねは一体誰の子なんでしょう……

>VSさま
 一円玉で満足なのか、のび太…
 あと、Kも言っているけれど、それに口をつけて遊ぶのは
止めた方がいいぞ。マジで。

 携帯電話が鳴ったという事は、次は新展開ですね。
 新キャラが出るのか、或いはドラえもんに画面が向くのか。
 楽しみです。


165 :作者の都合により名無しです:03/10/11 06:40 ID:2SLb+4i6
今までこのスレではROM専だったけど、
>>163みたいな人がいるんで初カキコ。
いつも楽しみにしてますよ。
職人さんたちありがとう。
ヤムスレでも>>163みたいな事書く人いたな。

166 :ドラえもんの麻雀教室:03/10/11 11:39 ID:DJeYd+Gw
駅前つぼ八の特設雀卓で、ジャイアンが軟骨の唐揚げをビールで
流し込んで、深いため息をついた。のび太の部屋で盗聴騒ぎが
勃発したのと、ちょうど同じ時刻である。

「そうか、のび太は死んだか…」

深い哀しみにくれるジャイアンに向かって、抜け番のドラミが
こっくりと頷いた。

「家に帰ってきたのび太さんが突然、俺は指揮者になるんだって
 言って、指揮棒代わりの日本刀を振り回し始めたの。その刀で
 誤って喉をグサリと…。今日は、タケシさん達と麻雀を打ってたん
 ですってね。のび太さんの様子はどうだった?」

同じく抜け番のしずかが、哀しみに満ちた口調で答えた。

「いつもと変わらない、アホののび太さんだったわよ。豚の角煮を
 しげしげ眺めて、麻雀っておいしそう、麻雀ってジューシーで
 柔らかいって。こんなことなら、一発ぐらいやらせてあげれば
 よかった…」

沈みがちな場の空気にカツを入れるべく、ドラえもんがドラの
八筒を切り飛ばして横に曲げた。まだ三巡目の稲妻リーチである。

167 :ドラえもんの麻雀教室:03/10/11 11:40 ID:DJeYd+Gw
「まあ、過ぎたことをクヨクヨ言ってもしょうがないさ。僕らだって
 お通夜の準備をすべき所をぐっと堪えてつぼ八に来たんだから。
 みんなで明るく、元気出していこう!」
「そうッスよ!なんだか知らないけど、酒呑んで麻雀打てばたいがいの
 問題はどうでもよくなっちゃうもんスよ!」

ドラえもんの鼓舞に店員が相槌を打った。ドラえもんに続いて
リーチをかけ、売り物のビールをうまそうに飲み干した。ちなみに
現在の麻雀のメンツは、ジャイアン、スネ夫、ドラえもん、店員である。
ジャイアンが店員の太ももをバシバシ叩いて声をかける。

「いいこと言うじゃねえかこの野郎。おいバイト!今日からお前のことを
 のび太と呼ぶぞ!おいのび太、さっそくだが死んでくれ!」
「一日に二度ものび太を殺すなよ。死人にムチ打つような真似は
 やめろよ、ジャイアン」

いまいち影のうすいスネ夫だが、ジャイアンの放言に対しては
しっかりと突っ込む。ここぞとばかりにしずかも続く。

「そうよタケシさん。あなたの愛のムチは、のび太さんだの無能店員だの
 そんな雑魚を叩くようなチンケなムチじゃないのよ」

三人の絡みが常に一定のフォーマットに準じていることに、ドラミは
気づいた。しずかにそれとなく質問しようとした所へ、セワシが
山ほどの鉄板をワゴンに載せて戻ってきた。

「サイコロステーキ30皿、お待ち!さあ、喰らい尽くしやがれ!」

168 :ドラえもんの麻雀教室:03/10/11 11:43 ID:DJeYd+Gw
待ってましたとばかりに、店中の客がワゴンに群がった。一瞬で
空になったワゴンを押して、セワシが厨房の奥へと戻っていった。
ドラえもん達の誰かがアガるたびに客全員にビールをふるまう
サービスが予想以上に好評で、さらなるサービスの向上を望む
客の声が一気に高まった。熱いリクエストに応えて、全てのメニューを
サービスの対象にしたのは元より、麻雀に関係なく完全フリーの
呑み食い放題が、ここに実現した。ドラえもんの独断である。
例の店員を除いて、店長以下すべてのスタッフを縛り上げて
冷蔵庫に放り込み、セワシに全権を委任して厨房に送り込んだと
いう訳だ。あつあつのステーキを頬張りながら、メンツの店員が
快哉を叫ぶ。

「いやぁ、ボク本当につぼ八で働いててよかったッスよ。ただで
 酒が呑めてメシも食えるなんて、マジ最高!」
「お前だけは喜んだらいけないんだけどな、本当は」

ドラえもんの指摘もどこ吹く風、店員の青春謳歌は止まらない。

「BANG!それロンッス!」

スネ夫の切った三萬を人差し指で打ち抜く仕草を見せ、店員が
手牌を開いた。

169 :ドラえもんの麻雀教室:03/10/11 11:44 ID:DJeYd+Gw
四伍七八九(2)(3)(4)(4)(4)567

「リーチピンフ、ドラはなし。二千点。安くてスンマセン!」

ドラミとしずかが無言で席を立ち、通路にビデオカメラをセッティング
した。ジャイアンが煙草に火をつけ、店員の右斜め後方にゆっくりと
移動した。ちょうど、店員の退路を絶つ位置である。

「え?なんスか?」

事態を把握できない店員をよそに、上家のドラえもんが卓の下に
手を伸ばした。カチッというボタンを押したような音が、店員にも
聞こえた。

すべての窓のシャッターが下り、店中の照明が一斉に落ちた。
真っ暗闇と化した店内に、ただ一箇所赤い光が灯った。カウンター横の
赤色灯が回転を始め、サイレンの音がけたたましく鳴り響いた。
スネ夫の手には、いつの間にか無線機が握られていた。交信が
終わったと同時に、天井から爆音が降ってきた。いつか見た映画での
ヘリのホバリング音が、これと同じような音だった記憶がある。

「え?あの、え?」

ようやくオロオロし始めた店員に、しかし誰も声をかけない。
ドラえもんもドラミもジャイアンもスネ夫もしずかも、そして
キムチチャーハンのワゴンの横に立つセワシも、チャーハンが
冷めるほどの無表情である。

非常階段を駆け上がる無数の靴音が響き渡り、その靴の一つが
入り口の自動ドアを蹴り破った!

170 :ドラえもんの麻雀教室:03/10/11 12:15 ID:DJeYd+Gw
外食産業ということで、どこかに海原雄山を出そうかなと
思ったのですが、やめました。パオさんの雄山が凄すぎて
向こうを張る気が全く湧きません。

>>ふら〜りさん
勇次郎と刃牙、仲いいですな。ていうか、コミュニケーション能力のある
勇次郎というのもなかなか新鮮です。

つくね?ガンモ?

171 :バレ:03/10/11 13:03 ID:IcLM4Pn0
久々にドラ登場。
店員も何気にアホでいい感じですね。
そして、最後のパターンは最強生物の降臨。。。。?

HPの方も過去作品のUPお疲れ様です。

172 :作者の都合により名無しです:03/10/11 13:19 ID:a4xLn7Xc
>>163
職人とマンセー以外を締め出した結果なのだから仕方あるまいよ

173 :作者の都合により名無しです:03/10/11 13:29 ID:Gra7FWOo
元からこういうものですよ 
個人的にはSSスレはただ淡々とSSがうpされていく状態が望ましい
職人さんには辛いだろうがROMが沢山いるので勘弁していただきたい

174 :作者の都合により名無しです:03/10/11 15:42 ID:TniMjwAo
パオの雄山も凄いが、VSの雄山も激しく見てみてえ
雄山人気あるなー 間違ったイメージの雄山がw

あと、俺も死刑囚編の時1回レスしただけだが、それからもずっと愛読しているよ。
今の状況はバキスレもヤムスレも非常に良いと思うけど。
でも、ヤムスレは漫画に関係ない板なのでその辺が心配だな。

175 :魔界編 33話:03/10/11 18:29 ID:Vc2Mt1aB
【第33話 次なる場所へ】 >>157

雄山の自画自賛の哄笑が響き渡る中、精鋭部隊は宝珠の元へと向かう。ふらりとよろける烈と桃。
ロビンは残り2粒の仙豆を取り出す。烈はそれを一粒だけ受け取り、桃と2人で半分に分ける。
 「残り1粒か。もう無駄に出来ん。厳しいな」    桃が呟きながらそれを呑み込む。
体力は回復するが、半分の仙豆では怪我までは完治しない。全快までは、少し休養が必要だろう。

ロビンが宝珠を確認する。中に幾つかの星が煌く。間違い無い。これで6つ、残り後一つである。
そして一同の視線がすぐ近くの剣に集まる。柄に龍を象った最強剣、「神魔剛竜剣」。
 「その剣は伝説の神剣よ。もし剣に持ち主と認められれば、絶大な力を与えてくれるわ」
考古学者のロビンが仲間へと説明する。本部 以蔵はモゴモゴと口を動かしたまま何も言えない。
何故か悔し涙まで流している。勿論、誰も相手にしない。心配して優しい言葉を掛ける者など、
この面子には存在しない。だって相手は本部だから。

剣を取り囲む7人。九十九・飛影・ロビン・烈・桃・他2名。雄山が相変わらず威張り散らす。
 「わははは。この私に相応しい名刀よ。どれ、この私が所有者となってくれるわッ!」
むんず、と剛竜剣を掴む雄山。すぐにぐぎゃああと悲鳴が響き渡る。剣が雄山を拒否したのだ。
柄から電撃が迸った。 ・・何故か剣へ向けて、満面の笑みで右手の親指を突き立てる烈と桃。
 「一斉に剣へ手を伸ばすぞ。いつまでもこんな所におれん」    飛影が無愛想に提案する。
それに頷き、剣の柄を掴もうとする精鋭部隊 with 本部。そして剣からまた、雷が迸る。
吹き飛ばされる5人。だがたった一人、しっかりと剣を握り締め、微動だにしない男が1人。
 「あなたを所有者と認めたようね。おめでとう」   ロビンが立ち上がって彼にそう告げる。
伝説の剣・神魔剛竜剣は、男塾1号生筆頭・剣 桃太郎へと今、継承された。
 

176 :魔界編 33話:03/10/11 19:06 ID:Vc2Mt1aB
>>175
夜になった。七珍の塔を制した精鋭部隊 with 本部&雄山は、テントを設営し休息を取っている。
九十九・飛影・本部の3人は、既に就寝している。無論、睡眠状態でも全く油断は無い。本部は除いて。
しかしテント地のすぐそばで、迷惑な怒声が夜の帳に響き渡る。勿論、我らが海原 雄山である。
 「このガン黒がッ!! 何度言ったら分かるのだッ!! パーティーにはリーダーが必要だろうが!!」
雄山の目の前で、烈 海王が正座をして縮こまっている。高校生の不良にカツ上げされる中学生の様に。
 「しかし既にリーダーは陸奥 九十九と」  「このブタがッ、小僧にリーダーが務まるかあッ!!」
パーティーにはリーダーが必要と、雄山がゴネ始めたのだ。雄山はパーティーの中で一番の新入りだが、
天下の(自称)海原 雄山は、そんな小さな事は全く気にしていない。我が物顔で振る舞いまくる雄山。

 「いるだろう烈。そんなガキより、リーダー的存在に相応しい者が。知性と人間性に優れた大人物が」
 「ニコ・ロビンですか」   「舐めてんのかてめえ!!」   雄山のヤクザキックが豪快に決まる。
鼻血で真っ赤になる烈の顔面。 ・・何故だ。何故、わたしはこの狂人に逆らえないのだ?
相棒の桃はとっくに避難している。いや、誰も桃を責められまい。雄山と関わる位なら死んだ方がマシだ。
 「ヒントをやろう筋肉バカが。漢字四文字だ。上2文字に海がつき、下2文字に山がつく。応えろブタ」
 「海千山千、ですか」   「誰が四文字熟語と言った!!」   ついに立ち上がってしまう狂人。
ビビる烈。 ・・何故だ。戦闘力はわたしの方が遥かに上なのに。その時、烈の脳裏にある言葉が浮かぶ。
 〔強さとは、わがままを貫き通す事〕  ・・まさか。この雄山という男は、「わがまま」なら天下一。
範馬 勇次郎すら軽く上回る。その論理からすると、まさか。世界最強はこの海原 雄山・・?
鬼の形相で烈に迫る雄山。そのド迫力に、烈の心は折れる。意地でも言うまいとした言葉を吐いてしまう。
 「雄山様ですうう。リーダーに相応しいのは、海原 雄山様しかございませんですううう!!」
断末魔にも似た烈の叫び。しかし雄山。その言葉を聞き、ふっと聖者の様な優しい微笑を浮かべる。
 


177 :魔界編 33話:03/10/11 19:22 ID:Vc2Mt1aB
>>176
 「烈よ。お前の私を慕う気持ち、良く分かった・・」    えッ、何を言ってるのこの人・・?
 「私はリーダーなどと言う、俗な物には興味の無い男だが、お前に免じて引き受けてやろう・・」
想像を超える雄山のわがままに、呆然とする烈 海王。雄山は上機嫌でポン、と烈の肩を叩く。
 「明日の朝、お前の口からリーダーは海原 雄山様に変わった、と皆に報告するのだ。良いな」
高笑いして去ってゆく雄山。しょんぼりうなだれる烈。人生とはこうも残酷な対比を見せるものか。

その時。烈の視界に、美しい情景が飛び込んでくる。ニコ・ロビンが大岩に座って天を見上げているのだ。
 「寝ないのか、ロビン」   声を掛ける烈。ロビンは天から視線を烈に落とし、静かに語り出す。
 「不思議と思わない? 拳士さん」    「不思議、とは何の事だ?」   質問を質問で返す烈。
 「私たちは、元々この世界の住人では無いような気がするの。記憶に違和感があるわ。矛盾がある。
  色々な世界、色々な時代・・。意図的に集められた気もするの。ずっと上の、空の上の何かに」
ロビンの言葉に、天を見上げる烈。しかし魔界に「空」はない。遥か上に「地上」が存在している。
まるで、魔界を閉じ込めるフタの様に。魔界の上、地上。地上の上、空。でも、その空の上には・・?
烈も「空の上」に思いを馳せる。しかし静かに笑った後、ロビンへと自分の考えを語り出す。


178 :魔界編 33話:03/10/11 19:40 ID:Vc2Mt1aB
>>177
 「どうでもいいではないか。そんな事は、ロビン。君は頭が良過ぎて、余計な事を考え過ぎる」  「えっ」
烈の意外な言葉に驚くロビン。考古学者の探究心と、拳士の実直さはやはり価値観が全く違うのだろうか。
しかし烈の次の言葉は、ロビンを納得させるのに充分であった。
 「わたしがいて、君がいる。そして仲間がいて、守るべき世界と倒すべき敵がいる。わたしにはそれで充分だ。
  この世界に住む者たちの為に、ただ拳を振るい、最後まで闘う。それが今のわたしたちの使命ではないか」
ロビン。迷いが解けた様に、ニッコリと笑う。   「そうね・・。あなたの言う通りだわ。疑問は後でいい」
 「そうだ、後でいい。今のわたし達はただ闘い、守ればいい」   烈が涼やかに笑う。ロビンが礼を言う。
 「今夜は良く眠れそうね。ありがとう、拳士さん」   「烈、と呼べばいい。呼び捨てで構わん」
しばらくそのまま風に吹かれる2人。烈は闇夜ですら輝く、ロビンの美しさに心を揺らされる。だがその時。
稲妻の様な動きで、ロビンに高速タックルを食らわす妖しい影。呆然とするロビンに馬乗りになり、手首を抑える。
 「何をやっておる烈、足だ、足を早く抑えんかッ!!」   深夜に響く怒声。目が血走った巨漢の不審者。
ロビンのあまりの美しさに、馬の様にサカッた海原 雄山がマウントポジションを取っている。烈に叫ぶ雄山。
 「バカが、早くせんかッ!! 言っておくが私が先だッ!!」    ぷちん。烈の意識下で何かがキレる。
パンタローネを葬った時の倍の速度で、踏み込む烈 海王。「神速の突き」が完璧に突き刺さる。 ・・雄山に。
吹き飛ぶ海原 雄山。あっという間に姿が見えなくなるほど。   ・・海原 雄山、パーティ離脱。


179 :パオ ◆xlRCijGdJ6 :03/10/11 19:45 ID:Vc2Mt1aB
なんとか今日書けました。明日は絶対書けません。明後日も難しい。
あとVS様、雄山ぜひ書いて下さい。楽しみです。雄山好きには。
私は変な雄山書かせたら日本一の自信がありますが、VSさんが書いたら
自信なくなっちゃうかなあ。まあ、魔界ではしばらく雄山出てきません。
少しの間、烈が主役です。一応、バキスレですからね。

後、住人が減ったなんて全然思いません。バキスレもヤムスレも。
いや例え減ったとしても、マロンの最終期みたいなのは二度とごめんです。

180 :作者の都合により名無しです:03/10/12 00:02 ID:Zj1C5JQS
この調子でいい。
荒らされるよりずっといい。

181 :作者の都合により名無しです:03/10/12 04:43 ID:ZCJqwVZk
otukare!!!

182 :作者の都合により名無しです:03/10/12 13:09 ID:6D6hr2TU
>>179
通報しますた!!

183 :182:03/10/12 13:10 ID:6D6hr2TU
誤爆しますた

184 :作者の都合により名無しです:03/10/12 13:55 ID:7RWtNiY0
面白かった。雄山を早めに復活させてほしい。期待アゲ

185 :作者の都合により名無しです:03/10/13 06:01 ID:kwahqgDc
最近読みはじめた。
禿しく既出臭いが、トーナメントの独特の文体がどうにも読みづらい。
おそらく理由あってのことだろうが、どうなのかね?そのあたりのところ。

186 :作者の都合により名無しです:03/10/13 06:40 ID:KiKInHN1
文体なんて人の癖だからねぇ・・・理由はあったと思うけど、
そこら辺が作者さんの限界でもあるんじゃね?
素人にいろいろと要求するのはこくだよ。

187 :作者の都合により名無しです:03/10/13 07:18 ID:kwahqgDc
>>186
自分が読みづらいと感じる部分は句読点の打ち方と改行のやりかたの部分。
基本的なところだから、癖というよりも故意にそうしてると感じた。
だから理由があるんじゃないかと思ったわけで。
今更感満載なのだが、ちっと聞いてみたかった。
この文体でここまで続いてる以上、受け入れられているということなんだろうから、
ああしろこうしろと言うつもりはないよ。
知ってたら教えてくれると嬉しいな、てな感じだ。

188 :作者の都合により名無しです:03/10/13 11:48 ID:YZ4JlOKI
読みづらいと思ってても読めるんだからいいじゃん


189 :作者の都合により名無しです:03/10/13 12:18 ID:GlFJKnAk
>>187
故意ではなく癖
改行が多すぎます対策
緊張感スピード感を凝縮するため

・・・などと失礼ながら勝手に推測してみたけど
実力あるSS職人さんの書き方のこだわり等は
聞いてみたいな。

190 :作者の都合により名無しです:03/10/13 17:00 ID:RcdL5jnD
別に内容が面白いからどうだっていい。
でも、189さんと同様、SSの書き方のこだわりとか聞いてみたいな。
俺もSS書きたいし、参考になる

191 :ドラえもんの麻雀教室:03/10/13 18:00 ID:I2hUpQ6d
ボディースーツに身を包んだ特殊部隊が、駅前つぼ八店内になだれ込んできた。
どの隊員も、ヒマワリの種をクチャクチャ噛んでいる。あっという間に、店の床が
彼らの吐き出した種の殻だらけになった。どてっ腹にキックを喰らって
地べたに這った店員の口に、隊員の一人がレミントンM870を押し込んだ。

「もがー!」

言葉にならない叫びをあげる店員を見て、大爆笑の特殊部隊。全員アメリカ人だが
チベットのラマ僧も一人まじっている。
ドラミが三脚からカメラを外して、店員の惨めな姿をローアングルで録り始めた。
店員に馬乗りになったドラえもんが、会心の笑顔で喋り始めた。

「やあのび太くん!君がこの映像を見ているってことは、僕はもうこの世のロボットでは
 ないのだろう……な訳ねーだろ!」

そう言って、カメラの前に拳を突き出した。中指を立てたいところだろうが、あいにく
ドラえもんには指がない。ドラえもんの背後に立っていたベテラン隊員が、事情を察して
代わりにファックポーズを決めてくれたので、ドラミはそちらもファインダーに収めた。

「そんなジャップののび太くんに、平和(ピンフ)を教えちゃうぞ。ドラミ、雀卓を映してくれ」

四五七八九(2)(3)(4)(4)(4)567 三←ロン

「今回は特別に、のび太くんのために特別講師をお招きしたよ。おら、挨拶しろや」

ドラえもんが、店員の髪の毛を思い切り引っ張り上げた。銃をくわえたままの店員の顔が
上を向いたはずみで、トリガーにかかった隊員の指がかすかに動いた。店員の顔中の汗が
一気に引いた。

192 :ドラえもんの麻雀教室:03/10/13 18:00 ID:I2hUpQ6d
「むー!」
「むーじゃ分かんねーよ、むーじゃ」

ドラえもんの目の合図を受けた隊員が、店員の口から銃を引き抜いた。
一応は自由になった首をエクソシストみたいにねじ曲げて、店員が
ドラえもんにどなり散らした。

「何なんスかコレ!2,000点で自分のリーチが蹴られたからって、助っ人を
 呼ぶこたないんじゃないスか!?」
「助っ人なんて呼んでねーよ。ここって居酒屋だろ?ただの団体の
 お客さんなんじゃない?」

なるほど、確かに闖入者の全員が大ジョッキを呷っている。早くもいい気分になった
何人かが銃の試し打ちをおっ始めて、壁に無数の穴を開けていく。レジの中身は
すでに空っぽだった。その間にも、セワシが次々とビールのおかわりを運んでくる。

「あ、なーんだ、お客さんスか。いらっしゃいませ!」
「それでいいんだよ、それで。とりあえず、アンタの名前を聞いておこうか」
「自分の名前っすか?ケンシロウっス。世紀末を逞しく生き抜く男って意味
 らしいんスけど、次の世紀末までには多分死んでるっスよね、自分。ははは」
「ははは。はい、ケンシロウ先生でしたー。プリーズ!」

ケンシロウの口に、再び銃が挿入された。特別講師の出番は終了である。
続いて、ジャイアンを手招きで呼び進行役をお願いした。

「ピンフの説明なんだけど、ジャイアンに任せちゃってもいいかな?」

釈然としない顔で突っ立っていたジャイアンがやって来て、ドラえもんに
尋ねた。

193 :ドラえもんの麻雀教室:03/10/13 18:01 ID:I2hUpQ6d
「なあ。のび太って、死んだんだろ?一体誰に向かってくっちゃべってんだ?」
「のび太くんに決まってるじゃないか。だいたい、誰が生きてるとか死んでるとか
 そんな小さな事にこだわってたら、ジャイアンの名がすたるってもんだよ」
「それもそうだな。よし、俺様は今日限りでジャイアンの名を捨てるぞ!」
「納得したんだったら捨てるなよ。さっさとピンフの説明しろよ、ジャイアン」
「そうよタケシさん。ジャイアンの称号は、小学生の処女や童貞とは違って
 簡単に捨てていい称号じゃないのよ」

スネ夫がマシンのように無個性に突っ込む。しずかが黒人隊員の輪の中から首だけ
出して相槌を打ち、すぐにその首を引っ込めて奉仕を再開する。
ジャイアンがカメラに向き直り、ピンフの説明を開始した。

「ピンフってのはアレだ、早い話、こんなんだ」

四五 七八九 (2)(3)(4) (4)(4) 567

「四つの順子と一つのアタマで構成される。刻子が混ざっていたらピンフにならない。
 待ちはリャンメンに限る。シャボや単騎、カンチャンやペンチャン待ちではいけない。
 アタマは役牌以外でつくること。役牌というのは、東場の東、南場の南、
 東家の東、南家の南、西家の西、北家の北、それに白発中の
 三元牌。まあ、初めのうちは字牌をアタマにしなければ間違いはない。
 鳴いてもダメだ。必ずメンゼンで仕上げること。で、だ。要するにだな…」

194 :ドラえもんの麻雀教室:03/10/13 18:01 ID:I2hUpQ6d
【ピンフになる例】
============================================================================
七八九(2)(3)(4)(8)(8)34567
============================================================================
258の変則リャンメン三面待ち


【ピンフにならない例】
============================================================================
二三三四四五(7)(8)(9)1234
============================================================================
14待ちだが、1 234または123 4の変則単騎待ち、いわゆる
ノベ単騎なのでピンフにはならない

============================================================================
六七(5)(5)(5)(6)(6)456789
三四五七八九(7)(8)678白白
============================================================================
どちらもリャンメン待ちだが、上の手は暗刻、下の手は役牌のアタマがあるので
ピンフにはならない


【状況によってはピンフにならない例】
============================================================================
一二三四五六(6)(7)(7)(8)(9)北北
============================================================================
北家以外ならピンフになるが、北家であればアタマの北が役牌になるので
ピンフにはならない。役牌が刻子ではないので、当然他の役もつかない

195 :ドラえもんの麻雀教室:03/10/13 18:02 ID:I2hUpQ6d
「とまあ、これがピンフの全貌だ。最も基本的な役の一つだから、次に俺たちと
 打つ時までには最低ピンフは作れるようになっておけ。やいのび太、分かったな?」

しばしの沈黙が訪れた。のび太の返事を待っているのだ。
返事などかえってくる訳はないのだが、ビデオレターとテレビ電話の
区別のつかないジャイアンは、のび太の声を待ち続けた。

特殊部隊は引き揚げた。ケンシロウも解放された。床に散乱した
ヒマワリの種を肴に、一人残ったラマ僧が水割りのグラスを傾ける。
新しい半荘が始まり、ドラえもんとジャイアンが抜け番となった。
電源の落とされたカメラの前に、それでもジャイアンは立っていた。

いつまでも、いつまでも立ち続けていた。

196 :魔界編 33話:03/10/13 21:52 ID:Ce/a6CYl
>>178
明けて翌日。かつて無いほどの清々しさで目覚める烈 海王。そして続々とメンバーが眠りから醒める。
ニコ・ロビン。剣桃太郎。飛影。陸奥 九十九。あっという間に、全員テントから集合する精鋭部隊。
最後に本部 以蔵。彼は別格である。ゆえに、ダンボール製のスペシャルハウスからお目覚めだ。
 「おはようみんな。おや、メンバーが一人足りないな。そうだ。海ば」
その瞬間、烈と桃の殺気が無限大に膨れ上がる。続きの言葉を吐いたら殺す。死≠直感する本部。
アワアワとのたうつ本部。何一つ役に立たない男でも命は惜しい。忘れようあの男の事は、何もかも。

淡々と朝食を口にする精鋭部隊 with 本部。だが、静寂を切り裂く様に、普段無愛想な飛影が口を開く。
 「ここから南へ50キロ程行った場所に、黒の章≠ニ呼ばれるモノが隠されているらしい。
  それは、バーンすら恐れる力が封じられていると言う・・。俺はそっちを取りに行くぜ」
そう言って立ち上がる飛影。元々、群れる事を嫌う性質の男である。だがその背中に、ロビンが言う。
 「構わないと思うわ。でも、単独行動より、パーティを2つに分ける方が効率的ね」
チッ、と舌打ちする飛影。構わずミーティングを続けるロビン。結果、2つのパーティ形成が決まる。

 第一パーティ   陸奥 九十九/飛影/本部 以蔵    <リーダー 陸奥 九十九>
 第二パーティ   烈 海王/剣 桃太郎/ニコ・ロビン   <リーダー ニコ・ロビン>

第一パーティは黒の章≠求めて、南へ50キロの神眠る墓所≠ノ。
第二パーティは最後の宝珠≠求めて、北西へ30キロのジェノサイドシティ≠ヨと。
それぞれ出発する事になった。


 



197 :魔界編 33話:03/10/13 22:16 ID:Ce/a6CYl
>>196
 「オーブは、それぞれ3つずつ持っておきましょう。リスクヘッジは怠れないわ。それに」
ロビンがチラッと烈と桃を見る。静かにうなずく2人。それを見てロビンが懐から、小さな豆を取り出す。
 「最後の仙豆は、そちらのパーティで使うといいわ。こっちのメンツはもう1粒使ってるから」
最初、九十九はそれを受け取ろうとしなかった。だが、横から本部がその豆を奪い取る。
 「これはワシのじゃああッ!! 貴様らバケモノと一緒に行動するからには、ワシのモンじゃああッ!」
狂った様に泣き喚く本部 以蔵。気の毒になったのか、手持ちの100円玉を本部の前に投げてやる烈。
いつもの癖で、土下座をして深々と頭を下げる本部。その様子を、家ダニを見る様な目で蔑む精鋭部隊。

 「決まったな。全ての準備は済んだ。では、再度集まるのはこの場所で、10日後の正午に」
烈がそう言うと、6人は2つのグループに分かれて背を向ける。そしてそのまま歩き出す。素っ気無い別れ。
だが全員が心の奥底で、一つの事を願っていた。10日後。誰一人欠けずに、またこの場所で逢おう、と。

ロビングループ。桃が手にした神魔剛竜剣に手を焼いている。どうやっても抜けないのだ。鞘から刀身が。
 「まったく困ったモンだぜ。神剣だかなんだか知らんが、抜けない剣なんて」
それを聞いて、ニッコリ笑いながら桃へ応えるロビン。烈も微笑みを浮かべながら2人と並んで歩く。
 「神剣には意思があるわ。有事の際、きっと想像を超える力を発揮してくれるわ」
以外に和気藹々としながらジェノサイドシティ≠ヨ進む一行。過酷な運命が待ち受けているとも知らず。



198 :作者の都合により名無しです:03/10/13 22:20 ID:mSJB0G1e
え?なんで人の作品があるのに投下しちゃってんの?

199 :作者の都合により名無しです:03/10/13 22:31 ID:r7lB0SEw
195と196の間に3時間も空いてるし、問題なしだろう。
おまいも作品投下中に書き込むのは良くないぞ。
「オマエモナー」と言われる前に逝ってくる。

200 :魔界編 33話:03/10/13 22:31 ID:Ce/a6CYl
>>197
一方、九十九グループ。本部 以蔵が泣きそうな顔で歩いている。辛気臭え、助けてくれ・・。
 「飛影どの。黒の章とは、どの様な力を秘めたモノなのですかな?」
 「フン。うるさい奴だ。黙って歩け。殺すぞ」
それが目上に対する口の聞き方か・・? しかし相手は飛影である。怒らせたらボク死んじゃう。
 「九十九どの。この先、何が待ち受けておるとお思いで?」
 「行けばわかるよ。行かないと分からない」
悟り切りやがって、てめえいくつよ? しかし口には出せないシャイな本部。落ち込む本部。
こんな連中と10日も一緒だと? 勘弁してくれや。第一、俺なんで行動を共にしてるんだ?
本部が苦悩する中、3人は進む。魔界3強≠フ一角との激闘が待ち受ける、神眠る墓所≠ノ。

そして人間界、影道の塔。地上軍の首魁3人が腕組みをしながら、目の前の状況に顔をしかめる。
江田島 平八、ビスケット・クルーガー、そして松尾 象山の3人である。江田島が唸る。
 「総帥までやられおったか。しかも、この傷を見る限りまた、腕を上げておる。 ・・勇次郎め」


201 :魔界編 33話:03/10/13 22:50 ID:Ce/a6CYl
>>200
ビスケの前に横たわる多数の重傷者。重いため息を吐きながら、江田島と象山に言う。
 「いい加減にして欲しいわさ。アタシの念≠ノよる治療にも限界があるわさ・・」
たった一日の間に、4人の強者が次々と重傷の体で、影道の塔治療室へ運び込まれた。
男塾死天王、卍丸とセンクウ。日の下開山、播磨灘。そして人間軍幹部、影道総帥である。

先の関が原の決戦。その時より、ビスケは多分に念≠使い、多くの人命を救っている。
ほんの1日前には、象山の愛弟子である姫川 勉にも念を施し、生命の危機を脱っせさせた。
だがそれも限界である。疲労困憊のビスケ。しかも彼女は、今もう一人の治療もしている。
 「おう、ビスケちゃんよう。オイラの左腕は、そろそろくっ付きそうかい」
ビスケの苦労も知らず、天真爛漫に尋ねる象山。そう、ビスケはこの男の腕も治療している。
 「もうすぐ。あと1日というところだわさ。もうこんなのは勘弁して欲しいわさ」
弱音を吐くビスケ。その頭を優しく撫ぜた後、象山が江田島に言う。
 「江田島の。誰かがあの鬼を止めねえと、ケガ人が増えてイケねえな。俺がやるぜ。
  かわいい弟子も、世話になった事だしよう・・」

202 :パオ ◆xlRCijGdJ6 :03/10/13 22:59 ID:Ce/a6CYl
VSさんごめんなさい。考えなく投下しました。次から気を付けます。

後、改行についてですね。これはマロンの時に理由2回ほど書いてますが、
少年漫画板になったので改めて書かせて頂きます。
改行については、やろうと思えば勿論出来ます。リターンキー叩くだけですからね。
でも、私は貧乏性で空白が空くと「勿体無い」と思ってしまうんですよ。
それに「死刑囚編」からこういうスタイルで来ちゃったんで、今更変えるのも、と思ったんですが。
読み辛いと仰るんでしたら、次回から改行を多めにします。
今回からも、台詞の行はその台詞1行だけで改行する様にしました。他にも改善して行きます。
こういう意見はありがたいので、また宜しくお願いします。

あと、SSの書き方について。実は、文体についてあまり拘りは無いです。
だけどストーリー展開については、ある程度大きな流れを決めておいて、
毎回なにか小ネタを盛り込んでいく、というスタイルで統一しています。

203 :作者の都合により名無しです:03/10/13 23:12 ID:zWelKVnR
別に気にしなくていいよ こんだけ時間開いてるんだし。


204 :ドラえもんの麻雀教室:03/10/13 23:18 ID:I2hUpQ6d
>>203
その通りであります。第一、直後ネタ投下の一番の常習犯は
私だし。
ホントすんません。

205 :作者の都合により名無しです:03/10/14 00:20 ID:GHGUmLGz
>パオ氏
神魔剛竜剣は、漢魂刀ネタ? パオ氏、暁も読んでるのか。
しかし、本来のキャラなら、間違いなく桃がリーダーだと思うが、
こっちの桃と烈は、戦闘時以外は、本当にダメダメだなあ(苦笑)

それと、勇次郎vs象山キタ━━━━(゜∀゜)━━━━!!!!


>vs氏
相変わらずキレすぎw
しかし、それでいて妙に詩的だ。
ちゃんと麻雀の説明をしてるのもグッド(それが本題だけど)

206 :作者の都合により名無しです:03/10/14 14:57 ID:bR1l/YUn
本部の扱いの酷さがいい。
塾長は何でさっさとオーガと闘わないんだろう。


207 :作者の都合により名無しです:03/10/14 16:53 ID:QiPnhLky
>>206
いくら強いとはいえ大将が簡単に闘いに出てったらマズイだろ。
ガンダムのシャアじゃないんだからw

208 :作者の都合により名無しです:03/10/14 23:09 ID:uyOLkDu9
まだ勇次郎は塾長には克てないかと。せめて象山より強くないと。
勇次郎と塾長と象山がバトルロワイヤルしたらどうなるかな?
やっぱり塾長が勝つだろうな。

しかしVSさん、こんな麻雀教室は前代未聞ですw


209 :作者の都合により名無しです:03/10/14 23:19 ID:uyOLkDu9
今見たら、VSさんの麻雀まとめページの来場カウント、12000超えてる。
やっぱりこのスレ、ROM多いんだろうな。

だからパオさんもVSさんも張り切って更新してって下さい。

210 :作者の都合により名無しです:03/10/15 01:48 ID:7qhawCi6
VS氏のホームページ開設が10月7日で、1週間で
12000人か。延べ人数だと思うが、ここってそんなに
ROMいるのか?


211 :作者の都合により名無しです:03/10/15 02:20 ID:w4dWSq6W
平均したら1日約1700だけど、色んな要因を考慮しても
500はいるかと

212 :作者の都合により名無しです:03/10/15 11:31 ID:mYdB4XfW
ふーん、そう。
まあどうでもいいんだけどさぁ
くっくっく

213 :作者の都合により名無しです:03/10/15 12:01 ID:mYdB4XfW
あはははっはははっはははっっはははっはははははっははははっっはあっはああ

214 :作者の都合により名無しです:03/10/15 12:37 ID:dBLud4ba
500人以上いるのか。多くても100人そこそこだと思ってた。
なんとなく嬉しいな

215 :作者の都合により名無しです:03/10/15 14:14 ID:be+kwETc
パオ&VSマンセー
出来れば毎日更新してくれ。

216 :作者の都合により名無しです:03/10/15 15:24 ID:6qzlDskX
500人?

絶対ありえない。

217 :作者の都合により名無しです:03/10/15 17:33 ID:dUgCsug0
某大手サイトでまとめサイトが紹介されたため、一気にカウンタ回ったのかと。

218 :作者の都合により名無しです:03/10/15 19:19 ID:be+kwETc
>某大手サイトでまとめサイト

どこ?それ?

219 :161の続き:03/10/15 19:20 ID:V+x7RDr5
翌朝。平和にホームルームを行っている、刃牙の高校の刃牙の教室。
「連絡事項は以上だが……っと。そうそう、最近川べりにできたダンボールハウスな。あれには、
ず〜っとトランクス姿の変質者が住み着いているらしい。話によると昨日は、鼻血と涙をだばだば
流しながら、『また逃げられた……』とか言ってたそうだ。昨日の朝早く、女の子を追いかけてた
という目撃情報もある。みんな、特に女子は、絶対に近づくなよ!」
は〜い、とみんなが返事をする。刃牙は俯いて心の中で、哀れな兄に謝罪していた。
「さてと。それでは授業に入る前に、転校生を紹介する。入ってきなさい」
「はい」
上品な声と共に、一人の女生徒が教室に入ってきた。すると男子、いや女子からも、嘆息が漏れた。
その、長い黒髪の少女の、貴族然とした美しさに見惚れて。
『っっ! あ、あれはっっっっ!?』
ただ一人刃牙だけが、驚愕の目でその少女を見ていた。少女は、礼儀正しく皆に向かって一礼する。
「陸奥つくね、と申します。慣れないことも多いですので、皆様、宜しくお願いします。……特に、」
と、いきなりつくねは、ツカツカと歩いて教室の最後列、刃牙の席のまん前まで来た。
「範馬君、ですわね。あなたには、ぜひともお教え願いたいことがありますの」
「は、はい? な、なんでしょう。初対面の俺に、聞きたいことって?」
「あなたとは初対面ですが、初対面ではない子のことで、ちょっと。舞子!」
「はい、お嬢様」
がらっ、と教室の後ろの扉が開いて、メイドさんの舞子が入ってきた。
手に持った数枚のレポート用紙を読み上げながら、つくねのそばまで、つまり刃牙のそばまで来る。
「昨日、例の『トランクスの女の子』を分析しましたところ、彼女の筋肉の動きは範馬様、あなたに
酷似しておりました。それこそ、別人とは思えないほど」
「察するに、あなたがあの子に手取り足取り格闘技を教えたのでしょう。目に浮かぶようですわ。
勇次郎氏にも聞きましたが、あの子とはもの心つく前からの付き合いで、ケンカ一つしたことも
ないとか。さぞ親密な間柄なのでしょうね?」
あの変態クソ親父め、ややこしいことをっ、とか思いつつも刃牙は平静を装う。……が。


220 :HANMA! 半分:03/10/15 19:22 ID:V+x7RDr5
「残念ながら、あなたはあの子に裏切られています。あの子は既に勇次郎氏と……その、ただならぬ
関係になっています」
「っっ!? そ、それはどういう意味で」
つくねは、ちょっと頬を赤らめて、
「口にするのも憚られるような関係、ということですわっ。言わせないで下さいっっ」
「いや、俺としてはそれ、どういうことかじっくり説明して欲し……」
「とにかくっ!」
ぐい、とつくねが刃牙の襟首を掴んだ。
「あの子が今いる場所を教えなさいっ! 勇次郎氏によれば、あなたに聞けば判る、とのこと
でした! これは絶対に嘘ではありません! 今言った通り、あなたはあの子に裏切られて
いるのですから、庇う必要は皆無です!」
『へ、変態クソ親父、何を考えて何を吹き込みやがったんだっ!?』
「さあ教えなさい! あの……早乙女 瓦の居場所を!」

ガッシャアアアアァァン!

と、豪快に窓ガラスをぶち破って、教室にトランクス筋肉男が跳びこんできた。
刃牙のそばの、机の上に降り立って、刃牙を見下ろす。
「グラウンドから、あのトランクスの子に投げられたこの女が、お前を詰問しているのが見えた。
で、時間が惜しくてシンプルに入ってきた。察するに、この女が復讐戦でも企んで、お前にあの子の
ことを聞いていたんじゃないか?」
「正にその通りですわ、ジャック・ハンマーさん。……私は、あなたも含めて、世界中の強い格闘家
を常に調査・研究しています。なのにあの、早乙女瓦のことは知らなかった。そこで、」
「ちょっと待て。早乙女瓦、ってそれがあの子の名前か?」
「ええ」
ジャックの顔が、ぽわ〜んとなった。早乙女 瓦、か。なんと可憐な、愛らしい名前なのだろう♪


221 :ふら〜り:03/10/15 19:23 ID:V+x7RDr5
今仕事場で、キッズステーションの番宣をエンドレスで聞かされておりまして。で、その中に
「YAWARA!」と「らんま」があったもので、つい突発的に思いついて書きたくなったもの
で……はい。次回で確実に終わりますんで、どうかご勘弁を。

>>パオさん
ロビンと烈が、いい雰囲気ですね〜。烈は
>わたしがいて、君がいる。そして仲間がいて、守るべき世界と倒すべき敵がいる。
が凄くかっこ良かったし、ロビンも悩んだり立ち直ったりテキパキ仕切ったり、と見せ場いろいろ。
この物語、「ヒーロー」は不定ながらも「ヒロイン」はロビンで決まりですね。って、そういえば
今後、女性キャラの増加はあるのでしょうか?

>>VSさん
ジャイアンの称号って……まあカバ田だのズル木だの、はたまたブタゴリラだのに比べれば遥かに
カッコいいですけど。そもそも誰がつけたんでしょうね? 自称だったらなかなか凄い。
にしてもピンフはややこしい。私なんざ、多分唯一あの役だけ、憶えきれてません。というか憶える
そばから忘れてしまいます。

222 :作者の都合により名無しです:03/10/15 19:43 ID:be+kwETc
ふら〜りさんの文はご本人と同じくまた〜りしてていいなあ。
でもピンフが分からないのはちょっとw

パオさんとVSさんは麻雀強そうだ。>>114のクイズ正解してたし。

223 :222:03/10/15 19:47 ID:be+kwETc
ちなみに114は俺。スレ汚し度々スマン。
職人さんたちがんばって下さい。

ところでザクさんとトモさんの復活まだかな?

224 :作者の都合により名無しです:03/10/15 20:38 ID:PlhUP7GZ
ザクさん、トモさん、夜王さん、愚者(だっけ?)さん
復活期待sage

225 :バレ:03/10/15 20:48 ID:l3Q37TKH
ここまで保管しました。

>パオさま
 久々に人間界の描写を読んで、今が緊迫した状況というのを
 思い出しました(笑)。 
 本当なら、敵地に潜入している魔界組の方が遥かに緊迫しているはずなのに、
 本部&雄山のせいで、全然そんな雰囲気じゃない。
 そして「象山VSオーガ」板垣作品最強同士の好カード決定!
 闘いはもう少し先のようですが、今から楽しみにしています。


>VSさま
 本当に特殊部隊が来るとは。(てっきりオーガかと思っていました)
 ドラえもんのコネクション恐るべし。
 今回は余韻の残る終わり方でしたが、こういうのもいいですね。
 しかし、開設して1週間で12000hitは凄い。
 217さん、某大手サイトって、どこに紹介されていたのでしょう?
 

>ふら〜りさん
 冒頭2行目の「ダンボールハウス」で、「本部登場か?」と思ってしまいました。
 
 次回で終了ですか。少し勿体無い気もしますが、この位が丁度いいのかもしれませんね。
 ふら〜りさんのSSは作品同士上手く溶け合って面白い。
 今回も「らんま」のキャラは出てこないのに、雰囲気が何となくらんまになってる。
ところでキッズステーションの番宣をエンドレスで聞かされる職場って…

226 :作者の都合により名無しです:03/10/15 21:42 ID:7qhawCi6
>>225


227 :作者の都合により名無しです:03/10/15 22:35 ID:SwsS/s/+
バレさんご苦労様。

職人の更新は早く、住民はマターリしていて、管理人もよく動く。
理想的なスレだ。

ところで某大手サイトってどこ?


228 :227:03/10/15 22:37 ID:SwsS/s/+
俺も麻雀わからないけど、VSさんので、役牌は何となく分かった。
字が書いてれば何でもいいわけじゃないのな。
ピンフも何となく分かったような気がする。

229 :ドラえもんの麻雀教室:809訂正版:03/10/15 22:40 ID:wIv5IsiB
バキのウソバレページ、秋田書店に見つかって
怒られてしまいました。ちぇ。ドラえもん、本編です。

230 :ドラえもんの麻雀教室:809訂正版:03/10/15 22:41 ID:wIv5IsiB
のび太にシカトされて半ベソ状態のジャイアンを、何とかなだめすかして
席に座らせた。スネ夫、しずか、ドラミ、ケンシロウのメンツで新しい
半荘がスタートしたが、のっけからケンシロウが元気はつらつである。

「いやぁ、今日はお客さんの数が半端じゃないっスよね。従来の
 記録更新は間違いないっスよ!」

中国拳法みたいな手つきをして、厨房を振り返った。冷凍庫の中の店長も
さぞや喜んでいることだろう。たぶん氷付けだけど。
オーダーの声もいくぶん落ち着いて、一息ついたセワシがこちらに
やって来た。

「みんな、金なんか一銭も払ってないんだけどな。ケンシロウ、そこんとこ
 分かってるか?」
「当ったり前じゃないスか!お金お金言うけど、お客さんの心はお金じゃ
 買えないんスよ。セワシさんこそ、そこんとこ分かってるんスか?」

セワシの胸に中段蹴りの足を軽く添えて、右手の親指の腹で自分の鼻の下を
こすった。本名を名乗る前には決して見せなかった仕草である。
軽いイラ立ちを覚えたセワシだが、もっともらしい御託をぬかすケンシロウに
あえて反論はせず、ドラえもんの隣に腰を下ろしてジョッキに口をつけた。

「さあ、またまたリーチっスよ!お前らはすでに死んでいる。なんつって!」

書いているこっちがショック死しそうなくらいのクソゼリフと共に
ケンシロウが牌を曲げた。三巡後、ドラミが無防備に切り出した五萬に

「ロン!」

とニキビ面をゆがませて手牌を倒した。

231 :ドラえもんの麻雀教室:03/10/15 22:41 ID:wIv5IsiB
一一一二三四五六七八九九九

「九連宝燈、32,000点。高くてスンマセン!」
「ほあたぁ!」

ケンシロウのお株を奪う気合い一閃、ドラミが上家のスネ夫の襟首を
掴んで厨房に投げ飛ばした!
体を捻って見事に着地したスネ夫が、冷凍庫の側面に手をのばして
温度調節つまみを左に回した。『強』から『中』へ、『中』から『弱』へ、
そして『弱』から『アンデッド』へ。
セワシも動いた。またもや呆然としているケンシロウに山盛りの
七味とうがらしを食らわせて目をつぶし、空のジョッキを後頭部に叩きつけた。
卒倒したケンシロウに馬乗りになって、セワシがのたまった。

「お前な、改名しろ」
「え、え?いきなり何言ってんスか?」
「北斗の拳ネタはな、もうお腹いっぱいなんだよ。マジで。だから改名しろ。
 たった今から、お前の名前は『ヤンママ』だ!分かったな、ヤンママ!」
「それ、名前でも何でもないじゃないスか!店長助けて!店長ー!」

ケンシロウ改めヤンママの悲痛な叫びが届いたか、冷凍庫の扉が軋みを上げて
ゆっくりと開いた。異様な臭気と粘っこい煙が店内に充満し、扉の奥で
いくつもの目が鈍く光った。ゾンビと化した店長達が、野獣のような咆哮と共に
ヤンママ目がけて襲い掛かった!

「わー!」

恐怖におののくヤンママの向こうで、ドラえもんがビデオカメラを回している。
ゾンビの群れにもみくちゃにされたヤンママをバックに、いち早くヤンママから
離れたセワシがレンズの前で口を開いた。

232 :ドラえもんの麻雀教室:03/10/15 22:42 ID:wIv5IsiB
「ピンフとくれば、次はタンヤオだ。後ろのヤンママ君が、うってつけの
 手をアガってくれたので、それを教材にして説明するぞ」
「え?自分、タンヤオなんかアガってないスよ?」

ゾンビに頭をかじられながらも、ヤンママが雀卓に這い寄った。ようやく
視力の回復した目で卓上の自分の手牌を確認すると……

三三三五(2)(3)(4)(6)(7)(8)888 五←ロン

「何スかこれ!九連の原型とどめてないじゃないスか!ここまで徹底的に
 すり替えることはないんじゃないスか!?」
「うっさいわね」

ドラミがヤンママのアゴを蹴り飛ばした。すり替えた萬子を
片手にジャラジャラいわせている。

「ヤンママがあたしからアガろうなんて100年早いのよ。避妊も満足に
 出来ないくせにイキがってんじゃないわよ!スネ夫さん、もういいわよ」

スネ夫の吹いたホイッスルの音を合図に、ゾンビの群れがくるりと反転し
泣き叫ぶヤンママを引きずったまま冷凍庫の中へと帰っていった。床に
爪を立てて踏みとどまるヤンママを無理やり押し込み、スネ夫が冷凍庫の
扉を閉めた。温度調節つまみを『マグマ』に合わせてこちらに戻ってきた。
セワシが説明を続ける。

「タンヤオというのは、萬子、筒子、索子の2から8までの牌のみで作る役だ。
 この2から8までの数字牌を、総称して中張牌(チュウチャンハイ)という。
 使ったらいけない牌は東南西北白発中一九(1)(9)19の13牌。これは
 ヤオチュウハイという。刻子があってもOK、鳴いてもOKというとても
 お手軽な役なんだが、注意すべき点が一つある」

233 :ドラえもんの麻雀教室:03/10/15 22:43 ID:wIv5IsiB
六七八(2)(2)(7)(7)(7)34578

「例えばこの手。六索ならばタンヤオが成立するが、九索ではタンヤオに
 ならない。こういった場合は、リーチかメンゼンツモでないと九索で
 アガることはできない。鳴いている場合は、リーチもメンゼンツモも
 不可能なので、九索でアガることはできない。充分注意してくれ。
 鳴きの入ったタンヤオをクイタンというんだが、このクイタンを
 認めないというルールもあるので、例によってゲーム前に確認しておくこと。
 タンヤオの説明は、これでおしまいだ」

店の時計は22時を回っていた。腹も満ちたしのび太へのビデオレターも
撮ったし、思い残すことは何もない。大仕事を終えたドラえもん一行が
大手を振って、荒れ果てたつぼ八を後にした。

外に出てすぐ、ジャイアン達と別れた。つぼ八へ来る前にフリー雀荘で
知り合った男と、これからまた麻雀で一戦交えるという。はす向かいの
喫茶店の窓を叩いて、中の男を呼び出した。ドラえもんの知らない顔だ。
四人連れ立って、そのビルのエレベーターに乗り込んだ。昇降ランプが
『雀荘 ノースウエスト』で止まった。
そこまで見届けると、ドラえもん達も家路についた。

閑散としたつぼ八店内。残っていた客もすべて帰った。ヤンママと店長は
冷凍庫の中でどんな夢を見ているのだろうか。
ラマ僧がカウンター席から腰を上げて、出入り口へ向かった。
空っぽのレジに2,000円を放り込んで、自動ドアの穴をくぐって
そのまま街の雑踏に溶け込んでいった。

駅前つぼ八本日の売り上げ、2,000円なり。

234 :ドラえもんの麻雀教室:03/10/15 22:52 ID:wIv5IsiB
ここ何日か、二次創作のサイトにいくつか登録してみたり
してるのですが、一箇所を除いて全部はねられちゃいました。
それほど麻雀強くないのがバレたのかな?

>>ふら〜りさん
ふら〜りさんの書くジャックは、毎回むくわれない恋に
もだえてますな。ジャック、かわいそう。

>>バレさん
勇次郎は、これまでに名前が一度出たっきりですね。
どこかで出しても面白いかな、などと思っております。


235 :ドラえもんの麻雀教室:03/10/15 23:33 ID:wIv5IsiB
>>228
麻雀教室と銘打っていますが、本当のメインは
説明間のネタ、というのは皆さんとっくにご承知でしょうが、

>俺も麻雀わからないけど、VSさんので、役牌は何となく分かった。

そう仰っていただけると、マジ光栄です。
あと5〜6回くらいで第一部完結予定。

236 :琢也 ◆hNMHghHcBo :03/10/16 12:48 ID:mFvFnusd
>>235
Z

237 :作者の都合により名無しです:03/10/16 17:24 ID:G0YgX32h
アクティブだな、VS氏はw
一部で終わりなんてスラムダンク見たい事せずに、
二部も頑張って下せえ。気が早いかw

238 :作者の都合により名無しです:03/10/16 22:09 ID:Vr3aIFGr
>>麻雀
前から思ってたけど、ソーズは123456789じゃなくて123456789の方が見やすいと思うよ


239 :作者の都合により名無しです:03/10/16 23:38 ID:5paPtO3y
なんかまとめページ読めないんだけど、俺だけかな?

240 :バレ:03/10/17 01:10 ID:WZjxZouB
>239
 確かに見れませんね。変なページに行ってます。
 サイトは別に消えていませんので、アドレス叩けば見れますが、
 ちょっと原因調べておきます。

241 :作者の都合により名無しです:03/10/17 02:26 ID:ry58aTjL
おい。ヤムスレ荒らしてるのここの住人だろ。
もうほんといい加減にしてくれ。
終わったことを何故蒸し返す?

242 :作者の都合により名無しです:03/10/17 02:51 ID:f8osOoCj
>>241
ヤムスレは別に荒れてないけど?

243 :作者の都合により名無しです:03/10/17 03:36 ID:7lRyijuf
マンセーしかいないキモいスレだな。自分とこのHPでやったら?

244 :作者の都合により名無しです:03/10/17 13:59 ID:wq8Tekp9
別に嫌なら読まなければ良いだけの事。
バキスレもヤムスレも。
ID表示板へ行って、荒らしが減ったのも事実。
このまま頑張ってくれ。

245 :作者の都合により名無しです:03/10/17 15:44 ID:LROZgzkm
登場人物出典一覧を見て思ったけど、
割とメジャーなキャラしか出さないパオ氏とVS氏に比べ、
ふら〜りさんのマニアックさは凄い・・・

いや、ふら〜りさん大ファンだけどさw


246 :作者の都合により名無しです:03/10/17 19:54 ID:XGcmztHu
VSさんのサイトが見れない!

247 :作者の都合により名無しです:03/10/17 20:13 ID:fjxE0tNT
このスレだけじゃなく、どこのスレからも他のサイトにリンク出来ないみたい。
2ちゃんねる全体の問題かな?
どうしてだろう。

248 :作者の都合により名無しです:03/10/17 23:35 ID:LROZgzkm
パオっち4日休みか。サボんな

249 :作者の都合により名無しです:03/10/17 23:49 ID:K7s+NKAY
>>247
いけるけど、直ったのかな?

250 :220の続き:03/10/18 00:58 ID:Fs4npX7Z
「それで私は、あの子の居場所を範馬君が知っているらしいと聞いて、ここに来たのです。もし今日
解らずとも、ずっと範馬君に張り付いていればいずれ、と思って」
「何? おい刃牙、それはどういう……」
刃牙は、窓の外窓の下、遥か彼方に逃げていた。

学校から遠くはなれた公園まで来て、刃牙は一息ついた。
「な、なんかここんとこ、俺、毎日毎日逃げてばっかし……何でこうなるんだっ!?」
と刃牙が嘆いた、その時。茂みの中から突き出されたパイプから、打ち上げ花火のように強く広く、
水が噴射された。刃牙に向かって。
突然のことだったので、あっ、と言う間もなく刃牙はその水を浴びてしまう。すると、木の上から
のん気な男の声が降って来た。
「よっ、ばきちぁん。もとい、KAWARAちぁん。ぶかぶかのガクラン姿も、可愛いぜ♪」
「へ、変態クソ親父っ! 今、何をした!?」
びしょ濡れ学生服姿の少女・ばきの目の前に、勇次郎がスタッ、と降り立った。その手には、
テレビのリモコンのような機械が握られている。
「ふっ。俺の後援会の水道・建築・その他の関係者どもをちょいと協力させてな。奴らの
技術と組織力が作り上げた、『どこでもスプリンクラー』ってワケだ。ちなみに今のは
19K−3458R。ポイント番号を押せば、街中どこでもお前に水をかけられる。スゴいだろ」
呆れ果てるのと激怒するのとに同時に襲われたばきは、もはや気絶しそうになりながら言った。
「……そのことについてもいろいろ言いたいが、後回しにする。それより、つくねって子に何を
吹き込んだんだっ!?」
「本人から聞いたんじゃないのか? 俺はただ、より事態をややこしくしよう、面白くしよう、と
思っていろいろとデタラメ……いや、事実を述べただけだ。そう、嘘はついてないぞ。全然な」
「それでも、誤解を招くような変な言い回ししたんだろっ!」
「よく解るな。全くもってその通りだ」
「否定しろ少しは! あと早乙女瓦って何だ? いくら何でも恥ずかし過ぎ……」
「見つけましたわよ、早乙女瓦っ!」

251 :HANMA! 半分:03/10/18 00:59 ID:Fs4npX7Z
つくねが、やってきた。いつの間にやら制服を脱ぎ捨てて髪を括り、陸奥圓明流の道着姿になっている。
「ジャックさんは今、舞子を変装させた偽のあなたを追っています。さあ、今度こそ尋常に勝負!」
「お〜お〜、やれやれお嬢ちゃん」
勇次郎が、ばきの頭をぽんぽんと叩いた。
「こいつとはただならぬ関係だが、別に親子ってワケでもねぇからな。あんたがこいつをどんなに
痛めつけても、俺ぁ構わねぇぜ。なぁ? 俺とも刃牙とも赤の他人である、KAWARAちぁん?」
と言われて。ばきの目に、じわわっ……と涙が浮かんで溢れた。
「あ〜そうだよそうだよ! 俺は範馬一族とは何の関係もない一般市民、早乙女 瓦様だよっっ! 
文句あんのかちくしょうめ、べらんめいっ、ッたらカンどこらァァ!」
「?? 何を号泣しながら怒ってらっしゃるの? 怒りの復讐戦を挑んでいるのはこちらなのに。
まるで、あなたがとんでもなく理不尽な状況におかれているみたいですわ」
「じゃかましいっっ! もうこうなったらヤケクソだ、やってやるっっ!」
「ふっ! ようやくその気になったようですわね!」
ばきと、つくねが、互いに闘志を燃やしてぶつかり合う……と思ったら、天から降って来たブツが、
ずどむ! とつくねを踏み潰した。
「瓦ちぁんにアダ為す者に、死を」
地面に突っ伏しているつくねを踏み潰して、悠然と腕を組んでいるのは、岡山名物きびだんごを
もくもくと食べている、ジャック。
「ふん、小賢しいマネを。追いついたところで一発殴られたら、すぐに判ったぞ。瓦ちぁんの拳とは
感触が全然違った。……それでもなかなかの威力ではあったがな」
ジャックの右頬が少し膨らんでいるのは、どうやらきびだんごを頬張っているからではないらしい。
「それはともかく、だ。ようやく会えたな瓦ちぁん。俺はジャック・ハンマーと言って……」
「いい加減に、おどきなさいっっ!」
がばっ! とつくねが立ち上がった。ジャックはひょいと飛び降りる。

252 :作者の都合により名無しです:03/10/18 01:01 ID:8fQpa6sN
もういいよ。

253 :HANMA! 半分:03/10/18 01:02 ID:Fs4npX7Z
「この私を踏みつけになさるとは、太陽の如く巨大な度胸ですわね! PTAにマークされた、
要注意変質者の分際でっっ!」
「? 何だそりゃ。どこにいるんだそんなのが」
ジャック、きょろきょろ。
「あなたのことです、あなたのっっ! ……よろしい、早乙女瓦の前に、あなたを血祭りにっ!」
「ふん。こっちは元々そのつもりだ。瓦ちぁんには指一本触れさせやしねぇぜ!」
ジャックは、ぴん、とだんごの串を投げ捨てて。つくねは、ぱん! と拳と掌を打ち合わせて。
「いきますわよっ!」
「きやがれっっ!」
二人の、火花どころかコロナが吹き上がりそうな激戦が始まった。
取り残されたのは、ばき。いろいろと、やり場のない感情を山ほど抱えさせられてる、ばき。
「で、俺はどうすりゃいいんだこの状況……」
「まあ、こういう時はだな」
勇次郎が、どこからか取り出した折り詰めを開けて、ばきに差し出した。
「ほれ、これでも食いながらゆっくり見物しろ。昨日の夜の残りもんだ。最高級フランス料理だぞ」
「って…………全部、あんたが引っ掻き回したせいだろうがっっ!」
「はっはっはっはっ! 瓦よ、金メダルと国民栄誉賞を狙うのぢゃっ!」
ばきが、フランス料理を食べながら逃げる勇次郎を、必死の形相で追いかけ回す。
「待ちやがれ! 今日という今日は絶対ぶっ殺してやる! この、銀河壊滅級の変態クソ親父っっ!」
「♪ひ〜か〜りと影の 重なる場所へ い・ま〜♪ ってかぁ?」

地上最強の変態親父に翻弄される、刃牙&ばきの運命やいかに。
それは、いずれのお楽しみ。


254 :ふら〜り:03/10/18 01:07 ID:Fs4npX7Z
これにてとりあえず、幕、です。ドタバタしてるだけの、イマイチ内容のない作品でしたが、
にも関わらず長々とおつき合い下さって、ありがとうございました!
続きは、書くかもしれませんし書かないかもしれません。考えてないこともないんですけどね。
松田さんが、ばきのおっかけをするとか。神父レオンが、ジャックや本部の生活ぶりを哀れむとか。
まあ、ぼちぼちということで。

>>VSさん
九連……上がったにも関わらず本人はその役を知らず、「ほう、チンイツとイッツー。跳満か」
で流されたという話を聞いたことが(私ではありません。念の為)。皆さん、気をつけましょう。
話の方は新展開、また新キャラが来るみたいですね。ケンシロウが来た以上、パオさん並に
誰が来ても不思議ではない今の麻雀教室……はたして?
あと、セワシ。何だかマメマメしいというか、働き者でしたね〜。厨房でせっせと。意外意外。

>>バレさん
>ところでキッズステーションの番宣をエンドレスで聞かされる職場って…
某スーパーの中にある、ケーブルテレビ会社の営業所&申し込み受付窓口です。宣伝用に
番宣を延々流しているという訳でして。

>>245
重ねて畳んでお褒めのお言葉、身に余って溢れ出して溺れるほどに、光栄にございまする♪
尚、ジョジョスレの方は調子に乗って、意図的にマニアック路線で攻める予定ですので。
乞う、ご期待っ。
……つまり、こちらでは意図してた訳ではないんですけどね。素でマニアックなのか、私は?

255 :バレ:03/10/18 01:51 ID:ljtWR79h
>>247
質問スレを見た限りでは、どうやらime.nuの故障のようですね。
トラブルを起こして現在復旧作業中のようです。
それまでは直接打ち込みか、専用ブラウザを利用するしかないようです。


256 :バレ:03/10/18 02:47 ID:ljtWR79h
>ふら〜りさん
完結おめでたう。っていうか、続編書かれるかもしれないんですよね。
ひとまず、お疲れ様です。
全編ドタバタ、この方がいいじゃないですか、らんまっぽくて。
>>245
実は私にとっては、パオさんの方が読んでない作品多いです。
(ロビン・ビスケ・パンタローネとか)
単に私が偏食なのでしょうね。

257 :ドラえもんの麻雀教室:03/10/18 09:13 ID:D+QexH7C
サーバ落ちっぱなし。ダメだこりゃ。

という訳で、またまた引っ越しました。
http://park14.wakwak.com/~usobare/

ISPのスペースならさすがに大丈夫でしょう。
バレさん、よろしければリンク先の変更をしていただけると
幸いであります。


258 :ドラえもんの麻雀教室:03/10/18 12:27 ID:D+QexH7C
Kは携帯電話を、のび太の机に飾られたドクロの頭の上に置いた。バイブ設定の
携帯電話の振動がドクロに伝わって、顎の骨をパクパクさせ始めた。
顎の動きに合わせて、Kのアフレコが入った。

「博士、僕です!助手の俊明です!実験は大成功です!」
「いいからさっさと電話に出ろよ」

のび太に諭されて、Kがしぶしぶ通話ボタンを押した。二言三言の
短いやり取りで電話を切り、のび太に向き直った。

「のび太くん、残念ながらタイムアップだよ。ピンフとタンヤオぐらいは
 教えておきたかったけど、それは他の人にお任せするよ」
「そうか、親父がくたばったか。あーかわいそ。これ、少ないけど
 香典ね」

のび太がKに、二枚の紙切れを手渡した。ドラえもん達に書かされた
借用書の控えである。愛する父親の訃報に接して、さすがのKも
笑いが止まらない様子である。

「一応もらっておくけど、借りたお金はキチンと返そうね、のび太くん。
 今の電話だけど、親父の死亡通知じゃなかったよ」
「なんだ、違うのか」
「うん。親父が死んだら電話じゃなくて、町内の民家にランダムに
 仕掛けた爆弾が一斉に爆発することになってるから」
「完全にテロリストじゃねーか」
「うへー!親父にだってそんなこと言われたことないのに、ひどいなぁ!」
「だから、その親父がテロリストの親分なんだろーがよ」
「あ、そうか。じゃあいいや」

259 :ドラえもんの麻雀教室:03/10/18 12:27 ID:D+QexH7C
借用書の控えをポケットに押し込み、Kがのび太に右手を差し出した。

「のび太くん、これでお別れだ。ひょっとしたらもう二度と会えないかも
 しれないけど、元気でね」

Kの右手をなんとなく握りしめ、のび太が曖昧に頷く。

「う、うん。何だかよく分かんないけど、とりあえず他人様の家では
 靴を脱ごうな」

結局、最後の最後まで土足を貫き通したKであった。Kのドタドタという靴音が
階段を降り切る前に、玄関のドアが開く音と「あれ、Kくんじゃない」という
声が聞こえた。ドラえもんのご帰宅だ。
「お久しぶり」とか「Kくん、次のパーティーにも誘ってくれよ」とかいった
会話があって、もう一度玄関のドアが開く音がした。ほどなく、ふすまの
横の壁に大穴が開いて、ドラえもんの油ぎった肥満体がのび太の部屋に
ぶよんと転がり込んだ。ドラミとセワシはふすまから部屋に入ってきた。
通り抜けフープをポケットにしまい、ドラえもんがのび太に声をかける。

「のび太くん、今帰ったよ!」
「なんでドラえもんだけ通り抜けフープなんだよ。普通にふすまから
 入ってくりゃいーじゃねーか」
「僕ってほら、一応ドラえもんじゃん?たまに秘密道具を使っておかないと
 誰だか分からなくなっちゃうと思ってさ」
「要するに、デブが進行してふすまから出入りできなくなったんだな」
「そういうこと。ところで、麻雀の勉強はキチンとしてたのかな?」

260 :ドラえもんの麻雀教室:03/10/18 12:28 ID:D+QexH7C
のび太が今までのあらましを説明し始めた。記憶のあやふやな部分は
セワシが適当にでっちあげて補ったので、話の途中でのび太が女子校を
退学になるなどの若干の展開の飛躍が見られた。それでも、Kが麻雀を
教えてくれたという事はなんとか伝わったようだ。
話を聞き終えたドラえもんが、腕組みをして考え込んでいる。考えると
言うより、この世のすべてが不可思議に堪えないといった顔つきだ。
長い間黙り込んでいたが、意を決したようにのび太に尋ねた。

「あのさ、Kくんっていうのは、クラスメートのKくん?」
「もちろんそのKだよ。他にKなんて知り合いはいないからね」
「顔が似ているだけで実は別人だった、なんてことはない?ちゃんと
 DNA鑑定で本人識別した?」
「なんで友達相手にそこまでしなきゃいけないんだよ。実際にKと会って
 話をした僕が、あいつはKだって言ってるんだから、それで充分だろ」
「それじゃあ、のび太くんの部屋にきて、のび太くんに麻雀を教えて
 さっき帰ったという人間は、のび太くんのクラスメートのKくんに
 間違いないんだね?」
「しつけーな!だからさっきからKだって言ってるじゃねーか!耳だけじゃ
 なくて、脳までネズミに食われたのか!?」
「先月、学校の裏山が大噴火したのは覚えてる?土石流に呑み込まれて
 家族全員が亡くなったのって、確かKくんじゃなかったっけ。Kくん自身も
 遺体で発見された筈だよ」
「あ………」

今度は、のび太が絶句する番だった。ドラえもんが窓から顔を出して
夜空を見上げた。霞のような無数の星の中に、ひときわ大きな星の輝きが
流れて消えた。ような気がした。

261 :ドラえもんの麻雀教室:03/10/18 12:29 ID:D+QexH7C
「Kくんの魂は天国にのぼったけど、神様にわがままを言って、一日だけの
 自由をもらった。その最後の一日で、のび太くんに麻雀を教えたんだよ」
「いや待てよ。Kは死んでねーだろ。毎日バカみたいに学校来てるしさ」

のび太の指摘もなんのその、惜別と感動のドラえもんワールドは
さらなる展開の広がりを見せる。

「きっと、のび太くんのことが心残りだったんだよ。麻雀を覚えて
 立派な大人になって欲しい。僕の分まで幸せになって欲しいってね」
「だいたい、噴火って何の話だよ。あんな枯れきったクソ山が噴火なんて
 する訳ねーだろ」
「Kくんは、のび太くんのことが大好きだったんだよ。だから、大人になっても
 たまには思い出してあげようね。君が子供の頃、君といつも一緒だった
 Kくんっていう親友のことをさ」
「そういえばドラえもん、次のパーティーがどうとかKにお願いしてたよな。
 パーティーって何だよ。酒池肉林か?中出し上等か?なんでいつも
 俺だけ除け者なんだよ!」
「うっせーな!Kは死んだって事にした方が気分が出るだろバカ!テメーなんざ
 Kの成れの果てと一生ピロートークしてろや!」

怒れるドラえもんが、机の上のガイコツをのび太にぶん投げた。

「これのどこがKのガイコツなんだよ!ちゃんと近所の肉屋の裏口で
 拾ってきたんだよ!」

のび太が吠えて、顔面の手前でキャッチしたガイコツをドラえもんに
投げ返した。

「それがどーしたんだよ!Kの肉が肉屋に陳列されてっかもしんねーだろ!」

ドラえもんも負けじとやり返す。仏様をオモチャにして弄ぶ二人の間に
ドラミが割って入ってきた。

262 :ドラえもんの麻雀教室:03/10/18 12:30 ID:D+QexH7C
「それじゃ、復元してみましょ。そうすれば、Kさんかそうじゃないのか
 ハッキリするでしょ」

往還するガイコツをインターセプトして、ドラミがヘラを片手に
粘土を盛りつけ始めた。見る間に、何者かの輪郭が浮かび上がってくる。

「ハイ、できあがり!」

わずか五分ほどで在りし日の姿を取り戻したガイコツを、床に置いた。
ガイコツの正体は、タヌキの置物だった。

「先生!」

ドラえもんが大きく目を見開き、覆い被さるようにしてガイコツに
抱きついた。

「先生、こんな姿になっちまって!一体、一体誰に殺られたんですか!」
「頭蓋骨を復元したのに全身像になるんだ。ドラミちゃん、すごいね」

本当にビックリした様子ののび太も目に入らないかのように、ドラミも
また衝撃を受けているようだ。

「お兄ちゃん、先生が生前おっしゃってたわ。自分に万が一のことが
 あったら、ドラえもんとドラミに党を率いて欲しいって。哀しんでる
 場合じゃないわよ、お兄ちゃん!」
「先生、わかりもした!おいどん達が先生のお志を引き継いで、必ずや
 日本に革命の嵐を吹かせてみせもす!先生は、どうぞ天国から
 ごゆるりと見守ってたもし!」
「先生!」
「センセイ!」

263 :ドラえもんの麻雀教室:03/10/18 12:32 ID:D+QexH7C
悲憤慷慨のドラえもんとドラミに当てられて、のび太も何故だか
泣きたくなった。タヌキの頭にそっと手をのせ、やがてヒシと
抱きしめた。

「せんせーい!」

三人のせんせいコールが渦を巻く中、セワシが窓から身を乗り出して
大きく手を振った。Kが笑ってそれに応えて、リムジンに乗り込んだ。
明日の今頃は、ハリウッドで新作のクランクインだ。日本の小学校に
生徒として潜り込んだのも演技の勉強のためだったが、来週からは
しばらく休学せねばなるまい。
トルクの低い音を響かせて、リムジンが走り去った。セワシと、庭の
野良犬の墓標だけが、Kを見送った。

土足とマスオを愛する男、K。
またの名を、キアヌ・リーブス。


264 :ドラえもんの麻雀教室:03/10/18 12:35 ID:D+QexH7C
………。えーと。

265 :作者の都合により名無しです:03/10/18 13:54 ID:1eq7DT7o
>ドラエモン
凄い。ギャグの発想力が凄すぎる。
先生に藁た。

266 :作者の都合により名無しです:03/10/18 20:46 ID:yfFn+nk3
>ふら〜りさま
 お疲れさまです。次回策楽しみにしておりますので、是非早期復活を。
>VSさま
 Kってキアヌリーブスかよw 相変わらずの発想、紙一重ですねw
>パオさま
 早く復活を…


267 :作者の都合により名無しです:03/10/18 21:32 ID:Qn7eQNnm
>VSさん
いつもいつも楽しみにしております。
サイト見ましたが、まとめて読むと凄いインパクトですね。
これからもがんばってください。

268 :作者の都合により名無しです:03/10/19 11:13 ID:x0zdYqq/
パオ、VS、愚者、ふら〜り

新たな四天王、誕生の予感
これからも盛り上がっていってもらいたい

269 :作者の都合により名無しです:03/10/19 14:36 ID:tBSpI9PJ
パオを軽蔑する。
真うんこ=パオということが判明してしまったから
今まで楽しみにあんたのSSを見ていた俺がバカだった。
ちくしょう

270 :作者の都合により名無しです:03/10/19 14:39 ID:tBSpI9PJ
>>269
プッ

271 :作者の都合により名無しです:03/10/19 14:57 ID:CTnHSEZ2
バカを軽蔑する。
真パオ=SSということが判明してしまったから
今まで楽しみにあんたのうんこを見ていた俺がパオだった。
ちくしょう


272 :作者の都合により名無しです:03/10/19 15:51 ID:w4RfgDxR
あいかわらず、突き抜けてるねえ
色々な意味で

273 :作者の都合により名無しです:03/10/19 18:44 ID:C4KpBGz5
そろそろログ削除しようかね、つまんねえし

274 :魔界編 34話:03/10/19 22:15 ID:ga5bXN+Y
【第34話 三方転変】>>201

さくり、さくり。魔界砂漠の砂を掻き分けながら、精鋭部隊3名が先を急ぐ。
陸奥 九十九、飛影、そして何故か本部 以蔵。超人2人に、これ以上無い程の凡人1人。
魔界に太陽は無い。しかし、何故か異常にこの砂漠は暑い。体感温度は50度を超える。
だが九十九と飛影は涼しい顔である。目指すは南へ50キロの神眠る墓所≠ナある。
疲労困憊、死に掛けの本部を全く無視して、飛影がポツリと言う。
 「フン。今日中に辿り着けそうだな。残り30キロ、一気に歩くぞ」
待てよ! てめえら化け物と一緒にすんじゃねえよ!! 昼から一度も休んでねえぞ!!!
そうじゃなくても、長年のホームレス生活で体ガタガタなのによ、勘弁しろよ!!!!
本部は心の中で叫ぶ。しかし、決して声には出せない。下手に飛影の機嫌を損ねたら死ぬ。
そうだ、陸奥。お前なら助けてくれるよな、人間同士。ワシはもう限界だ。助けてくれ。
しかし九十九は何も言わずに、黙々と歩いているだけ。了承、という事だろう。
元より、この程度の暑さと疲労など、この男には障害にすらならない。泣きそうな本部。
その時。砂漠の向こう側で蠢く不穏な影。九十九、飛影は既に臨戦態勢である。
 「フン、下らん。溶岩魔人2匹に人面樹か。準備運動にもならんな」
出現したモンスター3匹に、飛影が吐き捨てる。九十九は無表情。本部はもうメロメロだ。
ヒュッ、と風を斬る音と同時、人面樹が8つの肉片に分割される。飛影の剣が唸ったのだ。
九十九は溶岩魔人の腹に、鋭いヒジを突き立てている。ぶくぶくと泡を吹き、倒れる魔人。
残り溶岩魔人一匹。 ・・当然、配分から言えば本部の獲物である。だが本部は潤んだ瞳。
その目で、必死に何かを九十九に訴えている。その時、溶岩魔人の口から、熱球が飛び出す。
火炎呪文のメラミ≠ナある。炎を撒き散らし、本部へ真っ直ぐと襲い掛かる。だが本部。


275 :魔界編 34話:03/10/19 22:17 ID:ga5bXN+Y
>>274
 「ワシを舐めるなぁッ、モトベシールドッ!!」
背負ったダンボールを、盾にして熱球を防ごうとする本部。ダンボールとは言え、侮れない。
このダンボールは本部と共に20年過ごした、魂のダンボールである。名前はトミ子=B
どんな極寒の冬でも、トミ子と本部の間に新聞紙を噛ませば、一冬を越す事が出来た。
いわば本部の命を今まで何度も救って来た、掛け替えの無い伴侶である。戦友と言っても良い。
冷却呪文≠ノ対しては最強の盾となる。 ・・だが悲しい事に、今度の攻撃は炎であった。
 「ト、トミ子おお、死ぬなああああッ!!」
燃え盛るトミ子。所詮、紙である。炎を防げる訳は無い。本部は魔人にダメージを受ける。
溶岩魔人は九十九があっという間に倒した。飛影は見下している。ダメージを受け、泣き喚き、
ダンボールを抱き締めている本部 以蔵を。なんでこんなのが俺たちのパーティなんだ、と。
結局、九十九パーティはこの場所で4日ほど足止めを喰らう事になる。本部のダメージにより。
九十九と飛影。口には出さないものの、本部への評価は見事に一致している。
このオッサン、使えねえ・・。何しに来たんだ?

276 :作者の都合により名無しです:03/10/19 22:38 ID:2yjvpXA4
もういいって。

277 :魔界編 34話:03/10/19 23:17 ID:ga5bXN+Y
>>275
第二パーティ。烈 海王、剣 桃太郎、ニコ・ロビンは、順調にジェノサイドシティへ歩を進めていた。
勿論道中では、多少モンスターの襲撃を受けたりもしたが、3人ともが実力者のパーティである。
全く慌てず危なげも無く、無傷でこれを退け、旅路を急ぐ。北西へ30キロ。道も厳しくは無い。
朝方に出発して夕方の5時頃、無事に目的地へと辿り着く事が出来た。
 「ここが魔界最大の街、ジェノサイドシティね。名前からして、陰惨な街を想像したけど」
皆殺しの街≠ニ言う名前に反して、街は活気に溢れている。人通りも多く、人口密度も高い。
種族も様々だ。人間と変わらぬタイプの種族、獣との融合型の種族。まるっきりモンスタータイプ。
雑多なタイプの種族が、ごく自然に共同生活を営んでいる。商店も多い。売買取引が盛んなのだろう。
 「良い街だな。魔界の街、という事で偏見を持っていた。活気があって熱がある」
烈が思わず呟く。その言葉を聴き、近くの人獣タイプの亜人が吐き捨てる様に烈に言う。
 「ケッ。あんたらよそ者らしいな。ここは一皮剥けば地獄さ。あの、トキって奴のお陰でな」
ロビンはその亜人から、更に情報を得ようと金を渡す。だが亜人はその金を見ると、冷笑を浮かべ言う。
 「こんな金はここじゃ使えないぜ。ここの通貨はゴールド≠チてんだ。それにもう、アンタらに
  話す事なんざねえよ。ヤバそうだからな、アンタら。バレたらトキ様に殺されちまう」
烈の脳裏に浮かぶアミバの影。ここではアミバはトキと名乗っている。帝王、いや神気取りで。
 「情報収集の基本は酒場でだけど・・。困ったわね、お金が無いんじゃ」
ロビンが呟く。しかし烈と桃は涼しい顔である。金が無いのなら、稼げば良いだけの話だからだ。
3人揃って、メインストリートを歩いていく。ロビンは慎重に街の全景を頭に入れていく。
街の中央に辿り着く。数多くのイベントが行われている。今日はちょうど、年に一度の祭りだったらしい。
 「見ろよ、おあつらえ向けに、金儲けのチャンスだぜ」


278 :魔界編 34話:03/10/19 23:18 ID:ga5bXN+Y
桃が一つのテントを指差し笑う。そこで、派手なペインティングのピエロが、客を前に口上を叫んでいる。
 「さあさあ、腕に自慢の方は寄ってらっしゃい。モンスターを倒して一攫千金を得る勇者はどなただ。
  Aコースの動く石像から、Eコースのドラキーまで実力に応じて、チャレンジし放題だぁッ」
そのテントの催し。最初に掛け金を支払い、モンスターと闘い、勝てば賞金を得る。つまりは闘技場である。
烈がその光景を見て目を輝かせる。元より、金が無ければ身動きが取れない。意気洋々とテントへ向かう烈。
 「Aコースの上は無いのか。わたしは動く石像程度ではとても満足出来んッ!!」
烈の傲岸不遜な振る舞いに、一瞬言葉を失うピエロ。しかし気を取り戻し烈に言う。
 「いるよ。とびきりのモンスターが。でも、今までそいつを倒したのはたった一人、トキ様だけだ。
  それに、うちはモンスターを倒せば賭け金の3倍返しだけど、アンタら、金は持っているのかい?
  Sランクは賭け金10000ゴールドだよ。無ければ帰りな。どうせ冷やかしだろ?」
うっと口篭る烈。烈たちに金は無い。無いから稼ごうとしているのだ。しかし、烈はどうしても挑戦したい。
金儲け云々の前に、アミバが以前倒したと言うモンスターを倒さねば、とてもアミバ自身に勝つ事は出来ない。
 「賭け金の代わりに、これじゃダメかしら?」
苦悶する烈の背後から、ロビンの声がする。ピエロはそちらへ向くと、賭け金代わりの宝珠に目を奪われる。
 「そ、それを賭けなさるのか? とても5000や1万の値打ちの品物では・・」
ピエロは絶句する。ロビンが出した宝珠は、魔界の宝のオーブである。そう、烈たちが求めているあの宝珠だ。
慌てふためく烈と桃。しかしロビンは微笑んだままである。勝てば問題無いじゃない。そう言っている様に。
 「やれやれ、絶対に負けられなくなったな、烈。全く厳しいリーダーだぜ」
桃が笑って烈に言う。烈の肉体から闘気が噴出される。観客が一斉に口笛を吹く。ピエロはニタニタ笑っている。
 「さあ、満場の観客の皆様方、ここに勇気あるお方がSランクモンスターへ挑戦の名乗りを上げたあッ。
  勇者の名は烈 海王。そして対するモンスターは・・。ドラゴンの中のドラゴン、グレイトドラゴンだぁッ」
 

   


279 :パオ ◆xlRCijGdJ6 :03/10/19 23:22 ID:ga5bXN+Y
本当は人間界のシーンまで書く予定だったんですが、(三方転変なので)
次回に回します。
ID板へ来て正解でしたね、本当に。

280 :作者の都合により名無しです:03/10/20 18:36 ID:/wc84AaX
しかし秋になっても蚊がいるな。>>273とか>>276とか。
嫌なら来るなよ。職人さんのやる気をそぐ真似をするな。

パオ氏もアゲるの止めた方がいい。ID表示板でもバカはいるから。

281 :バレ:03/10/20 22:42 ID:zifLS+MT
>パオさま
 本部が悲惨ですね。
 しかし、九十九と飛影が本部を見捨てず、4日も付き添っている
 ところに、少し仲間の絆(あるのか?)を感じたり。
  (流石に仙豆は使いたくなかったたようですが)

 対するロビングループはドラクエモードですね。
 何かダイやポップが出てきかねない雰囲気。
 

>VSさま
 キアヌとは、完全に意表を付かれました。
 (本当に一瞬、思考が止まりました)
 あと、脂ぎったドラえもんのKへの妄想モードも凄いっす。

 リンクの方は既に貼りなおしています。
 こちらこそ、相互リンク有難うございます。


282 :作者の都合により名無しです:03/10/20 23:10 ID:gEiEkf/J
>>280
おまえもうるさいよ。
荒らしはほっときなさい。

283 :ふら〜り:03/10/20 23:54 ID:s538yJFL
>>VSさん
キアヌ・リーブス……うぅむ、相変わらず読者の考えの斜め上をいかれる
VSさん。頭の中で獅子おどしが鳴りましたよ。かこーん、って。
あと、日本誕生でしたっけ? ドラえもんが「タヌキの化け物」呼ばわりされて、
一瞬悲しそうな顔をして、「僕はタヌキじゃないっ」て言い返してたの。
あれも可愛かったなぁ……とか思い出しもした、おいどんは。

>>パオさん
『ヒロイン』はロビン。で、『マスコット』に本部認定。確定。絶対。
>どんな極寒の冬でも、トミ子と本部の間に新聞紙を噛ませば、
>一冬を越す事が出来た。
私は、こういうのには壊滅的に弱いのである。抱きしめたくなったとか、
頭を撫でたくなったといっても過言ではなし。今回の本部は、可愛いっっ。
で。それに対して桃たちは、思いっきりファンタジーRPG風ヒーローワールド。
このメリハリがまた、さすがですねパオさん♪


284 :作者の都合により名無しです:03/10/21 00:23 ID:2Yw7qKTr
☆電波板

http://etc.2ch.net/test/read.cgi/denpa/1058386904/l50

マロンのバキスレで連載していた「ザクSS」を適当に乗っ取ったスレに移植しました。
今までの話も全部貼ってあり、>>134-136が新しい話です。
移転ものなんで電波板特有のSSではありません。

・あらすじ
ザクが有名漫画キャラとガチ。

今のところ修行編、誕生編と続いています。


285 :ドラえもんの麻雀教室:03/10/21 06:04 ID:4TcIFTOH
のび太のママのその後について触れておかねばなるまい。
湾岸高速を千葉に向かってひた走っていたママは、パトカーの
追跡を振り切るべく走行ルートを大幅に変更、車道を外れて
東京湾に出た。カモシカのような脚力で水上を疾駆すること数日間、
ついに力尽きて太平洋の藻屑となりかけたところを、通りがかりの
イカダに救われた。
その後、ママの姿を見た者はない。乗員の青年と恋に落ちてアメリカに
渡ったとも、毎週木曜日に近所のスーパーに買出しに来るとも言われて
いるが、真偽のほどは定かではない。
このイカダの青年が、後年アメリカ大陸発見という大偉業を成し遂げる
ことになるのだが、麻雀教室とは全然何にも死ぬほど関係ない話なので
放っておくことにする。

つぼ八ライブビデオによって、またもや自分一人が蚊帳の外であったことを
知ったのび太は、孤独と快感のあまり股間のうずきを押さえることが
できなかった。それでもピンフとタンヤオを修得して、麻雀のスキルは
どうにか虫ケラレベル程度にまでアップした。悠久の時を経て再び集結した
四人で、麻雀教室総仕上げの卓を囲む。
東一局、のび太の起家。一皮むけたのび太の第一打は一萬。捨て牌と同時に
セワシにこんなことを尋ねた。

「例えばさ、ピンフとタンヤオが一緒にできたとするじゃない。そんな時は
 ピンフとタンヤオ、どっちが優先されるわけ?」

セワシは燃える男である。こんな初心者まる出しの質問をかまされて、ハイ
そうですかと引き下がる訳にはいかない。第一、それでは質問の答えに
なっていない。熱き血潮を内に秘め、しかし努めてクールを装うセワシである。

286 :ドラえもんの麻雀教室:03/10/21 06:05 ID:4TcIFTOH
「いい質問だぞ、のび太。複数の役が同時に完成した場合は、基本的にその役の
 すべてがアガリとして認められるんだ。だから、ピンフとタンヤオが出来たので
 あれば、どちらもアガリ役として成立する。それだけ点数もアップするって按配だ」
「わお!そんなワガママが許されるなんて、今時の若い女とは大違いだね!」

三巡目、童貞の分際で利いた風な口を叩くのび太の七萬が横に曲げられた。
一見しごくまっとうなリーチなのだが、南家のセワシのボルテージは
上がる一方である。同じく三巡目、セワシが合わせ打った七萬に、のび太が
するどく反応した。

「ロン!」

二三四五六(7)(8)(8)(8)(9)345三三三七(6)(7)(8)555678八九(3)(4)(5)123西西西北北


「二三四五六(7)(8)(8)(8)(9)345がピンフ、三三三七(6)(7)(8)555678が
 タンヤオ、八九(3)(4)(5)123西西西北北がリーチのみだから、合わせて
 リーチ一発ピンフタンヤオだ!どーだ参ったかこの野郎!」
「まいったー!」

セワシが耳から血を噴いてぶっ倒れた。のび太の捨て牌はこうである。

一一一一四四四七七七←リーチ

八枚ツモって一枚捨て、十枚ツモって五枚捨て、18枚ツモって四枚捨てての
のび太のリーチに、セワシの血液は沸騰しっぱなしであった。
怒りではない。憎しみでもない。哀れな愚者を光へと導く聖者としての使命感である。
そんなセワシの正義の心が、いま血の奔流となって耳から溢れ出したのだ!

287 :ドラえもんの麻雀教室:03/10/21 06:06 ID:4TcIFTOH
「すげーぞのび太!今までの俺たちの説明を、ここまで徹底的に聞いていなかったとは
 予想もできなかった!マーベラス!」
「お世辞はいいから、さっさと点棒よこせよ。おら」

漫画家を見下す編集者のような目をして、のび太が右手を突き出した。
その手をやんわりと払いのけ、セワシは首を横にふった。両耳の血は
バナナで栓をして止めた。

「残念だが、点棒はやれないな。一つずつ整理していこうか。まず、麻雀の
 絶対原則は『一枚』ツモって『一枚』捨てること、というのは、これは
 キチンと説明した筈だよな。なんで鷲掴みなんだよ」
「100年に一度のサービスタイムだったんだよ。文句あっか」
「そうか、100年に一度がたまたま今日だったのか。それは俺が悪かった。
 だがこれだけは覚えておいてくれ。役の複合というのは、牌の枚数を増やす
 ことではないんだ。この手を見てくれれば分かる」

三四五六七(6)(7)(8)(8)(8)345

「二五八のどれでアガっても、ピンフとタンヤオが同時に完成するよな?
 13枚で手作りをしても、複数の役を作ることは可能なんだ。というか、13枚以上の
 牌を使ったらチョンボなんだよ。チョンボには各種サービスは適用されないからな。
 あしからずご了承してくれよ」
「うるせーな。チョンボが怖くてチョンボマックが食えるかっつーの」

チョンボマックがどんな食べ物なのかは知らないが、とにかくのび太にとって
一つや二つのチョンボは屁でもない、ということはセワシにも容易に想像が
ついた。

288 :ドラえもんの麻雀教室:03/10/21 06:07 ID:4TcIFTOH
「まあ、そう言わずに聞いてくれ。分かっていると思うが、チョンボというのは
 ルール違反やミスのこと。この手におけるチョンボは、まず多牌(ターパイ)。
 手牌の枚数が、本来あるべき枚数よりも多い状態のこと。まだツモってないのに
 メンゼンで14枚あるとか、一回鳴いているのに残りの手牌が11枚とか、うっかり
 していると中級者でも多牌をしてしまうことがある。のび太のこの手は、えーと、
 39枚か。これってうっかりか?」
「いやぁ、うっかりしてた。のび太のあわてんぼ!えい!」

のび太がハイヒールで自分の尻を叩き出した。お仕置きのつもりなのだろうが、その顔は
極上の悦楽に恍惚としているようにしか見えない。

「サービスタイムじゃなかったのかよ。もう一つのチョンボは、振聴(フリテン)。こいつは
 ちょっとややこしいから、よく聞いてろよ。のび太の手牌を使って説明するぞ」

二三四五六(7)(8)(8)(8)(9)345

「なんだよ、あとの26牌はどこへいったんだよ。僕の手牌を使うって言った以上は
 男らしく全牌使えよ」
「いいからおとなしくケツを叩いてろ。このテンパイの待ちは一四七。下家が
 切った四萬をうっかり見逃して、直後に対面が一萬を切ったとする。ところが、この
 一萬でアガることはできないんだ。当たり牌を見逃した場合、次に自分がツモるまでは
 他のメンツからロンをすることはできなくなる。これをフリテンという。自分がツモった
 後ならば、またロンができるようになる。ここまでは分かったか?」
「このダメのび太!ゲロのび太!カスのび太!」

スパンキングに熱をあげるのび太のケツには、幾筋ものミミズ腫れが浮かび上がっていた。
とりあえず話は聞いているだろうと判断して、セワシは説明を続けた。

289 :ドラえもんの麻雀教室:03/10/21 06:07 ID:4TcIFTOH
「自分の待ち牌を自分で捨てている場合は、さらに厳しい。一巡待とうが二巡待とうが
 ロンあがりは出来ないんだ。待ち牌を自分が捨てていない牌に変えるか、ツモで
 あがるかの二択しかない。他のメンツからポンやチーをされた捨て牌も、捨て牌で
 あることに変わりはないからな」

二人のやり取りには参加せず、ここまでひたすら拳で鼻をほじっていたドラえもんと
ドラミが、思い出したようにセワシの説明にフォローを入れた。

「リーチをかけた後のフリテンにも注意しようね。自分の捨て牌に自分の待ち牌がない
 状態で、他者の捨てた当たり牌を見逃した場合、ヤミテンであれば自分のツモ番の
 後にはロンができるようになるけど、リーチをかけている場合はダメ。一度見逃しを
 してしまったら、もうツモあがりしかできないんだ。ヤミテンというのは、テンパイは
 しているけどリーチをかけていない状態のことね」
「多牌とフリテン以外にもチョンボはあるのよ。アガれない牌でロンやツモをしたら
 チョンボ、メンツにならない牌で鳴きを入れてもチョンボ、テンパっていない状態で
 リーチをかけてもノーテンリーチというチョンボになるの。まぁ、ノーテンリーチは
 流局になった時点でチョンボ扱いだから、それまでは黙ってりゃいいわよ」
「Yeah!! good things!!!!」

のび太は金髪のカツラをかぶっていた。いつの間にか紐パン一丁だ。ドラえもんが
その紐パンに借用書をはさんでやると、腰を艶めかしく振り始めた。

「hooooo!!!!」
「はいはい、よかったね。チョンボのペナルティは、その局の手作り放棄と罰符(バップ)。
 アガることはもちろん、ポンやチーもしてはいけない。罰符の額は、親ならば子に
 4,000点ずつ、子だったら親に4,000点、子に2,000点ずつ。例によって、場所に
 よっては鳴きは可能であったり、罰符の額も異なっていたりするから、確認を
 忘れずにね」

290 :ドラえもんの麻雀教室:03/10/21 06:08 ID:4TcIFTOH
「手牌の数が少ない状態を少牌(ショウパイ)といって、これはアガリ放棄ではあるけど
 罰符を支払う必要はない、というルールが一般的みたいね。流局時にテンパってないと
 ノーテンといって、テンパイした人数に応じて罰符を支払わないといけないの。
 テンパイ者が一人の時は、ノーテンの三人が一人に1,000点ずつ。テンパイ者が二人の時は
 ノーテンの二人が1,500点ずつ。一人ノーテンの時は、その一人が三人に1,000点ずつ
 支払うんだからね。少牌もノーテンもチョンボではないんだけど、ペナルティ発生の
 パターンとして、一応説明しといたわよ」

一息に説明を終わらせると、ドラミものび太の腰にのび太名義の借用書を挟んだ。
モチロン、のび太の署名はドラミが書き込んだ。筆跡なんて細かいことは気にしない。
セワシとドラえもんも、借用書にのび太の名前を書き始めた。金額については
欄内に収まる桁数でカンベンしてやった。

借用書がパンツに食い込むたびに、のび太のケツ叩きは勢いを増していく。
一枚二枚から10枚20枚、100枚200枚へ。人間の目では捉えきれないほど
回転数の上がったハイヒールさばきで、のび太のスパンキングは絶頂を迎えた!

「Wooooooooooooooooooooo!!!!!」

同時に金髪のカツラを毟り取り、借用書付きの紐パンと一緒に床に叩きつけた!

「てめえらいいかげんにしろよ!借用書じゃなくて金を挟めYO!」

わかってんならWooooとか言うな。

291 :作者の都合により名無しです:03/10/21 14:01 ID:i5FRcBRO
パオ氏VS氏お疲れ。
毎度楽しみにしているので、自分のペースで
出来るだけ長く続けて下さい。
1日1会はこのスレを見るのが癖になっているので
毎日誰か書いてくれると嬉しいな。

292 :魔界編 34話:03/10/21 17:15 ID:D3rtsldN
>>278
観客が注視する中、テントの奥の檻からゆっくりと現れる、天を衝く巨大な竜。ざわめく観客。
 「なんてデカさだ、体高7メートルはあるぜ・・。あのガン黒殺されるぞ・・」
観客の声を水の如く受け流し、烈 海王は試合開始を待つ。いつものIQ70程度の烈ではない。
正真正銘、中国拳法最高境地に立つ、達人の貌である。ピエロが烈から離れる。四方が柵で囲まれる。
烈の前に遂に立つグレイトドラゴン。ドラゴン最上位の威風を辺りに払う。圧倒的な迫力である。
その時、烈の闘いを見守る剣 桃太郎とニコ・ロビンの元へ、一人の少年が駆け寄ってきた。
 「あのおじさん、お姉ちゃんの友達でしょ? 殺されちゃうよ、止めないと」
ロビンはその少年に優しく微笑む。年の頃は10歳位。人間タイプの亜人である。桃が少年に言う。
 「心配してくれてありがとう。だが大丈夫だ。ヤツは掛け値無く・・、強い」

グオオオオ、と辺りをつんざく雄叫びを上げるグレイトドラゴン。そしてそのアギトから炎が噴出す。
烈。右の手刀を、天に向けまっすぐ突き上げる。目を覆う観客。ドラゴンのファイヤーブレスである。
その炎の渦は、生きとし生ける物を全て消し去るのに充分な威力を持つ。だが烈は顔色一つ変えない。
烈の肉体を炎が包む瞬間、烈は頭上の手刀を、一気に地上へ振り下ろす。シュン、と風を斬る音。
 「す、スゲえあのガン黒!! 炎を、ドラゴンのブレスを斬っちまった・・」
歓声ともタメ息ともつかぬ声が客席から上がる。ロビンの隣の少年は、呆気に取られている。
一瞬、烈に怯んだグレイトドラゴン。だがすぐに追撃を開始する。ぶうん、と巨大な尾が唸る。
まるで丸太の様な尾が、烈に襲い掛かる。しかし烈 海王、ここから反撃に転ずる。


293 :魔界編 34話:03/10/21 17:16 ID:D3rtsldN
>>292
グレイトドラゴンの尾の一撃を何無く避わす烈。瞬間、ドラゴンは背を烈側に向け無防備となる。
その隙を見逃す烈では無い。振られた尾に乗り、一気に背を駆け上がる。その光景にどよめく観客。
頂点、即ちドラゴンの頭上までほんの1秒程度で達した。そして一気にエンピ(ヒジ)を落とす烈。
ドラゴンが苦悶する。追撃に何度何度ももヒジを叩き落す。痛みに暴れ狂うグレイトドラゴン。
だが、痛感が鈍いドラゴンも、脳へダイレクトに衝撃を叩き込まれる、頭頂部への攻撃は堪らない。

次第に動きが緩慢になってゆく。ドラゴンのお辞儀する様に垂れ下がっていく。地上へ飛び降りる烈。
目の前にグレイトドラゴンの顔がある。烈は腰を深く落とし、右拳を引く。トドメを刺すつもりだ。
だが烈は、ドラゴン族の生命力を舐めていた。急に、グレイトドラゴンの肉体の動きが爆ぜる。
目を見開き、巨大な牙で烈を噛み砕こうとするドラゴン。ギリギリ避わしたが、肩口から血がしたたる。
 「すまんな、舐めていた。だがこれで最後だ、竜の戦士ッ!!」
烈が前に出る。ドラゴンが噛み砕こうと大口を開け迎え撃つ。次の瞬間、観客が反射的に耳を押さえた。
轟音が響き渡ったのだ。 ・・グレイトドラゴンの断末魔の雄叫びが。そしてドラゴンの動きが止まる。
ゆっくりと地に倒れ込み、そのまま動かなくなるグレイトドラゴン。息をするのも忘れ、静まる観客。
烈 海王の必殺の手刀が、ドラゴンの巨大な目をエグっている。ヒジ辺りまでメリ込む程、深く深く。
烈の手刀は目を潰し、そのままドラゴンの脳を破壊していたのである。

294 :作者の都合により名無しです:03/10/21 17:24 ID:2Yw7qKTr
もういいって。

295 :魔界編 34話:03/10/21 17:45 ID:D3rtsldN
>>293
シン、とする観客たち。烈は無表情のまま、ドラゴンの牙に裂かれた傷口を拭いている。
呪縛に解き放たれたかの様に、烈への拍手と歓声が巻き上がる。勿論、ロビンの隣の少年も。
桃はその様子を尻目に、涙目のピエロの所へ歩いて行く。桃を見て、逃げようとするピエロ。
 「逃がさないぜ。買った場合、3倍返しだったな。30000ゴールドだ」
ピエロから賞金をせしめ、ロビンの元へ戻る桃。ちょうど烈も帰って来た。その烈に少年が言う。
 「す、凄く強いんだねおじさん。ウチ宿屋なんだ。安くするから、絶対に泊まっていってよ」
烈は渋い顔をしている。おじさん、というのが気に入らなかったのだろう。桃は苦笑している。
一人、ニコ・ロビンだけが浮かない顔をして、グレイトドラゴンの死骸を見つめている。
 (烈も桃も、精鋭部隊ならこの怪物に楽勝でしょうね。バーンを倒すなら、当然だけど・・。
  でも私では・・、もしかしたらこのグレイトドラゴンを、一人では倒せない)
他のメンバーとの力の差を思い知るロビン。確かに、知識では自分より上の人間はいない。
でも戦闘力において、私は足を引っ張ってしまうのでは・・? その迷いを胸に押し込むロビン。
その時。烈の圧勝に沸く会場の、観客の一人が悲鳴を上げる。
 「うわあああああ!! 遂に出ちまった・・。助けてくれえ、俺はまだ死にたかねえッ!!」
餓死寸前の様に、のた打ち回るその男。肉体に黒い斑点が浮き上がっている。それを見た観客が言う。
 「可哀想に、黒呪≠セ・・。もうあの男、3日ともたんぜ・・」
水を打った様に静まり返る観客。その男は泣きながら走り去った。白けた様に解散していく観客たち。


296 :魔界編 34話:03/10/21 18:13 ID:D3rtsldN
>>295
取り残された形の烈・桃・ロビン、そして少年。余りに奇異に感じた烈が、少年に聞く。
 「なんだ、黒呪とは。おい少年、キミは知っているか?」
 「・・・・。さ、さあ・・。それより、ウチの宿に泊まってくれるんでしょ? 大歓迎だよ。
  あと、ボクの名前はサムワン。宜しく、お兄さん、きれいなお姉さん、それに、烈先生」
先生、と呼ばれた事に少し動揺する烈。どうやら名前を桃が教えたらしい。そしてこの少年は、
どうやら今の闘いで、自分へ対して憧れを持ってしまったらしい。烈の本性も知らずに。

宿に到着した一行。サムワンの宿は、予想以上にしっかりした良い宿である。桃が賞金を取り出す。
30000ゴールドを、一人1万ずつに分ける。そのままロビンは酒場へと赴く。情報収集の為である。
1時間後。ロビンが酒場から戻ってきた。顔は険しい。余り良い情報を得られなかったのだろう。

 「トキ、いえアミバは数日、この街には戻らないようね。大魔王の居城へ行っているらしいわ。
  居城の場所は、街の外れのきらめき高校・・。かつてここが平和な街だった頃の学校を、
  城に改造したらしいわ。城の中には特別に訓練された怪物が、数十匹配置されているらしい。
  攻略困難ね。 ・・それと、黒呪≠ノついては、誰も話してくれなかったわ」


297 :魔界編 34話:03/10/21 18:14 ID:D3rtsldN
>>296
それを聞き、腕組みをして考える3人。勿論、烈と桃は考えている振りをしているだけだ。
この2人は、夜≠フ事で頭が一杯なのである。やがて、桃がロビンに言った。
 「いいじゃないか、約束の時間までまだ余裕がある。数日ここで待機して、その時に備えよう」
ニコリと笑うロビン。そろそろ疲労が蓄積されてきたからだ。ロビンが2人に言う。
 「そうね。有事に備え、今は休みましょう。今日は疲れたから、お先に失礼するわ」
ロビンが立ち上がり、自分の部屋へと去っていく。残された烈と桃は厳しい顔。桃が言う。
 「女であるロビンを連れて行く訳にはいかん・・。覚悟はいいか烈。何があるかわからんぞ」
 「このチャンスを無駄にする訳にはいかん。ロビンには悪いが、男には男の行き方がある」
立ち上がる勇者2人。それぞれの1万ゴールドを握り締めて。2人の勇者が同時に叫ぶ。
 「気を抜くなよ相棒・・。いざキャバクラ!!!!」
そして夜の帳に消えていく、人間界の未来と希望を背負う精鋭部隊2人。嗚呼。

同刻、天駆けるバーン城内の、妖魔司教の間。ザボエラが巨大な人型を見上げ、高笑いをしている。
 「完成じゃ。これで人間界は終わりじゃ。キッヒッヒ。早速、明日にでも攻め入ってくれるわ。
  この無敵の巨兵・・異世界の機神≠ナなあ!!!」


298 :パオ ◆xlRCijGdJ6 :03/10/21 18:16 ID:D3rtsldN
サゲはどうしても忘れてしまうんですよね、メール欄に入れるの。
以後気をつけます。ちょっと風邪引きました。皆さんもお気を付けて。

299 :作者の都合により名無しです:03/10/21 19:01 ID:LNUSqhNT
>>298
乙。
気をつけなされ。sageも体調も。

300 :作者の都合により名無しです:03/10/21 21:30 ID:QPCDX7VD
人間が殆ど居ない魔界のキャバクラへ
何しに行くんだ烈&桃

301 :作者の都合により名無しです:03/10/21 21:36 ID:/7B1f+oW
愚者きぼんぬ

302 :作者の都合により名無しです:03/10/21 21:48 ID:QPCDX7VD
>年の頃は10歳位。人間タイプの亜人である。
誰だろう…少し気になった。

303 :作者の都合により名無しです:03/10/21 23:01 ID:Ns/EDV5v
名前も出てるし・・・
サムワン海王だろ

304 :作者の都合により名無しです:03/10/21 23:19 ID:nLrzj22M
ウイングマンは出ないんですか?

305 :作者の都合により名無しです:03/10/21 23:21 ID:ALzYdhVS
出しゃあいいんだろうが、出しゃあ

306 :作者の都合により名無しです:03/10/22 00:02 ID:yglRRc+/
サムワンって原作じゃ一コマしか出てないのに、これだけネタにされるキャラも珍しい

307 :作者の都合により名無しです:03/10/22 01:47 ID:jDmJuOp+
>>306
サムワン本人よりムエタイというブランドのためだと思われ

308 :イサム:03/10/22 01:51 ID:n09JZf2s
ムエタイ
サムワン
トムヤムクン

ムの字に抗いがたい魅力があるのだろうな。

309 :魔界編 35話:03/10/22 11:25 ID:EVXqHZ+E
【第35話 開眼】>>297

鬼神の如き闘気を放ちながら、夜の街を行く烈と桃。ミスは許されない。チャンスは一度きり。
ロビンが疲れ切っている今夜のみの、スペシャルボーナスステージである。野獣と化す烈と桃。
今の俺たちなら、ベガ位なら一撃で屠る事が出来る。大魔王バーンですら負ける気がしない。
これだけの規模の街だ。程なく、目的地の歓楽街は見つかった。益々殺気立つ2人。
店の前で立つ客引きの兄ちゃんたちが、烈と桃に仕切りに声を掛ける。心揺れる精鋭部隊2人。
自分の店にはどれだけの良い娘がいるか、そしてどんなムチムチヌレヌレなサービスがあるか。
声を掛けられるたび、ふらふらと店に入りそうになる2人。懐中には2人合わせて2万ゴールド。
おそらく、人間界日本の通貨価値なら200万ほどにはなるだろう。金はある。豪遊出来る。
だが、俺達には時間が無い。 ・・何度でも言う。今夜だけのチャンスだ。ミスは許されない。
悲壮な覚悟の2人に、とびきりの美女が声を掛ける。紛れも無い人間タイプである。

 「素敵な肉体のお兄様方ぁん、ゆっくりお話したいの。すぐそこの店で、一緒に呑まない?」
人間界にも中々いないほどの美女が、チャイナドレスに身を包み、烈と桃の腰に手を回す。
スタイルも抜群である。どこかロビンに顔立ちが似ている所も、2人にとってポイントが高い。
 「仕方ない・・。困った人間を見捨てる事は男塾塾生として出来ん。良いな、烈!!」
 「望むところだ桃。わたしはかまわん!!」
何故か神妙な顔をしながら、精鋭部隊2人が胸を張ってチャイナドレスの美女について行く。
そして裏通りの奥へ奥へと。リヤカーを引いた、本部似のホームレスがその様子を見て毒付く。
 「ケッ。またバカがキャッチに捕まりやがった。身ぐるみ剥がされるぞ、アホが」


310 :魔界編 35話:03/10/22 11:29 ID:EVXqHZ+E
>>309
裏通りの奥の奥にその店は合った。クラブ シティ・ヘブン≠ニいう名の小さな店である。
ニヤリ、と笑う烈。 ・・魔界で天国とは粋な事よ。この店こそ、蛮勇を振るうに相応しい・・
店のドアをくぐると、何時の間にかチャイナドレスの美人は消えている。店員に奥へ通される。
奥のソファーにどっかり座る2人。桃の目が、天跳五輪の決勝戦以来の真剣な眼差しに変わる。
獲物はまだか。既に桃の股間の男塾魂と、烈の打岩は臨戦態勢にある。 ・・そして、来た。
 「はじめましてぇ。ボストロールのボス山トロ子、で〜す。ブヒィ」   「ぱんぎゃあ」
烈と桃の前に現れた2人(2匹)を見て、一緒に仲良く水割りを噴出す。な、何が起こったのだ?
トロ子は桃の隣に座る。デカい。3メートル近い巨体である。何故か巨大なこん棒を持っている。
ぶひぶひ言いながら、器用に水割りを作っている。だが、こいつはまだ良い。問題は烈の隣だ。
 「おい、トロ子とやら。こいつは一体何なんだ? ぱんぎゃあとか吠えてるし」
烈が隣の生き物を指差し、トロ子に聞く。明らかに人型ではない。むしろ爬虫類。しかも羽で飛んでいる。
 「お兄さんラッキーね。その子は昨日入りたての新人よう。慣れてないから、お話とか出来ないけど」
 「慣れる慣れないの問題じゃねえだろ。コイツは何者だとわたしは聞いているのだ」
 「火吹きトカゲ、サラマンダーのサラちゃん。ウブな娘だから優しくね。でもホント、ラッキーよ。
  結構軽い子だから、上手く攻めればアフターもオッケー、か・も・ね」     「ぱんぎゃあ」
コブシを握り締め、立ち上がりそうになる烈を、桃がいさめる。暴れそうになる烈にゆっくり首を振る。
 「よせ、烈。 ・・俺たちは、負けたんだ。敗れたんだよ」

311 :魔界編 35話:03/10/22 11:49 ID:EVXqHZ+E
>>310
 「お・に・い・さん。トロ子ノド乾いちゃったぁ。お酒、注文して良い?」   「ぱんぎゃあ」
真っ白な灰と化している烈と桃。まさか精鋭部隊の自分たちが、こんな所で完全敗北を喫するとは。
江田島に何と報告すれば良いのだ。トロ子は落ち込んでいる2人構わず、勝手に注文を始める。
 「店ちょ〜う。ドンペリピンク、ダースでね。あと、サラちゃんにフルーツ」  「ぱんぎゃあ」
まるで男塾名物・油風呂を首までつかっている様な、生き地獄が続く。敗北の味はこうも苦いものか。
目の前の光景。トロ子はドンペリをまるでヤクルトでも呑むように、ゴクゴクとラッパ呑みをしている。
サラちゃんはフルーツのメロンを、皮ごとガリガリと貪り喰っている。呆然とウーロン茶を飲む烈と桃。
 「お兄さんたちリッチねえ。トロ子惚れちゃいそ。あと3回くらい通ってくれれば、同伴OKよ」
この言葉にキレそうになる桃。この男、日本の将来の総理大臣である。それだけの器の持ち主だ。
もっとも愛人問題を起こし、平均支持率3.6%という信じられない数字を残し、2ヶ月で退陣したが。
その冷静な男がキレそうになっている。普段とは逆に、烈が桃を抑えている。俺たちは負けたのだ、と。

入店して3時間が経過した。店長がそろそろ、と言って屍状態の烈と桃の前に、請求書を差し出した。

         上様. ご請求書    お代   あり金全部 



312 :魔界編 35話:03/10/22 12:13 ID:EVXqHZ+E
>>311
請求書を見た烈と桃が、フリーズ状態から復活する。先程までの屍ではない。闘気が完全に復活している。
 「何だこれは。ふざけてるのか。こんな店、これだけで充分だ」
烈が10ゴールド札を店長の顔に投げ付け、席を立とうとする。それを合図に、店内の雰囲気が一変する。
 「困りますねえ、これだけ楽しんでおいて。ウチも慈善事業じゃねえんだ。とっとと財布置いてけや」
桃の目が据わっている。限りなく薄い水割りとウーロン茶で、こんな金を取ろうとは。怒りが込み上げる。
 「誰が楽しんだんだ・・? とにかく俺たちはこれから呑み直しだ。どけ」
店の後ろから、わらわらとモンスターが現れる。ボス山トロ子もこん棒を構えている。ぱんぎゃあ。
サラちゃんも雄叫びを上げて怒っている。 ・・その時。人より沸騰点がかなり低い烈が、ついにキレた。
 「上等だあッ!! 片っ端からかかって来いやあッ!!」
目の前のテーブルを景気良く蹴り飛ばす烈。アッパー系のクスリが全開で効いているチンピラの如く。
桃が瞬きした瞬間に、烈は目の前のモンスターを殴り飛ばしている。桃はうなずく。それでこそ烈だ、と。
 「フッ。俺も付き合うぜ烈。悪への怒りが込み上げてきたようだ」
桃もモンスターの群れに飛び込んで暴れ狂う。不意に、桃は背中にある兼の柄に手を伸ばす。
シュル。今まで全く抜けなかった神剣、神魔剛竜剣≠ェなんの抵抗も無く、滑る様に鞘から抜ける。
目の前の空間に、思い切り剛竜剣を振りかぶる桃。考えた訳ではない。ごく自然に体が動いたのだ。
剛竜剣から衝撃波が迸る。衝撃波はカマイタチ、つまりは真空の刃と化し、店の壁を両断する。
その余りの威力に、店内のモンスターたちは戦意を奪われヘタリ込む。烈が桃の元へと駆け寄る。

 「今の衝撃・・。その剣、抜ける様になったのか、桃?」
 「どうやらこの剣は、持ち主の感情により抜刀出来るらしい。俺の意思を読んでな」
 「そうか。どうやら純粋なお前の怒りに呼応して、その力を発揮した様だな。いい剣だ」
 「ああ。仲間を守る時、己の大事な物を守る時・・。俺の怒りによって目覚めるらしいぜ、この剣は」
 「そうか。つまり、正義の怒り・・か」

男塾一号生筆頭・剣 桃太郎。神剣・神魔剛竜剣、開眼す。     


313 :パオ ◆xlRCijGdJ6 :03/10/22 12:20 ID:EVXqHZ+E
風邪で会社休んで書いてます。我ながらアホだ。ま、今の会社今月一杯で止めるから関係無いけど。
言っとくけどクビじゃないですよ。11月半ばから次の所決まってるし。
以前、11月から書き辛くなる、って言ってたのはそのせいです。ま、それでも書くとは思いますが。

ところで、今回の話は私の実体験から書いております。私は暴れられなかったけど。3年ほど前。
ビール2本と水割り3杯としょぼいツマミで、2時間で7万円ほど取られました。あとババア付き。
皆さんも気をつけて下さいな。

314 :作者の都合により名無しです:03/10/22 12:21 ID:4DGOJwPE
もういいって。

315 :作者の都合により名無しです:03/10/22 12:34 ID:+ZwrFbta

つーか、休めよ
会社やすんでんのに満喫一転の加代

316 :パオ ◆xlRCijGdJ6 :03/10/22 12:37 ID:EVXqHZ+E
>>315
食事しながらね。別に会社は有給だし、もう止めるし。
来月中旬から週1ペースになってしまうから、今書ける内に書いときたいのです。
では帰ります。


317 :作者の都合により名無しです:03/10/22 13:22 ID:y+/EdHvf
乙。新間合流権の海岸、面白かった。
でも、今回は後書きの方がワラタ
>2時間で7万円ほど取られました
あんたアホかw
いや、毎回楽しみにしてるけどね。頑張れよ。風邪治せ。

318 :作者の都合により名無しです:03/10/22 13:46 ID:yglRRc+/
つーか、海岸のきっかけがあまりにも下らなくてワロタw

319 :作者の都合により名無しです:03/10/22 16:13 ID:NXojnmUp
桃と烈、青春だなw

320 :作者の都合により名無しです:03/10/22 17:42 ID:29S5ynCf
パオさん、次の職場探しも大変でしょうが頑張って下さい!
小説の続きにも期待しております!

321 :作者の都合により名無しです:03/10/22 18:08 ID:4DGOJwPE
>>320
いや、決まってるんだってば。

322 :ドラえもんの麻雀教室:03/10/22 23:39 ID:Lq5uTYEc
あー疲れた。後日お話に組み込む予定の
役一覧と点数計算を、ここ何日間かずっとシコシコ作っておりました。

http://park14.wakwak.com/~usobare/dora/yaku.html
http://park14.wakwak.com/~usobare/dora/keisan.html

不備や誤記等ございましたら、ご指摘いただければ幸いです。

>>パオさん
ババアでそれはボラレすぎです。お姉ちゃんがキレイだったら
軽く20万オーバーでしたな、そりゃ。

323 :とりあえず無題:03/10/22 23:52 ID:vQL7dsUo
埼玉県竜ヶ森近くの湖。静かな湖畔の森の影から♪ な美しい風景が広がっている。
そんな中、折り畳み椅子に腰を下ろして、心静かに釣りをしている男がいた。
彼の名は、加藤清澄。元々釣りなんか興味なかったのだが、某日某所にて、
「自分、釣り好きなもので。偶然持ってたテグス……ってのはダメ?」
と言ってしまったが為に、釣りを趣味とせざるを得なくなったのである。
男一匹、加藤清澄。元ヤクザでキャオラな彼だが、師に対しては律儀でマジメなのだった。
「はぁ〜……っと。ああ、なんつーか空気がうまいぜ」
そんなこんなで仕方なくやってきたのだが、こういうのも案外いいかも、と加藤は思い始めていた。
清浄な空気。鳥の声。頬に当たるそよ風。キラキラ輝く湖面。
「やっぱり人間、たまには自然の中に身をおくべきだな。アレだ、ほら、魂の洗濯」
「……それはいいけど。何で俺まで」
「決まってんだろ。俺一人だと寂しいからだ」
隣には、無理やり連れてこられた刃牙がいたりする。
と、加藤の釣竿に、重い手応えがあった。両手でしっかり竿を握って、腰を据えて、
「っしゃあ、こいつは大物だぞ……キャオラッッ!」
と釣り上げてみれば。上がってきたのは、藻にまみれたゴム長靴。
「あはは、加藤さんお約束過ぎ」
「う、うるせえっ。次はお前が、コンビーフの空き缶を釣り上げる番だぜ」
「もしくは、折れたコーモリ傘だね。いい方に転べば人魚とか財宝とか」
主人公の貫禄を見せ付けて、さらりと受け流す刃牙。とか言ってる間に、
「……あ、かかった。ん〜、加藤さん。意外にもこの手応えは、魚っぽいよ」
「へん。勝手に大きなクロダイでも釣って自慢しやがれ」
「湖でクロダイはちょっと難しいかも……っと、と、」
刃牙が、ふむむっと踏ん張って釣り上げようとした、その時。
轟音と共に天空から、無数の鉛の玉が連なって降ってきた。……要するに機銃掃射。
「どわわわわわわわわっ!?」



324 :まだ無題:03/10/22 23:56 ID:7ARGhFjb
釣竿を放り出す刃牙と加藤。転がって逃げ回りながら頭上を見ると、なぜゆえにか米軍のものと
思しき戦闘機が飛来してきた。空気を切り裂きながらまっすぐ突っ込んできて、ぐおっ、と
Uターンして再び上昇、また降下、またまた機銃掃射。
そんなことを繰り返し、二人がさんざん逃げ回った後、ようやく戦闘機は去っていった。
外部スピーカーから、捨て台詞を残して。
「ぅお〜い刃牙、釣れてるか〜。はははは〜。じゃ〜な〜」
穴ぼこだらけになった湖畔で、呆然としている二人だけが、残されて。
「……おい刃牙。もしかして、いやかなり確実に、今のは範馬勇……」
「知らないっ! 俺は何にも知らないし全然関係ないっっ!」
ぶんぶんと首を振って、力いっぱい全ての繋がりを否定する刃牙であった。
一方、件の戦闘機のコクピットには、加藤の想像通り勇次郎がいた。たまたまヒマだったので、
ストライダムに頼んで戦闘機を用意してもらったのである。で、お空の散歩と洒落込んでいたら、
たまたま愛息子の姿を見かけたのでなんとなく機銃掃射をしてみた。
地上最強の生物、範馬勇次郎。人生全て、「たまたま」「なんとくなく」で生きてる男である。
「……お?」
それも、たまたまであった。青い光の玉……十中八九隕石、であろう。それが、さっきの湖の方に
落ちていくのを、勇次郎は目撃した。
ほどなくして、凄い音が響いた。間違いなく、湖の方に落ちたようだ。
「刃牙……死んだか? よし、俺は死んだ方に100万円。本部は生きてる方に100万円」
刃牙が生きてたら本部には知らせないつもりの賭けを成立させ(無論、刃牙が死んでたら
取立てに行く)、勇次郎は操縦桿を操って湖の方に向かった。
だがこの時。地上最強の生物ではあっても戦闘機乗りではない勇次郎は、気づかなかった。
頭上から二つ目の、今度は赤い隕石が落ちてきたのを。……気づいた時にはもう遅く、
「ぶべらっ!」
戦闘機は、爆発炎上した。


325 :もひとつ無題:03/10/22 23:57 ID:7ARGhFjb
勇次郎は、ゆらゆら揺れる赤い光の中にいた。炎? 違う。熱くない。
《すまない……私のせいで、君を巻き込んでしまった》
『なんだ? 誰だ? どこのどいつだ? さっきの赤い隕石が謝ってます、とか言うなよ』
《……その通りだ。私はその、赤い隕石。先に落ちた青い隕石を追ってきた》
『あぁん? どーゆーこった』
《青い隕石の正体は、ベムラーという怪獣なのだ。宇宙の平和を乱す、悪魔のような奴だ。私は、
奴を追ってここまで来た。だが、不注意で君を……かくなる上は、私の命を君に奉げよう。そして
君と、全ての地球人に対して償いたい。奴をここに導いてしまったことも含めて》
『言ってる意味がよく解らんが。乗ってた戦闘機が爆発したぐらいで、この俺がどうにかなるはず
ねえだろ。とはいえ、償うというなら貰っておいてやる。何をくれるってんだ?』
《地球人が、あの状況で死なないはずはないのだが……まあいい。これを受け取ってくれ。私の力が
必要な時は、このスイッチを押してくれればいい。私は全てを懸けて、この星の為に尽くそう》

はっ、と勇次郎が気づいた時には、湖のそばの、湖を見下ろす陸の上にいた。振り向けば、戦闘機が
無残に潰れている。だが火は出ていない。さっきの隕石の仕業だろうか。
ポケットに、何か入っている感触がある。何だ、と思って手をやろうとした、その時!
「ギァウウウウゥゥゥゥ!」
この世のものとも思えない咆哮が響いて、湖面に大きな波紋が、いや円状の波が立った。
その中心から、ガボガボと出てきたのは……大きな大きな、いや巨大な巨大な、なんと言うべきか、
鋭い牙を備えた見るからに凶暴そうな、黒い直立トカゲであった。
「な、何だ? 学研の恐竜図鑑じゃあ見たことのねぇツラだが……もしかして、さっきの隕石が
言ってたベムラーって奴か?」



326 :胸に付けてるマークはオーガ:03/10/22 23:59 ID:7ARGhFjb
さしもの勇次郎も、ちょっとびっくり。驚いた。だが、湖から出たベムラーが、刃牙と加藤を襲い、
追い掛け回し始めたのを見て、ほっと心が和んだ。
戦闘機のコクピットに戻り、奇跡的に潰れていなかったコーラとかっぱえびせんを取り出すと、
どっかと腰を下ろして見物と洒落込む。
清浄な空気。鳥の声。頬に当たるそよ風。キラキラ輝く湖面。甘いコーラと、しょっぱいえびせん。
そして刃牙と加藤の、恐怖に引きつった今にも死にそうな悲鳴。
「やっぱり人間、たまには自然の中に身をおくべきだな。アレだ、ほら、魂の洗濯」
などと独り言を言いつつ飲み食いを終えた勇次郎は、指をぺろりと舐めてから、立ち上がった。
ポケットに手を入れて、赤い隕石から授かったブツを取り出す。
「あんなトカゲは俺一人でも軽く片付けられるが。あいつが働くってんなら見物するのも一興だ」
勇次郎は、そのブツについてるスイッチを押した。すると、強烈な閃光がブツから溢れ出し、
勇次郎の体を包み込む。……専門用語でいうと、ベーターカプセルのスイッチを入れて、
フラッシュビームに包まれたのである。
勇次郎の体が、その光を吸い込んで巨大化していく。そして銀色に輝く、伝説の光の巨人に……
「って、ちょっと待て! なんで俺が、そんなモンにならなきゃならねぇんだ! さっき、
『私の力が必要な時は』って言ってただろうがっ!」
《そんなモン、って。だから私が君に命を奉げたから、私と君とは一心同体になってだな。今、
ベムラーと戦う為に君の身体を私に変える、つまり変身……》
「断る! 俺のままにしろ!」
《そ、そんなムチャクチャな》
「やかましい、為せば成る! とにかくお前は引っ込んで、おとなしくしてろっ!」
《こ、こら、ちょっと待て、そんなことしたら、おい、って、あ……っ!》
光が、消えた時。
そこには、身長四十メートル、体重三万五千トンの勇次郎がいた。
「ぃよっしゃああああぁぁぁぁっ!」
《んなアホなああああぁぁぁぁっ!》

327 :ふら〜り:03/10/23 00:03 ID:q4dHXgVM
♪胸に 付けてる マークはオーガ 自慢の コブシで 息子をぶ〜つ〜 
 範馬の国から自分の為に 来たぞ ワガママ ゆ〜じろぉ〜♪

さて、どこで判りましたか? 最初の「埼玉県竜ヶ森」で判った人は、特板住人として尊敬します。
ほんとに。……ちなみに私は無理です。青い隕石と赤い隕石、まで来れば大丈夫ですけど。

>>VSさん
今回は に大爆笑しましたっ。毎度毎度、どうやったらこんな異次元空間なことを考えられる
のか……VSさん、つくづくアナタは凄い。
で。のび太、超人的変体ぶりを発揮しつつも、ちゃんと角煮以来の伝統を守って「被害者」
してますね。ピンポイントに原作に忠実なところ、かも。
あと麻雀解説、見ましたよ〜。失礼ながら、予想を遥かに上回る細かさ・丁寧さでした。
おつ華麗様ですっ!

>>パオさん
モリガンでも出てくるのかと思いきや……意外な展開でした。
>どこかロビンに顔立ちが似ている所も、2人にとってポイントが高い。
むう。桃もか。でも↑これ、冷静に正確にロビンが知ったら、どういう反応するでしょうね?
後々、烈がマジメに告白するとかではなくて、きっちりこのシチュでこういうことを考えた、
と知ったら。はてさて?
……ともあれ。今回は、

>ま、それでも書くとは思いますが。

これが何より、でしたよパオさん。少々ペースが落ちようがどうなろうが、
待っておりますっ!

328 :ふら〜り:03/10/23 00:05 ID:q4dHXgVM
……胸、じゃなくて背中にしとけば良かったと今気付きました。
そういう訳でバレさん、何卒お願い致します。

329 :作者の都合により名無しです:03/10/23 00:13 ID:YhWf+ALt
いいなぁ・・・
俺は赤と青の隕石でなんのネタかわかった。
でもこれから地球は勇次郎に守られるのか!

330 :ふら〜り:03/10/23 00:21 ID:q4dHXgVM
>>327
またミス発覚。大爆笑したのは>>286、です。……IDが変わってること
からも察していただけるかもしれませんが、どうも今宵は、えあHの
電波状態が悪くて……失礼しましたっ。

331 :作者の都合により名無しです:03/10/23 00:29 ID:GelgMIfQ
多牌の常識を超えた多牌は俺も多いにウケました
七が5牌ない?

332 :作者の都合により名無しです:03/10/23 04:16 ID:wTDyKkLg
>>327

ウルトラマンとは・・・意外ッッ
でも「範馬の国」ってちょっとイヤかもw

333 :ドラえもんの麻雀教室:03/10/23 04:53 ID:jjeQ0nVc
>>331
うわ、本当だ。保存ページの方では修正しておきました。
どもです。

>>ふら〜りさん
わはは、ウルトラマンですか。ふら〜りさん、実はオンタイムの
本放送視聴者だったりして(んなことはないか)。

結局、あさってのチケットしか持ってない状態で甲子園に行きます。
さて、どうすんべ。

334 :作者の都合により名無しです:03/10/23 11:57 ID:adxd4CJ7
1週間振りに来たけど、
相変わらずパオ氏とVS氏は強力だなw
ゴジラとキングギドラって感じだ。
ふら〜りさんはモスラかな。

>パオさん
 自分の実体験をネタにするとは、職人の鑑ですなw
 「ぱんぎゃあ」がなんかツボに嵌った。
>ふら〜りさん
 ふら〜りさんの登場人物はみんなほのぼのしてていいな。
 お人柄の表れですね。
>VSさん
 点数計算まで織り込むとは。無理だと思ってましたけど。
 でも、VSさんの所ではこれはリャンペーコーにならないんですか?
 うちではなるよ。     ↓
         111122223333 


335 :作者の都合により名無しです:03/10/23 14:14 ID:8ROxIYrA
パオVSふら〜りマンセー
ところでヤムスレにトモ戻ってきて棚。
こっちには帰ってくるのだろうか。

336 :作者の都合により名無しです:03/10/23 14:27 ID:gHngmV0M
>>334
一色四順 役満

337 :作者の都合により名無しです:03/10/23 20:02 ID:Xy/f9ENv
ここではパオ人気あるみたいだけど、
辞典スレの項目での書かれ方は酷いな。
SSの事は一言も書かれてないし、ただの悪口だし。

338 :中央島 Case1−4:03/10/23 20:17 ID:DjvkM+f6
青い海・青い空・そして、青い顔――
生まれて初めて船というものに乗ったヤムチャは、終っていた。
「死ぬ……気持ち悪すぎて、死ぬぅ………」
そう呟きながら、青い海にゲロを垂れ流し続ける。
「兄ちゃん、船は初めてかい? 俺も最初はそうだったよ」
中年の船員が話しかける。いかつくて、いかにも「海の男」って感じだ。
「はあ…そうなんすよ。こう常に揺られると…うえぇ……」
「はっはっ。だがな、今日なんかはまだマシな方だぜ。
 中央島周辺の渦がこっちに流れ込んでくるとこんなもんじゃねーんだ」
「マジ!? これ以上揺れんのかよ……ん?」
ヤムチャの目に、微かに黒い船が見えてくる。それは、どんどんと大きく迫って来る。
「あれ、船が寄って来ますけど?」
「あ? そんなの海賊船ぐらいしか……って」
ドボーン!! 大砲を放ってくる。
「海賊船じゃねーか!?」

海賊船はどんどんと迫る。
砲撃は激しさを増し、客達の阿鼻叫喚が響き渡る。
ヤムチャは、まだ吐いていた。
「おえぇぇ〜〜 おええぇぇ〜〜っ!!」
海賊船から橋が架かる。海賊たちが混じりこんでくる。
「奪え〜〜!!! 全部奪っちまえ〜〜ッ!!!」
「楯突く奴は殺せ――!!」
海賊どもは略奪の限りを尽くす。ヤムチャはいつのまにやら甲板で孤立していた。
「おげえぇぇ〜〜ッ」
その時、甲板に海賊の一人が入ってくる。
「おっ、てめえガタイがいいな! 付いて来い!!!」
ゲロまみれのヤムチャを連れ、海賊船に入っていく。
「よ〜しッ!! 引き上げだ!!」


339 :中央島 Case1−4:03/10/23 20:18 ID:DjvkM+f6
船の部屋の中。
「お前さん、何か武術を嗜んでいたか?」
ヤムチャは数人の海賊に囲まれて、二進も三進もいかない状態になっていた。
目の前には、片腕がフックになっているヒゲ面の男。
「い…いえ、まあ、その…はい」
「…まあいい。おい、スミー!! コイツに……」
フックの男が何か言おうとした時、甲板で騒ぎが起こる。
上からドタドタと船員が下りてきた。かなり切羽詰った表情だ。
「せ、船長!! フック船長!! ぴっ、ピーターパンの奴がッ!!!」
「なにぃっ!!! 今日こそ打ち殺してくれるわ!!!!」
フック船長と部下どもは、ヤムチャを放置して上に上がっていった。


340 :作者の都合により名無しです:03/10/23 20:25 ID:Xy/f9ENv
おお、復帰おめ。
これからもガシガシ書いて下さい。
期待しております。

341 :作者の都合により名無しです:03/10/23 21:48 ID:P3rzO5BK
愚者さん復活か。活気付いてきたな。
これからも無理せず頑張ってくれ。

>>337
今見てきたけど、確かにひどいなw
まさに便所の落書きだ。辞典じゃねえよw


342 :作者の都合により名無しです:03/10/23 22:00 ID:hYbD8Psn
>>341
どこにそんなひどい書き込みが・・・?

343 :作者の都合により名無しです:03/10/23 22:11 ID:P3rzO5BK
>>342
http://f22.aaacafe.ne.jp/~mangago/
 ↑
ここの仮辞典の【パオ】の項目。
ちなみにこのスレでの彼の活躍は一切触れられていない。
本当に悪意のみ。俺は少し笑ったけどw
パオすまん。頑張れ。職人としてのあんたは凄いんだから。

344 :作者の都合により名無しです:03/10/23 23:17 ID:hRcHIHZ/
所変われば品変わる

345 :作者の都合により名無しです:03/10/23 23:20 ID:PRuxO6L9
>>343
金正日がちょっといい事したって評価は変わらん
やっぱり、ここの認知度は低いだろうし…

346 :作者の都合により名無しです:03/10/23 23:32 ID:5mO1wSIa
>>345
ただの悪口を載せるというのは、辞典としてどうか?
もし、【パオ】の項目を本当に載せるのなら、
SS職人としての彼の事を書かないのはダメと思う。
一方的な情報だけ載せるのは、辞典として不適格。
そもそもパオが立てなければ存在してない筈だけど、辞典スレ。

スレ違いだからもう止めよう。あっちはあっち、こっちはこっちだ。
パオ氏も気にせず、頑張って下さい。

でもこう書くと本人だの信者だの言われるんだよなw


347 :作者の都合により名無しです:03/10/23 23:52 ID:8ROxIYrA
パオ、いつも楽しませてもらってる。
俺はあっちも住人だけど、ハッキリ言ってあっちにあんた程の職人はいない。
レベル的に全然あんたの方が上なんだから、こんな事気にする事無く、また楽しませてくれ。
もうこの話題はやめようや。スレ違いだ。あっちに書くならともかく。
もう今日は職人来ないのかな、誰か?

348 :作者の都合により名無しです:03/10/24 00:45 ID:obxeCh/2
昔のことは知らないが、あの辞典、いつ書かれたの?

>>346
こう続くと傍から見て信者と言われてもしかたないかも。
前スレ958では、パオさんは気にしてないようだし
あまり騒ぐとモメゴトの元になりそうだ

349 :作者の都合により名無しです:03/10/24 12:08 ID:yAl+/xsV
>>348
ちょうど1年くらい前じゃないかな。時点スレが生まれたのって。
しかし、昨日は誰も来なかったな。寂しい。

350 :作者の都合により名無しです:03/10/24 12:24 ID:4RtLmBAu
【パオ】
なんか一人でテンパってたが頑張って自分の立てたスレを活性化させる努力は泪を誘う
が、しかし、最初の頃は煽りはするわジサクジエンがばれるわ自らカミングアウトするわ
自分の事を棚に上げて他を貶すわでしゃばって突っ込まれたにもかかわらず同じ事を繰り返すわ
最後に捨てぜりふを言って去るわ何とも香ばしい厨房であった
追加:捨てぜりふを言って去ったにもかかわらず負け惜しみを言ってまた去る
何がしたいのか理解に苦しむが理解する必要も無いという罠

【パオ】
基地外。粘着。厨房。童貞。引篭もり

【パオ】
こんな奴がいたらバオです
・自作自演で自分を褒める
・ネタが糞
・sageれない
・よくスレを建てる
・今日のIDはkH4fe+Kd(変えれない)
・とにかくうぜえ

【パオ】
良スレを作った神
最初はジサクジエンなどを繰り返し面白いネタを連発
後にカミングアウトするなど勇者のような事もやってのけた
いまもなお良スレを作り続けている

なんか変な紹介ばっかしてるので作ってみました


↑これでしょ?半分は真実も書いてるあるんだから。身から出た錆びなんだから
こうやって書き残されるのは仕方ないんだよ。


351 :作者の都合により名無しです:03/10/24 12:35 ID:yAl+/xsV
スレ汚しになるからやめとけもう。
俺はパオのSSが読みたいだけだ。

352 :作者の都合により名無しです:03/10/24 12:40 ID:MAoC4Bd/
どうでもいいよ。そんなこと。
SSが楽しければ

353 :作者の都合により名無しです:03/10/24 14:46 ID:1Sx20a4W
>>350
しかし実際酷いな。とくに2項目目と3項目目。
俺は辞典はぱーと5位から読み始めたので良く知らないが、
これ見てパオ氏がやる気なくさないか心配だ。

ところで、精鋭部隊に斉藤一を出すという話はどうなったのだろう?

354 :作者の都合により名無しです:03/10/24 17:14 ID:MvkEM939
そういや、精鋭部隊は、現地で落ち合った飛影以外に、もうひとりいるんだっけ?


355 :魔界編 35話:03/10/24 22:56 ID:Zjb3mSCv
>>312
 「コブシに誓いを立てるのだ。わたしはそれで強くなり、海王≠ニなった」
全身の汗を煌かせながら、烈 海王が優しく少年に語り掛ける。少年の名はサムワン。
グレイトドラゴンを難なく倒した烈の強さに憧れ、自分の家に無理やり烈たちを連れてきた、
宿屋の息子である。年齢はまだ10才ほどの、人間タイプの亜人。その瞳には素直さが宿る。
少年は問い返す。まっすぐな眼差しで。いつしか少年は、烈の事を「先生」と呼んでいた。
 「誓い? ボクも誓いを立てれば強くなれるかな、烈先生みたいに」

2時間ほど前に話は遡る。早朝、烈は朝稽古に励んでいた。
朝と言っても、魔界に太陽は無い。生活のリズムの中で、便宜上「朝」としているだけである。
前日、剣 桃太郎は激闘と葛藤の末、神魔剛竜剣を開眼した。飛躍的に強くなった事になる。
烈は友人としてそれを喜んだが、戦士としては焦っていた。友情と闘志はまるで違う物だ。
自分より強いと感ずる者が相棒として隣にいる事に、焦りを感じない者がいようか。
まして、烈は中国拳法最高の称号、「海王」を背負う物である。そして烈自身も気位が高い。
毎日の稽古は習慣になっていた。子供の頃から、地道且つ、陰惨な稽古に耐えてきた。
それが今朝は一段と熱が入る。全ては神魔剛竜剣の威力を見たからだ。稽古は熾烈を極める。

拳がまるで竜巻の様に風を放つ。蹴りが稲妻の様に風を斬る。そしてそれを数百本繰り返す。
基本稽古が終わり、「表演」に入る。表演とは、空手でいう「型」の稽古の様なモノだ。
古より伝わりし拳法の粋。中国拳法4000年の結晶である。無心で表演を繰り返す烈。
しかしやがて。離れた場所で、自分の表演を一生懸命、真似する少年がいる事に烈は気付く。

それが烈 海王に憧れる魔界の少年、サムワンであった。





356 :魔界編 35話:03/10/24 23:26 ID:Zjb3mSCv
>>312
「表演」とは、中国拳法の秘宝の様なモノである。いくら動きはゆっくりゆったりとしていても、
その動きは複雑且つ精妙である。一朝一夕で為せる代物ではない。烈の真似をするサムワン。
何度も転び、何度も間違えながら、それでも必死に烈を真似ようと努力している。烈は静かに言う。
 「お前にはまだ無理だ、サムワン。モノには順序がある。そんな所にいないで、こっちへ来い」
ビクッとするサムワン。どうやら、烈が気付いてないと思っていたらしい。それを見て微笑む烈。
 「わたしの邪魔をしないのなら、少しくらい教えてやる。強くなりたいのだろう?」
コクリ、と頷き、烈の傍らへ走るサムワン。最初に逢ったの頃の活発な印象と違うな、と思う烈。
 「よし。中国拳法の中でも、最高の打撃を教えてやろう。崩拳(ぽんけん)、という技を」
 「ハ、ハイッ。お願いします、烈・・、先生」
最高の打撃、という言葉が気に入ったのだろうか。目を輝かす少年。烈は自らの肉体で手本を示す。
左足を大きく前に出し、右足を半歩後ろへ引く。そして左手を大きく前に出し、手を開いてかざす。
右手は腰の位置。そしてそのまま静かに深呼吸をする烈。不意に、だんっ、と大きな音が響く。
サムワンが目を見開くと、烈の右足は大きく前に一歩出ている。その足元は、大穴が穿たれている。
震脚。中国拳法の驚異的な踏み込み。大地を大きく蹴り、その大いなる力をコブシに伝えたのだ。
腰にあった右拳はまっすぐ、目の前の空間に突き出されている。単純な突きである。しかし雄大だ。
 「これを1日朝と晩に100本ずつだ。出来るか、サムワン?」
烈のその言葉の前に、既にサムワンは崩拳の稽古を始めていた。真剣な表情で、1回1回を大切に。
それを見て微笑む烈。昔の自分の姿に投影している。ただ強くなりたかったあの頃に。


357 :魔界編 35話:03/10/24 23:46 ID:Zjb3mSCv
>>356
数十回の間、烈はサムワンの崩拳を見守っていた。少年は烈が舌を巻くほど、呑み込みが早かった。
程なく注意することが無くなった烈は、自分の稽古に戻る。稽古に没頭し、2時間程が立った。
宿屋の庭の大木に打ち込みを終え、後ろを振り返る烈。目を見開き、その光景に驚く。 
・・少年はまだ稽古していたのだ。烈の教えた「崩拳」を。
 「サムワン、もう100本など遥かに過ぎているだろう! 最初から無理すると、体が壊れるぞ」
 「先生・・。ボクは強くならなくちゃいけないんだ。トキ様を、いつか倒すために」
その表情に驚く烈。鬼気迫る貌である。10歳の少年がして良い顔ではない。サムワンが烈に尋ねる。
 「この街、どう思う烈先生?」    「活気に溢れた、良い町と思うが」
烈の応えに、暗く沈む少年の顔。その顔に烈は言い様の無い不安を覚える。明るい少年に刺す影を。
 「この街は一見、賑やかで豊かな街だよ。でも・・」
サムワンはそこで口を閉ざす。烈は何かを聞こうとするが、何故かそれが出来ない。少年が急に笑った。
 「ねえ、先生たちは何の為に旅をしているの? 上≠フ世界の人でしょ、先生たちは」
無理に話題を変えた事は分かっている。だが烈は敢えて何も言わない。触れてはいけない気がしたのだ。
烈は一瞬迷う。自分たちの行動は、本来隠密である。例え子供であれ、目的を話す訳にはいかない。
どうせ侵入はバレているが、それでもだ。だが烈は何故か、この少年に嘘を言いたくなかった。
 「あの、空に上にいる大魔王を倒すためだ。わたしたちはその為に旅している」
驚くサムワン。魔界の住人にとって、そんな発想は全く無い。それほど魔界でバーンの名は絶対なのだ。
 「そんな。いくら烈先生が強くても、勝てる訳ないよ。相手は神様だよ、殺されちゃうよ」
 「そうかも知れんな」
あっさり肯定する烈。サムワンは烈を見つめたまま動かない。しばらくして烈はゆっくりと言葉を吐く。
 「例えそうだとしても、わたしは海王≠セ。この名を背負っている限り、逃げる訳にいかない。
  生きている限り、最後まで立ち上がって、闘う」



358 :魔界編 35話:03/10/25 00:04 ID:m0OUUNbQ
>>357
 「生きている限り、最後まで立ち上がって・・?」
サムワンは、烈の言葉を咀嚼する様に繰り返している。烈はそんなサムワンを見て、爽やかに笑う。
武人らしい、無骨なれど強靭で暖かい笑いで。サムワンもその笑みを見て笑う。
 「ボクも強くなりたい。強くなって、先生みたいに海王≠ノなりたい。どうすればなれるかな」
烈はぽん、とサムワンの頭に無骨な手を乗せる。この男らしい不器用なエールである。そして言った。
 「コブシに誓いを立てるのだ。わたしはそれで強くなり、海王≠ニなった」
 「誓い? ボクも誓いを立てれば強くなれるかな、烈先生みたいに」
 「ああ。厳しい修練に耐え、毎日その誓いを守り通せば、きっとなれる。お前なら」
稽古でふらふらのサムワンを、負ぶって母親の元へ連れて行ってやる烈。剣 桃太郎がそこにいた。
 「烈。先が楽しみな少年が弟子入りしたようだな」
 「ああ。まるでわたしの子供の頃のような、見どころのある少年だ」
桃が微笑む。桃は知っている。烈という男はただ強いだけではない。真の男の優しさを知る男だ。
桃は少年と烈の後ろ姿を見詰めながら、ボンヤリと思う。
 (お前みたいな漢と闘えて誇りに思うぜ。だが、自分のキャラ考えろよ。俺たちヨゴレだろ)

烈のサムワンは、朝夕の稽古を通じ師弟の絆が強まっていく。哀しい別れが訪れる事も知らずに。


359 :パオ ◆xlRCijGdJ6 :03/10/25 00:10 ID:m0OUUNbQ
辞典で何書かれても仕方ないですな。それだけあの頃は恥ずかしい事したんだから。
辞典パート8くらいから読んでないので何とも言えませんが、宿業と諦めております。
パオのコテを名乗る限りは。SS頑張ってる事、分かる人は分かってくれると思うし。
それに、この板ではあちらの方が先輩なので、あちらを立てるのが本筋でしょう。
ここのスレ住人の方、また私のせいでまたこんな風になってしまい申し訳ありません。

ま、その分SS頑張って書きますんで。最後の助っ人はもっと後に出て来ます。
斎藤については、トモさんと被るからなー

360 :作者の都合により名無しです:03/10/25 00:27 ID:OxxRgobe
乙。急に文体変わって烈もシリアスモードに突入か?
楽しみだ。まあ、ファンはいるから頑張ってくれ。

361 :作者の都合により名無しです:03/10/25 00:47 ID:tBhszf8k
サムワンは1発キャラだと思ってたので、ちょっと意外だ。
ところで、烈がサムワンに昔の自分を投影してるシーンは、パオ版死刑囚編の柳を彷佛とさせるな。


362 :バレ:03/10/25 01:01 ID:Zq81ksbN
>パオさま
仕事が変わられてもSSは続けられるそうで、安心しました。

前回(>>309)は、実体験レポートを兼ねた書き込みでしたね。
桃の開眼への怒りには少し私憤も入っているような…
(私は幸い、この体験はまだありませんが)

そして今回は、昨夜の事など無かったかのようにクンフー映画の
のような二人の描写。ギャップが凄い。
毎日朝夕100本の稽古を課すのは、克巳とドイルを思い出しますね。
そういえば、サムワンの「トキ様を、いつか倒すために」の台詞、
こんな時も「様」付けなのが意味深ですね。

>VSさま
役及びルール一覧作成お疲れ様! でした。
あと、SSの方ではのび太の多牌がツボでしたね。
まさに「まいったー」という気分です。
のび太らしいですが。

追記:甲子園はどうでしたか?
 私は地元にも関わらず、阪神優勝で燃え尽きてしまって
 日本シリーズは見に行ってません。(TV観戦はしてますが)

363 :バレ:03/10/25 01:04 ID:Zq81ksbN
>愚者さま
 復帰おめでとうございます。
 ピーターパンとフック船長ですか? 先が読めない。
 しかし主人公(ヤム)が倒れている間にストーリーが進むのは、
 DBの王道ですね。
 海賊に囚われ、どんな展開になるのか楽しみです。

>ふら〜りさま
 ウルトラマンと来ましたかッ
 変身するまで分かりませんでした。
 (子供の頃は魔女ッ娘ものばかり見てましたので…)
 まあ、私の頃は既にブームは下火でしたが。
 そういえば、小学校の頃、クラスに何人かは
 異様に怪獣に詳しい奴がいたなあ…

364 :作者の都合により名無しです:03/10/25 01:43 ID:BKdxZDhT
パオ様
辞典スレでのあなたの書き方が、余りに悪意に満ちてましたので、
一応長文で意見を載せました。普段はROM専ですが。
辞典はもう読まないとおっしゃってましたが、良ければ読んで下さい。
レス番937です。これからも楽しみにしてるので頑張って下さい。

365 :作者の都合により名無しです:03/10/25 11:58 ID:n3xImQt1
>>364
あの儲丸出しの電波文書いたのおまえ?
もう辞典スレには来るなよ
俺は辞典もSSも楽しみにしてるけど、おまえみたいなやつのせいで荒れるんだよ

366 :作者の都合により名無しです:03/10/25 12:32 ID:D0dBGOrM
>>365
そんな事別に書かなくてもほっとけば・・・
考え方は人それぞれだからな。確かにあのレスは少し引いたが。

烈が本来の烈に戻りつつある感じだな。いい感じだ。頑張れ。

367 :作者の都合により名無しです:03/10/25 13:37 ID:Q84kHaKP
トモさん、こっちにも来ないかなー

368 :作者の都合により名無しです:03/10/25 16:19 ID:6nCOaZG+
辞典スレでのパオブームがまた再燃か。
カリスマは大変だなw

ところでトモは復帰宣言はしてたけど
復帰した訳じゃないよなザクみたいにならんといいけど

369 :作者の都合により名無しです:03/10/25 20:04 ID:5DNO+XnC
カリスマ・・・・・・・

パオのSSがおもしろいのはわかるが信者はもっと冷静になれよ。

370 :326の続き:03/10/25 22:32 ID:N2mhoMeQ
ベムラーは、突如現れた謎の巨人(といっても自分と同じくらいの大きさだが)に、少なからず
驚いた。てっきり、あの宇宙警備隊員が追ってきたかと思ったのに。なぜに?
見た感じ、ただ大きいだけの地球人っぽい。ならば、宇宙にその名を轟かせる凶悪犯罪者たる
自分が、負けるはずはない。楽勝だ。ふん、軽く噛み殺してやる。
……と思って余裕かまして噛みにいったのが、ベムラーの不幸であった。
「邪アアアアァァァァッ!」
巨大勇次郎の拳が、ベムラーの顔面に炸裂! ベムラーは鼻血をぶっ放しながら吹っ飛んだ。
「ひゅう♪ いい感触だぜ。おい隕石、なんかこう、力が漲る気分だぜ♪」
《……隕石、ではない。私の名は……》
「ギァウウウウゥゥゥゥ!」
立ち上がったベムラーが吼えた。そして口を大きく開けると、炎の奔流を吐き出した!
「どあぢぢぢぢぢぢぢぢっ!」
不意をつかれたので勇次郎はかわしきれず、お尻に火がついた。カチカチ山のタヌキよろしく
走り回った後、湖に尻餅をついて何とか消火する。
ベムラーが、その様を見てギャハハと笑った。
「ンの野郎おおおおぉぉぉぉっ!」
勇次郎が激怒した。ベムラーは再び口を開け、勇次郎の間合いの外から炎を吐こうとしたが、
「遅ぇっ!」
勇次郎は信じ難い速度で突進し、信じ難い大きさに口を開け、信じ難いことにベムラーの大きな口を、
丸ごと包み込むように、ばぐっっ! と噛み潰した。
「ムグギァァァァ!」
ベムラーは悲鳴を上げたが、なにせ口を閉ざされているので苦しい苦しい。勇次郎はそのまま、
ベムラーの口を「噛み閉めた」まま、両手を腰に当てて……大きくのけぞって右に左に、前に後ろに、
ベムラーを口で、口だけでぶんぶん振り回して、そしてブン投げた。
《な、なんという……》
勇次郎の体内で、「彼」が呆れ果てる。その間に勇次郎は、倒れたベムラーに跨って情けも容赦も無く
殴って殴って殴りまくった。


371 :背中につけてるマークはオーガ:03/10/25 22:34 ID:N2mhoMeQ
「わはははははははは! わはははははははは!」
《お、おい。もういい。もう死んでる》
「あん? ……ああ、そうみてえだな。けっ、見掛け倒しなトカゲだぜ」
勇次郎は、ベムラーの死骸から離れると、コキコキと首を鳴らした。
《ところで。両手を交差させると、スペシウム光線というものが出るのだが》
「何だそれは」
《地球の近くで言うなら火星の……いや、とにかく、それを命中させれば相手は爆死する》
「もう死んでるじゃねぇか」
《……。ま、まあそうなんだが、ほら、自衛隊の人が死体の処理とか、大変だろう?》
「んなこたどうでもいい。が、面白そうだからやってやる」
勇次郎がベムラーから離れて、両手を交差させた。するとそこから美しい光の束が迸り、ベムラーに
命中、爆発。跡形無く、吹っ飛ばした。
「おお、なかなかハデでいいな」
《ご苦労だった。では一旦、大気圏外に出てくれ。太陽エネルギーを補給しないと、元に戻れないんだ》
「ち、面倒だな」
しゅわっ! と勇次郎が、青空の彼方に消えていく。……それを見送るのは、たった二人。
「……おい……刃牙……」
「……」
今、刃牙が一番思うことは、ここが街中でなくて良かった、ということであった。

「おい範馬! どういうことだよあれは!」
「ねえねえ、あれって、こないだ三者懇談の時に先生を半殺しにした、範馬君のお父さんでしょ?」
翌朝の学校。残念ながら勇次郎のことは、ピクニックに来ていた何人かの人々が撮影してしまっていた
らしく、既にマスコミで盛大に騒がれていた。
なにしろ文字通り「でか過ぎる」事件なので、勇次郎の存在を隠したいお上も、隠しきれなかったらしい。


372 :背中につけてるマークはオーガ:03/10/25 22:36 ID:N2mhoMeQ
「知らない知らない! 俺は何も知らないんだああぁぁっ!」
涙を流して関与を否定する刃牙であったが、その努力をあざ笑うかのように、
「ぅお〜い、刃ぁ〜牙ぃ〜」
巨大な勇次郎が、ニコニコと手を振りながらを空を飛んできた。校舎の窓から見える位置で、悠々と
大空を旋回し、舞っている。刃牙以外の全生徒・全職員が、大騒ぎしながら窓に鈴なりになる。
と、勇次郎はその校舎に向かって両手を交差させて、

ちゅどどどどおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉん!

……して、Uターンして去って行った。
「獅子は、我が子を奈落の底に突き落とすのに全力を尽くすという。嗚呼、俺って理想的な父親♪」
《……ひ、光の国から、正義の為に……(涙声。ぇぐぇぐ)き〜たぞ、我らぁのぉ……》
「しみったれた声出すな、隕石。そもそもお前が俺に衝突したのが発端だろうが。その償いだろ」
《はぅ。そのことなんだが、どうも君は、私と離れても平気っぽくないか? 試しに……》
「うっ! 心臓が」
《わわ、だ、大丈夫かっ?》
「……あ、ああ。もう大丈夫だ(ニヤリ)」
《やはり、私が離れる訳にはいかないか。どのみち、ベムラーがここに来たことを嗅ぎつけて、
他の悪質宇宙人なども地球に目を付ける可能性は高いしな。駐在はしなくてはなるまいが》
「ほう。てことは、あのトカゲみたいなのが、次々来るってのか。こいつぁ楽しみだ!」
《せ、戦意があるのはいいが……何だか不安だなぁ。いやいや、こんなことでメゲてはいけないな。
見てて下さい、ゾフィー隊長。私はこの星で、頑張りますっ》
全宇宙の平和を護る宇宙警備隊。そのエリート隊員、銀色に輝く光の巨人ウルトラマン。
彼は、全ての地球人類の中で最も厄介な男とコンビを組んだことを、まだ気付いていない…………

373 :ふら〜り:03/10/25 22:38 ID:N2mhoMeQ
ご存知の方もおられるかもしれないので。本当は、この時点ではまだゾフィーは隊長では
ありません。が、ウルトラマンが仰ぎ見る存在が欲しかったので、早めに昇進させました。
他のバキキャラも出しつつ、バルタン星人とかダダとか、個人的に大好きなバ〜ドンとか、
書いてみたいなと思ってはおりますが。予定は未定にございます。

>>愚者さん
おぉ。何だかようやくプロローグ終了、本編開始って感じがします。でいきなりピーターパン、
ときましたか。伝説の……というか名作劇場の英雄を眼前に、どう出るヤムチャ?
ところで。「スミー」って公式のフック船長の部下でしょうか? でなければ、もしかしたら、
私が幼き頃に大爆笑した映画を、愚者さんも観ておられたということになるのですが。

>>パオさん
れ、烈がカッコ良過ぎるっっ。でも本来こういうヒトだったな、と思ってたら桃がグサリと
突っ込んで。あらら、と思ってたら>>361さんの
>烈がサムワンに昔の自分を投影してるシーンは、パオ版死刑囚編の柳を彷佛とさせるな。
を見て「おおっっ! 言われてみれば、正に正にその通りっ!」と思ったり。
ヒロインのロビンもそばに居ることですし、烈、一気にヒーローの座に着くかっ?

374 :パオ ◆xlRCijGdJ6 :03/10/26 00:07 ID:278U8aUu
ふら〜りさんお疲れ様です。マロンのジョジョもこっちも大活躍ですね。
ふら〜りさんの手に掛かるとどんなキャラでも可愛くなるなあ。

あと、辞典スレ久しぶりに読みました。まあ、わたしの項目は別にあっても無くてもいいです。
わたしに好意を持ってくれている方、ありがたいのですが、あちらのスレは板の先輩なので
あまりああいう書き込みは・・。生意気言ってすみません。
ところであちらのHP管理人変わったんですな。KON氏お疲れ様。ピノキオ氏頑張って下さい。
多分お2人ともこのスレは読んでないでしょうがw

すみません、作品投下します。とりあえず半分。ふら〜りさんすみません。

375 :パオ ◆xlRCijGdJ6 :03/10/26 00:09 ID:278U8aUu
【第36話 発症】>>358

ジェノサイドシティ≠ヨ乗り込んでから3日目の朝。
そろそろ、ロビンは焦りを感じ始めていた。最後のオーブを持つアミバが、いまだ戻らないのである。
いや、まだ約束の時まで7日もある。集合地はここから僅か20キロ程である。半日で辿り着ける。
つまり、最終日の朝までにオーブを手に入れれば良い。それまでにアミバを倒せば良いのだ。
自分に言い聞かせるロビン。しかしまた、別の焦燥感が彼女を襲う。
 (アミバは近日中に帰ってくる。それはほぼ間違い無いわ。でも、問題は)
酒場の情報屋から得た情報は、アミバ(この街ではトキと名乗っているが)が旅立ったのは、
ロビンたちが到着する4日ほど前という。つまり、既に1週間ほどこの街にいない。
アミバはこの街の王である。しかし、バーンにとっては彼はただの手駒の一つに過ぎない。
おそらく、アミバはバーンパレスの閉塞さに耐え切れず、近日中に帰る。この読みには自信がある。

 (問題は、アミバの居城きらめき学園≠フ鉄壁の警護。最強クラスのモンスター数十匹)
明らかにこちら側の戦力が足りない。最強レベルモンスターでも、10匹位なら烈と桃は倒せるだろう。
しかし今回は、その5倍は居城内に蠢いている。ロビンの高いIQでも打開策は見い出せない。
 (やはり最善策は、九十九たちと合流した後、総力戦でアミバ城を落とす事ね)
ロビンはため息をつく。この策に、烈と桃が賛成する訳は無いのだ。特に気位の高い烈 海王。
海王≠フ名を継ぐ者として、必ず反対する。だがチームリーダーとして、ロビンには責任がある。
万が一にも戦力を無くす訳にはいかないのだ。気が重い。その時、ふっと窓の外の風景を見る。
思わず苦悩を忘れ、微笑むロビン。 ・・今日も朝の稽古をしていた。烈 海王とサムワン少年が。


376 :パオ ◆xlRCijGdJ6 :03/10/26 00:09 ID:278U8aUu
>>375
 「ねえ先生、本当にこの崩拳=iぽんけん)が中国拳法最高の打撃なの?」
サムワンが不満気に洩らす。既にサムワンはノルマの100本を超え、更に100本を 終えていた。
 「あまりにも地味すぎる気がするよ。先生、カッコ良くドラゴン倒したじゃん」
思わず苦笑する烈。その言葉は、そのまま自分が師匠の劉 海王に言った言葉だからだ。20年近く前に。
 「わたしは嘘は付いていない。崩拳は全ての突きの基本であり、根源だ。全てはこの拳から始まる」
烈も劉に言われた言葉を、そのままサムワンに話す。わたしも年を取ったか、と少し寂しく思いながら。
 「そうか、基本か。じゃあ、しっかり練習しなくちゃね」
再度、崩拳の構えを取り、無心に繰り返すサムワン。烈は自分の稽古を重ねながら、少年を見て思う。
この子は必ず強くなる、と。 ・・海王になれるかどうかは正直分からない。しかし、必ず強くなる。

師弟が一心不乱に稽古を繰り返している。まるで鏡に映したように、その姿は重なって見える。
勿論、レベルは天と地ほども違い過ぎる。しかし、何故かそれすらも微笑ましく思える桃とロビン。
烈の流麗にして豪壮な表演が終わりを迎える。サムワンの崩拳も300本に近づき始める。
その時である。サムワンの崩拳の型が崩れ始める。烈はそれを見て笑って言う。
 「言っただろう。最初から無理はするな、と。拳法の道は長く遠い。 ・・おい、サムワンッ!!」
サムワンの体がガクガクと震え始める。大量に汗が噴出している。そして、肉体中に黒い斑点が浮かび出す。
明らかに重病の発症である。ロビンと桃が駆けて来る。サムワンの母が飛んで来た。少年は気丈に烈に言う。
 「前に言いかけたよね。 ・・一見平和でも、この街は呪われてるんだ、トキ様の黒呪≠ナ・・。
  悔しいよ烈先生ッ、ボクもう助からない。父さんみたいに。強くなって母さんを守りたかった・・」

ジェノサイドシティ=@・・アミバの手により呪われた街。皆殺しを約束された都市。
   

377 :魔界編 36話:03/10/26 00:59 ID:278U8aUu
>>376
この街は、トキという男に総てを支配された街。
それは管理体制上だけでの話だけではなく、街に住む住人全ての命さえも。
トキ≠ニいう男が現れたのはほんの2年程前。最初は救世主と崇められた。
今でこそここは立派な街ではあるが、彼が降臨するまではここはスラムだった。
抗争と貧困と破壊。不潔なスラムは病人で溢れ、荒くれ者が弱い者をいたぶっていた。
その時、彼は現れた。あっという間に荒くれどもを退治し、病で苦しむ者を救った。
そして町に規律を与え、活気を与え、住民に生き甲斐と安全を与えた。
スラムは街となり、人々はトキを救世主と崇めた。全ては彼の計画とは知らずに。
そしてスラムが街となってから、1年が過ぎた頃の事である。

サムワンの母親がここまでを一気に話し終えた。目には涙が溜まっている。
サムワンは部屋の隅のベッドで苦しんでいる。汗と涙を流して、うめき声を上げている。
母親はサムワンの体をさすりながら泣いている。もう助からないと言いながら。
そしてサムワンが少し落ち着き、眠りについた後、烈たちに話の続きを語り出す。

街が出来て1年後。トキは住民の全てを居城に集めた。救世主の収集である。
誰一人疑う事無く、笑顔で住民全て集まって来た。トキは優しい笑顔で皆に言った。
 「私に、病気を治す力があるのはご存知だろう。今日来て頂いたのは、
  皆さんが決してこれから病気にならぬ体にしてあげたい。宜しいかな?」
住人は快哉を叫んだ。ずっと健康に生きられる様になる。我先にとトキの元へ走る住人。
トキは優しく、住人1人1人の胸を指で押していった。全住人へのトキの指術が終わった。
その時、住人の1人に異変が起こった。ある男が急に苦しみ出したのである。
アブラ汗を流しながら、身悶える男。体中に、不気味な黒い斑点が浮かんでいる。
それを見て、ある少年が叫んだ。少年の名はサムワン。そして男はサムワンの父親である。
 「トキ様ッ! 父さんが、父さんがおかしいよッ!! 助けてよッ!!」


378 :魔界編 36話:03/10/26 01:00 ID:278U8aUu
>>377
だが、トキの表情は一変していた。神の如き微笑は消え、悪魔の様な冷笑が浮かんでいた。
 「やっと出来たわッ! 秘孔黒呪孔≠ェッ!! きっとバーン様もお喜びになる。
  ゴミども覚えておけ、今日からこの街の名はジェノサイドシティ、皆殺しの街だ!!」

秘孔黒呪孔=B ・・この秘孔が何時、どこで効力を発揮するか、誰にも分からない。
明日、秘孔を突かれた効力が出るかも知れない。それとも、10年後かも知れない。
それは誰にも分からない。だが、黒呪孔の不気味な斑点が肉体に浮かび上がった時、
その者は必ず死ぬ。3日間、地獄の苦痛に苦しみながら。悪魔の様な秘孔である。
この街の人間は、体の中にいつ爆発するか分からない、時限爆弾を仕込まれているのだ。
それを解除できるのはトキだけと言われている。故に、誰もトキに逆らえない。
無論、逆らった所で死ぬのが早まるだけだが。 ・・そして今。
呪われし黒い斑点は、いたいけな少年の肉体を蹂躙している。3日後の確実な死を約束して。

母親が話し終える。烈も桃もロビンも粛として声も出ない。烈の歯を噛み締める音が響くだけだ。
多少の医学の知識のあるロビンがサムワンを診る。しかし、何も施す手立てが無い。
精々、多少痛みを和らげる薬草を煎じるだけだ。桃がコブシを壁に叩き付け叫ぶ。外道が、と。
烈は無言。3人の中で最も哀しみの深い烈が、である。しかし彼は悲壮な決意を秘めていた。

何の手立ても無いまま、3日が過ぎた。サムワンの病状は重い。今日一杯は持たないであろう。
その時、雇った情報屋が、宿の外にやってきた。桃がその情報を受ける。トキが戻った、と。 

379 :魔界編 36話:03/10/26 01:18 ID:278U8aUu
>>378
重苦しい雰囲気のサムワンの部屋。サムワンの手を母親が握り締めている。
ロビンが薬草を煎じている。烈が部屋の隅で厳しい顔をして、腕組みをしている。
桃が入室した。しばらく4人の様子を見た後、静かに烈とロビンに告げる。
 「アミバが、戻ってきた」
必要以外の事を言える雰囲気ではなかった。しかし、烈にはそれで充分であった。
ゆっくりと部屋の出口へ向かう。ドアのノブに手を掛ける。ロビンが直感し、叫ぶ。
 「駄目よ烈ッ!! 今の戦力では、あの城は落とせないわ。これは命令よ。
  チームリーダーとして。九十九と合流するまで、動く事は許さない」

ロビンも烈の気持ちは痛いほど分かる。しかし、精鋭部隊の目的はバーン討伐である。
今、分の悪い賭けをする訳にはいかない。万が一にも烈を失う訳にはいかないのだ。
しかし烈。そのままロビンの方を振り返らず、ドアを開ける。ロビンは続けて叫ぶ。
 「貴方の気持ちも分かるけど、今私たちが行っても勝てないわ。怪物数十匹に」
その言葉を遮る様に、烈がゆっくり振り返る。今までロビンに向けた事の無い貌で。
殺気にすら満ちている。怯むロビン。烈は表情と裏腹の静かな声で言う。
 「ロビン。君は頭が良い。おそらく、君の言うことが正しいのだろう。だが」
烈の目が見開く。ロビンがビクッとする程の殺気を迸らせ、烈が叫ぶ。
 「黙って引っ込んでいろ、クソ女がッ!!」
そして烈は部屋を出た。呆然とするロビン。しばらくして、桃が烈の後を追った。

380 :魔界編 36話:03/10/26 01:35 ID:278U8aUu
>>379
 「いいのか烈。女神様に嫌われたぜ」
宿屋のロビーで、桃が烈に言う。烈はフッと笑って、そのまま外へ出ようとする。
 「烈。背中を守る人間が必要だろう」
背中の神魔剛竜剣をぽん、と叩いて烈に笑い掛ける。しかし烈はゆっくりと首を振る。
 「お前は残ってくれ。ロビンの言う通りだ。2人でも勝ち目は薄い。それに・・。
  この戦いは、俺が一人で決着を付けなければならない。どんな形であろうとな」
桃は知っている。烈とアミバの因縁を。烈はきっと、激しく悔いているのだろう。昔の自分を。
あの時、アミバを倒していれば、サムワンもこの街の人も、地獄へ叩き込む事は無かった、と。
 「そうか。分かった。だが必ず帰って来いよ。お前がいないと、背中が不安で仕方ない」
烈は静かに笑うと、ゆっくりと歩を進め出す。だが不意に止まると、振り返らず桃に言う。

 「ロビンに謝っておいてくれ。だが、わたしはこんな生き方しか出来ないからな」
 「フン。帰って来てから自分で謝れ。一発くらい殴られるのを覚悟でな」
 「そうだな、命令違反だからな、わたしは。桃。わたしにもしもの事があったら・・、
  精鋭部隊の後を頼む。特に、チームリーダー様をな」

そして再度歩き出す烈 海王。黙って見送る剣 桃太郎。烈は次第に走り出し、急ぐ。
アミバとの決着の場所、きらめき高校へ。

381 :パオ ◆xlRCijGdJ6 :03/10/26 01:39 ID:278U8aUu
魔界編は2元以上の同時進行のつもりでしたが、今回は烈の闘いだけ終わらせます。
本当は九十九組・ロビン組・地上と3元中継するつもりでしたが、雰囲気が分散するといけないので。
時間軸にあわせて同時進行するのがいいか、迷いましたが。
取り合えず桃のパワーアップイベントが終わったんで、今度は烈のをと思いまして。

今回ちょっとあたふたしてすみません。明日書いたら、3日ほど書けないかなー

382 :作者の都合により名無しです:03/10/26 02:02 ID:J6pDL3eJ
どうしたんだ烈。
異常にかっこよくなってきたぞ。由山の時とはえらい違いだ

383 :作者の都合により名無しです:03/10/26 04:09 ID:Ze3J9vH1
烈の中の人が入れ替わったんだよ

384 :作者の都合により名無しです:03/10/26 04:23 ID:ROEkq41m
まさに「蛮勇」

385 :作者の都合により名無しです:03/10/26 04:30 ID:WVLW1pUI
>>381
乙。
正直アホモードの烈はあんまり好きじゃなかったので
ここしばらくのシリアス展開は良い感じ。
続き期待します。

386 :作者の都合により名無しです:03/10/26 04:37 ID:Qwx9i3oj
ふら〜り氏乙。
それにしても勇次郎アホですなぁw
巨大化と光線技というヤバイ玩具を手に入れた彼の今後に期待。

387 :作者の都合により名無しです:03/10/26 10:15 ID:IW5t3fyQ
パオさん、ふら〜りさんとも頑張ってるなあ。
VSさんはどうしたんだろう?しばらくこないね
外伝さんやトモさんやザクさん(ザクさんは投げ出しだが)の事があるんで心配だ

388 :ドラえもんの麻雀教室:03/10/26 11:39 ID:NEelLv5w
一泊延長して、チケット通りの第5戦を観戦して参りました。

【日本シリーズ観戦記】

USJに行って参りました。
ジュラシックパーク・ライドに搭乗後、これより怖い
見世物はあるのかと巡回のお姉さんに伺ったところ、

「ジュラシックパークが最大唯一の絶叫系。これ以外の
 ライドと称する乗り物は、椅子がかすかに動くだけの
 ただの映画とか、ガキしか喜ばないジェットコースターもどきの
 すべり台とか、そんなんばっか。そもそもUSJって所は
 お客様の財布を………いや何でもない」

といった意味のお返事をいただきました。誇張なしです。
しかし、いわゆる「遊園地」とは設計思想も運営体系も
少々異なるということが理解できたので、それでも充分
楽しめました。よかったよかった。

野球のことはもう忘れました。

>>334
え、111122223333でもリャンペーコーなんですか?
これって、どれくらいメジャーなルールなんでしょうか?

389 :387:03/10/26 15:47 ID:IW5t3fyQ
>>VS氏
戻って来られたんですね。よかった
しかし、生活全てがデンパですね。
全然日本シリーズ観戦記じゃねえw
記憶を無くした所をみると、ホークスファンですか?

>>パオ氏
今度彼女にこの台詞使ってみます。何かあったら責任取って下さい。
「黙って引っ込んでいろ、クソ女がッ!!」



390 :作者の都合により名無しです:03/10/26 16:10 ID:MF0ddz0g
>>389
やめとけ。昔俺も似たような言葉を言ったら腕折られた。

391 :魔界編 37話:03/10/26 22:48 ID:278U8aUu
【第37話 海王≠フ名を継ぐ者】>>380

サムワンの死相が深く濃くなっていく。顔色は既に生者のそれではない。
それでも少年は必死に足掻き、もがき、か細い命を未来へ繋ごうと闘っている。
絶望的な。決して勝ち目の無い闘いに、持てる全てを賭けて生き抜こうとしている。
ロビンはその様子を見て、激しく後悔している。自分の迂闊さに、である。
仙豆。 ・・それがあれば、少なくともこの少年の命は救えたかも知れない。
例えそれが、根本的な解決になっていないにしても。街の住人を救えないとしても。
今、少年を救う唯一の希望。それは烈がアミバを倒し、この場にアミバを連れて来る事。
そして黒呪孔に対応する秘孔を、アミバがサムワンを始めとする住人たちに施す事のみ。
だがロビンの不安である。アミバ城きらめき学園≠ノ徘徊する最強モンスター数十匹。
そして魔王軍の幹部であるアミバも、そう簡単に勝たせてくれる相手ではない。

 (やっぱり私が最後の仙豆を管理していれば。 ・・烈をこんな危険な修羅場に)
烈への心配と、サムワンへの呵責に押し潰されそうになるロビン。だが桃は静かに言う。
 「奴に任せておけば大丈夫だ。君は命令違反への罰だけを考えておけばいい」
慰める桃に感謝するロビン。しかし一方でやはり仙豆があれば、という悔いは消えない。
そこで現在、最後の仙豆を持つ本部 以蔵の様子はどうであろうか。


392 :魔界編 37話:03/10/26 22:49 ID:278U8aUu
>>391
 「フン、もう4日立つぞ。下らんヤケド程度で。九十九、放っておいて先へ進むぞ」
飛影が忌々しそうに九十九へ言う。当の本部はダンボールに包まって養生したまま。
だがその飛影の言葉を聞き、本部は黙って最後の仙豆を喰おうとする。殺気立つ飛影。
 「その仙豆は貴様の命より遥かに重い・・。喰ったら殺す」
 「ワシは大ケガなんじゃあ。ほれ、ケツがヤケドで2つに割れとる」
ズボンを脱ぎ、生尻を飛影に剥き出す本部。プリンと張りのある意外に見事なケツである。
 「・・死にたいらしいな。ではそのヤケドが気にならんほど、真っ二つに斬ってやる」
すらっと腰の剣を抜く飛影。慌てて九十九の背中に隠れる本部。そして泣きながら叫ぶ。
 「アメリカンジョークで場を和まそうとする、ワシの気遣いを分からんのかぁッ!!」
殺気が、哀れむ様な視線に変わる飛影。こんなデラックスなバカを相手にする暇は無い。
 「九十九。明日には出発するぞ。オレはしばらく眠る」
テントへと消える飛影。その姿を見て、本部の心の内にメラメラと燃えてくる激情。
 (舐めやがって小僧が。復讐するは我にあり、目にモノ見せてくれるわ)
2時間後。本部は飛影への襲撃を決行する。本気になったワシの怖さを教えてやる。
装備は完璧だ。あらゆる冷凍呪文を封殺するモトベシールド、ダンボールのトミ子。
そして手にするは日本刀。解説屋になる前、柔術wとコンビニ強盗に励んでいた頃の物だ。
覚悟しておけ飛影。ガキの貴様に大人の恐ろしさを教えてやる。税金払った事ないけど。

飛影の寝込みを襲った本部、ボコボコに返り討ち。九十九が止めねば死んでいただろう。
結局明日に神眠る墓所≠ヨと出発することに決まる。黒の章≠手に入れる為に。
魔界3強の一人、アドルフ・ゴードンとの死闘が待つその場所へ。


393 :魔界編 37話:03/10/26 22:52 ID:278U8aUu
>>392
烈の目の前にそびえ立つ凶城。いや、ここも2年前まではこの街唯一の学校であった。
スラム化していた街の中で、ただ一つ平和の匂いがしていた聖地である。心ある人々の祈り。
その願いが、きらめき学園≠ニいう、当時のスラム街に見合わぬ名を付けさせた。
現在、確かに街は活気付き、繁栄している。だが一皮向けば、かつてスラムだった時よりも
哀しい宿業を背負う人々がいる。そして今、サムワンはその宿業により、死を迎えつつある。
 (死なせはせん、サムワン。必ずアミバを連れて帰る。わたしの命と引き換えでも)
ゆっくりと校門をくぐる烈。まず目指すは校庭の伝説の木である。正面から堂々と来たのだ。
もうアミバに、自分が殴り込みに来た事は伝わっているはずである。程なく到着する烈。

 「ようこそ我が居城へ。心より歓迎する。古き友よ」
大木の下で邪悪に微笑むその男。烈の体温がカッと上昇する。考えるより先にコブシが走った。
だが烈の剛拳は、アミバを擦り抜ける。わたしはそこまで焦っているのか。目の前は・・。
 「相変わらず熱し易い男だ。凡人は大変だな。今の私は、最上階の王の間にいる」
立体映像。ホログラフィである。目の前のアミバはただの投影であり、実体はここにはいない。
 「アミバよ。貴様にすぐ来て貰いたい。拒否しようが力づくでも連れて行くがな」
 「ククク。では来るがいい、私の元へ。70匹以上の屈強な怪物の間を抜けてな」
フッと消える目の前のアミバ。2年前は校舎だった建物に目を移す烈。今は禍々しき居城だが。
そして居城の前の大門に立つ。両手で城扉に手を添える。 ・・感じる。数多の巨大な気配を。
人間のそれではない、禍々しい本能のオーラを。しかし烈はためらわず、門を押し開ける。
ぎいいぃぃ。不気味な音を立てて、城門が開く。まるで死への、地獄門が口を開けるかの如く。

烈の目の前に、異様な光景が広がる。巨獣たちの群れである。いずれも遥かに烈より大きい。
グレイトドラゴン。ギガンデス。アークデーモン・・。いずれも超一級の怪物たちである。
その数十匹の群れを前に、されど烈は怯まない。気配を感じた魔物たちが、烈に近づいて来る。
 「来るなら来るがいい怪物どもよ・・、今のわたしは、決して倒れないッ!!」


394 :魔界編 37話:03/10/26 23:28 ID:278U8aUu
>>393
烈は力強く踏み出す。魔界最強レベルのモンスターがひしめく、その道を。
自分より遥かに巨大な肉体を持つ、狂獣たちが蠢くその道を。しかし烈の歩に迷いは無い。
アミバへと続く道はここだけである。ならばこの道を行くだけだ。まっすぐに進む烈 海王。
その視線は一点。遠く目の前にある、最上階へと続く階段のみである。
しかしそれまでには、数十匹の怪物たちが道を塞いでいる。それでも烈は行く。まっすぐに。
ぐるるる・・。一番近くにいたダースドラゴンが反応する。侵入者の烈に。近づいて来る。
しかし烈 海王は身じろぎもしない。ただ、胸を張ってまっすぐに歩いていく。ただ階段へと。
ぐぎゃあああッ。咆哮を上げて、直近のダースドラゴンが烈に襲い掛かろうとする。
その強大なアギトから、鋭いキバが覗く。烈の肉体へ、獰猛なる速さでそれを振るおうとする。
しかし。烈の肉体までほんの数十センチの距離で、ダースドラゴンの動きがピタリ、と止まる。
キバは確実に烈の肉体を襲おうとしていたのに。金縛りにあった様にブルブル震え出すドラゴン。
 「闘うというのか? わたしは構わんッ」


395 :魔界編 37話:03/10/26 23:29 ID:278U8aUu
>>394
静かにそう言いながら、ダースドラゴンへと視線を向ける烈。 ・・するとどうだろう。
ぐ・・ぐるる・・。そう唸ると、まるで飼い犬の様に、烈に対して服従するように後ろへ下がる。
それに構わず、烈 海王はまっすぐ歩く。それでも次々に、巨大な怪物が烈に襲い掛かろうとする。
しかしその度に、電流に打たれた様に動けなくなる怪物たち。怪物たちの本能が理解したのだ。
この男に手を出したら、死ぬ。 ・・無論、これだけの数である。闘えば魔物たちの勝ちである。
だが、最初に仕掛けた数匹は確実に死ぬ。それが本能で分かる。その為に動けない。
所詮は動物である。命を賭けてまで、烈を倒そうという気概などはない。本能が拒否している。
この男に手を出す事を。烈は殺気を放っている訳ではない。それでも怪物たちには分かっていた。
この男は、壁だと。当たれば確実に死ぬ死の壁だと。その内、怪物たちが烈の道を開け始める。
まるで海を割って歩いた奇跡を見せた、聖書の中の聖者の様に、烈は行く。まっすぐに歩く。

そして。遂に。ぎいいぃ、と最後の王扉を開く烈。玉座に座っていた男が烈に言う。
 「存外早かったな。フン、怪物のエサになると本当は読んでいたが、外したか」
 「貴様の部下の躾が良いみたいだからな。快く道を譲ってもらった」
 「フン。凡人の貴様が、天才の俺に生意気な口を叩きやがって」
私≠ゥら俺≠ノ一人称が変わっている。多少の動揺があるのであろう。その男が立ち上がる。
玉座から仰々しく立つ男。魔界の幹部にして烈の宿敵、アミバ。アミバは烈を見下す様に笑う。
 「フハハ。考えようによってはちょうど良い。貴様を殺し、海王≠フ名を奪ってくれよう」
烈の殺気が膨れ上がる。完全なる臨戦態勢である。着ていた拳法着を脱ぎ、投げ捨てて言う。
 「貴様ごときに背負えるほど、海王≠フ称号は軽くは無い。それに」
 「ホウ、それになんだ」
 「わたしの次に海王≠継ぐ者は・・もう決まっている。構えろアミバ。全ての決着を付けるッ」



396 :パオ ◆xlRCijGdJ6 :03/10/26 23:35 ID:278U8aUu
VSさんちょっとだけお久しぶりです。
日本シリーズ行きましたか。今回の日本シリーズは面白いですね。
今日で3勝3敗か。しかし阪神が勝つときはギリギリで、ダイエーが勝つ時は
楽勝っぽいなあ。強いな鷹。心情的には今年は阪神に勝って欲しいんですが。
星野監督はゆっくり数年休んで静養し、また監督をして欲しいですね。

中日の。

>>389 責任は取れませんが、頑張って。責任は取れませんが。
>>390 彼女の名前は梢江さんですか? もしくはアキ子さん?
    いずれにしれも強い彼女ですね。微笑ましいっす。

397 :作者の都合により名無しです:03/10/27 00:23 ID:vqhhDYrz
パオ氏乙
最近列がかっこよくて満足だ。だけど一つ心を鬼にしてアドバイスします。







星野中日復帰だけは絶対無い。

398 :ドラえもんの麻雀教室:03/10/27 01:14 ID:P1Vn3/11
のび太が紐パンで受け取った架空の借用書が有効か無効か、多数決で
断を下すことになった。その結果、

有効……ドラえもん、ドラミ、セワシ、のび太
無効……タヌキ先生

四対一の圧倒的大差で、のび太の債務が確定した。当然のび太は
黙ってはいない。

「なんでタヌキまでカウントされてんだよ!ただの置物だろ、コイツ?」
「先生は常に弱者の味方なのよ。先生がご健在なら、こんな詐欺まがいの
 借用書は認めんと仰るに決まってるわ。ね、先生?」

先生は笑っている。

「センセイ?」

先生は笑い続けている。

「なんとか言えよクソダヌキ!」

あくまでシカトを決め込むタヌキ先生に、ドラミの怒りの金属バットが炸裂した!
粉々になった先生の破片になおもバットを振り下ろし、仕上げに火炎放射器で
こんがり焼いてゴミ箱に放り捨て、怒りの形相を今度はのび太にねじ向けた。

「そういうアンタこそ何考えてんのよ!思いっきり有効に一票入れてんじゃない!
 身に覚えのない借金増やして、そんなに嬉しいわけ?バッカじゃないの!?」
「多数決だろ?お前ら三人だろ?俺がどっちに票入れたって結果は目に見えてんだよ!
 ここまでの人生で、民主主義が俺に味方してくれたことなんて一度もないし、これからも
 絶対にない!世の中、スジの通らないことばっかりだ!お前ら全員死ね!」
「よし!よく言った!」

399 :ドラえもんの麻雀教室:03/10/27 01:15 ID:P1Vn3/11
セワシが雀卓をバンと叩いてのび太を見上げた。ドラミとドラえもんも、いつの間にか
卓に腰を下ろしている。空いた席にのび太が座り、スジ講座がスタートした。

「目ぇかっぽじってよく見やがれ!これがスジだ!」

一四七 二五八 三六九

セワシの並べた九枚の牌を見ても、のび太にはさっぱり訳が分からない。

「何がどういう風にスジなんだよ!ていうかスジって何だよ!テメエの説明は
 一から十までホワッツだらけなんだよ!」
「それを今から説明すんだよ!スジってのは、相手の捨て牌からアタリ牌を推測するための
 手がかりの一つだ。左から、イースーチー、リャンウッパー、サブローチュー。
 例えばだな…」

二北北北

「こんな風に、二萬単騎でテンパイしていたところに三萬をツモってきたとする。
 のび太、お前だったらこんな時どうする?さっさと答えろボケ!」
「そんなに急かすんじゃねーよクサレチンコ!なんでそんなに怒ってんだよ!」
「のび太が怒ってるからに決まってんだろ!」
「じゃあ俺が機嫌を直したらテメーの怒りも収まるのかよ!」
「たりめーだろ!」
「よし、それじゃあ仲直りしよう。ゴメンナサイ」
「いやいや、こちらこそ申し訳ない」

二人の友情は復活した。気分も新たに、スジの説明を再開する。

400 :ドラえもんの麻雀教室:03/10/27 01:16 ID:P1Vn3/11
「さてのび太くん、キミは上の手から何を捨てるかな?」
「北を捨てるさ。そうすれば二三北北で一萬と四萬のリャンメン待ちに
 なるからね」
「さっすがのび太くん!特別な事情のない限り、通常はリャンメン待ちを選択した方が効率が
 いいんだ。アガリ牌の数も多いし、手作りの幅も広がるからね。こいつを踏まえた上で
 聞いてくれ。リーチをかけた人間が四萬を捨てている場合、一萬や七萬をロンされる可能性は
 他の牌に比べて低いんだ。何故だか分かるかな?」
「えーと、二三のリャンメンでテンパイしている時は、一萬はフリテンだからロンできない。
 五六のリャンメンでテンパイしている時も、七萬はフリテンだからロンできない。
 そういうことかな?」
「その通り!つまり、相手が捨てた牌のスジにあたる牌は、比較的ロンされにくい、と
 いうことなんだ。のび太くんは理解が早いなぁ!」
「いやいや、セワシくんの懇切丁寧な説明を聞けば、プラナリアだって麻雀の達人に
 なっちゃうよ!いよっ、この微生物キラー!」
「いやいやいや。ただし、例えば相手の捨て牌に三筒があるからといって、安易に九筒を
 切ったらいけないよ。(7)(8)のリャンメンでテンパイしている場合には、フリテンには
 ならないからね。だから、スジの真ん中の牌が捨ててあるか、両端の二牌共が
 捨ててあるケース以外では、スジはあまり信用しない方がいい。オーケー?」
「オーケーだとも!セワシくん!」
「のび太くん!」

熱い抱擁を交わすのび太とセワシに、紅蓮の炎が襲いかかった!
火炎放射器から立ち上った煙を息で吹き飛ばし、ドラミが黒焦げになった二人を
睨み付けた。

「なに肉の焼ける匂いを振りまいてんのよ。先生の受けた苦しみはこんなもんじゃ
 ないわよ。次はウラスジいくわよ、ウラスジ」

401 :ドラえもんの麻雀教室:03/10/27 01:16 ID:P1Vn3/11
134

「セワシさんの説明にもあったように、リャンメン待ちの方が効率がいいっていうのは
 理解してるわよね。それじゃあ、上の三枚が手の中にあったら、のび太さんだったら
 何を切る?」

口から黒煙を吐き出しながら、のび太が答える。

「そりゃ一索だよ。34のリャンメン待ちが残るからね」
「でしょでしょ。捨て牌に一索があるってことは、その人の手の中には34の
 リャンメン待ちが残っているかもしれないってこと。こういった、捨て牌の外側の
 スジ牌をウラスジっていうの。三索のウラスジは47、五索のウラスジは
 14か69ってことになるわね。スジは安全牌だけど、ウラスジは危険牌。
 ごっちゃにならないように注意してね。理解したなら返事してちょうだい、先生」

突然水を向けられた先生だが、相も変わらず返事はない。

「この無能!」

最大火力の白い炎がゴミ箱に向けられた。先生の破片がゴミ箱ともども蒸発し、
後には何も残らなかった。

「元が人骨だからって余裕ぶっこいてんじゃないわよ、あったまきちゃうわね!」
「まぁまぁ、その辺で許してあげなよ。次は僕がアンコスジを説明するよ」

今までのやり取りには一切介入せず、ひたすら拳でセワシの鼻をほじり続けていた
ドラえもんが口を開いた。

402 :ドラえもんの麻雀教室:03/10/27 01:17 ID:P1Vn3/11
「のび太くんの手の中に、(4)(4)(4)の暗刻があったとする。この時、他の誰かが
 リーチをかけているならば、四筒で待っている可能性が高い。のび太くんが三枚
 持っているということは、残りは一枚しかない訳だから、(5)(6)のターツが
 最後まで完成せずにテンパイする可能性がするというケースが考えられるからね。
 これをアンコスジという。四筒のアンコスジは(1)(4)(7)、六筒のアンコスジは
 (3)(6)(9)ということになる」
「アンコスジは危険牌だが、こいつを逆手にとるとワンチャンスという安全牌に
 早変わりするんだな」

鼻の穴のすっかりおっ広がったセワシが、口から黒煙と吐瀉物を吐き出しながら
ドラえもんの説明を引き継いだ。

「のび太が四筒を三枚持っているということは、相手の手の中には(3)(4)という
 ターツがない可能性が高い。つまり、(6)(7)でもロンできる五筒はともかくとして
 (3)(4)でしかリャンメン待ちのできない二筒はロンされにくい、ということになる。
 これをワンチャンスという」
「と、長々と説明をしてきたけど、スジやワンチャンスはあくまでも確率論でしか
 ということは憶えておいてくれ。手作りによってはリャンメン待ちにならない
 ことだってあるし、意図的にリャンメン待ちを避けることだって考えられる。
 スジやリャンメン待ちを信用しすぎると、リャンメン待ちに見せかけて当たり牌を
 引き出すヒッカケ待ちにコロッとやられて生き恥をさらすことになるので
 充分注意してくれ。結局100%信頼できるのは、相手が実際に捨てている牌
 そのもの、つまり現物(ゲンブツ)だけってことさ」

ドラえもんの締めで、スジのお勉強は終了した。いまだ興奮覚めやらぬドラミをよそに
のび太が大きく背伸びをした。

403 :ドラえもんの麻雀教室:03/10/27 01:33 ID:P1Vn3/11
「さ、スジも一通り覚えたことだし、サウナでも行って一休みすっか!」
「くつろぐのはまだ早いぞ。これからピンフとタンヤオ以外の役と
 点数計算を一気に覚えてもらうからな」

ドラえもんの無慈悲な一言に、サウナ上がりにビールで乾杯という
のび太の夢は脆くも砕かれた。

「ちょっと待てよ!これだけ覚えるのものび太の威信をかけての大事業
 だってのに、その上まだなんか詰め込むつもりかよ!せめて暗記パンぐらいは
 用意してくれてもいいんと違いますか!?」

「暗器パンねぇ。道具に頼るのはのび太くんの為にならないと思って
 今までわざと出さなかったんだけど、どうする?セワシくん」
「まぁ、ご褒美代わりに出してやってもいいんじゃない?暗器パンの
 一枚や二枚ぐらいはさ」
「さっすがセワシくんは話が分かるね!さあドラえもん、暗記パンを
 食わせやがれ!暗記パン!暗記パン!」
「はい、暗器パン〜!」

ドラえもんの手から、漆黒の鎖分銅が飛び出した!

「ぶひー!!」


404 :ドラえもんの麻雀教室:03/10/27 01:33 ID:P1Vn3/11
分銅はドラミに命中した。真っ赤な鮮血をほとばしらせ、ドラミの
黄色いドラム缶ボディが宙に舞った。

「先生、天国の先生!仇はとりましたぞ!」

星降る夜空を見上げて、ドラえもんが万感の涙をこぼした。
セワシの黒、ドラミの黄色と赤、ドラえもんの青に彩られた
部屋の片隅で、これも真っ黒ののび太が暗記パンをむさぼり食っている。

のび太の部屋に、ひとときの平和が訪れた。

405 :ドラえもんの麻雀教室:03/10/27 01:45 ID:P1Vn3/11
ども、ホークスファンのワタクシです。

星野監督が中日に復帰して、落合がヘッドコーチ、モッカGM。
いいですねぇ。ムチャクチャかみ合わなそうだ。
しかし、他チームのファンはタイガース戦には行くべきでは
ないですな。球場内のどっこにもホークスメガホン売ってないし。
こんなんだったら、駅前のダイエーで買っとけばよかった。
って、駅前にダイエーがあるんですね、甲子園って。

次回、第1部完結。

406 :ドラえもんの麻雀教室:03/10/27 02:00 ID:P1Vn3/11
スジの説明ですが、かなりヤッツケで仕上げてしまいました。
例によって、ミスや説明不足などございましたらバンバン
ご指摘下さい。


407 :作者の都合により名無しです:03/10/27 02:07 ID:sDtJPDuM
おつ。

408 :作者の都合により名無しです:03/10/27 03:38 ID:JPNLkpqr
パオ氏VS氏ともに乙。
お2人が同じ日に書くと本当に読み応えありますね。
スレファンとしては嬉しいです。

パオ氏 今まで劣だったのが急に烈になりましたね。
    ダメ烈も好きでしたがやっぱり烈はカッコ良くないと。
    烈とロビンはくっつくのかなァ 

VS氏 第1部完結ですか、次回。寂しいですね。
    出来ればすぐに2部をやって欲しいです。
    でも、2部が始まるまでに、短編の新作も読みたいです。

しかし、パオ氏が中日、VS氏がダイエー、バレ氏が阪神ファンですか。
見事にバラけてますな。巨人ファンいないし。

409 :ポックル:03/10/27 12:30 ID:lybtXV05
パオ氏 あっ 乙 あっあっ

VS ぁっ 乙 ぁっぁっぁっ

410 :作者の都合により名無しです:03/10/27 20:46 ID:PtJbZ2tY
パオ氏VS氏乙。お2人ともあいかわらずお見事。
あとVS氏、日本一おめでとう。鷹強杉だっての

411 :作者の都合により名無しです:03/10/27 21:06 ID:lybtXV05
>>373
ふら〜り ぁっ さん乙 ぁっあっ
ぁっあっぁつ

412 :作者の都合により名無しです:03/10/28 00:02 ID:lFKJ5yVL
今日は皆さんお休みですか。ちぇっ

413 :作者の都合により名無しです:03/10/28 11:34 ID:HvngCba9
>>412
パオは星野が負けてへこんでる
VSは鷹が勝って舞い上がってる

ゆえに2人とも書けないんだよ

414 :作者の都合により名無しです:03/10/28 12:42 ID:5LBB1Re2
パオは、シャッキリポン!と早く作品の続きを書け

415 :作者の都合により名無しです:03/10/28 15:24 ID:DwW45OnO
「3日ほど書けない」って書いてあるじゃん>パオ

416 :作者の都合により名無しです:03/10/28 16:18 ID:5LBB1Re2
>>414
ワロタ

417 :作者の都合により名無しです:03/10/28 16:49 ID:cfO55khv
>>414=416
自作自演すんな。
つまらん奴め。
全然面白く無い。

418 :作者の都合により名無しです:03/10/28 17:16 ID:5LBB1Re2
>>417
縛藁

419 :作者の都合により名無しです:03/10/28 18:20 ID:lGrqyDAl
>>418

420 :作者の都合により名無しです:03/10/28 23:36 ID:GfYSRT9R
来ないなぁ誰も。さみしい。
魔界編、勇次郎対塾長になるんだろうけど、勇次郎ごときで塾長と勝負になるんだろうか。
塾長はバーンにすら勝てそうだ。タイマンなら。その前に勇次郎が像山に勝てるのか?
麻雀、次回一部完結か。当然二部もやってくれますよね?
ところでふら〜りさんとバレさんが来ないと、なんか不安になるなぁ。例え数日でも。

421 :ふら〜り:03/10/29 00:42 ID:x2LhQRLn
>>420
ご心配をおかけしました。生きてますよ〜。ここで言うのも何ですが、
先程ジョジョスレに献上してきました。よろしければどうぞ♪

>>VSさん
ぅぐわあぁっ。スジ。これはもうピンフ以上に、「その時理解はできても
覚えて活用することは叶わじ」なもんです。何ぶん私は、頭のあたたかい
ヒトなもので。ヌルいもので。
それはそうと今回のヒットは嵐のような仲直り。仲直るなり豪快に
焼かれてますけど。

>>パオさん
れ〜つ〜が〜! 『漢』っっ! してますねほんとにっっっっ!
正直、私は原作のロビンを知らないもので、ここまで烈がキメまくって
いると、ロビンに向かって「もしもしヒロイン殿。あ・の・烈に釣り合う
だけの見せ場、あるんでしょうなぁ? うりうり」とか言いたくなって
きます。とは言っても、烈とロビンがどういうコトになるかは、まだまだ
解りませんけどね。パオさんにしか。


422 :作者の都合により名無しです:03/10/29 00:56 ID:8G4vEcUH
俺はバキを知らない。
九十九と男塾ネタについてきたようなものだ。

423 :作者の都合により名無しです:03/10/29 01:38 ID:R78T65hp
塾長最強とか言ってる奴は、
塾長が麻酔銃で闇の牙に捕われたこととか、
暁での「江田島危機一発」とかを、
脳内あぼーんしてるのか?

424 :バレ:03/10/29 01:44 ID:9Dno6z8a
昨日の試合の後に飲み過ぎて、今日は夕方までダウンしてました。
他の方々も忙しいようですね。

>VSさま
成る程、ウラスジはそういう意味なんですね。
危険牌という事は知っていても、何故危険かは知りませんでしたので…
今回の話が一番為になりました。

そして、出ましたね暗記パン。
私が子供の頃、欲しかった道具ベスト5に必ず入るアイテムでした。
これでのび太もバッチリ覚えて、2部でいよいよリベンジ編スタート!
ですか?

425 :バレ:03/10/29 01:46 ID:9Dno6z8a
>パオさま
残念ながら、星野は中日には行かないでしょう。
(阪神に来る事も…うう)

前回からひたすら烈がカッコいい。
七珍の塔の時とは、本当に中の人が変わったようです。
やはり烈はこうでないと。

426 :作者の都合により名無しです:03/10/29 01:59 ID:6tcLmbbs
>>423
男塾世界なら最強だろうが、パオ氏の作中に登場するキャラクターを原作どおりの強さに当て嵌めた場合なら、
どう考えたって最強ではない。
味方なら飛影やヤムチャの方が強いし、敵ならバーンやアシュラマンの方が強いと思う。

ただ・・・どう考えたって勇次郎よりは強いだろ。
つーか勇次郎は塾長はおろか、邪鬼にだって勝てないだろ。
Jあたりにもちと厳しいものがある。
さすがに富樫や虎丸には勝てるだろうが・・・
(あくまでも原作準拠の場合)

427 :作者の都合により名無しです:03/10/29 02:05 ID:R78T65hp
>>426
そうか?
塾長や邪鬼が、身体能力や技術で勇次郎を明らかに上回ってる場面など一つもないのだが。
確かに、真空殲風衝や千歩氣功拳とかが決まれば一撃かも知れんが、
あれらの必殺技はモーションがでかいから、勇次郎にそう簡単には当たらない。

塾長・象山・勇次郎は、横並び一線って感じだと思うが。


428 :作者の都合により名無しです:03/10/29 07:09 ID:CmwF7P+e
また勇次郎厨か…。

429 :作者の都合により名無しです:03/10/29 07:47 ID:kSHYE04C
>>426 >>427
バレ氏のまとめページに、現在の戦闘力数値が載ってますね。

まとめページ、1日100ペースでカウントアップしてますね。
最初からカウント載せてれば今ごろ5000は超えていたでしょうな。


430 :作者の都合により名無しです:03/10/29 10:45 ID:6tcLmbbs
勇次郎「喰らえ、琉球王家秘で・」
塾長『その先を言う必要は無い!』
勇次郎「ぬおっ!」
塾長『わしが男塾塾長、江田島平八である!!!』

裏拳一発で10kmほどふっ飛ばさせる勇次郎。

431 :作者の都合により名無しです:03/10/29 12:19 ID:j14x1Eiv
塾長はともかく、象山よりは強いだろ。

432 :作者の都合により名無しです:03/10/29 12:26 ID:g1F5A3bN
>430
確かそのやられた奴、
登場シーンのとき、虎丸が
「なんじゃあの妙な形した武器はー!
 あれをどう使って闘うんじゃー!」
とか叫んでたな。
たぶん作者も考えてなかったと思われ。

433 :ドラえもんの麻雀教室:03/10/29 12:49 ID:UUgIXylT
すいません、連続投稿制限に引っかかったら、続きは夜になります。

434 :ドラえもんの麻雀教室:03/10/29 12:51 ID:UUgIXylT
【麻雀劇場EXTRA(1)】

「ドラえもーん、空を自由に飛びたいよぉ〜」
「はい、炊きたてのゴハンとあったかいお味噌汁〜」
「やったねドラえもん!くだらない夢なんか見てないで、メシ食って
 眉山整えてさっさと寝ろってことだね!」
「その通りだよのび太くん!キチンと学校を卒業して、キチンと職に就いて
 安定した収入を確保することだけを考えようね!あと、小学生の分際で
 眉毛の形を気にするな。ムカつくから。さあ、たんと召し上がれ!」
「いっただっきまーす!」

また一つ、のび太は大人になった。

【完】

435 :ドラえもんの麻雀教室:03/10/29 12:52 ID:UUgIXylT
苦しいこともありました。哀しいこともありました。幾多の苦難を
乗り越えて、それでものび太は頑張りました。大好きな友達の応援と
両手いっぱいの借用書に支えられて、ついにのび太は麻雀をマスター
したのです。
麻雀のルールと、目標を達成する強い心。かけがえのない宝物を
二つも手に入れたのび太には、もう怖いものなど何もありません。
さあ、のび太を待ち受けるバラ色の未来を、タイムテレビで
ほんの少しだけ覗いてみましょう。

436 :ドラえもんの麻雀教室:03/10/29 12:53 ID:UUgIXylT
======================================================================
折からの長雨もようやく止み、雲間から差し込む太陽の光が
紫陽花の淡い青色に鮮やかさを加える。傘を畳んだ人々の顔も明るい。

束の間の梅雨晴れに和んだ空気が、一瞬にして凍り付いた。
通りの向こうから、何かが歩いてくる。煮しめたような襤褸をまとい
垢で凝り固まったヒゲと髪は伸ばし放題の、一応は人間のようだ。
のび太である。
口からヨダレと泡を吹きながら、何事かブツブツつぶやいている。
日本語のようではあるが、言語として意味を持つ代物ではない。
だらしなく笑みを浮かべて虚空を見上げているが、その目には何も
映ってはいないだろう。
刺すような異臭に顔をしかめる女子高生のスカートに首を突っ込んだり
八百屋の大根を振り回したりと大立ち回りの末、大きく体を震わせて
その場に倒れた。助ける者など一人もいない。再び降り出した雨に
急ぎ足となった人々が、のび太に目もくれず家路に向かう。そして
誰もいなくなった。

大粒の雫が、独りぼっちののび太の頬を打つ。雨粒か涙か、それは
誰にも分からない。

「麻雀なんて、知らなければよかった…」

濡れたアスファルトの上で、のび太の声がナメクジみたいに溶けて消えた。
のび太の右手には、手垢で真っ黒になった一筒が握られていた。

大きな雷鳴が轟いた。雨は止まない。
======================================================================

437 :ドラえもんの麻雀教室:03/10/29 12:54 ID:UUgIXylT
「何じゃこりゃ!」

呑みかけた焼酎を口からぶちまけて、のび太がタイムテレビに
かじりついた。モニターを指さして大爆笑中の三人の首根っこを
まとめて掴み上げて、大きく揺さぶりながら怒声をあげた。

「さてはお前ら、こうなることを知ってて俺に麻雀を教えたな!
 女子高生のスカートも八百屋の大根も、どうせこのあと代金請求
 されんだろ!なんだよ未来の俺!そこまでやるならパンツも
 下ろせよ!チキン野郎が!」
「まぁ落ち着けよ。この日ののび太が偶然風呂に入ってなかった
 だけで、実はアラブの大富豪になったのかもしれないだろ。
 日本語もカタコトみたいだし」
「これ見て本当にそう思うんだったら、いっぺん精神病院行って
 予想外のガン告知受けてこい!セワシてめぇ、ご先祖様が
 ホームレスになったらお前の人生だって崖っぷちなんだぞ!
 なんでそんなに落ち着いていられるんだよ!?」
「だって、今ここにいる俺には何の変化もないだろ?のび太の身持ちが
 どうなろうと、俺には関係ないってことさ。だいたい、麻雀を
 覚えてなかったら、もっと惨たらしい運命が待っていたんだぜ」

セワシのアイコンタクトを受けたドラえもんがタイムテレビの
操作パネルを叩くと、モニターの画面が切り替わった。
焼酎のグラスから梅干しをつまんでチュパチュパしゃぶりながら
ドラえもんがなだめるような口調でのび太に言った。

「麻雀を知らないままだったら、のび太くんの未来はこうなって
 いたんだよ。まあ見てくれ」

438 :ドラえもんの麻雀教室:03/10/29 12:55 ID:UUgIXylT
======================================================================
折からの長雨もようやく止み、雲間から差し込む太陽の光が
紫陽花の淡い青色に鮮やかさを加える。傘を畳んだ人々の顔も明るい。

束の間の梅雨晴れに和んだ空気が、一瞬にして凍り付いた。
通りの向こうから、何かが歩いてくる。煮しめたような襤褸をまとい
垢で凝り固まったヒゲと髪は伸ばし放題の、一応は人間のようだ。
のび太である。
口からヨダレと泡を吹きながら、何事かブツブツつぶやいている。
日本語のようではあるが、言語として意味を持つ代物ではない。
だらしなく笑みを浮かべて虚空を見上げているが、その目には何も
映ってはいないだろう。
刺すような異臭に顔をしかめる男子高校生のファスナーを下ろして
首を突っ込んだり、八百屋のコンニャクに切れ目を入れて股間に
あてがったりと大立ち回りの末、大きく体を震わせてその場に倒れた。
助ける者など一人もいない。再び降り出した雨に急ぎ足となった人々が
のび太に目もくれず家路に向かう。そして誰もいなくなった。

大粒の雫が、独りぼっちののび太の頬を打つ。雨粒か涙か、それは
誰にも分からない。

「性転換なんて、しなければよかった…」

濡れたアスファルトの上で、のび太の声がナメクジみたいに溶けて消えた。
のび太の右手には、アサガオのつぼみのような男性器の剥製が握られていた。

大きな雷鳴が轟いた。雨は止まない。
======================================================================

439 :ドラえもんの麻雀教室:03/10/29 13:07 ID:UUgIXylT
ここで映像が途切れた。タイムテレビから目を離し、のび太が
ドラえもん達を振り返った。その顔から殺気は消えていた。

「僕、危うくチンコレスになるところだったんだね…」
「そうよのび太さん。今こうやって麻雀を勉強してなかったら
 尿切れの悪さも結石の痛みも分からない、つまらない大人にしか
 なれなかったんだからね。少しは私達に感謝してよね」

のび太の両目に涙が溢れた。ドラミの手を握り締め、汲めども尽きぬ
感謝の気持ちを言葉で伝えた。

「みんな、僕のためを思って麻雀を教えてくれたんだね。一瞬でも
 疑ってゴメン。そしてありがとう!今夜は僕のオゴリで、馴染みの
 店でぶわっと盛り上がろうぜ!レッツゴー!」
「待てコラ」

ドラえもんが、駆け出したのび太の背中に強烈な蹴りをお見舞いした。
柱に顔面を打ち付けて、クモの巣みたいになったのび太の眼鏡を
覗き込んで、凄みをきかせた。

「お前さ、ご自慢のカイザーロードとやらに立ちふさがったジャイアン達に
 仕返しする為に、麻雀覚えたんだろ?ぶわっと盛り上がる暇があったら
 今すぐリベンジしてこいや!」

ドラえもんのもっともな一言に、馴染みのコインランドリーで服を洗って
リフレッシュというのび太の夢は、脆くも潰えた。

440 :ドラえもんの麻雀教室:03/10/29 13:07 ID:UUgIXylT
「今すぐって、もうこんな時間だろ!せめて明日にしてくれよ!
 ドラえもん達だって、今日はもう眠いだろ?面倒くさいだろ?」
「何言ってんだよ。リベンジをするのはのび太くん一人なんだから
 僕らは好きにやってるさ。眠くなったら勝手に寝るから、どうぞ
 ご心配なく。ね?」

ドラミとセワシが大きく頷いた。この期に及んで他人の力を
当てにしていたのび太が、無記入の借用書をヒラヒラさせて
必死の説得を試みる。

「そ、それじゃこうしよう。今から何回かみんなと半荘打って
 借用書を渡すよ。どうせ僕が負けるに決まってんだから、何なら
 今すぐ署名と金額を書いてもいいからさ。そんで、借用書の束を
 持って、みんなでジャイアン達のところへ行こう。勝ちまくって
 その場で借金を払うからさ。な、そうしよう!」
「残念だなぁ。のび太くんの代わりのメンツは、ちゃあんと用意
 してあるんだよ。さ、お入り下さい!」

ふすまが開き、のび太のパパが部屋に入ってきた。何枚もの
しおりを挟んだ少年ジャンプを胸に抱き、目に涙をうかべて盛大に
しゃくりあげている。だから何のマンガ読んで泣いてんだよ。
セワシがのび太に歩み寄り、肩をポンと叩いた。

「そういう訳だから、のび太は心置きなく一人で行って来い。
 時々、手紙ぐらいは書いてやるから。な、パパさん?」
「セワシくんの言うとおりだ。お前も野比家の男なら、潔く
 戦って潔く散れ!それじゃあ僕達は、さっそく麻雀を始めようか。
 いやぁ、この齢になって、タダで麻雀が勉強できるなんて
 本当にラッキーだよ」

441 :ドラえもんの麻雀教室:03/10/29 13:21 ID:UUgIXylT
「何言ってんだオッサン。金は賭けるに決まってんだろ」
「パパさん、万年平社員だからって許されることと許されないことが
 あるのよ。甘えは即、死につながるわよ」
「多分必要になるだろうから、はい、これ持っててね」

ドラえもんが、借用書の束をパパに手渡した。
漬かり過ぎのタクアンみたいな顔をしてそれを受け取るパパを
見て、しかしのび太はなおも抵抗した。

「お前ら、俺を甘くみるのも大概にしろよ。のび太様とも
 あろう者が、一人で外をうろつける訳ねーだろ!俺をガキだと
 思うな!重度の徘徊老人だと思え!」
「のび太くん、とりあえずお風呂に入らないか?」

突然、ドラえもんが脈絡のないことを言い出した。

「未来のデパートから取り寄せた最新式のお風呂なんだけど
 第一号は是非のび太くんに、と思ってさ」
「え、お風呂?入る入る!当然マット洗いもしてくれるよね?」
「もっちろんさ!これがそのお風呂だよ!ジャーン!」

巨大な車輪の上に黒光りする砲身、導火線を後部にたらした
大砲みたいなお風呂である。

「うわー、なんだか戦場みたいなお風呂だね!マットは?」
「後で敷いてあげるから、とりあえず服を脱いでくれよ」

ドラえもんに言われるまでもなく、すでにのび太は全裸だった。
ゴーグルとシュノーケルを装着し、頭から砲身に飛び込んだ。

442 :ドラえもんの麻雀教室:03/10/29 13:22 ID:UUgIXylT
「あれれ?このお風呂、お湯がはってないよ?」
「あー、ちょっと待っててね。蛇口、蛇口と…」

ドラえもんが砲身を窓に向けて、ハンドルを回して仰角を調整した。
すばやく導火線に火をつける。

「蛇口が見つかったよ。今からお湯を出すからね。3、2、1…」

ファイア!

ど派手な炸裂音と共に、のび太が夜空にケツを向けてすっ飛んでいった。
ドラえもん、ドラミ、セワシの三人が、窓から身を乗り出して
戦地へ赴くのび太に手を振った。

「頑張ってこいよー!」

パパが麻雀牌をボンドで壁に貼り付けて、手足をかけて一生懸命
壁をよじ登っている。パパさん、麻雀はそういうゲームじゃないんだよ。

午後11時55分。野比のび太、発進。
着弾目標、駅前雀荘『ノースウエスト』。



         To be continued on 2nd stage.

443 :ドラえもんの麻雀教室:03/10/29 13:23 ID:UUgIXylT
最後までupしちゃいました。
あとがきなんかは本当に夜。

444 :作者の都合により名無しです:03/10/29 14:45 ID:6tcLmbbs
>>434-443 ドラえもんの麻雀教室様

お疲れ様でした。
実の所、このシリーズはまだ半分までしか読んでないのですが、いつも笑わせてもらってます。
今後はどのような狂気を見せてくれるのでしょうか?
(個人的にはジョジョか、無難にバキを所望したいのですが・・・)

こういうネタを考え、形として表現し、それをもって不特定多数の人間を笑わせるのって、
正直、バカではできない行為です。
氏の発想力や表現力、ボキャブラリーには頭が下がるばかりです。
正直、羨ましい・・・

・・・一体何やってる人なんですか?大学生?

バキスレッド本編のヤクバレもろとも、今後の活躍を期待しています。

445 :作者の都合により名無しです:03/10/29 14:50 ID:6tcLmbbs
>>432
見直してみたら、日本語が変だな。
『ふっ飛ばさせる』ではなく、『ふっ飛ばされる』だな。
入力ミス。

最も、塾長>勇次郎というのはあくまでも原作準拠においての話であって、
パオ氏の作品内においては、双方の力量関係に云々言うつもりは毛頭無い。


446 :作者の都合により名無しです:03/10/29 20:39 ID:4Pp1Ffzh
VS氏、夜から第2部開始か。
やる気まんまんですな。
パオ氏は今日あたり復活か。期待あげ

447 :作者の都合により名無しです:03/10/29 22:30 ID:nMEq8Bt3
さて、VS氏の新作は何かな。
麻雀2部もみたいけど。
パオ氏今週来てないなまだ。はよ来い

色々楽しみなスレだけど、トモ氏とか帰ってこないかな。

448 :ドラえもんの麻雀教室:03/10/29 23:38 ID:A2NE56od
どもであります。

申し訳ないと言うのも僭越なのですが、第二部の開始は
未定ということにさせて下さい。
ネタが尽きた訳でも飽きた訳でもないし、クビにならない程度に
仕事との折り合いもついてはいるんですが、あの、ちょっと、
ケンカのタネになっちゃいまして。ここんとこ、家に帰るなり
こればっかり書いてたからなぁ。

しばらくは、第二部の展開をあーだこーだと練りながら
のんびり過ごそうかと思っております。
もちろん、ある程度の時間がとれれば、すぐにでも
再開させていただきやす。

それでは、しばらくは読者としてお邪魔いたします。

449 :バレ:03/10/30 01:47 ID:v19CC0jC
>VSさま
゚・*:.。. .。.:*・゜゚・*:.。. .。.:*・゜゚・*・゜゚・*:.。. .・゜゚・*:.。. .。.:*
\(^▽^)/第一部完結、おめでとうございます!!
゚・*:.。. .。.:*・゜゚・*:.。. .。.:*・゜゚・*・゜゚・*:.。. .・゜゚・*:.。. .。.:*
麻雀劇場やタイムテレビネタ、のび太パパの麻雀の勘違いぶり等
最後まで突っ走っていましたね。
(でも、今回はキャストののび太に一番笑わせて頂きました)
いつか開始される第二部を心待ちにしています。


最後に、
家庭は大事にしませう。

450 :作者の都合により名無しです:03/10/30 11:49 ID:ugDS7d5y
おつかれ〜

451 :パオ ◆xlRCijGdJ6 :03/10/30 21:32 ID:I+YwNnBX
VSさま 一部完結お疲れさまです。いつも笑わせて頂きました。
     このセンス適わないな、とちょっと悔しい思いをしながら。
     家庭を大事にしつつ、12月くらいになったらまた帰ってきて下さい。
     お待ちしております。


さて、私は土曜から復帰します。土日は多めに書くんで。今週すごく忙しかった。


452 :ふら〜り:03/10/30 23:33 ID:+Jgyu0jc
>>VSさん
お疲れ様でした〜! ぱたぱた(雀荘の厨房からラーメンとカレーを
持ってきた足音)。
昔、「世にも奇妙な物語」みたいな感じでやってた「IF」って
いう短編読みきりドラマ(?)を思い出しましたよ〜。こういってたら
こうなる、ああいってたらああなる、と。対極な場合もあり、似たような
オチになる場合もあり。のび太は後者だった訳ですな。
にしても今回のタイムテレビの辺りは、稀に出る「VSさんのシリアス作品」
の匂いが少ししてたような気がします。ご復帰の暁には、またそちらの方も
ご考慮のほどを。楽しみにしてますので。
それと。大砲から打ち出される人間、というのはいろいろな作品で見ましたが、
夜空に尻を向けて飛んでいったというのは初めてです。これはコロンブスエッグ
だ……さすがはVSさん、と思いました。

ではまた、無理なく書ける時に書いて下さい。いつでも待っておりますよっっ♪

453 :作者の都合により名無しです:03/10/31 18:01 ID:fv7sxixc


10 :わむて ◆wamuteW7DE :03/10/02 15:58 ID:H9pHqhOW
             _
  (      .,‐ '´   ヽ-、_
       /⌒)i レノノ))) \ヾヽ   / ̄ ̄ ̄ ̄
     /ヽ './人il.゚ - ゚ノイ|/.ヾヾヽ<  
 ゞ   ("....( (ヽ ⊂)Yiつヽ) |'ノ    |  クリリンのことかー
     (" "ヽ\.' く _ :|〉ヽ.ヽ| | ノ  |  
        '( " ヽ\し'ノ  ヽ| |ノ  ノ   \____
   (\     '("ヽ\     |ノ
   \)       '((.     "   し″




454 :わむて◇wamuteW7DE:03/10/31 18:02 ID:fv7sxixc


455 :作者の都合により名無しです:03/10/31 18:31 ID:fv7sxixc
よ〜く考えよ〜
お金は大事だよ〜
う〜うう〜う ううう〜

456 :作者の都合により名無しです:03/10/31 18:32 ID:fv7sxixc
ぶり

ぶり

ぶりを食いたいわ

457 :作者の都合により名無しです:03/10/31 22:58 ID:caSRv/DV
ID強制になっても、バカはいるもんだね

458 :作者の都合により名無しです:03/10/31 23:30 ID:Mg3vfj7y
人の楽しみを汚そうとする奴はどこにでもいる。
ところでVS氏お疲れ様です。

459 :作者の都合により名無しです:03/10/31 23:49 ID:Mg3vfj7y
http://www1.u-netsurf.ne.jp/cgi-bin/cgiwrap/~hinomoto/ffadventure.cgi
      ↑バレさんのリアル無限大トーナメント。面白いよ。

460 :魔界編 38話:03/11/01 11:27 ID:0AXORYTn
【第38話 一撃】>>395

 「ロビンどうだ? サムワンの体は」
剣 桃太郎が神妙な面持ちで、ニコ・ロビンに少年の様態を聞く。良い訳は無い。既に医者には見限られている。
この街の医者は黒呪孔%チ有の、肉体に浮かび上がる黒点を見て、早々にサジを投げてしまったのだ。
サムワンの母親は全く睡眠を取らず、少年の手を握り続けている。その母親に聞こえぬ様、小声でロビンが言う。
 「異常体温、全身の発汗、喀血・・。もうとっくに限界を超えてるわ。生きてるのが不思議なくらい」
ギリリ、と歯噛みをする桃。暗く淀んだ空気に、澱の様に積もる絶望。ロビンは薬草を煎じながら桃に訊く。
 「烈は大丈夫かしら。あの怪物の群れを突破して魔界の幹部と闘うなんて、蛮勇もいいところよ」
桃はほんの少しだけ微笑を浮かべ、ロビンの肩に手を置く。しばらく押し黙った後、静かに言う。
 「これだけは言えるぜ、ロビン。烈は必ずアミバに辿り着き、倒すとな。何故なら、奴はそういう漢だからだ」
魔窟に乗り込んだ同志を案じる2人。そして視線を少年に戻す。サムワンは口をもごもごさせ、何か言っている。
少年の唇は、たった一つの言葉をずっと繰り返していた。先生、負けないで=E・と。

 「無様だな烈 海王・・。それでも中国拳法の頂点に立つ男かッ!」
烈 海王が渾身の力で中指一本拳を叩き込む。狙いはアミバの人中。鼻と上唇の間の、人体必殺の急所である。
まるで槍の一突きの様に、高速且つ正確にアミバの人中を目掛け、飛んで行く烈の拳。 ・・だが当たらない。
まるで攻撃を予見してかの如く、アミバは余裕を持って見切っている。烈を冷笑するアミバ。
 「何を焦っている烈。さっきから攻撃が単調で、直線的過ぎる。凡夫が、一生当たらんわッ!!」
拳を放った後の、体勢の崩れを見逃すアミバではない。ひゅるッ、とアミバの手刀が閃く。血が奔る烈の肉体。


461 :魔界編 38話:03/11/01 11:58 ID:0AXORYTn
>>460
南斗聖拳。烈の脇腹がザックリと斬られている。傷はかなり深い。だが、またも必殺性の高い大技を繰り出す烈。
大技は威力が高いが隙も大きい。通常、小技とのコンビネーションの後に繰り出すモノである。しかし今の烈。
アミバと相対して以来、ずっと一発に賭けた技を繰り出している。その度にアミバに弄ばれるのを承知で。
 「わたしには、いやあの子には・・。時間がッ、もう時間が無いのだッ!!」

秘孔は幸いにもまだ突かれていない。アミバの拳が烈を襲う瞬間、反射的に身をよじらせているのだ。
海王≠フ名を背負う者に赦された超反応。それが烈をすんでの所で救っている。だがアミバもまた強者である。
北斗神拳が決定打とならないと見るや、触れた瞬間に全てを破壊する、南斗聖拳に攻撃をスイッチする。
 「時間が無い、だと? ふははは、そうか烈。いるのか、お前の仲間に。黒呪孔≠フ発症したクズがッ!!」
体中から噴出す血を押さえながら、なお立ち上がる烈。そして憤怒の表情でアミバを睨み付ける。
 「クズだと? その言葉、必ず後悔させてやる!! そして貴様を、サムワンの元へ必ず連れて行く!!」
 「クハハハハッ。俺の半分の才能も無いお前が、調子に乗るなッ!!」
アミバの蹴りが烈に決まる。まるで真剣の居合の様に、弧を描いた足から血の糸が引く。烈の胸板に一文字の傷。
 「反応も出来んのか。いくら才能の無いお前でも、それは無いだろう」
傷に拠り烈の反応速度が鈍る。アミバの人差し指が、烈の胸板に迫る。今度は北斗神拳。ヤバい。突かれれば死ぬ。
バックステップを取る烈。しかしそれと等速度で、アミバが間合いを詰める。アミバの両腕が瞬時に分身する。
 「死ねいッ烈、北斗千手壊拳!!」
まるで本当に千本に手が増えた様に、アミバの突きが高速連打で烈を襲う。駄目だ。引けば死ぬ。ならば、前へ。
烈は一歩大きく間合いを踏み込む。右の掌に全てを注ぎ込む。烈 海王必殺の神域の突き≠ナある。
一撃必殺 対 多撃滅殺。神域の突き¢ホ千手壊拳=@・・威力は相殺され、お互いに後ろに吹き飛ぶ。

462 :魔界編 38話:03/11/01 12:28 ID:0AXORYTn
>>461
 「クッ・・忌々しい。やはり力だけはありやがる」
吐き捨てる様に言いながら、いち早く立ち上がるアミバ。烈はそれまでのダメージの為に、立つのが数瞬遅れる。
 (早く、早く奴を倒せねば)
焦る烈。だが焦れば焦るほど、手足は鉛入りの様に重く鈍くなっていく。こんなモノだったのか、わたしの鍛錬は。
ダメージも大きい。本当に倒せるのか、今のわたしであの男を。ベストの状態でも危ういかも知れぬのに。
少しずつ、烈の心が暗く禍々しいものに侵食されていく。サムワンの病状への焦り、死への恐怖。苦悩、屈辱。
肉体の損傷と心の痛みで、烈の反応が更に鈍くなる。それを逃さず、アミバの蹴りが顔面を襲う。転がり悶える烈。
海王≠フ名を背負う者が、無様な・・。烈の体から意識が消えてゆく。まるで抜け殻の様に。しかしその時、光。
 (大丈夫だよ先生。先生が戻ってくるまで、絶対に待ってるから。だからボクに構わず、思い切り闘って)

 「えっ、まさか・・。意識が戻ったの?」
驚きの声を上げるロビン。サムワンの目がうっすら開いている。既に死んでいても可笑しくない病態で。
号泣してサムワンを抱き締める母親。サムワンは母に健気に微笑んで、苦しみながらも必死に言葉を紡ぎ出す。
 「今、約束した・・んだ。先生と。先、生が帰ってく・・、るまで、待って、るって」

止めを刺さんと突進するアミバ。刹那、烈の動きが変わる。今までの激の動きではない。ゆったりとした静・粛の動き。
太極拳。まるで陽炎の如く無≠フ境地に近づいた、中国拳法の中でも最高の動き。アミバの手技・足技が無数に閃く。
烈は目を瞑る。終わった、と確信するアミバ。だが彼の技は一つも実体を捕える事無く、後ろの空間に吸い込まれる。
烈の目が開く。アミバはその時に気付く。自分の水月から約3センチの所に、ピタリとコブシが止められているのを。
噴ッ!! ・・裂帛の気合を放つ烈。同時。止まっていたコブシが神速で、アミバの肉体へめり込んでいく。
めきめき。骨の軋む音が響き渡る。更に踏み込む烈。その拳、ワンインチパンチ≠ヘアミバを破壊し、吹き飛ばす。
 「わたしには過ぎた弟子だ・・。最後だアミバッ、もうわたしに死角は無いッ!!」


463 :魔界編 38話:03/11/01 12:55 ID:0AXORYTn
>>462
形勢は完全に逆転していた。アミバの北斗神拳・南斗聖拳を、烈は完全に見切っている。
血ヘドを吐きながら、屈辱に塗れるアミバ。天才を自称する彼の目には、涙さえ浮かんでいる。
 「何故だああああッ!! 何故、俺が凡夫にお前如きにいいいいいいッ!!」
 「やはりな、アミバ。貴様は以前より弱くなっている。 ・・鍛錬を、怠っているな」
焦りが消えた烈の目には、アミバの動きは雑に見えた。その才能ゆえ、あらゆる拳法に手を出した男。
しかし全てが中途半端である。才能だけでは得られぬ境地もあるのだ。ただ、己を痛めつける者のみ。
その苦難の果てにしか、得られない境地がある。アミバはそれを怠っていた。
アミバへ烈がにじり寄る。止めを刺し、すぐにサムワンの元へ連れて行くつもりなのだ。解穴の為に。
先程とは完全に入れ替わっている。才に頼った者の哀れさである。アミバは悲鳴を上げる。

 「く、来るなあッ!! お前に殺される位なら、俺は自ら死を選ぶッ」
そう言って距離を取るアミバ。烈の動きが止まる。 ・・アミバを死なせる訳にはいかないからだ。
サムワンの、そしてこの街に生きる、全ての者たちの呪いを開放する為に。烈はもどかしい。
殺しても飽き足りぬ男だ。しかし今は誰よりも必要な男。アミバは烈のその様子に、ニヤリと笑う。
気付いてしまったのだ、ある事に。 ・・アミバは自分の右人差し指を、ピタリと胸に当てて言う。 
 「そうか、そうだったなぁ烈。俺がいないと困るもんなぁ、死ぬもんなぁ。クハハハ」
飛び掛ろうとする烈。しかしアミバは残った左手で烈を制止する。勝ち誇った様に笑うアミバ。
 「良いのか? 俺はプライドが高い。お前如きに負けるなら、自分で秘孔を突いて、潔く死ぬぞ」
烈の顔が紅潮する。体がブルブルと震える。だが動けない。ブラフと分かっている。だが万が一・・。

 「やはりお前は凡夫だよ、烈。いくら蛮勇を気取っていても、最後の最後で非情に成り切れん。
  しかし俺は違う。天才の俺は、何を犠牲にしても赦される。さあ、ひざまずけ烈ッ!!」


464 :魔界編 38話:03/11/01 13:30 ID:0AXORYTn
>>463
 「どうした烈? それとも俺を殺すかね? 親友のお前に殺されるなら、俺も本望だよ」
冷淡に笑うアミバ。烈はアミバを睨み付ける。今にも飛び掛らんばかりに。だが動かない。アミバが続けて言う。
 「お前がひざまずけば、黒呪孔≠解いてやろう。街の者全てのな。さあ、どうするね?」
その言葉に、烈の殺気が静まっていく。目には諦観の光が宿る。覚悟を決めた目である。アミバに静かに言う。
 「その言葉、嘘は無いな? もし嘘なら、わたしがここで死んでも、わたしの相棒が必ず貴様を殺すぞ」
 「心配するな。街の人間になど興味は無い。ここでお前がひざまずけば、全員治してやる。約束だ」
 「・・宿屋の少年だ。わたしを殺したら、すぐにその少年を治せ。必ずな」
烈がヒザを折り、ひざまずく。アミバの靴が目の前にある。屈辱は無い。これで少年が助かるなら、それで良い。
烈の後頭部に、強烈な痛みが走る。アミバが蹴り下ろしたのだ。技法も無い、ただのいたぶる為の蹴りである。
 「凡夫の分際でックズの分際で!! 天才の俺に何をしたああああッ!!」
土下座している形の烈に、雨あられと降り注ぐアミバの蹴り。一瞬では殺さず、嬲り殺すつもりなのだろう。
蹴られ続ける烈。この時ばかりは、烈は頑強な自分の肉体を呪った。中々死なない分、痛みが続くからではない。
自分が死ななければ、アミバはサムワンも元へは行かないからだ。しかし段々と意識が薄れて行く。限界は超えた。
大いなる安らぎに包まれつつていく烈 海王。


465 :魔界編 38話:03/11/01 13:31 ID:0AXORYTn
>>464
ピクリ、とも動かなくなる烈 海王。アミバの攻撃が止まり、代わりに哄笑が響き渡る。しかしその言葉は余りにも。
 「フハハハハッ!! 死んだかクズがッ。無駄死にだな烈。黒呪孔≠解穴する秘孔など、この世にないわッ」
とくん。閉ざされかけた烈の意識に、その言葉が流れ込む。とくん。怒り。烈の生の中で最高の怒り。とくん。
 「貴様・・約束ではなかったのか。サムワンを助けるのが、約束では無かったのかッ!!」
一瞬驚愕の表情を見せるアミバ。しかし、満身創痍の烈を見て、再度余裕を取り戻す。立ち上がる烈に言い放つ。
 「死に損ないが。約束とは破る為にあるのだ。哀れだな烈。クズが死のうが、見捨てればいいだけだろう」
烈の肉体の血管が浮かび上がる。鬼神の様な怒りに満ちた貌。一瞬怯むアミバ。空気を切り裂く様に叫ぶ烈 海王。
 「アミバッ! 貴様はもう生かしてはおかんッ!!」
 

466 :魔界編 38話:03/11/01 13:56 ID:0AXORYTn
>>465
 (大丈夫だ。奴は闘える肉体ではない。第一、天才の俺が烈如きに負ける訳は無い)
アミバは目の前の烈を凝視し、結論を出す。確かに殺気は恐ろしい。しかしそれだけである。
もう技も振るえるかどうかすら分からない。それ程、今の烈 海王の肉体のダメージは大きい。
ブルブル震える肉体を無理矢理に叱咤し、構えを取る烈。しかし、その構えを見てアミバは爆笑する。
 「何だそれは・・。お前の最後の技だぞ。海王≠ニもあろう者が、そんな下らん技を」
その構え。左足を大きく前に出し、右足を半歩後ろへ引く。左手を大きく前に出し、手を開いている。
 「いいだろう、烈。最後に技の見本を見せてやる。天才の華麗な技をなああッ!!」

アミバが舞う。天高く。そして鷹の様に急降下し、無数の突き・蹴りが幻影の様に、烈を襲う。
烈。風を感じている。そしてアミバの拳が烈の秘孔を捕えようとした時、弾かれた様に動く。虎の如く。
腰に構えた右拳。静かに深呼吸をした後、稲妻の様に閃く。足元からだんっ、と大きな音が響く。
右足は大きく前に一歩出ている。 ・・中国拳法の震脚である。その足元には、大穴が穿たれている。
烈の右拳が、アミバの突き蹴りを全て弾いている。無骨で、華麗さの欠片も無い、されど実直な拳。
アミバの水月に、穴が空く。球状に穿たれた穴は、確かにアミバの内臓を破壊した衝撃を、烈に伝える。
血を吐きながら地面と平行に吹き飛ぶアミバ。3メートル、5メートル。7メートルを過ぎた辺りで、
やっと地面に着地する。ゴロゴロと転げ回るアミバ。大量に喀血しながら、断末魔の叫びを上げる。

 「バカな。なぜ、天才の俺が何故ええええッ!! そんな、そんな下らない技などにいいいッ!!
  そんな、そんな崩拳≠ネどにいいいいッ!!」
その叫びを最後に事切れるアミバ。死骸を見ながら、虚ろに呟く烈 海王。勝利の喜びなど微塵も無く。
 「貴様如きに、耐え切れる訳は無いだろう・・。2人分の海王≠フ拳だからな・・」

467 :パオ ◆xlRCijGdJ6 :03/11/01 14:08 ID:0AXORYTn
長過ぎた。自分の予想より倍長かった、今回。冗長になっていたかも知れません。
後、さっきマロン板みたら、偽パオがいました。まあ、どっちが本物って事は無いですがね。
でも、マロンのSSスレに最近書き込んでいるパオは、このパオではありません。

ところで、烈対アミバに入る前に、ロビン主役で数話書こうと思ってました。案は2つ。
多分もうネタにする事は無いんで、ここに書いときます。

【第○○話 名探偵ロビン】
ジェノサイドシティに来て2日目の朝。サムワンの宿で、唐突に密室殺人が起こる。
容疑者に上がる怪しい男たち。しかし全員アリバイがある。警察もお手上げの中、
我らが精鋭部隊が立ち上がる。進まない捜査。立ち塞がる密室トリックとアリバイ。
予想通り滑りまくる烈と桃の推理。
迷宮入りかと思われたその時、事件を冷徹に見ていた女神、ニコ・ロビンが静かに言う。
 「解けたわ、トリックが。犯人は・・あなたね?」

 一応、事件編と解決編に分けてやるつもりでした。ボツにした理由は、
  ・トリックが思い浮かばなかった(まあだったらどっかからパクるだけだが)
  ・ロビン贔屓が我ながら鼻についた  ・また長くなると思った   ・・です。

もう一本考えていたのは更に下らないが、それはまた次回にでも。では。
 

468 :作者の都合により名無しです:03/11/01 15:23 ID:Bcey8doz
パオ乙。
毎度ご苦労さま。
いつも楽しみにしてるので、
更新は早めに頼む。

469 :作者の都合により名無しです:03/11/01 22:12 ID:t9/xyzsY
烈の中の人の入れ替わりが凄いなw
でも面白かった。乙

470 :ふら〜り:03/11/01 23:08 ID:An4fZ9Op
>>パオさん
アミバとの戦いっぷり、そのアミバに跪いたことなど、今回の烈は本当に
スゴかったですけど……
>2人分の海王
やっぱりここが最高ですね。「師」として、あるいは「父」としての
雄々しい愛情といいますか。強さと包容力。広くて大きい。……うまく
感想を言えないのがもどかしいっっ。
で。それほど烈がかっこよかっただけに、
>予想通り滑りまくる烈と桃の推理。
これが先にあれば、反動でもっともっと感動の衝撃が大きかったかも、
とか思ったりもします。でも確かに、それが長過ぎるのもアレですし。
長編を書くには、やはりいろいろ考えなきゃいけませんねぇ。と改めて
思いました。

>>459
私も参加してみましたよ〜。人数が増えればもっと楽しくなると
思いますので、他の皆様もレッツ参戦!

471 :バレ:03/11/01 23:35 ID:9r8+R2+P
>パオさま
 長文お疲れ様でした〜
 烈VSアミバ。戦闘開始から決着まで一気にいきましたね。
 アミバが器用貧乏な描写でイイ!です。
 (でも、アミバの最後の台詞は「うわらば」が良かったなあ)
 最後の技が「崩拳」というのも、師弟の繋がりが出ていいですね。
 アミバ編が終わると、また烈の中の人が入れ替わるのでしょうか。

>459
 あ。
 まだまだ手直し中で、とても人様に公開できるような
 レベルじゃないです。。。
 (まだパオさんにも許可とっておりませんし)

472 :作者の都合により名無しです:03/11/01 23:53 ID:Y4qQ7hlr
アミバ、想像より遥かに強かった……というと信者の皆さんに怒られそうw
というか、烈はかなり戦ってますな。
パンタローネ、ドラゴン、キャッチバー、アミバ……

これで魔界側の戦士は、魔界三強・ゴードン・ヒソカ・バキの6人?
九十九vsバキ、ロビンvsヒソカが確定として、ゴードンは飛影と炎対決ですかね。


473 :作者の都合により名無しです:03/11/02 06:16 ID:5/9/iEe8
アミバは結構おいしい奴かも知れないな。
引き立て役として。
中途半端に強いし悪いし、小物なのに大物ぶるし

474 :作者の都合により名無しです:03/11/02 13:53 ID:Eob68dPS
>>472
ゴードンは魔界三強の一角では?

475 :作者の都合により名無しです:03/11/02 16:43 ID:5lD2L8vX
1日で6レスか。
大人気スレだな

476 :魔界編 39話:03/11/02 17:41 ID:hz8S4j9E
【第39話 サムワン海王】>>466

儚い命が闘っている。命の残り火を必死に消すまいと。勝ち目の闘いという事は分かっている。少年にも。
幾つもの尊い命が奪われてきたのだ。この忌まわしき黒呪孔≠ノ。 ・・少年の父親さえも。
苦しい。呼吸すら苦痛だ。 熱い。体が業火に焼かれているように。 寒い。命が冷えていくように。
眠い。ダルい。油断すると、ポッカリ心の中に空いた、大きな黒い穴の中に引きずり込まれそうになる。

もういい。ボク、もう楽になりたいよ。いっそあの黒い穴の中に飛び込めば、苦しみの無い処へ・・。
発症してより3日間。何百回サムワンはそう思った事だろう。しかし、その度にサムワンを引き止める絆。
一つは、倒れてからずっと、自分の手を握り続けてくれる、愛する母の温もりである。
そしてもう一つ。師匠の、烈 海王が言ったあの言葉。そうだ。ボクはいつか先生より強くなるんだ。
それにさっき約束したもの、先生と。 ・・どんな事があっても、先生が帰って来るまで死なないって。
いつか海王≠背負う男が、約束も守れないなんてダメだよね。ボク、頑張るよ。先生の言葉通り。
ボクも。ボクも生きている限り、最後まで闘う。 ・・立ち上がる事は、今は出来ないけれど。



477 :魔界編 39話:03/11/02 17:42 ID:hz8S4j9E
>>476
ベッドの少年の生気が薄れていく。素人の桃でも分かる。サムワンのすぐ隣に、死神がたたずんでいる事を。
死神は鎌を振り上げ、少年の命を刈り取ろうとしている。しかしそれを止める術をここにいる誰も持たない。
桃とロビンに出来るのは待つ事だけである。烈がアミバを引き連れて戻り、黒き呪いを解かせるのを。
しかし、少年の命のリミットはもう残り少ない。このままでは、30分ともう持つまい。焦る桃とロビン。
5分、10分と経過していく。永遠とも思える程、長く重く感じる時間。しかし過ぎ去って見ると一瞬である。
1秒ごとに圧し掛かる無力感と絶望。部屋を支配する寂寥感と諦観。もう間に合わないのか、烈・・。
桃の相棒への信頼が揺らぎ始める。ロビンは静かに目を閉じ、腕組みをしている。何かに耐えている様に。
その時。部屋の入り口のドアがぎいぃ、と軋み響く。桃とロビン、サムワンの母親の視線がドアに注がれる。
一瞬だけ喜色が浮かぶ桃とロビン。しかし、2人の表情はすぐに暗くなる。烈は一人きりであった。
そして、烈の顔。まるで泣くのを必死に我慢している、幼子の様な顔。絶望に打ちひしがれた顔であった。


478 :魔界編 39話:03/11/02 17:43 ID:hz8S4j9E
>>477
 (駄目だったのか、烈・・)
剣 桃太郎が、泣きそうな顔の烈を見て察する。烈の後ろのドアがパタン、と閉まる。だが烈はそこから動かない。
まるで金縛りの様に、ドアの前から動けない。ただ哀しそうに、悔しそうに、ベッドのサムワンを見るだけである。
 (ボロボロじゃない、烈・・)
ロビンが烈の様子を見て驚く。ヘラクレスの様に鍛え抜かれた肉体が、無残に切り裂かれている。出血も酷い。
だが烈は自分の事など意に介さず、サムワンを見つめ続けている。棒立ちのまま。口が動く。しかし何も発しない。
必死に言葉を紡ごうとするが、声が出ない。まるで体中の力を抜かれたかの様に。しかし、ようやく一言出た言葉。
 「すまぬ、サムワン・・。わたしは、わたしは・・」
その一言を最後に絶句する烈。体がブルブルと震え出す。歯を食い縛りながら、必死に不覚に耐えている。
ベッドに近付きたいのに、何故か肉体が動かない。 ・・今のわたしに、サムワンに触れる資格があるのか?
しばらく凍りついた様に止まる時間。だがその時、ゆっくり寝返りをうつサムワン。烈の方へ体を向けて、である。
 「お・・かえり、先生。ボク、約束守った、よ。ちゃんと、先生待ってた」
搾り出す様に声を出す、烈の愛弟子。サムワン。死の間際においてもまだ、少年らしい眩しい笑顔を浮かべながら。
 「先生に、見て欲しいんだ。そこで、待ってて。ボク、絶対にそこまで、行くから」


479 :魔界編 39話:03/11/02 17:44 ID:hz8S4j9E
>>477
サムワンが必死に立ち上がろうとしている。朦朧とした意識を奮い立たせ、滅しつつある肉体にムチを打ち。
 「サムワン、お願いだから・・、お願いだから、じっとしてて」
母がサムワンの手を握りながら、泣いて訴える。サムワンはニコッと笑う。菩薩の様な、慈悲深い笑顔で。
 「ごめん、母さん。最後に、一つだけわがまま・・させて」
母の手を振り解き、構えるサムワン。その構えを見て、不覚にも涙が出そうになる烈。桃とロビンは無言で見守る。
左足を大きく前に出す。右足を半歩後ろへ引く。左手を大きく前に出し、手を開いてかざす。右手は腰の位置だ。
 「サムワン・・。いいぞ、ここまで来いッ! その拳でわたしを突いてみろッ。その、崩拳≠ナッ!!」
烈がサムワンに叫ぶ。師匠が弟子に託した最初で、おそらく最後になるであろう技。 ・・崩拳=E・。
サムワンはニコリと烈に向けて笑う。その時、夥しい血が少年の口から流れる。だが少年はそれでも倒れない。
 「生きている限り、立ち上がって闘う。 ・・それが海王≠セよね、先生?」
 「ああ。お前は、きっと立派な海王≠ノなる。わたしよりもずっと。だから、来いッ、ここまで!!」
崩拳の構えを取りながら、サムワンが烈に近付いていく。ゆっくりと。ほんの3メートル程の距離である。
しかし今のサムワンにとっては、千里の道を歩くよりも厳しい道。無理よ、とロビンが駆け寄ろうとする。
それを引き止める桃。桃はロビンに言う。あの2人の間には、誰も踏み込んではいけないと。
数センチずつ。やがて数ミリずつ。必死に歩くサムワン。顔は真っ白。口元の血はもう乾き始めている。
ほんの一歩分、進むのに数十秒。もう誰も何も言えない。誰がこの少年の進軍を止められるだろうか。
烈は両腕を広げて待っている。遥か彼方より、師の下へ歩いてくる弟子を。もう少しだ、頑張れ。
まるで呪文の様に念じる烈。桃、ロビン、母親も祈っている。この愚かな進軍がたどり着くのを。
そして。   ・・ぽんっ・・   烈の腹に、この世で一番弱い、されど世界一強い打撃が。

    と ど い た ・ ・ ・ 。 届 い た よ 、 先 生 ・ ・ ・。 



480 :魔界編 39話:03/11/02 18:14 ID:hz8S4j9E
>>479
 「先生。どうだった、ボクの崩拳? ボク、海王になれるかな?」
 「ああ。今までわたしが受けた攻撃の中で、最高の拳だ。お前はきっと立派な海王になれる」
壊れ物に触れる様に、優しくサムワンを抱きしめる烈。今までで一番の笑顔を浮かべるサムワン。
だがその笑顔を最後に、急激にサムワンの肉体が冷え込んでいく。微かな笑みを浮かべながら、
静かに目を閉じるサムワン。その様子を見て、大声で泣き出すサムワンの母。桃は拳を握り締める。

 「お前に、白林寺の拳法着を仕立ててやろう。未来の海王に相応しい、最高の拳法着を」
サムワンは応えない。体温が消えていく。だが烈はそれを信じまいとする様に、必死で語り掛ける。
 「次は蹴りを教えてやる。中国拳法の蹴りは奥深い。とても1年や2年では」
 「烈、残念だけどもう・・。それに、あなたの体のケガだって」
ロビンが烈に遠慮がちに言う。だが烈はその言葉を無視し、サムワンに語り続ける。
 「今度わたしの師匠に逢わせてやる。お前にとっても、勉強に」
 「烈、残念だけど、もう」
 「黙って引っ込んでいろと言ったろう、クソ女ッ!!」
烈の怒号が響き渡る。しかし激烈な叫びとは裏腹に、その目には涙が溢れている。立ち尽くすロビン。
しばらく堪らない静寂が部屋を包む。しかしやがて烈が、まるで自分自身に呪詛を唱える様に叫ぶ。

481 :魔界編 39話:03/11/02 18:16 ID:hz8S4j9E
>>480
 「何が海王だッ! 何が中国4000年だッ!! わたしは何も・・、何も出来なかったッ」
その言葉を最後に、烈は何も言わなくなる。 ・・代わりに聞こえるのは、嗚咽。慟哭。号泣。
泣いていた。中国拳法最高の男が、人目もはばからず泣いていた。子供の様に、滝の様な涙を流して。
しかし、と桃は思う。漢が泣いて何が悪い。それ程、深く堅い絆だった。烈とサムワンの師弟は。
ロビンが烈に駆け寄ろうとする。烈の傷とて尋常ではない。しかしロビンを桃が止める。
 「思い切り泣かせてやれ。 ・・本当に強く温かい漢ほど、流す涙は熱く、哀しいものだ」

烈はまだ泣いている。おそらく一生のうちで、ほんの数える程しか泣いた事は無いだろう。だからこそ。
だからこそその涙は、熱く、哀しい。ロビンはその様子を見て思う。
 (何も出来なかったなんて思わないで。あの子は烈と出逢えて、本当に幸せだったはず。だって)
だってあの少年は。あなたの弟子のサムワンは。最後の最後まで、笑っていたから。笑顔だったから。
哀しいほど強く。眩しいほど切なく。泣きたくなるほど優しく。 ・・笑っていたから。最高の笑顔で。

482 :パオ ◆xlRCijGdJ6 :03/11/02 18:39 ID:hz8S4j9E
前回書いた、烈対アミバの前にやろうと思っていた、ロビン主役のもう一つの案。

【第○○話 MY SWEET ロビンちゃま♪】
女神の如き美貌と、極めて高い知能を持つクールビューティー、ニコ・ロビン。
隙の無い美女である。おつきの物の烈と桃は思いを寄せるが、余りにも高嶺の花だ。
その完璧な大人の女である彼女の前に、怪しい男が現れる。男の名は、喪黒 福蔵。
魔界の幹部の一角である。喪黒は彼女を指差し、こう喝破する。
 「あなたは完璧ですが、心の奥底に幼児願望を持っていますね。いえ、完璧だからこそ、
  不完全なモノを求めるのです。さあ、自分に素直になりなさい。どーーーんッ」
稲妻に打たれるロビン。そしてその瞬間から、彼女の言動が180度変わってしまう。

 「むにゅうッ。烈っちん、歩くの速過ぎだよぅ。ボク、ついて行けないモンッ♪」
 「桃ッチ・・。ボクもしかして、キミの事、好きなのかも・・? にゃはッ♪」
その変わりように動揺する烈と桃。まるでギャルゲーの主人公である。しかも、アレっぽい主人公。
桃さんの意見。 「ギャルゲなんて結局ヤるのが目的だろ。ガードの低い今のうちにやっとけ」
烈さんの言葉。 「ロビンの知的な目で見下されるのが、わたしは好きなのだ。今のはイヤだ」
今のままで良いという桃と、元に戻そうという烈の意見が分かれる。果たして、この結末は?

このネタは、8割がた出来ていた。名探偵ロビンと違って。それでもボツにした理由は、
 ・結果的にロビンを落とす話になるので、もしやあの集団を敵に回すのではと思った。
  (まあ、あのスレの住人たちは、一人もこのスレ読んでないだろうが)
 ・夜中にこのネタを考えていたのだが、ふっと我に返り、自分が嫌になった

結局2つのネタはボツになりました。まだ他に色々ボツネタはありますが。
でも、こういうネタやるのは、このタイミングが最後なんですけど。
何故なら、サムワンとのカラミで、烈が変なキャラになっちゃったから。

483 :作者の都合により名無しです:03/11/02 19:52 ID:221CBGp6
いや……変だったのは、むしろ今までの烈で……
本来の烈は、こういうキャラだったと思うが……
でも、サムワンのエピソード良かった。
このエピをやる為にサムワンと名付けていたんだと知って、ちと驚きますた。

484 :作者の都合により名無しです:03/11/02 20:27 ID:hk9rgRvP
>>483
パオ一流の諧謔でしょ、烈が変なキャラになったってのは。多分。
今回、良かったな。烈の温かさとサムタンの健気さにホロリときた。

しかしボツネタも見てみたかった気がする。

485 :作者の都合により名無しです:03/11/02 20:36 ID:hcfLiP29
没ネタやっちまえよ。そこまで晒すんならよ。未練あるんだろ?

486 :作者の都合により名無しです:03/11/03 01:05 ID:BJM2QY5c
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       ,. -! !,'ニ二.`ヽ 、` ー ' {` ー- 、__
    ,. ´  ,l |/ニ二`、   `ヽ、、| ヽヽ {  ` ー、
   / ⌒`ヽ l !' ー'ヽ、    ノノ ヽ、_ \V/   ヽ
  /        ! .|    i ` ー 、 〃    `丶、/ .⌒ ヽ
. / '  ̄   .! .|ヽ  | ヽ  `´、       `丶、  .ヽ
/ / 二 .rー} .|,...、 .!  ヽ  ヽ` 、       ` .、⌒ヽ
 // 三 ,f`-i .!| {          ヽ  ヽ          ` ヽヽ.
 {{    fヽ二二:}         ヽ   ` 、         ヽ
 | { 〃i {ヽ.二二:}   ┌、/´| |´ヽヽl´| i´ヽ ` 、       ` }
 ヽヽ ヽ `ー '    | 、v/l.! !.i 、ヽ.| .! ! 、ヽ|ヽ ` 、    〃


487 :作者の都合により名無しです:03/11/03 07:43 ID:5ZtL2dCe
職人としてのパオは尊敬してる。
相変わらず上手いな、バトルもシリアスも。
今回感動したよ。良かった。
スレ汚しして喜ぶバカもいるがこれからも頑張ってくれ。


488 :作者の都合により名無しです:03/11/03 11:27 ID:elHDxVS/
>>487
スルー汁!

489 :作者の都合により名無しです:03/11/03 19:39 ID:N6NH1CWZ
旨いなあ。
ちゃんと考えてるね、ストーリ展開。

490 :作者の都合により名無しです:03/11/03 21:51 ID:ZOFDDGe7
パオの作品を読むと、つくづく人間性とSSの面白さは関係無いと分かるな。

パオは人間性はアレだが、SSは面白い
1985は人間性は謙虚だが、SSはアレ
ザクは人間性もSSもアレ

491 :作者の都合により名無しです:03/11/03 23:21 ID:7hi795tF
1985は謙虚見えて人間性はアレ

492 :背中に付けてるマークはオーガ ◆xyVTS8hijc :03/11/03 23:42 ID:wFYlVJpQ
第二話『侵略者をブン殴れ』

よく晴れた昼下がり。ヒマをもてあましていた勇次郎は、刃牙をからかいに行こうか、それとも
刃牙をおちょくりに行こうかと考えながら歩いていた。
ふと横を見ると電柱の下に、一軒のダンボールハウスを発見。本部邸である。
ついでだから本部をいたぶろう、と思ったら。本部はダンボールハウスの陰で、青白い顔をして……
というか、紙のように真っ白な顔をして倒れていた。大きく見開かれた目、地面を掻き毟った
ような跡、そして口の端から垂れたアワよだれ。これはただごとではない。
「ふん。とうとう飢え死んだか。アーメン」
勇次郎は、大して興味も示さずに歩いていった。

セブンイレブンの角を曲がったところで、今度は劉海王が倒れていた。右手に食べかけの肉まん、
左手にまだ口をつけてない肉まんを持って、紙のように真っ白な顔で以下同文。
「ほう。大往生だな。なむなむ」
勇次郎は、左手の肉まんを有難く頂戴して、もにゅもにゅ食べながら歩いていった。

公園のベンチからずり落ちるようにして、マイク・クインが倒れていた。ダイイング
メッセージっぽく、砂の地面に「ギバープ」と書かれている。そして紙のように以下同文。
「何か知らんが死んだようだな。アラ〜アラ〜アラ〜の神よ」
勇次郎は、立ち止まることなくそのまま、
《頼むから少しは怪しんでくれ(懇願)っっっっ!》
……歩いていこうとしたのだが、体の中からの絶叫に呼び止められた。
「何だ何だ、隕石。いきなりそんな大声出して。何かあったのか?」
隕石。その正体は、今は勇次郎と一心同体(正確には二心同体だが)になっている、
宇宙警備隊員ウルトラマンである。
《何かあったのか? じゃないだろ勇次郎っ! さっきからバタバタ倒れている人たち、
口ぶりからすると君の知り合いではないのか?》

493 :背中に付けてるマークはオーガ ◆xyVTS8hijc :03/11/03 23:43 ID:wFYlVJpQ
第二話『侵略者をブン殴れ』

よく晴れた昼下がり。ヒマをもてあましていた勇次郎は、刃牙をからかいに行こうか、それとも
刃牙をおちょくりに行こうかと考えながら歩いていた。
ふと横を見ると電柱の下に、一軒のダンボールハウスを発見。本部邸である。
ついでだから本部をいたぶろう、と思ったら。本部はダンボールハウスの陰で、青白い顔をして……
というか、紙のように真っ白な顔をして倒れていた。大きく見開かれた目、地面を掻き毟った
ような跡、そして口の端から垂れたアワよだれ。これはただごとではない。
「ふん。とうとう飢え死んだか。アーメン」
勇次郎は、大して興味も示さずに歩いていった。

セブンイレブンの角を曲がったところで、今度は劉海王が倒れていた。右手に食べかけの肉まん、
左手にまだ口をつけてない肉まんを持って、紙のように真っ白な顔で以下同文。
「ほう。大往生だな。なむなむ」
勇次郎は、左手の肉まんを有難く頂戴して、もにゅもにゅ食べながら歩いていった。

公園のベンチからずり落ちるようにして、マイク・クインが倒れていた。ダイイング
メッセージっぽく、砂の地面に「ギバープ」と書かれている。そして紙のように以下同文。
「何か知らんが死んだようだな。アラ〜アラ〜アラ〜の神よ」
勇次郎は、立ち止まることなくそのまま、
《頼むから少しは怪しんでくれ(懇願)っっっっ!》
……歩いていこうとしたのだが、体の中からの絶叫に呼び止められた。
「何だ何だ、隕石。いきなりそんな大声出して。何かあったのか?」
隕石。その正体は、今は勇次郎と一心同体(正確には二心同体だが)になっている、
宇宙警備隊員ウルトラマンである。
《何かあったのか? じゃないだろ勇次郎っ! さっきからバタバタ倒れている人たち、
口ぶりからすると君の知り合いではないのか?》

494 :背中に付けてるマークはオーガ ◆xyVTS8hijc :03/11/03 23:46 ID:wFYlVJpQ
「ん〜、知り合いっつーか何つーか」
《いや、全くの赤の他人だとしても、だ! この状況でどうしてそこまで無関心な態度を》
「まあ落ち着け。お前、最近始まった実写版セー○ームー○を見てねぇだろ? ここ十年ほどで
TVアニメにおける女性キャラの露出度が鬼のように抑えられていく中、意外にもというか
理不尽にもというか、実写業界であれほどの……」
《待て待て待て待てっ! そのセー○ームー○と、この事件と、どういう関係があるっ?》
「よし、解った。今からホテルに帰って、実写版アニメ版の比較視聴会といこう。銀河連峰遥かに
越えて、遠く離れて地球に一人、なお前を慰める為に。地球へようこそな歓迎会ってことで」
《だから事件の……え? 慰める、って。もしかして私に気を遣ってくれてるのか?》
「たりめーだろ。縁あってこういうことになったんだ。仲良くいこうぜ」
《ゆ、勇次郎……(じ〜ん)……すまなかった。私は、君のことを誤解していたようだ》
「気にすんなって」
こうして。「せっかく勇次郎がこう言ってくれてるんだ、事件のことは後で言おう」と決心した
ウルトラマンと共に、勇次郎はホテルに戻った。
その勇次郎が今、「最初は反発を感じたが、眼鏡&ロングの亜美ちぁんも悪くねぇな♪」という
想いでいっぱいなことなど、光の国のピュアな青年は知るよしもない。
範馬勇次郎。ワガママで気まぐれで地上最強の生物で、ついでに広域ヲタな男であった。

ところ変って徳川邸。刃牙、花山、烈、独歩、渋川の五人が集められていた。
「先日の怪獣騒動は皆も知っていると思うが、またああいう事件が起こった場合に備え、
わしはここに私設防衛隊を組織したい」
何でそんなもんを、何で俺たちが、と全員が言いかけたのを遮って光成が続ける。
「どういう経緯かは知らんが、勇次郎はああいう敵に対抗する力を手に入れたようじゃ。……が、
あいつに任せっきりでは甚大な被害が予想されるのも事実」
そりゃま確かに、笑顔でビルを壊す姿が目に浮かぶな、と一同が納得したところで光成が、
「装備は今、大急ぎで作らせておる。まだできておらんのだが、お前たちには至急出動して貰いたい。
……実は既に、地球人の仕業とは思えん、奇怪な事件が起こっておってな。となるとこれは、


495 :背中に付けてるマークはオーガ ◆NdSzrUvyUs :03/11/03 23:49 ID:wFYlVJpQ
地球を狙う凶悪な異星人の攻撃である可能性が高いのじゃ」
死刑囚どころではない、宇宙からの挑戦者。これに対して無関心でいられるような、あるいは
装備がないからと臆するような者はこの場にいない。
ここに、徳川財団私設・格闘特捜隊……略して格特隊が誕生した。

格闘家たちが、精気を抜かれてバタバタ倒されている。その事件の調査が、格特隊の初仕事となった。
とりあえず独歩・渋川組と刃牙・花山・烈組に分かれて、事件のあった辺りをパトロールしてみる。
時刻は夜、街灯に照らされている主無きダンボールハウスの脇を歩きながら、刃牙が言った。
「異星人かぁ。どんな奴なんだろ。やっぱり手近なところで、火星人かな。タコみたいな姿で、
全身赤くて足がいっぱいで」
「だな。ブリキのUFOに乗って、目にはサングラス手には光線銃。目に浮かぶようだぜ」
「……二人とも。数十年前のポンチ絵レベルの発想だぞ、それ。お前たち本当に十代か?」
花山に同意されたと思ったら、烈にグサリと突っ込まれた。ポンチ絵。考え込む刃牙。
「う〜ん。じゃあ烈さんは、どんな奴だと?」
烈は、我ながら自分の教養には恐れ入る、とでも言いだけな顔をして、
「徳川老の前ではあえて言わなかったが、私は異星人の襲来などという世迷言は信じていない。
被害者の状態を分析すれば、自ずと正確な答えは導き出せる。まずは、どこかでキュウリを
入手することだな。それをエサに、敵をおびき寄せるのが良策」
「キュウリ?」
「そうだ。被害者の症状はおそらく、尻子玉を抜かれたことによるものと私は見ている。
となれば敵は頭に皿、背中に甲羅のカッ……」
と言いかけて、烈は絶句した。花山も、そして刃牙も。
今、前方の突き当たりのT字路を、右から左へサッと横切って歩いていったのだ。
二足歩行はしていたが、明らかに地球人ではない。まるでセミのような顔をして、
両手に大きなハサミを備えていた。微かに「フォッフォッフォッフォッ」と笑い声が聞こえた。


496 :ふら〜り ◆NdSzrUvyUs :03/11/03 23:54 ID:wFYlVJpQ
ゆえあって、私もトリップをつける次第と相成りました。今後ともよろしくです。
というような時にまたまた電波状態の悪化で連投してしまいました。御免です。
トリップが途中で違ってますが、最初の三つは試しにやってみたものですので、
今後はこれで↑お見知りおき下さい。
で。第二話です。原作の第二話と同じく、ヘタするとウルトラマン自身より有名かも、
な星人が出てまいりました。某書の言葉を借りると、「宇宙で最も地球を愛した宇宙人」です。

>>パオさん
あそこからどうやって? と考えていましたが……サムワン、助からなかったんですね。
こうなってみると、既にアミバが死んでいるのが苦しいような。烈がこれから先、「仇は討ったぞ」
とは言えない訳で……バーンを倒した後で墓前報告、とかですかね?
で。ボツネタ、桃と烈の意見の分かれっぷりがいい感じですな。こういうコダワリがあってこその
漢ってもんですよね、やっぱ。この論争は見てみたかったなぁ。


497 :原因:03/11/04 00:05 ID:oW/WKs2o
242 名前:ふら〜り ◆YktFA381qM 投稿日:03/11/03 00:29 ID:brZ8WE8f
つけてみましたっっ!
いい感じだろ?


498 :作者の都合により名無しです:03/11/04 00:13 ID:3c9AF/Q2
乙。
でもあっちとはトリップ違うから、こっちでは必要ないんじゃない?
トリップないほうがふら〜りさんらしいし
まあどっちでもいいけど

499 :作者の都合により名無しです:03/11/04 00:29 ID:Qby/VImy
ボツネタを見て、そういえばまだ喪黒が魔界側にいることを思い出した。
奴、まだ見せ場とかあるんだろうか。

500 :作者の都合により名無しです:03/11/04 00:43 ID:fyA0Hcrr
ふら〜り氏乙。
サブタイトルに爆笑しますた。

501 :作者の都合により名無しです:03/11/04 12:16 ID:x9gYdz5b
パオさんふらーりさん乙。
マロンの偽ふらーり(偽者にさんは付けたくない)が、
しばらく書けないとか書いてあったんでちょっとショックだったよ。
嘘と分かって安心。
これからもお二人とも頑張って。
VSさんとトモさん、早く帰ってこないかな

502 :作者の都合により名無しです:03/11/04 17:23 ID:3c9AF/Q2
トモは新だよ


503 :作者の都合により名無しです:03/11/04 18:29 ID:4jX01N7M
新☆?

504 :作者の都合により名無しです:03/11/04 18:48 ID:x9gYdz5b
ドラえもんの麻雀教室 第二部:ひとりぼっちの新入社員篇

VSさんのサイトに2部のタイトルがあった。
復帰は近そうだ。楽しみ



505 :作者の都合により名無しです:03/11/04 19:18 ID:3c9AF/Q2
大変です!!
私たちの大好きな漫画が読めなくなってしまうかもしれません!!
こんな身勝手なことがあっていいのでしょうか!?
みなさんのご協力をお願いいたします!!

ttp://www.geocities.co.jp/WallStreet-Bull/6372/

みんなマジで選挙行けや(゚Д゚)ゴルァ!!



506 :刃牙ファン:03/11/05 00:30 ID:91eHc3uI
>430
刃牙シリーズでは、技を出すときにその技名を叫ぶ風習はありません。
ただ、周り(もしくは前もって本人)が解説するのみです。

507 :作者の都合により名無しです:03/11/05 12:58 ID:29eKFyY3
ヤムスレでは復活したな。トモ氏。
こっちにも来ないかな。


あと、まとめサイトのゲーム、敵強すぎ。
まだ調整中らしいけど、レベル1で敵オーガなんか勝てねえって


508 :作者の都合により名無しです:03/11/05 15:56 ID:3J5OghiK
こっちのサムワンは印象に残ったけれど、
原作のサムワンはどうなるのだろう‥

509 :507:03/11/05 17:46 ID:QIWFWgaQ
>>507だけど、ゲームで塾長を使えるようにして欲しい。
 勇次郎がいて塾長が出てこないなんて‥


>>508
 多分忘れられてる。

510 :作者の都合により名無しです:03/11/05 19:46 ID:5sAI/+VA
>>508
パオ>板垣はこのスレの常識。
>>バレ氏
ゲーム面白そうですね。俺も参加しようかな
塾長、俺も出して欲しい。技に千歩機構拳はあるのに。

511 :495の続き:03/11/05 21:09 ID:rYAvO+XC
「き、奇怪な。日本のカッパは、中国のとはだいぶ違うようだな」
という烈の呟きには誰もツッコまず、とにかく三人はダッシュ! して突き当たりに到達、
異星人が歩いていった左側を見た。が、確かにたった今歩いていたはずの異星人は影も形もなかった。
くそ、どこいった、と思って反対側を見ると、
「! し、渋川先生っ?」
渋川が、白い顔で倒れていた。慌てて刃牙が駆け寄り、抱き起こす。
「……あいつは、違うんだ……おれたちとは……だ〜れも、勝てねぇよ……」
「先生、しっかりして下さい、先生っ!」
「だってよぉ……分身するわ脱皮するわハサミからビ〜ム撃つわ……暗器とか不意討ちとかいう
レベルの話じゃねぇし……って、ああ……刃牙さんか」
渋川は、今やっと刃牙の存在に気づいたようだ。さ迷っていた視線が、刃牙に向けられる。
「世の中には、わしなど足元にも及ばぬ天才ってやつが、いるもんじゃのう……長生きは
するもんじゃて……」
「いえ先生、先生を襲ったのはたぶん、異星人ですので。天才とかそういう話では」
ちょいと小粋なカッパであるという可能性もあるしな、との声が後ろから聞こえる。
「いや……負けた言い訳をしてしまっては、武道家としてオシマイじゃて……」
「あ、相手が相手なんですから、そんなにしぼむことないんですってばっ」
と渋川を励ます刃牙の後ろから、烈が声をかけた。
「シブカワ。あんたの武道家論及び敵の正体議論はさておき、だ。ドッポはどうした?」
「……夏恵さんに、卵を買ってくるよう頼まれておったのを思い出したとかで……スーパーの
タイムサービスに遅れるから、ちっと走ってくらぁ、と……」
「では、今、一人なのか?」
こくん、と渋川が頷いた。
「バキっ!」
「うん! ……あ、でも、先生が」
花山が、顎をしゃくって言った。
「俺がスーパーまでひとっ走りしよう。お前は烈と一緒に、ジジイを病院へ運べ。俺は後から、
独歩と二人でそっちへ向かう」

512 :背中に付けてるマークはオーガ:03/11/05 21:12 ID:rYAvO+XC
「花山さん……解った、そうしよう。くれぐれも気をつけて」
「油断するなよ、ハナヤマ。カッパは怪力で、相撲の達人だからな」
こうして刃牙たちは二手に分かれ、それぞれの目的地へと走った。
セミのような顔で、両手がハサミで、分身で脱皮でビームで、「フォッフォッフォッフォッ」と
笑う異星人(あるいはカッパ)。正体不明の敵の出現に、刃牙たち格特隊に戦慄が走る。
で。それと同じ時刻、勇次郎withウルトラマンは、ホテルの最上階、勇次郎の部屋にいた。
《あの〜……勇次郎? 私はもう、充分に元気になったから。励まして貰ったから。だからそろそろ……》
「遠慮すんな。まだまだあるぞ。見ろ、このテープの山脈を。ちなみに全部本放送時の標準録画だ。
無論、観賞用にきちんと全話DVD焼きしてある。当時のCMも保存対象だからな。恐れ入ったか」
《いや、だからその、君の力説する土萌ほたるちゃんという女の子が凄く可愛いので
あろうなということは解ったから。だから、》
「まだ当人を見てねぇだろうが。というか、まだ無印の3分の1も見てねえぞ」
《では、あとどれぐらいあるのだ?》
「もうちょっとだ。もうちょっとでほたるちぁんが出て来るから、それまで待て。それとも、
やはり俺の企画した歓迎会なんかじゃあお前は……」
《そ、そんなことはないっ! ……本当に、もうちょっとだな? ならば観させて貰おう》
「おうっ。そうこなくちゃな♪」
無論、M78星雲から来た彼に、セー○ームー○の知識などあろうはずもなく。
「そうと決まれば栄養補給っ。えびせんとポテチ、それにコーラとファンタは基本だな♪」
《ほ、本当に、もうちよっとなのだろうなっ!?》

渋川を病院に放り込み、刃牙と烈はスーパーへとって返した。すれ違いになる可能性もあったが、
一刻も早く四人集まった方がいいと判断したのだ。
人通りのない、喰らい夜道を駆ける二人。ほどなくして、向こうから独歩と花山が走ってくるのが
見えた。どうやら無事らしい。ほっとした刃牙が、お〜いっと手を振ろうとした、その時。
「ドッポッッ!」
刃牙の隣の烈が、叫んだ。独歩の背後に、あの異星人が音もなく降り立ったのだ……まるで、
天から舞い降りたかの如く。


513 :背中に付けてるマークはオーガ:03/11/05 21:14 ID:rYAvO+XC
独歩が、気配に気付いて振り向いた時にはもう遅く、異星人のハサミから発せられた光線を浴び、
一瞬にして凍りついてしまった。いや、「氷」があるわけではないのだが、全身が青白くなって
カチーンと硬直してて、凍りついたとしか言いようがないのである。
刃牙と烈が慌てて二人の元に走る、その間に花山が異星人に殴りかかっていた。花山の必殺の、
大きな拳が唸りをあげて異星人を襲う。すると異星人は、
「フォッフォッフォッフォッ……」
両肘を曲げてハサミを上げた独特のポーズで、独特の笑い声を上げながら、すううぅぅ……っと、
まるで地面を滑るかのように動いて、花山の拳をかわした。のみならずその動き、ゆっくりと
したその動きに、なぜか無数の残像がついて見える。異星人はすぃ〜っと花山の周りを一周する、
と、花山の周りをぐるりと、十人以上の異星人たちが取り囲んだ。
「っ!?」
さすがの花山も混乱して、きょろきょろ。すると後ろから、大きなハサミで思いっきり、ドツかれた。
んの野郎おおぉぉっ! と花山は激怒して背後のそいつに殴りかかったが、それはもう残像。再び
背後の異星人が、今度はハサミを広げて、中から小型爆撃弾を連続発射した。
花山の、無防備な後頭部に向けて、絨毯爆撃。

ちゅどどどどどどどどおおおおぉぉぉぉんっ!

「は、花山さんっっ!」
刃牙と烈が辿り着いたのと同時に、花山は目をしろくろさせて、倒れ伏した。
後頭部から、ぷすぷすと煙を上げて。
「あ、あの花山さんを、こんな簡単に……」
異星人は残像を消して、フォッフォッと笑っている。額に汗を浮かべる刃牙。
すると烈が、ずいっと進み出た。
「下がっていろ、バキ。異種族とのファーストコンタクトでは、相手が何をしたとしても、いきなり
こちらが好戦的に出てはいかん。向こうの誤解や、あるいは友好表現ということもあり得るからな」

514 :ふら〜り:03/11/05 21:19 ID:rYAvO+XC
え〜、お騒がせしました。>>498さんの
>トリップないほうがふら〜りさんらしいし
この御言葉に、ドたまカチ割られたような衝撃を受けまして。結局、元に戻しました。

それにしても。私は某所でオリジナルも書かせて頂いておりますが、こうしてパロディを
やっていると、オリジナルを書いてた時には解らなかった欠点が見えてきます。あるいは、
オリジナルを書いてた時にはどうしても解決法が出てこなかった問題点が、無意識の内に
氷解できてたりとか。
という訳でこのスレには、また新たな意味で大感謝です。まだまだ未熟なれど、あっちとこっちと双方で、
少しずつでも己の技術に磨きをかけていきつつ、書かせて頂く所存にございます!
……その為には、先輩方の作品を見て学ぶことも重要。&単純に楽しみに、
待ってますよっっ♪

515 :作者の都合により名無しです:03/11/05 21:34 ID:20GFGO6p
ふらーりさん乙。
あっちもこっちも頑張って下さい。
なんか最後の「♪」がいつも微笑ましいな

516 :魔界編 39話:03/11/05 23:03 ID:zBrPe52y
>>481
約束の日の朝が来た。九十九のパーティとの合流の日である。彼らは無事であろうか。
ほんの少し過ぎる不安を、軽く首を振って払うニコ・ロビン。
今は九十九たちよりも、目の前の男である。烈 海王が臥せったまま目を覚まさないのだ。
 「烈はまだ目醒めないのか。今日は約束の日だというのに」
剣 桃太郎が部屋に入ってロビンに尋ねる。桃とロビンは交代で烈を看ていた。
その問いにロビンが応える前に、ベッドの男が細い声を出す。無理に絞り出す様な声で。
 「そうか、出発の日か。起きねばな。うぐうッ・・!」
胸を抑えてうめく烈。肉体は全快では無い。どころか、並の人間なら絶対安静の体である。
 「まだ動くのは無理よ、烈。私と桃で合流するわ。せめて、ここでもう一日休んでいて」
烈 海王はロビンに微笑む。だがその目は、断固として拒否する強い光に満ちている。
 「今のわたしには、痛みはありがたい。たとえ一瞬でも、・・忘れられるからな」
気を絶する前、烈 海王は泣いていた。愛弟子の死の哀しみに。救えなかった己の無力さに。
男が、しかもこれほど強い男がここまで泣くのか、という程に泣いていた。
そして気を失った。まるで深すぎる哀しみから逃れる為、自らブラックアウトするように。


517 :魔界編 39話:03/11/05 23:11 ID:zBrPe52y
>>516
常人なら2ヶ月は入院せねばならぬケガであった。しかし、当の男は目の前で笑っている。
 「わたしも行くぞ。わたしは、闘う事しか出来ぬからな。死ぬ寸前まで、闘い抜く」
そう言って快活に笑う烈。今はその無理な明るさが、逆に哀しく見える。桃は烈を見て思う。

おそらく。烈はその言葉通り、闘うだろう。戦神のように、闘鬼のように。命尽きるまで。
自らの肉体の損傷など、全く意に介さず。闘って戦って、最後まで斗い抜いて。そして。
 (お前はまた、傷付くのだろうな。いや、自らを傷つけるのだろうな)
烈がこの世で一番赦せない存在。それはアミバでも無ければ、大魔王バーンでも無い。
そう。一番赦せないのは・・。烈 海王。自分自身。サムワンを救えなかった、自分。
桃のまぶたに、烈の闘う姿が思い浮かぶ。多くのモンスターを蹴散らす姿。だが決して。
勇ましさは感じない。あるのは悲壮感である。殺してくれ、と叫びながら闘っている様な。
まるで自傷行為、いや自殺行為の様な戦闘を繰り返すだろう。烈海王とはそういう漢だ。
自分を傷つけ、痛め付ける事で、せめてサムワンへの贖罪としようとするのであろう。
死≠ェ烈を赦すまで。桃はほんの少し目頭が熱くなる。心の内でぽつり、と言う。
 (本当に・・。バカな男だ)

目の前で烈が着替えている。ロビンの制止も聞かず、20キロ先の合流先に赴こうとする烈。
桃は思う。死なせはしない。せめて、バーンの前に辿り着くまで、犬死にはさせられない。
この、不愛想だが心優しい蛮勇を。この、不器用だが隣にいる事が誇らしい相棒を。

こうしてニコ・ロビン、剣 桃太郎、そして烈 海王のパーティは旅発った。約束の場所へ。
そして物語の時間は、ほんの少し過去へ遡る。9日前の朝へ。舞台は地上。人間界。



518 :パオ ◆xlRCijGdJ6 :03/11/05 23:17 ID:zBrPe52y
本当は40話を数レス書こうとしたのですが、眠い。
明日からしばらく休みなんで(要はもう会社止めたという事です)
明日の日中書けたら書きます。再来週の月曜から良くて週2ペースになるんで、
出来るだけ進めときます。80話位までで終わるといいなあ。あと年内。

それからバレさんのゲーム面白そうですね。私も来週くらいから参加しようかな。

519 :作者の都合により名無しです:03/11/05 23:30 ID:ISronx4K
こっちは盛り上がってるな。
それに比べてヤムスレは廃れ(ry反物質

520 :作者の都合により名無しです:03/11/06 00:16 ID:LQMKL2hl
パオ氏、ふら〜りさん乙。
ふら〜りさん、あっちってどっち?
>>519
ヤムスレは移転先に失敗したんじゃないかな。
次スレから、ヤムスレも少年漫画板にくればいいのに

521 :作者の都合により名無しです:03/11/06 00:29 ID:LlSqRQbm
ヤムスレってどこに移転したの?

522 :作者の都合により名無しです:03/11/06 01:11 ID:+tAlkyTk
>>521
ラウンジクラシック

523 :作者の都合により名無しです:03/11/06 01:21 ID:LlSqRQbm
ありがと
なんであんなところへ?

524 :作者の都合により名無しです:03/11/06 02:51 ID:y/J5yhr2
ドラゴンボールは懐かし漫画板の範疇だから、ここへは来れなかったんじゃないかな。

525 :作者の都合により名無しです:03/11/06 03:31 ID:cNgmswae
正確に言えば、懐かし板から強制移転を食らってマロンに移動した事。
そもそも、少年漫画板でスタートしてから転々としていたスレであった事等々・・・

なぜ、ラウンジなのかはいけば説明が書いてある

526 :バレ:03/11/06 08:34 ID:Hf0s7yhf
最近やや更新遅れ気味で申し訳ありません。
>>507
その点については調整中ですので容赦を。
オーガ、朧、赤カブト、バーン。この辺りは普通に戦ってもまず勝てないように
作ってます。

>>510
塾長は狂言回し的役割で出そうと考えてます。

>パオさま
サムワン。。。(泣
しかし、最後のエピソードはよかったですね。ああなると、逆に助からない方が
今後のストーリに深みが出て良かったとか思ったり(非情)。
あと、勝手にあんなゲーム作って申し訳ないです。


527 :作者の都合により名無しです:03/11/06 11:00 ID:mq1Dgowm
バキスレにしたって、パオ、VS,ふら〜りの三氏でもっているからな。
パオ氏は今月から余り書けなくなるようだし。
この際、ヤムスレと合体するってのもありかも。

528 :作者の都合により名無しです:03/11/06 14:33 ID:PgJ0lwId
パオ乙。
ふら〜り乙。
VSさんも復活して。

>>505
亀レスだが、この板に選挙に関心もっている人間は少ないだろ。
第一、まだ選挙権ない人も多い

529 :作者の都合により名無しです:03/11/06 17:08 ID:J7SRetFp
ヤムスレみたいな糞スレと合体するんなら、このスレ終了させたほうがいいと思います

530 :作者の都合により名無しです:03/11/06 18:42 ID:8fq7cgES
>>527
総合ssスレにというなら、ありかもな。>合体
向こうがどういうか知らんが


531 :作者の都合により名無しです:03/11/06 19:33 ID:AjdpW595
>バレ様
バーンまで出るのか。ゲームすごく面白そうですね。
塾長はやはり別格か。

ヤムスレとの合体はいらない。罵り合いになる。
しかし、ヤムスレ今、マジで人いないな

532 :作者の都合により名無しです:03/11/06 19:38 ID:AjdpW595
ドラえもんの麻雀教室 第二部:お相撲さん篇  
VSさんの麻雀の第2部。コロコロサブタイ変わるなw
もうすぐ執筆再開らしい。嬉しい。

しかし復帰はえーなw

533 :作者の都合により名無しです:03/11/06 19:39 ID:n3q0A/sz
元々ヤムスレにはポテンシャルがなかった。
バキスレとは段違い

534 :作者の都合により名無しです:03/11/06 19:57 ID:Y0O6aW+p
>510
痛え・・・
信者にも程がある。

535 :ドコモ:03/11/06 20:51 ID:PDQ4JF7s
アボアボアボ
534死ね

536 :あぼーん:あぼーん
あぼーん

537 :ドコモ:03/11/06 21:16 ID:PDQ4JF7s
534この掲示板から出てけ。さっさときえろ


538 :ドコモ:03/11/06 21:20 ID:PDQ4JF7s
あああああああああ

539 :作者の都合により名無しです:03/11/06 21:22 ID:8zPUR8K4
>地球最大のオンラインストア☆Amazon☆ 【7】
ttp://etc.2ch.net/test/read.cgi/shop/1068043601/
>
>
>109 おかいものさん 03/11/06 20:00
>大体、いい大人がワンピースなんか読むわけないしね。
>漫画はせいぜい中学生くらいまででしょ。
>ましてや社会人でFFやるなんて、生きてる資格ないよ。死んでいいよ
>

この発言をしているのは 高 校 生 らしいです。
祭り中ですので貴方の意見をお待ちしています。

540 :荒し屋本舗:03/11/06 21:42 ID:5wLU+XS2
はい、ぼつ。ふぁっちゃんぺいしょん

541 :魔界編 40話:03/11/06 23:06 ID:QWB9jtyR
【第40話 逆襲のザボエラ】 >>517

九十九とロビンのパーティに分かれて2日目の朝。厳かさと不気味さが同居する、魔界の空に舞うバーンパレス。
そのVIPルームにて。静かに佇む3人の戦士と、怪しげな笑いを浮かべた背広の男が立っていた。
 「ほ〜っほっほっほ。これは壮観ですな。魔界3強≠ェ揃い踏みとは」
怪しげな背広の男、喪黒 福蔵が愉快気に笑う。しかし、決して目は笑っていない。何者にも彼の心は読めないのだ。
 「オレは神眠る墓所≠ヨ向かう。予感があるのだ。オレの望む、激闘が待つ予感が」
3強の中でも一番の巨漢である、剛炎のネオ・ヒューム<Aドルフ・ゴードンが席を外そうとする。喪黒は言う。
 「ゴードン様。これを持っていきなさい。最も、もう中身のエネルギーはバーン様に献上済みですが」
喪黒がゴードンに渡したビデオテープ。飛影たちが求める黒の章≠ナある。ゴードンは退室しながら喪黒に言う。
 「誰が真の炎の支配者か。激闘にこの身を焼き尽くしたいものだ。 ・・あの、獄炎の使い手と」
 「ほっほっほ。ゴードン様には相変わらず迷いはありませんな。剛直過ぎるほど、真摯な武人です」

バタン、と扉の閉まる音が響き渡る。残されたのは喪黒と魔界3強の残りの2人。その内の一人が、喪黒に言う。
 「変わらぬな、ゴードンは。羨ましい。 ・・私も下がって少し休むとする」
声を発したのは仙人中の仙人、聞仲(ぶんちゅう)。禁鞭≠ニ呼ばれる宝貝を持つ男である。喪黒は尋ねる。
 「おや聞仲様。人間どもの討伐部隊には興味は無いので?」
 「討伐部隊の中に、神剣に目覚めた男がいるらしいな。私の禁鞭≠ニ闘う時が来るかも知れぬ」
 「ほっほっほ。神魔剛竜剣≠ニ禁鞭≠フぶつかり合いですか。神の武具同士、これは見物です。
  ですが今その神剣の男は、アミバ様の街に滞在中。アミバ様の手に掛かる事も考えられますな」
 「あんな愚物に殺られるようでは話にならぬ。喪黒。バーン様に聞仲は下がったと伝えておいてくれ」
取り残された喪黒 福蔵と、最後の魔界3強、黒コートの男。しばらくの静寂の後、黒コートの男に喪黒が尋ねる。


542 :魔界編 40話:03/11/06 23:07 ID:QWB9jtyR
>>541
 「ですが、不思議ですな。あなたがバーン様の下に付くとは。ゴードン様は私欲無く、闘いのみに生きる方。
  聞仲様はバーン様と契約を交わされています。 ・・このお2人が、バーン様の下に付くのは分かる。
  でもあなたは誰かの下など耐えられないと思いますが。究極の生命体≠ノまで進化したあなたが」

喪黒のその言葉を聞き、ギリリと歯噛みをする黒コートの男。天を仰ぎ、激高する様に雄叫びを上げる。
 「頂点は常に一人! それは決してバーン等ではないッ!! この、このカーズ様こそが相応しいいイッ!!」
最初は雄々しく吼えていたカーズ。しかし、次第に忌々しげに表情が変わっていく。右手で胸を掴みながら。
 「バーンめ・・。このカーズの肉体の中に、忌まわしき爆弾を仕込みおった・・」
喪黒はその言葉に全てを理解する。このプライドの異常に高い、究極生物が大魔王に従っていた理由を、である。
 「ほっほっほ。そうですか。あなたの体内には、魔界の超爆弾黒のコア≠ェ仕込まれているのですな?
  いくら不死身のあなたでも、体内であの爆弾が爆発すれば、ひとたまりも無いでしょうから」
黒のコア*wヘをその内部に蓄え、超爆発を起こす忌まわしき破壊兵器。容量ギリギリまで魔力を蓄えると、
大陸一つを吹き飛ばすことが出来る。バーンはカーズにこれを仕込み、絶対に逆らえぬ様にしていたのだ。

 

543 :魔界編 40話:03/11/06 23:09 ID:QWB9jtyR
>>542
「バーン様はそれほどあなたの力を買っているのでしょう。人間界制圧の為に、あなたが必要なのです」
 「フン、人間など。どうしてバーンはそこまで慎重になる? 今の戦力で人間界など、充分叩き潰せるろうに」
 「ほっほっほ。人間を舐めてはいけません。確かに力は魔界3強の方が遥かに上でしょう。ですが、情念。
  人間の心の奥にある情念とは、意外に力を発揮するものです。自分の実力以上に。それに」
 「それに何だ。まだ人間には何かあるというのか」
 「ほっほっほ。もし、世界の果ての意思≠ェ人間に力を貸すとすれば。魔王軍は敗れるのかも知れません」
 「世界の果ての意思=H 何だ、それは。 ・・それに喪黒、貴様は何者だ? 正体が知れぬ」
 「ほっほっほ。まあいいじゃないですか。いずれ分かりますよ、いずれ」

沈黙が訪れるカーズと喪黒の間。喪黒が不意に思い出したように笑う。
 「ほっほっほ。私とした事が迂闊でした。バーン様への伝達事項がありました。ザボエラが、出撃したと。
  人間界へ、異世界の機神=E・。モビルスーツ4体を率いて」
  

544 :パオ ◆xlRCijGdJ6 :03/11/06 23:12 ID:QWB9jtyR
うーん。また余り書けなかった。明日は多めに書きます。すみません。
あと、私もバレさんのゲームに参加し始めました。キャラは羅刹で、空手家。
面白いです。バレさんありがとう。

545 :作者の都合により名無しです:03/11/07 00:11 ID:7EmZg3yJ
最後の一人ってカーズか。強過ぎるだろw
飛び影対ゴードン、桃対聞中は確定っぽいな。
もう少し多めに書いてくれ。

546 :作者の都合により名無しです:03/11/07 00:47 ID:B+/wMC5r
バレさんのHPのゲームは、話した事も無い相手に
奇妙な親近感が生まれてくるな。

547 :作者の都合により名無しです:03/11/07 01:33 ID:CGKqUrrL
カーズは黒の核が誤作動するとかしない限り、倒せないっぽ。

548 :魔界編 40話:03/11/07 10:21 ID:m+e8zAUs
>>543
 「ワシが男塾塾長、江田島 平八であるッッ!!」
人間界・影道の塔、早朝6時。恒例行事となりつつある、人間界総司令・江田島の怒号が響き渡る。
 「またか。好い加減にして欲しいわさ。あの大声で叩き起されるのは、辛いわさ」
ビスケが目を擦りながら布団から這い出る。毎朝毎朝、この塔の住人はこの怒号が目覚まし代わりだ。
しかし、不思議な物である。朝、江田島の気合によって起されると、朝からやる気が満ちてくるのだ。
江田島の圧倒的なオーラが、そうさせるのだろうか。人の上に立つ事を宿命付けられた男の氣=B
 (全くかなわないわさ。江田島でなければ、この集団の統制は取れないわさ)

ビスケは静かにため息をつく。自分でも、松尾 象山でも、影道総帥でも、徳川 光成でもダメだ。
この個性的な集団を率い、人間界を引っ張ることが出来るのは、この世で江田島 平八ただ一人である。
強力なリーダーがいるという事は、組織にとり強みでもあり、弱みでもある。もし江田島がいなくなれば。
 (人間界は内側から崩壊するかも知れないわさ。魔界の軍勢と戦う前に)
つまり、とビスケは思う。江田島を最前線に出してはならない。無論、彼は単独の戦闘でも最強である。
しかし、もし江田島が倒れた時、その代わりになるものがいない。失う訳にはいかない人材なのだ。
 (人の気も知らずに、気楽なモノだわさ。まあ、その懐の深さが良いんだけど)
江田島は上半身裸になって、500キロ以上ものバーベルを、鼻歌混じりに上げ下げしている。
 「わっはっは。天気晴朗にして、我が意気極めて高し。魔界ども、いつでも懸かって来るが良いッ」



549 :魔界編 40話:03/11/07 10:22 ID:m+e8zAUs
>>548
その内に、江田島の気合に叩き起こされた戦士たちが、次々に庭に出てくる。主に男塾塾生だが。
朝から気合の入った鍛錬が続く。江田島は笑いながら塾生たちに胸を貸している。全く相手にならない。
一騎当千の塾生たちが手も足も出ない。数十人懸かりでも、江田島の息一つ切らす事が出来ない。
 (全く、化け物だわさ。 ・・それにしても、人数が少なくなったわさ)
関が原の決戦の前は、この倍以上の人間がいた。死天王たちの強者もいた。ビスケは暗くなる。
 (戦線離脱者が多すぎるわさ。それも強者ばかり。 ・・象山は、勇次郎を追って出て行ったし)
今、敵が総力戦を仕掛けてきたら厳しい。伊達や赤石にしろ、先の決戦での傷が深い。戦力は以前の半分以下。
強者のほとんどは、ベッドでの療養を余儀なくされている。幹部の影道総帥や、塾生最強の大豪院 邪鬼も。
 (暗くなってはいけないわさ。アタシは幹部だわさ。上の人間の不安は、下に伝わるものだわさ)

しかし、ほんの数十分後、ビスケの不安は的中することになる。ザボエラの搭乗するモビルスーツ・グフ。
そしてグフに率いられるモビルスーツ・ザク3体。異世界の機神≠S体が、人間界に襲撃を掛けたのだ。



550 :魔界編 40話:03/11/07 10:57 ID:m+e8zAUs
>>549
 「ふひゃははははッ。今度こそ最後じゃあ、人間どもめ。そしてワシが魔界の大幹部じゃあッ!!」
下卑た笑いを浮かべながら、ザボエラのモビルスーツ・グフが行く。その小さな肉体は、グフのコクピットに小さく収まっている。
グフの後ろから、ザク3体が後を追って附いて来る。搭乗しているのは、ザボエラの配下の中でも、特に魔力の高い魔導士である。
20メートル近い巨体は鋼鉄で覆われている。そして、ザクは各々巨大なマシンガンと斧を手にしている。グフはムチが武器である。
 「人間どもめ。ワシがバーン様に代わって、天誅を下してくれるわあッ!! おっとその前に、念には念を入れんとな」
ザボエラが悪魔の目玉を呼び出し、何事か確認をしている。 ・・そして勝利を確信したかの様に、ニヤリと笑った。

 「な、なんじゃあ、あの化け物は・・」
男塾一号生・富樫 源次がその姿を見て絶句する。目の前の鉄(くろがね)の巨体。想像を絶する圧倒的な存在感。禍々しさ。
巨大なモビルスーツ4体が、全てを睥睨する様に戦士を見下ろしている。そして、中心にいる一体の青い巨体から声が響き渡る。
 「ふひゃはははッ。ワシは魔界の大幹部ザボエラじゃ。先日は世話になったのう。貴様ら、全員死刑じゃあッ。ひゃははははッ」


551 :魔界編 40話:03/11/07 10:58 ID:m+e8zAUs
>>550
そのザボエラの一声を合図に、後ろの緑色のモビルスーツが、手にしたマシンガンを一斉掃射する。轟音と共に、破壊される森。
影道の塔がボロボロになっていく。しかし塾生は声も出ない。余りにも違い過ぎる。攻撃力が、である。一号生・伊達 臣人がうめく。
 「面白え。今度こそあの世に送ってやるぜ。その薄汚ねえ鉄の棺でな」
槍を携え、戦地に赴こうとする伊達。しかし塾生たちが伊達を必死に止める。伊達のケガも深い。闘えるほどの状態ではないのだ。

モビルスーツたちが、人間界の本拠を蹂躙していく。ビスケは歯噛みをしながら、策を考える。 ・・そうだ。ビスケは電話を取る。
 「光成の屋敷か? すぐに光成に繋ぐわさ。光成の力で、自衛隊の空軍を動かして欲しいわさ。何ッ? 繋げないだとッ?」
徳川 光成の力で、援軍を当て込んでいたビスケは呆然とする。屋敷だけではなく、携帯電話にもダイヤルをする。 ・・出ない。
 (光成、やっぱりアンタ・・。アタシたちを)
ビスケの胸の内に、光成への不信が再度湧き上がる。だが、今はそれどころではない。目の前のカタストロフをどう凌ぐか、である。
しかし考えても策は出ない。 ・・いっそ、総掛かりで一戦を戦うか。しかし、例え勝っても甚大な被害が出るだろう。どうする?
その時。ビスケの目に、信じられない光景が飛び込んでくる。影道の塔のてっぺん。豪壮な鎧武者の姿が。その鎧武者は大きく叫ぶ。
 「存分に掛かって来るが良い、物の怪ども・・。ワシが男塾塾長、江田島 平八であるッッ!!」
 

552 :パオ ◆xlRCijGdJ6 :03/11/07 11:00 ID:m+e8zAUs
ザクさんと被ってしまうけど、散々前フリしてたネタなんで。
また夜書けたら書きます。

553 :作者の都合により名無しです:03/11/07 11:46 ID:7EmZg3yJ
別にザクなんていいよ。逃げた奴の事なんて気にしなくて。
あと、面白いのはいいけど、行の長さ一定にしてくれないかな。
毎回違う

554 :作者の都合により名無しです:03/11/07 13:12 ID:z6UzoHhP
ゴードンってのは誰?
魔界3強の一人だから強いんだろうけど。

555 :作者の都合により名無しです:03/11/07 13:54 ID:CGKqUrrL
>>554
『バロン・ゴング・バトル』っていう、バトロワ描いてる人が前に描いてた作品のキャラ。
ネオ・ヒュームという超人類で、巨大鯨を蒸発させるほどの力を持つ。

556 :513の続き:03/11/07 14:49 ID:k2v99RXE
「ファ、ファーストコンタクトって。それじゃどうすれば」
「我が師、劉海王より聞かされている。カッパなる種族の言語について、少々な」
いやだからこいつのどこがカッパなのでしょうか烈さん、というバキの問いかけを察してか烈は、
「案ずるな。確かにこいつは皿も甲羅もない、少々奇異なカッパだが。何とかしてみせる」
と、刃牙を安心させるように軽く微笑んで、それからキリっとした顔になって、異星人に向かった。
異星人は、なぜか動かずにこちらをじっと見ている。烈がその異星人に向かって、口を開いた。
「♪カッパ、カッパ、カッパ巻き巻きっ♪」
「……」
「高度過ぎたか? では……♪かっぱ、かっぱ、かっぱまきまきっ♪」
「……」
異星人は、しばし考えた後、倒れている花山に目をやった。そしてその上に跨ろうとした……ら、
そのまままるで水に潜るように、花山の体の中に入り込んでしまった。
言葉を失う刃牙と烈の前で、花山がむくりと立ち上がる。だがその目の異様な光は、感情のない瞳は、
明らかに花山のものではない。
「君たちは、この星の原住民だな? 私はバルタン星人という」
花山の声だ。どうやらあの異星人(バルタン星人というらしい)に操られているようだ。
その花山が、烈の方を向いて抑揚のない声で言った。
「君のカッパ語は、解りにくい。よって、この男の脳髄を借りて人間語で会話する」
「なにっ!? くっ、やはり師の指摘どおり、『PA』の発音がまだ甘かったか!」
「そういうことだ。まだまだカッパくんふ〜が足りないな」
歯軋りする烈。見下す花山。……きょろきょろしている刃牙。
刃牙は、バルタン星人と烈と、どっちにどうツッコむべきか悩んでいるのだ。両方共に、
あまりにもいろいろ、ツッコむことがあり過ぎて。だがツッコもうにもそのタイミングを
逸したのでーーその内刃牙はーーツッコむのをやめた。
「我々は星間観光旅行をしていた。その留守中に、我々の母星で、ある科学者が核実験を行ったのだ」
「核実験? そんなのがよその星でもあるんだ」
「むう。米帝許すまじ。のーもあヒロシマ」
とりあえず刃牙は、もう烈の言うことなど耳に入れてない。

557 :背中に付けてるマークはオーガ:03/11/07 14:52 ID:k2v99RXE
「その科学者は、画期的な侵略兵器を開発するという美談を吹いていたが、豪快な大失敗を
ブチかましてくれた。おかげで我々は宇宙の放浪者。ついでに言うと、その科学者というのは
私の祖父だったりするのだ。なかなか悲劇だろ。るーるるー♪」
「……」
「るーるるー♪ か。二つ目のるの音程が、いまいちむぐっ」
烈の口を塞いで、刃牙が言った。
「事情は解った。けど、あんたたちはどうして格闘家を襲ったりしたんだ」
「我々の宇宙船が、この星の近くで故障したのだ。その修理の為に」
と花山が、手を開いて見せた。そこに、小さな水晶がある。
「この水晶に、格闘家のエナジーを溜める必要があったのだ。今、その眼帯の男ので溜まりきった」

刃牙たちから少し離れた、曲がり角の向こうで。
「聞いたか隕石。意外なところで今回の事件と、セー○ームー○が類似してたぞ。予習してて
良かっただろ? 人間、どこで何が役立つか判らんもんだ」
《予習も何も……まあいい。それより勇次郎、なぜ君はそんなことをしているんだ》
勇次郎は、刃牙たちに見つからないよう身を隠したまま、聞き耳を立てていた。ついさっき
スーパーで買ってきた、えびせんの袋に手を突っ込みながら。
「覚えとけ、隕石。この星には『ヤジ馬』という言葉がある。そして、『世の中に 何の楽しみ
なかれども 隣の騒動 それが幸せ』という格言もな」
《それは、かなりの高確率で、格言という言葉には当たらないと推測するが》
「いんだよ、細けぇことは」
勇次郎は、えびせんの粉がついた指をひと舐めすると、また刃牙たちの会話に耳を傾けた。
「さっき病院で聞いた。命に関わるとまではいかなかったけど、渋川先生はかなり衰弱して
たって話だった。エナジーを奪う他に、方法はなかったのか?」
「命、に、関わる……? 解らない。命とは何か」

558 :背中に付けてるマークはオーガ:03/11/07 14:53 ID:k2v99RXE
刃牙は、少し考えて、
「事情が事情だから、無闇にあんたたちを地球から叩き出したりはしたくない。あんたたちが、
地球の風俗習慣に馴染んで、地球の法律をちゃんと守るっていうんなら、移住は不可能じゃない
と思う。で、あんたたちの数は?」
「20億3000万ほど」
ぷはっ、と烈が刃牙の手から脱出して、
「話にならん! 今地球の総人口が二十二億だというのに!」
頭の中が昭和四十年代な烈。花山が、相変わらず淡々と返す。
「君の考えを斟酌するつもりはない。天の川は太陽系を叱り殺すのだ。宇宙船の修理を
するだけの予定だったが、意外と住み心地が良さそうだったのでな。我々はこの星を貰う」
「何っ?」
「話は終わりだ」
花山が、ばたっと倒れた。バルタン星人が、立っている。と、そのバルタン星人が、みるみる
巨大化して……あっと言う間に、あのベムラーと同じくらいの、大巨人になってしまった!
「フォッフォッフォッフォッ……」
刃牙たちを見下ろし、バルタン星人が笑う。刃牙も烈も、このサイズ差ではどうしようもない。
とその時、彼方からばたばたばたばたと、光成が駆けて来た。
「遅れてすまんかった! たった今、装備品第一号が完成したぞ〜い!」
刃牙たちのそばまで来ると、光成はバルタン星人を見上げて、
「図体ばかり無駄にデカい、えいりあん風情が! 地球人の叡智を思いしれい! ポチッとな!」
懐から取り出した、リモコンのようなものにたった一つついているボタンを、やたら嬉しそうに押した。


559 :ふら〜り:03/11/07 14:57 ID:k2v99RXE
カッパの歌、うろ覚えだから全然違うかも……まぁご存知の方がおられるかどうか? ですケド。

>>パオさん
烈たちのこと。……う〜む。前回の感想レスで、仇討ちのことしか頭になかった自分が恥ずかしい。
烈も桃も、どこまでも重くて渋くて。かっこいいけど、いつかどこかで救いがあらんことを。
魔界の戦力のこと。究極生物やらモビルスーツやら、どんどん膨れ上がってきた感じですね。
人間界側にも、何かこうスゴい新戦力が出るんでしょうか? 今のままでは、だいぶヤバそう
ですが……いくら塾長がいるとはいえ。

>>520
すみませんがヒミツです。でもいずれ、「これはバキスレの勇次郎と刃牙だっっ」とか念じつつ
オリキャラを書くつもりです。ので、いつかどこかでご覧になられて、「あ、これは
もしかして、ふの字?」となるかもしれません。……とはいえ2ちゃん外どころかネット外の
ことですので、520さんに見て頂ける可能性は天文学的ですが。

560 :作者の都合により名無しです:03/11/07 15:32 ID:NOjRvJno
>パオ氏
塾長ついに大暴れか。人間界の顔なんで、カッコ良く書いて下さい。

>ふらーりさん
「あっち」って、ジョジョスレの事じゃなかったのか。こっちにも掲載して下さい。

>>554
「KANON」というゲームのキャラクター。「うぐう」というのが口癖。強い

561 :作者の都合により名無しです:03/11/07 17:33 ID:SyK7DP9f
パオ氏、ふらーり氏乙。
ゴードンはマイナーだけど大好きなキャラなので、ヘタレさせないで下さい。
かっぱの歌はカッパッパーのお酒のCMしか知りません。
>>560
うそつくんじゃねえ。笑ったじゃねえか。

562 :作者の都合により名無しです:03/11/07 19:09 ID:c98bsL+a
魔界編楽しいです。パオ様感謝。
ところで、40話で自衛隊〜ってでてきましたが、この世界では近代兵器は
どういう位置づけなのでしょう。
原作の時点で銃器が通じないキャラクターも出ていますが、やはり、
近代兵器は強いとおもいますが。




563 :作者の都合により名無しです:03/11/07 19:38 ID:BUkZ56Kv
江田島vs勇次郎
九十九vs刃牙
飛影vsゴードン
桃vs聞仲
ニコvsヒソカ
鷹村vs赤カブト

バーンとカーズは誰が相手をするんだろう?

564 :作者の都合により名無しです:03/11/07 19:44 ID:CGKqUrrL
象山はスルーかよ

565 :バレ:03/11/07 20:14 ID:Rl+ajzIu
>パオさま
 カーズにMS、色々と展開してきましたね。
 「異世界の機神」という台詞から、ルーンマ○カーと勝手に予想してました。
 それと、ついに塾長の出陣!
 ですが、ビスケの前ふりが気になります。塾生を人質にとられて、
 嬲り殺しパターンかも。(多分死なないでしょうが)ザボエラ許すまじ。
 あと、最後にログ消失申し訳ないです。 

>ふら〜りさま
 魔界編のザボエラ襲撃の後に、ふら〜りさんのバルタン星人襲撃。
 同じくらいの危機のはずなのに、温度差が全然違う(笑
 >かっぱの歌
 「かっぱまき」のOPですね。
 公式サイトから視聴できますので、興味のある方は是非に。
 ttp://www.dreameggs.com/kappamaki/cd.html
 かっぱまきマキ♪
  かっぱかぱっぱ、かっぱーかかっぱ‥
 
>562
 「エヴァ」「ゴジラ」における自衛隊の位置付けと同程度
 (足止め程度にはなるが、結局やられる)ではないかと。


566 :作者の都合により名無しです:03/11/07 20:50 ID:akQeZHdS
ヤムスレは盛り上がってますな(核爆

567 :荒し屋本舗:03/11/07 21:42 ID:K52FSzan
566お前がいると話が盛り上がんない。消えて

568 :ドコモ:03/11/07 21:45 ID:zkYypWjA
567に賛成。さっさと消えろよな

569 :あぼーん:あぼーん
あぼーん

570 :あぼーん:あぼーん
あぼーん

571 :ドコモ:03/11/07 22:11 ID:zkYypWjA
566死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね

572 :あぼーん:あぼーん
あぼーん

573 :ドラえもんの麻雀教室 第二部:03/11/07 22:54 ID:3su7ZbfC
最終電車から降り立った数人の客が改札をくぐると、駅構内は滲み込むような
静寂に包まれた。
通りを歩く人影もほとんどない。必要以上に明るいコンビニの照明が、日曜日の
夜更けの商店街に一層寂しい陰影を落としている。明朝までの僅かな時間を
名残惜しんで、世界の全てが声を殺して泣いているかのようだ。

そんな中、煌々と明かりのついた幾つかのビルの窓からは、さざめくような
笑い声が漏れ聞こえてくる。ポンやチーの掛け声と共に、ピシ、パシという
乾いた音が夜のしじまにこだまする。雀荘である。
月曜日?何それ? ツーキンラッシュ?プロレスの技?
彼らの辞書には、勤労意欲の文字はない。どの店のどの卓も、麻雀という名の
魔物に魅入られた男女で大賑わいだ。雀荘の夜は、まさにこれから始まろうと
している。

社会の例外とも言うべき雀荘だが、駅前雀荘『ノースウエスト』は例外の中の
そのまた例外である。寿命間近の裸電球が弱々しく明滅を繰り返す店内には
マスターもいなければ店員の姿も見えない。ガランとしたフロアの隅っこに
積み上げられたゴミ袋の横で、たった一組の客がそれでも麻雀牌を叩き合い
一応の盛り上がりを見せている。男三人に女一人の混成パーティだ。

「リーチ」

黒シャツ姿の男がリーチをかけた。同時に、下家の大柄なゴリラ男が黒シャツ男の
胸倉を掴んで、怒声を上げた。

574 :ドラえもんの麻雀教室 第二部:03/11/07 22:54 ID:3su7ZbfC
「てめえ、俺様相手にリーチをかけるたぁいい度胸だ!俺たちのトリオ打ちに
 勝てるとでも思ってんのか!?」
「トリオ打ちとかハッキリ言うなよ。頼むから少しはガチンコのふりして
 くれよ、ジャイアン」
「そうよタケシさん。私たちのトリオ打ちは、黙ってたっていずれ全世界に
 旋風を巻き起こすんだから」

ジャイアンの雄叫びに、スネ夫としずかが型通りの突っ込みを入れる。胸倉を
掴まれている黒シャツは、別の雀荘で今夜知り合った男だ。これといった反応も
見せずに、静かな笑みを浮かべている。
今、ジャイアンはトリオ打ちと言った。この勝負、黒シャツ男対ジャイアン、
スネ夫、しずかの、一対三の超ハンデ戦なのであった。ジャイアン達の一連の
やりとりは、言うまでもなく通しのサインだ。

『通し』とは、仲間内で持っている牌や必要牌を教えあう、イカサマの一種で
ある。小道具によるサインやゼスチャーなど、さまざまな伝達方法があるが
ジャイアン達が使っているのは会話による通しである。

「ロン!」

スネ夫の切った九萬に、ジャイアンが反応した。高笑いを交えつつ
手牌を開いた。

七八(3)(4)(5)(7)(7)(7)(8)(9)567

「ピンフのみだ!コンニャロ!」

親の黒シャツ男のリーチは、あえなく流された。通しによる、スネ夫の意図的な
振り込みである。が、黒シャツ男はさほどショックを受けた様子もなく、淡々と
手牌を崩して全自動卓中央の穴に落とし込んだ。

575 :ドラえもんの麻雀教室 第二部:03/11/07 22:55 ID:3su7ZbfC
「どうだ悔しいか?悔しいだろう!俺様の泣き叫ぶ顔が目に見えるようだ!」
「なんでジャイアンが泣くんだよ。うっとおしいから、バカはバカらしく
 笑ってろよ、ジャイアン」
「そうよタケシさん。あなたの涙は、親が死んでも腕がちぎれても流しちゃ
 いけない涙なのよ」

じゃあいつ泣いたらいいんだよ、とはジャイアンは言わない。フリートークですらも
通しの形を貫き通す三人のチームワークに、満足気にうなずくばかりである。

東三局、親はジャイアン。ジャイアンのリーチに続いて、黒シャツ男がまたも懲りずに
牌を曲げた。

「リーチ」

直後、ジャイアンがツモったのは生牌(ションパイ)の発。場に一枚もさらされて
いない牌を、ションパイという。余裕ぶっこきだったジャイアンの顔に、わずかに
動揺が走った。平静を装って、スネ夫としずかに手牌を確認する。

「しかし何だ、気持ちのいい朝だねぇ。絶好のオナニー日和だとは思わんかね?」
(発なんかツモっちまったよ。どうしよ。ね、どうしよ?)
「全然思わねーよ。ていうか今はまだ夜なんだから、オナニーでも何でもして
 さっさと寝ろよ、ジャイアン」
(発なら俺がアンコで持ってるよ。そんなにオタオタそんなよ、みっともない)
「そうよタケシさん。あなたのオナニーは、都会を潤す一面の銀世界なんだから」
(わたしが中を四枚持ってるから国士無双もないわよ。さっさと切っちまいなさいよ
 このグズ)

576 :ドラえもんの麻雀教室 第二部:03/11/07 22:56 ID:3su7ZbfC
心温まる通しのコミュニケーションにより、発は安全牌であることが判明した。
威勢の良さを取り戻したジャイアンが、景気付けで雀卓の角に頭をガンガン
打ちつけながら発を切った。

「おら!当たれるもんなら当たってみやがれ!」
「ロン」

黒シャツ男が抑揚のない声で言い放ち、静かに手牌を倒した。

(1)(1)(1)(9)(9)白白白発発中中中

「大三元。32,000点」

予想だにしなかった衝撃の振り込みに、ジャイアンの額から鮮血が噴き出した。
血みどろになった顔をしずかとスネ夫に向け、子犬のように吼え散らした。

「てめーら、発も中も全部持ってるって言ったじゃねーか!このウソツキ!
 ショックでこんなに血が出ちまったよ!男の勲章みたいでカッコいいだろボケ!」
「あらゆる意味でカッコよくねーよ。大体、俺ぁずっと前からジャイアンのことが
 気に食わなかったんだよ。テメーん家で買った小麦粉な、あれ小麦粉じゃないだろ。
 どこから密輸したんだか知らんけど、本当に小麦粉並みの末端価格で投げ売り
 してやがんの。親子そろってバカじゃねーのか?北京原人から人生やり直せ!」

マシンのように没個性な通しを続けてきたスネ夫の、初めてのオリジナルセリフが
ジャイアンへの口汚い侮辱発言だった。つくづく性根の腐ったクソガキである。

「タケシさん、脂肪線の割れ目が縁の切れ目なのよ。アメリカ人みたいに肉ばっか
 食ってないで、たまには青物もとらないとね。おらよ!」

577 :ドラえもんの麻雀教室 第二部:03/11/07 22:56 ID:3su7ZbfC
しずかが床に大量のスペアリブを叩きつけた。青物に見せかけて、ジャイアンに
さらなる脂肪分を摂取させる。悪魔のようなしずかの謀略である。
心の友であった二人の突然の裏切りに、ジャイアンの怒りは爆発した。出血で
青白くなった顔面を再び紅潮させて、雀卓越しに躍りかかった!

「貴様ら、許せん!半殺しにしてぶっ殺して線香あげて訴えてやる!」

さしものスネ夫としずかも、暴力勝負では分が悪い。黒シャツ男の背中に隠れて
二人で声を揃えて叫んだ。

「やっちゃって下さいよ、アカギさん!」

578 :ドラえもんの麻雀教室 第二部:03/11/07 23:08 ID:3su7ZbfC
ども。
第二部開始ですが、以前のようなペースで書くことは
できんような気がします。1〜2週間に1度くらいの
ダルい更新になってしまうと思います。

書いた自分が言うのもなんですが、ちょっと退屈な展開に
なりそうな導入部になってしまいました。

579 :作者の都合により名無しです:03/11/07 23:12 ID:akQeZHdS
プッ

580 :作者の都合により名無しです:03/11/07 23:27 ID:m+e8zAUs
>>551
 「何やってるわさッ!! 大将のアンタが自ら前線に赴くなんて」
ビスケは苦渋の表情で、江田島に向かって叫ぶ。司令が矢面に立つなど、策としてありえない。
しかし江田島から発散される闘気が、この出撃が命懸けである事を物語る。江田島は呟く。
 「戦場往来、数十年・・。ようやく死に場所に巡り逢えたのかも知れぬわ」
リーダー機、青い機体のモビルスーツ・グフを駆るザボエラがニンマリと笑う。
 「人間界のトップが出てきよった。奴を殺せば大幹部確定じゃあッ」

グフがヒートロッド(灼熱のムチ)を振り上げる。江田島 対 モビルスーツ軍団の開戦である。
 「わっはっは。この江田島 平八、久し振りに燃えてきたわッ!!」
塔のてっぺんから軽快に駆け下り、一体のザクの目の前に立つ江田島。余裕の表情を崩さない。
ザクは迎撃する。120ミリ機関砲が唸りを上げる。ドルルルルッ。無機質な音が響き渡る。
 「無茶じゃあッ!! いくら無敵の塾長でも、あんなデカいロボット相手にッ」
男塾一号生・虎丸 龍次が叫ぶ。しかし江田島の戦闘能力は、塾生の想像すら遥かに上回った。
 「何で、何で2メートルもの巨体で、あんな素早い動きが出来るわさ・・?」
江田島は掃射位置を完全に見切っている。ジグザグに動き回りながら、ザクとの間合いを詰める。
 「わっはっは。剣呑、剣呑。しかしこの程度では、ワシは殺れんのう」
江田島の一番近くにいるザク。それを操る魔導士は焦る。ヒートホーク(灼熱の斧)を振り回す。
しかし機関砲の弾ですら見切る江田島である。ザクの巨体は右へ左へと振られ、バランスを崩す。
だが予期せぬ事態が起こった。江田島の動きに付いて行けず、ザクが仰向けに倒れたのだ。
ズズン。轟音が辺りを包む。流石の江田島も、ザクの巨体全てから、その身を逃れる事は出来ない。
 「じ、塾長が・・。あのデカいのの下敷きになっちまった・・」


581 :魔界編 40話:03/11/07 23:28 ID:m+e8zAUs
>>580
男塾一号生・冨樫 源次のその一言を最後に、絶望に包まれる影道の塔。ザボエラの哄笑が響き渡る。
 「ひゃははは。死におったわ。これで人間界も終わりじゃあ。このザボエラ様によってな」
その時。倒れたザクの腹が浮かび上がる。息を呑む塾生たち。そして恩師の声が塾生を叱咤する。
 「何を情けない顔をしておる。男子災厄において不動なり。ワシがそんな教育をしてきたか・・」
江田島 平八が持ち上げている。自分の数十倍の鉄塊の巨人を。めりめりと腕に血管が浮かび上がる。
 「ワシが男塾塾長、江田島 平八であるッッツ!!」

気合一発。両腕で支えていたザクの巨体をぶうん、と投げ捨てる。為す術無く飛ばされるザク。
そして江田島は奇怪な呼吸法をし始める。ずうううん、と地に落ちる轟音。ザクは再度、地に伏せる。
 「止めじゃあ、これが千歩氣功拳じゃあああッ!!」
江田島の肉体から、強大な氣≠フ塊が発射される。その氣は巨大なコブシの形をなし、突き進む。
千歩氣功拳≠ェ飛んで行く。そしてザクを捉えると、装甲を粉々にして、機体を大破させる。
 「人間じゃないわさ。なんていう破壊力・・」
ビスケや塾生は余りの江田島の強さに絶句する。いや、一番動揺しているのは敵のザボエラである。
 「そのオモチャ、あと何分持つかのう。ワシが男塾塾長、江田島 平八であるッ!!」
ワナワナと震えるザボエラ。しかしこれも計画の内だ。コイツが化け物である事は、承知している。
 (怪物め。しかし、保険をうっておいて良かったわ)
ザボエラは悪魔の目玉に通信を出す。そして首尾を知り、ニタリと笑う。グフのマイクが辺りに響く。
 「ひゃっはっは。強いのう。だが、この勝負はお前らの負けじゃあ。あれを見ろッ」
ザボエラのグフが遠く森の陰を指差す。その指の先の光景を見て、ぎょっとする江田島と塾生たち。
そこには、男塾一号生・田沢と松尾の姿。しかし縄で縛られ、魔道士たちに取り囲まれたている。
 「どうじゃあ。ヤツらはワシが捕獲した。助けて欲しくば、貴様は嬲り殺しにされるんじゃあッ」



582 :パオ ◆xlRCijGdJ6 :03/11/07 23:36 ID:m+e8zAUs
わあ、VSさまごめんなさい。やっちまった。しかし復帰嬉しいです。
1週間に一度のペースでも構いませんので、家庭に負担のかからない程度でお願いします。
とりあえず2レスカキコ。次回から41話です。
>>553
すみませんいつも行の長さバラバラで。一応気を付けてるつもりなんですが。
>>562
近代兵器の位置付けなんですが、普通のモンスターを一掃出来るレベルです。
しかしバーンや3強クラスには通じないと。近代兵器を前面に押し出すと、
また作風変わっちゃうんですよね。あまり兵器とか知らないし。

あと、ここでヤムスレの事を言うのは止めましょうよ。いや、ヤムスレだけでなく、
他のスレの事は。荒れる元だと思います。

583 :作者の都合により名無しです:03/11/08 00:07 ID:cDzaNDIK
VS氏復活おめ。
相変わらずブッ飛んでますね。楽しみ。

あと、塾長はやっぱり強いな。

584 :作者の都合により名無しです:03/11/08 00:13 ID:Sxe32nhg
ヤムスレ盛り上がらなすぎw
まああの職人達じゃあ当然か
所詮バキスレのお荷物だったよな
辺境の地へ飛んでくれてよかったよかった

585 :作者の都合により名無しです:03/11/08 00:15 ID:cDzaNDIK
>>584
もう止めとけ
あっちはあっち、こっちはこっち
また荒れるぞ。本当に止めようよ

586 :作者の都合により名無しです:03/11/08 00:37 ID:Sxe32nhg
実際事実なわけだし、俺は前からそう思ってた。
前の祭りの時には参加しなかったけどね
ヤムスレのせいで移転をよぎなくされたと言っても過言ではないと思う

587 :作者の都合により名無しです:03/11/08 00:41 ID:NI32xXrJ
一番のお荷物が誰なのか全く分かってない>>586って凄いと思う。

588 :作者の都合により名無しです:03/11/08 00:48 ID:hBcmCRD0
あからさまな煽りはスルーしてくれ

589 :作者の都合により名無しです:03/11/08 03:11 ID:0/hPS74/
実際に>>586は頭悪いだろ

何必死になってんだ?
雰囲気読め

590 :作者の都合により名無しです:03/11/08 04:45 ID:7qeMvTBJ
相変わらずここの住人は煽り耐性無いな。
荒れんの嫌ならスルーしろよ。

591 :作者の都合により名無しです:03/11/08 05:19 ID:gb0afiEl
でも一時期でも荒れる原因になったヤムスレと不良スレは早く潰れてほしい。
ゴミクズはあるだけで目障り。

592 :作者の都合により名無しです:03/11/08 08:02 ID:NdRCadBI
荒れた直接の原因は排他的で荒らし耐性のない
ここに巣食ってる信者どもだろ。
それを棚上げにして他を糾弾するなど筋違いもいいとこだ。

593 :作者の都合により名無しです:03/11/08 11:58 ID:mVg7I2dU
荒らしは無視で結構だが>>490-491>>529>>533>>591のような
荒らしには一回ぐらい反対のレスを入れておかないとそれがスレの総意のように取られかねん。


594 :作者の都合により名無しです:03/11/08 12:22 ID:+HIMvIzH
別にもういいよ。ヤムスレの事も荒らしも。
俺はパオ、vs、ふらーり各氏のネタを読みたいだけだ。
遅れたけどvs氏復帰ありがとう。
今日は誰か来ないのかな。

595 :作者の都合により名無しです:03/11/08 12:39 ID:+HIMvIzH
>>563
今見てて気付いたんだけど、鷹村vs赤カブトってどこから出たの?
とらvs赤カブトと思ってたけど



596 :作者の都合により名無しです:03/11/08 13:43 ID:CStK9wz5
原作で、鷹村が熊と戦った事があるから

597 :作者の都合により名無しです:03/11/08 13:47 ID:cGcGeTez
鷹は勝ったのか?

598 :作者の都合により名無しです:03/11/08 14:06 ID:q420fSFc
勝った。こめかみ連打。

599 :作者の都合により名無しです:03/11/08 14:50 ID:iynm604t
>>598
こめかみじゃねえよバカ

600 :作者の都合により名無しです:03/11/08 15:27 ID:q420fSFc
>>599
ばーか、眉間だよ!

601 :作者の都合により名無しです:03/11/08 15:33 ID:O1GNX7st
凄いな>鷹
SSではしょぼかったので、正直見下していた。

602 :作者の都合により名無しです:03/11/08 17:17 ID:Nr5hg5N8
確かにSSの鷹は、石松に精神的にビビりまくってたり、九十九相手ではボクシングで終始押されっぱなしだったりと、ヘタレまくってたな。

603 :作者の都合により名無しです:03/11/08 18:01 ID:cDzaNDIK
バレさんのゲーム凄く面白そうだな。
上位陣と魔界勢強過ぎるが。


あ と 、 鷹 村 使 い が い な い け ど

604 :作者の都合により名無しです:03/11/08 18:09 ID:mFGsCSWr
いるよ。きっと。
上位にランクしてないから見つからないだけ‥と思う。
そういえば、魔界編では鷹村はどこに行ったんだろう。
ヤムチャでさえ出番貰っているのに

605 :604:03/11/08 18:20 ID:mFGsCSWr
あと、たった今、バレさんのゲームで敵にバキが出てきたけど、
顔がこんなになってた。↓画像コピペ。
ttp://www1.u-netsurf.ne.jp/~hinomoto/cgi-bin/chara/m-baki.gif
もちろん、一発で負けた。

606 :真うんこ:03/11/08 19:43 ID:k8hFJQ01
バレさんのゲームで高村使いになってみますた。

・・・・・でした

607 :作者の都合により名無しです:03/11/08 21:27 ID:Nr5hg5N8
鷹村もそうだが、グレート巽は何処行ったんだ。俺はむしろ、そっちが気になる。
あいつ、アカギに締め落とされただけだから、無傷のはずだろ。
象山は鬼龍と戦ったりで出番あるのに、巽の存在感のなさは一体・・・・

608 :魔界編 41話:03/11/08 22:28 ID:7bNnAccJ
【第41話 鮮やかなる邪鬼】 >>581

 「ふはははは。これは一本取られたわ。ザボエラとやら、どうやら貴様の勝ちらしい」
捕らえられた男塾一号生・田沢と松尾の姿を見て、莞爾と笑う江田島 平八。その顔には怯えは無い。
涼やかな秋風の様に爽やかで、暖かな春風の様に慈愛に満ちている。どっかりと胡座を掻く江田島。
 「この江田島、死に際にジタバタはせん。だが約束だ。その2人は解放しろよ」
江田島は懐からタバコを取り出し、悠々と煙をくゆらせ始める。ザボエラがそれを見て怒り狂う。
 「貴様ぁッ!! 怖くは無いのか、もうすぐ貴様は死ぬんじゃあッ!!」
ザボエラのグフがヒートロッドを振り被る。灼熱のムチが風を裂き、江田島の周りの林を斬り払う。
 「どうじゃ、この威力ッ! ザクとは違うのじゃ、ザクとはッ!!」
閃熱で燻った臭いが立ち込める。江田島からほんの少しの距離の所。だが江田島は平然としている。
 「塾長ぉおおッ!! 自分たちに構わず闘って下さいッ、死ぬのは怖くないでありますッ!!」
 「江田島ッ!! 残念だけど2人の事は諦めるわさッ!! アンタがいなくなったらッ」

田沢と松尾、そしてビスケの怒号が戦場に交錯する。江田島は穏やかな笑顔で、3人に語り掛ける。
 「田沢、松尾。順番通りにはなかなか逝かないが、それでも年寄りから死んでいった方が良い。
  ビスケよ。女がそういう事を言うものでないわ。 ・・人間界の指揮、頼んだぞ」
グフが片腕を上げて合図をする。ザクの120ミリ機関砲が唸りを上げる。血まみれになる江田島。
だがその攻撃では、江田島を死に至らしめる事は出来ない。ザボエラが叫ぶ。
 「なんで泣かないんじゃ、喚かないんじゃあッ!! いいわい、いたぶり殺してくれるわッ」
ザボエラのグフの右足が、大きく起動する。まるでサッカーボールの様に吹き飛ぶ江田島。
 「外道め・・。早く、早く田沢と松尾を救出するわさ、江田島が生きてるうちにッ」


609 :魔界編 41話:03/11/08 22:31 ID:7bNnAccJ
>>608
影道の塔、救護室。男塾・大豪院 邪鬼と死天王が伏せっている。だがその内の一人が体を起こす。
 「まだお立ちになるのは無理です、邪鬼様ッ!! まだ勇次郎めにやられた傷が」
男塾の帝王・大豪院 邪鬼が必死に立ち上がろうとしている。それを止めるは、死天王の将、影慶。
 「影慶よ。夢を見たのだ。塾長が、江田島のオヤジが殺される夢をな」

その言葉に顔色を変える影慶。今、死天王で動けるのは影慶だけである。羅刹は先のトーナメントで、
卍丸とセンクウは勇次郎に襲撃された。当の邪鬼も、その勇次郎に敗れ本来なら重体である。
仙豆半分だけでは、カバーし切れぬほどのダメージであった。しかし当の主は必死に出撃しようとする。
 「邪鬼様。自分がいきます。必ずや、塾長の危機を」
 「おそらく貴様でも厳しい程の、かつて無い敵だ。俺が、俺が行かねば、塾長は、オヤジは」
這い擦りながら進む邪鬼。苦しそうに階段を下りて行く。影慶は覚悟を決め、邪鬼に肩を貸して言う。
 「地獄までもお供します。邪鬼様」


610 :魔界編 41話:03/11/08 22:32 ID:7bNnAccJ
>>609
 「ひゃはっはっは。快感じゃあ。あの魔界にも知られた豪傑が、このワシにひざまずいておる」
一気に殺さぬ様に手加減を加えながら、江田島に攻撃を続けるザボエラ。ビスケは歯軋りをする。
 「まだ、2人は救出出来ないのか? いくら江田島でも、そうは持たないわさッ」
周到なるザボエラは、田沢と松尾を捕らえている魔道士たちの他にも、モンスターを配置していた。
その為に中々、敵陣が突破出来ない。正面突破は時間が掛かる。しかし今いる手練の豪の者。
例えば赤石 剛次、伊達 臣人。決して隠密タイプでは無い。裏手から襲撃するタイプでは無い。
江田島は全身を朱に染めながら、豪快に笑う。しかしその笑いは、最後の命火の輝きの様であった。
 「わははは。友を選ばば六分の男気、四分の熱と言うが。お主には何も無いのう、ザボエラ」

必死の思いで影道の塔へ出た邪鬼と影慶。その光景に目を瞠る。鉄の巨人に、江田島が嬲られている。
 「影慶。あれを見ろ。どうやらオヤジは、人質を取られて手も足も出ぬらしい」
田沢と松尾を指差す邪鬼。しかしその顔は、一瞬にして覚悟を決めた様に引き締まっている。
 「俺が奴らの気を引き付ける。その隙に、貴様は田沢たちを救出するのだ」
 「邪鬼様、まさか・・? いけませんッ。そのお体で、アレをお使いになるのは」 


611 :作者の都合により名無しです:03/11/08 22:47 ID:k8hFJQ01
『煮解賭 ( にげと ) 』

明朝末期、中國北東部の男達の間で、素麗建(すれたて)なる遊びが流行っていた。
先端に旗をくくりつけた棒を地面に立て、合図と共に棒に駆け寄りに旗を奪い合
うという、己の機敏さを誇示する遊びであった。
やがてこの遊びに飽きた者達が、毒草を煮込んだ煮汁を飲み、その解毒剤を旗代
わりにして奪い合うという遊びに発展させた。
命を落とす者が続出したが、戦いに勝利したものは英雄として賞賛され、朝廷に
仕える者を輩出するほどであった。
この毒草の煮汁の解毒剤を賭けた闘いは「煮解賭」と呼ばれ、時代を左右する勝
負の場でも競われてきた。
己の肉体を誇示する機会の少なくなった現代社会においては、インターネットで
の「2ゲット」と形を変えて、現代人が機敏さを争っているのである。

( 民明書房刊 「DNAに刻まれた中國 現代人の行動のルーツを探る」 より )




612 :魔界編 41話:03/11/08 23:06 ID:7bNnAccJ
>>610
 「影慶よ。今、魔界では剣 桃太郎たちが地獄の闘いをしておる。それに比べれば、大した事は無い」
大豪院 邪鬼が配下の影慶に語る。いつもの威厳と貫目に満ちた姿ではない。慈愛深い、優しげな声である。
 「邪鬼様。あなたは犠牲になろうと言うのですか。塾長や、塾生や、魔界で闘う桃の為に」
 「先輩らしい事は何もしてやれなかったが。せめて帰るべき場所くらいは守ってやる。男塾総代としてな」
邪鬼がずいっと戦場に立つ。不思議な事に、全身の震えは消えている。邪鬼の姿に気付く塾生たち。
 「行け、影慶ッ。そして明日への道を魁(さきがけ)よ」

 「なんじゃあ、またおかしなのが殺されに来よったわ」
上機嫌のザボエラがジロリ、と邪鬼を見る。邪鬼。大きく腕を広げ、全身の氣を高め始め、そして叫ぶ。
 「見るが良い、我が大豪院流の最終奥義・・。けええええッ!!」
邪鬼が気合を発すると、彼の肉体に異変が起きる。肉体が膨らんでいくのだ。際限無く大きくなる肉体。
 「なんじゃ邪鬼先輩、どんどん体が大きくなってやがるッ。そうだ、ワシらと始めて会った時もッ」
男塾一号生・富樫 源次が叫ぶ。心当たりがある。邪鬼と初めて謁見した時、彼は巨大な肉体を晒していた。
 「ぬうう・・。邪鬼殿、中国拳法秘中の秘のあの技をッ!!」
 「何いッ、知っておるのか、月光ッ!!」
絶妙の合いの手を月光に送る虎丸 龍二。雷電不在時の解説役、月光は少し嬉しげに解説を始める。
 「全身の細胞を、氣≠ノより増大させ、肉体を10倍化させる奥義。まさかこの目で見ようとは」 
 「何でもかんでも氣≠ゥい」
冷静に突っ込む虎丸。その顔面に、月光の棍が突き刺さる。それはさておき目の前の光景。巨大な4体の影。
大豪院 邪鬼。男塾の帝王の、最後の戦いが始まった。




613 :パオ ◆xlRCijGdJ6 :03/11/08 23:12 ID:7bNnAccJ
鷹村についてはトーナメントからキャラ把握に失敗してますね。好きなんだけど。
去り行く石松に頭を下げるのはヒンシュク物でしたが、あれはやはり毒づくべきでしたね。
 「おっさんの分も勝ち抜いてやるぜ、ざまあみろ」とか。ベタですが。

あと、巽・鷹村・ガルシアなどの所在ですが、関が原でお星様になりました。
いや、魔界は敵が強いんで、この人たち使い辛くって。また別のSSで使います。

614 :作者の都合により名無しです:03/11/08 23:12 ID:k8hFJQ01
>>612


615 :作者の都合により名無しです:03/11/08 23:23 ID:gwF+WmuH
巽が星ぃ!!??
いや、まあいいっすけどね、なんとなく使いずらい気分もわかるし・・・あ〜でもショックだそれは・・

616 :604:03/11/08 23:43 ID:QN+gL05D
巽・鷹村・ガルシアの関が原での雄姿を
だれか書いて〜
このまま消えていくのは悲すい。。



617 :パオ ◆xlRCijGdJ6 :03/11/09 00:01 ID:zkW0Yqjd
うーん。出てくるキャラクターが多いと、全部は拾い切れないんですよね。
一応、グランドフィナーレまでのストーリーは、全部出来てますが。
短編で良ければ、巽対鷹村とか、関が原以外の舞台で書きます。一区切りついたら。
闘技場のワンマッチとか。忘れるかも知れませんが。

書くとかいって書いてないのも多いからなあ。古くは死刑囚編の柳対ガイア。
最近では男塾対北斗の拳の続きとか。

ちなみにガルシアはうみうしに、巽はお化けきのこに、鷹村は腐った死体に殺られました
冗談です。生きてます。ケガしてますが。でも本編にはもう書き辛いな。


618 :作者の都合により名無しです:03/11/09 00:32 ID:wM2qo1O/
巽vs鷹村って、勝負にならなくないか?
鷹村ってバーリトゥードじゃ、リチャード(フィルスじゃないよ、夢枕版餓狼の方)より弱いだろ。
漫画の6巻で、過去の巽に好き放題にされた黒人ボクサーみたいになりそう。

619 :作者の都合により名無しです:03/11/09 00:39 ID:jXUU3ukC
ヤムスレ死んじゃったw

620 :作者の都合により名無しです:03/11/09 01:02 ID:jXUU3ukC
ヤムスレ も う だ め ぽ w

621 :作者の都合により名無しです:03/11/09 01:03 ID:jXUU3ukC
まあこっちには関係ない話ですけどね

622 :作者の都合により名無しです:03/11/09 03:31 ID:QNSR9JzH
巽、鷹村、ガルシア。彼らの他ではリュウが忘れられてますな。
トーナメントであれだけ成長したリュウが音沙汰なしってのはつらいかも。

パオさん、良かったら上の4人で一本書かせてもらえないでしょうか?
パオさんほどの完成度や面白さは難しいですけど、
物語の補完として書いてみたいと思うのですが。
内容は、魔界からの強力な刺客に対し4人が共同戦線を張るというものです。

623 :作者の都合により名無しです:03/11/09 10:41 ID:2ddOtXmi
バキスレとヤムスレって仲の悪い兄弟みたいだな

624 :魔界編 41話:03/11/09 12:53 ID:zkW0Yqjd
>>612
 「な、何じゃあ。なんであんな巨大な人間がおるんじゃあッ!!」
巨大化した大豪院 邪鬼の姿。その巨体は、モビルスーツのザクやグフ以上の体高を誇っている。
血まみれの江田島は歯噛みする。教え子のその姿は、全身全ての氣≠ニ引き換えと悟ったからだ。
その場全ての視線が一斉に邪鬼に集中する。隠密行動の影慶以外は。木々に隠れ進む影慶。
 「底知れないわさ、男塾という処は。江田島。やはりアンタ以外、リーダーは出来ないわさ」
ビスケは邪鬼の姿を見て確信する。この豪の者たちを呑み込めるだけの器の持ち主は、江田島だけだと。
しかし邪鬼。体が震えている。本来、ドクターストップの肉体である。異変に気付くザボエラ。
 「死にかけか。脅かしおって。さあお前たち、そのデカブツをやってしまえッ!!」
ザク2体が襲い掛かる。一体がヒートホークを振り下し、一体がマシンガンを連射する。倒れる邪鬼。
 「ひゃははははッ。大層な登場の割には弱いのう。師より先に地獄へ行くかッ!!」
邪鬼はゆっくりと立ち上がりながら、捕らえられた田沢と松尾の方を見る。そこには影慶が立っていた。
影慶の足元には、魔道士と数々のモンスターが転がっている。影慶も相当のダメージを受けたのだろう。
閃熱系の呪文による火傷や、爪傷の跡などが遠目でも分かる。邪鬼と影慶の目が合う。

 「貴様はもう死んで貰うぞ。ワシは江田島を殺さねばならんのでのぉ」
笑うザボエラ。だが邪鬼の視線は影慶に向けられたまま。影慶は無言でうなずく。邪鬼の目が鋭く光る。
影慶の近くには、田沢と松尾が無事な姿で立つ。邪鬼の体の震えが止まり、ザボエラに宣戦布告する。
 「誰に向かってモノを言っている・・。俺の名は大豪院 邪鬼・・。三号生筆頭にして総代・・。
  男塾の帝王と呼ばれる男よ・・」


625 :魔界編 41話:03/11/09 12:55 ID:zkW0Yqjd
>>624
邪鬼の肉体から蒼白い闘気が膨れ上がる。いつもの、灼熱の赤き闘気ではない。まるで死に装束の様な。
激烈だが哀しさを感じる氣≠ナある。人が死に際において、最も明るく放つ光の様な。命火の光。
 「ぬおおおおおッ!!」
その巨体からは信じられない速度で、邪鬼が突進する。血を撒き散らして、マシンガンを構えたザクへ。
次の瞬間にはもう、邪鬼の手刀がザクの胸に突き刺さっている。そのまま力任せに手刀を斬り下ろす邪鬼。
 「き、貴様ぁああッ!! 人質が、見えんのかぁッ!!」
動揺したザボエラが怒鳴り上げる。しかし邪鬼は無言で親指を影慶の方へ向ける。顔色の変わるザボエラ。
 「卑怯者がぁッ!! ワシの人質を横取りしおってッ、いいわ、この手でブチ殺してくれるわぁ!!」

恐怖の裏返しの激高で吼えるザボエラ。しかし自分からは掛かっては行かない。ザクが邪鬼に掴み掛かる。
まるでタックルの様に腰にまとわりつき、右手の斧を振るうザク。邪鬼は一瞬、肉体が硬直してしまう。
肉体が意思通りに動かなくなって来ているのだ。ヒートホークは胸を狙っている。よろける様に避ける邪鬼。
しかし胸への直撃は避けたものの、斧はそのまま振り下ろされ、邪鬼の太ももを深く鋭く斬り裂いていた。
 「良くやったわぁッ!! そいつはもうそこから動けん、これでワシの勝ちじゃあッ!!」
ザボエラは距離を充分に取り、灼熱のムチを何度も邪鬼に向け、叩き打つ。顔面蒼白の男塾塾生とビスケ。


626 :魔界編 41話:03/11/09 12:56 ID:zkW0Yqjd
>>625
 「殺されてしまう、邪鬼先輩ッ!!」
一人の塾生が叫ぶ。邪鬼の強さに憧れていた、とある2号生である。邪鬼という男は強いだけではない。
強さだけでは、ゴンダクレだらけの男塾で10年も頂点にいる事は出来ないのだ。次々泣き出す塾生たち。
その涙に応えるように、邪鬼の目が光る。グフの鞭打に耐えながら、必死にすぐ近くのザクを引き寄せる。
 「そんな魂無き攻撃では、この男塾総代・大豪院 邪鬼は倒せぬ」
ザクの首根っこを掴み、天高く持ち上げ頭から突き落とす。轟音が響く。衝撃で頭部がヘシ折れるザク。
 「貴様ぁあああッ!! 何故死なん、何故死なんッ!!」
狂った様にヒートロッドを振り続けるザボエラ。棒立ちでそれを受け続ける邪鬼。シンとする塾生たち。
邪鬼の視線が動く。まず、塔の周りにいる塾生たちへ。次に忠臣の影慶へ。そして恩師・江田島 平八へ。
 (あとは頼んだぞ、貴様ら。男塾に敗北の文字は無い。 ・・塾長。もう一度、胸を借りたかった)

すうっ〜、と邪鬼の両腕が広がっていく。ビクッとするザボエラ。 ・・大丈夫だ、距離は充分ある。
 「ザボエラとやら。地獄で誇るが良い。敵≠ノこの技を放つのは、これが最後だろうからな」
邪鬼の右の掌が唸りを上げる。氣が激風と一体化し、激烈なカマイタチとなりてグフを襲う。邪鬼は叫ぶ。
 「大豪院流奥義・真空殲風衝ッ!!!!」
巨大なカマイタチに切り裂かれていく、グフの鉄の巨体。ザボエラが慌てて非常スイッチを押す。
 「ま、またしても男塾めえええッ、脱出じゃあッ!!」
壊れゆくグフから、緊急用ポッドが射出される。ポッドは高速で飛び去り、目の前から消えていった。
地へ倒れ込む邪鬼。次第に小さくなってゆく肉体。元の大きさへ戻った彼の元に、塾生たちが駆け寄る。
勿論、大豪院 邪鬼が敬愛して止まない恩師・江田島 平八も。


627 :パオ ◆xlRCijGdJ6 :03/11/09 13:01 ID:zkW0Yqjd
>>622
全然構わないですよ。むしろ大歓迎です。
他の人との作品と混ざらない様にして頂ければ、本当に書いて欲しいです。
(例えば、名前欄に題名書いたり、何番の続きとか書いたり)
全体的にどのスレでもSS書きが少なくなっていますから、
本当にあなたの様な方はありがたいです。宜しくお願いします。

628 :作者の都合により名無しです:03/11/09 13:08 ID:wM2qo1O/
男塾長年の謎のひとつを、パオは明らかにしたな。

629 :作者の都合により名無しです:03/11/09 13:55 ID:Jvae9wtU
乙。ビック邪鬼なら塾長より強いかも名。
それでも塾長が負ける姿は想像できないが。

630 :作者の都合により名無しです:03/11/09 13:58 ID:2OV6iboz
早く就職しろよ。

631 :作者の都合により名無しです:03/11/09 14:17 ID:1SMoNpd/
>628
同感です。邪鬼は氣で巨大化していたと考えれば謎でも何でもないですね。
考えてみると、男塾って本当に何でもありですね。

632 :作者の都合により名無しです:03/11/09 14:25 ID:Jvae9wtU
単行本の中で、「威圧感で実体より大きく見えていた」=目の錯覚、みたいな
とって付けたような理由が後で桃のセリフであったけど、
明らかに3号生の下っ端3人くらいで邪鬼の酒を担いでいたコマがあるからな。
刀も5メートルとかだし。靴の裏が富樫よりデカいしw



633 :作者の都合により名無しです:03/11/09 15:17 ID:UNG7PhC7
男塾で一番好きな邪鬼さまが死んでしまうのか。悲しい

634 :わむて ◆WAMUTEuPBU :03/11/09 15:55 ID:jXUU3ukC
  <_葱看>
/ i レノノ))) \
  人il.゚ ヮ゚ノ人   >なんて良スレなんだぁああああー
    uiYi     
    く_ :|〉
    し'ノ




635 :622:03/11/09 17:50 ID:QNSR9JzH
>パオさん
ありがとうございます!
SSは昔ヤムスレで短編を書いただけなんですよね。
かなり拙いものになるかもしれませんが、がんばります。
ちなみに敵キャラはフ○○○○ドの予定です。
もしかしたら他にも出るかも・・・。

636 :作者の都合により名無しです:03/11/09 18:07 ID:U8J3t+3Y
パオさん、展開は良いですが、邪鬼さまが死ぬのは残念です。

637 :作者の都合により名無しです:03/11/09 19:25 ID:wM2qo1O/
パオのSSは、けっこう容赦なくキャラが死ぬよな。
ギャグキャラの柳も死んでるくらいだし。ま、俺はそういうシビアな展開は気に行ってるけど。
ちなみに、戦没者供養塔。

石松・花山・慶次・巌・柳(人間軍)

638 :作者の都合により名無しです:03/11/09 20:00 ID:UNG7PhC7
展開が変わったな。七チンの時とは全く。かなしいけど戦争なのよね。

>>635
フ○○○○ドって、もしかしてファンロード?
どうやって戦うんだw
冗談はさておき頑張って。新しい人に期待アゲ



639 :番外編その1:03/11/09 21:58 ID:QNSR9JzH
時は関が原決戦の2時間前、午前10時。
一旦は江田島平八の命により影道屋敷に集まった戦士たちもすでに関が原に向けて出発しており、
今この屋敷にいるのは戦うことのできない重傷者とその医療班、他数名のみである。
その中に「日本のKOキング」と呼ばれる天才ボクサー鷹村守と、その師である鴨川源二がいた。
しかし鷹村は決して戦えないほどの重傷ではない。
確かに無限大トーナメントで大きなダメージを負ったが、優れた治療により体は充分戦闘可能な状態にあった。
だが自らの師であり、最も恩を受けた人物である鴨川が行く手を阻んだ。

「まだわからんか鷹村!!これから始まる戦いは魔界の物の怪どもとのいわば戦争じゃ!
 キサマごときの腕前で何とかなると思っておるのか!」
老人の言うことは正しい。事実無限大トーナメントにおいて、鷹村は己の無力さを痛烈に実感した。
常人には真似事すらできない、不可解な力を駆使する裏社会の超人たち。
彼らに比べれば“表”の世界で無敵を誇った鷹村でさえ、その他大勢の小物でしかなかった。
だが鷹村。これまでどんな困難にぶち当たっても両の拳のみで突破してきた男。
人間の命運を決する戦いを前に、逃亡などという選択肢があろうはずもない。鴨川を押しのけ前進し、言う。
「わりいなじじい。わかってるぜ、勝ち目がねえことぐらいな。
 けどよ、オレ様はチャンピオンなんだぜ?チャンピオンってのは、どんな敵からも逃げねえんだ。
 絶対に逃げるわけにはいかねえんだ・・。じじい、オレが逃げたらうれしいか?」


640 :番外編その1:03/11/09 21:58 ID:QNSR9JzH
>>639
「・・この、大馬鹿モンが・・。」
鷹村の決意は固い。もはや何者もこの男を止めることはできないだろう。
それを悟った鴨川。静かに、最後の言葉をつむぎだす。
「わかった、鷹村・・。最後にひとつだけ言っておきたいことがある。」
「へっ、また説教かい。いいぜ、いくらでも聞いてやらあ。」
ゆっくりと鴨川のほうを振り返る鷹村。その瞬間火山が爆発したかのような轟音が響き渡る。
炎。鴨川源二はその身を突然現れた灼熱の炎に包まれた。
力なく崩れ落ちる恩師を、鷹村はただ呆然と見るしかなかった。
「鷹村・・逃げ・・ろ・・・・。」
それが、最期の言葉だった。

「じじいっ!じじいっ!!じじいぃぃいっっっ!!!」
ただの炭と化した「それ」を、しかし鷹村は抱きかかえる。言葉にならない叫びとともに。
「クククッ、まったく人間って奴はなんでこうも脆いんだ!?話にならねぇよこれじゃあ!」
下劣で残忍なその声の主を鷹村は睨みつける。師の仇たる男を。
否、それは「男」と呼べるものではなかった。人間ですら、生物ですらない。
その異形、左半身に炎をまとい、右半身を氷塊が包む、物理の法則に反した怪物。
絶対にこの世に存在できるはずのない姿がそこにあった。
「てめぇ・・てめぇがじじいをっ!!」
鷹村は意に介さない。人であろうと妖怪であろうと、
目の前にいるのは絶対に許すことのできない「敵」でしかない。
敵の名は、氷炎将軍フレイザード。

641 :番外編その1:03/11/09 21:59 ID:QNSR9JzH
>>640
鷹村が次々とパンチを繰り出す。ジャブ、左フック、右ストレート、左アッパー。
怒りに支配された男の動きとはとても思えない、あまりにも基本に忠実な攻撃。
かのブライアン・ホークを粉砕した、野生と理性の融合体。
しかし通じない。少しも動じず下卑た笑いを浮かべるフレイザード。
鷹村渾身の連打が、わずかなダメージを与えることもできない。
「カカカッ!くだらねえ、くだらねえよカス!!燃え尽きちまいなッ!」
フレイザードの指先から炎がほとばしる。火炎呪文、メラミ。
「ジジイと同じ呪文で死なせてやらぁ・・泣いて感謝しろいッ!!」
大型の魔物さえ焼き尽くす火球が鷹村を襲う。しかし鷹村は動じない。
何よりも信じている拳、それを火球に叩きつける。その拳圧が一瞬のうちに炎を四散させた。

それを見たフレイザードは再びニタリと笑う。
「へえ・・ちょいと甘く見すぎていたようだな。」
「これだけは言っておくぜ化け物・・。てめぇは必ずオレがぶっ殺す!!」
「クカカカッ!!夢見てんじゃ・・・、!? なっ!!」
フレイザードの左腕に亀裂が走る。鷹村の拳によって受けたダメージ、
それが呪文の反動によって表面に現れたのだ。
「なるほどな・・こいつは予想外だったぜ。認めてやるよ、てめえはつええ。
 もっとも・・よええ方がよっぽど楽に死ねたんだがなッ!」
鷹村は覚悟を決める。勝てないだろう、恐らくは。
だがたとえ死んでも・・この野郎を道連れにしてみせる。必ず。
その時、背後から鷹村の肩を掴む者がいた。
「抜け駆けはいかんなあボクサー君。」

642 :番外編その1:03/11/09 22:00 ID:QNSR9JzH
>>641
その男の名を鷹村は知っている。グレート巽。地上最強のプロレスラーとも呼ばれる生けるカリスマ。
同時に、先の無限大トーナメントで無念の初戦敗退に終わった男でもある。
だがその男がなぜここに・・?
「関が原へ行く準備が少々遅れてね。妙な爆発音が聞こえたと思ったら・・。
 それにしてもずいぶんおかしないでたちの化け物だな。」
思わぬ助っ人の登場にも鷹村は快く思わない。これはオレ様の戦いだ。そう思っている。
「クックック・・これで2対1・・いや3対1か。」
そう、もう一人、グレート巽と共に駆けつけたファイターがいた。
近代科学の結晶。完成された至高のバーリトゥーダー。ステイツ最強の男エドガード・C・ガルシアである。
「人知を超えたクリーチャーよ・・。われわれ人間の力でお前を打ち砕く。」

「クハハハハハッ!!まったくどこまでもおめでてえヤローどもだぜッ!!
 ・・いいぜ、このオレの本当の恐ろしさって奴を見せてやるよ・・あの世で自慢しろいッ!!」
その瞬間、フレイザードは闘気を爆発させた。魔界の強者の全力。
その圧倒的なパワーを前に、百戦錬磨の3人も恐怖を禁じえない。
「くそっ・・たれがぁぁぁぁああぁっ!!!」
その恐怖を覆い隠すためか、弾かれたように飛び出す鷹村。それに続く巽、ガルシア。
彼らは気付いていた。この戦いがこれまでの人生の中で最も絶望的な戦いになることを。

643 :622:03/11/09 22:06 ID:QNSR9JzH
いやあ疲れました。SS書くのってしんどいですね。
改めて先輩職人の皆様はすごいと思いました。
あとこの話の中ではフレイザードはかなり強くなっています。
次回以降はとにかくめちゃくちゃ強いフレイザードと
それに立ち向かう絶望的なパーティという構図を書きたいと思っています。
完結はその3かその4あたりということで。

パオさん、番外編はこんなもんでよろしいでしょうか?


644 :作者の都合により名無しです:03/11/09 22:19 ID:yu2G6HzB
>>643
お疲れさま。いや、謙遜されていましたが、面白かった。
レギュラーで書かれる実力は充分と思いますよ。
次回からは622でなくて、何か名前を持たれた方がいいかも。

645 :513の続き:03/11/09 22:26 ID:gJSZ+Tjr
そのリモコン、そのボタンは何か、と刃牙が聞く。と、光成はこれまた嬉しそうな顔で答える。
「ぬっふっふっふっふっ。聞いて驚け腰抜かせ。これぞ、我が徳川財団の資金力と技術力の粋……
核ミサイル『はげたかは飛んでいく』、その発射ボタンじゃ! ♪ちゃらららら、らららら、ら〜♪」
「なっ……か、核ミサイルっ!?」
「貴様、米帝の手先だったのかっ!」
「このジジイっっ!」
すぱぁん! と。いつの間にか復活した花山が、どこからか取り出したハリセンで光成に一撃。
「それを言うなら、『コンドルは飛んでいく』だろうがっ!」
「おお、しもうた! 小学校の合奏課題曲として大メジャーなあの曲を間違えるとは、」
「違ああああぁぁぁぁうっ!」
すぱぁんすぱぁん! と。刃牙が、花山から奪い取ったハリセンで、非常識なヤクザとジジイに二撃。
「そういう問題じゃないっ! 街中で核ミサイルを、『ポチッとな』なんて気軽に、」
「あ。もう来たぞい」
光成が指差す夜空に、ひるるるると飛んでくるミサイルが三発。無常にも。飛んできた。
この場でただ一人常識人の刃牙が、逃げようとして逃げてもムダと気付いてどうしようもなくなって、
「うわああああぁぁん! 母さん、考えてたより早かったけど、もうすぐ会えるよっっっっ!」
などと泣き叫んだ。そしてミサイルを見つめると、

ばぐぅん!

バルタン星人が、平然と、三発とも、ハサミでキャッチしてその中で受け潰した。
今確かに、籠った爆発音がした。でも自分は、範馬刃牙は、生きてる。
「あぁ……生きてるって素晴らしい……ありがとう、バルタン星人!」
「フォッフォッフォッフォッ」
バルタン星人は笑顔で(刃牙にはそう見えた)、刃牙を見た。そして両方のハサミを開いて、
「……え」
巨大な爆裂弾を、撃ちまくった。


646 :背中に付けてるマークはオーガ:03/11/09 22:28 ID:gJSZ+Tjr
阿鼻叫喚。地獄絵図。爆炎。爆煙。街がどんどん壊れていく。逃げ惑う人々。その中に刃牙たち。
そんな中を、のんびり散歩しながら、えびせん食べてる勇次郎。
《ゆううううぅぅぅぅじろおおおおぉぉぉぉっ!》
「うるせえな。さっきから言ってるだろ? これ食い終わったら戦ってやるって」
《そういう問題じゃないだろうっ! 今変身しないと君自身が、》
「いい話を教えてやる。昔、己を信じたジャンケン小僧は、降り注ぐガラスのシャワーの下で、」

ちゅどおおおおぉぉぉぉん!

命中。
《……ガラスのシャワーが何だって?》
勇次郎、コゲコゲ。何だか、妙に冷たい視線を体の中に感じる。ひんやりと。
「ふ、ふん。言っておくがな。こんなの、俺にとっちゃあ命中した内に入らねぇぜ。げほげほ」
《煙を吐きながらそう言うか。つくづく、君は負けず嫌いだな》
「うるせえ。とにかく、俺にはこんな攻撃など、蚊にさされ……ぅぎゃああああぁぁぁぁっ!」
《!? どうした、勇次郎!》
勇次郎が、くわっと目を見開いている、その先には。破れて焦げて残骸だけの、えびせんの袋が。
《……って》
「あ、あ、あ、あ、あのハサミ野郎……殺す! 死なす! 必殺と書いてジェノサイドォォ!」
ブチ切れた勇次郎が、バルタン星人に向かって突進しながらベーターカプセルを取り出した。
「いくぞ隕石!」
《もしかして、また君が自分で戦う気か? 正直、危険だから私に任せて欲しいんだが》
「やかましいっ! 俺が戦った方が強ぇんだよ! てな訳で、そりゃっ!」
フラッシュビーム点火! 勇次郎の体が、光の中で巨大化する。
「くらえっ、えびせんの恨みいいぃぃっ!」
問答無用、巨大化するなり勇次郎は、いきなりバルタン星人をドツキ倒した。



647 :作者の都合により名無しです:03/11/09 22:29 ID:wM2qo1O/
まさか、フレイザードとは……。
ちなみに、フレイザードって原作でもかなりの強さだったよなあ。

648 :背中に付けてるマークはオーガ:03/11/09 22:29 ID:gJSZ+Tjr
核ミサイルを平然と握り潰したバルタン星人が、不意討ちとはいえあっさりとぶっ倒れる。
と思ったら、その倒れたバルタン星人を地べたに残して、まるで脱皮するように、もう一人の
バルタン星人が起き上がった。
そして、先程の花山戦のように、残像を創りながらすううぅぅっ……と、勇次郎の周囲を回り始める。
その残像たちが、ハサミを振り上げて、不気味なほどゆっくりと、勇次郎に襲い掛かってきた。
「けっ、分身の術か。宇宙忍者、とでも名乗るかてめぇ?」
《勇次郎。こういう場合は目に意識を集中させればだな、私の能力の》
「黙ってろ。こういう場合はだな、」
勇次郎が、拳を握って……一陣の竜巻と化した!
「ぬぅおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉっっ!」
周囲三百六十度から襲ってきたバルタン星人、その全てに均等に拳を叩き込んでいく。無論本体
以外は全て残像だが、その一体にももれなく拳が叩き込まれるので、ちゃんと倒される。すると
さっきと同じように倒れた体を残して立ち上がり、また新たに残像を創って三百六十度から
襲い掛かるが、また全ての残像ごと、叩きのめされて以下同文。
《す、凄まじい戦法だな》
「一度に四人だ! 同時に四方の敵を倒せりゃあ、人数なんか関係ねぇ! 全宇宙の全星人と
ケンカしたって、負けやしねぇんだ!」
そうやって、何十回か倒されたバルタン星人(勇次郎の感覚・体力的には何百、ヘタすれば
何千かを倒した計算になる)は、やがて敵わぬと見たか、空に舞い上がった。
その彼方に、大きな円盤が見える。
「逃がすか! 喰らえ必殺の、ユージロービイイイイィィィィム!」
勇次郎は、両手を交差させて光線を放ち、バルタン星人を一撃で爆殺した。
「っしゃあ!」
《……スペシウム光線……》←ちょっと悲しげ
円盤も撃墜だ! と思ったら、その円盤の上に何かがパタパタしていた。見ればそれは、白い旗。
続いて円盤の外部スピーカーから声がした。ウルトラマンと合体しているので、宇宙語だが解る。
「降参する、降参します。だから撃たないで」


649 :背中に付けてるマークはオーガ:03/11/09 22:31 ID:gJSZ+Tjr
「降参だと?」
「はい。じいちゃんの実験失敗のおかげで、どえらい借金抱えてしまって、一家総出で夜逃げした
んですけど。どこかよその星に隠れ住むことにしますから」
「夜逃げ? 借金? お前らの母星、爆発したんじゃないのか」
「三郎……じゃなかった、七億五千四百二十万とんで四百二十三郎が言ってませんでしたか? 
実験は失敗したって。核爆発どころか、火花一つ出ないような欠陥品しか作れなかったんです」
「……」 
「当て込んでた侵略ができず、爆弾の材料費がかさんで借金、夜逃げ、かくしてこんなザマに
なったという次第でして。ども、お騒がせしました。では失礼」
ひょいんひょいん、と円盤は飛んでいく。それを見送りながら、勇次郎は呟いた。
「宇宙ってな……なかなか、広いんだな」

しゅわっ! と太陽エネルギーを補給すべく、勇次郎は飛び立った。何はともあれ大暴れしていた
侵略エイリアンを倒したので、刃牙たちの視線も悪くない感じである。
そして、ここにいるもう一人も、悪くない感じである。
《う〜む。俺が戦った方が強い、という君の言葉。自惚れではないような気がしてきたよ》
「ふん、やっと解ったか」
《ああ。勇次郎、今更言うのも何だが、これからもよろしく頼む》
勇次郎は、ドン! と胸を叩いて答える。
「おうっ、任せておけ。そういうことなら尚更、早く帰って再開しねぇとな」
《え? 再開って、何を》
「決まってんだろ」
勇次郎は、にまぁ〜と笑って、言った。
「ホテルに帰って、歓迎会の続きだ! S最終回のほたるちぁんは、もぉ最高に萌えるんだぜっ♪」

範馬勇次郎。ウルトラマンにも認められたその戦士は、黒髪はかなげ少女に弱いようである。

650 :ふら〜り:03/11/09 22:33 ID:gJSZ+Tjr
うぅ〜むむ。烈に続いて邪鬼と、パオさんの凄まじい漢っぷりが続いた後なので、ちと気後れする
モノがありますな。正直。VSさんも新章の幕開け、更には622さんも想像以上の迫力で。
んが、好きなので書きます。書かせて頂きます。♪いつかきっと 私にも 素晴らしいSSを
書ける日が来ると思うわ きっと きっと きっと♪ ←歳がバレる

>>バレさん
>かっぱまき
そうそう、それですっ! 宿泊研修先で聞いて、なんとなく印象に残ってた歌でして。
……まあ比較的、自分が思ってた程には、誤差は少なかったです。

>>VSさん
祝・ご復帰! 前から思ってましたが、ジャイアンが発言→そこにスネ夫が殴りつけて→
しずかちゃんが捻り倒す、というコンボは痛快ですな♪ 二弾ツッコミというか、
容赦なさすぎで気持ちいい感じです。
で、アカギ。パオさんとの描き方の違いが楽しみです。それと「やっちゃって下さい」で
GANGAN行進曲を思い出した私の同志は存在するのか否か?

>>パオさん
邪鬼……きっちり「散り方予告」が入ってるところをみると、もう死は確定みたいですね。合掌。
気になるのはザボエラの「またしても男塾」。今後、男塾を執拗に敵視して、何か罠を張るとか。
こうなった以上、ザボエラに本当の最後のとどめを刺すのは、やはり塾長? 

>>622さん(次回は、お名前ぷりぃず)
カッコいい! いや、鷹村だけではなくて、フレイザードの方も悪役としてちゃんとカッコいい! 
で。最初に>>622を見た時、「メインはリュウになるのかな? だとしたら嬉しい」と考えて
いたのですが、今のところ鷹村視点ですね。でもリュウは真打ちっぽく控えてるっぽいし。
ここから怒涛の展開、期待してますよっ! 



651 :644:03/11/09 22:40 ID:yu2G6HzB
今日はパオ氏・新人さん・ふらーりさんと大漁ですね。
皆さん、本当にお疲れ様です。楽しみました。ありがとう。
でも、ふらーりさんには、622さんとの間を、もう少し空けて欲しかったな。
ちょっとだけ、いつものふらーりさんの配慮が、欠けているような。

生意気言ってすみません、ふらーりさん。これからも頑張って下さい。

652 :http://mokorikomo.2ch.net/:03/11/09 23:26 ID:dfRwuMDg
ura2ch

653 :http://mokorikomo.2ch.net/:03/11/09 23:28 ID:dfRwuMDg
ura2ch

654 :http://mokorikomo.2ch.net/:03/11/09 23:36 ID:dfRwuMDg
ura2ch

655 :http://mokorikomo.2ch.net/:03/11/09 23:37 ID:dfRwuMDg
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656 :http://mokorikomo.2ch.net/:03/11/09 23:38 ID:dfRwuMDg
ura2ch

657 :http://mokorikomo.2ch.net/:03/11/09 23:40 ID:dfRwuMDg
ura2ch

658 :作者の都合により名無しです:03/11/10 08:23 ID:TMxGa3JA
鷹山、巽、ガルシアの物語ですね。期待しています。
ただ、原作を考えると巽とガルシアは象山・鬼龍に準じると思われるので
そんなに絶望的じゃないかも

659 :魔界編 42話:03/11/10 10:25 ID:NnmJB92H
【第42話 桜の咲く場所で】 >>626

 「どうしたの、桃? 急に。どこか悪いの?」
魔界のサムワンの宿のロビー。ニコ・ロビンが剣 桃太郎に心配そうに問い掛ける。
桃はロビーの柔らかなソファーに座りながら、泣いていた。目から涙が溢れ出る。
 「分からん。だが何故か急に寂しくなったのだ。まるで大切な人が・・」
通り過ぎていってしまうような。だが最後の言葉は声にならず、声を殺し泣き続ける。
ロビンはその言葉と桃の涙で確信する。桃の大切な誰かが、地上で逝こうとしている。
 「何故かしら。出逢えば別れると分かっているのに、人は出逢いを求めてしまう」

誰に言うとも無く、ロビンはつぶやく。何となく窓を見る。そして外を見て微笑む。
庭では烈 海王とサムワンが拳法の朝稽古を終え、笑顔でこちらに向かっている。
サムワンはまるで烈を本物の父親の様に慕っている。烈は少し照れ臭そうにしながらも、
サムワンを暖かく見守っている。ロビンはその光景を見て、静かにうなずく。
 (そうね。たとえいつか別れが来ても、桃や烈たちに出逢えた事、本当に嬉しいわ)


660 :魔界編 42話:03/11/10 10:25 ID:NnmJB92H
>>659
桃は涙をぬぐう。烈が戻って来たからだ。俺の涙を見れば、烈に要らぬ心配を掛ける。
この心優しき蛮勇は、俺の涙を見れば自分の事のように心を痛めるだろう。・・それに。
哀しくなんて無い。ほんの少し寂しいだけだ。きっと去り行く同志は笑顔で逝くだろう。
同じ志を持ち、同じ場所で学び、戦った者同士。いつかきっとまた巡り合える。
総てを成し終えた後に、この世界とは違うどこかの場所で。そうだ、哀しくなんて無い。

清潔なジャスミンの香りに包まれたロビーに、ほんの少しツンとした汗の匂いが混じる。
 「ああ、ノド渇いちゃった。ロビンさん、お茶が欲しいよ」
 「おいサムワン。わたしたちは一応、宿の客だぞ」
無邪気に舌を出すサムワンの頭に、烈が優しくゲンコツを落とす。ロビンはそれを見て、
微笑ましく思い、少し寂しくも思う。 ・・この仲の良い2人も、いつか別れるのね。
生き別れか、死に別れか。それは分からないけど。 ・・いつか必ず、きっと。

ロビンは静かに立ち上がり、サムワンに向けて笑顔で言う。とびきりの女神の微笑みで。
 「おいしいアッサムティーを淹れてあげるわ。桃、カップを4つ用意して」
 ・・・いつか別れるとしても、少しでも長くこの安らぎが続きますように。・・・




661 :魔界編 42話:03/11/10 10:46 ID:NnmJB92H
>>660
ほんの少しだけ気を失っていたらしい。大豪院 邪鬼は静かに目を明ける。 ・・おかしい。
倒れていた筈なのに、俺の体はほんの少し地から浮いている。邪鬼の鼻腔に血の臭いがする。
自分の血ではない。やっと意識が少しだけハッキリしてきた。そして目の前を見てハッとする。
 「じ、塾長・・?」
男塾塾長・江田島 平八がすぐ目の前にいた。江田島は微笑みながら、邪鬼をその腕に包んでいる。
不思議なものだ。かつて目の上のタンコブと思い、戦いを挑んだ男。その時の事は良く覚えている。
世界一強いかも知れぬと慢心していた自分を、完膚無きまで痛めつけた。圧倒的の差を見せられた。

以降、この江田島を目標に、極限まで鍛え上げてきた。しかしそれでもなお、勝てる気がしない。
多分そうなのだろう。おそらく100年鍛え上げたとしても、この男にはきっと勝てはしない。
それでいい。きっとそれは幸せな事なのだろう。    この男には適わない
そう思える男が近くにいて、そしてなおその男を目標にする事は。邪鬼は静かに江田島に言う。
 「申し訳ありません。押忍ッ!!」
そしてゆっくりと立ち上がる邪鬼。ただ起き上がる、という行為すら、もはや邪鬼には厳しい。
胃液を吐きながら、体を震わせながら、目から耳から血を流しながら、それでも立ち上がる邪鬼。
そこには男塾の帝王、と呼ばれた男の貫目は無い。ただ必死な男の姿があるだけだ。だが江田島。
 (見事である邪鬼。その姿こそ、ワシが塾生たちに見せてやりたかった、真の漢の姿である)



662 :パオ ◆xlRCijGdJ6 :03/11/10 10:53 ID:NnmJB92H
今週は沢山書きます。21日から、正直ペースガクンと落ちるんで。
42話、ちょっと中途半端になりましたが、今日中か明日の午前中には更新します。
これから先、話は暗くなる一方かもしれませんが、何とか見捨てないで下さい。

>>622
いいじゃないですか、いいじゃないですか。
面白いし、文章が上手くて読み易い。まだまだ腕利きの人がいるんですなー。
622さんみたいな方があと1人いれば、このスレも安泰だけどなー。
本当に頑張って下さい。楽しみにしてます。


663 :作者の都合により名無しです:03/11/10 12:11 ID:WNMxfq/u
乙。最近展開哀しいのが多いな。ザムワンとか蛇鬼とか。
頑張ってくれ。あと麻雀マダア?

664 :作者の都合により名無しです:03/11/10 12:20 ID:Ja3oEOE6
読ませるなぁ。
パオ氏はシリアスの方が向いてるんでは?

665 :番外編その2:03/11/10 17:59 ID:QVwQrHao
>>642
そこで繰り広げられている戦いを、果たして戦いと呼んで良いのだろうか。
おそらく傍目には、一方的な虐殺としか映らないだろう。
鷹村が右拳を突き出す。通称熊殺しパンチと呼ばれる必殺の一撃。
それがフレイザードの顔面に炸裂する。ミシリ。
フレイザードの顔ではない。鷹村の拳がきしむ音。
グレート巽がタックルを仕掛ける。完璧に理想的な低空タックル。
その瞬間、巽は奇妙な感覚に襲われた。例えるなら、大型の戦車にでも体当たりをしたような。
フレイザードが巽を突き飛ばす。無造作に、力だけで。
ガルシアのローキック。そこから迷うことなく眼球への指突をつなげる。
ガルシアはあっけにとられる。あまりにもあっさりと、2本の指がフレイザードの右目を貫いたのだ。
ただしその直後、2本の指はガルシアの手からばっさりと切り離されたのだが。

「カカカ・・無えんだよ、この俺に弱点なんざなぁ!!」
たちまちのうちに眼球が再生する。右手から放たれたヒャダインが3人を吹き飛ばし、力を奪う。
最初の鷹村の一撃から、ここまでわずか10秒。10秒で勝負は決した。
少なくともフレイザードはそう思っていた。
「この俺はかつてとは比べ物にならねえほどパワーアップしてるんだ・・。
 それをてめえらゴミ人間の分際で・・分をわきまえろやッッ!!!」


666 :番外編その2:03/11/10 18:00 ID:QVwQrHao
>>665
鷹村は立ち上がる。誰よりも早く。
「だからなんだってんだ・・俺は絶対にてめえをブチ殺すんだよっ!!」
鷹村、必死の反撃。フレイザードはよけようともしない。ただ笑っているだけ。
5発、10発、拳が突き刺さる。そのたびに拳は悲鳴をあげる。
とうに限界は超えていた。それでも殴りつづける。
「痛えなオイ・・うざってえ!!」
フレイザードの一撃。技術も何もない、ただ振り回しただけのパンチ。
その一撃が今までに食らってきたどんなパンチよりも強い。鷹村、その場に崩れ落ちる。

「強いな・・。正直、あれほどとは思っていなかった。」
巽。カリスマが笑う。それは今まで自分がしてきたどんな笑いとも違う、諦めの微笑。
フレイザードの右手に氷塊が出現する。この世でもっとも鋭利な氷の刃。
それを振り下ろす。まっすぐに。冷酷に。
「さあ・・これで一人殺したぁッッ!!!」
ドン・・
何かがフレイザードの右肩を貫いた。刃はぎりぎりのところで鷹村の真横に突き刺さる。
「誰だてめえは・・今何をしたッ!?」
男が答える。
「リュウ。波動拳。」

667 :番外編その2:03/11/10 18:01 ID:QVwQrHao
>>666
ストリートファイターリュウ。真の格闘家を目指し、世界中を旅してきた男。
そして陸奥九十九との戦いで、新たなる力に目覚めた男。
その男がゆっくりと言う。
「なぜだ・・江田島さんから聞いた。魔界の強豪たちはまだ人間界には入って来れぬと。
 だから関が原では魔界に魂を売った人間との戦いになると。
 なのになぜお前のような怪物がここに・・。」
フレイザード。またゲタゲタと笑っている。
「簡単なことよ・・俺はこの地上で復活したのさ!地獄から・・更なる力を手に入れてな!
 そう、今の俺は最強なんだ!パワーも!魔力も!今なら俺は・・魔王にだってなれるっ!!」
そう言うと、見る見る間に吹き飛んだ右肩が再生していく。
そうはさせない、今がチャンスなんだ・・!リュウは意を決した。
全身の力をこめて、両手に気を集中させる。左足を前に出し、半身に構え、蓄えた気を実体と化す。
そして突き出す。両手とともに、その絶大なる気弾を。生涯屈指の一撃。
「波動拳!!!」

すべてを飲み込むかのような勢いで、その巨大な弾丸は直進する。
フレイザードの顔に初めて焦りの色が浮かぶ。
「ちいぃっっ!!メラゾーマ!!!」
火炎系最強呪文、メラゾーマ。赤と白。二つの球が空中で衝突する。
すさまじい爆音とともに周囲が一斉に吹き飛んだ。
もしこれで波動拳が負ければ、後に待つのは全員の確実な死。


668 :番外編その2:03/11/10 18:02 ID:QVwQrHao
>>667
しばしの沈黙の後に現れたのは、互いに無傷のフレイザードとリュウであった。
「ほう・・俺のメラゾーマと互角たぁ・・。大したもんじゃねえか。」
リュウは確信した。勝てる。確かに自身の必殺技はヤツを傷つけるに至らなかった。
だが、敵の最強呪文と互角。これならば・・勝てる。この場には屈強の戦士があと3人もいる。
波動拳を迎撃するためにすべての闘気を攻撃に集中する瞬間、
ヤツが最も無防備になるその瞬間ならば・・必ずやあの3人の力がヤツの体を打ち砕くはず。
これは“気”の知識を体で知っているリュウだからこそ確信できること。リュウは叫ぶ。
「ガルシア、巽、鷹村!おれの波動拳とともに一斉攻撃をかけてくれっ!
 それしかヤツを倒す道はないっ!!」

男たちはゆっくりと立ち上がる。
「気に入らないな・・このグレート巽に指図するなんて。」
「そう言うな、他に方法がないのは確かだ。・・それにお前とて奴の狙い読めているはず。」
「畜生・・ジジイの仇を・・他人の手を借りて取らなきゃならねえなんて・・!」
リュウは再び気を集中し始める。先ほどの波動拳、確かに全力。
だがもし通じなかったらという疑念が、ほんのわずかに技を鈍らせた。
今度は違う。正真正銘、全身全霊の一撃。生涯最高の一撃。究極の波動拳。
それが撃ち出されたと同時に、3人の戦士たちもまた最後の突撃に出た。


669 :番外編その2:03/11/10 18:03 ID:QVwQrHao
>>668
鷹村守。まさしく野生の鷹のような眼を光らせ、走る。
「メ」
グレート巽。笑っている。だがこの不気味な笑みこそが彼が本気である何よりの証。
  「ラ」
エドガード・C・ガルシア。冷徹な戦闘マシーンが初めて修羅と化す。
    「ゾー」
リュウ。すべてを賭けた波動拳を撃ち出し、なおも精神を集中させる。
       「マ」
すべてはフレイザードが倒される、その時の為に・・
「ヌゥゥゥウゥゥン・・!!フィンガー・フレア・ボムズッッ!!!!」
誰も想像だにしていなかった。最強の火炎呪文を同時に五発撃ち出す魔人がいることを。

五指爆炎弾。禁呪法のひとつとも言われる、最凶最悪の必殺技。
一発の炎が波動拳を相殺し、残り4発がそれぞれ4人の戦士たちを襲う。
すさまじい爆発が5度。それはすなわち、絶望の鐘の音が5度。

原形をとどめぬまでに変わり果てた大地に、炎と氷の魔人が立つ。
後に残されたのは、かろうじて死を免れた人間が4人だけ。
絶望に打ちひしがれる男たちを前に、怪物の高笑いだけが響いていた。

670 :622改めムツジ:03/11/10 18:04 ID:QVwQrHao
やっちゃいました。強すぎますね、これ。こっからどうするんだって感じ。
まあ一応結末まで考えてあるんですが。
でも実際問題として、リアルor半リアル系の格闘漫画キャラが
ファンタジー世界の怪物と戦ったらこうなるんじゃないかなと思います。
あと巽。パオさんが扱いづらいって言った理由がよくわかりました。
こいつ強烈に難しいです。いかにして原作の威厳を保ちつつやられ役にするのかってところが。
今後の課題ですね。

>>ふら〜りさん
ご察しのとおり、リュウは真打ちです。やられちゃいましたけどw
でも大丈夫。まだまだ彼は死にません。
それにしてもふら〜りさんのSSはなごみますね。

>>パオさん
面白かったですか?そう言ってもらえると嬉しいです。
でも私はそう長くは書けません。多分この番外編が終わったらROMに戻ると思います。
短い間ですがしばらくお付き合いください。

671 :作者の都合により名無しです:03/11/10 19:23 ID:pJWrDWgV
面白い。
パオさんもふら〜りさんも。
新人の方も凄い。SS初めてじゃないですよね?

672 :作者の都合により名無しです:03/11/10 19:42 ID:Zho9Btsx
>「誰だてめえは・・今何をしたッ!?」
>男が答える。
>「リュウ。波動拳。」

ここ読んだとき、ライスピのこの名場面を思い出しますた。

「ほほぉ、いい性能だな。貴様の作戦目的とIDは?」
「正義。仮面ライダー2号」


673 :魔界編 42話:03/11/10 22:08 ID:NnmJB92H
>>661
何度も転び、何度も倒れ。全身を血で染めて、息を荒くして必死で立ち上がろうとする大豪院 邪鬼。
男塾の帝王≠ニも、男塾300年の中で最強≠ニも言われた男の威厳はそこには無い。
泥と血に塗れながら、それでもなおこの世で最も尊敬する男・江田島 平八に、愛すべき配下の塾生に、
己の生き様を、男意気を、そして男塾魂を見せようと、伝えようとしている男がいるだけである。

何時の間にか男塾の塾生たちが全員、邪鬼の前に終結している。全員大なり小なり怪我を負っている。
中でも死天王たちは重傷である。だが、彼らは最も邪鬼に近い忠臣。直立不動の気を付けのまま、
主の邪鬼が立ち上がるのを待っている。チラリと死天王を見る邪鬼。ほんの少し、彼の口唇が動く。
貴様ら、男塾を頼む=@確かにそう口唇が動いた。他の塾生には分からない、邪鬼と死天王だけの会話。

必死に立ち上がろうとする邪鬼を見て、江田島は思う。その姿こそが、真の男塾魂であると。
勿論、超絶なる敢闘精神を以って、勇猛果敢に戦い抜くのも男塾魂である。しかしそれより大切な事。
ただ必死に、懸命に、己の全てを振り絞って、精一杯運命に抵抗する姿。困難から立ち上がろうとする姿。
それこそが、男塾塾長・江田島 平八が塾生たちに求める、真・男塾魂≠ナある。 
邪鬼はそれを命懸けで、残された塾生たちに伝えようとしている。尊敬する江田島の代わりに。
江田島は再度、胸の内で唸る。見事である、邪鬼、と。そしてついに、邪鬼がしっかりと立ち上がった。


674 :魔界編 42話:03/11/10 22:09 ID:NnmJB92H
>>673
しばし見詰め合う師弟。万感の思いが去来する。時は残り少ない。すう、と深呼吸をした江田島。
おもむろに鎧装束を脱ぎ捨て、上半身裸になる。そして邪鬼へ気合を放つ。
 「長きに渡り大儀であった、邪鬼。見事であるッ!! ワシが男塾塾長、江田島 平八であるッ!!」
微笑む邪鬼。もう、思い残すことは無い。地獄の閻魔ですら、これほどの気合は放てないであろうから。
 「押忍ッ!! 気合、ありがとうございました。 ・・塾長、もし今度生まれ変わっても、オレは」
江田島。全てを包み込む様な漢の顔で、優しく微笑む。哀しみを幾つも超えてきたからこそ、出来る笑顔。
 「ああ。ワシは待っておる。桜咲く男塾の校庭で、貴様を。いつまでも、な」
恩師の言葉に、子供の様な笑顔を浮かべる邪鬼。 ・・戦いの人生から開放されたからこその笑顔か。

顔が引き締まり、塾生たちに顔を向ける邪鬼。全員が泣いている。冨樫たち一号生も、部下の三号生も。
クールな赤石や伊達すら涙を隠していない。心で感謝する邪鬼。しかし未来の為に、敢えて鬼となる。
 「何だその情けないツラはッ!! そんな様で、これからの戦いを勝ち抜けると思うのかッ!!」
押忍ッ! 押忍ッ!! 押忍ッ!!!  ・・江田島すら聞いた事の無い、気合の籠もった押忍=B
一人一人の塾生から、次々に発せられる。確かに今、邪鬼から塾生たちに継承された。真の男塾魂が。


675 :魔界編 42話:03/11/10 22:10 ID:NnmJB92H
>>674
 「その気合忘れるな。男塾に敗北は無い。オレは、貴様らの勝利を信じている」
静かに塾生たちを見渡す邪鬼。その塾生たちの顔。まるで一人一人が大豪院 邪鬼のようである。
 (オレの役目は終わった。後は剣 桃太郎。貴様に全てを託す)
ゆっくりと、前に数歩出る邪鬼。大きく腕を広げる。闘気が青白く肉体を包む。邪鬼は大きく叫ぶ。
 「見るがいい・・。これがこの世で最高最後の真空殲風衝≠セッーーー!!」
邪鬼の右掌から発せられる巨大なカマイタチ。それは真上に飛び、空中で真下へ落ちる。そして。
 「き、消えちまった・・。邪鬼先輩ッ!!」
虎丸が叫ぶ。巨大なカマイタチは邪鬼自身を襲い、肉体をズタズタに殲滅させ、そして消失させた。
うずくまる塾生たち。だがもう涙は無い。その顔に浮かぶのは覚悟と、邪鬼から受け継いだ魂だけだ。
無表情の江田島。しかし腕組みをした太い上腕から、血が滲む。自身の爪が食い込んでいるのだ。

 (邪鬼よ。またいつか、桜咲く男塾であおう。それまで、ワシは必ず人間界を、男塾を守る。
  その時はまた、存分に胸を貸してやる)




676 :魔界編 42話:03/11/10 22:38 ID:NnmJB92H
>>675
 「化け物どもめぇえッ。超魔ゾンビに続き異世界の機神までも。このままでは魔界に帰れんわ」
影道の塔より500メートル程離れた森の中。妖魔司教・ザボエラが脱出ポッドから這い出ていた。
ゾンビが敗れ、ザクとグフすら男塾には通じなかった。ザボエラは悔しそうに吐き捨てる。
 「今度は毒ガスじゃあ。とびきりの毒ガスをし生成し、奴らを皆殺しにしてやるわッ」
 「死ぬのはお前だわさ。お前はやり過ぎた。あまりにもやり過ぎた」
ギョッっとして声の方を振り返るザボエラ。しかし追っ手の姿を見て、安心したように笑うザボエラ。
 「これは可愛らしいお嬢さん。ワシに何か用かのう、キッヒッヒ」
好色そうな下卑た笑いを浮かべるザボエラ。追っ手の姿は、どうみても10代の可愛い女の子である。

 「ボケてるのかジジイ。アンタを殺しに来たって言ってんだわさッ!」
弱い者には強く出るザボエラである。その言葉を聞き、憤怒の表情で殺気立つ。手から熱を放じ出す。
 「ガキには教育が必要じゃのう。そうれ、まず服を燃やしてストリップじゃあッ!」
閃熱呪文、ベギラマが女の子を襲う。その女、ビスケット・クルーガーは動かない。棒立ちのまま直撃。
 「ひゃははは。燃えろ燃えろ。少しは気が晴れるわ。・・?? 何じゃあ、アレはッ」


677 :魔界編 42話:03/11/10 22:38 ID:NnmJB92H
>>676
炎の中の少女のシルエットが、みるみる巨人へと変化していく。軽く2メートルを超す巨人である。
巨人を包む炎が消えてゆく。その姿を見て震え上がるザボエラ。デカいだけでない。筋肉の塊の肉体である。
 「ふ、ふひゃあッ・・、た、助けて・・」
めきッ。巨大なコブシがザボエラの顔面に突き刺る。そしてそのまま振り抜く。大空遠く飛んで行くザボエラ。

数分後、1キロ程離れた場所。元(?)の少女の姿に戻ったビスケは、ザボエラの体が転がっているのを見つける。
首が完全にヘシ折れている。顔面が陥没し、顔≠ニいうモノが存在しなくなっている。殴られた瞬間に即死であろう。
ポツリ。 ・・ザボエラの死体に水滴が一滴。そして水滴はどんどん多くなり、洪水に様にザボエラの死体に降りかかる。

 「すまないわさ、すまなないわさ・・。石松。花山。慶次。柳。巌。邪鬼。そして傷ついている全てのみんな・・。
  アタシみたいな役立たずばかり元気で、アンタらみたいな本物ばかり傷ついて・・」

そして舞台は再び魔界へ。沈黙を破り、ついにあの男が動き出す。



678 :パオ ◆xlRCijGdJ6 :03/11/10 22:45 ID:NnmJB92H
ザボエラは本当はもう一度出番があったんですが、ウザくなったんで
魔界編主役のビスケに必殺して頂きました。

最早キャラの性格は原作から遠く離れているのが多いのですが、
主役のビスケとヒロインのロビンはわざとウエットにしてあります。
ちなみに魔界編の顔は塾長。オイシイのは烈。書いてて楽しいのは雄山。

ムツジさん、長くは書けませんか。残念だなあ。面白いのに。
でも、たまに暇つぶしでも構わないので、書いていただけると幸いです。
取りあえず、今の作品の完結、頑張って下さい。


679 :作者の都合により名無しです:03/11/10 23:55 ID:S3BYwE3E
乙。
なんだか哀しい展開だが面白いよ。
ザボエラついに死んだか

680 :作者の都合により名無しです:03/11/11 08:05 ID:Hp9K6d+Q
俺にとってここが最後の砦のSSスレなので、
パオ氏VS氏ふらーり氏ムツジ氏バレ氏がんがってくれ

681 :作者の都合により名無しです:03/11/11 14:52 ID:aYR2inZC
>>680
ヤムスレも不良スレもゴミクズ以下ですか。そうですか。

682 :作者の都合により名無しです:03/11/11 15:11 ID:WYevLg9O
いまや長官スレのほうが盛り上がってる状態だしね

683 :番外編その3:03/11/11 19:13 ID:RamInKJc
>>669
強烈な爆音とともに、建物全体が揺れ動く。影道屋敷はパニックに陥っていた。
この屋敷に残っていた唯一の戦闘可能人物だったリュウが飛び出していった今、
残るは重傷者と非戦闘員だけである。そんな状態で、窓から見える程度の距離で
絶望的な戦いが繰り広げられているのだ。
遠目に見ても人間サイドの敗北が決定的なことは明らかだった。
だが今にも天下分け目の決戦が始まろうとしている関が原に応援を呼ぶことはできない。
非戦闘員とはいえ、自分たちで奴を何とかしなければこの決戦、負ける。
用意された武器は数丁の拳銃と爆弾が1ダースのみ。
すべての戦力を関が原に結集した代償がこれである。
こんな装備で果たして何ができるというのだろう。だがやらねばならない。
地下闘技場で腕を振るった名医がそう決意した時、医務室からある男が現れた。

「お、おぬし・・正気か?そんな体であの化け物と戦うと!?」
男は何も言わない。ただ前進する。
その顔には誰の目にもわかるほど悲壮な覚悟が現れていた。
「・・死ぬぞ。確実に。」
男はようやく口を開く。
「わかっとるわい、そんなこと。ま、勝てんじゃろ。
 ・・じゃがなあ、死ぬのは年寄りからと決まっておろうが?」
医師は何も言い返せない。それほどまでに男の言葉には決意がこもっている。
「なーに心配は要らん。大船に乗ったつもりで構えておれい!」
男の目の前に巨大な門が現れる。今まで見てきたどんな門よりも大きく、禍々しい。
だがそれでも男は全身を止めない。
達人、渋川剛気。死地へと赴く。

684 :番外編その3:03/11/11 19:14 ID:RamInKJc
>>683
「クハハハハッ!!まったく大したクズどもだったぜ!
 まさかフィンガー・フレア・ボムズまで使うことになるとはな!!」
フレイザードの高笑いが響く。もはや勝利を疑う要素など何一つとしてない。
ふと怪物は倒れた人間たちの動きに気付く。意外なことに、彼らはまだ生きていたのだ。
「ほおー、まだくたばってねえのかよ。いい加減死んだほうが楽なんじゃねえのか?ああ?」
その通りだ。もはや打つ手などない。力が違いすぎる。だがそれでも・・
立つ。最後の最後まで、決して諦めるわけにはいかない。
弱々しい動きで、しかし立ち上がる戦士たち。
ある者は復讐のため、ある者は正義のため、ある者は誇りのため・・。
「まだ死ねねぇ。てめえをぶち殺すまでは・・。」
鷹村のつぶやき。あるいは自分を励ますための気休めだったのかもしれない。
その姿を見た怪物の顔に明らかな怒りの表情が浮かぶ。

「いい加減にしやがれクズ野郎ども!!どこまでもムカツかせてくれるぜ・・!
 よぉし・・良いだろう!お前らに最高のプレゼントをくれてやる!!
 何千年生きたってこんな物は拝めねえぜ・・!」
フレイザードの右手に冷気のエネルギーが溜まっていく。そして左手には炎のエネルギーが。
「炎と氷・・プラスとマイナス・・二つの力がぶつかる時、それは生まれるんだ・・。」
両手を叩き合わせるフレイザード。同時に2つのエネルギーも衝突する。
「こいつはメラゾーマとマヒャド、2つの大呪文を同時に使える奴でなきゃできねぇ・・。
 つまり!世界で唯一俺だけが使える呪文だってことだ!!」
衝突した2種類のエネルギーが融合する。
そこから現れたのは、神々しいまでに光り輝く絶大な超魔力。
「これこそ地獄からよみがえった俺が手に入れた最高の力!
 これこそ俺が最も欲しかった、すべてを破壊する究極の力だ!!」
フレイザード、その光るエネルギーを弓のように引き絞る。
瞬く間にその光は輝く矢へと姿を変え、4人の戦士たちに向けられた。
それはまさしく、極大消滅呪文・メドローア。
「・・あばよくだらねえ人間ども!!消滅しやがれェェェエェエェェッッッ!!!!」
その瞬間―――空が輝いた。

685 :番外編その3:03/11/11 19:15 ID:RamInKJc
>>684
光に飲み込まれながら、リュウは自分への怒りがこみあげていた。
なぜもっと強くなれなかった?なぜもっと優れた策が思いつかなかった?
目から水があふれてくる。内臓は張り裂けそうだ。全身が熱い。
痛みが体を支配する。・・痛い?俺はまだ死んでいないのか?
光が収まり、消滅した大地の跡を見てリュウは驚く。
当たっていない。直径10メートルはあろうかという光の矢が誰にも命中していない。
それはひたすら直進したあと、誰もいない無人の山を貫き虚空へと消えていた。
・・なぜ?フレイザードの方を見たリュウはそこで信じられないものを見た。
宙を舞う魔人。そのまま地面に叩きつけられる。
その腕を掴んでいたのは、ボロボロの胴着に身を包んだ痩せこけた老人。
達人、渋川剛気。

「ちょいとおいたが過ぎるようじゃな妖怪。この渋川、これ以上の横暴は許さん。」
達人が構える。すぐに体勢を立て直すフレイザード。これ以上ない激怒の表情。
「てめえよくもやってくれたなッッ!!ぶっ殺してやる、ぶっ殺してやらぁ!!」
「フン・・できるもんならやってみい・・。・・そうじゃ、一つ忘れておった。
 ・・おぬしの名は?」
「氷炎将軍・・いやこんな肩書きはもういらねえ・・俺は新魔王・フレイザード!!」
「笑わせおるわい・・おぬしが魔王じゃと。」
そこにガルシアが口をはさむ。
「無理だ渋川。あなたの強さは十分知っているが、そいつは次元が違う・・。」
その言葉に渋川の表情が変わる。怒号が響く。
「なめんじゃねえ若造ッッッ!!!
 こちとらてめえらが生まれる前から達人と呼ばれ続けた男だッッ!!
 ・・いいか小僧ども、こいつに勝ちたいのならよぉく見とれ。
 この渋川の一挙手一投足を・・ワシの生涯最後の戦いをッッッ!!!」


686 :番外編その3:03/11/11 19:16 ID:RamInKJc
>>685
奇跡が展開されていた。獰猛に攻めるフレイザード。
だが渋川には当たらない。すべてを見切る達人の動き。達人にしか辿り着けない境地。
そしてさばく。華麗に、力強く。何度も宙を舞うフレイザード。
「こざかしいわっ!!」
フレイザードの右手に冷気が集中する。吹雪系最強呪文、マヒャド。
だがそれが放たれるよりも早く、渋川はふところへと飛び込む。
「ちぇええいっっっ!!」
合気炸裂。怪物自らの生み出したエネルギーが逆流し、大きく吹き飛ぶ。
敵が強ければ強いほど、達人の合気はより強い力を返すのだ。
土ぼこりの中から怒りに満ちたフレイザードが叫ぶ。
「ちくしょおッ!ちくしょおッッ!!殺す!!殺す!!!」
達人の傷が痛む。どんな治療によっても短期間では完治しない、毒手による傷。
だが例えそれがなくとも。
(勝てぬじゃろうな、恐らく)

「信じられねえ、あのじじい・・あそこまで強かったのか?」
「確かに大したもんだ。だが・・殺されるぞ、渋川は。」
巽の言葉に全員が現実に引き戻される。
そう、渋川の力では決してあの怪物にとどめを刺すことはできない。
こんな攻防をいつまで続けていても、結局のところフレイザードの攻撃が
一撃でも入ればそこで終わってしまうのだ。
事実、早くも渋川の疲労は限界に達しようとしている。
巽がつぶやく。「打つ手なし、か・・。」
(いや違う、あの人は勝ち目のない特攻を仕掛ける人じゃない。何か・・何かあるはずだ。)

687 :番外編その3:03/11/11 19:17 ID:RamInKJc
>>686
渋川が突然目を閉じる。無心無想の構え。武人として最後の境地。
「なんだそりゃあ・・もう死ぬ覚悟はできたのかぁッッ!!?」
突進するフレイザード。炎をまとった魔拳が撃ち下ろされる。
「風、か・・。」
達人がぼそりという。
(剛拳よ、おぬしの技・・・使わせてもらうぞっ!!)
達人が掌底突きを放つ。ただの掌底突きではない。
空間自体を貫くような、神速にして疾風の如き突き。
まるで達人がフレイザードを突き抜けたかのように、両者が交錯した。
しばしの沈黙のあと、達人がぐらりとよろめく。意識がはっきりしない。だが。
「味わったかい魔王さん・・。これが、人間の力じゃ・・・・。」
フレイザードの全身がきしむ。耳をつんざくような音とともに、身に纏った炎や氷が弾け散る。
「ギャアアアアアアアッッッッ!!!」

「な、なんだありゃあ・・あのじじい何をやりやがったんだ!?」
「あの化け物が・・苦しんでいる・・!」
「馬鹿な・・あれが人間のなせる技なのか・・。」

「クッ、クソォッ!てめえこのジジイッ!俺に一体何をしたぁ!!」
フレイザードが必死の形相でこらえ、叫ぶ。
「ほっほっほっ・・いかなる強者にも弱点はある・・当然おぬしにも・・
 ワシはそれを突いただけのこと・・。」
「まっ、まさか・・てめえ“空”の技を・・ッ!
 なんでてめえなんざが“空”の技を使えるんだァァァッッ!!!」
達人が微笑む。自信に満ちた笑み。しかし震える体が命の限界を示していた。
「思い知ったかい魔王さん・・。しかしこの勝負・・ワシの負けじゃな・・。」
そう言うと、達人の全身から血が吹き出した。肉体がリミットを越えた証。
糸の切れた操り人形のように、崩れ落ちた達人。
(後は頼んだぞ若造ども・・ワシは・・満足じゃ・・)

688 :番外編その3:03/11/11 19:19 ID:RamInKJc
>>687
「じじいーーーーっ!!」
鷹村が駆け寄る。渋川の姿に自らの師が重なったのだろうか。
だがすでに意識はなかった。血まみれの体に、ほんのわずかな心音が聞こえるのみ。
「ハア・・ハア・・!ようやくくたばりやがったぜこのジジイ・・。
 まさかこんな奴がかつて俺を倒した“空”の技を使えるたぁな・・。
 だがそいつももういねえ!!俺を脅かす奴はもうこの世に存在しねえ!!
 俺様の天下だ!!・・ククク・・まずはてめえらを血祭りに上げて、
 それから関が原の軍勢を皆殺しにしてやる・・。その後は魔界だ!
 バーンのジジイをぶっ殺し、俺が魔界の王になってやらぁ!!!」
果てしなき欲望に狂うフレイザード。あるいはこの欲望こそが彼の力の源なのかもしれない。

リュウは見ていた。渋川の使った技を。彼の命の最後の輝きを。
渋川が言っていた言葉を思い出す。
(いいか小僧ども、こいつに勝ちたいのならよぉく見とれ。
 この渋川の一挙手一投足を・・ワシの生涯最後の戦いを)
渋川は確かめ、伝えようとしていた。勝てないとわかっていながら。
敵を倒すための唯一の手段を・・。
フレイザードは言った。「“空”の技」と。“空”・・それが渋川のメッセージ。
命と引き換えにした最初で最後の教え。その意味するもの。
リュウの脳裏に、陸奥九十九との戦いの時と同じ、師匠の言葉がよみがえる。
(なあ・・リュウよ。拳の理想ってなんだと思う・・? そいつァな、風よ・・風の拳よ・・)
リュウは気付いた。そして心の中で敬礼する。渋川に。そして師匠に。
全身が張り裂けるように痛い。呼吸が苦しい。だが動く。撃てる。一発でいい。
この一発にすべてを賭ける。構えを取った。
その様子を見た巽がいぶかしげに声をかける。
「何をするつもりだ。」
「すまねえみんな・・。あと一度・・もう一度だけ俺の頼みを聞いてくれっ!」

689 :ムツジ:03/11/11 19:31 ID:RamInKJc
う〜む、いくらなんでも暴走しすぎか?
番外編という立場を利用して、どこまでも好き放題やりまくってます。
でもフレイザードがあの呪文を使うというネタは、
原作ファンなら誰でも一度は考えた事があるはず(のような気がします)。
渋川は・・・本編ではもう出番ないっぽいので無茶をやらせてもらいました。
あと、ガルシアが致命的に影が薄い・・・。ファンの人ごめんなさい。

>>671さん
前にも言った通り、ヤムスレで短編を書いただけです。タイトルは聞かないでくださいw

>>672さん
ヤロウ、タブー中のタブーに触れやがった

>>パオさん
はい、頑張ります。とりあえず次回で完結・・・できるかどうかはわかりません。
当初の予定よりだいぶ長くなっています。
その3で完結なんて言ってたのがアホらしい。

690 :パオ ◆xlRCijGdJ6 :03/11/11 19:56 ID:y35GAhTM
>ムツジ様
SSなんて、書けば書くほど長くなる物ですよ。魔界編なんて当初は30話位で
終わる予定でした。トーナメントも、1試合5レスくらいで収める気でした。
でも、書いてる内に長くなっちゃうんですね、不思議な事に。
1レスであれだけ完成度の高いヤクバレさん(VSさんの事)は凄いと思う。
でも面白いです。のんびーり、書ける時に書いて下さい。

すみません、マナー違反で申し訳ありませんが、私も作品を投下させて下さい。
私はマンキの書き込みなんで、ストックが出来ないんですよ。ムツジさん本当に御免なさい。

691 :魔界編 43話:03/11/11 19:57 ID:y35GAhTM
【第43話 光の3戦士】 >>677

 「わっはっは。堪能したわ。店主、このまま精進し更に腕を上げるが良いッ!!」
目の前のチャンポンライスをペロリと平らげると、その男は豪快に笑った。褒められ恐縮する店主。
その巨漢の男は、満足そうにそのまま退店しようとする。慌てて引き止めようとする店主。
 「お、お客さん、お勘定ッ!! お金まだだよッ」
その男は獅子の様な顔で、ギロリと獰猛に店主を睨み付ける。怯む店主。そして男の雷が落ちた。
 「このバカ者がッ!! 天下の食通が来てやっただけでもありがたいと思えッ! 殺すぞ」
ヘナヘナとその場にへたり込む中華料理店店主・張 洋王。その様子を見てその男は愉快そうに笑う。
 「わっはっは。店主、一つ教えておいてやる。しゃぶしゃぶの牛肉は、サシが少ない方が旨い。
  サシとは何の事かは、私にもさっぱり分からんがな。わっはっはっは」
世界一堂々とした無銭飲食を成し遂げるこの男。これほどの大人物になると、金など1円も必要無い。
「器の大きさ」というゴールドカードで、全ての飲み食いがただになってしまうのだ。そう、この男。
地上最傲慢生物≠ニ呼ばれる男。我らが海原 雄山である。

ジェノサイドシティ。地上がザボエラの急襲を受けてより3日後。ロビンパーティがこの街へ潜入し、
烈の弟子のサムワンが黒呪≠ノ苦しんでいる頃。この男も実はのうのうとここにいた。
以前、キャンプ地で烈に神域の突きを喰らい、遠く吹き飛ばされ、一人でこの街へ辿り着いたのである。
しかし雄山は大物だ。こんな事では挫けはしない。仕方ない奴だ、烈め。師の前で照れおって。
のしのしと街を歩く雄山。ある意味、この街の王のアミバより偉そうである。その雄山の背後から、声。
 「お久しぶりでござる。雄山殿」
史上最強の解説王≠ゥら闇の解説王≠ノ堕ちてしまった、解王・雷電である。


692 :魔界編 43話:03/11/11 19:58 ID:y35GAhTM
>>691
 「雷電か。久しぶりだな」
雄山の顔付きが変わる。いや、変えたのは雷電である。それ程、雷電の顔は厳しく殺気立っている。
 「少し付き合って頂けませぬか、雄山殿。大切な話があり申す」   「ぴっかー」
無言のまま、近くの茶屋へ入り、個室を取る2人。しかし2人以外に、怪しげな鳴き声も聞こえてくる。
向かい合わせで座席に座り、しばらくの沈黙が支配する。そしてようやくおもむろに雷電が口を開く。
 「おかしいと思っており申した。江田島塾長と並び称される怒れる賢者≠ニまで呼ばれる貴殿が」
雄山の顔がフッと優しくなる。その目には慈愛と知性の光まで浮かんでいる。観念したかの様に言う。

 「雷電よ。どこまで調べ、どこまで気付いておる」
 「あらかたは。全ては貴殿の計画でござったな? 魔界側に付いたのも、人間界を救う為の芝居」
 「買い被り過ぎだ。私は地上最傲慢生物=@・・自分の事しか考えておらん」
 「それは嘘でござる。あなたは誰よりも人間界の事を思い、だからこそ敢えて裏切り者となった。
  今のままでは人間界は魔界に負ける。そう思ったあなたは自ら魔界に堕ちた。そう、全ては。
  バーンを倒す為に・・、光の3戦士≠揃え、バーンの闇の衣≠剥ぐ為にッ!!」


693 :魔界編 43話:03/11/11 19:59 ID:y35GAhTM
>>692
雷電の喝破に押し黙る雄山。その顔には、まるで自分を嘲笑うかの様な笑みが浮かぶ。言葉を続ける雷電。
 「今から考えると不思議な事ばかりでござった。何故、解説者の拙者を魔界に引きずり込んだのか。
  何故、アシュラに強く当たっていたのか。何故、まともな戦いでなく妙な対決ばかり塔でしたのか。
  そして何故、最後にバーンと袂を別ったのか。しかしやっと解かり申した。最初から全て計画の内。
  恐ろしい方だ、あなたは。人間界、魔界全てを手の内で躍らせるとは」   「ぴっかー」
しばらく天井を見上げていた雄山。静かに視線を雷電に戻す。目を閉じながら、自嘲気味につぶやく。

 「敵を騙すにはまず味方から、だ。それに私は嫌われ者にはなれておる」
 「あなたは、バーンの闇の衣≠フ強さ恐ろしさを、何らかの形で知った。拙者も調べ申した。
  あの恐るべきアイテムの効力。それは絶対防御でござる。この世にある、全ての攻撃を無効化。
  つまり一切の攻撃が通用しなくなる、まさに究極の護身アイテム、それが闇の衣=E・。
  このままでは、精鋭部隊がバーンの前に立ったとしても、一太刀も浴びせぬまま全滅してしまう。
  あなたはそう思った。それを阻止せん為に、計画を立て、実行させていった。その計画とは・・」

ノドが乾いたのか、運ばれた茶をすする雷電。無言の雄山。そして雷電節の解説が再開される。

694 :作者の都合により名無しです:03/11/11 20:07 ID:clGaSDgw
>>689
1話から思ってたんだけど、普通の人間がフレイザ―ド殴ったら火傷か凍傷になるだろ。
そういう描写が一切ないのは違和感ある。

695 :パオ ◆xlRCijGdJ6 :03/11/11 20:10 ID:y35GAhTM
ムツジさん、本当にごめんなさい。
それから、ムツジさんのオリジナルも見てみたいです。
お暇なとき是非。

43話は残り半分も雷電の解説です。
要は、雄山がキの字だったのは半分は芝居で(半分はホンモン)
実は雄山は江田島以上の傑物だった、という今までの謎解きになります。
詰まらないけど、塔の時から張ってた伏線なんで出来たら読んで下さい。


696 :ふら〜り:03/11/11 21:46 ID:704Jwi2y
>>ムツジさん
前回はすみませんでした! 以後二度とこのようなことのなきよう、
気をつけますのでどうか、ご容赦を。
……で。フレイザードって、原作でもそうでしたけど、実力があるとは
いえ言動はかなりチンピラザコっぽい。なのに、結構存在感というか重みを
感じますよね。ムツジさんのもその感じが良く出てるなぁ、と思ってたら
メドローア。更に重み・凄みを増すフレイザード。そこに、渋川の最期の
教えを受けたリュウが立ち向かう! ……あぁカッコいい。我も書きたし、
かようなヒーロー。

>>パオさん
ザボエラ、確かにもう一回ぐらい「溜め」が欲しかった気もしますが、
死に様は無残だったのでとりあえず満足です。それと、
>主役のビスケ
トーナメントが終わって以来、戦士たちの体を気遣ったり戦況に気を揉んだり
してたのは、大抵ビスケ。塾長や烈は「仰ぎ見る英雄」として、一番読者視点
なのはビスケなのかも、とか思いました。
雄山については……アカギ同様、パオさんの愛を感じますねぇ。特に今回、
シリアス・ギャグ両方の意味で
>私は地上最傲慢生物=@・・自分の事しか考えておらん
ここがツボりました。笑えもするし、最後まで読むと感動もできるしで。

697 :作者の都合により名無しです:03/11/11 22:06 ID:Uy+RWckW
>実は雄山は江田島以上の傑物だった

ま、そういう事にしておくか。

698 :作者の都合により名無しです:03/11/11 22:59 ID:NXI2N2eK
>>694
あいつらは普通の人間じゃないだろ

699 :作者の都合により名無しです:03/11/11 23:08 ID:itFC2c6m
どんな形でも由山が出ればいい。
俺にとって間改変は由山が主役。頑張れやパオ助。応援してやる。

ところでHP、5000ヒット突破したな。おめ。
一ヶ月ちょいで5000か。あっちは6500いかずに止まってるから、
あと10日くらいで抜く計算だな。
あっちは何ヶ月も前にカウンタを設置したのになw

700 :作者の都合により名無しです:03/11/12 07:12 ID:Zj5aXwih
こっちはいい感じだな。
それに比べ出来の悪い兄貴のほうは

701 :バレ:03/11/12 08:47 ID:gqTlZlIc
>パオ様
 雄山、嘘つけぇぇぇぇぇ!
 ‥と、思ってしまいました。
 そうか、江田島以上なんですね。
 人は見かけによらないものですね。

>ふら〜り様
 合ってましたか?
 実は1回もみたことありませんので、
 ああ書いたものの少し不安でした。  

>ムツジ様
 すいません、今から出勤なので、保管間に合いませんでした。
 新作ですね。
 鷹村いい感じですね。ガルシア影薄いのは仕方ないですよ。
 原作でも口数少ないですし。
 フレイザードが強い(確かに原作でも凄みがありました)。
 確かに彼の肉体ならメドローアは使えそうですね。
 
 完結編楽しみにしています。乱文容赦。

702 :作者の都合により名無しです:03/11/12 10:58 ID:PYK5BHm4
>>700
おいおい比べるなよ

703 :作者の都合により名無しです:03/11/12 11:59 ID:5pG3G0qm
未だヤムスレと比べてどうこう言う輩が残ってたのか。
消えろよ

704 :作者の都合により名無しです:03/11/12 12:06 ID:hWmeoHPP
スルーしようって

705 :作者の都合により名無しです:03/11/12 12:19 ID:vJYiGivG
バレさんいってらっしゃーい。いつもお疲れ様。
ゲームも面白いです。ありがとう。

だけど上位陣が強すぎる。レベル40とかって勝てないって

706 :作者の都合により名無しです:03/11/12 14:04 ID:36heaZm5
>>705
上位陣、いつ行っても居るんだが・・・
まあ一日中レベル上げしてる連中に勝てって方が無理だわな

707 :作者の都合により名無しです:03/11/12 16:56 ID:hbPCh/kN
ヒッキー専用ゲームかよ。

708 :魔界編 43話:03/11/12 19:37 ID:Q2TiYkyT
>>693
 「その計画とは、光の3戦士を作り出す計画でござる。光の戦士の聖エネルギーにより、
  闇の衣≠フ闇のエネルギーを相殺し、絶対防御を破壊する。それがあなたの計画の全貌」
雷電の言葉に、ため息をつく雄山。どこか吹っ切れたように見える。愚者と賢者、両方を極めた男。
 「3戦士とは、3つの異なる力を持つ者。それは最もヘタレたる者。最も言葉巧みなる者。
  そして、最も傲慢なる者。各々の言葉は、それのみ聞くと良い印象は無いかも知れぬ。
  だが、その言葉の裏に隠された真の意味を知れば、この者たちが救世主、と納得出来る」
雷電は浅く深呼吸をして、もう一度お茶をすする。雄山は和服に腕を通したまま、無言。
 「まずはヘタレ。確かに、ヘタレは情けない。だが弱い自分を受け入れ乗り超えれば、
  きっと人は大きく成長出来る。この世で最もヘタレたる者とは、実はこの世で、
  最も成長出来る可能性を秘めた者でござる。即ち、それは情熱≠フ聖エネルギー」

雷電の言葉が早くなる。雷電解説術太祖の技量が光る。言葉の流れ、音の強弱、呼吸法、共に完璧。
 「次に言葉巧みなる者。この者は言葉を紡ぎ、それを明日に、未来につなげる事が出来る。
  即ち希望≠フ力でござる。最後に傲慢。傲慢とは即ち、一心不乱に己を貫く事でござる。
  例え、それで己が傷つく事になろうとも。これは正しく、信念≠フ聖なる力でござる」
しばしの静寂が辺りを包む。矢継ぎ早に話すだけが解説ではない。「間」を取る事で耳目を引くのだ。

 「ヘタレ・言霊・傲慢。これはそのまま、情熱・希望・信念の聖エネルギーに置き換えられる。
  この3つの聖なる力こそ、バーンの悪しきエネルギーの集合体、闇の衣≠打破出来る、
  唯一の力。そこで貴殿は選んだ。この3戦士に相応しい男を。そして人間界から選んだ3人。
  それが、ヘタレはヤムチャ。言霊は拙者、雷電。そして傲慢はあなた自身でござる」


709 :魔界編 43話:03/11/12 19:38 ID:Q2TiYkyT
>>708
無言のままの雄山。そこでわざと雷電は、今までと違う事を訊く。百戦錬磨の心憎いテクニックである。
 「そう言えば、桃たちがこの街に来ているようでござるな。逢われなさったか」
 「フン。私は弟子たちに嫌われている。親の心、子知らずとは良く言ったものよ」
 「弟子は一度は師の力を必要とする物でござる。さて」
雄山が会話に参加した事を確認し、元の話に戻る雷電。まるで超一流のネゴシェイター並みの会話術。

 「だが、この選択に、思いもよらぬ誤算があった。まずはヤムチャ。ヘタレといえばヤムチャ。
  当然の人選でござる。だが、このヤムチャのヘタレは予想以上でござった。光の力が宿らぬ程に。
  つまりヘタレた後、立ち上がろうとする事が、彼は全くなかったのでござる。ヘタレっぱなし。
  これでは情熱の力は宿らぬ。そして拙者。拙者は、解説力では確かに最強でござった。しかし。
  ・・拙者は、悪の暗黒解説気に染まっていた。闇の解説者と堕していた」

一気に言葉を吐く雷電。いまだ無言の雄山。しかし、話は佳境に入っている。雷電節が冴え渡る。
 「計画を余儀なくされた貴殿は、次の候補を探し出す。それがヘタレし者、アシュラマン。
  そして言葉巧みなる者、本部 以蔵。だが、この2人に素質十分なれど、やはり穴があった」


710 :魔界編 43話:03/11/12 19:39 ID:Q2TiYkyT
>>709
 「まずアシュラ。この者、魔界3強に激しい嫉妬を抱くなど、ヘタレ素質十分。だが魔界の幹部。
  そこであなたは、自ら魔界へ下った。人間界で江田島塾長に次ぐ影響力を持つ貴殿でござる。
  バーンは喜んで幹部として迎え入れた。そして心を鬼にし、アシュラを怒鳴り散らした。
  そしてアシュラは堕ちた。このように」       「ぴっかー」
雷電は傍らの袋から、黄色く真ん丸い、目玉がつぶらな電気ねずみを取り出す。思わず雷電に聞く雄山。
 「これ何? やぁだマジ可愛いー」
 「転生したアシュラでござる」 
 「え? わ、わははッ。計画以上のヘタレっぷりよ。小動物まで落ちたかッ」  「びっかッー」
怒りのアシュラ。しっぽから雷撃を繰り出す。こんがりと焼きあがる雄山。かまわず話を続ける雷電。

 「そして本部 以蔵の誤算。これは、余りにも拙者と解説の実力差が、あり過ぎた事でござる。
  そこで貴殿は動く。即ち、拙者を魔界に引きずり込み、本部と解説し合う事を考えたのでござる。
  本部の解説気を上げ、光の3戦士となるに相応しい男にする為に。それがあの七珍の塔でござる。
  あの塔の目的は、全て本部を拙者と張り合わせ、本部の解説気を引き上げる事が目的。
  他の対決などどうでも良かったのでござる。ただのバーンへの目くらまし。いや、それすらも。
  あの下らぬ対決すら、あなたの計画の内かも知れぬ。即ち、バーンをわざと下らぬ対決で怒らせる。
  あなたはそれに逆ギレし、魔界を離れ人間界に復活する。悪魔のごとき頭脳でござるな。
  そうでなければ、あなたが味見対決でおなごに負ける訳はござらん」


711 :魔界編 43話:03/11/12 19:41 ID:Q2TiYkyT
>>710
実はあの塔計画忘れてマジだったんだよね、と口に出そうになる雄山。だが止めておく。更に雷電は語る。
 「最初から最後まで、貴殿の計画通りとは。人間界魔界を全て操って。恐ろしいものでござる。だが」
雷電の雰囲気が変わる。肉体全てから暗黒解説気が吹き出す。そして、少し邪悪気に語り出す。
 「残念ながら3戦士は揃わん。本部は拙者に解説対決で敗れる。そして精鋭部隊はバーンに敗れる」
慌てる雄山。彼の計画では、雷電は本部に敗れねばならないのだ。そうしないと本部は3戦士になれない。
 「勝ちを譲れんか。人間界が滅ぶぞ。いずれお前には、全てを明し、負けを頼むつもりだった」
 「冗談ではないでござるッ。それに、譲ってもらった勝ちで、3戦士になれるとお思いか」

押し黙る雄山。そう、3戦士集結最後の関門。それは、本部 以蔵が雷電に解説対決で勝利する事であった。
今ここに、人間界の未来は本部 以蔵以下のルンペンに託されてしまったのである。
雷電は黙って席を立つ。連れて来たアシュラマン(ぴかちゅうバージョン)を雄山に渡し、去ろうとする。

 「時代の為に悪の解説王となるでござる。本部に伝えよ。拙者を超えて人間界を救ってみよと。
  そう、解王・雷電≠ヘ今この場で死に申した。今ここにいるのは解説の魔人・・。
  解魔王デーン≠ナござるッ!!」

残された雄山。沈思黙考し、厳しい顔。しかし急に立ち上がり、突然狂った様に怒鳴り散らす。
  「バカ者がッ!! 勘定を置いていかんか、金をッ」    「ぴっかー」

そしてまた舞台が変わる。魔界3強≠フ一角との激闘が、いよいよ近づく。

712 :パオ ◆w/9ws2V0DU :03/11/12 19:46 ID:Q2TiYkyT
またあげちゃった。どうしても忘れます。すみません。
後、>>706さんの言う通りだと思います。
私、さっきレベル12くらいのキャラでやってみたけど、全然歯が立たない。
うーん。面白いゲームだけど、あまり3、4人の方が占有するのは如何なものかと。
少しご配慮願えるとありがたいのですが。

713 :作者の都合により名無しです:03/11/12 19:56 ID:CRG4BHVS
外伝死んじゃったw

714 :作者の都合により名無しです:03/11/12 20:08 ID:CRG4BHVS
a

715 :作者の都合により名無しです:03/11/12 20:10 ID:TYqWQO3u
>解魔王デーン 
激しくワラタ。乙。面白かった

>3、4人の方が占有するのは如何なものかと
確かに一部がはしゃぎすぎてる。公共のゲームだから少しは考えろよ
特にミスパレードとか、剛毅ちゃんとか
バレさんもこんなつもりで作ったんじゃないだろうに

716 :ふら〜り:03/11/12 20:26 ID:NW1cdiek
>>パオさん
微妙……雄山、結局「影の英雄」になりきってないところが絶妙に微妙です。
で。今のところ、期待がかかるのは本部ですか。しかし今回の雷電の風格を
見るに、乗り越えるのはかなりきつそう。ダンボールを愛する彼の、今後の
奮闘やいかに。←そういう本部が、雷電に打ち勝つシーンというのにかなり
期待してます。今。


717 :作者の都合により名無しです:03/11/12 20:37 ID:FGjDbKbL
>パオさん
今回は闘いがなくて、ちと残念……ですが『解魔王デーン』に笑わせてもらいました。
さしあたって、飛影vsゴードンの闘いが楽しみ。

>>715
あの2人、強いっすよね。
自分もレベル15くらいで闘っても、いまだに1ダメージも与えることができない。

718 :作者の都合により名無しです:03/11/12 21:38 ID:hbPCh/kN
多分FFアドベンチャーとかの常駐だよ。市ね。

719 :作者の都合により名無しです:03/11/12 22:05 ID:NlaQnt4Z
上手い事HPが下がってる所を奇襲するしか無いよな
ただ所詮ゲームだし、そうこだわる事も無いと思う。

720 :作者の都合により名無しです:03/11/12 22:46 ID:l8BylNBQ
>雄山の伏線
本当に雄山登場からここまで考えてたなら無駄にすごい。
でも、多分後つけ設定でしょ。(パオすまん)
でも面白かったよ乙。デーンは若返ったり巨大化したりするの?

>ゲームのこと
サイトを占有してるな、確かにあいつら。カウントが以前の倍早くなった。
バレさんも、沢山の人に楽しんで欲しいと思っているだろうに、
新しく入った人瞬殺じゃな。すぐ止めちゃう。
バレさん、レベル25以上の奴のログ、うっかり消失しちゃって下さい。


721 :雪国のボクサー:03/11/12 23:07 ID:+wOWmq2X
まぁバレさんも言ってるけど、あくまでSSの「おまけ」ゲームだから、あんまムキにならない(^.^)
おいらも、低レベル&高能力のキャラとの対戦の連続で、経験値もたまらずLvも停滞してるけど(^^;)
だからといって、相手に文句言うのも好きじゃないな(敢えて文句を言うならば、そういうシステムを許している制作者にたいして言うべきだと思うしサ・・・)
っと、関係ない話で長々とスマソ。
まぁ、もしウラと対戦するときがあれば、ブレストファイヤーでも浴びていってくれ。

722 :作者の都合により名無しです:03/11/12 23:11 ID:l8BylNBQ
そうだな。こんな事でレス消費するのも悪いしな。
あと、VS氏は多分明日か明後日だな。
バキ本スレと一緒に更新するだろうから。楽しみ。

723 :作者の都合により名無しです:03/11/13 00:15 ID:TawFc6CR
初めて見たけど面白いスレだな
こんなスレが今まで無名だったなんて

724 :バレ:03/11/13 00:52 ID:pfWpjLNx
うーん、ゲームは全然バランスとってません。
私の知識で調整できるとすれば、こんな所でしょうか?
・転職時に能力が若干(2/3位か?)下がるようにする
・チャンプ戦で敗北すると経験値を多く貰える
(底辺のレベル上昇が早まりますので、レベル差は少なくなるでしょう。。)
・能力値の上限を低くする。
・序盤モンスターを倒しやすくする。
・引退システム導入(成長しきったキャラは殿堂入り)


>ムツジ様
 朝は失礼致しました。保管完了。
 もう一度読み返しましたが、リュウが結構美味しい役どころですね。
 登場シーンから「リュウ、波動拳」なんて決め台詞吐いてますし。
 最後もビシッと決めてくれそうな予感。
 (鷹村にも頑張って欲しいですが、何たって仇ですし)

>パオ様
 アシュラが再登場するとは思いませんでした。
 この後の闘いで、へたれから千人斬りへと成長するのでしょうか?
 ゲームについては申し訳ないです。

>723様
 ようこそいらっしゃいました!

725 :魔界編 44話:03/11/13 12:18 ID:JSUqpLBm
【第44話 魔界最強の男】 >>711

 「な、何だ。寒い。こんなに温度は高いのに、寒くて堪らんにゃあッ!!」
人間界の未来への鍵を握る男・本部 以蔵が叫ぶ。おかしい。ここは砂漠のど真ん中で、
しかも今は日中である。おそらく気温は40度を超えるであろう。だがそれでも寒い。
肉体は暑さにより、止め処なく水分を放出する。熱気が体内に篭る。だがそれでも寒い。
 「だがこの本部、寒さには慣れとるわ。ダンボールのトミコと新聞さえあれば」
シャツの中に新聞紙をはさみ、ダンボールに包まる本部。長年のアウトドア生活の知識。
しかしすぐに熱さにより脱水症状を起こし、その場に行き倒れる人間界の鍵を握る男。
飛影は当然の如くホームレスを無視し、その場に立ち尽くす。顔から汗を流しながら。
 「いる。途方も無い妖気を持つヤツが。この先にな」
本部が感じた寒さを、飛影もまた感じている。それは、自分の心の内からくる寒さ。
即ちそれは恐怖≠ナある。一歩一歩、神眠る墓所≠ノ近づく度に、恐怖は増大する。
 (強い・・。オレより強い炎の使い手が、この先にいる)

飛影の左腕が、ズクンと疼く。この左腕には、途轍もない妖力を封じている。
その左腕が猛り狂っている。まるで意志を持つかの如く。左腕の力は知っているのだ。
戦いの時が迫っているのを。かつて無い程の強敵が、そこで自分を待っているのを。
だが左腕の闘志とは逆に、飛影の肉体は金縛りの様に動かなくなっている。恐怖である。
その時、まるで飛影と本部の恐怖を払い退けるかの如く、陸奥 九十九が静かに言った。
 「先を急ごうか。何が待っているかは、行かなければ分からない」


726 :魔界編 44話:03/11/13 12:19 ID:JSUqpLBm
>>725
神眠る墓所≠ニは、魔界の巨大なピラミッドの事である。その巨大な四角錘の頂点で、
男は静かに佇んでいる。目を閉じ、湿気高い強風に吹かれながら、男は待っている。
2メートル30センチもの巨体は、しかし一切無駄な肉を感じさせない戦闘用肉体である。
隆々とした筋肉の鎧の下には、数多の激闘を勝ち抜いてきた、戦士の高みすら感じさせる。
精悍な顔。しかしただ勇壮なだけではない。深遠な哲学を感じさせる、真の戦士の顔。
男の名はアドルフ・ゴードン。魔界3強″ナ高の戦士にして、魔界最強の男である。
 「来い。早く来い。獄炎の使い手よ。激闘に身を焼き尽くそうぞッ!!」

 「この勝負どう思う、喪黒よ。ゴードンと精鋭部隊の」
バーンパレス。大魔王バーンはワインを片手に、ゴードンが映し出されるモニターを仰ぐ。
 「文句無くゴードン様の勝ちです。ゴードン様に勝てる者はいません。ほっほっほ」
グラスに半分残ったワインを一気に飲み干し、バーンは視線を鋭くする。そして喪黒に言う。
 「ゴードンはカーズと違い、私欲無く戦いのみに生きる男。これからも利用し易い男よ。
  万が一にも失う訳にはいかんな。喪黒、そこで」
 「ほっほっほ。分かりました。もしもゴードン様が危なくなれば、という事ですな」
そして一礼をバーンにし、謁見の間から退室する喪黒 福蔵。だがその目に、邪悪な光が宿る。
 (バーン様はゴードン様を見くびっておられる。これは面白くなるかも知れませんな。
  私のやり方によっては、魔王軍が割れるかも知れません。楽しみだ、ほ〜っほっほ)


727 :魔界編 44話:03/11/13 12:21 ID:JSUqpLBm
>>726
 「こ、これは何という闘気だ・・。勇次郎すら遥かに上回る」
本部は目眩を覚えながら、必死で意識を保とうとする。パーティは、ついに目的地へ辿り着いた。
しかし。ピラミッドの上部から一行を睥睨する男の闘気を感じ、彼らの歩みは止まる。 
それほどケタ外れのオーラである。素人の本部でも分かるほどの。その巨漢を見て、本部は叫ぶ。
 「ぬう。あれは正しく魔界3強≠フ一角、アドルフ・ゴードン・・。戦闘力だけならば、
  大魔王バーンすら上回るといわれる、魔界最強の戦士かッ」

本部は魔界潜入の前、雷電との解説対決の為に、分かる範囲の魔界のデータを頭に叩き込んだ。
しかし、皮肉な物である。そのデータが始めて役に立ったのが、こんな絶望的な状況とは。
 「とんでもない大物みたいだね。でも、別に関係ない」
陸奥 九十九が一歩前に出る。この男だけは、ゴードンの闘気を前にしても顔色が変わらない。
既に臨戦態勢である。ピラミッドの石段を、昇りだそうとする九十九。しかし背後から止める声。
 「フン。貴様は人間界の切り札だろう。オレがやる。同じ炎の使い手のようだしな」
遥かな高みからその様子を見聞きし、ニヤリと笑うゴードン。その肉体から剛炎が噴き上がる。

飛影出陣。強大な戦闘能力を持つ魔界最強戦士、アドルフ・ゴードンとの激闘の幕が開く。
 

728 :パオ ◆w/9ws2V0DU :03/11/13 12:27 ID:JSUqpLBm
前回、誤字脱字が酷いなあ。
一個ずつレス上げていくと割合少ないのですが、3つ4つ一度に上げると
こうなります。でも一つずつだとその間、他の人が作品あげ辛いですし。難しいですな。

ネタの方はこれから戦闘ばっかりになります。
ちなみにゴードンはバーンやカーズよりも、戦闘能力だけなら上です。
その分バーンとカーズは特殊能力が強い感じかな?
総合的な最強はバーンで動きませんが。その内また戦闘力一覧書きます。
でも、ゴードン知ってる人はバーンや飛影より少ないだろうなあ。

729 :作者の都合により名無しです:03/11/13 14:24 ID:Ww9o3yFn
乙。昼間から頑張るな
ゴードン強そうだ。飛び影勝てるの?

730 :作者の都合により名無しです:03/11/13 15:10 ID:o/blPgB2
それぞれの漫画の設定はともかく、各々の原作描写をくらべた限りでは、
ぶっちゃけ、飛影がゴードンに勝つ姿は想像できない。
パオ氏の書き方にもよるけど、かなーり絶望的な戦闘になるかと。

731 :作者の都合により名無しです:03/11/13 15:32 ID:44Lr02CL
人気的には飛影>>>(絶対の壁)>>>ゴドーンだけど
実力的にはゴードン>>飛影だろうな。

本部がスーパー会ヤ人になればもしかしたらw

732 :友情は永久の眠りと共に・・:03/11/13 15:38 ID:PJDi0Ylj
「前編」
今日の朝、ゴンが死んだ。
あまりにも突然の出来事だった。
今日は、俺たちにとって決意に満ちた日になるはずだった。
ナックルとシュート。二人の刺客を見つけ出し、それを倒す。
ネテロ会長から出された試練だ。これを突破出来なければ、NGLにはいけない。
俺たちを窮地からかばってくれたカイトを、助けに行くことができない。
「明日から、頑張ろうな!必ずカイトを助けるんだ!」
二人で寝る前にそう誓い合った。きっと実現するはずだった。
俺とゴンは、別々の部屋で寝ていた。朝、いつまでたってもゴンは起きてこない。
あいつは自然の中で育った野生児。それだけに、朝は早かった。
早起き競争ではいつも勝てなかった。今朝はおかしかった。その時、俺はまだ楽観的だった。
初めてあいつより早く起きた!妙な達成感がこみ上げてきた。
からかってやろう!そう思った俺は、ゴンの部屋のドアをいきおいよく開けて叫んだ。
「ゴン!やったぜ!はじめてお前より早く起きたぞ!」
そう言うつもりだった。実際、「はじめて」あたりまではちゃんと言えた。
その後は、言葉にならなかった。あんなゴンの姿、見たくなかった。信じられなかった。
ゴンの寝ていたベッドは、真っ赤に染まっていた。それがゴンの血だということはすぐにわかった。
首筋が、ぱっくりと切り裂かれていたのだ。ゴンは眠るように、ベッドに横たわっていた。
顔の半分を、自分の血の水たまりに浸して・・。傷跡は少しの迷いもない、きれいな
ものだった。明らかにプロのしわざだった。俺も同類だったからよくわかる。
だが、俺はそこで二つの仮説を立てた。今となれば、目の前の現実を信じることからの
逃げだったのかもしれないが。仮説とはもちろん、ゴンの死についてだ。
@ゴンは操作系の能力者によって、操作され眠らされている。血のような物は
実はその能力者が、ゴンの血をさわることによって具現化したものだ。
Aこのゴンの死体は、実は偽物(フェイク)だ。具現化系能力者によって
本物とそっくりに作り出された物だ。当然、傷をつければ血も出るだろう。

733 :友情は永久の眠りと共に・・:03/11/13 15:39 ID:PJDi0Ylj
この二つの仮説には前例があった。幻影旅団との戦いの際、俺やクラピカは
ある旅団員が具現化した他の旅団員の死体によって、騙されたことがある。
操作系の能力者の能力は、言葉の通りだ。物や人を操作する。ゴン以上の能力者なら
ゴンをこんな状態にすることも可能・・・。
仮説はもうひとつあった。Bゴンは死んでいる・・・。
B番は俺の心の中に封印することにした。きっと@か、Aのどっちかだ。
俺はゴンをそのままにして、様子を見ることにした。具現化された物なら
おそらく数日で消えるであろうし、操作されているなら、操作系能力者がそのうち
現れるかもしれない。その可能性を信じた。
1日たった。ゴンに変化はない。二日たった。変化ない。三日。変化はない。
ゴンは眠るように横たわったままだった。血の臭いをかぎつけたのだろうか。
ゴンの周りを、ハエやアブがぶんぶんと飛び出した。部屋の前も、騒がしくなってきた。
ホテルの管理人が怪しんでいるらしい。管理人がわめこうが、そんなこと関係ない。
だが、ハエにたかられているゴンは、かわいそうに思えた。それがたとえ具現化された
物かもしれないとしてもだ。俺は、ゴンをハエのよらない場所へ移そうと、体を持ち上げた。
すると、ズボンのポケットから、一枚の紙切れが落ちた。なんだろうか・・・。


734 :友情は永久の眠りと共に・・:03/11/13 15:40 ID:PJDi0Ylj
俺はそれを拾い、二つに折られている紙を広げた。思わず固まった。
「キルアへ  ゴンは俺が殺した。具現化も、操作もしてない。殺した。
まあ具現化か操作、二つの可能性にかけて、信じてゴンの様子をじっと見るのもいいだろう。
腐敗し、目がたれ落ち、皮膚はただれ、醜い姿になっていく親友の姿を見たいのならな」
紙切れにはそう書いてあった。この文を読んだ時点では、俺はゴンの死をまだ
信じていなかった。こんな脅迫みたいなの、くだらねえ。そう思い紙切れを捨てようとした。
すると、紙に書いてあった文字が突然消え、紙自身も、突然燃え尽きた。何が起きた・・?
前にも同じようなことがあった。ゴンの親父が、ゴンに向けて録音したテープを聴いた時。
ゴンの親父は、テープの声などによって、自分についての情報が漏れないように
テープに細工をしていた。この文を書いた人物もかなりの能力者・・・。
俺は悟った。そしてやっと我に返った。ゴンは死んだ・・・。それを受け入れよう。




735 :友情は永久の眠りと共に・・:03/11/13 15:41 ID:PJDi0Ylj
思いは急に変わった。
何より、文の一節。「腐敗して醜い姿にやってゆく親友の姿を見たいのならな」
絶対に見たくなかった。思考の転換は、はやい方がいい。親父にそう教わった。
ゴンの死体を持ち出した俺は、それを大きめのバックに入れてホテルを出た。
数日後、くじら島の川のほとり・・・。ゴンの亡骸を土に入れた。ミトさんには
手紙でゴンの死を知らせた。とてもじゃないが、言い出せない。そんな役どころにも慣れてない。
なにより、俺の顔は、人に見せられるような状態じゃなかった。
川の水面に映る自分の顔を見て思う。ゴン・・・。お前は、俺の・・・俺の・・・
俺の心の支え・・・。一番の友達・・・。大事な仲間だったんだな・・・。
いつもは照れて言えなかったけど、もっと感謝の気持ちを伝えるべきだったな・・・。
ゴン、ありがとう・・・。お前との思い出、一生忘れない。
水面に映った顔はぐしゃぐしゃだった。涙で目の下は真っ赤になり、鼻水で鼻のしたは
かぶれていた。飛んでいた蚊が落ち、水面に波紋が出来た。
俺の顔はもっとぐしゃぐしゃになった。今度は別のことを思った。
ゴンを・・・ゴンを殺した奴を捜し出す。手がかりはないけど、きっと探し出す。
そしてゴン・・この墓の前でお前に謝らせる。前までの俺だったら、犯人を確実に殺してた。
だけどゴン、俺はお前と出会って変わったんだ。憎い相手だからといってむやみに
殺したりはしないよ・・。
ゴン、お前なりの悪の成敗の仕方でお前を殺した奴を裁いてみせる・・・。
ゴンの墓の前で、俺は何故かふっと笑ってみた。必ず・・・探し出す・・・。

736 :友情は永久の眠りと共に・・:03/11/13 15:42 ID:PJDi0Ylj
くじら島を出たキルア。島と本土とを結ぶ連絡船の中、キルアは物思いにふけっていた。
ミトさんには、結局会わずに島を出た。やはり顔見せなんか出来なかった。
ミトさんの他にも、ゴンの死を伝えなければならない人が大勢いることに気づいた。
クラピカ、レオリオ、ビスケ、ウイング&ズシ、ゴレイヌ、ゼパイル、ヒソカ・・・?
そしてゴンの親父、ジン。
ざっとあげてみたものの、キルアが連絡先を知っている相手は少なかった。
ジンの連絡先は、もちろん知らない。ゴレイヌ、ビスケ、ゼパイル。
3人とも世話になった人物だが、詳しい連絡先等は聞いていなかった。
ヒソカ・・・。ゴンの死を伝えれば、犯人捜しに協力してくれるかもしれない。
一瞬考えるキルアだったが、すぐに取り消した。またやっかいな事に巻き込まれるかも
しれないからだ。
クラピカ、レオリオ、ウイング&ズシ。この4名には、ゴンの死を伝えなければ。
キルアは、それぞれ順番にケータイに電話を入れ始めた。
クラピカは、電話に出なかった。留守電のままだ。仕事が忙しいのだろうか。
留守電にメッセージを入れ、次へ。ウイングの携帯にも、つながらなかった。
ズシの試合か・・・?いや、意外とだらしない所もあったから、電源の電池が切れたまま
なのかもしれない。ウイング達は後回しにし、キルアはレオリオに電話を掛けた。
プルルルル・・。繋がった。数ヶ月聞いてなかった、あの微妙に耳障りな声が
キルアの耳に響く。
「おう、キルアじゃねえか!久しぶりだな!ってかお前から電話なんて珍しいな。
なんかあったか?」
手順を追って説明する手間がはぶけそうだ。レオリオの問いに対し、キルアは率直に
ゴンの死を伝えた。携帯の向こうのレオリオは固まって声が出ないようだった。
「マ・・マジ・・・かよ?ゴンが・・あのゴンが死んだってのか・・・?嘘だろ・・・?」
当然のリアクションだった。キルアは、必死にゴンの死を否定するレオリオをなだめた。
「俺だって最初はお前以上に信じられなかったよ・・・。でも、現実さ・・・」
キルアの言葉に、レオリオはすぐに納得した。キルアの、あまりにも覇気のない声を聞いて
真実だと悟ったのかもしれない。

737 :友情は永久の眠りと共に・・:03/11/13 15:44 ID:PJDi0Ylj
キルアと同様に、レオリオもゴンの死を受け入れた。
すると、レオリオは、突然威勢のいい声で話し出した。
「キルア、俺に何か出来ることはないか?っつーか一度近いうちに会おう!
ゴンに別れも言いたいし・・・何よりお前の力になりたい。俺じゃ役不足かもしれないが・・」
キルアは、胸に何か暖かい物を感じた。ゴンと一緒にいる時に感じてた暖かい感情・・。
レオリオに対する、感謝の気持ちでキルアの心はいっぱいだった。当然、口に出すことは
出来なかった。レオリオにそんな自分を見られるのが嫌だった。
だが、レオリオの気持ちに、キルアは答えることにした。ゴンを殺した犯人捜し。
それに協力してくれと頼んだのだ。レオリオはすぐに承諾し、そういうことなら
今すぐに会おう!と半ば強引に、会う日程と場所を指定してきた。
レオリオは、ヨークシンでの戦いの後、生まれ故郷に戻ってきていた。
待ち合わせ場所は、レオリオのうちの近くの喫茶店。船から下りた後は、田舎町のような
のどかな風景が広がっていたが、待ち合わせ場所に向かうに連れて、都会の雰囲気が出てきた。
道ぱたに風呂敷を広げ、物を売っている商人がたくさんいた。商店街の通りに入ったようだ。
必死に物を売る商人と、必死に値切るおばちゃん。キルアは思った。レオリオも
ここで値切り技を覚えたのかな・・・と。通りを進むと、雑貨屋や、武器など
通ごのみの商店が並んでいた。キルアはゴンと過ごしたこの数ヶ月の事を思い出した。
ここを見てると、ヨークシンで目利き対決をしたのを思い出すな・・・。
あいつと初めて会ったのは、ハンター試験だった。俺と同じ12才。
初めての同年代の友達だった。ハンター試験は簡単だったな・・。そう、あの時までは。
兄、イルミが俺の目の前に突然現れた。イルミはこう言った。
「お前は根っからの殺し屋だ。お前に友達なんか必要ない。ゴンといるうちに
お前はゴンがまぶしすぎて、ゴンを殺したくなる・・・」
違う・・・。俺は、ゴンを殺したくなったことなんて一度もない!当たり前だ・・・。
イルミの言うことは間違ってたんだ。俺は、殺人鬼じゃない。変わったんだ。
ちっと唾を吐き捨てるキルア。ゴンとの思い出を振り返るつもりが、嫌なことを
思い出してしまった。レオリオとの待ち合わせ場所に急ぐキルア。



738 :友情は永久の眠りと共に・・:03/11/13 15:48 ID:PJDi0Ylj
喫茶店につく。どすっと腰をつくと、急に腹が減ってきたのか店員に
注文をし出した。無理もない。ゴンの死の日からまともな食事をとっていなかったのだ。
育ち盛りのキルアにはきついものがあったのだろう。
運ばれてきたできたてのスパゲッティをほおぼりながら外を見ると、
黒いスーツに、サングラスを掛けた長身の男が見えた。レオリオだ。変わってないな・・・
キルアはそう思う。
「よっ!久しぶりだなキルア!」
レオリオは妙に明るかった。おそらくへこんでいるであろうキルアの気持ちを察して
わざと明るく振る舞っているのかもしれない。キルアは、そんな気遣いいらねえよと
言わんばかりに、レオリオの性格、格好等についてつっこみを入れる。なんも変わらねえな・と。
「久々に会ったってのにそれかよ・・・お前こそその生意気な性格、変わってねえな」
その後、二人はしばし談笑を続ける。ゴンの死については一切触れずに。
キルアは、テーブルに並んでいた食事を全て平らげると、急に神妙な顔立ちになり
レオリオの目をじっと見る。
「レオリオ、ゴンは死んだ・・・。で、携帯で話したことなんだけどさ・・・」
「ああ・・ゴンを殺した犯人を捜すんだろ?いいぜ。もう準備は出来てる」
レオリオは間髪入れずに返答した。こうなれば、事は早い。と言ってもゴンを殺した
犯人についての手がかりは何もない。犯人は、おそらくかなりの念能力者だということ
ぐらいだ。それを聞いたレオリオは、一度俺の家に来いと言う。キルアのそのぼろぼろの
格好を直し、心を休ませてあげたかったのだ。喫茶店を出る二人。突然レオリオの携帯に
電話がかかってくる。
「もしもし・・・おう、なに・・・・?わかった。すぐ行く」
なんだ・・・?何か緊急の事態でもあったか・・・?キルアは問いかける。
「お、おい・・・どうしたんだレオリオ」
「急患だよ。家に帰るついでだ。お前も来い」
急患・・・?意味がわからない。あいつは確か医大生のはず。いや、まだ受かってないのか。
医者のバイトでも始めたのか・・・?少しの疑問を抱きながら、キルアはレオリオについて行く。



739 :友情は永久の眠りと共に・・:03/11/13 15:49 ID:PJDi0Ylj
レオリオの家は、ごく普通の民家だった。少しぼろくなって開きの悪いドアを開けると
小さい女の子とそのお母さんらしき人物が椅子に座っていた。まるで診察室のようだ。
キルアはそう思う。医者に必要な薬などは置いてないが、入院用のベッドや
診察台もあり、レオリオが本当に医者になったのかと錯覚を起こしそうだった。
「レオリオさん・・・娘が、子連れオオガラスに突っつかれてしまって・・・
腕の一部分がえぐられてしまって・・・。娘は気を失っています・・お願いします・・」
椅子に座っているお母さんが、泣きそうな声でレオリオに頼む。その女の子の腕は、見事に
ぱっくりとえぐられていた。これは普通の治療では元に戻りそうもない・・・。
レオリオは、その女の子の患部に手を触れ、目をつぶり何かをぶつぶつつぶやき始めた。
(・・・・・・・女神の吐息!!(エンジェルワーカー)・・・・・・・)
念・・・だ。キルアは一瞬でそう思う。様子を見ているお母さんには、何が起こっているのか
わからないようだ。レオリオの手は、黄金の光に包まれていた。明らかにレオリオのオーラだ。
女の子の傷跡は、みるみるうちに塞がっていく。体を回復させる・・。レオリオの念能力!!


740 :友情は永久の眠りと共に・・:03/11/13 15:50 ID:PJDi0Ylj
「もう大丈夫だよ、お母さん。後は安静にしておいてくれ」
お母さんは、まるで奇跡が起こったかのように泣き喜んでいる。無理もない。
普通の人には考えられないようなことが、念では可能になるのだ。すやすやと眠る女の子を
抱きかかえ、お母さんはお礼を言って、家を出ていった。キルアはレオリオに尋ねる。
「今の・・・念だろ?お前、「纏」までしか使えないんじゃなかったっけ?
つーか医大はどうしたんだよ。もう試験を受けててもおかしくない時期だろ?」
レオリオは冷蔵庫から冷たいビールを取り出し、飲み出した。顔は汗でびっしょりだ。
さっきの能力を使ったせいだろうか・・・。
「医大は・・受かった。受かったんだよ・・」
「じゃあなんで今こんなことやってんだよ」
「俺の思い描いていた医療と、あまりにもかけ離れていたんだよ。医大の連中は、患者を
金ヅルとしか思ってなかった。それどころか、実験台にさえする始末だ。俺がハンターだと
わかると、急に態度を変えて、優遇してきた。普通の学生では考えられないほどな・・。
そんなクズ共を見てたら、なんか幻滅してきちまってな・・・」



741 :友情は永久の眠りと共に・・:03/11/13 15:52 ID:PJDi0Ylj
何があったのか、詳しくはわからなかった。だが、レオリオは医大を辞めたようだ。
見かけによらず、正義感の強いこの男らしいな・・とキルアは思う。
「ああ、それとさっきのやつ、念能力だろ?あれはいつ覚えたんだよ?」
「一ヶ月ぐらい前だな。医大を辞めてから、俺はまた念の師匠の所へ戻ったんだ。
そして事情を説明した。すると師匠は、お前にぴったりの能力が、念によっては
使えるようになるって教えてくれたんだよ」
「それがさっきのか?」
レオリオは、自分の手をキルアに向けながら、語り始めた。
「そうだ。「女神の吐息」自分を含めた人の、外傷を治すことが出来る・・・。
俺は強化系。自己治癒力を高める修行をすることによって、この能力が開花したんだ。
最も、治せるのは今は外傷だけなんだよな・・・」
そう言うと、レオリオはキルアの首元をじっと見つめる。少し、大きな傷があったのだ。
レオリオは尋ねる。その傷・・・どうした?
「傷・・・?あ、本当だ。なんだろうこの傷。えっと・・・NGLではケガしてないし・・
いつの傷だ・・・・?????」
キルアは、その傷をいつ負ったのか、わからない様子だった。中途半端な傷だった。
まるで、首に致命傷を与えようとしたが、直前でためらい、中途半端になってしまったような・・。
「まあいい。丁度いいからこの傷、治してやるよ」
レオリオはキルアの首元に、そっと手を触れて念を込め始めた。
「外傷しか治せないってことは、体の内側の重い病気には効果なしってことだ。
つまり、お前のこの傷は治せても、お前の内臓や心の病気は治せないってことだ。
もっと強い制約をつけなければならねえかもな」
「おいレオリオ、俺病気なんてしてないぜ?」
「はっはっは、たとえばの話だよ・・・」
キルアの傷は、ものの一分ほどで完全に塞がった。レオリオは得意げに、もう一つの能力の
説明を始める。

742 :友情は永久の眠りと共に・・:03/11/13 15:52 ID:PJDi0Ylj
「俺のもう一つの能力。「女神の道標」(エンジェルサイン)俺の念によって、人の悪い
ところを、教えてくれるんだ。これによって内臓の深い所に傷があったとしても、すぐわかる」
「へぇ・・・」
「これにも欠点があるんだよ。病気やケガの場所がわかっても、治療ができねえ。
外傷だったら「女神の吐息」で治せるしな。だから、ちゃんとした医者に治療して
もらわなけりゃなんねえんだ・・・」
キルアは感心していた。ハンター試験、ヨークシンと、レオリオについては
少し頼りないというイメージしかなかった。それが、今は念を極めはじめ、きちんとした
能力も身につけている。いいことだ・・・。
「お前、意外と頑張ってるんだな」
「当たり前よ。この能力を身につけてから、この町で診療を始めたんだ。
もちろんただでな。いまではこの町の売れっ子ドクターだぜ」
そう笑顔で話したレオリオの顔。やはり頼もしいくなったな・・。キルアはそう思った。

743 :友情は永久の眠りと共に・・:03/11/13 15:54 ID:PJDi0Ylj
ちょっと長めですが、前編を一気に書きました。
後編はこの後仕事なので、土曜日にのせます。
最近のジャンプ読んでないと、最初のほうわかりづらいかもしれませんね。
では。

744 :作者の都合により名無しです:03/11/13 15:55 ID:44Lr02CL
おお、力作が来た。作者さん乙。後編も宜しく。
しかしついにハンターまで題材になったかw

745 :作者の都合により名無しです:03/11/13 17:56 ID:fXJgoVwZ
ジョネスって、喪黒と絡んでいた記憶があるが、パオ氏の本編だっけ?

ゴンキル外伝は、救いの無いあのパターン、キボン。

746 :中央島 Case1−5:03/11/13 19:36 ID:DYd88hCK
靄に巻かれる人影。
顔がよく見えない。
ただ懐かしい感じはした。

ヤムチャは親の顔を知らずに育った。
森の中で獣同然で生きた。彼の母は森だった。
そんなある日出会った。それは、彼の人生を大きく変貌させる出会い。
ブルマ――――ヤムチャは彼女の中に、何故か母の面影を見たのだった。

彼は目を覚ます。そこは船室。
目には涙が溢れていた。止まらない。
ブルマ……母さん………。
彼は呟き、意を決して立ち上がる。それは力強さに満ち満ちていた。
船室を出でて階段を駆け上る。前進する。

阿鼻叫喚。
船上はまさにそう形容するに相応しい風景である。
空を高速で飛びまわるピーターパンを捉えられない。
蠢くゴミどもを次々と切り伏せてゆく。ヒットアンドアウェイ。すぐに舞い上がる。
フックは叫び煽り立てるが状況は全く変化しようもなかった。
そんな時、誰も気付かなかったが、場に歪が生じた。極々ちいさな亀裂だが――。
どんなに堅牢な盾でも、ヒビが入れば破壊される。この時の状況はそれに似ていた。

それは突然飛び出てきた。
一直線にピーターパンに向かう。緑色の服に掴みかかろうとするが、寸でのところでかわされる。
それ――ヤムチャは、船上に降り立った。
「おい、オレが誘導するからそこを狙え」
「……………」
別人のようだった。フックの長い人生のうち、慄いたのはこのとき限りだったという。
体の奥から流れ出てくる圧力に、フックはただ頷く。それ以外どうしようもなかったのだ。



747 :中央島 Case1−5:03/11/13 19:36 ID:DYd88hCK
ヤムチャは再び空に跳ぶ。ピーターパンは身構える。先ほどの一見で速さは見極めたつもりだった。
しかし、彼は愕然とする。さっきより数段速い――――!!
狼狽したピーターパンはヤムチャに「誘導」された。
ヤムチャの蹴りは下方から迫って来る。高速で。
威圧に気圧されてピーターパンの思考は停止した。馬鹿となんとかは高いところが好き――。
間隙を突き空気を切り裂き、もう一つ船上からのびてくるものがあった。
それはヤムチャを越えピーターパンを捉える。胸元の大きく開いたところに引っ掛かる。
フック船長の特別製・“のびるアームフック”。ピーターパンを倒す為に作られた謹製の品。
目標に達したフックは急激に帰還運動を開始する。
そして、戻る。こんにちは、ピーターパン――――。

「俺たちは三の島近くのアジトに戻るんだが…お前はどうする恩人?」
ピーターパンをサメの餌にした後、フックはホクホク顔で訊ねる。
勿論、恩人とはヤムチャ。フックは狡猾かつ義理堅い男である。
「二の島の港に降ろしてくれ。探してるんだ」
「港で降ろすと騒ぎになるし、俺らにとってもうまい話じゃねえからな。その近くで降ろしてやる」
髭を弄りながらフックは言う。ヤムチャは不快感を覚えた。

ヤムチャは二の島に降り立った。また陸地の旅が始まる。
フックはそれを見送ると踵を返しアジトに向かうよう指示する。
先ほどの戦闘に参加していなかったスミーがフックに駆け寄ってくる。
手には何か地図みたいなものを握り締めている。
「船長!! 中央島への進行予定経路です!!!」
「そうか、出来たか…ふふふ、財宝は俺のものだ……」

748 :中央島 Case1−5:03/11/13 19:41 ID:DYd88hCK
他の皆様と比べて短い&遅い&つまらなくてすみません。
ただ、しばらく休んでいるうちに自分の中で迷いが晴れた感じがありまして、
今まで退屈な話でしたが、今後はもう少し面白く出来そうな気はしてます。

次はCase2に入ります。まとめにくくて申し訳ないです。

749 :作者の都合により名無しです:03/11/13 20:38 ID:rrpvS3cN
パオ氏、>>743氏、中央島氏、みんな本当に乙。
新人さんは増えたし、従来の職人さんたちは頑張ってるし、
今すごく調子良いな。移転は本当に成功でしたね。
ムツジさんの番外編や、>>743氏のハンターや、
中央島氏のヤムチャなど、バラエティに富んでるし。

あとはVS氏とトモ氏と夜王氏の復活を待つのみ。南無南無

750 :作者の都合により名無しです:03/11/13 22:23 ID:44Lr02CL
盛り上がってるな。四天王とかいわれてた頃のようだ。
荒らしがそういない事を考えると、それ以上かも。
職人さんたち、いつも乙。

751 :ドラえもんの麻雀教室 第二部:03/11/13 22:46 ID:KlAZ/yiB
訂正です。
前回、アカギの下家にジャイアンがいると書きましたが
正しい席順はアカギ・スネ夫・ジャイアン・しずかです。

それでは、本編です。

752 :ドラえもんの麻雀教室 第二部:03/11/13 22:46 ID:KlAZ/yiB
赤木しげる。

およそ麻雀の世界に生きる人間で、その名を知らない者はいない。
巷間曰く、1,000点20円の雀荘で五億円勝って老人を破滅においやったとか
巨人の助っ人として来日したが、麻雀牌より重いものが持てないので
解雇されたとか、髪が真っ白なのはネズミに耳をかじられたからだとか。
そんな噂が噂とは思えないほどの悪魔的な強さを誇る、伝説の雀鬼である。

伝説の雀鬼アカギが、目から血を噴いて仰向けにぶっ倒れた。パンチ一発で
アカギを秒殺したジャイアンが、アカギの顔面をドタ足で踏みつけてポツリと
つぶやいた。

「さて、と」

何事もなかったかのように自分の席に戻ると、スネ夫としずかも各自の席に
ついた。ピクリとも動かないアカギの脇腹を、両サイドから激しく蹴りつけて
着席を促す。
よろよろと起き上がったアカギがもたれかかるようにして椅子に沈み込んだが
血まみれの顔面には、依然として余裕の笑みが刻まれている。ボコられたという
現実から完璧に目を背けている辺り、さすがに大物である。
南一局、しずかの親から試合再開。奥の窓ガラスが割れて何かが転がり込んできた
ようだが、誰も気にとめない。

スネ夫としずかの裏切りによって孤立無援となったジャイアンが、対面のアカギを
激しく睨み付ける。そのアカギが牌をツモるたびに、左右に控えたスネ夫としずかが
力強い励ましの声援を送る。

753 :ドラえもんの麻雀教室 第二部:03/11/13 22:47 ID:KlAZ/yiB
「おら、とっとと切れよ天才。どうせ何にも考えてねーのにダラダラと時間ばっかり
 かけやがって。小学生相手に長考ぶっこいてんじゃねーよ」

アカギの後頭部を便所のスリッパで張り飛ばして、スネ夫が毒づく。

「白髪なんか生やしたって騙されないわよ、アンタ童貞でしょ。違うんだったら
 今すぐパンツ下ろして得意の体位をご披露しろってのよ。どーなのよ雀鬼」

アカギの股間に焼きゴテを押し付けて、しずかが呪いの言葉を吐く。ジャイアンに
ボロ負けして醜態をさらしたアカギに対する畏敬の念など、すでにかけらもない
様子である。当のアカギは一言も言い返さず、相も変わらず薄笑いを浮かべている。
悔しくないのかよウスバカ。
全裸の少年が衣服を探して部屋をうろつき回る一方で、牌をツモったジャイアンの手に
わずかに力がこもった。

二三(2)(2)(3)(3)(4)(5)23477 (4)←ツモ

五筒を切ればテンパイだ。ドラの四萬ならばタンピン三色イーペーコードラ1で
ハネマン確定だが、一萬でアガった場合はピンフイーペーコーで2,000点にしか
ならない。トップのアカギとの差は30,000点以上。ここは何としてもハネマンが欲しい。
五筒を切ったがリーチはかけない。このメンツがおいそれとドラを切るとは思えないが
ダマテンに全てをかける算段だ。テンパイしてもリーチをかけない状態をダマテン、
あるいはヤミテンという。手替わりを期待して、あえてリーチを保留している状態は
仮テン(カリテン)と呼ぶ。
しずかの切った一萬を当然のように見送った。あくまでも四萬狙いのジャイアンを
あざ笑うかのように、直後のアカギとスネ夫が続けざまに四萬を切り飛ばした。
しずかの一萬を見逃しているので、同巡に切られた四萬ではフリテンとなって
アガることができない。ジャイアンの血液は沸騰した。コイツら、やっぱり
ツルんでやがる!

754 :ドラえもんの麻雀教室 第二部:03/11/13 22:48 ID:KlAZ/yiB
結局、スネ夫がチートイツをツモってさらりと場を流した。全裸の少年が運んできた
コーヒーに口もつけず、ただちに南二局に突入する。
ジャイアン以外の三人の顔に、イマイチ冴えが見られない。配牌に不満があるようだ。
不満を抱えたままでは体に悪い。体に悪いのはイヤなので、三人がそれぞれの配牌を
のぞき込んで、お互いの必要牌を交換し始めた。

「ってオイ!いくらトリオ打ちだからってそれはやり過ぎなんじゃねーのか!」

ジャイアンの訴えはもっともだが、それに対するスネ夫としずかの切り返しは
さらにもっともであった。

「何言ってんだよ。今まで散々トリオ打ちでいい目を見てきたんだから、ちょっと
 オチャメをされたぐらいでピーピーさえずってんじゃねえよ。犯すぞ」
「そんなにアタシ達が羨ましいんだったら、タケシさんも誰かとタッグを組んで
 好き放題やったらいいじゃない。ほら、助けを呼びなさいよ、助けを」

この間、アカギは例のニヤニヤ笑いで黙って腕を組むばかりである。自分の意見は
ないのかよヘコキムシ。

「助けったって、ここにいるのは俺たち四人だけじゃねーか!上等だ、あー上等だ。
 貴様らのお守りは俺様一人で充分だ!」

闘志を燃やすジャイアンの後ろで、全裸の少年が構ってもらいたげに指をくわえて
突っ立っているが、麻雀に夢中の三人にはまったく眼中にも入らない。
強情我慢の心意気はあっぱれだが、百戦錬磨の三人が相手ではさすがのジャイアンも
多勢に無勢である。破局は三巡目にやってきた。

755 :ドラえもんの麻雀教室 第二部:03/11/13 22:48 ID:KlAZ/yiB
「リーチ」
「リーチ」
「リーチ」

しずか、アカギ、スネ夫が立て続けにリーチをかけた。対するジャイアンはまだ
サンシャンテン。ジャイアンの手の遅れを察した三人が、両手を手牌にかけて
ロンの体勢でジャイアンに邪悪に微笑みかける。絶体絶命のジャイアンが、後ろを
振り返って泣き叫んだ。

「のび太くん、哀れな俺様を助けてくれ!」
「気づいてんなら最初っから声かけろよ、デブ!」

のび太の怒りが一番もっともだ。

756 :ドラえもんの麻雀教室 第二部:03/11/13 22:55 ID:KlAZ/yiB
ムツジさん、ハンターハンターさん、お久しぶりの中央島さん。
ずいぶんとにぎやかになってきましたね。パオさんや
ふら〜りさん、バレさん共々、以後のご活躍を楽しみにして
おります。
以前ハンターハンターのウソバレを1本書いたことが
あるのですが、ありゃネタにしにくい漫画ですね。そういう意味では
ハンターハンターさんのお話が特に楽しみであります。

757 :作者の都合により名無しです:03/11/13 22:59 ID:Ww9o3yFn
うおお。VSさんまで。凄い大漁だ、今日。
VSさん相変わらず殺人デンパ凄いな、本当。

バレさんは更新大変そうだけどw

758 :テンプレ:03/11/13 23:22 ID:9IIRzhiH
「バキ死刑囚編」ネタから始まったこのスレも、スレを重ねていよいよPart10。
現在は、バキネタのみに止まらず、広く漫画ネタのSS総合スレになっています。

◆◆◆新しいネタ・SS職人も随時募集中。バキと関係ない話でもOK!◆◆◆

前スレ【バキ】漫画SSスレへようこそpart9【スレ】
http://comic3.2ch.net/test/read.cgi/ymag/1065104594/l50
まとめサイト  
http://www1.u-netsurf.ne.jp/~hinomoto/baki/index.htm


Part 8【総合】バキスレへようこそ Part 8【SSスレ】
http://comic.2ch.net/test/read.cgi/csaloon/1062923517/l50
Part 7【バキ小説スレPart7】
http://comic.2ch.net/test/read.cgi/csaloon/1061813099/l50
Part 6【バキスレだよ!! SS集合! Part 6】
http://comic.2ch.net/test/read.cgi/csaloon/1060014208/l50
Part 5【「バキ」等の漫画SSスレPart 5】     
http://www1.u-netsurf.ne.jp/~hinomoto/baki/kakorogu/05.htm
Part 4【俺たちでオリジナルストーリーをつくろうぜ】     
http://1983.rocketspace.net/html/20030806/44/1054870798.html
Part 3【俺達で「バキ死刑囚編」をつくろうぜ 3】     
http://www1.u-netsurf.ne.jp/~hinomoto/baki/kakorogu/03.htm
Part 2【俺達で「バキ死刑囚編」をつくろうぜ 2】     
http://www1.u-netsurf.ne.jp/~hinomoto/baki/kakorogu/02.html
Part 1【俺達で「バキ死刑囚編」をつくろうぜ】     
http://page.freett.com/dat2ch12/030718-1040997079.html

759 :作者の都合により名無しです:03/11/13 23:30 ID:Ww9o3yFn
>>758
乙。問題はスレタイか。

【バキ】漫画SSスレへようこそpart10【スレ】

別にもう変えなくてもいいんじゃない?
俺はこれより良いスレタイは思い付かん。




760 :番外編その4:03/11/14 01:07 ID:OzXX76m4
>>688
リュウの頼み。一度はフレイザードに完膚なきまでに叩きのめされた男の思い付きが、
そう簡単にハイそうですかと聞き入れられるはずもなかった。巽が尋ねる。
「またか・・。今度こそ大丈夫なんだろうな?」
リュウが答える。
「もし当たれば、な・・。命中さえすれば確実に勝てる。だがおそらく受けて立ってはくれないだろう。」
「そいつが当たるように奴を抑えろと?・・くだらない。俺は俺のやりたいようにやらせてもらう。」
一歩一歩フレイザードに向けて歩みを進めていく巽。恐怖など微塵も感じられない。
巽の中で明らかに何かが吹っ切れていた。それを見たガルシアが言う。
「気にするな、奴はこれ以上ないまでにプライドを傷つけられた。 
 グレート巽ほどの男がそれを甘んじて受け入れられるはずがない。・・そして俺もな・・。」
ガルシアが巽の後に続く。リュウの静止も耳に入らない。そして鷹村もまた。
「てめえのクソみてえな笑い声を聞いてるとますます憎ったらしくなって来たぜ・・
 もう一度言ってやる。てめえは必ず俺がぶっ殺す・・!」
鷹村の拳がうなる。フレイザードはかわそうともしない。
この男のパンチが効かないことはもう十分に確かめられている。しかし。
「ウガッ!」
フレイザードの体が大きく後方にぐらつく。
(馬鹿な・・こいつのどこにこんな力が・・)

巽の全力疾走からのヘッドバッド。この攻撃も本来ならば軽く跳ね返されていただろう。
だが巽は確信していた。通じると。そしてその通り、怪物は大きく吹き飛ぶ。
「グハァッ!な・・なぜだ・・!なぜてめえらなんかに・・
 冗談じゃねえ、氷漬けになっちまいな・・!!マヒャド!!」
しかし何も起こらなかった。知らぬ間に後方に回っていたガルシアが言う。
「思った通り・・お前は先ほどの渋川の攻撃で甚大なダメージを受けている・・
 その上過剰なまでの大呪文の連発・・こうなっていることは予想がついた・・!」
ガルシアが背面へのタックルを仕掛ける。前方で待つ巽の目の前に飛ばされるフレイザード。
「ダッシャアアアアアア!!!」
巽のドロップキック。典型的なプロレス技が魔界の怪物に炸裂し、またしても大きくよろめく。
さらに鷹村とガルシアが同時に飛び掛る。

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