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【リレー小説】えなりの奇妙な冒険〜冨樫の遺産編第13部

1 :作者の都合により名無しです:03/10/05 17:25 ID:1mt1l9zQ
これはえなり2世の数奇な運命を追った奇妙な冒険である

前スレからの続き、行くぜ!!

http://comic3.2ch.net/test/read.cgi/ymag/1062766295/l50

2 :作者の都合により名無しです:03/10/05 17:26 ID:1mt1l9zQ
過去ログとか

第1部http://ebi.2ch.net/ymag/kako/1005/10056/1005603546.html
第2部http://ebi.2ch.net/ymag/kako/1006/10062/1006290865.html
第3部http://comic.2ch.net/ymag/kako/1008/10088/1008862285.html
第4部http://comic2.2ch.net/ymag/kako/1022/10224/1022478173.html
第5部http://comic3.2ch.net/test/read.cgi/ymag/1043128803/l50
第6部http://comic3.2ch.net/test/read.cgi/wcomic/1050213697/l50
第7部http://comic3.2ch.net/test/read.cgi/wcomic/1054732518/l50
第8部http://comic3.2ch.net/test/read.cgi/ymag/1056214706/l50
第9部Ahttp://comic3.2ch.net/test/read.cgi/ymag/1057574190/l50
第9部Bhttp://comic3.2ch.net/test/read.cgi/ymag/1056986536/l50
第10部http://comic3.2ch.net/test/read.cgi/ymag/1059402962/l50
第11部http://comic3.2ch.net/test/read.cgi/ymag/1061047834/l50
第12部http://comic3.2ch.net/test/read.cgi/ymag/1062766295/l50
(非)公式ログページ
http://isweb43.infoseek.co.jp/novel/enari2nd/
 9部Bと10部はこちら
ttp://mypage.naver.co.jp/komaking/enari9-b.html
ttp://mypage.naver.co.jp/komaking/enari10%20.html

少年ジャンプいた@したらば(関連スレ・現在4つ)
http://jbbs.shitaraba.com/comic/31/

(ネタ相談所)えなりの奇妙な冒険を語るスレ(※ネタバレ注意)
http://jbbs.shitaraba.com/comic/bbs/read.cgi?BBS=31&KEY=1059562987

キャラクターを忘れたり展開が掴めなくなったら
(キャラテンプレ)冨樫の遺産の登場人物について整理するスレ
http://jbbs.shitaraba.com/comic/bbs/read.cgi?BBS=31&KEY=1058562255

3 :作者の都合により名無しです:03/10/05 17:28 ID:1mt1l9zQ
ルール!
それはここに書き込む際の最低限のルールである!

・過去ログを見てストーリーの流れくらいは把握しておくこと!
・リアル故人は出さないこと! なぜなら不謹慎だし色々あるからだ!
・漫画のキャラをあんまり出すな! ここのメインはあくまで漫画家だ!
・相談するのは自由だが、ルールを守り自分の書きたい物を書こうな!
・先人の意思をなるべく尊重しよう!壊すにも壊すルールがあるのさ!


4 :王大人:03/10/05 17:28 ID:B+GSLCtA
それでは始めぃ!!

5 :追加:03/10/05 17:31 ID:1mt1l9zQ
9部Bと10部・11部はこちら
ttp://mypage.naver.co.jp/komaking/enari9-b.html
ttp://mypage.naver.co.jp/komaking/enari10%20.html
ttp://mypage.naver.co.jp/komaking/enari11.html

6 :作者の都合により名無しです:03/10/05 19:50 ID:t8RXL6OE
あり乙〜
島・野球共々クライマックスであります

7 :作者の都合により名無しです:03/10/05 20:27 ID:uiP0Nt4i
すみません、9部のAはどこにありますか?

8 :作者の都合により名無しです:03/10/05 20:33 ID:t8RXL6OE
非公式ログの隠しページかなぁ
確かアドレスの番号を9にすると出たような(ウロオボ

・・・・つーかまだ生きてた_| ̄|○

【リレー小説】えなりの奇妙な冒険〜冨樫の遺産編第9部
http://comic3.2ch.net/test/read.cgi/ymag/1056986536/

9 :作者の都合により名無しです:03/10/05 20:36 ID:t8RXL6OE
↑ストーリー進行がA→B→Aになってますのでご注意。でわごゆるりと〜

10 :この夢はフィクションです:03/10/05 23:29 ID:jX3TdhQv
福地翼は夢を見る。
温泉で火照りきった脳は熟睡を許さない。
そして翼は・・・地獄を見る。


 「うわー、また寝坊しちゃったぜー。今日が初の十傑集会議参加日だってのに〜」

俺は福地翼!色々あって横山先生の下で働くことになったんだ。
色々って何かって?ゴメン、俺あんま記憶力ねーんだわ!はっはっは。
まあとにかく下っぱだからね、最初が肝心なんだけど。いや参りました。
おっと、建設中の戦艦ヤマトが遠くに見えるぜ。
いつかあれに乗って、みんなと宇宙に温泉捜しに行きたいな。楽しみだなー。
さてとーバビルの塔地下にある、幹部用の大会議場に着きました。どう謝ろうかな。

 「すみませんッス!今日から働く福地です、遅刻ごめんなさいッス!これからヨ・・・ロ」

俺は二の句が告げなかった。だって先輩たちや横山先生、すんげー怖いんだもん!
ギローって、こう。高橋しんもびっくりのツリ目でこっち睨むんだよ。泣けるって。
俺以外の人たち・・・十傑集の他にも人がいる、あれが噂の親衛隊?・・・は、
みーんな揃って円卓に座って、じーーーっとこっち見てるの。
 「ウフフ、福地翼君ですね。待っていましたよ。それでは初日から遅刻の咎で、あなた死刑です」
横山先生が扇子で口を押さえながら微笑んだんだ。ははは、素敵な冗談を。
 「そうだな。このような不精者不必要だ」「死んで詫びるが良い」「さよーなら福地クン」「ドーン」

ああっ、床に落とし穴が!! キャー!いやぁー!たーすーけーて〜〜〜〜・・・・・・


 「福地、寝言うるせーぞ!また殴られてえのかー!?」「・・・泣きながら寝てるぞ、彼・・・」
悪夢はなんだか終わらない。

11 :作者の都合により名無しです:03/10/05 23:44 ID:RU7cKwPD
> 「そうだな。このような不精者不必要だ」「死んで詫びるが良い」「さよーなら福地クン」「ドーン」

さて、この中で一人だけ仲間外れな人がいます。
誰でしょうか?

12 :作者の都合により名無しです:03/10/06 00:01 ID:eY7cSeH9
ドーンはAで、あとは………

ははは…何言ってるかわからねーや………

13 :作者の都合により名無しです:03/10/06 00:30 ID:0s/sq6VY
ちなみに福地君には偉い人の区別がつきませんのであしからず(謎

14 ::03/10/06 11:03 ID:TrvhiOED
「月も直ったし、これからどうするつもりだい?」
富野が銃の修復をしながら、長谷川に聞いてくる。
「まあ、しばらくはこいつに付きっきりでしょうね。宇宙をしばらく回ってみようと思います。」
そう言って、壊れたディスクケースを富野に見せる。
「気になるのか。」
「結構ね。仕事は休みをしばらくとれることになったから、大丈夫です。富野さんはどうします?」
「永野が生きていた以上、奴らも生きている可能性がある……。」
そう言って、持っている銃身を固く握りしめる。
「復讐したって、何も……。」「向こうはそう思っていないだろ?」
かつて、皆殺しと言われていた男の気迫に長谷川がたじろぐ。
「安心しな。もしかしたら生きていたのは永野だけと言う可能性がある。そっちの方が低いけどな。」
富野がさらりと怖いことを言う。
「なら、一度地球に戻りますか?」
「ああ、生きてるならあいつらは基本的に地上にいる可能性が高いからな。」
(例え僕が何を言っても、富野さんは復讐を止めないか……。)
いや、例えこうなったら誰であろうと富野さんを止める事はできないだろう。
(これが解決したら、バイ・ゴウン・ダイバー(過去へと潜る者。タイムマシン)を使って早めに戻ってくるのが良いだろうな。)
長谷川はそう考え、船を地球へ向けて発進させた。

15 :やきう 天下無双:03/10/06 15:50 ID:6U/UI1T5
長かった野球も、いよいよ最終回。1点のビハインドを追い、えなりチーム最後の反撃が始まる。
荒木「皆…俺たちに残されたのは、あと1回!ここで何としても逆転するんだ!延長はない!!」
一同「おおッ!!」
無傷の者はほとんどいない。それでも、その志気は衰えを知らず、燃え盛る。
そして、えなりチームのトップバッターが、歩み出る。
宮下「次はワシの番だな!!」
えなり・岸本「「ジ、ジャンプ5聖人、宮下あきら―――――――――ッッ!」
先陣を切るのは、宮下あきら。しかも、なぜかフンドシ姿である。
筋骨隆々とした惚れ惚れするような肉体を、惜し気も無くさらしている。
車田「気をつけろ、宮下。奴らも必死だ。何をしてくるか分からん」
宮下「ガッハッハ、いらん心配は無用というものよ!!」
豪快に笑うと、宮下はバットも持たずにバッターボックスへと向かった。
車田「フッ…、ジャンプ5聖人のひとり、宮下あきら。俺ですら計り知れないスケールの大きな男よ」
荒木「天下無双……歳も時代も関係なく、この言葉はあの男の為にある」

さて一方。チャンピオンベンチでは。
戸田「俺ぁ、次も投げるぜ!!」
島本との戦いで負傷した戸田が、鼻息荒く水島につっかかる。
水島「いくらお前でも、そのケガじゃすぐには無理や。せめて、1打席か2打席、休め。
   それとも、お前は他の仲間を信用できへんのか?」
山口「戸田君……俺たちはそんなに頼りないか?」
チャンピオンチームの中でも大黒柱の2人にさとされ、戸田が仕方なく身を引く。
戸田「わ――ったよ!そのかわり、回復し次第、俺が投げるからな!」
水島(もう1人……そう思うとる奴がいるみたいやがの……)
心の中で呟くと、水島は先程までブルペンにこもっていた『球鬼』の姿を思い浮かべた。
さて、ここからは1人ずつ交代で投げさせるか……と水島が考えたとき、真っ先に名乗りを挙げた男がいた。


16 :やきう 天下無双:03/10/06 16:09 ID:6U/UI1T5
??「みんな、ここは俺に任せてもらうぜ!」
真っ先に名乗りを挙げた男に、全員の目が険しくなった。
なぜなら、挙手した男は、鈴木ダイ。今まで、何の活躍もしてないこの男に、周囲の白眼が突き刺さる。
ダイ「…うっ!わ、わかってる、俺が役に立ってないってことぐらい!
   だからこそ、俺はここで男を立てたいんだッッ!!」
必死に言うダイに、戸田がウンウンと頷きながら、ダイの肩をポンと叩く。
戸田「いいねぇ、かっこいいな、お前!よし、しっかり男を勃てろ!!」
ダイ「応!絶対、もう点はやらねえから!!」
意気揚々と言うと、ダイは闘志も新たに、ベンチを飛び出していった。
余湖「大丈夫か?あいつ……」
水島「まあ、1イニングくらいええやないか。ほな、ワイらも守備につくで」
それを合図に、他のチャンピオンメンバーもグラウンドに散っていった。

そして今。一世一代の晴れ舞台に、鈴木ダイが立ち、打席の宮下を見据える。
宮下「ワシの魂を鎮められるのは、闘いのみ……」
呟き、フンドシ一丁で構える宮下の全身からは、溢れんばかりの闘気が噴き出している。
ダイ「この距離でも、差すような闘気が伝わってくるとは……恐るべき男よ。だが、お前はここで死ぬ!」
叫ぶと、ダイが奇妙な武器(?)を取り出した。
それは人間がギリギリくぐれるくらいの大きさの、輪っかであった。
異様なのは、その輪の周囲にはノコギリの刃のようなものが突き出ており、
さらに輪の内部には、鋭く研がれたピアノ線が張り巡らしてあるのだ。
『アナコンダンク』専用の、殺人ゴールである。

えなり「な、なんじゃ――――ッ、あの恐ろしげな武器は――――ッッ!!」
岸本「あ、あれを一体、どうやって使うんだってばよ―――――ッッ!!」

そして今、その応えが出る!!
ダイ「いくぞ!チャンピオン超奥義・・・

宮下「 そ の 先 を 言 う 必 要 は な い ! ! 」

17 :やきう 天下無双:03/10/06 16:26 ID:6U/UI1T5
ダイが高らかに奥義の名を叫ぼうとした瞬間、宮下の大喝がそれを打ち消した。
宮下は吼えるや、その自慢の鉄拳を、自らが立つ地面へと打ちこんだ!

東『あーっと、これはどうしたことでしょう、宮下選手!いったい、何を考える―――ッ!?』

すると、何かが鳴動するような音が、グラウンドの真下から響いてくる。
ダイ「な、なんだあ?この音・・・」
次の刹那!
ダイが立つマウンドから、勢いよく水柱が噴き上がった!!
ダイ「な、なに―――――――――――――ッッ!!」
その圧倒的な勢いに、ダイは為す術もなく、天へ吹っ飛ばされた。
そう、宮下の拳は、グラウンドの真下をはしっていた水道管をブチ抜いていたのだ!!
ダイ「う、うおおおおおおおおおッッ!」
大絶叫をあげながら、ダイが落下してくる。……宮下の真上へと。

宮下「ワシが男塾塾長、宮下あきらであ――――――――る!!!!」

グワッシャアアア!!!

宮下の渾身の剛拳は、ダイをボールごとレフト側のフェンスへと吹っ飛ばした。
外野フェンスに叩きつけられても、その勢いは止まらず、そのまま跳ね返ったダイは、
哀れ、ボールごと観客席へと叩きこまれ、悶絶失神した。
判定はエンタイトルツーベース。
つまり、宮下は自動的に二塁へと進むことになった。

えなり「あ、あわわ・・・・・・」
岸本「い、一発で・・・・・・・」
えなりベンチでは、えなりと岸本がそろって泡を吹いていた。

宮下「YOU ARE NOT MY MATCH !!( メ じ ゃ な い ぜ )」

えなりチーム、ノーアウト2塁。ネクストバッター、車田。

18 :最悪の結果:03/10/06 19:57 ID:TrvhiOED
「なかなか強力な武器だ……だが最強の武器を持つ人間は一人で良い……。」
そう言って戸土野は、光界玉を振る。その瞬間、青山の持っている魔王半月剣が消え去った。
「なっ!そのアイテムは安西の!」
「ふむ、どうしても敵対すると言うからね、ぱくらせてもらった。」
「敵対って、おまえと安西は味方じゃないのか?」
「??何も知らぬ小僧が……。」
戸土野の心の中に何かが歪み始める。
(欲しい欲しいネタが欲しい………。)
光界玉によって消え去った恐怖。それが戸土野の精神を蝕み始めた。
(金が欲しい、宝が欲しい、力が欲しい…ネタが欲しい、人気が欲しい……)
「ふはははははははははは!そうだ!煩悩がなんだ!ギャグがなんだ!私は全てを手に入れる!例え何があってもだ!
青山と言ったな……貴様のネタ!全てパクらせてもらう!」
「待て!」
突如横から声が聞こえてくる。
「ん?貴様のその計画……断じて許すわけにはいかん!!」
そこには、パンティーを被った男……あんどが立っていた。
「ぁ〜〜?何者だ?貴様は〜。」
「私の名はあんど慶周!行くぞ必殺!!」
そう言って体をエビぞりに反らせる。

  地  獄  の  ジ  ェ  ッ  ト  ト  レ  イ  ン  !  ! 

19 :作者の都合により名無しです:03/10/06 20:05 ID:D5ThdA4W
あんど出たよw戸土野、パクれんのか?

20 :最悪の結果:03/10/06 20:12 ID:TrvhiOED
「フォォォォォォォォォォォッォォォォォ」
かつて、矢吹をもおそれさせた必殺技。
それが戸土野めがけて、飛んでいく。
だが戸土野はその攻撃を真っ正面から受け止めた。
「成敗!!」
「なるほど……確かに恐ろしい技だ……。だがそれも覚えた。」
戸土野がそう言ってあんどを吹き飛ばす。
「 脱 衣 !(クロスアウト!)」
戸土野が鎧を、服を脱ぎ去る。
「……あれをパクったっていうの!」
煩悩パワーさえパクらなかった戸土野が、頭に下着を被っている。
「なかなかのネタだな……だがもはや私には通用しない!まずはそうだなそこの女から始末してくれる!死ね!

  地  獄  の  ジ  ェ  ッ  ト  ト  レ  イ  ン  !」

留美子狙って飛んでいく戸土野。留美子は死を覚悟した。
「我は拒絶する!」
突如、戸土野の前に三角の盾が完成し、戸土野を吹き飛ばす。
「女性にはもっと優しくするもんだぜ。」

 久 保 帯 人  見  参  !

21 :作者の都合により名無しです:03/10/06 20:56 ID:D5ThdA4W
パクりやがったw

22 :作者の都合により名無しです:03/10/06 21:38 ID:f/Upedp8
矢吹を超えたな(w

23 :作者の都合により名無しです:03/10/06 22:39 ID:kUqzCqZ3
>留美子狙って飛んでいく戸土野。留美子は死を覚悟した。

スマン、ここでド爆笑したw
女帝に死を覚悟させるとは、
 
 こ れ だ か ら  あ ん ど は お そ ろ し い !!

24 :お泊り〜夜明け前〜:03/10/06 23:22 ID:HUtO20Zu
―――――ピクチュンッ。

天野こずえは、肌寒さを感じ目を覚ました。
(うぅっなんだか寒いなぁ……)
手探りで布団を探すが、手には畳の感触しか伝わってこない。
背中にも硬い感触が伝わってくる。どうやら敷布団からもはみ出しているようだ。
肩を抱くと、素肌の感触。浴衣も脱げている。
(うーん?私って、こんなに寝相わるかったっけ?)
ぼーっとした頭でそんなことを考えていたが、ふと股間の辺りがやけに熱いのに気がついた。
一瞬、湯たんぽ≠ナも乗っているのかと思ったが、そんな物は使っていない。
考えていても仕方が無いので天野は、ピョコンと上半身を起こし、下半身を見る。
その瞬間、天野の目が見開かれた。

「ムニャムニャ、もうたべれないよぅ。」

そこには天野の股間に顔をうずめ、しあわせそうな顔で寝息を立てている、高橋しんの姿―――
ご馳走を食べている夢でも見ているのであろうか、よだれが糸を引いていた。
呆然とその光景を見つめていた天野だったが、急にハッとして、しんをどける。
「う゛ー。ビショビショだぁ。」
案の定ショーツには、しんのヨダレが大量に染み込んでいた。とても履いてはいられない。
仕方が無いので下着を全部脱ぎ、散乱していた浴衣を拾って裸の上に羽織った。
畳の上に放置されていた浴衣は、ひんやりとしていて、天野は体を振るわせた。
「うぅっ。これじゃ風邪引いちゃうよ。」
腕を擦りながら時計を見ると、四時を回ったところ。夜明け前だ。
(たしか、露天風呂は24時間入れるって言ってたっけ……
 混浴って話だったけど、こんな時間なら誰も居ないよね?)
意を決した天野は、しんを布団に寝かせると、タオルを持って部屋を出て行った。

25 :作者の都合により名無しです:03/10/06 23:25 ID:Yi2JS7kX
混浴(*´д`)ぅー

26 :戦鬼・久保登場:03/10/07 00:14 ID:2BogThZ0
チリ…  チリ…  チリ…
魔気を帯び、鈴の音が奇妙に乾いた音色を響かせる。
青山、戸土野、高橋留美子、あんど。
居並ぶ猛者共ですら、その背筋が寒くなるような、凄まじい霊圧。
それを放っているのは、黒い装束に身を包んだ、観覧車のような髪型をした男。
久保帯人。
かつてそう呼ばれていた男は、しかしその様相がまるで以前と違っていた。
右目は眼帯に覆われ、残る左目は狂気に彩られている。
かつての久保を知る者が見れば、これが同一人物とはにわかには信じられまい。
戸土野「誰だ…、てめえ一体…」
異常なまでの筋肉を曝け出し、パンツを冠ったまま戸土野が訊く。
すると、久保はにやりと怖気の走るような笑みを浮かべて言った。
久保「ケルベロス統括軍団長、久保帯人だ」
名乗る。その後に続けた言葉は、さらに不敵だった。
久保「てめえらと、殺し合いに来た」
まるで地獄へと誘いに来た、まさしく死神のような声音で、久保は言う。
人ならぬ者が発する修羅の気に、周囲は緊張に包まれる。
戸土野(ほう、さすがに軍団長を名乗るだけあるな…、すげえ圧力持ってやがる…)
青山(ケルベロス…、聞き覚えがないな…)
あんど(ケルベロス…だと?しかし、このような強者が奴らの中にいたのか?)
留美子(いずれにせよ、この男…普通じゃない…!)
押し黙る4人を見回し、久保が呟く。
久保「…どうした?言ってんだぜ。俺は、てめえらと殺し合いに来た・ってな」
しゃべる唇の端が、さらなる狂気の笑みに吊り上がっていく。
久保「何の返事もねえってことは…、始めちまってもいいのか?」
「「「「!!!」」」」
さらなる霊圧の高まりに、4人が身構えた。
しかし、誰よりも素早く反応したのは。
久保「なんだ姉ちゃん…、刃を向ける相手が違わねえか?」
修羅と化した久保の正面に立ったのは、高橋留美子だった。



27 :戦鬼・久保登場:03/10/07 00:33 ID:2BogThZ0
留美子「助けてもらって悪いけど…、貴方は危険だわ。おそらく、この場の誰よりも」
まだ負傷が完治してないのだろう。その呼吸は荒い。
それを見てとった久保が笑う。
久保「悪くねえ…、サンデーの女帝といやあ、普通の奴じゃ相手にならんだろう」
留美子「…それはどうも」
久保「…だが、今のアンタはベストじゃないな。…どうだ、一つハンデをやろうか」
そう言うと、久保はいきなり己の胸元を大きく広げた。
たくましい筋肉がさらけだされる。
久保「てめえから先に斬らせてやるよ。どこでも好きな所を斬りつけて来い」
留美子「――――な…!?」
あまりに異常な申し出に、留美子が絶句した。数呼吸、間を置いて言った。
留美子「な…何言っているの…?構えてもいない相手に斬りつけられるわけないでしょう!バカにしているの!?」
久保「バカになんてしてねえさ。ただのサービスだ。
   構えてねえ奴に斬りつけねえって心構えは立派だが、そんな小綺麗なモンは別の機会にとっとけよ」
しゃべっている間にも、久保の狂気は高まっていく。
久保「…そう気負うなよ。楽しくやろうぜ」
強さよりも、その異常性に気圧される留美子の反応を楽しむように、久保が続ける。
久保「 殺 そ う が 殺 さ れ よ う が 所 詮 は 暇 潰 し だ ろ う が 」 
確信を持って吐き出された言葉に、全員が理解した。
狂っている。こいつは、確実に狂っている!死を畏れず、死を愉しんでいる!!
久保「ホラ来いよ。首でも、腹でも、目玉でも。何ならこの一撃で俺を殺したっていい」
留美子の大刀を持つ手が震える。威圧されているのだ、サンデーの女帝が。
目の前の、純粋なる狂気…いや、狂鬼に。
久保「ビビってんじゃねえよ!! 来い!!!」
留美子「…! 後になって恨まないことね!!」
そして、留美子は振り下ろした。必殺の一撃を、戦鬼の胸元めがけて。
血が一滴…、二滴…


28 :戦鬼・久保登場:03/10/07 00:43 ID:2BogThZ0
驚愕が、留美子を支配した。
留美子(ウソでしょ……なんで……、キズ一つついてないの!?)
出血は、留美子の手からだった。久保の肉体にはキズひとつついていない。
久保「…この程度かよ。興醒めだ」
失望したように吐き捨てる久保が、背中の斬魄刀を抜き放つ。
久保「次はこっちからいくぜ。頼むから、一振り二振りで死ぬんじゃねえぞ」
戦鬼・久保。真の夜族(ミディアン)として目覚めたこの男は、まさしくこう形容するがふさわしい。

一方、それを横目で見る狼が一匹。
よしひろ「…何やら、騒々しくなってきたな。興がそげた」
高橋よしひろは、そう吐き捨てた。
片倉「なんやて?」
よしひろ「乱戦は、ワシの趣味ではない。小僧、いや若き狼よ…」
片倉の目の前で、高橋よしひろの身体を竜巻きが覆っていく。
片倉「な…!」
よしひろ「大会が終われば、戦争が始まる。真の決着は、その時まで預けておくぞ!」
片倉「待てやっ!」
だが、制止も虚しく、高橋よしひろは竜巻きに身を踊らせ、いずこへと消え去った。
後には、極限の緊張状態を醸し出す5人と、それを遠目でみる片倉、そしてボーっとたたずむ金田一だけが残される。
片倉「仕方あらへん。今は、あっちの方がヤバいみたいやからの。安西の様子でも見てこよか」
そう言うと、片倉は金田一に前に立つ。
片倉「ちょっと失礼するで〜〜」
金田一「……慣れられても、つまらない……」
その呟きは、片倉の耳には聴こえない。その姿は、すでに金田一の体内に飲み込まれていっていた。

29 :てっぺんを超えろ(296/350):03/10/07 10:26 ID:VxnQ+4hP
 「おめえらは、何のために闘う?」
夜が明けて風が止まり、山火事のゆらめきが天を目指して直立する。
程近い山の一角で、みっつの『てっぺん』が睨みあっている。
最初に口を開いたのは、永遠の番長・本宮ひろ志。時代がかった学ランが威風を漂わす。

 「・・・何のために?愚問ですね。僕はこの、≪今日≫という日を戦い抜くだけです」
青いユニフォーム、左肩には栄光のキャプテンマーク。
“クラック(サッカーを知り尽くした名手)”高橋陽一が、真正面を見据えながら答える。
かつての友を取り戻す事も、漫画スポーツ界のさらなる発展を夢見る事も、今日あればこそ。

 「≪昨日≫を取り戻すのみ。何もない。格闘漫画界の未来とやらは、他の誰かが作ればいい」
眼鏡を外し、顔の傷の向こうから裂帛の殺気を放ち続ける復讐鬼・猿渡哲也。
かつて全てを失い、世界の終わりを見た男に、もはや暁光は届かないのだろうか?
左眼の義眼の奥底が、血と闇を求めるかのように疼く。それは涅槃へと続く赤い河。

 「そうか・・・面白ぇ。
 ならば俺は、俺たち裏御伽は≪明日≫のために闘おうじゃねえか。
 どうにもならねえ血みどろの鎖を、この拳で全て断ち切ってやらあ!!」
本宮が、右腕を高々と掲げて宣言する。遠くから覆面の審判が、ゆっくりと近づいて、来た。



その頃、“人間魚雷”澤井は敵を求めて森の上空を飛行していた。
と、足元にふたりの人影が見える。偵察のために静かに近寄り、一本の巨木に停まる。
真下に人の気配を確認すると、手作り隠れ蓑で自分を覆ってそろそろと幹伝いに降りる。
木の根元にいるのは、数時間前に深い因縁を持った鈴木(R)とほったゆみ。
 (・・・むう!何か相談事をしているようだな。またよからぬ事を企んでいるに違いない。
 ここはこの私が成敗!と言いたい所だが偵察も大事である。という訳でもっと近寄ろう)
自分に言い聞かせながら、2人との距離を縦3メートルに縮めた。
果たして彼らは何を・・・?

30 :戸土野VS青山&あんど:03/10/07 11:43 ID:a3ZDVZrD
「てめえ、俺を無視する気か?」
「んだよ……こっちがいい気になってるって言うのに邪魔するなよ。」
そう言って久保がめんどくさそうに戸土野の方を見る。
「悪いが貴様とも戦いたい……。面白いと思わんか?」
「面白さも流れもくそくられ。俺が嫌だと言っている。」
「ふんつまらん。」
「……まあいいさそっちのガキと……その男をぶちのめしたら戦ってやる。」
久保がそう言って、留美子に向き合う。
「ふん、二人がかりか……悪いことではない。」
「僕の力をなめるなぁ!」
「フォォォォォォォォォォ。」
三人がそれぞれの台詞を言いつつ、ポーズを決める。
あんどが自らのボルテージを高めるべくポーズを決め、それを真似するかのように戸土野が体を整える。
木刀を正眼に構えた青山がなぜか世界から切り離される。

「まさか、あの技までパクるとは……。」
控え室の中、矢吹は戸土野のパワーに戦々恐々していた。
自らを死の一歩手前まで追いつめたあの技……を受け止め自らの物にしてしまうとは…。
「こうなったら、誰かが戸土野を倒すことを期待するしかない……。」
矢吹はそう言って、背もたれにのしかかった。

31 :五虎神・蛭田:03/10/07 12:33 ID:h30D9J2j
蛭田「いやいやいやいや、さてさて。俺の相手をしてくれるのは、どっちなのかな?」
腰まで届くおさげ髪をなびかせ、虎が、もう2頭の虎へと歩み寄る。
バカ陽気な笑みとは裏腹、蛭田のうちでは殺気が煮えたぎっている。
山原「おまえが相手では、手加減して戦うにはいかないな。たかが組み手にも命がけだ」
そう言う山原は、すでに元の姿≠ノなっている。擬態である少年の姿ではない、長身の美形の男の姿だ。
前川「止めようと言っても、聞く人じゃないですしねえ」
呆れ半分に呟く前川も、その実やる気≠セ。
蛭田「さすがさすが、いやいや――分かってらっしゃる(はぁと)。では――」
そう言って、ズッ、と前に出ようとした、その時だった。
新たなる殺気が、血風にのって、3人の鼻腔を突き刺した。
??「――そこまでにしておけ、蛭田。このような詰まらぬ戦場で、生命を投げ打つか」
涼やかに言った男は、着流し姿に、腰には日本刀を差している。
整った顔立ちに浮かぶ微笑は、女が見ればたちまち惹かれるような優雅さと、そして野生を内包していた。
蛭田「おやあ、これは池上ちゃんじゃないの!」
急に殺気を解くと、蛭田が池上の元に駆け寄る。
蛭田「出張、ご苦労さん。そんで、何か俺にお土産は。女の子のパンティーとか(はぁと)」
池上「そんなものはない」
にべもない池上の一言に、蛭田がマジべこみする。
蛭田「ちい、つまんねえの。池上ちゃん、仕事熱心なのはいいけど、真面目すぎだろ。もっと人生楽しなきゃ」
池上「おまえが不真面目すぎるだけだ」
軽く微笑を浮かべながら言う池上に、蛭田も苦笑した。
やがて、池上も安心と落胆がないまぜになった表情を浮かべる二人に向き直った。
池上「お前らも、もう少し自嘲しろ。焦らずともすぐにでも戦争は始まる」
その言葉に、二人はバツの悪そうに顔を見合わせ笑う。
五虎神筆頭は、あくまでも山原であるが、実際は5虎神――特にこの場の4人の実力にほとんど差はない。
なかでも、山原が唯一、勝敗が予想できない相手。それが、この池上であった。
ゆえに、山原を始め、五虎神の他4名の、池上に対する畏怖と信頼は大きい。

32 :五虎神・蛭田:03/10/07 12:58 ID:h30D9J2j
蛭田「でもさー。山っちも池上ちゃんも、もうお目当ての相手がいるんだろー?
   俺にはそーいうのいねーんだよなー。ああ、敵が欲しいなー。いい女も欲しいけど」
戦いを止められた蛭田は、ふて腐れて呟く。
すでに、北条の生存は明らかになっていた。
それをあえて殺さなかったのは、元々、北条の命そのものに目的があったのではないこと。
そして、なにより、池上本人がそれを望んだからだ。
池上「不手際の始末は自分でつける。奴は、この俺が唯一殺しそこねた相手。敵としてふさわしい」
山原「まあ、北条の身に起きた事態を知れば、それだけで原の中の破凰≠ヘ育つ。
   すでに目的はすんでいる以上、あとはおまえの好きにすればいい。」
蛭田「池上ちゃんは北条、山っちは原かー。どっちもジャンプ五聖人じゃねーか。
   つえー相手がいて、うらやましいぜ、まったく。俺にも、手ごろな相手はおらんかね・・・」
愚痴っていたとき、蛭田の視点がある場所でとまった。

33 :五虎神・蛭田:03/10/07 12:59 ID:h30D9J2j
それは、血風党の連中が観ていた、D決勝の映像だった。
蛭田「・・・なに、これ?野球?」
血風「はい、ナンデモアリの野球なんですよ。いや、野球の形式をとったバトルって言った方がいいのですかね」
蛭田「ふ〜〜ん・・・」
しばらく、興味本位に野球を鑑賞する蛭田。そして、蛭田は見た。
きれいに禿げ上がった頭をしたフンドシ姿の男が、ただの一発で相手ピッチャーを吹っ飛ばしたのを。
蛭田「ギャハハハ!なんだ、このおっちゃんは!おもしれー!」
強さもさりながら、その豪快さと破天荒ぶりが、もろに蛭田のストライクゾーンに入った。
腹を抱えて笑う蛭田に、血風党のひとりが言った。
血風「えなりチームの宮下あきらですよ。ジャンプ五聖人のひとりです」
すると、蛭田が笑うのをやめ、瞳を光らせた。
蛭田「へえ、これが宮下かあ。五聖人ってのも、バラエティに富んでるんだな・・・」
そう言うと、蛭田は長髪をひるがえし、その場を立ち去ろうとする。
山原「・・・どこへ行く気だ?」
蛭田「分かってんだろ?俺よりつえー奴に会いに行く・・・なーんちゃってな」
肩越しに振り返り、ニマッと笑う。
そして、蛭田は去った。その目には、闘志と殺気で溢れている。
蛭田が去ったあと、その方角を見ながら、山原がため息をつく。
山原「・・まったく、しょうのない奴だな」
池上「だが、蛭田はあなどれん。あのバカ陽気な風貌の裏に隠された殺意と計算力は想像を絶する」
前川「戦いの才能だけだったら、最高ですしね」
山原「同情するよ。宮下あきらにな」

野球も、じきに決着する。だがそれは、新たなる戦いの始まりにすぎない。
今、一個の修羅が、Dブロックに迫ろうとしていた。

34 :青山・無惨:03/10/07 20:55 ID:a3ZDVZrD
「「ふぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ。」」
両者ポーズを取りながら、戦いを開始しようとする。
「待てぇ!僕を無視するなあ!」
青山がそう言って稲妻切りのため高く飛ぶ。
普通なら自らも飛んで回避するだろう。だが戸土野は地上でのけぞった!!
「いかん!あのままでは!」
あんどが叫ぶが、青山にはその声が聞こえていなかった。
「イ・ナ・ズ・マ切りぃぃぃぃぃぃぃぃ!」
「Welcome!」
そう戸土野が言うと青山めがけて突進する。
「うぉぉぉぉぉぉぉぉぉ。」
青山は焦った……一度発動したのを見たあのシーンからして、絶対に食らうべきではない。
「剣よ伸びろぉ!」
刃が伸び、空中で一旦止まる。
「ほっ。」「手を離せぇ!」
下からあんどが声をかけてきた。戸土野の方を見ると、ものすごい勢いで青山めがけて突進してくる!
「えっ!」「遅い!地獄のジェットトレイン!」
青山の頭に股間がぶつかり、そのまま勢いよく上昇する。
「終わりだ!」
壁と戸土野に挟まれ、青山はもはや戦うこともできず悶絶する。
「まずはこいつのネタを……。」
「そうはさせん!」
アルテマウェポンを青山に刺そうとして、あんどがそれを止める。
「ふん……まあ良い……この程度の破壊力を持つ奴などいくらでもいる。」
そう言って、戸土野が半月剣を振るう。漆黒の刃は、観客席を破壊する。
「だが!この能力!この技の全てを私は知りたい!全力でかかってくると良い!」
「もとよりそのつもりだ!」
あんどが奇妙なポーズを取りながら言う。
「そして貴様を 成 敗 する!」
「できる物ならやってみろ!」
今、二人の変態仮面が激突する!

35 :その頃の安西&椎名:03/10/07 22:07 ID:9HvucojS
A会場で2人の変態仮面が激突している頃、金田一の体内では。
「潜在能力を引き出すか――― 死ぬか――― どちらか選ぶのはおまえだぜ!」
素早く突っ込んできた椎名に、安西は虚を突かれる。
「は…速ぇ…!」
安西も機敏に反応するが、椎名の神通根が繰り出されるスピードはそれ以上だった。
「ぐはッ!」
頭から血を流し、吹っ飛ぶ安西に椎名が言う。
「言っとくが……俺は、おまえをマジで殺すつもりだぜ。
 俺は、藤田さんや村枝、留美子さんみたいに物わかりがよくねーんでな。
 『改心しました、もう悪さは致しません』…じゃ、納得しねーぞ?」
「!!」
「死にたくなけりゃ……なんとしても、潜在能力に目覚めることだ!」
「うおおおッ!」
腕から炎の刃を出した安西が突進する。
2人は、激しく斬り結ぶ。強烈な衝突に2人が吹っ飛んだ。
「はっきり言うぜ。俺はまだおまえを信用したわけじゃねえ。
 さっきは留美子さんの手前、我慢してたけどよ。
 こっちはテメェには恨み骨髄なんだよ。テメェのせいで、いったい何人死んだと思ってやがる?
 それが今さら改心して、正義の味方きどりだぁ?」
「…………」
「テメェ、いったい何を企んでやがる?テメェは敵なのか、それとも…」
まくしたてていた椎名が、ふいに口をつぐんだ。
安西の眼差しが、あまりに暗く、そして深い悲しみをたたえているのに気付いたからだ。
「そうだな……。全部、おまえの言う通りだよ、椎名」
刃を下ろし、安西は俯く。
「俺にはパクリ漫画家として生きた記憶しか残ってない……。
 真っ当に藤田さんのアシやってた頃なんか、もうあまりに昔すぎて覚えてもいない。
 気付いたときには、俺は勝手にヤサぐれて、どん底まで堕ちちまってたよ。
 パクった……殺した……この空っぽの頭からもあふれでてしまう数のネタを……人を……」
安西の脳裏に、『あの言葉』が突き刺さる。それは、かつて戦った男に言われた言葉。

 キ サ マ が 刻 ん で い る の は 最 悪 の 記 憶 だ

36 :償い:03/10/07 22:30 ID:9HvucojS
黙って聞き入る椎名の前で、安西は力なく拳を握りしめる。
「償いようも………ない」
悄然と立ち尽くす安西。そのとき、安西は頬に熱を感じた。
椎名の素の拳が、叩きつけられたのだ。安西が地面に倒れる。
「ぐっ…」 「甘えてんじゃねえ。だったら、戦えばいいだろうが」
自分を見下ろしながら言う椎名を、安西は惚けたように見上げる。
「たしかに、今までのおまえはパクリ漫画家だった。それは消せない事実だ。
 だが……今のおまえの力は、おまえの力だろうが……」「…………」
「償えないのならば戦えばいい。戦って戦って戦って、漫画界の為に尽して尽して、そして生き続けろ。
 もうおまえには、罪を悔いてカッコ良く死ぬなんて選択肢はねーんだ。
 ボロボロになっても生き抜いて、死ぬほど戦って、それでも生きろ。
 生きて一生苦しみ続けろ。生き恥を晒し続けろ。それが、おまえの戦いだ。そうだろ?」
「椎名……俺は……」
「それとだ……。パクらなくなったから弱くなっただと?もう一度、言う。
 甘えるんじゃねえ。俺の知ってるヤツらは、ボロボロになってもネタを考えて、描きつづけてみせたぜ。テメェはまだ力の使い方をわかってねえだけだ」
そこで一息つくと、やがて言った。
「どこまでだって強くなれる。テ メ ェ が 真 の 漫 画 家 な ら ば な」
「真の……漫画家……」
呟く安西に、椎名はバツの悪そうに言う。
「言っておくが、これはテメェの為じゃねえぞ。おまえが死んだら、村枝の死が無駄になる。
 それに……あの人が悲しむからな。俺は、女が悲しんでる顔は見たくない」
それが誰のことを言っているのか、安西には良く分かった。
そして、金田一の体内で、ほんの一瞬、動揺するように揺れが起こった。
「どうした、レン(金田一)?」
(・・・なんでもない・・・)
その言葉は、どこか寂しそうだったが、安西にそこまで気付く余裕はなかった。
「さあ、時間はねえぜ。一刻も早く、真の力に覚醒するんだ!」
「ああ、行くぜ、椎名!!」
償えぬ過去を背負い、暗黒に閉ざされた未来を切り開く為、安西は今日を生きる。

37 :作者の都合により名無しです:03/10/07 22:34 ID:gZv4JFGw
安西が動いた。金田一ネタも絡めつつ。うまい。

38 :作者の都合により名無しです:03/10/07 22:52 ID:Pe0Kwb81
泣かせんじゃねーよ。・゚・(ノД`)・゚・。椎名ぁぁ

39 :作者の都合により名無しです:03/10/07 22:55 ID:Pe0Kwb81
しまった大文字sageだった _| ̄|○ゴミン

40 :瀬口の正体:03/10/08 15:26 ID:IQKYn4G6
ここは矢吹艦から遥か離れた地。
広がる満天の星空。果てしなく広がる緑の大地。そして、ところどころにいる動物達の群れ。
ここは、アフリカのサバンナである。そして、この地で1人の男が死に瀕していた。
??「お・・お腹空いたちょー・・・・」
弱々しく言ったのは、黄色いツナギを着た貧相な男だった。
そのツナギもボロボロになっており、顔は頭蓋骨に薄皮をべったり貼付けたように痩せこけている。
男の名は、浜岡賢次。D決勝の野球勝負で車田に敗北し、ここまで吹っ飛ばされ、遭難していたのだ。
目だけが、極限の飢えのためか、ギラギラした危険な光を放っていた。
拾った枝を杖がわりに、懸命に食べ物を探していた。
そこへ、エンジン音が近付き、浜岡のすぐ側で停止した。
??「こんな所にいたか……捜したぞ、浜岡」
そう言ったのは、ジープに乗った黒ずくめの男――瀬口たかひろである。
瀬口「しかし、まさかこんな所まで飛ばされているとは…手間をとらせる。
   俺の《失物出現》は、あらゆる探し物の位置が分かるから良かったものの……」
そのとき、浜岡が、いきなり話している最中の瀬口に飛びかかった。
もはや、理性を失っているようだ。だが、浜岡はいきなり膝をつくと、動けなくなってしまう。
浜岡「ちょ、ちょー・・・動けないちょー・・・」
力なく這いつくばる浜岡を、瀬口は冷厳に見下しながら、別のお守りを見せつける。
瀬口「このお守りは、《世界平和》。あらゆる欲望を封じる、聖なるお守りだ。
   今のおまえは、本能に根ざした欲望の塊……ゆえに、このお守りで封じられる」
ジープを降りると、瀬口は浜岡の首ねっこを引っ掴み、ジープに載せていた冷凍庫に放り込む。
浜岡「ちょー・・・・」
か細い悲鳴は、冷凍庫の扉が閉まる音にかき消された。
瀬口「やれやれ、なんとか回収できたな。浜岡が弱っていたから、簡単に回収できたが……」
ひとり呟くと、瀬口がジープに搭載されている通信機を取り出し、電源を入れた。



41 :瀬口の正体:03/10/08 15:27 ID:IQKYn4G6
ほどなくして、どこかと通信がつながった。
??『瀬口か?』
瀬口「そうだ」
??『今、どこにいる?』
瀬口「聞いて驚くなよ、アフリカのサバンナさ。詳しい位置は面倒くさいから言わん」
そう言うと、向こうから押し殺した笑い声が漏れ聴こえた。
瀬口「任務は遂行したぞ、平野。俺は矢吹の陣容を頭に刻みつけたぞ」
平野『さすがは、瀬口。それも、お守りの効果かね?』
瀬口「ああ、《学業成就》。記憶力を強化できるお守りだ」
平野『それにしても、矢吹が得体の知れない君を側まで近付けるとは、浜岡の存在はよほど魅力的だったと見える』
瀬口「まったくだ。で、浜岡はどうする?こちらで使うか、それともこれをエサにして、引き続き矢吹に接近するか」
すると、しばし沈黙がつづいた。やがて、通信機の向こうで平野が言う。
平野『後者は不可能だろうな。おそらく、もう君の正体は割れているよ。
   それを知りながら君を近付けたのは、返り討ちにできる自信があったのと、
   それから、君を利用して、浜岡を手に入れるつもりだったからだろう』
平野の指摘に、瀬口は大した動揺も見せずに言った。
瀬口「なるほど、そうなのだろうな。情報はまるでザルのように連中に筒抜けなのだろうな」
平野『ああ。もうすぐブロック決勝も終わる。もう戦争が迫っている。
   したがって、我々も今は戦力増強に忙しい。
   ドク(七三)には、『湾曲式結界発生装置』と『新型川三番地』の量産。
   大尉(藤島)には、『自律式霊子甲冑』部隊の編纂をさせているし、
   山田秋太郎には、『埋蔵図書館』の探索を急がせている。
   倉田秀之も、新型旗艦『黒船』を完成させ、こちらに向かっている。
   それ以外にも、我々の狂気に賛同した者たちが、続々と集ってくる予定だ。
   これに、君が記憶した『スーパーメカ』の設計図さえあれば、完璧だな』


42 :瀬口の正体:03/10/08 15:29 ID:IQKYn4G6
瀬口「ふふふ、それではまさに《最後の大隊》だな」
平野『そうだ、そうだとも。だが、敵は漫画家ではないぞ』
平野『我々の敵は、マーズ(戦争の女神)だ。上等じゃないか、城壁という城壁に、
   町辻という町辻に、奴らの死体を積み上げよう。
   君の記憶と、浜岡は我々の鬼札(ジョーカー)だ。手段を問わず帰投せよ』
瀬口「了解した」
そこで通信は終了した。
瀬口「それにしても、想像の通り、矢吹の手は長いな。平野の言う通りだ」
おもむろに背後を振り返る。
そこには、装甲車と、それに乗り込む武装した兵士たちがいた。
その中心で、けたたましく笑う男がひとり。
??「ひゃっひゃっひゃあ!矢吹様配下、『キャラメル』内海甲介、参上!!」
それは、平野の仲間の工作員として動き、失敗した責任を取らされて宇野に半殺しにされた内海だった。
内海「おまえをブッ殺して浜岡を連れ戻せば、俺はもう一度、矢吹様の元で働けるんだ!!」
恥じることなく吐き出された台詞に、瀬口はため息をもらす。
瀬口「平野に見放されたあげく、出戻りか。つくづく、小物だな、おまえは・・・」
内海「うるせえ!てめえは今から、その小物にブッ殺されるんだよ!
   ついでだから言うがなあ、俺は前からおまえが気に入らなかったぜ!いっつもスカしやがってよお!」
瀬口「この程度の戦力で、この俺がどうにかできるとでも思っているのか。
   矢吹め、この俺をただの萌え漫画家とタカをくくっているのか、それともよほど戦力が足りないのか…」
内海「何をブツブツ言ってやがる!死ねえええええええッッ!!」
号令がかかった瞬間、猛烈な勢いで銃火がほとばしった。
真昼のサバンナに、雷鳴のような銃声が轟く。周囲の動物たちが逃げまどった。
だがそのとき、内海を始めとする、矢吹の刺客たちを驚愕が支配した。
あらゆる生物を粉々に引き裂くはずの銃弾の嵐を、
瀬口は小雨の中を突っ切るようにかきわけて突っ込んでくるのだ。
どよめく兵士たちのど真ん中を、瀬口は疾風のごとく突っ切った。
その瞬間、大量の血しぶきが噴き上がる。兵士たちは揃って全員、
手術用のメスで全身を切り裂かれ、絶命していた。


43 :瀬口の正体:03/10/08 15:29 ID:IQKYn4G6
内海「ひいいいいいッッ!! て、てめえも吸血鬼か!!?」
それを目の当たりにした内海が、かすれた悲鳴をあげる。
瀬口「俺は吸血鬼ではない。《身代り守》――どんなに死ぬようなダメージを受けても、このお守りが全て肩代わりしてくれるのだ」
内海ににじりよると、首を掴み、片手で吊り上げた。
瀬口「俺をただの萌え漫画家と思ったのが、運のツキだったな」
内海「た、たしゅけ・・・」
すでに、内海は戦意を喪失していた。そんな内海に、瀬口は言う。
瀬口「安心しろ。俺は、おまえには手を下さん」
ホッ…と安心する内海。その瞬間、内海は天空へと舞い上がるような浮遊感を感じた。

内海「うわあああああああああああッッッ!!!」

悲鳴の尾を引きながら、内海が近くの沼に落下していく。
着水の瞬間、沼から河馬が出現し、その巨大な口に内海を捕えた。
内海「ぐぎゃあああああああああ!!」
瀬口「サバンナで一番怖い動物は、ライオンでもジャガーでもない。
   下手に水辺を歩くと、たちどころに河馬に飲み込まれるぞ。
   一度、その歯にくわえこまれたら、吸血鬼といえどひとたまりもない」
瀬口の解説を証明するように、河馬は肉と骨がすり潰す音をたてながら、内海の肉体を咀嚼した。
瀬口「マーズ(戦争の女神) 
   マーズ(戦争の女神) 
   マーズ(戦争の女神)!!
   よかろう、『あばずれ』め。我らの狂気の味、かみしめるがよい」
ケルベロスのひとりにして、チャンピオン暗黒四天王の長、瀬口たかひろ。
この男もまた、平野と志を同じくする、狂鬼であった。

44 :てっぺんを超えろ(297/350):03/10/09 01:20 ID:LAwpqjPu
頂上決戦。その戦いを裁くべく、覆面の審判が近付く。
が、ふいにその足が止まる。動けない。
場に満ちる闘気は、不可視の結界と化して、3人を取り囲んでいる。
“気”がぶつかりあい、空中で放電にも似た衝突が起きる。
“気”と“気”のぶつかり合い。これを“気あたり”と言う。
と――
頂上決戦。その始まりは唐突だった。
口火を切ったのは猿渡だ。左足が、真上に跳ね上がり、砂利を蹴り上げる。
人間の頭部より二回りも大きい岩が、本宮と猿渡のちょうど中間の空中に躍った。
猿渡の左足が地を踏む前に、右足が旋回する。
刹那、岩は爆ぜるように粉々に飛び散り、破片が弾丸のように本宮を襲う。
「じゃかあしい!」
対する本宮は、防御すらしない。反るように胸を張ると、
尖った岩片は山にぶつかったように弾き返される。
が、それは目くらましにすぎない。わずかな間隙を縫って、猿渡が突進した。
拳。拳。肘。足。拳。膝。肘。拳。足。足。拳。
飛燕の迅さと、達人の技、そして獣の力。
三拍子揃った、格闘技においては、極限の域に達した連撃が乱舞する。
超絶の攻撃を、本宮は巨腕を亀のように折り畳み、全てガードする。
連撃は永遠には続かない。達人はその間隙が異常に短いものだ。
が、猿渡が格闘技の達人ならば、本宮は“ケンカ”の達人。
ほんのわずかな綻びからダムを破壊するがごとく、本宮の右の鉄拳が唸りをあげた。
(迅い……だが、テレフォン(※予備動作が大きく見切りやすい攻撃)だ)
そう判断した猿渡が、カウンターを合わせようとするが、ふいに本宮の拳が止まった。
(フェイント!!??)
その言葉が猿渡の脳裏を切り裂くや、真下から咆哮が跳ね上がる。
猿渡が両腕を交差するのと、必殺の左アッパーが弧を描くのは同時だった。
打撃音は、鉄が肉を打つのに似ていた。ガードしてなお、猿渡の巨体は浮き上がった。
(う…防禦が通用しない!? 人間か、この男!!)
空中に跳ね上げられた猿渡に、本宮の右の追撃が疾る。
そのとき、2人を、砲弾のごとき影が迫った。

45 :てっぺんを超えろ(297/350):03/10/09 01:44 ID:LAwpqjPu
2人を襲ったのは、大砲のように吼えて吹っ飛ぶ、黒白のコントラスト。
必殺を内包したサッカーボールは、本宮と猿渡の間合いを、真っ二つに断ち割った。
猿渡は本宮の胸元を咄嗟に蹴りつけ宙を舞い、本宮は拳を止めた状態でその勢いに逆らわず後方に跳ねた。
この寸前の判断がなければ、まさに2人共、大砲に当てられたがごとくなぎ倒されていただろう。
いまだ宙空を舞う猿渡に、青い化鳥が羽を広げながら、爪を立てにきた。
空中で上下逆になった高橋陽一が、その右足を逆しまに振り下ろす。
(オーバーヘッド!!)
技の名を心中で叫んだ瞬間、頭上で交差された猿渡の両腕を、雷撃が震わせる。
骨が軋む音がした。強引に、猿渡は地に引きずり落とされ、膝をつく。
たまらない痺れが、脳天から股間まで突き抜けた。打った方も、打たれた方も。ちょうどいい位置に下がった頭部を狙い、華麗に着地した陽一の右足が再度、跳ね上がる。
だが、陽一はその動作を急停止させると、身を翻した。
本宮のヤクザキックを、陽一が“クライフターン”で凌いだのだ。
その陽一を、もうひとつの鉄槌が襲った。
陽一のクライフターンを先読みした猿渡が、陽一の正面に回りこんでいたのだ。
「灘神影流 “髄  波”」
文字通り、骨の髄まで響く頭突き。そう意味の技だ。
陽一の顔面に猿渡の額がめり込み、鼻骨が砕けた。端正な顔が血まみれになる。
「ぐっ!」
陽一がよろめいた。その身体が地に沈む。
「おらああああ!!」
本宮の剛拳が、猿渡のレバーを直撃した。
「げほおっ!」
猿渡が、吐血する。その真下を這うように、影が走った。
陽一のスライディング――“カミソリタックル”が、本宮の太腿を抉り裂く。
「ちいいい!」
本宮のガクランが、鮮血に染まった。
3人は、再び距離を置く。互いに一撃ずつ、お見舞いした。
その迅雷の激闘に、覆面の審判は声も出ない。
この戦いに、“裁く者”はいらない。結末は自分たちが決める。3人は、無言でそう言っていた。
C決勝最大の闘いは、ようやく幕が上がり切ったばかりである。

46 :てっぺんを超えろ(298/350):03/10/09 01:46 ID:LAwpqjPu
上のサブタイは、これね。_| ̄|○ ゴミン

47 :作者の都合により名無しです:03/10/09 09:03 ID:KNZ7pMuk
キタキター(>□<)ファイト

48 :誰だってそうする:03/10/09 09:19 ID:oHaQTUoC
あんどと戸土野、二人の変態仮面が怪しいポーズをとり続けている。
久保と留美子だけが、互いの隙を狙うため向き合っている。
どちらが先に仕掛けたか……それはわからない。だが両者同じポーズで突撃を開始する!
「「地獄のジェットトレイン!!フォォォォォォォォォォォォッ!!」」
両者空中で激突しようとしたその瞬間、戸土野の腹から何かが飛び出す!
「アルテマウェポン!このまま串刺しにしてくれるわぁ!」
「甘い!ランジェリーハリケーン!」
無数の下着が空を舞う!だがそれは次の瞬間全て消え去る!
「甘いのはそちらだ!光界玉!」
「終わりだ!サァイキックソーサー!」
いや、そんなところから出さないで下さい。
「フォォォォォ!」
光の円盤に当たり、あんどが吹き飛ばされる。
「すさまじい相手だった。だが私の能力にしてしまえば……何かと役に立つだろう……。」
「そこまでにするんだな……戸土野。」
静かな気迫……。そちらを振り向くと安西がいた。
「安西か……。気づかなかったぞ。まあ良い……こいつの能力をパクってから、貴様を岡本様の元へ連れて行くことにしよう。」
そういって、あんどめがけてアルテマウエポンを振り下ろそうとする。だが三角の壁に阻まれて振り下ろすことはできなかった。
「竜之炎伍式……『円』。」
仕方なしに戸土野は安西に向き直る。
「椎名、高倉……。」
安西が、そう言って横目でちらりと見る。
そこには今にも会場を出て行こうとする二人の姿があった。

49 :作者の都合により名無しです:03/10/09 09:26 ID:KNZ7pMuk
(´-`).。oO(高倉=片倉ちゃん、かな・・・)

50 :俺だってそうする:03/10/09 09:46 ID:oHaQTUoC
「何してるんだ!甲羅!」
「あんな、変態さんとやり合う気は起こりましぇーん!」
「戸土野……人として終っとらんか……そん姿。」
安西のつっこみに、二人が言う。
「終わってるだと?ふん今私はとても良い気分なんだ。今なら例え地上に落ちてくる月さえパクれる!!」
「片倉、留美子さんの方を頼む……。椎名はあっちの……。」
「私は大丈夫だ!それよりも彼の方を頼む!」
安西の台詞を遮って、あんどが青山の方を指さす。
「青山〜!誰にやられたぁ!」
椎名が駆け寄り、青山に聞く。
「MO……MONSTERが……獣魔を呼び出して……Welcome!とか言って
……デジョンで……星々が光って……こちらに……こちらに……うわぁぁぁぁぁ!」
「おい!しっかりしろ!」
記憶が混乱している青山を椎名が励ます。

「安西……。命拾いをしたな……。」
「青山か?」
「ほう?なぜわかった?」
「敵(かたき)だからな……誰だってそうするだろう。」
安西があきらめにも似た表情で言う。
「だが!今は!てめーを倒すことだけを考える!」
そう言って、安西は戸土野を睨み付けた。

51 :48:03/10/09 09:47 ID:oHaQTUoC
>49
つっこみありがと。

52 :安西VS戸土野:03/10/09 13:19 ID:oHaQTUoC
(まずは接近戦だ!)
「何を考えている?」
戸土野がアルテマウェポンを振り回して近づいてくる。
「竜之炎伍式『円』!!」
幾つもの光の固まりが、空間に光り盾を作り出す。

「変だぞ?あの盾。」
椎名が気づいたのは遠くにいたからであろう。
バリアが安西の方が膨らんでいる。
「戸土野がパクったのか?」

「ふっ!!」
安西がバリアを跳び箱代わりにして、戸土野の後ろに回り込む!!
「遅い!」
戸土野が振り向きざまにアルテマウェポンを振り回す!
「『円』!」
またしてもアルテマウェポンはバリアに防がれる。
「防御など無駄なことをしてないで反撃したらどうだ?」
「俺は……無駄な事なんて一切してないぜ……。」
そう言って、安西は戸土野の横に移動しようとする。
「ならば……この技で死ね。地獄のジェットトレイン!」

53 :安西VS戸土野:03/10/09 13:38 ID:oHaQTUoC
ガキン。またしても『円』にはじかれる。
「くそ!またしても『円』か!だがそれも……。」
「竜之炎漆式『虚空』!!竜之炎壱式『崩』!!」
二匹の竜が現れ、空中に舞う。
「ふん……。ようやく攻撃か…どのような攻撃か知らないが……避けてしまえばなんと事はない!」
「避ける?何処にだ?」
「……まさか?」
ようやく気づいて周りを見渡す。
自らは動いておらず、安西のみが動いていた。
『円』は破壊されておらず、壁は残ったままだった。
それらは全てつながっていた。
「閉じこめられた?」
気づいた時は手遅れであった。
無数の光の玉が空中に浮かぶ。そしてそれらから光の線が発せられた。
それは、安西がわざと開けていた一点……。人間の頭が通れるぐらいの穴を通り、中で巨大な爆発を起こす!
「ふぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ。」
そのような叫び声と共に戸土野の体が倒れ込む。
狙えなくなったので、仕方なしに『円』を解除し。しばらく光の線で攻撃を続ける。
「やったか?」
椎名がまだ赤とも黒とも言えない、残骸をのぞき見る。
「なっ?」
その残骸には……。頭がなかった……。

54 :A会場戦線に異常アリ:03/10/09 14:14 ID:AYNkcIui
荒い息をつく留美子に、久保が狂気そのものの笑みを浮かべてにじり寄る。
 久保「いい匂いがするなァ…!」
留美子「??」
 久保「アンタ…スゲーうまそうな匂いだ…喰わせてくれよ……その魂!」
留美子「!!」
 久保「咆えろ『蛇尾丸(ざびまる)』!!前を見ろ!!目の前にあるのは…てめえの餌だ!!!」
巨大な鮫の歯のような恐ろし気な形状となった斬魄刀が、留美子の頭上に振り下ろされる。
留美子が剣を上げて防ごうとした瞬間、その肩に刃が抉り刺さった。
そのままノコギリの刃を引くように、肩の肉が抉りとられる。
留美子「あぐうっ!!」
激痛に喘ぐ留美子に、久保が追撃をかける。
 久保「終わりだ、クソアマ!てめーはこの久保帯人に敗けて、ここで死ぬ!!」
とどめとばかりに、久保が高笑いしながら斬りかかる。
それを出迎えたのは、強烈な膝蹴りだった。留美子の飛び膝蹴りが、久保の顎をカチ上げる。
 久保「ごっ!!」
留美子「嘗めるんじゃないわ、坊や! 猛 虎 高 飛 車 !!」
高飛車になることで高まった気をぶつける留美子の技、『猛虎高飛車』がモロに命中する。
留美子「撃てた!!よし、このぐらいの力は戻って――――…」
煙が晴れて留美子が見たものは、言いかけた台詞を止めるのに十分だった。
そこには、全く無傷の久保が立っている。
 久保「弱い技だな、スカスカだ!どうやら、かなりの深手を負ってるらしいな。
    おそらく、本来の力の半分も出せてないと見た!」
留美子(くっ…やはり、このレベルの相手と戦えるほどには回復していない!)
 久保「さて、どうしてやろうかね。俺の期待を裏切ったてめーには、最高の辱めを受けてもらわにゃいかんな…」
留美子「………!」
 久保「(1)この艦中の吸血鬼に犯されてから、自分で首を締めて自殺。
    (2)裸に剥かれて、この艦の上から吊るされた後、ロープを切って自殺。
    (3)…、えーっとぉ…困ったな。俺の純な脳ミソじゃ大したアイデアが出てこん…。
    そうだ!お前、自分で考えてみるかい?自分の死に…」
 

55 :A会場戦線に異常アリ:03/10/09 14:15 ID:AYNkcIui
片倉「じゃあっかしゃああ!」
考えごとをしていた久保に、片倉の拳が炸裂した。久保が吹っ飛ぶ。
留美子「片倉君!!」
 片倉「手負いの女いたぶって、悦に入っとるとは、性根から腐りきっとるのお、お前…」
 久保「ぐぬ……てめえ……」
留美子「形勢逆転ね……安西君と戸土野の闘いが終わるまで、大人しくしてなさい…」
呼吸を荒げながら、留美子が倒れた久保を見下ろして言う。
しかし、久保はいきなり不気味な笑い声をあげ始めた。
留美子「…何が可笑しいの?」
不審に思って訊く留美子に、久保は笑いながら答える。
 久保「へへへ…いや……考えねーのかなーと思ってよ。
   なんで俺が敵地にノコノコと1人で乗り込んできたのか…ってよ」
留美子「…………?」
 久保「まったく…そんなコトだから、お前らは…どいつもこいつも『俺達』にヤられちまうんだぜェ!?」 
久保が会心の笑みを浮かべたとき、A会場を包囲するように、100を超える数の影が立った。
 全員「!!」
それは、夥しい数の、右手をバットと同化させた同じ顔の異形たち。
獣性細胞使用の『強化型川三番地』である。
留美子「こ、こいつらは!?」
 片倉「やべえ、なんちゅう数や!!」
 久保「へへ…しかも、前のとは性能が違うぜ?
   対漫画家戦用に徹底強化改造してあるからよお…いけ、お前ら!」
それを合図に、凄まじい数の川三番地が一斉に襲い掛かってきた!
 片倉「ヤバいで、高橋センセ!」
留美子「こ、こいつら強い!」
新型の川三番地は、戸田達が闘ったのとはまるで別物であった。
1人1人の動きは視認が困難なほどに素早く、その攻撃力も増加している。

A会場は今、吸血鬼共の魔窟と化した。

56 :A会場戦線に異常アリ:03/10/09 14:17 ID:AYNkcIui
リロードすんの忘れた……まさか、この時間に書き込んでる人がいると思わなくて…メンゴして。

57 :A会場戦線に異常アリ:03/10/09 16:18 ID:AYNkcIui
 久保「へへへへへ…形勢逆転ってヤツだなァ、オイ?
   まったく…お前らは単純だねェ。ちょっと俺が1人で相手すりゃ、
   どいつもこいつも、スグ俺が1人だと思い込みやがる…。
   俺が一回でも『俺に仲間なんていません』なんて言ったかァ!?」
留美子「く…ッ!」
迫り来る吸血鬼の大部隊に、留美子と片倉が歯噛みした。

 椎名「留美子さん!」
 安西「ちっ! こいつら、どっから涌いてきやがった!?」
川三番地に囲まれているのは、留美子たちだけではなかった。
 川三「KUUUAAAAAA!! ブッ殺せえいいいいい!!」
   「血ィ、ジュルジュル吸わせろぃィィいいいい!!」
 壁を飛び跳ねながら高速で迫る川三番地を、椎名が精霊石と護符で迎え撃つ。
 椎名「極楽に行きやがれッ!」
吸血鬼を始めとする妖物の相手は、椎名の得意分野である。ところが…
 川三「い、いてえがァア、このヤロォおおお!!」
 椎名「なんだと、こいつらあんまり効いてねえ!?」
恐るべき耐久力だった。これだけの並の妖怪なら跡形もなく消滅させる程の、精霊石と、最高級の護符の攻撃を、この吸血鬼共は耐え抜いた。
 椎名「なめんなァ!のびろ――――――ッ!!」
爪の形になって伸びた『栄光の手』が炸裂し、ようやく2,3匹を始末した。
だが、ヤツらの絶対数はあまりに多い。
 椎名「…やべえな、こいつらマジでつええ。こりゃ、俺だけじゃシンドイぜ」
 安西「戸土野が気になるが……、今はこいつらを片付けるのが先決だ!!」
あんど「ふおおおお! この吸血鬼共め。この変態仮面が再び、地獄へと送り返してくれる!!」
青山を庇いながら、安西・椎名・あんどが川三番地部隊に立ち向かう。

 

58 :A会場戦線に異常アリ:03/10/09 16:19 ID:AYNkcIui
片倉「サ イ コ レ イ ン !!」
片倉の持つ能力のひとつ、サイキック能力による遠隔攻撃が川三番地たちを薙ぎ倒す。
だが、川三番地たちは、並の攻撃ではダメージを受けもしない。
 片倉「…ひゅう〜〜、こいつらマジで厄介やわ。
   徒党を組まれたら、そこらの漫画家じゃひとたまりもあらへんで。 
   高橋センセ、大丈夫かいや!!」
留美子「…ええ、なんとか! 散魂鉄爪!!」
必殺の爪が、川三番地を引き裂く。だが、有効打にはなっていない。
留美子「せめて弓矢が使えれば……でも、この密集戦では……」
 片倉「危ない、高橋センセ!!」
留美子「え……」
声に驚いてふと上空を見ると、数匹の川三番地が飛びかかってくるところだった。
 久保「ジ・エンド……ってか?」 
全員が足掻く様を、高みの見物と洒落こんだ久保が、残忍な笑みを浮かべる。
しかし、その瞬間!!
 
ガオン! ガオン! ガオン!!

大砲のような銃声が、轟いた。


59 :A会場戦線に異常アリ:03/10/09 16:20 ID:AYNkcIui
その数撃で、空中の川三番地たちが、挽肉と化して四散する。
金田一「フフフ……不様なヴギを躍りな、テメーら…」
キラーン、と妖しく眼差しを光らせて、芝居がかった台詞を言ったのは、金田一だった。
その手には、本人の体格からはあまりに不釣り合いな巨大な銃――。
 片倉「そ…それって、まさか、安西が持っていた『HATE SONG』!?」
金田一「もらったのだ。なかなか、いい銃ですのお……」
ニやリ、と金田一が不敵に笑う。
 片倉(俺でさえ扱いが難しい銃やってのに、この体で、しかも片手撃ちで軽々とそれを振り回すやなんて……何モンや、この姉ちゃん……)
金田一「ちなみに、銃弾は法儀式済水銀弾だ。化物には、よーく効くぞ」
 片倉「いつの間に、そんな用意を!?」
ツッコんでから、片倉はそれが無駄な事だと悟った。
留美子「あ…ありがとう……」
金田一に面喰らっているのか、複雑な表情で礼を言う留美子。
金田一「フフ…気にするな。ここで好敵手に死なれては困る」
留美子「……え?」
怪訝な顔で聞き返す留美子。その声は、銃声と怒号にかき消された。
A会場にて、阿鼻叫喚の地獄絵図はつづく。

60 :LINN(倫):03/10/09 17:53 ID:Qd8Q3vZ9
戸土野「はぁはぁ、畜生!!また首だけになっちまった!!!どうやってあの野郎を・・」
そう言いかけた瞬間戸土野不思議な感覚に襲われた、そう腕が10本以上増えたような・・・
戸土野「・・・こっこれは【ベクター】!!!クックック、やっと俺様にもベクターが、
     あいつらをみな殺しに・・・」

ピピッ!!―――

奇妙な音が鳴ると戸土野の良く知る声が聞こえてきた。
??「戸土野、やめるんだ・・・。」
戸土野「そっその声は 岡 本 様  !!!な何故岡本様の声が!?しっしかも
     そのお声は・・・!!!」
 確かにその声には岡本特有の「にゅ」が語尾にない。
岡本「ようやくベクターを出現させたか、それはアンテナの役割もしていてな、
    ピピッとテレパシーができるのだよ。」
 しかし戸土野が聞きたいのはそんな事ではない。
戸土野「そのお声は・・・、岡本様、さては【 室 長 形 態 】に御成りになりましたな、しかし一体何故・・!?」
岡本「・・・戸土野、今の君では彼らに敵わない・・・しかし!!ただ一つ、
    君が勝つ方法がある、それは・・・・。」
ゴクリ、と息をのむ戸土野。
岡本「それは、 私 の 意 識 を 君 に 憑 依 さ せ る こ と さ」

驚愕の戸土野!!
戸土野「そっそれはどうやって!!?」
岡本「この形態の私ならできる、それより戸土野【ヘルビジョン】はもっているか?」
戸土野「えっ、あっはい、これのことですか?」
戸土野は角を隠す為のヅラを取り中を確認する、そこには種の様なものが十粒あった。
岡本「OK,OK,非常にご苦労、それでは君に乗り移る。覚悟は?」
戸土野「イエッサー、マイマスター!!!」
惨劇の序幕であった・・・。
                  


61 :鳳凰の翼:03/10/09 18:34 ID:AYNkcIui
 椎名「成仏しやがれ!!」
椎名の投げた『浄』と刻まれた文珠が光を放ち、川三番地を消し飛ばす。
あんど「地獄のジェットトレイン!!」
必殺のちまきが、乱舞し川三番地を悶死させる。 

 片倉「フルブレット44マグナム!!」 留美子「風の傷!!」 金田一「ほい、ほい、ほい」
片倉の拳が、川三番地を砕き、留美子の太刀筋が、川三番地を斬り裂き、金田一の銃撃が、川三番地をブチ抜く。
A会場に吹き荒ぶのは、血、血、血、血風の嵐。
阿鼻叫喚の戦場を、戦士たちは駆ける。
一時、膠着状態になった戦場が、ふいに流れが変わった。
その流れは、片倉が留美子と金田一から離れたことに端を発する。
そのスキに、川三番地の大群が、2人に群がった。
 片倉「しもた!前に出過ぎて、2人から離れてしもた!」
気付いた時には、遅きに失した。すでに、2人は川三番地に包囲されている。
さしもの金田一の銃さばきも、本調子ではない留美子を庇いながらでは、限界がある。
そして、遂にその醜悪な牙(バット)が、2人に次々と叩きつけられた。
 片倉「高橋センセ――――ッ! 金田一いいいいいいいい!!」
絶望的な光景。だが、次の瞬間、片倉が見たのは炎上する川三番地の姿だった。
 片倉「なに!?」 黄金色に輝く炎は、一匹の火竜の姿を象った。
 安西「竜之炎陸式――――『塁』!」
火竜の名を叫び、天高く跳躍する安西の両腕には、留美子と金田一が抱えられていた。
――幻炎。川三番地たちが攻撃したのは、安西の炎が生み出した幻であったのだ。
安西のイメージに合わせ、形状を変えるその火竜は、通称『形無の塁』と呼ばれる。
留美子「安西君……」 金田一「安西……さんくー」 
着地し、2人を地面に下ろすと、安西は川三番地と向かい合った。 
 安西「ここは俺に任せてくれ、2人とも」
毅然として言った安西が、印を描きはじめる。
それを見た椎名が、呟いた。
 椎名「見せてやれ、安西。修行の果てに体得した、おまえの真の力を…!」
一同朋を癒し、不浄なものを滅す『鳳凰の翼』

62 :鳳凰の翼:03/10/09 18:59 ID:AYNkcIui
かつて『三種の神器』と呼ばれた物のひとつ。
それが今、安西の中で少しずつ目覚めようとしていた。
安西の指先が順番に、『焔』『砕』『崩』の文字を描く。
次の瞬間、眩い光と共に、三匹の火竜が出現した。
それを見た久保に、軽い驚きが浮かぶ。
 久保「火竜を三匹同時に召喚だと!?ヤツにそんな事が出来るとは聞いてねえぞ!!」
 
 安西「火竜の出現率……それさえ踏まえれば、こいつは不可能じゃない…」
火竜を呼び出す際には、いくつかの基本事項がある。
その一つに、『火竜は数が大きい者から、逆に呼び出す』というのがある。
例えば、壱式『崩』と弐式『砕羽』を召喚する場合、
『砕羽』→『崩』と召喚する方が、遥かに召喚し易いのだ。 
これを踏まえれば、安西の言う通り、三匹以上召喚する事も十分に可能である。
 
三匹の火竜が融合し、一匹の巨大な火竜になった。刹那、閃光が乱舞した。 
無数の炎弾が、炎刃が、炎鞭が会場中を席巻し、川三番地たちを次々と灼いていく。
 片倉「む…無茶苦茶な威力やで!これが安西の新しい力かいや!!」
そして、火竜が消えると、今度は新しい火竜が現れる。
その火竜には、眼がなかった。それを見た留美子の顔が強張る。
留美子「全員、目を閉じなさい!!」
金田一「??」 片倉「なんやて?」 あんど「どういうことだ?」
 椎名「言う通りにしろ! 安西の『アレ』はやべえんだ!!」
必死の剣幕に、全員が従った。久保だけはワケがワカラナイ。
 久保「……何が始まるんだ?」
そのとき、火竜の顔面が裂け、そこから真っ赤に燃える魔眼が出現した。
留美子「あの火竜の名は、竜之炎肆式『刹那』。炎の名は、『瞬炎』。そして、その魔眼を見た者は――」

  「  瞬  」        「  炎  」



63 :鳳凰の翼:03/10/09 19:00 ID:AYNkcIui
次の一刹那。そう、まさにその名のごとく、一秒に遥かに満たない間に、
その魔眼を見た川三番地は、いきなり炎上し、燃え尽きた。
 安西「『刹那』の魔眼は、見る者すべてを燃やし尽す…例え、味方でもだ」
すでに、川三番地の数は、半分以下にまで減っていた。
 
 片倉「アホー、危ないやろが、そんな炎つこうたら…って、あれ?」
なんと、飛び散る火の粉に触れると、傷が治っていくではないか。
留美子の傷も、いつの間にか癒されていく。
 椎名「傷が…」 あんど「癒えていく…」 金田一「これが…」
 片倉「癒しの炎……使えるようになったんか、安西!」
 安西「ああ、まだ完全じゃないけどな。前よりは、操れるようになった」
そう言って、安西が笑った。その笑顔は、この上なく頼もしい。
それは、雛鳥が鳳凰へと成長する、兆しであった。

『三天結瞬』の盾で、なんとか危機を逃れた久保の顔に、初めて怒りの色が浮かぶ。

そして――…

まだ誰も気がついていなかった。
首だけになった戸土野が、不気味な鳴動を始めていたことを。

64 :作者の都合により名無しです:03/10/09 19:54 ID:xfbZuQ7E
おおう
ドキドキ

65 :LINN(倫) :03/10/09 20:04 ID:Qd8Q3vZ9
??「くっくっくっ・・・、安西、なかなか強いじゃないか。」
 死闘を演じた安西達の前に恐るべし者が姿をあらわした。
安西「きっ貴様は戸土野!!何故生きていやがる!!?」
 安西は戸土野に吼えた・・・、いや戸土野であったものにだ。
戸土野?「くっくっくっ・・・。」
安西「何がおかしい!!?」
安西は何故戸土野が笑っているのか理解不能だった、いや周りのみんなもそうだった。

久保「・・・おい、てめぇー、何俺のことしかとして屋がる!そこの首だけのタコ坊主!
    てめぇーこの刀の錆びに・・・」

     ゾ ワ ッ ! ! ?

その強烈な殺気はそのタコ坊主から発散された。
戸土野?「お前、だれだ・・・?」
久保「ぐっ・・・!!?」
久保はその強烈な殺気に完璧に飲み込まれてしまった。格の違い、
決して覆ることのない予め決められた地位。
留美子「・・・なんて殺気なの・・・!!」
椎名「戸土野じゃない・・・!!」
片倉「なんなんやこいつ!!?」

突如タコ坊主が口を開き始めた。
戸土野「皆さんはじめまして、  岡 本 倫 という者です。残念ながら戸土野君の
身体を借り手の挨拶になってしまって申し訳ない、特に安西君・・・、

    君 と は 長 い 付 き 合 い に な る の だ か ら ね!!」

安西はこれから起きるであろう惨劇を予感して身を振るわせた。
                   


66 :LINN(倫):03/10/09 20:06 ID:Qd8Q3vZ9
ヤベェ―改行ミスりまくり、ごめんなさい

67 :LINN(倫)2改正:03/10/09 20:23 ID:Qd8Q3vZ9
??「くっくっくっ・・・、安西、なかなか強いじゃないか。」
 死闘を演じた安西達の前に恐るべし者が姿をあらわした。
安西「きっ貴様は戸土野!!何故生きていやがる!!?」
 安西は戸土野に吼えた・・・、いや戸土野であったものにだ。
戸土野?「くっくっくっ・・・。」
安西「何がおかしい!!?」
安西は何故戸土野が笑っているのか理解不能だった、いや周りのみんなもそうだった。

久保「・・・おい、てめぇー、何俺のことシカトしてやがる!そこの首だけのタコ坊主!
    てめぇーこの刀の錆びに・・・」

            ゾ ワ ッ ! ! ?

その強烈な殺気はそのタコ坊主から発散された。
戸土野?「お前、だれだ・・・?」
久保「ぐっ・・・!!?」
久保はその強烈な殺気に完璧に飲み込まれてしまった。
格の違い、
決して覆ることのない予め決められた地位。

留美子「・・・なんて殺気なの・・・!!」
椎名「戸土野じゃない・・・!!」
片倉「なんなんやこいつ!!?」

突如タコ坊主が口を開き始めた。
戸土野「皆さんはじめまして、  岡 本 倫 という者です。残念ながら戸土野君の
身体を借り手の挨拶になってしまって申し訳ない、特に安西君・・・、

    君 と は 長 い 付 き 合 い に な る の だ か ら ね!!」

安西はこれから起きるであろう惨劇を予感して身を振るわせた。

68 :LINN(倫)2改正:03/10/09 20:26 ID:Qd8Q3vZ9
??「くっくっくっ・・・、安西、なかなか強いじゃないか。」
 死闘を演じた安西達の前に恐るべし者が姿をあらわした。
安西「きっ貴様は戸土野!!何故生きていやがる!!?」
 安西は戸土野に吼えた・・・、いや戸土野であったものにだ。
戸土野?「くっくっくっ・・・。」
安西「何がおかしい!!?」
安西は何故戸土野が笑っているのか理解不能だった、いや周りのみんなもそうだった。

久保「・・・おい、てめぇー、何俺のことシカトしてやがる!そこの首だけのタコ坊主!
    てめぇーこの刀の錆びに・・・」

            ゾ ワ ッ ! ! ?

その強烈な殺気はそのタコ坊主から発散された。
戸土野?「お前、だれだ・・・?」
久保「ぐっ・・・!!?」
久保はその強烈な殺気に完璧に飲み込まれてしまった。
格の違い、そして決して覆ることのないあらかじめ決められた地位。

留美子「・・・なんて殺気なの・・・!!」
椎名「戸土野じゃない・・・!!」
片倉「なんなんやこいつ!!?」

突如タコ坊主が口を開き始めた。
戸土野「皆さんはじめまして、  岡 本 倫 という者です。残念ながら戸土野君の
身体を借り手の挨拶になってしまって申し訳ない、特に安西君・・・、

     君 と は 長 い 付 き 合 い に な る の だ か ら ね!!」

安西はこれから起きるであろう惨劇を予感して身を振るわせた。


69 :作者の都合により名無しです:03/10/09 20:31 ID:AYNkcIui
訂正はやめ――――――いッ!

いや、マジでたのんます・・・


70 :作者の都合により名無しです:03/10/09 20:41 ID:OOr2qRde
がつんねらいじゃなかったのか

71 :荒木とえなり:03/10/09 21:11 ID:oHaQTUoC
荒木(車田君の話を聞く限り、藤崎が嘘をついている可能性は低そうだ。)
少なくとも、矢吹が盟約なんて複雑なルールを持つ能力を自作できるはずがない。
となると、藤崎の宝貝がパクられたと言うのも嘘ではあるまい。
荒木(後でAブロックへ行って確かめた方が良いな。)
自分なら、もっと確実な手……、ムゥーディーブルースやアトゥム、場合によってはアンダーワールドを使って確かめればいい。
荒木(まさか今、ここを抜けるわけにいくまい……。)
野球はもはや最終戦だ。さすがにここで抜けては、面目が立たない。
だがスタンド使いは、事件に巻き込まれやすい体質らしい。
次の瞬間、荒木の耳に電話の鳴り響く音が響いた。
荒木「誰だ?こんなところで電話を使うのは。」
周りを見渡すが、皆が周りを見渡している。
荒木「上からか。」
荒木はそう言って、ジャンプして観客席にあがる。
荒木「電話なってますよ。」
寝ている男に荒木はそう告げた。

72 :LINN(倫)3:03/10/09 21:32 ID:Qd8Q3vZ9
久保「・・・かっかかれぇぇぇぇぇえいい!!」
侮辱された久保が川三番地の大軍を岡本倫にぶつけようとした。
しかしその瞬間、信じられない出来事が安西たちの目の前で起こった。

ぶ ち っ 、ぶちぶちぶちぶちいぃぃぃ〜〜。

岡本倫から50mは離れていた川三番地軍の前列の首が突然何かに、
強大な何かにもぎ取られた。
久保「な、なんだと・・・!?」
 まるで部屋の掃除を終えたかのような口調で岡本は言った。
岡本「・・・なるほど、戸土野の身体ではコレが限界か・・・、
    射程距離50m、ベクター数30本以上・・、
    これでは【ルーシー形態】となんら変わらんではないか。」
そう言うと岡本は安西達の方へ顔を向けた。
岡本「試運転はオシマイ、そろそろ本番と行こう―――か!?」

       ド   ン     !  ! 

強烈な殺気の塊を岡本は安西達のいた場所に直接ぶつけてきた。
留美子「くっ!!」
椎名「ちいっ!!」
片倉「なんやて!!?」
 岡本のベクターによる攻撃を全員回避したかに見えた・・・。しかし!!
椎名「安西!!?」
安西「ぐっぐわぁぁぁぁあああああ!!!」
 なんと安西は岡本のベクターに捕まってしまったのだ。
わずか十数本のベクターで安西の四肢と口を塞いでいる。
岡本は最初からこれが狙いであったのだ。
留美子「奴は安西君が狙いだったのよ!!」
 岡本は邪悪な笑みを浮かべながら安西に向かってこう呟いた。
岡本「安西・・・【命の泉】の鍵・・・、くっくっく・・・。」


73 :荒木とえなり:03/10/09 21:36 ID:oHaQTUoC
??「ん、ああ、すまない。」
男はそう言うと、電話を取った。
??「私だ。福本だ。Cブロックの責任者がボイコットした?綱つけてでも連れて行け。
    それと……Aブロックで乱闘があっている?原因は?真島だと?」
それを聞いて荒木は、びくっとして福本の方を向く。
福本「偵察は送っている?そちらからも人員を割けないか?悪いが自由にできる部下がいなくてな。」
一気に言う福本。
荒木「どうする?」
小言で荒木が言う。このまま行くのは簡単だ。だが……チームメイトを捨てて行くのは誇りが許さない。
板垣「行きな、荒木。」心を見透かしたような一言。
荒木「だが………。」
大和田「安心しろ。私達がこの回でけりをつけておく。安心してAブロックへ行くといい。」
車田「本当は俺が行くべき所なんだろうがな。さすがに次の打席に立たねばなるまい。」
岸本「大丈夫だって!」
尾田「飯は、後できちんとつくっとくからさ。」
荒木「みんな……すまない!」
福本「……一人立候補者が出た。」
話を聞いていた福本が電話に話しかける。
えなり「僕も行きます!」岸本「危ないってばよ。」
えなり「ここにいても存在感消滅の危機があるんです!!大丈夫です!!えなり真拳がありますから。」
えなりはそう言って、観客席に上がる。
福本「二人か……良いだろう。スタッフ用の特殊通路がある。そこを通っていくと良い。」
その台詞と共に、荒木とえなりは観客席を上っていった。
福本「……ジャンプ五聖人、荒木か……なかなか面白そうな奴だな……。」
そう言って、福本は懐からサングラスを取り出し、目に掛けた。まるで自らの心を隠すかのように。

74 :【矢吹とえなり姉のエトセトラ】後編(上):03/10/09 21:52 ID:ig+E9nuJ
 戦艦矢吹号の中央管制棟、その一角を矢吹は歩いていた。
彼が歩く通路の片面は完全に開いていて、そこに強度の高いガラスが張り巡らされている。
そこから外界の景色が漏れていた。
 Cブロックのクリードアイランドではそろそろ夜が明ける頃合だろう。
とはいえ、飛空挺の座標では日が昇るにはもう少し時間がかかったが。
太陽に向かって移動しているため、夜が明ける時はあっという間に訪れる。
 上りかけの淡い朝の光が一瞬で過ぎ去ってしまうことは
眺めるものを名残惜しい気持ちにさせるかも知れないが、
時間に対する感覚の変化はそんな寂しさよりも体調にとって現実的な脅威だろう。
 もっとも、明日──日付としては既に今日だが──は試合も休みのため、
いまだに戦いを続ける漫画家たちに対して心配する必要はないだろうが。
 もともと漫画家は不規則な睡眠の管理に対してもっとも抗体が出来ている。
それは褒められたものではなかったが、このような場合には有利に働く。
矢吹にとっても、原稿を仕上げるまでは何日でも徹夜をしなければならないため、
今まで起きていることも、むしろ慣れたペースであった。
 そんなことよりも考えなければならないことは山ほどある。
Dブロックのえなり、Aブロックの戸土野、安西の過去、次の試合…
 誰もいない場所は物思いにはふさわしい。
 それは夜の空気そのものも。
この区域では、この時間帯では本来使用しないために、非常灯以外の明かりがない。
そのため、窓から見える夜の景色が色濃く映し出されていた。
 もうピークを過ぎたとはいえ、空気が薄いこともあって天蓋には強く星が輝いている。
中天には銀月が輝いているが、この角度からではやや見えにくくもあった。
 それはつい先ほどまでは存在しなかった光景でもある。
 矢吹艦の計測器にはっきりと映し出された振動、
その原因となった事態により、月は一度消え去ったのだが。

75 :【矢吹とえなり姉のエトセトラ】後編(上):03/10/09 21:54 ID:ig+E9nuJ
 規模の大きい事件だっただけに、月の消滅した原因を突き止めることは容易だった。
そしてその回復の際に関しても。
 月の消滅と回復──
それは矢吹にとってはどちらもそれほど大したことではない。
 月が消滅したとして、予想される影響は潮汐力の減少だろう。
月の遠心力によって、安定していた地球の自転が不安定になることも考えられた。
 そして大規模な事件だけに,回復したとしてもそれはそれで負荷がかかる。
 だが、地球に住むもの全てに影響がかかることなのだから、
重要なことはそれで有利になる部分と不利になる部分を計算するということだ。
場合によっては利用することさえ出来るかも知れない。
 矢吹は苦笑する。
 それらは馬鹿らしいとさえ思える思考だったが、
実際のところ現実的でもある。
 要するに本当に重要なことはそんな現象すら容易にしてしまえる面々と渡り合っているということだ。
 馬鹿らしいとさえ思える話、だが、当たり前のように自覚しなければいけない。
 そして、それは矢吹自身も例外ではなかった。
 思考は決意へと変わる。
例外ではないはずだった。

76 :【矢吹とえなり姉のエトセトラ】後編(上):03/10/09 21:57 ID:ig+E9nuJ
 そして、渡り合った末に最後に勝利する。
その計画も順調に進んでいる。それは間違いのないことだ、と矢吹は考える。
 結果はともかく、過程の全てを矢吹は予測しているわけではない。
いつでもそうだが、計画は矢吹自身が考案する場合と、
他の人員が考案したことを受け入れる場合とに分かれる。
 最終的に決断を下すのは矢吹だが、突発的に起こる事象も、話される計画も、
その実行を決定するのも、事象が起こる前に予測するということは出来ない。
 そして予測できなかったことは、いくつかの修正案とあわせて、結果へと予測される。
 計画は順調に進んでいる。
それは間違いのないことだ。
犠牲にするものより、得たもののほうが大きい。
あるいは、これから得るものの方が大きい。
 十人集は失った。
だが、トーナメントによって、より強い十人集を手に入れられるだろう。
 トーナメントはこちら側のほうでも戦闘員の損失を生んだ。
だが、各勢力の戦いによる弱体化のほうがそれより大きかった。
現在、うまく行っていないことでも、それは成功に変えて見せる。
 そして支配する。
 あらゆる代償と引き換えにしても。
 それだけが──残ったものだ。
いつからか、それは矢吹が決意したことだった。
予想されなかった代償を払って、それ以上のものを手に入れる。
 払ってきた代償。
手に入れられるものと、失うもの。
それは犠牲だったのか、どうか。
 予測されない事態によって、決断を迫られ、多くのものを捨てた。
失うと予測しなかったものが失われた。少なくとも、それは戻ることはない。
何を代償に得たとしても。

77 :【矢吹とえなり姉のエトセトラ】後編(上):03/10/09 22:00 ID:ig+E9nuJ
 もともと気まぐれからの行動だったとしても、
矢吹はこの通路に長居をしようとは思わなかった。
 妥当なことは係りのものに任せられるとしても、矢吹は忙しい。
たとえ予測できなかったとしても、過程は常に重要だ。
次の行動に対する指令のために、矢吹は気持ちを切り替えて、
さっさと今の通路を通り抜けようとする。
 だが、その足はふと止まった。
 いつからいたのか、目の前のその女に対して。
夜間は使われないといっても、まるで人がいないわけではない。
専用ではないため、配備されている人員が通路を使用する場合はあるだろう。
 だが、その女はそういったものとは違っていた。
その体には不釣合いの大きめの白衣にスリッパといった格好の女。
 着衣には見覚えが無かったが、彼女の顔は覚えていた。
それは喪失した代償の一人だった。ほとんど無意識に矢吹はその名を口にする。
「えなり─…」





78 :作者の都合により名無しです:03/10/09 22:02 ID:ig+E9nuJ
久しぶりのカキコなのでかなりドキドキしました。

79 :作者の都合により名無しです:03/10/09 22:11 ID:VQVFf4tO
エトセトラ後編キタ−
それにしても、面白そうになってやがる・・・!

80 :LINN(倫)4:03/10/09 22:27 ID:Qd8Q3vZ9
留美子「安西君!!」
椎名「安西!!」
片倉「安西、今助けるでぇぇぇー!!」
 三人が安西を助けようと岡本に襲い掛かった。しかし!!
岡本「五月蝿い!!」
 岡本はわずか二十数本のベクターで拳をつくり三人に殴りかかった!!
バキィ!!メキィ!!ゴシャ!!ズン!!
留美子「きゃぁぁぁぁああ!!!」
椎名「ぐはぁぁぁぁあああああ!!!」
片倉「がっがふ、げふっごほ!!!」
 瞬く間に三人は血の海に沈められた。
 しかし、留美子だけは最後の気力を振り絞り岡本に立ち向かった。
留美子「あ、安西・・・君は・・わたさ・・ない・・・。」
        プ  ツ  ン  !!!
その瞬間岡本の中で何かが切れた。
岡本「クソがぁぁぁぁあああ!!! あんまし舐めるんじゃねぇぇええ!!
    そんなに死にたければ死ぬがいい!!
WELCOME  TO  CHOMPA  WORLD ! ! 」

岡本が般若の顔で叫ぶと突如川三番地達の首がひとりでにもげ始めた。
久保「くっ首がぁぁぁぁぁあああ!!?」
留美子「くっ首が・・・苦しい!?」
椎名「がっがあぁぁあああ!!!」
片倉「も、もげる、くっ首がもげる〜!!!」
四人は地獄の苦しみを味わっている。
岡本「強者とは自分の世界をもっているものだ・・・。矢吹の【絶対知欠空間】しかり、
    キユしかり、お前らは  雑 魚  だな 。」
岡本はヘルビジョンを取り出しながらそう言った。
岡本「さあ安西!!目覚めろ、お前の本性に!!!」
 へルビジョン十粒全部飲まされた安西は絶叫した。
安西「ウオオオオオォォォォオオオォオオオォォォォォオ!!!!!」


81 :恐るべき審判登場(299/350):03/10/09 23:37 ID:VQVFf4tO
ゴングが鳴るや、森田と石渡が同時にコーナーを飛び出そうとした。
その瞬間、島全体を震撼させるような、凄まじい気配がリング中央に降り立った。
 
「「!!!!」」

そして、2人が目を見張る。
現れたのは、禿頭の中年だった。
しかし、不審なことに、その頭は不自然に浮き上がっている。
誰が見ても、カツラと見てとれた。しかも、ハゲヅラ。明らかに変装用だ。
片目は眼帯に覆われ、その顔はおよそ品性という言葉からかけ離れたものだったが、
それとは別に、2人がいまだ感じたこともない、一種の『凄み』に溢れていた。
単なる強面の男に、驚異を感じる2人ではない。
??「なんだなんだ、この島からものすげえ妖気を感じて来てみりゃ、面白そうな事やってんじゃねえか。
   しかも、見たトコ、審判に困ってるみてえだな。よし、ここは俺が仕切ってやろう!!」
謎の男は、一気にそれだけの内容をまくしたてた。
??「く〜〜、それにしても、拳闘なんて久しぶりだなあ、燃えてくるぜ!打つべし、打つべし!」
森田「あの〜〜……貴方様はどちらさまで?」
??「サンド〜〜バ〜〜ッグにぃ〜〜〜♪ …ん?…ああ、そうか名前か。
  う〜ん、でも俺、名前を名乗るのマズイんだよなあ……。
  ここはイニシャルをとって、『T・C』…あれ、今は『C・T』になるのか?
  …………じゃあ、『C』でいいや。とにかく、それで頼むぜ!!」
森田・石渡「…………」
こうして、『C・T』と名乗る、謎の男がレフェリーを務めることになった。

石渡「では、あらためて…!」
C「ちょっと、待ったあああああああっっ!!」
もう一度、始めようとした矢先、またも『C』による制止が入った。
石渡「……まだ、なにか?」
C「あったりめえよ、べらんめえ!肝心なものが抜けてるじゃねえか!!」
すると、『C』が、胸を張って言う。

C『 テ ー マ ソ ン グ だ !! 』

82 :作者の都合により名無しです:03/10/09 23:46 ID:TtcSFUZ0
とっ・・・・・・・・とっつぁんが、キタ―――――――(゚∀゚)―――――――――!

83 :LINN(倫)5悪魔の誕生:03/10/10 00:03 ID:ywqpmUV0
苦しみ、もだえ続ける安西
安西「ぐうっ!!がぁああああぁぁああ!!!!」
 そんな安西を尻目に岡本はこうつぶやいた。
岡本「【WELCOME  TO  CHOMPA  WORLD !!】の
    威力まで弱まっている・・・。こんなクズすらチョンパできないなんて
    戸土野の体はまだまだ強くなって貰わないとな・・・。」
このセリフに留美子達は驚愕した。
留美子(いまでも完璧な強さなのに・・・、
操っている本人はどれだけ恐ろしいの!!?)
安西「があぁぁ!!ぐうぅぅぅぅぉおおぉおおうぅぉおおおおおおう!!!」
 安西の苦しみはどんどん激しくなる!!
岡本「ん?そろそろかな?」
 のん気な声を出す岡本、しかし邪悪な笑みが凶悪さを増している。

    ピ カ ァ ァ ァ ァ ア ア ア ア 
安西の体が光り始めた!!!
安西「ぐぎゃぁぁぁぁああああああああああ!!!!!!!」
 瞬間、安西は強烈な閃光となった!!
    バ シ ュ ィ ィ イ イ イ イ ン ン

閃光が収まったかと思うと安西のいた場所に二人の男が立っていた。
一人は安西その人であった。だいぶ衰弱している。
もう一人は姿は安西だったが、その面構えの凶悪さは・・・そう
まるでかつての安西のようだった
岡本は凶悪な方の安西に問い掛けた。
岡本「おまえは安西か?」
 その男は白い歯を剥き出しにしながら凶悪な笑みを浮かべながら答えた。
??「・・・いいやちがうね・・・、俺の名はアンザイ・・・、
    暗い罪とかいて・・・、
       暗 罪 (アンザイ)  だ!!!」
 また一人のパクリ漫画家がこの世に生れ落ちた。


84 :作者の都合により名無しです:03/10/10 00:08 ID:6DXVHPC9
安西が・・・・・



外道に落ちた―――――!

85 :作者の都合により名無しです:03/10/10 00:09 ID:LkLSVZya
大丈夫分裂だから

86 :作者の都合により名無しです:03/10/10 00:12 ID:6DXVHPC9
ま・・・魔人ブウ?

87 :作者の都合により名無しです:03/10/10 00:53 ID:ftDGW+Vt
師匠についで弟子の安西までもが白黒分離したか

88 :恐怖!島乗っ取り事件?(300/350):03/10/10 01:35 ID:W3NrTQqW
 「柳田君、テレビ見てる?」
 「ハイ。久米田研究所の方々に頼んで無理やりですが」
 「おーけー乙君。ホントはビデオ送りつける予定が間に合わなさそうだし、
  助かりますわぁ。ならば作戦決行だモン。『エコーズ』スタンバイ用意」
 「了解・・・頑張りましょうね、にわの先生」
 「オウ!これが実質最後のチャンスじゃん。スタッフさん達、一蓮托生だモーン・・・!」

 ――同時刻・久米田研究所――
 「なんだ?私はテレビも見ぬしご飯もいらんと伝えただろう。研究の邪魔だぞ」
 「福本様にも叱られましたし、10分でいいから椅子にかけて下さい!テレビを見てください」
 「ぬう、強情な。では10分だけだ。今は何をやっている?野球か?」
 「いえ島の方で・・・あ、画面が急にブレ始めましたよ博士!」
 「放送事故か?・・・な、なんだ?なんだこれは!!」

人でごった返す研究員食堂のひとつで、巨大液晶モニターを見つめる柳田の目が点になる。
画面向こうの小さな島の、中央≪非戦闘区域≫。そこは白煙に包まれていた。
その中を走りながら大量のサッカーボールを四方八方に蹴り飛ばす男と、
不自然なまでの爆撃音がその場を席巻していた。カメラは固定で音源が掴めない。
人間や建物や機材たちに如何程の損害が出てるか考えるだに恐ろしい。
もうもうと白い煙が覆う中、ボールを持った男がカメラの前に立ち、にっかりと笑いながら宣言する。

 『この島は今からオレが乗っ取ったモーン!島の人間約250名(推定)は全員人質じゃーん。
 彼らを返して欲しくば、全員が乗れるサイズの乗り物とサボりの柳田大会運営委員長をここに呼ぶだス!
 ついでにオレを総理大臣にしたり魚も泳ぐ戦国風呂に招待したり柳田博士に裸踊りをさせるモーン!ゲラゲラ』
 「なっ!!お、おのれぇぇ〜にわのまことぉ〜〜どこまで私を愚弄すれば気が済むのだ〜〜〜!!」

試合前からの深い因縁か、柳田の怒りは計り知れない。
そう、このタイプの人間には、説得よりも挑発の方が効果抜群なのだ!・・・しかし。
 『大体さー柳田君なんかいてもいなくても同じなハナクソ太郎だけど〜ボクの召使いでなら雇っ(バコッ)』
堪忍袋の緒が速攻で切れた柳田の投げたパイプ椅子が、食堂備品のテレビを破壊した。

89 :恐怖!島乗っ取り事件?(301/350):03/10/10 01:37 ID:W3NrTQqW
プスプスと煙るテレビを憎々しげに睨むと、柳田は自分の部下数十人に怒りの指令を下した。
 「いいだろう!ヤツの要望通り、スーパーメカを島に派遣せよ!
  軍事衛星からのピンポイント爆撃も準備!ヤツが人質を解放し次第!
  上空からレーザーで蒸発させてしまえ!骨の一片もこの世に残さんっ!!」
ちょっと、効果が強すぎた。

 「えっ、それはできません。彼らはサボりのあなたの顔を立てるためにわざと・・・っと」
裏事情を知っている所員のひとりが、柳田に伝えようとするが慌てて口をつむぐ。
一刻も早い柳田の到着を願う島側の人間が、事の真実を彼に告げるのを断ってきたのだ。
彼は後ろ手にトランシーバーによく似た機械を隠す。
柳田の怒りに流されるまま、何台ものスーパーロボが再出撃の準備を始める。

一方、ドライアイスや人工の煙で視界が悪い中央区。
 「ボクの必殺シュート『バズーカチャンネル』は脳波のチャンネルを変えて未知のパワーを引き出す代物でさ。
 連発するとのーみそや体に後遺症が残るんだよね。だからそんなに使えなくてー。
 通常時(非もんがー状態)は飛び道具ほとんどないし、助かったモン乙君。普通のシュートに音つけてくれて」
 「いえ、僕は大袈裟に効果音を作って演出しただけですから。
 あとは久米田研究所の皆さんが上手く立ち回ってくださるかどうかですね」
 「ホントだモン。今の電波ジャックは柳田君の近くにいる所員さんがやってくれてるワケでー。
 以降、柳田君がテレビ見てる時に連絡もらっていちいち演技しなくちゃーなんだモン!」
 「なんだか面倒ですねえ。まあ本来の試合映像を邪魔すると全国レベルで恨まれますからね。
 試合といえば、どうやら現在3チームの大将同士が巴戦になってるらしいですよ」
 「えー?そりゃ気になるモーン!ドキドキ」

にわのと乙が呑気にカメラ脇に座って会話をしていた。にわのの手には黒板式のカチンコが載っている。
やがて久米田研究所から、柳田がカガクゴーに乗り込んで機内テレビを見始めたと連絡が入る。
2人は立ち上がり、新たなるシナリオを手に演技用スタッフの元へ移動した。
真下から来る微震があったのには気づかなかった。

90 :恐怖!島乗っ取り事件?(302/350):03/10/10 01:40 ID:W3NrTQqW
カガクゴー内部。巨大パネルが島の試合を映しているが柳田の脳には入ってこない。
貧乏ゆすりをしながら、イライラとロボ群の発進準備を待っている。再び電波異常。
 「来たか、腐れ漫画家!」柳田が嫌な笑顔で拳を握る。
 『ヒーホー!ってこれは藤崎君のネタか。柳田博士、この人質たちを見やがるモン!
 あんたが試合終了までに来なかったら、罰ゲームとして彼らにはこの島に住む、
 謎の巨大怪獣に食われてもらうだス!(ドスーン・・ドスーン・・)ほーら足音が聞こえて来たじゃん』

(乙のスタンドによる)特撮映画の如き足音。柳田はアゴを親指で挟んで悩み顔を作る。
 「怪獣だと?そういえばそんな報告もあった気が・・・出動準備を急げ!」
と、突然映像がブレる。電波の異常ではない。地震の類による、縦揺れ。
画面向こうのにわのや人質たちが辺りを見回しながらグラグラ揺れている。
映像の世界の住人たちが、炒られた豆のように踊り狂う。
カメラ脇から中性的な若者(乙一)が飛び出し、蜘蛛の子と化した人間たちを落ち着かせている。

・・・島が、動いた。
空き地の一角が突如大きく盛り上がる。何人かの人間が飛んで逃げ降りる。
土が弾け飛び、中から真白い小山が出現した。それは怪獣映画さながらの光景。
≪ラ=レダルーバ≫が、ついに土を掘りきり外の世界に帰還したのだ!

 『あんぎゃー!ホントに怪獣が出てきちゃったぁーー!!』轟音の彼方から、にわのの叫びが微かに聞こえた。

朝日が眩しいのか、狂ったように身体をくねらす“王蟲”のような生物。
体長がゆうに100メートルを超える白い悪魔城。足元の人間がゴミのようで。
 「マジでヤバイモーン!こ、こうなりゃコイツを誘導して島から追い出すか、山火事にたたっ込む!」
首が痛くなるほどに見上げながら、にわのはハンディサイズのスポットライトを担ぎ、
チカチカと点滅させて巨大蟲の注意を引く。虫の単眼とにわのの視線が交錯した、瞬間。
テレパシーが蟲側から飛ばされてきた。それを受け取ったにわのが、驚愕の顔と共にライトを取り落とす。
乙にも強烈に伝わったテレパシーの送り手は、先ほどこの蟲にとりついた霊体の・・・。

91 :恐怖!島乗っ取り事件?(303/350):03/10/10 01:41 ID:W3NrTQqW
 「ダメじゃん、真倉くーん!君が蟲を操って、海底に沈むだなんてバカ言ったらー!!
 今、岡野君を呼んで来るから。ふたりなら絶対怪獣を制御しきれるから!
 だから待つモ・・・え、疲れて力が出ない?蟲が勝手に動き始めた?男ならもっときばらんかーい!!」
単独行動が長すぎて限界が来た真倉は、意識が蟲に取り込まれようとしている。
しかし≪男ならやってやれ≫の類に燃える真倉は、最後の力を振り絞って耐えた。
にわのは咄嗟に判断を下す。
 「乙君!プリズンを突破して岡野君を連れてきて!ボクは・・・怪獣を、止める!!」「ハイ!!」
乙がプリズンに向かうため背を向けた先で、にわのは自分の意志でもんがーに変身し、巨大化した。

   もんが〜〜・・・ もんが〜〜〜・・・(ズーンズーン)

チキチキと蟲の足関節が軋む。体長68メートルの巨大もんがーが、がっぷり四つに組んで蟲の動きを止める。
真倉の霊力が過剰暴走し、何名かの霊感強い女性が真倉の男気に当てられ失神する。
いつの間にか全国放送でも、島の大異変が試合と同時放映されていた。地震情報の流れだろう。
乙は背後を振り返りたい自分を必死に制し、スタンド『法王の緑』を駆使してプリズンに向かう。
 「もっとだッ、もっと急いでくれ!!みんながハッピーエンドになるためにッ!!」
裏御伽とタフの尋常ならざる因縁はにわのから聞いた。
思えば自分が参戦した経緯も双方との縁であった。
最後まで、付き合いたい。そう思った。

疲れた身体に鞭打ち、乙は使命を果たすため疾走する。
しかし、さらなる恐怖はそこに隠されていた。辿り着いた中央プリズンを見て、絶句する。
周囲には看守や警備員が数人いたのだが、彼らの代わりに黒い影が多数ゆらめいている。
それらの手には制服や白衣の切れ端が握られ、足元にはメガネや拳銃や手術用の器材が転がっている。
 「!!!」青ざめる乙の脳裏に、中にいる川原と岡村の顔が浮かんだ。その瞬間に、悟る。
 「わかったぞッ!この島には≪吸血鬼≫の墓があったんだ!岡野先生の血肉で力を得て甦った!
 そしてさらなる血と、岡野先生の霊力を狙ってここに来た!!この島は呪われているんだぁーーッ!!」

乙の叫びと共に、吸血鬼の群れが彼に襲いかかった!


92 :303(はみ出し分):03/10/10 01:42 ID:W3NrTQqW

 ――恐怖の坩堝に巻き込まれたクリード・アイランド。
    海岸では数箇所で、頻発する地震でできた亀裂や岩の隙間、
    蟲が開けた穴などから海水が流入していた。
    地盤が弱くなっている所や砂地では既に、地面の液状化現象が始まっていた。
    もはや、この島の沈没を止める手立ては、ない。
    来るべき崩壊カウントダウンは確実に進んでいるのだ――

93 :最後のチャンス(304/350):03/10/10 09:11 ID:64Tc+YBs
間一髪でかわしたかと思ったが、吸血鬼の一匹に組み付かれる。
「クレイジー・ダイヤモンド!!」
壁さえ砕くスタンドのパンチを受けても、吸血鬼は離れようとしない。
「こいつら……。吸血鬼が朝っぱらから歩くんじゃねえ!」
理不尽なことを言いつつも、乙は近くにあった、木の枝を吸血鬼に刺す。
他の吸血鬼が襲いかかろうとした瞬間、乙と組み付いた吸血鬼の体が空中に浮かぶ!!
「枝を『直す』!」
ダゥン!ものすごい音と共に、乙と吸血鬼が木にぶつかる。
「ドララララララララララァ!」
倒れている吸血鬼を地面に埋め込んで、乙は次の手を考える。
だが吸血鬼は、そんなことをお構いなしに近づいてくる。
「こいつら……何も怖くはないのか!」
「ぐしゅるるるるぅ……。」
そんな声を上げつつ、乙に迫ってくる吸血鬼達!一々相手していたら時間がいくらあっても足りない!
「こうなったら……。」
乙はワープバンダナを二つに分けて、片方をプリズンの奥の方へ投げ込む!
「『直す』!」気迫と共に、乙の体が浮かび、プリズンの奥の方へと移動する。
檻に引っかかっていたワープバンダナを回収して、乙はプリズンの奥へと進み始めた。
プリズンの非常警報システムを作動させ、プリズンの中の三人を解放する。

「……なるほどな。」
説明を受けた三人が、警戒を強める。
「さすがに……時間が無くなってきました。」
乙が時計を見ながら言う。試合時間も残り少ないが、それ以上に島の崩壊の方が早い。
はたして、彼らは無事に脱出できるのだろうか?その答えはまだ出ていない。

94 :美食家たちの宴(305/350):03/10/10 09:59 ID:UaOSfmDI
 「皆さん、身体の方は大丈夫ですか?」
通路を歩く中、乙は岡野・川原・岡村の様態を心配する。
川原と岡村は手術(といっても応急処置の延長線だが)直後であり、麻酔も抜けていない。
それでも自分を律してしっかりと歩を進める2人を見て、乙は魂を熱くする。
岡村は顔の左半分―眼球を失った窪み―を覆う包帯が痛々しい。
その窪みを作った男・川原の首には絶対安静のギプスがはまっている。

そして肝心の岡野は、真倉がいない反動で人間型を保てず寝込んでいたのだが、
逃亡の際に足を引っ張らないようにと、高熱を圧してなんとか少年形態に変身している。
彼は早急に真倉と再会し、“怪獣”の暴走を抑えねばならない。
 「・・・しかし、あの吸血鬼どもをなんとかするのが先決なんだ」岡野は脂汗を流しながら苦悩する。
満身創痍の“おとぎの国の子供たち”は、プリズン四方を怪物に囲まれ逡巡する・・・。


一方、こっそりと鈴木リバースとほったの密談を聞いている樹上の澤井。
彼の腹をアリが噛み付き、なんだかとっても痛いが我慢している。
しかし悲しいかなギャグ作家の宿命か。アリどころか得体の知れない虫軍団に、
じわじわと全身を侵されつつあり盗み聞きどころではなくなってきた。
 (ううっ、ここで声をあげて、きゃつらに見つかったら一巻の終わりである。
 しょっぱい・・・しょっぱいじゃんかよそんな終わり方!でも掻きてぇ!掻き毟りてぇぇ!!)
本気で滝の涙を流しながら、必死に諜報活動を続ける澤井。
ふたりはいくつか耳に残る単語を出しながら語り合い、やがて鈴木が去っていった。
その後姿を見送ったほったも程なく空間移動で消えた。

 「ふー生き延びた!」しかし澤井の全身は虫かぶれでボコボコだった・・・。
今の会話を形にしようと、聞きかじった単語を木の幹に手刀でメモする。

『矢吹』『タフ』『料理』『あんかけ』『レタス』『ロボ』『風呂』『バランス』『豚の毛食堂』『放火』・・・

 「なんか、絶対違うのが混じってるー!!」澤井はひどく落ち込んでしまった。がっくし。

95 :LINN(倫)6悪魔の誕生:03/10/10 13:19 ID:ywqpmUV0
暗罪「クックックッ・・・、ハアァ――ッハッハッハッ!!!
    最っっ高の気分だぜ!!やっとこのうぜぇくそ馬鹿偽善者になっちまった
    こいつと離れられたぜぇぇ!!超絶気持ちがイイ!!今ならどんなモンでもパクレそうな気がしてきたぜぇぇ・・・、
    ヒャァア――――ッハッハッ、ハァ―――ハッハッハッ!!!」
その狂気の表情はまさしく過去の安西・・・、いやもっとおぞましいものであった。

留美子(そんな・・・、まさか・・・こんな事になってしまうなんて・・・、
     はっ!そういえばあんどさんと金田一さんの姿が見当たらないわ、まさか岡本にやられて・・・)
刹那、暗罪の横に倒れていた安西を二人影が奪い去っていった。
??「おまえは・・・、安西じゃない・・。」
??「フォォォォォォ・・・、なんということだ・・・。」
 その二つの影は、なんと金田一とあんどであった。二人とも岡本の射程距離から
 離れ身を隠していたようだ。
岡本「ふん、雑魚二匹がまだいたのか・・・、暗罪・・お前の力を試してみるがいい。」
 岡本は暗罪にそう言った。
暗罪「・・・ちっ、しょうがねぇーなぁー、あんたには俺を解放してくれた恩もあるし、
    いっちょ試しにやってみますか。」
 暗罪がそうつぶやくた瞬間、あんどが襲いかかってきた。
あんど「 地 獄 の ジ ェ ッ ト ト レ イ ン ! ! ! 」
暗罪「甘い!! 周  波  衝  拳  (ヘルツェアハオエン) ! !  」
あんど「ぐぎゃぁぁぁああああああ!!!」
 あんどの悲痛な叫びがこだまする。
留美子(そ、そんな・・・!!?)
椎名(ま、まさか・・・アレは!!)
片倉(と・・戸土野の技やんけ・・)
 驚愕する三人を尻目に暗罪はこう言った。
暗罪「・・・なかなか使える技だな、もらってくぜ。」
 それを見て岡本は感嘆の表情を浮かべてこう言った。
岡本「素晴らしい・・・、これで鍵は二つそろった。」
??「ふざける・・なよ・・。」
その声を発した男は、・・・瀕死の安西であった。


96 :十傑集会議:03/10/10 13:30 ID:64Tc+YBs
「って、誰です?」
静まりかえった、円卓の中。富士原が最初に言葉を発した。
「………御前は九大天王を知らんと言うのか?」
鷹史が厳しい目で富士原を睨む。富士原は頭に手を当てて考える。
「変ですな。富士原殿は元評議会の人間のはず。それが九大天王を知らないとは……。」
せがわが、石渡に対して言う。
「はたしてどういう事なのか?」
「もっ、申し訳ありません!!」
石渡の台詞に、富士原が頭を下げる。
「かまわんさ。色々推測がつく。」
「まさか、こいつがスパイという可能性は?」
「残念だが、こいつはこちらに来てから一度も矢吹船へ行っておらん。貴様以上に可能性は低い。」
神崎の推測を石渡が否定する。
「へいへい。」
神崎がそう言って背もたれに背をかける。
「色々調べがいがありそうね。」
尼子がそう言って、お茶を飲む。
「ええ、ですが調べねばなりますまい。」
富沢がそう言って、目の前のノートパソコンで検索をする。
「確かにな。よしここで解散!!」
石渡の台詞に、全員が席を立った。

97 :暗き罪を背負いし者:03/10/10 13:39 ID:KG5y24ZJ
 椎名「あ……」
 片倉「暗………罪………?」
留美子「あ……安西君が………2人?」
あまりにも現実離れした事態に、三人は絶句するしかなかった。
疲労困憊の安西と、邪悪な笑みを浮かべながら悠然と立つ暗罪。
同じ姿を持ちながら、まるで異なる性質を持つ2人。
善と悪、白と黒、烈情と劣情。合わせ鏡のような2人であった。
 暗罪「はじめまして……というべきかな? それとも、久しぶり……というべきか。
   ククククク……ゲラゲラゲラゲラ! ア−ヒャヒャヒャヒャアッッ!!」
けたたましく狂った哄笑を響かせる暗罪に、極度の消耗の為に青ざめた安西が呟く。
 安西「これが……俺? 昔の俺……か。嫌なもんだな……自分がもう1人いるってのは……」
人間性の欠片も見せずに笑う暗罪に、過去の自分を見ているのか、安西の顔は暗い。
 暗罪「ククク…いい気なモンだなあ、てめえよお? スッキリしてんだろ?
   これでてめえは、自分の『悪』から、『罪』から解放されたワケだからなあ……。
   晴れて、『正義の味方』をやれるってワケだ……
   汚ねえモンや、都合の悪いモンは、全部俺に押し付けてなあ……
   良かったじゃねえか、もっと喜べよ!?」
最大限の悪意を込めて言う暗罪に、しかし安西は言い返す。
 安西「……いい気なのはてめえだぜ。俺は少しも、解放されたなんて思ってねえ……。
   それどころか、改めて思い知った気分だよ……己の卑しさ……邪悪さ……そして、罪深さをな…」
 暗罪「……なに?」
 安西「俺は……どうやら、カンチガイしてたみてえだな。
   つき合いは短いが、大切な仲間ってヤツが出来た……。
   殺してしまった恩師も、蘇ってくれた……。
   自分がやらなきゃならねえ、使命ってヤツも出来た……。
   もしかしたら……、こんな俺でも許されるんじゃ……そう思い始めてた……」


98 :作者の都合により名無しです:03/10/10 13:40 ID:KG5y24ZJ
また・・・かぶった・・・どうしよ・・・

99 :暗き罪を背負いし者:03/10/10 13:43 ID:KG5y24ZJ
留美子「安西君………」
金田一「……………ッ」
そして、悲し気な目をして、安西が言う。
 安西「だが……そいつは間違いだって事が、お前を見て良く分かった。
   俺は決して許されるべきじゃない……永遠の『咎人』なんだってな……」
重く吐き出される言霊は、留美子たちの胸をしめつけるほど、哀切さと苦渋に満ちていた。 
 安西「暗罪―――『暗き罪』か。その名は俺にこそ、ふさわしい……。
   勝手に世界を憎み、全てから逃げ、悪に手を染めた俺にな……だからこそ…」
そして、安西は吼えた。己の魂を、咆哮と化して。
 
安西「その名をあざ笑う……てめえだけは許さねえッッッッッ!!!!」

100 :作者の都合により名無しです:03/10/10 13:45 ID:KG5y24ZJ
とりあえず、せっかくなので、書いた分だけ貼っときます。
>>97は、
最初の4行だけ削除すれば、繋がるような気がするんで・・・
どうもすんません・・・

101 :暗き罪を背負いし者 2:03/10/10 14:08 ID:ywqpmUV0
安西「金田一!!離してくれ、あいつらを・・・」
金田一「安西!!うぬぼれんな!!」
 安西を一喝すると金田一はこう言った。
金田一「確かにお前の気持ちもわかる・・・、しかし、冷静に状況を判断しろ!!」
 周りを見渡すと川三番地の死屍累々、強者四人のあっけない残骸、
 そしてブルっているオサレ。確かに危機的な状況だった。
金田一「お前がこのまま馬鹿みたいに突っ込んで行って無駄死にしてみろ、
     あの四人はどうなる?誰が助ける?私だって突っ込みたいができない・・
     私まで行ったら安西、今のお前を誰が守る?」
金田一の悲痛な心情が安西の胸に突き刺さる。
安西「・・・OK、金田一、お前のおかげで頭が冷めたよ。
    しかし、お前らしくないセリフ連発だな?悪いものでも拾い食いしたのか?」
 安西のシャレに金田一がはにかんだ笑みを見せた。
金田一「・・・うるさい・・バカ・・。」
安西「しかし、みんなのケガぐらい治さなきゃな、・・・・!!!
    なにぃぃぃい!!? 炎 が 出 な い ! ! ! ? ? 」
うろたえる安西に向かって暗罪がこうつぶやいた
暗罪「炎ってこれのことか?」
 そう言うと暗罪はなんと八竜全部一片に出してきた。
安西「が・・・・・!!」
 安西は言葉を失った。自分でもできなかった八竜同時召喚・・・、
 目の前にいる狂った化物はいとも容易くそれをやってのけてしまったのだから。
暗罪「癒しの炎ってのはこれか?」
 暗罪は炎を岡本の乗り移っている戸土野に振り掛けるように浴びせた。
 みるみるうちに戸土野のイマジノス体が復元されていく・・・,そして完璧に復元された!!
岡本「・・・素晴らしい・・・。」
岡本は感嘆の笑みをこぼした。
安西「お・・おれでもあそこまで完璧には・・・。」
暗罪「教えてやろうか?何故お前が炎を使えないのかを、それはな・・・、お前の炎も所詮パクリだからだよ!!!」
暗罪の言葉に安西は驚愕した。


102 :真理眼を持つ男:03/10/10 14:15 ID:KG5y24ZJ
??「待った……」
石渡の号令が響いた瞬間、静かな声が立ち上がった全員を制した。
声の主は、ただひとり席に腰掛けたままの男――十傑集筆頭、山口譲司。
穏やかだが澄んだ声は、驚くほどよく透き通り、他の十傑集を――神崎でさえも――釘付けにした。
神崎(へえ……筆頭なんざただのお飾りだと思ってたが……このホストみてえな兄ちゃん、只者じゃねえな……)
神崎が、心中で唸った。そして、改めて山口を見る。
ほっそりとした長身。いかにも女ウケのよさそうな美麗な顔だち。
女性のものとみまがうたおやかな指先は、コンサートピアニストを思わせる。
それゆえに、その両手を拘束するようにはめられた、『手鎖』がなおさら不似合いだ。
ライオンでも千切れなさそうな、何十キロあるかも分からない、ゴツイ手錠。
これを山口は、自主的に身に付けているのだ。理由は、神崎には分かるはずもない。
石渡「隊長……何か?」
それまで事実上、場を仕切っていた石渡が、恭しく尋ねる。
それに対して、山口は「うむ…」と一言いってから、切り出した。
山口「なに……新入りの神崎君と富士原君……この2人が真実を口にしているのか、俺は知りたくてね」
そう言うと、富士原は強張り、神崎は低く笑った。
神崎「知りたいって……どうするんだい、隊長サン? まさか、俺たちを拷問にでもかけようってのか?」
挑発的に言う神崎。この期に、山口の度量を確かめる腹づもりだろう。
しかし、山口は優雅に首を左右に振ると、言った。
山口「まさか……、新たな大切な仲間に、俺がそんな野蛮なことをするはずがあるまい?
  それに……そんな面倒くさいことをする必要は、俺にはないのでね」
そう言ったとき、神崎と富士原以外の、全ての十傑が息を飲んだ。
まるで、何かを畏怖するように。
神崎(なんだ……この兄ちゃん、何をするつもりだ?)
その瞬間。
山口の目が淡い光を放ったかと思うと、神崎と富士原は、未知なる空間に投げ出された。
神崎「な…なに!?」 富士原「こ…これはいったい…!?」

石渡「始まったな……山口隊長の能力……
 この世の全てを見通す神秘なる瞳…… 『真  理  眼 』」

   

103 :作者の都合により名無しです:03/10/10 14:21 ID:rUzfcYc/
ひーゴチャゴチャしてわかんねー(汗
誰かまとめておくれ(管轄外)

104 :作者の都合により名無しです:03/10/10 14:27 ID:rUzfcYc/
つーかオサレは俗語だから説明入れてくださいよう
話としては95-97(上4行削除)-99-101でいいんですよね?

105 :連投ゴメ:03/10/10 14:30 ID:rUzfcYc/
(´-`;).。oO(う!101はどこに繋がってるんだ?いつ金田一戻ったのだ?読解力ないのかワシ?)

106 :まとめ:03/10/10 14:40 ID:KG5y24ZJ
Aブロック
車田vs真島→藤崎によって真島はヌイグルミに(車田は野球に)
          ↓
 戸土野・高橋よしひろ・光原がA会場に到着
          ↓
 光原は藤崎の『化血陣』内部で小畑・藤崎と対面中
          ↓
安西・片倉・留美子がA会場に到着、戦闘開始。留美子の危機に椎名乱入
          ↓
  安西&椎名vs戸土野、留美子vsよしひろ
          ↓
 しかし安西&椎名は戸土野のパクリパワーの前に手も足も出ず
          ↓
  重傷の椎名を人質に、戸土野が安西に「パクれ」と迫る
          ↓
椎名を庇って戸土野の霊銃を喰らい留美子重傷
          ↓
      煩悩パワーによって椎名復活
          ↓
そこに金田一が登場。戸土野を倒す為、安西と椎名は金田一体内で修行
          ↓
金田一をパクれない戸土野は手づまりに。そこへ洗脳された青山が乱入
          ↓
戸土野と青山の死闘。そこにあんどと久保(俗称オサレ)が乱入
          ↓
  戸土野・青山・あんどの三つ巴、留美子vs久保


107 :まとめ:03/10/10 14:49 ID:KG5y24ZJ
 青山は戸土野のジェットトレインに瞬殺される。戸土野vsあんど
          ↓
 そこへ修行を終えた安西と椎名が帰還。安西vs戸土野、椎名は青山を介抱
          ↓
   一方、重傷の留美子は久保に劣勢を強いられる
          ↓
片倉の救援で逆転するも、そこへ川三番地の大軍が出現。全員、奮戦
          ↓
戸土野の首を吹っ飛ばして勝利した安西、『癒しの炎』で川三番地部隊を半壊させる
          ↓
 そのとき【室長形態】の倫タンが、首だけになった戸土野の意識を乗っ取る
          ↓
 本来の肉体でない為【ルーシー形態】の力しか発揮できない倫タンだが、それでも強し
          ↓
 椎名・留美子・片倉・久保は手も足も出ず血まみれに。川三番地部隊はあっけなく全滅
          ↓
  倫タンに捕まった安西、ヘルビジョン十粒を飲まされる
          ↓
      安西の暗黒面、『暗罪』が誕生  
          ↓
  一方、力の大半を奪われた安西を、あんど・金田一が救出
          ↓
  あんどと金田一はベクターの間合い外に避難していたのだ
          ↓
 圧倒的なパクリパワーを見せつける暗罪、あんどを瞬殺
          ↓
 怒る安西を金田一が制する。安西は炎が出せなくなってしまった
          


108 :まとめ:03/10/10 14:50 ID:KG5y24ZJ
Aブロックの動きは、今の所、ここまでです。
混乱させて、すいませんでした。

109 :作者の都合により名無しです:03/10/10 14:52 ID:rUzfcYc/
マリガトウ(´Д⊂

110 :暗き罪を背負いし者 3:03/10/10 15:05 ID:ywqpmUV0
暗罪「考えてもみろ?八竜?ハッ、魔道具?ハッ、癒しの炎?ハッ、
    全部普通の人間・・・、それこそ小学生だって考えられそうなアイディアだぜ!!
    こんなありきたりな能力はなぁ・・もうこの世に出回りまくってんだよ!!
    テメェの想像力はそれぐれぇーしかねぇんだよぉっ!!!}
安西は暗罪に対して最も屈辱的な言葉を投げつけられた。
その時岡本は何故こうなったのか推測してみた。
岡本(安西にヘルビジョンを飲ませたことによりあのように分裂した・・・、
    悪と善、対照的だ・・・、つまり今の安西にはパクリの力はないという事だ、
    今まで無意識の内にパクッタもの、故意にパクッタもの、全部あの暗罪に
    取られてしまったのか・・・、今の安西は真の漫画家だが・・無力だ。)
 岡本は推測を終えると暗罪に向かってこう言った。
岡本「暗罪、奴らを殺せ・・・、必ず我々の障害となる・・。」
 金田一の安西を抱きしめる腕に力がこもる
暗罪「・・・一寸待ってくれ岡本さんよォ、コイツにはまだ話があるんだ。」
 そう言うと暗罪は安西にむかってこう言った。
暗罪「俺が唯一奪えなかったのはなぁ・・・、その槍だ。」
 暗罪は安西の持っている槍を指差した、これは師と弟子の究極の絆の証である。
暗罪「その槍はお前と藤田師匠の魂の絆だ、つまりオリジナルプンプンってぇわけだ。
    安西・・・、もしお前が真の漫画家だったらその時はその槍で・・・。」
 何か大切な事をいいかけた暗罪・・・その顔は少し寂しそうだった。
暗罪「岡本さん、じゃあ行こうぜ、俺らの基地に。」
岡本「なぜやつらを殺さない?」
 岡本が疑問を吹きかけると暗罪はこう言った。
暗罪「俺に恨みがあればあいつらはパワーアップする・・・、それを美味しく頂くってぇ
    わけなんよ。」
岡本「なるほど。」
 岡本は納得した顔でうなづいた。そして二1人は宙を舞った。
暗罪「安西!!その槍で俺のところまで来い!!気長に待ってるぜ、ヒャァ――ハッハッハッア―――ッハッハッハ!!!」
二人はどこかに消え去ってしまった。会場に残るは川三番地の死体の山、五人の重傷者、変な女、そしてヘタレたオサレのみ、であった。


111 :希望、降臨:03/10/10 15:29 ID:KG5y24ZJ
打ちのめされ、這いつくばる者たちを尻目に、岡本と暗罪は空中に消え去った…かに見えた。
だが、次の瞬間。
何かが、世界が一瞬、ねじ曲がった。
そして、岡本と暗罪は、『A会場に立ったままだった』。
戸土野の肉体にとりついた岡本と、暗罪に初めて驚愕の色が浮かぶ。
 岡本「な…なに……ッ!?」
 暗罪「なんだ……なにが起こりやがったッ!?」
そう、今、確かに――…

 時  間  が  吹  っ  飛  ん  だ  !!

ドドドドドドド・・・・・・

留美子「こ……これは……?」
 椎名「なにが……」
 片倉「起こったんや……」

ドドドドドドドドドドドドドドドド・・・・・・

 岡本「な……なにが……」
 暗罪「来る……?」

そして――――…
規則的な足音と共に、静かだが力強い声が響いてくる。

 ??「安西君……君の『覚悟』は…登りゆこうとしている朝日よりも
    明るい輝きで、『道』を照らしている。 
    そして君達がこれから『向かうべき…正しい道をもッ!」

112 :希望、降臨:03/10/10 15:53 ID:KG5y24ZJ
 安西「だ……だれ………だ?」

ドドドドドドドドドドドドドドドドド・・・・・・・・

 ??「『覚悟』とは!! 暗闇の荒野に!! 『進むべき道を切り開く事だ』ッ!」

そして、男は現れた。砕けた会場の屋根からこぼれる、朝日を身に受けて。

 岡本「こ…この気配……違う! 今までのヤツらとは違う……
   これは自らの世界を持っている者の気配……『我が領域に住まう者の気配…強者の気配ッ!」

そう、我々は、この男を知っている!
いや! このまなざしを知っている!

 暗罪「なんだァ――――――ッ!? 喰らいやがれえ、邪王炎殺…!」
 岡本「待て! やめろ、暗罪! その……その男はッ!!」

その瞬間、鳥の頭部を持つ人影が、暗罪の視界に躍り出た!

 ??『魔術師の(マジシャンズ)!』

渦巻く黒龍を象った炎を、赤き炎が相殺する!
 
 ??『       赤 (レッド) !  』

 

113 :作者の都合により名無しです:03/10/10 15:54 ID:ywqpmUV0
すいません、荒木を出した方、一寸話があるので語るスレまできてくれませんか?

114 :希望、降臨:03/10/10 16:05 ID:KG5y24ZJ
暗罪「なにいいいいいいいいいいいッッッッ!?」
凄まじい炎に、暗罪が吹っ飛ばされ、その身を焼かれた。
驚愕した岡本が、初めて焦りを露にする。
 岡本「バカなッ! おまえは確か、Dブロックで野球をやっているはずの……」 
 
不敵に笑うと、男は指先でいまだ燻る炎を、左右に振りながら消す。

留美子「時の世界を統べる者!!」

 ??「チッ♪ チッ♪」

 「「「「 荒  木  飛  呂  彦   !!!! 」」」」

 荒木「 Y E S!  I  A M  !! 」

      バ――――――z___________ン !!

 荒木「チッ♪ チッ♪」

  ド  ド  ド  ド  ・・・・・・

 岡本「バカな――――ッ! ついさっきまでおまえは確かに野球をやっていた!
   そこから、数十キロは離れたAブロックまで、すぐに来れるはずがないッ!!」
 荒木「スタッフ用の通路とは便利なものだ……今までは存在自体しらなかったからな……」
 岡本「しゃらくせえ――――ッッ! このマヌケがぁ――――ッッ!!」
刹那、30本のベクターが、一斉に荒木に襲いかかった!


115 :希望、降臨:03/10/10 16:06 ID:KG5y24ZJ
留美子「あ、あぶないッッ!!」
だが、次の瞬間!
 荒木「スタープラチナ! オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ!!!!」
『スタープラチナ』の超速のラッシュが、不可視のはずのベクターを全て撃ち落とした!
 岡本「なぁニィ―――――――ッッ!?」
留美子「す……」
 椎名「すげえ………」
 岡本「貴様! ベクターが『見えているのかッ』!?」
それに対し、そっけなく言う。
 荒木「さあな……なんのことだ…………? わからないな」
 岡本「ウヌヌヌ・・・・・」
人体構造上あり得ない立ちポーズをとりながら、荒木が唸る岡本に指をつきつける。
 
荒木「岡本倫とかいったな。こいつをやっつけるのが先決だ!
   地獄を! 貴様に! H E L L  2  U (ヘル トゥー ユー) !」


116 :作者の都合により名無しです:03/10/10 16:11 ID:smaT5UFh
>KG5y24ZJ
書き込む前にリロードしろ〜。w

117 :作者の都合により名無しです:03/10/10 16:12 ID:B68HhuVj
確かに(‘-‘)>リロード

118 :作者の都合により名無しです:03/10/10 16:14 ID:KG5y24ZJ
ごめんなさい・・・・本当にスマン・・・・
自分のアホさがイヤになる・・・・


119 :作者の都合により名無しです:03/10/10 16:16 ID:B68HhuVj
まあ頑張れ(´-`)
語るスレいってらっさい

120 :CHOMPAの世界:03/10/10 18:32 ID:KG5y24ZJ
後ろの安西たちをチラリと振り返り、荒木が言う。
 荒木「これ以上、彼らを攻撃させるわけにはいかない。きさまには……消えてもらう!!」
『熱血』ではない。だが、静かに燃える炎。これが、荒木という男である。
それを見る岡本が、冷静さを取り戻し、不敵に笑う。
 岡本「フフフ……集英社は大したお手柄だったよな。
   あの編集部がジョジョ6部を打切ったおかげで、
   おまえは『突き抜ける力』を認識し……我が『世界』に入門することができた」
 荒木「……そいつは、読者が勝手に言ってることだ」
心外だというふうに、荒木は言う。岡本は、意に介さず続ける。
 岡本「そこでこの岡本倫は考える。はたして、おまえはどの程度、
    私のベクターを見切れているのか? 10本か? 20本か?
    ひょっとすると、全て見切れているのだろうか……とね。フフ…どうなんだ?」
 荒木「………………………」
 荒木(まずいぜ……もう少し練習すりゃあ、もっと多くの本数を見切れるだろうが…、
   今は……5,6本を見切るのがやっとだ……、
   さっきのは、野郎が一時的に冷静さを失い、攻撃が単純になったから、
   予測がしやすかっただけのこと……、こいつにそれがバレたら一巻の終わりってやつだ…
   やれやれ、なんとか時間をかせぎたいぜ…………)
しかし、岡本は、そんな荒木の心中を見透かしたように言う。
 岡本「フフン! 言いたくないのは当然。おまえは私の思うに、たぶん、まだ数本しか見切れない…」
 荒木「………………」
留美子「荒木先生、逃げて! やつから間合いをとって! 50メートル距離をとるのよ! ガハッ!」
文字通り、血を吐くような懸命の忠告だったが、荒木はあえて前に出る。
自分の目論みがバレている以上、ここは前に出て活路を見い出すしかなかった。


121 :CHOMPAの世界:03/10/10 18:51 ID:KG5y24ZJ
 岡本「ほう…向かってくるのか……逃げずにこの岡本倫に近付いてくるのか。
   せっかく高橋留美子が、わたしのベクターの間合いを、
   試験終了チャイム直前まで問題を解いている受験生のような
   必死こいた気分で教えてくれたというのに…… 」
 荒木「近付かなきゃ、てめーをブチのめせねーんでな………」
 岡本「ほほお〜〜っ。では、十分に近付くがよい」
2人の距離が詰まる。2人の、最初の闘いが始まる。
 荒木「オラアッ!」
荒木が先に仕掛けた。だが、そのバランスがいきなり崩れる。
荒木の『スタープラチナ』が攻撃を届かせる前に、荒木の足が血を噴いていた。
 荒木「グッ!」
ズボンの裾が裂け、荒木がよろめいた。それを見た岡本が、にやりと笑う。
 岡本「ノロい、ノロい。ベクターは、スタンドごとき能力、明らかに上回っている」
 荒木「どうやら性質は似ているみてーだがな。同じ『見えないものを操る』という点で、共通する」
 岡本「貴様のスタンドより、どのぐらいベクターのパワーが強いか  
   ちょいと試してみたかった。ま、試すほどでもなかったようだが」
納得したように頷く岡本に、荒木は言う。
 荒木「試すっていうのは、キズにもならねえ撫でるだけのことをいうのか?
     2万円もしたズボンはやぶれたがよ」 
 岡本「どうして、ジャンプ漫画家というのは、こう負けず嫌いなんだ?」
呆れたように、岡本がため息をつく。
 岡本「フン、くだらん挑発にのってやって…もうちょっとだけ試してやるか…」
そう言うと、岡本はわざわざ荒木の得意な間合いまで接近する。
 岡本「突き(ラッシュ)の速さ比べか…」
 荒木「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ!!!」
 岡本「みゅみゅみゅみゅみゅみゅみゅみゅみゅみゅみゅみゅ!!!」
瞬間、2人だけにしか視認できない、凄まじい撃ち合いが始まった。


122 :CHOMPAの世界:03/10/10 19:11 ID:KG5y24ZJ
もし第三者がスタンドとベクターを見れたら、その者は、
荒木と岡本の間に瞬間的に数百本の斬影が生じるのを見ただろう。
しかし、荒木の攻撃はわずかに岡本の頬をかすっただけなのに対し、
岡本のベクターは確実に、荒木をとらえていた。
かろうじて、頭部だけはガードしているが、後はまるで見切れていない。 
 荒木「ぐっ……ううう……」
 岡本「それだけか…見切れるのは。フフフ……やはり見切れるのは数本だけ…ということが証明されたな」
派手に吹っ飛ばされ、瓦礫に叩きつけられる荒木。
血まみれになりながら、荒木は立ち上がる。
 荒木「こいつ…甘く見ていた……強い…。
  『見えない腕を操る能力』……恐るべき能力だ。ど…どうする……?」
 岡本「フフフ…やはり我がベクターの方が、パワー、精密さ、ともに上だ。
  だが……おまえが、『突き抜けし力』の世界に入門してきたからには、
  おまえという男をあなどって、
  これ以上おまえに近付くのは、賢い者のすることではない。
  まだ、私の方が圧倒的に有利だとしてもだ…………」
 荒木「…………」
そこで、岡本は邪悪な笑みを浮かべる。
 岡本「もうわかった…満足だ…。ここらで遊びのサービス時間は終わりだ。
   荒木、一気にとどめを刺してくれる!!」
 荒木「おおおおおおおおおおおおおおおおお!!」
 岡本「10年前の因縁があるだけに、ジャンプの漫画家だけは手加減せずに一気に殺すと決めていた。
   とどめを刺すのはやはり、『ベクター』の真の能力ッ!」
瞬間、荒木が『スタープラチナ』で床を殴り、その反動で天高く舞う。
 岡本「フン! 逃れることはできんッ! 
   貴様はチェスや将棋でいう『詰み(チェック・メイト)』にはまったのだッ!」
空中の荒木に今、岡本の恐るべき能力が炸裂する!
 
  岡本「  WELCOME  TO  CHOMPA  WORLD ! ! 」
 岡本「そこで荒木! 今のうちに、貴様は我が最大の 

123 :CHOMPAの世界:03/10/10 19:19 ID:KG5y24ZJ
ぬうう・・・最後の行、消し忘れた・・・
つづきは飯くってから。

124 :安西VS暗罪:03/10/10 19:29 ID:64Tc+YBs
荒木と岡本の戦いの間に暗罪が割り込もうとする。
安西「まちな!」
羽交い締めにして安西が止める。
暗罪「離せぇッ!」
安西を吹き飛ばし空中で文字を描く。
??「『崩』!」
火の玉が飛び、暗罪の体を焼く。
暗罪「なっ!」
安西「『砕羽』」
安西の腕から、炎の刃が出てきて暗罪の体を焼く。
暗罪「そんな!馬鹿な!貴様は八竜を使えないはずだ!」
安西「それは……これを見てから言え!」
背中から生まれてくる竜。それが暗罪の自尊心を一気に吹き飛ばす。
暗罪「……認めん!認めんぞぉ!貴様が……八竜を使えるなど……。」

椎名「安西……。」
片倉「なんで使えるんや!あいつには八竜を……!」
椎名と留美子は知っていた。安西の使っていた能力を……。
椎名「その程度の能力で……!勝てると思っているのか?安西ぃぃぃ!」

125 :安西VS暗罪:03/10/10 19:51 ID:64Tc+YBs
暗罪「……そんな馬鹿な。死ぬと良い!安西!恨むならこの私をここに残した荒木を恨むと良い!
   竜之炎漆式『虚空』!!」
安西「『円』!」
四角の盾が突如安西の目の前に完成するが、一瞬のうちに吹き飛ばされる。
もし暗罪に注意力があったならわかったであろう。その『円』が異常に厚かったことに。
暗罪「何故だ?なぜ貴様が八竜の力を使える?」
安西「……おまえがオリジナルならわかるだろ?その力の続きを書いてみろぉ!」
安西がそう叫んで、暗罪を殴る。
暗罪「まさか……。力が残ってた?そんなはずはあり得ない!!」
安西「うぉぉぉぉぉぉぉぉ!」
命をかけた連打、連打、連打。
暗罪「ならば……全て消してやる。『虚空』!『塁』!『円』!『刹那』!『火群』!『砕破』!『崩』!」
七竜同時召還。完全なる召還。では安西が今まで使ってた竜はなんなのか?
椎名「安西!避けろぉ!『偽火』じゃ防げんぞぉ!」
『偽火』、烈火の炎に出てくる魔道具の一つ。炎を作り出す魔道具。
暗罪「ふざけおって……死ね。」
ぎしりっ!安西が暗罪の胸につかみかかる。
安西「偽の炎でも良い!てめえをぶちのめす!」
そう言って、安西はボディブロゥをかけた。

126 :安西VS暗罪:03/10/10 20:03 ID:64Tc+YBs
暗罪「よくも、偽物で私を騙してくれたな……。死ね、『魔術師の赤』!」
荒木の使った、灼熱の火炎を操るスタンド。
それが安西の体を焼く。だが安西は暗罪を放そうとはしない。
椎名「放せ!放すんだ安西!かっこよく死ぬ気か?」
安西「そんなつもりはねえ!だがここで放してしまったら……二度とこいつを捕まえられねえ!」
暗罪「……良いだろう。そんなに死にたければ、死ぬと良い!『魔術師の……!!」
突如七竜が暗罪の腕を噛む。
暗罪「何!」
椎名「どうやら、竜の逆鱗にふれちまったらしいぜ。自分という者達がありながら、他の奴を使ったっていうな!」
暗罪「ちぃ!戻れ!八竜!」
その台詞と共に、八竜が安西の体に入っていく。
暗罪「私を選ばぬというのか……。良いだろう!死ね!」
そう言って、『砕破』を出そうとするが、出せないことに気づいて振り下ろすのを止める。
暗罪「今、倒す必要はない……。力をつけて来い……そして私の糧となるのだ!!」
暗罪はそう言って後ろを振り向いた。

127 :安西VS暗罪:03/10/10 20:13 ID:64Tc+YBs
ということで八竜だけ安西の元に戻しときました。
さすがにこの後のバンチ戦。安西だけ能力無しはきついでしょうし。
あと、えなり……存在感が完璧に消滅している……。

128 :CHOMPAの世界:03/10/10 20:39 ID:KG5y24ZJ
 荒木「オラオラオラオラオラ!!」
荒木が『スタープラチナ』のラッシュを繰り返す。
だが、【WELCOME  TO  CHOMPA  WORLD !!】の中では、全てがその力を失い、
その領域に捕えられたものは、例外なくCHOMPAされる運命に陥る!!
 ガ グ ン ッ !!
荒木の体が空中で固定され、その首にはくっきりと手形が浮かび上がる。
留美子「荒木先生が……捕まった!!」 椎名「ちい、やばいぜ!!」
周囲が叫ぶ間にも、荒木の首はミシ…メキ…と骨が軋む音を響かせながら、不可視の手に締めあげられる。
 荒木「グ…グムウ〜〜〜〜………」
顔面蒼白になった荒木が、苦痛と呼吸困難にもがき苦しむ。
その様を見つめる岡本の唇を、邪悪な愉悦がかすめる。 
 岡本「コリコリ弾力ある動脈にさわっているぞォ、荒木!」
ベクターは、荒木の首を締め上げながら、その動脈をも掴んでいた。
岡本は、荒木を宙に吊り上げながら、余裕の表情でそれを楽しんでいる。
 岡本「しょげかえってろォ! 荒木ィィィィ! 
   動くとこのデリケートな『管』がプチンと切れるじゃあないか――――」
絶体絶命の荒木を眺めながら、岡本はいよいよその残虐さを増していく。
留美子「た…助けなくては!」
しかし、重傷の体では、それも叶わない。
それをチラリと見た岡本が鼻を鳴らすが、次の瞬間、その表情がわずかに強張った。
荒木の口元。そこに、いつの間にかタバコがくわえられていたのだ。
 岡本「おい、荒木! いま、何をしたんだ!?」
 荒木「なにをしたって……これのことか!!」
叫ぶと、荒木がくわえていたタバコを岡本に向けて吐き出した。
だが、岡本はそれを悪あがきと受け取ったのか、嘲るように笑う。
 岡本「フン! 小細工に駄したか、荒木! そんなもの、ベクターを使わずとも、この通り…」
そう言うと、岡本がヒョイと首を倒し、軽くタバコを避けた。
しかし、その刹那!
タバコが空中で、まるで意思を持ったがごとく反転し、岡本の顔面を襲った。
 岡本「ヌヌウッ!」
油断した岡本の右眼に、タバコが突き刺さった。

129 :CHOMPAの世界:03/10/10 20:58 ID:KG5y24ZJ
留美子「あっ」
意外な事態に、留美子たちが驚きの声をあげた。
岡本の右目に、火のついたタバコが突き刺さり、その眼球を焦がしていく。
 荒木「フフ……は…波紋入りのタバコの火は、あ 熱か……ろう……フッ」
首を締め上げられながら、なおも荒木は岡本を挑発する。
岡本の表情から、余裕の笑みが消えた。
 岡本「ヌヌヌ…あ、荒木ィィ〜〜〜〜」
岡本の顔は、怒りで染まっている。歯ぎしりしながら、荒木を睨んだ。
荒木の体は出血によって赤く染まり、顔は酸素欠乏の為、対照的に青くなっている。
 岡本「そこまでズタボロになりながら、今なお不敵なまなざしをもち!
   ナマイキな台詞を吐く! タフな男よ! そのちっぽけな根性が実にタフだ!」
そう言う岡本が、空中に浮かんで間合いの外から荒木に話しかける。
 岡本「荒木! おまえは私の好みのタイプだから心苦しいわね…
   私のベクターで、CHOMPAしなくっちゃあならないなんて!」
急に妙なことを言い出した岡本に、荒木は表情を変えずに言う。
 荒木「一度、あんたの素顔を見てみたいもんだな。俺の好みのタイプかもしれねーしよ。恋におちる か も 」
 岡本「…………。…………」
荒木の言葉に、岡本は照れたような顔をする。しかし、これが素顔ならともかく、
今は戸土野の肉体なので、気色悪いこと甚だしい。
すると、椎名たちも口々にこう言い出した。
 椎名「お…おれは、きっとステキな美人だと思うで」 
 片倉「そやな、なにか高貴な印象をうけるわ」
留美子「女優のA・ヘップバーンに似てない?」
金田一「私も30年若ければねえ」
 片倉(なんでやねん)
最後だけ、片倉が心中でツッコミを入れる。次の瞬間。
 岡本「きっさまら―――ッ。心から言っとらんなあああ――ぶっと殺すッ!」
 片倉「HOLY SHIIIT!(やっばぁーいッ)」
怒った岡本が、大量のベクターを留美子たちに向けようとする。
だが、荒木の一言が、岡本を止めた。
 
 

130 :作者の都合により名無しです:03/10/10 21:03 ID:vBnJC6jC
ナンデヤネン(´∇`)つ

131 :CHOMPAの世界:03/10/10 21:16 ID:KG5y24ZJ
 荒木「俺たちを殺したら、『聖石』は永遠に手に入らないぜ」
唐突に、荒木は言った。その言葉に、岡本の動きがピタリと止まる。
 岡本「待て! なんだと……? 荒木!」
すると、ニッと笑って、荒木が言う。
 荒木「お前らは『聖石』を探しているんじゃないのか?
   俺はその一つ……『赤空のレッドエイジア』を所有している。
   ここにそれを持ってくるほど、俺はまぬけじゃあない。
   ある所――ある時刻――俺がそこへ戻らなければ………… 
   『聖 石』 は 時 限 装 置 で 爆 破 さ れ る ッ !」
荒木が言った内容に、岡本の顔色がはっきりと変わった。
留美子たちも、これには度胆を抜かれている。
あたりが、奇妙に静まりかえった。岡本が動揺しながらも言う。
 岡本「フフ……荒木……ハッタリはやめろ………」
だが、荒木は大マジメで続ける。
 荒木「おまえたちに、その時刻までに場所をつきとめられるかな?
   爆破はほんの小さなものだ。だが、『聖石』に傷をつけるには十分……」
 岡本「ぬうう……」
留美子(時限爆弾って……本当かしら?)
 岡本「だからといって、このままお前を生きて帰すわけにはいかぬ!」
 荒木「そこで提案がある」
態度を変えぬ岡本に、荒木は次のように言った。
 荒木「大 会 後 に 俺 と お 前 が 1 対 1 で 決 闘 を す る !
    そ の 戦 い に 俺 は 『聖 石』 を 賭 け る ッ!」
 岡本「なにッ!」
その提案に、岡本が思わず身を乗り出した。
 荒木「どっちみち勝者が『聖石』と『未来』を手に入れるのだ! これでスッキリする!
   『聖石』を手に入れるのが、俺たちかお前たちか。
   生き残るのが、『突き抜けし漫画家』か、俺たち正統派漫画家か!」
 岡本「この男!……」
留美子(う…うまいわ、荒木先生、この人……。私たちなんかおよびもしないほどカケ引きがうまい!)
このとき、留美子たちは、ようやく荒木という男の真骨頂をかいま見た気がした。

132 :CHOMPAの世界:03/10/10 21:43 ID:KG5y24ZJ
やがて、岡本は静かに笑いだした。
 岡本「ク…荒木……いい度胸だ……。ハッタリだと思うが、うけざるをえんようだ。
   勝つとわかっている闘いなどくだらぬが……他の五聖人との決着もあるし。
   正統派漫画家の残党どもよ。漫画家の頂点には、天敵などおらぬことを教えてやる…」
あえて、岡本は荒木の提案にのった。そして、岡本は言う。
 岡本「いいだろう、『聖石』のためにうけてやる!
   だが、うぬぼれるな………きさまに明日はない……」
我が意を得たりといった荒木だが、その表情は変わらない。
その見事な駆け引きの妙に、安西たちはただ感嘆するしかなかった。
 安西(圧倒的形勢不利が一気に…対等のところまで持ち込んだぜ、こいつ!)
そして、岡本は言った。
 岡本「時は大会の表彰式が終わった明朝。場所は、ここだ。
   そして、荒木。『聖石』は、お前の手で持ってこい。時限装置とやらを『はずしてな』」
 荒木「ああ、ジャンプ漫画家は戦略上撤退することはあっても、勝負そのものからは逃げん」
 岡本「よかろう、では楽しみにしている…!」
言い終わると、岡本が荒木を解放し、地面に下ろす。
たちまち荒木、気道を確保し、苦し気に喉を押さえてうずくまった。
それにはもはや眼を向けず、岡本は空中に浮かび上がり、消え去った。
一方、暗罪も最後まで安西を睨みつけながら、やがて踵を返す。
そうして、2人は今度こそ本当に、この場から完全に消え去った。

呼吸を整えながら、荒木はひとりごちる。顔には大量の血と汗が滴っている。
 荒木「危なかった…。とりあえず…これでいいとするか……これで………。
   この場はおさまる……。真島…暗罪……そして岡本倫……その背後にいるのは…KIYUか。
   気になることが多すぎるが、今はこれでいいとしよう……さしあたっては……」
さすがは波紋戦士。すぐさま、呼吸を整えきり、確かな足取りで立ち上がる。
 荒木「重傷者の手当てが先決だな……」
独白を終えると、荒木は重傷にあえぐ安西たちの方へと、歩き始めた。

←TO BE CONTINUED

133 :作者の都合により名無しです:03/10/10 21:45 ID:KG5y24ZJ
というわけで、荒木と倫タンのファーストコンタクト編、終了です。
ども、御迷惑かけて、すみませんでした。メンゴ。

134 :倫と木城:03/10/10 21:50 ID:ywqpmUV0
――ここはAブロック、キユ本拠地――
一仕事終えた岡本は一つ大きなため息をついた。
岡本「これで二つか・・・、真島と矢吹はどうするか・・・、
    木城、侵入者はどうした?」
 岡本はプリンを食べていた木城に話し掛けた。
木城「おいちい!!・・・そうですねぇ、いまだ動きはないみたいですよ、
    それよりも倫タン、その姿はカッコイイですねぇ。」
 今の岡本の姿は背広に眼鏡の少し暗い大人の男の姿であった。
木城「しかし、倫タンの【室長形態】がみられるとは・・・、
    私が知っているのは三つ、
    まず【ルーシー形態】敵を欺くために少女の姿になる、
    ベクター射程距離50m、本数三十本以上、一番最弱の形態ですねぇ〜、

    次に【坂東(ゴノレゴ)形態】見た目はゴツイ角刈りの男、
    背後に敏感、ベクター射程距離は二倍の100m、本数も二倍の六十本以上
    さらにあらゆる重火器を難なく扱える、特に50口径のタングステン弾はすごいですよぉぉ〜、

    そして今の【室長形態】これはすごいですよぉ〜、ベクター射程距離はなんと、
    三倍の150m、本数も三倍の100本以上、さらに見たことはありませんが、
    【 鬼 泣 き 】 というとんでもない技を持っているようですねぇ〜、
    これに加えてどの形態でも【WELCOME  TO  CHOMPA  WORLD ! !】が発生できるなんて、しかも威力もだんだんと強くなっていく・・・。」
 饒舌になっている木城に岡本はこう言った
岡本「木城・・・、少し喋り過ぎだ・・・。」
 そんな岡本の言葉を無視して木城はいい続けた。
木城「しかしわからないことが一つあります、倫タン、【長官形態】とはなんなのですか!?」
 岡本は木城の言葉に少しだけ反応した。


135 :倫と木城2:03/10/10 21:53 ID:ywqpmUV0
岡本「お前は知らなくて良いことだ・・・、それより木城、私はピアノが弾きたい
    さっきの戦いで疲れた、ピアノが弾きたい、用意してくれ。」
木城「もう用意してありますよ、それより楽譜は?」
 木城が楽譜を差し出すと岡本は、
岡本「いらない、私は楽譜が読めないんだ。」
 とこう言った。
岡本と木城は岡本のプライベートルームに入った。部屋のど真ん中にはグランドピアノが
ドン、と置いてある。岡本倫はピアノの前までくると、突然椅子を蹴りだし破壊し始めた。
ドカ バキ ガン ッ !!
木城「り、倫タンなにを・・・?」
困惑する木城に向かって岡本はこう言った。
岡本「足腰弱った年寄りじゃないんだ!!椅子なんかいるか!!」
 岡本の顔は狂気に満ちていた。
その瞬間岡本はでたらめに鍵盤を引っ掻き回しながら歌っていた。
岡本「Bei Nacht im Dort der Weachter rief !!!」
 岡本は狂ったように歌いながらピアノを弾いていった。
 この曲はヴォルフの【妖精の歌(elfenlied)】そう・・エルフェンリートなのである。
岡本は狂ったようにその曲を弾いている。
彼は・・・いや彼女は・・・いや岡本倫はとても・・とても楽しそうにピアノを弾いていた・・・。
木城は感動の涙を流していた、決してプリンが美味しいからではない、
岡本倫という美しい化物が奏でる音楽に感動したのだ。
たとえこの先何十年何百年たっても岡本倫以上の美しき化物は出てこないだろう、
木城は心の中でそう思った。


136 :お泊り〜露天風呂に日がさして〜:03/10/11 00:31 ID:TStdyzHs
露天風呂は靄に包まれていた。
湯船から立ち昇る湯気と、朝霧が相俟って、まるで雲の中にいるようである。
その濃い霧の中を、天野こずえはゆっくりと歩を進める。
そこへ一陣の風。朝の冷たい空気が肌に突き刺さる。
タオルを胸元にぎゅ≠チと押し付け、体を硬くする天野。
(うぅっ寒ぅいっ。早く湯船につからなきゃ。)
震える肩を抱きしめながら、再び歩き出す天野。
プルプル震えながら、チョコチョコ歩くその姿は、
親に置いて行かれないように必死に走る子ペンギンのようであった。

「うわぁ。ひろーい。」
ようやく湯船にたどり着いた天野は思わず声を漏らした。
湯船はゆったりと広く、その中央には巨大な岩がそびえている。
さすがにこの宿自慢の露天風呂だけの事は有る。
「さーて。では早速はいらせてもらいましょうか。」
天野は桶を手に取ると、湯を一救い。それを肩口から一気に浴びる。
「―――――ッ!」
熱いお湯が冷え切った体に心地よい痛みを与えてゆく。
湯のかかった場所がジンジンと火照っている。
その余韻に浸りつつ2杯目の湯を汲み、もう一浴び。
最後に足に湯をかけた後、天野は湯船に身を浮かべた。
「はー、いいお湯ー。体の芯までしみ渡るぅ。」
畳んだタオルを頭に乗せて、至福の表情を浮かべる天野。
ふと気がつくと、霧はもう晴れ、東の空が明け白んできていた。

夜明けだ。


137 :お泊り〜露天風呂に日がさして〜:03/10/11 00:32 ID:TStdyzHs
辺りが徐々に明るくなってくると、岩場に人影があった。先客が居たのだ。
岩場にしなだれ、長い髪を風になびかせる少女。
その姿はまるで、船乗りを魅了する人魚≠フように美しかった。
天野がしばらく見とれていると、その視線に気づいたらしく、ニッコリと微笑む。
その笑顔に天野の鼓動が高鳴る。同姓さえも魅了する、そんな美しさであった。
天野は、岩場のほうへと歩いていき――おはよう――と挨拶し、相手もそれに答えた。

「私、天野こずえって言います。一応、マンガ家やってるんですよ。」
天野がそう自己紹介すると、少女は目を丸くした。
「ええっ!天野こずえ先生なんですか!私ファンなんです。」
少女は目をキラキラさせながら体を上下に揺らす。湯に入っていなければ飛び跳ねていた所だろう。
「そうなの?うれしいなぁ。良かったらサインあげよっか。」
自分のファンだと言われ、気を良くした天野がそう言うと、少女はまた体を揺らして喜んだ。
「じゃぁ、お風呂上がったら何処かで書いてあげるわね。
 えーと、あっそうだ、まだ名前聞いてなかったわよね?」
それを聞いた少女は、口に手を当て、いけない≠ニいった表情になる。
「人の名前聞いといて、自分の名前言わないなんて渡世の仁義に反するわ。
 本当にごめんなさい。私、タ日子いいます。」
そう言いながら深深と頭を下げる。
「あっそんな気にしなくて良いのよ。
 夕日子―ゆうひこちゃんって言うんだ、珍しい名前だね。」
「あ、良く言われます。じゃきんすぐに名前覚えてもらえるんよ」
タ日子はニッコリと微笑む。

気づけば辺りはすっかり明るくなっていた。

138 :会議は踊る、されど進まず:03/10/11 06:48 ID:GmgoqUZS
富士原「い、一体なんだ・・・?」
神崎「落ちつけって・・・」
異空間に放り出され、大慌ての富士原とは対称的に、神崎は冷静その物だった。
富士原「おちついてられないですよ!一体ここどこなんですか?」
神崎「さあ?」
肩を竦め、おどける様な態度でいう神崎。
富士原「さあ?ってあんた・・・」
神崎「理不尽能力なんぞ推測するだけアホらしいし」
富士原「いや、そりゃそうですけど・・・」
言葉に詰まる富士原を尻目に、神崎は考えていた。
神崎「(こういう理不尽系は一番闘いやすいんだが・・別にやましい事があるわけじゃねーし、無理に崩す事もないか、だが頭の中を覗かれるってのもいい気分じゃねーな・・)」
どうすっかなあ、とぼそりと神崎は呟いた。
神崎「(ま、表層に触るだけなら許容するか。深部まで覗いてくるようなら)・・・・・くくくっ・・」
最後に僅かに洩れた笑い声に、富士原はびくっと体を震わせた。



139 :荒木と藤崎:03/10/11 09:27 ID:0qlH56gx
光原「どうやら、この勝負はトーナメントの後になりそうですね。」
藤崎「そうじゃのお。しかし荒木先生の口のうまさはなかなかのもんじゃのう。」
そう言いつつも、光原を牽制をする。
光原「さて、真島達を返して下さると嬉しいのですが……。」
藤崎「断る……と言ったらどうする?」
光原「あら、そうですか……としか言いようがありませんね。」
小畑「やけにあっさりしてるね。」
藤崎「何を考えてるのやら。」
藤崎がおどけながら言う。
光原「その答えは、アウターゾーンの彼方にあります。」
そう言って光原の姿が消える。仕方なしに二人は陣の外へ出ようとする。
藤崎「ううむ、人形を取り替えた様子もない……一体何を考えておるのやら。」
??「それはこっちの台詞だ!藤崎竜!」
いきなり胸倉を捕まれて、藤崎は悶絶する。
藤崎「荒木先生。腕を放して……。」
荒木「色々聞きたいことがあるからな。今放すわけにはいかん。」
藤崎「そう言われてものう……。ここは少し逃げ……。」
バルッバルッバルッバルッ!突如として擬音が鳴り響いた。
えなり「荒木先生落ちついてぇ!」

140 :荒木と藤崎:03/10/11 09:44 ID:0qlH56gx
藤崎「………まさかこれは?」
克「 そ い つ に触れることは!死を意味する!」
  ドドドドドドドドドドドド……
克「これが!これが!これがバオーだ!バオー武装化現象(アームドフィフスメント)!」
??「落ち着いて下さい!荒木先生!」
学生服の男が荒木を後ろから押さえる。
荒木「チッ。」
何とか衝動を押さえた荒木が、藤崎を降ろす。
藤崎「しかし、荒木先生も疑り深い人ですのお。」
荒木「ほう、俺が何を知りたいのか知っているのか?」
藤崎「ええ、車田先生に話したことが真実かどうかなのでしょう?誓って私は車田先生に嘘はついておりません。」
荒木「ほう……意外と素直に話すんだな……。まあ良い……ならば次の質問だ。真島は今どこにいる。」
藤崎「ちとトリックを使わせていただいて、この中に入っております。」
一言一言に刃がこもっている。藤崎はそう感じていた。
荒木「そこから抜け出すことは可能か?」
藤崎「自力での脱出はほぼ不可能と言ってもかまいますまい。」
荒木「嘘はついてないようだな……。」
荒木はそう言って、藤崎に背中を向ける。
藤崎「では、私はこれで、しばらくバカンスにでも行って参ります。」
荒木「喰えない奴だ。嘘を一言も言っていない。」
荒木はそう言って、アトゥム神を納めた。

141 :荒木とえなり:03/10/11 09:58 ID:0qlH56gx
やまもと「はー、あの荒木先生があそこまで押されるなんてすさまじい奴さよ、あの男は。」
やまもとは帰還命令が出たので、一応帰還することにした。

えなり「でも、本気で戦う気ですか?荒木先生。」
荒木「ああ、戦うさ。それにあれにはもう一つの意味がある。」
えなり「えっ?」
荒木「あそこで戦っても、最終的には逃げられる可能性がある。それは奴らのパワーアップを意味するだろう。」
そこまで言われて、えなりは気がついた。
えなり「まっ、まさか……。」
荒木「そうだ、まさかあそこまで言われて逃げる奴はいまい?」
男「……そこまで考えていたなんて……。」
えなり「っていうかあんた誰?」
基本的なことをえなりが聞く。
男「あんど慶周って言います。」
片倉(意外と普通の奴かもしれん)
だが、次の瞬間その考えは打ち消された。
荒木「……本物か?」
男「やだなあ、荒木先生疑り深いんですから……じゃあ証拠をお見せしましょう。」
あんど(?)そう言って、ズボンのポケットから何かを取り出す。
あんど「クロスアウツッ!フォォォォォォッ!変態仮面、見参!フォォォォォォォォォッ!!」
頭に下着を被って、服を脱ぐ。それはやっぱり本物のあんどの姿である。
それを見て全員が心の中でつっこんだ。
一同(荒木せんせ、頼むから今度から聞かんといて下さい。)

142 :作者の都合により名無しです:03/10/11 10:50 ID:oqNR3txD
学生服の男=変身(脱衣)前のあんど君なのね

143 :Aブロック後始末:03/10/11 11:12 ID:1KNGg6A/
小畑「さて、そろそろ出発しようか」
藤崎「あっと、ちょい待ち。出発の前にやることが有ったわ」
小畑「えっ?」
藤崎・小畑はAブロックの激戦で傷ついた面々に話しかける。

藤崎 「皆様方、ずいぶんとケガをなさっておられるようじゃが」
荒木 「それならば俺がスタンドで治す。心配ない」
藤崎 「荒木先生ご自身もずいぶんとお疲れの様子では有りませんか。
     本当は野球、岡本と連戦で、スタンドパワーも残り少ないのではないかのう?」
荒木 「確かに疲れちゃいるが問題は無い」
藤崎 「そうかも知れぬがここはKIYUのテリトリー。その直後を襲われれば危険ですぞ」
荒木 「俺が不覚を取るとでも?」
えなり「まあ、荒木先生。そこまでトゲトゲしなくても」
片倉 「そうやで。話だけでも聞いてやったらええやん」
荒木 「フン」

険悪ムードにえなり達が仲裁に入り、荒木も気勢を納める。
が、荒木は過去に2度、魔界十人衆の藤崎と対戦している。そのため、魂魄が違うとはいえ
同じ顔の男に違和感を感じるのも無理の無いことだった。

144 :Aブロック後始末:03/10/11 11:13 ID:1KNGg6A/
一方、藤崎は懐からゴソゴソと何かを取り出し、えなりに手渡す。

藤崎 「わしの持っている救急セットから少しお分けします。」
えなり「え〜っと、漢方薬に傷薬に・・・この桃は?」
藤崎 「ウム、それは仙桃といって酒の成分が入っている仙人界の特産品でのう。
    実を食べれば体力が回復し、水に入れれば溶けて高級酒となるのじゃよ。」
えなり「酒か〜僕まだ未成年だし。」
藤崎 「その点は心配ない。中毒性は無いから未成年も平気だし、中毒性も無い。」
椎名 「いや、法律上な・・・」
藤崎 「まあ、余ったら食料として食ってもよし、風呂に溶かして酒風呂にしてもよしってことで。」
高橋 「あら、肌に良さそうねぇ、酒風呂」
椎名 「!!(ニヤリ)」
高橋の一言に、密かにある計画を思いつく椎名。が、それは後に語られるであろう。

藤崎 「じゃあ、わしはこの辺で。えなり君、荒木先生、車田先生によろしく言っといてくだされ。
    小畑先生、お待たせしました。」
ヴヴゥゥンッ!
そういって皆に別れを告げ、藤崎達は亜空間の窓からAブロックを去っていった。
後には傷ついた面々と仙人界の秘薬が残された。

145 :【矢吹とえなり姉のエトセトラ】後編(下):03/10/11 16:59 ID:L5EFBPmm
 少し前の話──Bブロック控え室にて。
荒川弘は中枢で手に入れた情報の中の、えなり姉についてのことを藤原カムイに話していた。

荒川「──というわけで、えなり姉は平野の所からは離れたわ。
   どこに行ったのかは私には分からないし、もとより本人次第のことよ。
   兆候はあったのだから、
   えなり姉自身が自力で回復することを考えに入れなかった私が悪いのでしょうね。
   とにかく、もう彼女については私から干渉する必要はないわ。
   もともとそれほど親しかったというわけでもないし、後の行動は彼女に任せるわよ。」

 説明を聞いてから、カムイは浮かんだ疑問を口にする。

カムイ「どうして“ドクター”はえなり姉が蘇ると思ったんだ?
   精神が壊れていたというのなら、お前の錬金術じゃどうにもならないんだろう?
   当時は賢者の石でさえ、製造するめども立っていなかった。
   どうして、彼女を生き返らせられると思ったんだ?」

 彼女は少し考えてから答える。

荒川「同人軍艦で彼女と会う前に、ちょっと聞いたことがあったのよ。
   もっとも、そのとき話されたのはえなり姉についてではなく、えなりのことだったけれど。
   ある病院で、そこの医師をロッカーに叩き込んで“影武者荒川”の船外実験をしていたとき、
   私は矢吹とともにある人物に面会した。
   そのとき、その人物はえなりの写真を見てこう言っていたの。

   ──とても生きる力が強い人だよ──、って。

   私が写真の人物を誰だか判ったのは、後になってのことだった。
   でも、弟にそれだけの力があるのなら、
   私はえなり姉にも同じだけの力があると思ったのよ。」

****

146 :【矢吹とえなり姉のエトセトラ】後編(下):03/10/11 17:00 ID:L5EFBPmm
 一呼吸ほど時間を置いてから、えなり姉は答えてきた。
「久しぶりね…というほど時間はたってないかな。こんばんは、矢吹さん」
 えなり姉の声は大きいというわけではなかったが、
夜の静寂のために聞き漏らすことも無く聞こえてく来た。
 既に建物の影に入りかかっていた月が完全に見えなくなったため、
互いの表情が読めなくなる。
「生きていたのか…お前はいつでも唐突なんだな」
 目の前、とは言っても彼女との距離は十数メートルは離れていた。
 それでも表情を見るために近づいて行く気にもなれず、矢吹はその場で返事をする。
 えなり姉も同じ気持ちだったのか、歩いてこようとはしなかった。
「そうかも知れないわね。でも、生きていればいずれは来るとは思ったでしょう?」
「まあな」
 声は以前に聞いたものと代わらなかった。
 何を考えているのかわからない、静かな声。
 だが、それは表情を見ても同じだったかもしれない。
「ケルベロスにいたスパイから、お前の生存に関して報告があった。真偽はわからなかったが」
「つくづく、平野さんは情報漏洩に対して無頓着よね」
 応えに対し、えなり姉が頷く。
 矢吹は話を続けた。
「あいつらの行動はパフォーマンスのようなものだ。喧嘩を売りたくて仕方がないのだろう。
もっとも、真に隠したいことは隠すかも知れないが。それより、何をしに来たんだ?」
 その隠しているということですら、他の組織に比べればまだ甘い。
その点に関してはケルベロスはまだ扱いやすい相手だといえた。
 おそらく平野だけが持つであろう狂気を除けば。


147 :【矢吹とえなり姉のエトセトラ】後編(下):03/10/11 17:01 ID:L5EFBPmm
 矢吹の思考をよそに、えなり姉は付け加えた質問に対して答えてきた。
「私の部屋はまだ残ってる?」
 だが、答えた、という表現には語弊があるのかもしれない。
「部屋?」
 矢吹は聞き返す。
「まだ、そのままになっているなら服を取りに戻ろうと思って。
いつまでもこのままじゃ、さすがに着心地が悪いから」
 白衣の袖を持ってえなり姉が言う。
 サイズが合っていないことはともかく、他に何か着ているようでもなかった。
「ケルベロスからそのままここに来たのか」
「ええ、誰もいなかったから、挨拶は出来なかったけれど」
 そういう問題ではないと思うが。
 だが、それが本気の発言だとしても、えなり姉なりの冗談だとしても、どちらでもいいことではあった。
「ああ、何も言っていないから掃除ぐらいされているだろうが、まだ残っているはずだ。」
 ともかく返事を返す。
「移動には…そうだな、この階の屋上にはセスナがある。自由に使え。」
 矢吹はポケットから鍵を取り出してえなり姉に向かって投げる。
「ありがとう」
 闇夜で見えにくいはずだったが、えなり姉は迷う様子もなく鍵を受け取った。
「お前は戻ってきたというわけではないのだな」
「ええ、それは仕方がないことよ」
 えなり姉が返す。
 踵を返そうとするえなり姉に対し、矢吹が告げた。
「お前はやはり私を恨んでいるのだろうな」
 矢吹の言葉に対し、えなり姉の足が止まる。
 沈黙の後、えなり姉が答えてきた。
「どうしてそう思うの?」
 問う。
 どうしてもなにもないもんだ。
 矢吹は思う。
 だが、しらばっくれているわけではないのだろう。
 ただ話すように促している、それだけのこと。

148 :【矢吹とえなり姉のエトセトラ】後編(下):03/10/11 17:03 ID:L5EFBPmm
「わかってるんだろう?お前を同人軍艦に送り込んだ上で、同人軍艦を襲わせた」
「あなたは、目的のために何でもするって言っていたじゃない。…私はそれを認めたわ」
「だから、どうでもいいというのか?」
「どうでもいいとまで言うつもりはないわ。でも私は覚悟をしていたもの」
 覚悟していたからどうだというのだ?
 いつもこの女の理屈はわけがわからない。
「イブが死んだ、フローラちゃんも甦らない。大勢のクローンも失った。
計画のためには仕方が無いことだった」
 矢継ぎ早に言う。
「ノウハウが出来た。新しいクローンはさらに強く改造できるだろう。
実際、紅煉は最強のクローンだ。私はさらに強大な戦力を手にした!!」
(だが…)
 矢吹は後に続く言葉を飲み込んだ。
 それは、彼には言う資格のない言葉だった。
 失ったものは還らない。
 それは、もとより自覚していたことなのだから。
「でも、気にするってことは思い通りにはならなかったということよね」
 えなり姉が口を挟む。
「漫画家はともかく、クローンに対して私はあなたがそれほどひどい扱いをしたとは思わない。
実際のところ、あなたは手塚国光を殺した犯人を必死になって追っているしね」
「庇うわけか?俺を」
「さあね。ただ、初めから存在しなければ良かった、というほどの目にはあっていないと思うだけよ。
死ぬから生むなというだけの理屈なら、正しいことなんて何も無くなると思うからね。」
 理屈はわからないでもない。
 だが。
「手塚国光殺害の犯人を追っているのは、聖石の行方が知りたかっただけだ。
お前は勘違いをしている。それに、思い通りでなかったからどうだというんだ?
多少気にかかることがあったとしても、実行されなければ意味がないことだ。
そして、俺が実行することは俺が信じる理想のためだけだ」
 答えてから。
矢吹はいつの間にかえなり姉が自分のすぐ傍までやってきていることに気づいた。
吐息が触れるかと思うほどの距離。

149 :【矢吹とえなり姉のエトセトラ】後編(下):03/10/11 17:09 ID:L5EFBPmm
 矢吹を見つめながら、えなり姉は口を開いた。
「突き詰めていけば、何をしたいかなんて何もかも曖昧になる。
私は強い意志を持つ人間の行動を否定することは出来ない。」
 えなり姉は囁く。
「…言い張るのなら、それも私は否定しないわ。」
 矢吹は全てを予測したわけではない。
 だが、失うことをわかって命令を下したのは矢吹自身だった。
 失うかもしれないことを実行したのは矢吹自身だった。
 懺悔するつもりはなく、また、それはしてはならないことなのだろう。
 事実は変えることが出来ず、また、矢吹には変えるつもりもなかった。
 矢吹は口を開く。
「俺は冨樫の遺産を手に入れた。誰が否定したとしても、もう関係ない。」
「差し出した個性はマインドセットに過ぎないわ。
何かを手に入れれば、失うものがあるという思い込みを利用した冨樫さんの皮肉よ。
あなたは追求しようと思えば、オリジナルの力も求めることが出来る。」
「…それを求めるには時間がかかるな。俺は理想のために最善の策を取る。」
 矢吹は答えた。
 引き返すことは出来ない。
 自分だけ安全な位置にいることは出来ないのだから。
 それは矢吹自身も、目の前のこの女でさえも。
「お前は、えなりと会うのだろう?」
「ええ、ひと段落着いたらね。」
 えなり姉は答える。
「なら、次に会うとき、俺とお前は敵だ。分かっているだろうが。」
「わかってるわ」
 えなり姉の返事を聞きながら。
 この女は何だろう、と矢吹は考える。
 えなりとえなり姉。
 漫画家たちの間に入り込んだ楔。
 そこには意味があるのか、ないのか。

150 :【矢吹とえなり姉のエトセトラ】後編(下):03/10/11 17:12 ID:L5EFBPmm
「さよなら」
 そう言って、えなり姉は矢吹の前を通り過ぎた。
 屋上に向かう階段はこの通路のどちらからでも行ける。
引き返すという形ではなく、矢吹のほうを通り過ぎたことには大した意味はあるまい。
もともと長居する気も無かった場所だ。矢吹がするべきことはいくらでもあった。
 矢吹は一度だけ振り返り、
えなり姉が振り向く素振りさえないことを確認してからその場を後にした。



151 :【矢吹とえなり姉のエトセトラ】後編(下):03/10/11 17:16 ID:L5EFBPmm
 えなり姉は立ち去りながら、矢吹の気配が遠くなっていることを感じていた。
 本来はもっと他に言うべきこともあったかも知れないが、
それはもうあらゆるものがその機会を壊してしまった。
もう、どうにもならないことなのだろう。

 つきあたりの通路を曲がる前に一回だけえなり姉は通路を振り返ったが、
既に矢吹はいなかった。



152 :作者の都合により名無しです:03/10/11 17:18 ID:L5EFBPmm
http://www.connect-wired.net/2ch-hariita/src/1062831666918.jpg
こんなの見つけました。

153 :作者の都合により名無しです:03/10/11 19:29 ID:Mi1qQYwJ
フローラちゃん・・・読者の9割以上は存在すら知らない謎のペット・・・

おつかれさまデス
152はログ倉庫2に画像使っていいですかw

154 :作戦:03/10/11 21:12 ID:0qlH56gx
ピッチャーが決まらず、うとうとしていた車田。
審判である二人もいらいらしていたところに、チャンピオンチームの一同が配置につく。
ピッチャー旭。
車田は不審に思ったが、例え何があっても全力を尽くす。只それだけである。
旭がボールを投げる。大はずれである。二球、三球、四球。全て外れ、フォアボールで車田はファーストへ進む。

「なんだってばよ!」
岸本が不審がって言う。
「奴らの策は見え見えだ……。実力未知数の車田との戦いをさけ、実力のわかっている三人を空振りさせるつもりだ。」
大和田がそう言って、腕を組む。
「ならばどうする?」
板垣が不敵に笑って言う。
「決まっている。」
大和田も不敵に笑う。
「只打つだけだ。」

155 :Aブロックの戦士たち:03/10/11 22:05 ID:M8ign0wy
永遠に続くかに思えた闇。その闇を抜けたとき、片倉は目を覚ました。
 荒木「……どうだ?」
荒木が聞くと、片倉は跳ね起きて言う。
 片倉「…な、なんちゅう……気分爽快や!!」
叫ぶと、片倉が軽く手足を振り、シャドーをする。
驚くべきことに、その肉体は炎ではなく、文字通りの肉と骨を持っていた。
荒木が『ゴールド・エクスペリエンス』によって、新しい肉体を造ったのである。
 片倉「いんやぁ〜〜〜、やっぱ本物の肉体はええわ! 
   あえて言うなら、前の肉体に仕込んどった『機械』がなくなったさかい、
   電撃の威力が落ちる事くらいやろか、問題は。
   せやけど、動きは前の身体より、遥かに軽いわ! おおきに!!」
 荒木「……礼には及ばん。この場合、やむを得ん処置だ」
はしゃぐ片倉に対し、荒木はどこかそっけない。
他の負傷者たちを、『クレイジーダイヤモンド』で直していく。
 高橋「……ありがとう」 荒木「礼などいらんと言ったろう」
黙々と治療を荒木に、えなりが言う。
えなり「荒木先生、スタンド使いすぎですよ。なんで、『仙桃』を食べないんですか」
 荒木「黙っていろ、えなり君」
静かだが、その口調はにべもない。
 高橋「……ねえ、えなり君―――って言ったかしら?」
えなり「(ビクッ)はい?」
かつて、高橋留美子の大殺戮劇を目の当たりにした事があるえなりは、内心、留美子にビビっていた。
 高橋「……荒木先生って、いつもああなの?」
えなり「……まあ、大体は。それがなにか?」
 高橋「……なんか冷たい人ね、あの人。同じ五聖人でも、車田先生とは大違いだわ」
それに対し、えなりは複雑な表情をして言う。
えなり「確かに、気難しいし、どこか他人を寄せつけないとこがあるし、腹黒かったりしますけど…」
 高橋「どこも誉めてないじゃない」
えなり「……う。で、でも、本当は心の優しい人なんですよ」
 高橋「……どうかしらね」
留美子は、あまり信用していないようだ。そのとき、荒木がある男のもとに歩みよった。
それは、瀕死の久保であった。

156 :Aブロックの戦士たち:03/10/11 22:23 ID:M8ign0wy
久保は、このメンバーのなかで、一番の重傷だった。
身体の半分以上が失われ、体内の血のほとんどが流れ出してしまっている。
そんな久保の側に、荒木が歩み寄り、跪いた。
それを見た留美子が、呟く。
 高橋「……どうするつもりかしら? まさか、波紋で消滅させるつもり?」
えなり「……いや、たぶん」
2人が会話しているのをよそに、荒木は久保の顔を持ち上げ、その前髪をかきわける。
そこには、額の皮を押し上げ、何か丸い腫瘍のようなものが蠢いていた。
 荒木「……やはり、思った通りだ。吸血鬼とはいえ、こいつの不死身ぶりが不可解だったが。
   こいつを植え付けられていたのなら、納得がいく」
えなり「な、なんですか、この気色悪いの?」
覗き見たえなりが、荒木に聞いた。
 荒木「――獣性細胞。昔、こいつが出て来る漫画を描いていた奴がいた。
   そいつは、俺に影響を受けていたと聞いてな。漫画を読んでみたことがある」
宇野比呂士。
その名を、荒木は心中で呟いた。自分さえも、遥かに超える時間操作能力を持つ男。
宇野はキユドライブ直後に、その行方をくらましたと聞いている。
 荒木(あの男がケルベロスに関わっているとはな。厄介な敵が増えた)
ため息をつくと、荒木がおもむろに、久保の額にある獣性細胞――別名『悪魔核』に指をかける。
それを見たえなりが仰天する。
えなり「荒木先生ッ!」
 荒木「えなり君! 俺に! さわるなよ。こいつの脳にキズをつけずひっこぬくからな…。
   俺のスタンドは、一瞬のうちに弾丸をつかむほど正確な動きをする」
えなり「やめて下さい、荒木先生! なんかイヤな予感がします!」
果たして、えなりの危惧通り。突如、久保の額に『悪魔核』が牙を剥いた。
触手をのばし、荒木の触れた指から、体内にもぐりこんでこようとする。
 椎名「なにッ! この細胞、まだ生きてやがるッ!!」
あんど「触手で刺された! まずい、手を放すんだ荒木先生!!」
えなり「このままじゃ、脳に侵入されます!!」
 荒木「ぬうう!!」
しかし、『悪魔核』を引き抜こうとする荒木の手は、一向に止まる気配を見せない。   

157 :Aブロックの戦士たち:03/10/11 22:45 ID:M8ign0wy
ボゴボゴボゴ・・・
ものすごいスピードで、触手は荒木の腕を這い上がっていく。
そのとき、久保が目を覚ました。呻くように言う。
 久保「き……さ……ま」 荒木「動くなよ、久保。しくじれば、テメーの脳はおだぶつだ」
 片倉「手を放すんや、荒木さん! 顔まではいあがってきたで!」
事態を重く見た片倉が、慌てて止めようとする。
 高橋「待って、片倉君」 それを、留美子が片手を上げて制した。
留美子は、荒木にあらためて驚愕している。
 高橋「なんて人なの……体内に侵入されているというのに、冷静そのもの……。
   ふるえ、ひとつおこしていないッ! スタンドも!機械以上に正確に、力強く動いていく!!」
そして、『スタープラチナ』の指先は見事、久保から『悪魔核』を摘出した。
 片倉「やったッ!」
 荒木「うおおおッ!」
完全に悪魔核を抜き出すと、荒木がそれに手刀を叩きつける。
 荒木「波紋疾走!!(オーバードライブ)」
聖なる輝きに弱い『悪魔核』は、跡形もなく消滅した。
 荒木「よし、あとは『ゴールドエクスペリエンス』で肉体を再生すれば完璧だ。
   『クレイジーダイヤモンド』だと、テメ−はまた吸血鬼になっちまうからな」
 久保「な…?」
こうして、久保の肉体が完全に再生されていく。
ただし、その姿は様変わりしている。
今までの妖気ただよう邪悪な姿ではなく、浅黒い肌の巨漢の姿に。
天然パーマのかかった前髪の向こうから、久保の驚いたような目が見えている。
 荒木「フー、こいつで完成だ。もう、お前は吸血鬼じゃない。『人間』として生まれ変わったんだ」
そう言うと、荒木は立ち上がり、他の負傷者を診ようとする。
呆然としていた久保が、やがて荒木の背中に向かって言った。
 久保「なぜ、お前は自分の命の危険を冒してまで、俺を助けた…?」
それに対する荒木の返答は、やはりそっけないものだった。
 荒木「さあな…そこんとこだが、俺にもようわからん」
それを聞いた久保の目に、涙が光った。
留美子は、その光景を見て、微笑する。えなりが、笑いながら言った。
えなり「僕はちゃ〜んと見抜いているんですからね……荒木先生」 

158 :Aブロックの戦士たち:03/10/11 23:13 ID:M8ign0wy
 荒木「しかし、ケルベロスもいい加減、野放しにしてはおけないな。
    大会が終わり次第、優先して潰さなきゃいかんらしい。
    だが、俺の『念写』にも、奴らの位置はようとして掴めん」
えなり「やっかいですね……」
そんな事を話していた荒木たちに、久保が言った。
 久保「奴らの居場所なら、このメモに記してある。受け取れ」
その久保の行動に、荒木が怪訝な顔をした。
 荒木「なぜ? おまえがそれをする?」
久保はしばし無言だったが、やがて軽く笑って言った。
 久保「そこんところだが…。なぜ…、教えたくなったかは、俺にもよくわからないんだがな」
荒木が、こそばゆそうに顔をしかめた。
 久保「………あんたのおかげで、目が覚めた。ただ、それだけさ」
えなり「これから、どうするんだい?」
かつて、二度も死闘を繰り広げたえなりが、久保に言う。
すると、久保は頭をかきながら、答えた。
 久保「……さあな。正直、まだ決めてない。俺は元々、
   お前に復讐したくて奴らと組んでたようなもんだし。
   実は、そこから先のことは、な〜んも考えちゃいねえ」
えなり「……じゃあ、僕たちに協力してくれないか?」
しかし、久保は首を横に振った。
 久保「……いや、今さらそんな、ムシのいい事はできねえよ。
   ただ、もう俺は誰にも協力はしねえ。お前たちとも、もう戦わねえ。これで終わりだ」
えなり「……そうか」
少し残念そうに、えなりは呟く。
 久保「……そうだ、最後にひとつだけ教えておいてやる」
去り際に、久保が言った。
 

159 :Aブロックの戦士たち:03/10/11 23:20 ID:M8ign0wy
久保「えなり、お前の姉貴は今、矢吹のとこにはいないぜ」
思い掛けない台詞に、えなりが驚いた。
えなり「姉さんが!? じゃあ、今はどこに!?」
 久保「ちょっと前までは、ケルベロス基地にいたが……逃げ出した。
    今は、何処にいるかは皆目、分からん」
えなり「……そうなのか」
それを聞いたえなりは、悄然と立ち尽くした。
えなり(姉さん……今、どこにいるんだ……)
悩むえなりに背を向け、久保はA会場を立ち去っていく。
 荒木「……あてはあるのか?」
 久保「ないな、何にも。まあ、しばらく、じっくり考えてみるさ」
振り向かずに手を振ると、久保の姿はA会場から消えた。
全てを捨て、そして『人間』になった久保。この男は、何処へ行くのか。
それを知る者は、まだ誰もいなかった。

****

さて、荒木は今度は、青山の元へと歩み寄る。
留美子の膝に頭を乗せ、青山は静かに眠っている。
しかし、その姿は様変わりしていた。奇妙なことに、さっきまでの巨躯は消え去り、
元から小柄だった身体より、さらに数回りも小さなサイズまで縮んでしまっている。
これではまるで、小学生だ。
 高橋「どうやら、洗脳のままに力を使い果たしてしまったようね。
   今の青山君は、この姿に見合った能力……つまり、全ての力を失ってしまった。
   いつかは回復するでしょうが、当分は無理でしょうね」
 荒木「そうか、まあ外傷はないらしいから、命に別状はないだろう」
あどけない姿で眠る青山を、安西は痛みに耐えるような表情で見つめていた。
そして――…
そのときは、まだ誰も気がつかなかった。
青山の体から人知れず浮かび上がった、『魔王の欠片』が、ヌイグルミとなった真島を追って、この場から姿を消したことを。

160 :作者の都合により名無しです:03/10/12 00:20 ID:+WqvLKWl
なんだ?
忍者にでもなるのか?
魔王の欠片は。

161 :右手に見えるはお客さま(306/350):03/10/12 03:17 ID:6oIj3hPM
密談を終えて≪非戦闘区域≫に舞い戻ったほったゆみが見た物は、
つい数時間前までは想像もつかなかった光景。すなわちそそこは異常事態。
巨大な生物二匹が取っ組み合い、周りの人間たちは機材を撤収している。
 「な・・・なんなのですか?これは」ほったは呆然と立ち尽くす。
なんとか気を静めて観察すると、人間たちが誰かの指示で的確に動いている。
どこかの漫画家が“災害対策臨時委員長”になったと報告はあったが、
当時入浴中だったため会ってはいない。ほったは挨拶がてら指揮者の元へ向かった。

 「あら、松江名先生でしたか。対策委員長ご苦労様です」
先に中央に帰還していた松江名審判が働いていたのだ。松江名の掛け声で、
人々が災害を避けてきびきびと動いていた。松江名がほったに気づく。
 「いやいや・・・私は委員長のお手伝いをしているだけですよ。お忙しいようですから」
ふふっと笑う松江名。「では委員長はどちらにいるのですか?」とのほったの問いに、
「あちらです」とバスガイドのように案内を入れる。右手にいるのは、怪獣二匹。
眉をひそめながらほったが怪獣たちを見やる。
一匹は巨大な蟲。一匹は巨大力士型生物・・・よく見たらそれはにわの(変身後)であった。

 「・・・あれではどちらが怪獣なのか、わかりませんね。
 とにかく機材やスタッフの安全を確保しなければいけません。
 状況に詳しい方がいましたら教えてください。あ、ところで松江名先生」
 「はい?どうかしましたか」
 「青山先生に稽古をつけておられましたけど、ここにはいないようですね」
 「フフ、彼は現在自主トレの真っ最中です。私が帰参前に刷り込んでおきましたから」
 「どうやら本当に弟子育成がご趣味のようですね・・・」

その頃、色々はみ出して医務室に連れ込まれた安永の姿が消えていたのは誰も知らない。


同時刻・海岸近くにて。
青山広美は「砂浜ダッシュ5000本」の350本目に入ろうとしていた。
がんばれ。

162 :作者の都合により名無しです:03/10/12 03:39 ID:+v7iXfvb
ついに残り50スレ切ったけど・・・収拾つくのかコレ・・・・

163 :三つどもえの戦い(307/350):03/10/12 08:37 ID:j5ONkSfJ
三者動けぬ三つどもえの戦い。じりじりと過ぎていく時間。
このまま永遠に時間が過ぎていく雰囲気がある。
最初に言葉を発したのは、猿渡である。
「このままでは終わることはないでしょう。私はあなた方を悪魔と思って戦います……
あなた方も私を悪魔と思って戦って下さい。」
あまりの言いように、二人は驚愕する。
「悪魔ですか……。確かに今のあなたは悪魔かもしれない……。
私はあなたを全力で止めます!」
高橋はそう言って、ボールをリフティングする。
「悪いが……俺は人間だ!人間のまま勝負する!」
本宮はそう言って、ファイティングスタイルを取る。
「甘い人ですね……それが命取りです!」
そう言って、猿渡が本宮に襲いかかる!
チョキの形での目突き。完璧に入るかと思われたそれは、本宮がアッパーカットではじきとばす。
「なっ!」
「うぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!」
大振りな攻撃。後ろに大きく飛んで回避する。本宮の気迫がそうさせたのだ。
その隙に力をためていた高橋が大きく体を前に倒す。
乙一を一撃で倒した、雷獣シュートが本宮めがけて放たれる。
ビキシッ!ボールは狙い違わず本宮の腹に当たるが、本宮は気迫を込めてボールを前に落とす。
「さすがに……ハットトリックは無理ですか。」
「そうそう、負けてやる義理もねえしな。」
本宮は、にやりと笑ってそう続けた。

三つどもえの戦いが続く中、Cブロック会場では一人の男が静かにその戦いを見つめていた。
「本宮……一緒に酒を飲み交わした仲だ。死ぬなよ。」
『静かなる』かわぐちかいじ。この男が何故ここにいるのか、それは後々語られるであろう。

164 :A会場、一時閉幕その1:03/10/12 09:21 ID:YWLZcZzx
青山の肉体から離れた『魔王の欠片』は、ヌイグルミとなった真島に吸収された。
その事実に、荒木たちはおろか、人形を持っていた藤崎でさえ気付いていない。
そして、ヌイグルミ状態の真島の顔が、気のせいか邪悪な笑みを浮かべた事にも――
これで真島が所有する『魔王の欠片』は3つ。
残るは4つ。すなわち――

現在、Aブロック入り口で寺沢と死闘を繰り広げている皆川亮二。
BブロックのGUNG-HO-GUNS控え室にて、明日の修羅を思い描く藤原芳秀。
クリードアイランドにて、森田との最後の勝負に挑む、石渡治。
D会場を退場させられ、今は会場近くのベンチで暇を持て余している島本和彦。

この4名が、心の闇の内に飼っているものだ。
いずれ、それを巡り、苛烈なる死闘が行われるだろう。
しかし、それには今しばらく、時を置かねばならないらしかった。

****

えなり「何はともあれ、これでまとまりましたね。負傷者も全員、治療したし」
 荒木「……いや、まだもうひとつ」
そう呟いた瞬間、荒木がよろめき、膝をついた。
えなり「荒木先生!?」
えなりが叫び、他の者も心配そうに集まる。
 荒木「……気に…するな。ちと、疲れただけだ。さすがに無茶をしすぎた」
 高橋「……大丈夫なの?」
えなり「心配いりませんよ。このくらいの危機は、荒木先生にとっては危機になりません」
 荒木「……問題ない。それより、高橋先生。貴方にお願いしたいことがある。あいつを……直してやってくれ」
そう言った荒木が指し示す方角には、頭部を破壊された、無惨な黒王号の亡骸があった。
 

165 :A会場、一時閉幕その2:03/10/12 09:40 ID:YWLZcZzx
完全に死亡した、原哲夫の愛馬、黒王号。
失われた生命を蘇らせる――それは、荒木ですら不可能なことだ。
だが、ここにひとり、それを可能たらしめる者がいた。
留美子が白刃を閃かせると、そこには元気な姿の黒王号がいた。
死を斬る刀『天生牙』の力である。
黒王は、立ち上がると、ブルル…と何事もなかったように嘶いた。
 荒木(失われた生命すら蘇らせるとは……さすがにサンデーの女帝)
静かに感嘆している荒木の耳に、ふと黒王とは別の蹄音が聴こえた。
全員が振り返ると、そこには傾(かぶ)いた衣装に身を包み、
黒王に匹敵する巨馬に跨がった威風堂々としたる男――原哲夫がいた。
 荒木「遅かったな。もう全部、終わったぞ」
荒木が軽い皮肉をこめて言うと、原は豪快に苦笑した。
  原「はっはっは、どうやらそのようだのお……」
すると、原は馬を降りて留美子の元に歩み寄り、深々と頭を下げた。
留美子「……え?」
  原「俺の朋友を救ってくれたこと、謹んで感謝する。いや、ありがとう」
まさか、この大男がそのような真似をすると思わなかったのか、逆に留美子の方が慌てた。
そして、朗らかに笑う。それは、見る者すべてを癒すような、そんな晴れ晴れとした笑顔だった。  
 高橋(車田先生……荒木先生……そして、原先生。これがジャンプ五聖人。
   ジャンプは強いはずよね……こんな人たちがいるんだから……)
あらためて、留美子はジャンプ五聖人というものの凄まじさと、
そして人間としての大きさを思い知った。
だが同時に、その事実は留美子を暗澹とさせる。
 高橋(……だけど、裏を返せばそれは、敵に回せばこれ以上に恐ろしい存在はないということ…。
   それなのに…勝てるの? 安西君? そんな状態で? 次の相手は、その五聖人なのよ?)
不安を隠せない、といった表情で留美子は安西を見る。
そこには、『獣の槍』を前に、悄然と蹲る安西がいた。
そして、その両肩には、本来刻まれているはずの八文字。
すなわち――『崩』『砕』『焔』『刹』『円』『塁』『虚』『裂』――がなかった……。

166 :A会場、一時閉幕その3:03/10/12 13:39 ID:YWLZcZzx
安西の指先が、空中に火竜の印を描く。もう何度となく繰り返してきた動作。
だが、何度くりかえしても、火竜が出現することはなかった――。
 安西「ダメだ、炎が出ねえ……確かに八竜は取り戻したってのに……」
 高橋「安西君……」 金田一「…………」
悄然と俯く安西に、周囲の者たちも沈痛な面持ちだ。
そこへ、荒木がやって来て言う。
 荒木「安西君。今の君に、それが出来ないのは当然だ。今の君は、自分の能力を信じていない」
 安西「……ッッ」
 荒木「『八竜』とやらは、君が今まで、これだけはオリジナルと思って
   戦ってきた能力だったのだろう? 
   どんな窮地にあっても、『これさえあれば』という最後の拠り所でもあったはずだ。
   だが、君の暗黒面――『暗罪』は、それすらもパクりと言い切った。
   確かに、君の能力は、お世辞にも独創的とは言えない。ごくありふれた能力だ……」
 高橋「!! 荒木先生ッ!」
思わず、留美子が声を荒げるが、荒木は続ける。
 荒木「しかし、それでも君は『八竜』の設定を、一生懸命考えて造り出したはずだ。
   ならば、創作者である君がそのアイデアを信じてやらねば、誰が信じるというんだ?」
 安西「!!」
 荒木「かくいう俺も、今でこそ『スタンド』は独創的なアイデアだと絶賛されて今に至るが…。
   その根底にある、いわゆる能力バトル物というのは、
   古くは故・山田風太郎先生まで遡らねばならない。
   つまり、暗罪の言葉を借りれば、これも『ありふれたネタ』って奴なのさ」
そういう荒木の顔には、しかし何のわだかまりもありはしない。
そして、安西は思い出していた。
かつて、七月に言われた『真のオリジナルなど誰もいない』という言葉を。
様々な思いが、安西の胸中を埋めつくし、しめつける。
荒木は、さらに続けた。

167 :A会場、一時閉幕その4:03/10/12 13:59 ID:YWLZcZzx
 荒木「君はいつか、再び力を取り戻すときが、必ず来る。
   その為には、自分を信じ続けることだ。もっと! もっと!
   自分はネタを生み出せると思うんだッ! 空気を吸って吐くことのように!
   HBの鉛筆をべキッ!とへし折る事と同じようにッ! できて当然と思うことだ!
   大切なのは認識することだ! 能力を操るという事は、できて当然と思う精神力なんだッ!
   そして、それが出来たとき、君は今までよりもさらに強い力を得るだろう!!」
それだけを一気に言い切ると、荒木はA会場を去ろうとする。
慌てて、それに追い縋るえなり。
えなり「い、いいんですか、荒木先生! このまま行っちゃっても!」
 荒木「もう、俺たちがしてやれることは何もない。あとは彼自身の問題だ。
   それに……今の俺たちには人のことを構ってやれる余裕はないだろう」
そう言われ、えなりは考えこむ。確かに、大会のこと、
ケルベロスのこと、KIYUのこと、そして姉のこと。未解決の問題が多すぎた。
えなり「そうですね……とりあえず試合の方も気になるし。
    ……では、皆さん! また縁があればお会いしましょう!」 
えなりは最後にそう言うと、出口へと向かっていく。
別れ際に、荒木と原が軽く挨拶を交わした。
  原「次に会うときは、敵同士だな。決勝で待っている」
 荒木「ああ、お前らも足下を掬われんようにな。思わぬ伏兵がいそうだ」
荒木と原が、悩む安西を見て、微笑しながら呟く。
  原「たしかに侮れんかもなあ。あの男、我らより強くなるやも知れん」
 荒木「魂は受け継がれていく……それを守る為にも、俺たちは戦わねばならん」
  原「道は違えど、求めるものは同じ…か。死ぬなよ、荒木」
 荒木「ああ、お前らもな」
そのやり取りを最後に、荒木とえなりは、A会場を去っていった。
それを確認すると、原は安西たちの方へ向き直り、呟く。
  原「さて……」
そして、原は安西たちの方へと歩き始めた。

168 :A会場、一時閉幕その5:03/10/12 14:16 ID:YWLZcZzx
原はツカツカと歩み寄ると、いきなり安西の頬を張り飛ばした。
ただのビンタとはいえ、原の放つビンタだ。並の者なら、首をへし折るほどの威力がある。
強烈な一撃に、安西は吹っ飛ばされ、壁に叩きつけられた。
 高橋「安西君ッ!」 
 片倉「なにするんや、おっさんッ!」
悲鳴をあげる留美子と、喰ってかかる片倉。
それに構わず、原が冷厳に言った。
  原「立て、小僧。いつまで、そのような女々しい姿を晒している」
なかなか立てない安西を、原が襟首つかんで強引に掴み上げた。
そして、何を考えたか、空いている手で安西の股間を掴む。
 安西「〜〜ッッ!!」
たまらず叫ぶ安西。他の者も、このあまりに突飛な行為に、二の句がつげない。
  原「なんだ、このイチモツは〜〜〜ッッ!! みじめに縮こまりこってッ!! 貴様、これで『いくさ人』と言えるのかッ!!」
まさに野獣のごとく、原が大喝して吼えた。
 安西「く……ッ!」
原は叫ぶと、安西をそのまま投げ捨てた。
  原「力を失っただと!? いいか、安西! 真剣勝負を決するのは技でも体格でもない!」
ドン、と己の胸板を叩き、つづける。
  原「性根だッ。人間の魂だッ。闘志が残っている限り、地を嘗めてもそれは敗北ではない!
   敗北とは、『心が折れる音を聞くこと』を言うのだッ!」
すると原は、巨大な『朱槍』を、安西の前に置いてある『獣の槍』に突き付けた。
  原「この槍は飾りか? 見た所、相当の業ものとみた。
   俺は、この槍を振るうお主と勝負するのを楽しみにしている!」
それに対し、安西は反論した。
 安西「ちがう、これは俺の物じゃない……師匠からの、藤田先生からの借り物なんだ!だから…」
 椎名「いや、俺はそうは思わない」
言いかけた安西を、椎名が制して言った。
 椎名「そいつは借り物じゃない。ワカラナイか? 藤田先生は、お前にその槍を託したんだ。
   藤田先生が生き返ったにも拘わらず、槍を受け取りにこないのは何でだと思う?
   お前に継いで欲しかったんだよ。アシ時代に、誰よりも獣の槍を描き続けたお前に!」

169 :作者の都合により名無しです:03/10/12 14:30 ID:HjNGtyI4
いくさ人の心構え・・・・

魔羅掴みキタ―――――(゜∀゜)―――――!

170 :A会場、一時閉幕その6:03/10/12 14:38 ID:YWLZcZzx
 安西「俺に……この槍を振るう資格なんてあるのか? 
   こんな…罪深い俺に…、これには藤田先生の魂がこもっているんだぞ!?」
 椎名「まだ分からないのか? その『魂』を、お前に託した、その意味が?
   お前には、藤田の想いに応える義務があるんだ。
   資格だと? そんなもん、無いと思うなら、身につけりゃいいじゃねえかッ!」
 安西「…………」
椎名の叱咤に、安西の気持ちは動く。しかし、最後の一線がふん切れなかい。
 椎名「……それとも、資格がないだのは言い訳で、本当は怖いんじゃないのか?
   そうだよな、なんせその槍は……」
 高橋「椎名君!!」
慌てて、留美子が椎名を制した。その目は、側にいる金田一を気にしている。
安西を挑発する為とはいえ、さすがにマズイと思ったのか、椎名が自粛する。

――獣の槍は、それを振るう者に絶大な力を与える代わり、持ち主の魂を削りとる。
  やがて、魂を全て槍に喰われた使い手は、やがて本物の獣と化すのだ。

その事を安西は重々、承知している。だが、安西はそれに怯えているわけでは、無論ない。
安西が真に恐れるべきことは、自分がこの槍の力に頼りきってしまうことだ。
 椎名「大丈夫だ。以前のお前ならともかく、今のお前ならそんな事はねえよ。 
   その槍と共に、どこまでも強くなっていけるはずだ。そして、
   戦いをやめなければ、いつか必ず、お前の本来の力も戻る」
  原「どうするかはお前次第だ。その槍をとり、俺との戦いの場に立つか。
   それとも、このまま地を嘗めたままか」
すると、安西。意を決したように槍を掴み、立ち上がった。

 

171 :A会場、一時閉幕その7:03/10/12 14:49 ID:YWLZcZzx
 安西「分かったよ、おっさん。俺は、この槍を、藤田先生の魂を受け継ぐ。
    そして、おっさん。俺は必ず、あんたに勝って、力を取り戻してみせるッ!!」
すると、原は満足そうに破顔した。
  原「よく言った、小僧……いや、安西」
松風に跨がり、馬上から原が言った。
  原「準決勝を、楽しみにしているぞ、我が強敵(とも)よッ!!」

――強敵(とも)。それは原にとって、最大級の讃辞だ。この言葉に、安西は振るい立つ。
 
 安西「ああ、首ぃ洗って待ってろ、おっさん! いや、原哲夫!」
  原「よう言うた! アスタ・ラ・ビスタ!!(また逢おう、安西信行)」
そう言うと、松風に乗った原は風のように去っていった。
いつの間にか、黒王号もいない。原の後を追っていったのだろう。

やがて、完全に不安は拭えぬものの、さっきよりも晴れ晴れとした顔をした安西が言った。
 安西「んじゃあ、そろそろ帰ろうぜ。みんなのとこへよ」
金田一「そうそう、リックの奴もさみしがっておるだろうて」
 高橋「なんか疲れたわね。ゆっくり、温泉でも入りたいわ」
 椎名(温泉……フフフフフフフフ……)
 片倉「温泉かあ、晴れて元の肉体に戻ったことやし、風呂もええかもな〜。あれ、あんどはどないすんねん」
あんど「仲間が心配してるのでな。ひとまず、帰ろうと思う」
 片倉「そっか、あんたなかなかおもろかったで。今度、漫才でもやろや」
あんど「ふふふ、楽しみにしているぞ。ではな!」
そう言うと、あんどは去っていった。

そして、そこに残された者は、もはやサンデーガンガンの者だけとなった。
 高橋「じゃあ、帰りま……」
だが、そのとき。轟音と共に壁が砕け、現れた男がいた。
 ??「は〜〜はっはっは!! 待たせたなあ、愚民共! 超絶美形主人公のお出ましだあ!!」

 萩 原 一 至 、 今 さ ら な が ら 登 場 !!

172 :作者の都合により名無しです:03/10/12 14:52 ID:ASx96Dui
遅ェ(´Д`)

173 :A会場、一時閉幕その8:03/10/12 15:08 ID:YWLZcZzx
 萩原「さあさあ、皆の衆、今こそ俺様の大活躍を…って」

 安西「ああ、疲れた。さっさと帰ろうぜ」 槍をかついだ、安西が言う。
金田一「ふん♪ ふん♪」 御機嫌に、鼻歌を歌う金田一。
 高橋「この桃を入れて、温泉が楽しみね」 『仙桃』片手に、留美子が微笑む。
 椎名「ふふふふふふ」 何か良からぬ妄想をかきたてる椎名。
 片倉「それにしても、このガキ、結構重いの」 
小学生サイズになった青山を背負い、片倉が呟く。
一方の青山は、しばしの安らかな眠りに落ちている。
全員、のほほんとした表情で、帰ろうとする。

 萩原「ち ょ っ と 待 て い ッ ! 俺 様 を 無 視 す ん な !!」
 
 安西「(知らねえフリしたかったのに)…なんだ、誰かと思ったら萩原か。久しぶりだな」
 萩原「なんだ、そのスゴク嫌そうな顔わ!? それが昔の同僚に久々に逢った態度か!?」
そう、ほとんどの読者が忘れてるかも知れないが、実は安西と萩原は、元ケルベロス時代の同僚だったのだ。
 安西「…で、てめえ、今さらなにしにきたんだよ。ここには、もう誰もいねえぞ」
律儀に相手してやってるのは安西だけで、他の者はすでに去ろうとしている。
その徹底的な無関心ぶりが、萩原を怒らせた。
 萩原「が〜〜ッ! てめえら、無視すんなっつってんだろ! こうなったら、てめえらを相手に!」
 安西「馬鹿、よせ!!」
 萩原「うるせえ! 死ねおりゃあああ!!」
平穏もつかの間、新たなる惨劇が起ころうとした、その瞬間。
萩原の動きが、ピタリと止まった。そのままうずくまってしまう。
不振に思った安西が、萩原をのぞきこんだ。
 安西「おい、どうした萩原!」
 萩原「せ…せんたく……」
 安西「…………あ?」 
次の瞬間、萩原は叫んだ。
 
 萩原「せ ん た く が し た い よ 〜〜〜〜〜〜っ!!」

174 :A会場、一時閉幕その9:03/10/12 15:23 ID:YWLZcZzx
意味不明なことを言い出した萩原に、それまで無関心だった全員が注目した。
 萩原(…ぃヤベっ…!! Bブロックからこっち、魔法使いっぱなしで…
   まだなじんでない体にムリさせ過ぎたか…。
   封じ込めていた『もうひとつの人格』の支配力が…強くなってきやがった…!!)
果たして、萩原の体から、猛烈な光がほとばしり始めた。
 萩原「まじぃだろ、こんな敵地のど真ん中で!!」
 安西「萩原!!」
 萩原「ぐお――――――っ!!」

 シ ュ バ ア ッ ッ !!

そして、爆発的な輝きが収まり、現れた人影は。
ちょい〜〜ん。
そんな擬音が似合うような、小柄な少年だった。
その信じられない光景に、安西ですら唖然とする。
 安西「な…、な…!!」
口をパクパクと開閉させる安西の前で、萩原であった少年は邪気のない声で言う。
 萩原「(きょと、きょと)えと、えと。んねー、ここどこー?」
ようやく呼吸を確保した安西が、絶叫した。
 安西「なァにぃいいいいっっ!!!??」



175 :A会場、一時閉幕(最終):03/10/12 15:32 ID:YWLZcZzx
 高橋「…で、どうするの彼?」
 片倉「どうって……放っておくわけにあかんやろ」
 椎名「面倒くせえなあ……ガキは嫌いだ!」
 青山「グーグー、スヤスヤ・・・」
 安西「こいつに聞いても、どうせ何も覚えてねえだろうしなあ……」
4人で萩原の処遇について相談し合ってる横で、金田一は萩原と遊んでいた。
 
 高橋「……なんか、楽しそうだけど」
 片倉「ま〜た、お子様が増えんのかい。俺らのとこは保育所か?」
 椎名「くお〜〜、ガキは嫌いだあ〜〜」
 青山「スピー、スヤスヤ・・・」 
 安西「やれやれ……」
結局、萩原はガンガン控え室で保護することとあいなった。
金田一「ほ〜ら、ほ〜ら。楽しいか、ハギー?」
 萩原「むー(ごろごろ)」
金田一は早くも、萩原を懐けることに成功したようであった。 

****

そして、全員が立ち去った廃虚に、影のように立つ男がいた。
 ??「ふふふ、見せてもらったよ、安西君。ついに、彼の槍を受け継いだね。
    これからの君の活躍が、実に楽しみだ」
そう呟く男は、金髪に黒ずくめの中年の男だった。
サングラスに隠した目の奥で、邪悪な笑みがこぼれる。
 ??「『運命とは地獄の機械である』――今の君はまさに、
   『地獄の機械』によって運命を操られているのだよ。
   その事を、いつか君は知るだろう。この――僕の手でね」
誰もいない廃虚に、黒き影の哄笑が鳴り響く。
様々な謎と因縁を残し、こうしてA会場の戦いは終結した。

それでは、皆様。長き間、おつきあい下さり、ありがとうございました。
これにて、この演目は『一時閉幕』と相成りまする。

176 :作者の都合により名無しです:03/10/12 17:13 ID:ZDeyrVoI
穏やかにBブロックへと帰っていく安西一行、それを頭を抱えながら見つめる一人の男がいた。
麻宮「なんてこった・・・・ようやく見つけたと思ったら・・あのバカがっ・・!」
Bブロック決戦の後、高速移動を続けていた萩原を追いかけていた麻宮であった。
麻宮「まずい・・いくら負傷しているといってもあの面子に一人で突っ込むのはあまりに無謀・・ぐうっ・・・かといって萩原は妖魔王様に必要な男・・・ああ・・・
ど う す れ ば い い ん だ 」
やがて、安西一行の後姿が見えなくなってから、麻宮はのろのろと顔を上げた。
麻宮「と、とりあえず一端学校に戻ろう・・まだ大っぴらに十二使徒が動くことはできんし、場合によっては奴らの力を借りねばならんか・・・」
捨て台詞を残し、麻宮は空間に穴を作り、消え去った。
ガンガンに新たに加わった萩原一至。
彼が新たな闘争のきっかけとなることなぞ、神ならぬ身である安西達は知るよしもなかった・・・・

177 :深淵をのぞこうとする者は・・・:03/10/12 21:36 ID:YWLZcZzx
いつ頃からだったか……
この世界の「ひずみ」を解するようになったのは……

この世のひずみを全部消し去れば……
この世は楽園になるのだろうか

あの月のように……

****

 石渡「神崎と富士原の『鑑偵』に入ってより3分……長いな」
 尼子「富士原はともかく……どうやら神崎は余程の精神防壁を持っているようですね」
 鷹氏「それも、どれだけ持つことやら……隊長の『真理眼』は、
    そこらの『心眼もどき』とはわけが違う。正真正銘、あらゆる事象を見渡す眼だ」
せがわ「黙っておれ。もうすぐで、『鑑偵』も終わるじゃろう」
 石渡(いつも思うが……貴方には何が観えているのだ、隊長? 真理眼を持つ男よ!!)

****

山口の目には、あらゆる空間が、方眼紙の升目のように見えている。
その空間に、神崎と富士原は投げだされているのだ。
すでに、富士原の『鑑偵』は終了した。特に、不審な点はない。
呆気無く、全てを見通すことが出来た。
裏表がないといえば聴こえはいいが、悪くいえば平凡な男とも言える。
問題は、神崎の方だった。表層の記憶は読んだ。これも、不審な点はない。
しかし、さらなる深奥へと進もうとすると、凄まじい攻性防壁が襲ってくるのだ。
 山口(ほう、なかなかの使い手だな。ここまで、我が『真理眼』に抵抗するとは。
   だが……少々、この俺を舐めているようだ。では、そろそろ本気を出すか――)
心中で呟くと、山口はさらなる深層部へと入りこんでいく。そこで、山口が見たものとは――?

178 :深淵をのぞこうとする者は・・・:03/10/12 22:00 ID:YWLZcZzx
「光が生じるように」
すると光があるようになった

そして神は光を“昼”と呼ぶことにした

闇の方を“夜”と呼ばれた
                  ――創世記――

神崎の記憶の深層で、山口は見た。
それはあらゆるDNAの記憶。二重螺旋の見る夢。
海で原初の生命が誕生して以来の、連綿たる螺旋の循環。
 
 (これは神崎の記憶なのか!?)
  
 (それとも、自分の知識が生み出した幻覚(ヴィジョン)、夢幻の産物なのか…………!?)
  
 (もしも、この映像が真実、神崎の記憶であるなら……)

 (神崎の正体は!!!)

そのとき、山口は見慣れた光景を見た。

 (――ッ! この光景は…………)

 (そう…あの時の……)


179 :深淵をのぞこうとする者は・・・:03/10/12 22:03 ID:YWLZcZzx
それは、まだ山口が少年だった頃――

 山口「わあっ!!」 
 ??「どうしたの? 譲司」
そう言ったのは、優しそうな微笑をたたえた、妙齢の女性だった。
夜空を眺めていた、山口が笑顔で言った。
 山口「突然、東の空が裂けたと思ったら、そこにたくさんの化け物が吸い込まれていったよ」
 ??「それはきっと、『百鬼夜行』と言われる行司(もの)ね」
 山口「ヒャッキヤコウ」
 ??「本当に……譲司には色々なモノが見えるのね」
 山口「うん、化け物だけじゃないよ。こ――やって、よーく目を凝らして見ると、
    色々な物体が、まるで方眼紙の升目の様に見えるんだ……それも所々、ズレて見える」
そう言うと、山口は深く目を閉じた。
 山口「山も空も海も街も……人間だって。整然としていない、どこかが少しずつズレているんだ」
目を開けると、草に止まるカマキリを捕まえようとしながら、山口は続ける。
 山口「お金の亡者で有名な学校の理事長なんてズレまくりでね。隙間から、小鬼がのぞいているんだよ」
 ??「まァ、クスクスクス」
そんな山口の話を、女性は面白そうに聞いている。そして、おもむろに言った。
 ??「それはきっと『ひずみ』。諸行の業ね」
 山口「ひずみ? ショギョ……ゴウ……?」
 ??「ねェ、譲司。お母さんはどんな風に見える?」
そのとき、山口は見た。若く美しい母の胸に、小さいが明確な「ひずみ」が生じていたことを。
 山口「大 丈 夫! 全然ズレてない。きれいだよ」
 ??「フフフ、ありがとう。 譲司は優しいのね」

そして、それからわずかして――山口の母は死んだ。心臓の病だった。

 (母の身体に、ひずみを見つけていながら、何もできなかった。
  あの時、嘘をついた事、母には判っていただろう)



180 :深淵をのぞこうとする者は・・・:03/10/12 22:24 ID:YWLZcZzx
年齢とともに、俺の真理眼はますます冴えていった。
時々、小鬼や淫魔が、人のひずみに巣くって悪さをする。
人間・建造物・自然。
この世はひずみで満ちている。
稀代の聖職者と言われる人達でさえも……

ただ人は生まれながらに、ひずみを持っている訳ではないようだ。
赤ん坊や、子供にはひずみが見られない。
人は成長と共に、そのひずみを増していくのか……

 ??「だけど、例外はあるでしょう?」

そうだ! バベルの塔で出会った老人――横山様は奇跡的なぐらいにひずみがなかった。

 横山「山口譲司。漫画家になって、数年。それ以前は、ケンブリッジで教鞭をとる。
    非公式になっているが、1995年、ワイルズが『※フェルマーの最終定理』を、
    証明する3年前、わずか8歳にして、その奇跡をなしえたとか」

※フェルマーの最終定理=「Xのn乗+Yのn乗=Zのn乗(旦しn≧3を満たす自然数はない)」
 という定理で、360年もの間、証明されるに至らなかった 

 横山「その後も『※リーマン予想をはじめ、超難解な公式を証明してきた天才数学者。
    若干15歳で、ケンブリッジのニュートン数理科学研究所の特別講師に招かれる」

※リーマン予想=「S=δ+it(δ.tは実数)Sの0<δ<1の零点は
 すべてδ=1/2のうえにのみある、との予想

 横山「そのかたわら、超越数“π”の研究にとりかかり、数論界は一時、騒然となった」

 稀 代 の 天 才 児  超 越 数 “π” と 
 オ イ ラ ー 式 ein+1=0 の 謎 に 挑 む

181 :深淵をのぞこうとする者は・・・:03/10/12 22:39 ID:YWLZcZzx
 横山「ところが18歳の時、世間から忽然と姿を消し、消息不明。
    数年前、漫画家として姿を現すまでは、
    どこで何をしていたか、いくら調べても判らなかった」
 山口「それはそれは…聞いてくれれば、すぐお答えしましたのに」
ワインを空けながら、俺は言った。
 横山「私は、興味を持った相手の事は、徹底的に調べます。
    はたして、この人間は私を満足させてくれるか、否か」
 山口「それで翁は、私があなたの期待に満足な結果を出せるとお思いかな」
 横山「ゴッドハンドの力を持ってしても、貴方の過去を調べ得ませんでした。
    それだけでも、私の満足感をくすぐってくれます」

不思議な方だった。
このような方に出会ったのは、生まれて初めてだった。
ひずみのない、この方の存在が、確実にこの場所を、心地よい空間へと造り上げている。


 横山「見てください、山口」
その時、あの方は涙を流していた。その手の中では、翼の折れた鳥が痙攣していた。
 横山「可哀想に、このコ…翼が折れてしまっています。もう二度と大空を飛ぶ事は……出来ないのですね」
悲し気なあの方の顔を見るに耐えず、俺はその鳥に手をかざした。
すると、折れた翼は元に戻り、その鳥は再び天空へと舞い上がった。
 横山「すごい! すごい!! すごいですね!!! 
    一体どうやったのですか? 魔法? 念力?
    よろしい、今日からあなたのアダ名は『魔術師』です!」
 

182 :富士原の心理:03/10/12 22:40 ID:j5ONkSfJ
………ここは何処だぁ!一体何をされているんだぁ!
九大天王なんて知らない。例え洗脳されたとしても、それぐらいのことは覚えてるはずだ。
と暴れても仕方がない。相手が心を読んでるか歴史を読んでるかは知らないが、
心を読んでるなら、自らの記憶を全て話すのが一番だ。
最初、横山様と会ったのは、俺がジャイアントロボを書こうと決めた時だ。
で書いててなかなかの調子だったんだよ。
で、うきうき気分になっているところにあいつが表われたんだ。
「東京タワーは何処ですか?」
「ええと、あの駅から……。」
振り向いた瞬間、その女がカードを取り出した。
「『ウォーティ!!』」
その瞬間、俺の意識は吹き飛んだ。
その後は連れ去られて、変な装置(おそらく富野さんにつけられてのと同じ装置)に組み込まれて……。
「あなたには、対ゴッドハンドの捨て駒となってもらいます。」
「まあ、負けたら負けたで次の手駒を探すだけですけどね。」
………俺って最初から捨て駒だったんかい……。てかもしかして、俺って最初から期待されてなかった?
少々虚しさに包まれつつ、記憶を探る。
・・・・・・思い出せない……。山口隊長、役に立てなくてごめんなさい。
一応心の中で謝っておく。いや謝って済む問題ではないが、謝らないと気が済まない。
後>177-181さん。割り込んでごめんなさい。
……俺何考えてるんだろう……

183 :深淵をのぞこうとする者は・・・:03/10/12 22:53 ID:YWLZcZzx
 横山「あなたは、どうしてそんなに知りたがるのですか?
    難解な公式を解いて、博士号もとったし、もう十分でしょう」
 山口「探究心ってやつは、人間の本能なんですよ。まだまだ、この世は謎だらけです。だから面白い」
すると、あの方は諭すように言った。
 横山「仙人にでもなるつもりですか? 人間はそれ以上、知らない方が幸せって事もあるのですよ。
    “神”は、そんなくだらない探究心の為に、人間に漫画を与えたのではないですよ」
その言葉に、俺は初めて疑問を持った。
 山口「“神”が……人間に漫画を授けた…!? “神”が求めているのは読者の欲でしょう? 読者の情念だ!!」
 山口(“神”は、読者を種とする為に、漫画文化の礎を創造した)
 横山「違います!! そうじゃない。そうではないのです。“神”が読者に求めているのは――」   

その瞬間――

世界が、バラバラに崩壊した――

****

 山口「! ? ッ」
突然、頭を押さえてうずくまった山口を、他の十傑が驚愕の眼差しで見た。
 
『深淵をのぞこうとするものは
 こちらもまた深淵からのぞかれている事を忘れぬ事だ』
                      
                       ――ニーチェ――
                  
 石渡「山口隊長、何を観たのですか!?」
かけよる石渡を、山口は黙って制した。そして、神崎を見る。
神崎は、相変わらず軽薄な笑みを浮かべていたが、その顔には滝のような汗が伝っていた。
 山口「まいったな…(いつの間にか、俺の方がのぞかれていたのか……)」
 

184 :龍を目指す旅(怨みの門):03/10/12 22:54 ID:4P+BfMyi
ここは怨みの門
ただ、空虚な闇が辺りを包み込む、あらゆる場所から隔絶された常世と現世の狭間の世界。
現世に深い憂いを残し、天国に行くことを本能的に拒否したままさ迷い続ける魂達に、最後の道を示すための場所。
しかし、今、その選択肢は歪み、さまよえる霊達を、さらなる煉獄へと突き落とす魔窟と成り果てている。
それは、妖魔王の絶大なる力ゆえか、はたまた、門の守護者、高橋ツトムの業なのか―
そして、今宵もまた、二人の男達が、深き闇の底へと誘われようとしていた。
男達は、かつて、エニクス狩りの死神コンビとして恐れられていた。
名は、三条陸、そして、稲田浩司。

185 :作者の都合により名無しです:03/10/12 22:56 ID:4P+BfMyi
三条と稲田は、怨みの門、を支える柱の一つに、もたれかかるように座り込んでいた。
目を閉じてうつむているのが、三条
稲田はそれとは対称的に、どことなく所在なさげな感じで、辺りをちらちらと見渡していた。
高橋ツトムはその二人に視線を向けることなく、身じろぎ一つせず、門の石段に腰掛けていた。
氷の彫刻のような冷たい肌
硝子玉を連想させる無機質な瞳
そして、今にも門にとけ込んでしまいそうな稀薄な存在感。
まるで、絵画を見ているかのような奇妙な感覚に襲われ、
稲田は薄気味悪そうに、視線を高橋から逸らし、じっと瞑想に耽る三条に、視線を向けた。
「なあ。やっぱり止めとこうぜ三条」
三条は、その言葉に反応せず目を閉じたままだったが、稲田はかまわず続けた。
「あいつの提案、妖魔王の配下として転生するって・・・
確かに魅力的だけど、リスクが大きすぎる。」
まだ三条は目をあけない、稲田はそのことに焦れたかのように、頭を掻いた。
「お前もわかってんだろ、あの選択肢を選び、妖魔王の下僕となるってことは、
この先魂を妖魔王に握られるってことだ。今回の大戦で妖魔王が滅びたら、
俺達の肉体も滅びる、妖魔王が滅びず、再び眠りについたとしたら、
この先生まれ変わったしたとしても、無理やり過去の記憶を復元させられ、
ずっと下僕のまま」
三条は、何も言わない。
「無理に選択肢を選ばなくても、ここに後何日かは留まれるんだ。
その間に、もしかしたら・・・」
「もしかしたら、なんだ?」
稲田の言葉を、三条が反芻した。
強い声だった。
びくっ、と稲田の体が僅かに震えた。


186 :龍を目指す旅(怨みの門):03/10/12 22:57 ID:4P+BfMyi
「もしかしたら、ジャンプの元仲間達が助けてくれるかも、とでもいいたいのか?」
三条は、すっと目を開き、下から稲田を見据えた。
「忘れたのか?」
三条は言った。
「お前は、あの時の屈辱、そして誓いを忘れてしまったのか?」
「三条・・・」
「言っただろ稲田」
立ち上がり、真っ直ぐに稲田を見つめながら、三条は言った。
「危ない橋を渡ンなきゃ、龍にはなれねェんだよ」
それは、八年前、彼らがエニクス狩りの修羅の道を歩む事を決めた日に、三条が稲田に言った言葉であった。
稲田は、思い出した。
あの日二人で誓い合った事を
、そして、全てが狂い出した、キユドライブからおよそ半年後のある日の事を―

187 :龍を目指す旅(怨みの門):03/10/12 22:58 ID:4P+BfMyi
十年前―集英社
三条、稲田は月刊ジャンプ編集部の編集長のデスクの前にいた。
デスクを挟んで向かい合う、編集長と二人の間に流れる空気は、限りなく険悪であった。
「冒険王ビィトが打ち切り!?どういうことだ!!」
ドン!と、デスクを叩きながら、稲田は声を荒げた。
「単行本の売上も、読者アンケートの人気も月刊の中じゃ上位のはずだ。なんで打ち切りなの、納得いく理由を説明しろ!」
「ひっ・・・・」
編集長は稲田の迫力に、思わず悲鳴をあげるが、質問には答えようとはしない。
「てめえ!なんとか・・」
さらに編集長に詰め寄ろうとした稲田、その肩をがしっ、と三条が掴んだ。
「もう止めろ、稲田」
「三条、でもよお・・・」
稲田は何かいいたげに三条と編集長を交互に見つめていたが、やがて、荒い足取りでデスクに背を向けてバタン!とドアを閉めてそこから出ていった。
三条はじっと、静かな瞳で震える編集長をしばし眺めてから、くるりと後を向き歩き出した。
そして、ふうっ、と、気の抜けたため息が後から聞こえたその瞬間三条はぼそっと呟いた。
「矢吹、か?」
ガタン!と後から激しい物音がした。
同時に周囲の編集者のざわめき声が辺りから聞こえてきた。
その反応で、三条には十分だった。
三条は一度ぐるっと周囲を冷めた目で見渡した後、ゆったりとした足どりで、編集部から去ろうとした。
「許してくれ・・こうするしかなかったんだ・・・」
後から、憐れなまでに怯えた声がしたが、もう三条は立ち止まる事は無かった。


188 :龍を目指す旅(過去):03/10/12 22:58 ID:4P+BfMyi
「(ついに月刊ジャンプにまで影響力を持ち出したか・・あの若僧は・・)」
数週間前に潰れたバンチも矢吹の仕業だと、三条は風の噂で聞いていた。
「(集英社は半ば潰えたな・・・シマトリ率いる少年ダッシュも期待はできそうにない・・俺達はどうなるんだろう・・)」
ビルの外にいる稲田の姿が、廊下の窓から見えた。
夏の熱い日差しを浴びながらぼんやりと三条を待つその姿は、真夏の陽炎のせいでもあるだろうが、どことなく頼りなげであった。



189 :龍を目指す旅(過去):03/10/12 22:59 ID:4P+BfMyi
それから一年ほど、彼らは冒険王ビィトの復刊に拘り続け、その結果、未だに仕事をせず、ぼんやりと日々を過ごしていた。
矢吹がエニクスを乗っ取り、新たな雑誌の制作拠点として、同人戦艦エニッ糞を利用し出したのもちょうどそのころであった。
そして、矢吹率いる同人作家集団が創刊した、ある雑誌こそが、二人を修羅の道へと誘うきっかけとなったのだ。
その雑誌―週刊DQ、の存在を彼らが知ったのは、冒険王ビィトの打ち切りを告げられた日から、ちきっかり一年後のことであった。
とある公園のベンチ
二人は、その雑誌、を挟む形でそのベンチの両脇に座っていた。
夏の、暑い日のことだった。
頭上には太陽が爛々と輝いており、二人の衣服には、わずかに汗で滲んでいた。
平日の午後だということもあり、公園には二人のほかには人影が見えず、ただ蝉の鳴き声だけが辺りには鳴り響いていた。
「一体、どういう冗談だよこれ・・」
怒りに震える稲田の手には、雑誌から破り取ったと思われるページが握られていた。
そのページに描かれた漫画は、奇妙な事に、稲田の漫画の作風―いや、それどころか、彼の描いたダイの大冒険の漫画キャラを、そっくりそのまま描いた代物だった。
ちなみに、二人の間に置かれた雑誌の表面には、週間DQという雑誌の名、そして、藤原カムイのロトの紋章に似せた絵が表紙として描かれていた。
そう、この雑誌は、ドラゴンクエスト関連の漫画のパクリ雑誌だったのだ。
矢吹配下に入ったことによって、同人勢力と化したエニックスの所業であった。
「こんな事が許されていいのか・・・・!?」

190 :龍を目指す旅(過去):03/10/12 23:04 ID:nFV48owa
「落ち着け稲田」
煙草の煙をふうっ、と吐き出して三条は言った。
しかし、一見冷静に見える三条の、その煙草を挟む指は、小刻みに震えている。
「落ち着けるわけねーだろ!!」
稲田のほとんど悲鳴に近い絶叫が静かな公園中に響き渡った。
「俺はゆるさねえ、矢吹も、エニックスの糞同人作家どもも、全員絶対ゆるさねえっ・・!」
ビリィ! と持っていたページを破り、稲田は低く押し殺した声で言った。
「・・・・・・・・・」
三条は、そんな稲田をじっと見つめた後、ぽつりと言った。
「狩るか」
「え・・・?」
その言葉の意味を飲み込めない様子の稲田に対して、三条はもう一度言った。
「狩るんだよ、エニックスの同人作家どもを」
今や三条の瞳には、冷たい殺意が芽生えていた。
「お前も知っているだろう?
矢吹が漫画家を拉致して自分の思惑通りに動かしているという事を、
このままだと俺達もいずれそうなる。
ならば先手を打ってこちらから仕掛けてやるのさ。
まずは週刊DQの奴ら、そして同人戦艦エニッ糞の漫画家ども・・何年かかるかわからねえが、いずれ・・・」
「矢吹を?」
三条に触発されたかのように、緊張した表情になった稲田の言葉に、
しかし三条は首を振った。
「いや、それよりも先にヤらねえといけない奴らがいる」
「誰だよ?」
「鳥山明、藤原カムイ」
ぽつりと、やや苦い顔つきで、三条は言った。

191 :深淵をのぞこうとする者は・・・:03/10/12 23:05 ID:YWLZcZzx
山口の『真理眼』を、すんでのところで弾き返した神崎。
だが、その作業は並み大抵のことではなかった。
 神崎(な…なんて野郎……だ。表層だけ許可するつもりが、
   もう少しで最後の精神防壁さえ破られるところだった……
   こいつの『真理眼』とかいう能力……普通じゃねえ……)
しかも、弾き返された山口の方には、大した疲労は見られない。
 神崎(どうやら……精神戦に関しては、向こうが一枚上手らしいな……。
    次は、最初から弾き返すつもりでやらねえと、今度こそ全てを見透かされる…)
しかも、おそらくはこの能力も、山口の力のほんの一端でしかないのだろう。
神崎は、十傑集を束ねる、山口譲司という男の恐ろしさを肌で感じとった。
 神崎(やり合って負けるとは思わねえが……相当に厄介な相手だって事には間違いねえみてえだ。
    石渡といい、この男といい、十傑集……恐るべき集団だ!)
自分が入った集団が、恐るべき異能の集団である事を認識し、神崎は気を引き締めた。
その神崎の様子を観察しながら、山口が立ち上がって言う。
 山口「どうやら、両人とも嘘はついていないようだ。いや、疑ってすまなかったね。
    これも十傑集筆頭としての立場上のことと、理解してくれると嬉しい」
 神崎「ああ、俺は別になんとも思っちゃいねえよ」
富士原「僕も、別に……お役に立てなくてすみません」
 山口「そうか。分かってくれて嬉しいよ。それでは、これからは大事な仲間だ。よろしく頼むよ」
 神崎「ああ、よろしくな」
富士原「あらためて、よろしくお願いします」  
それらのやり取りを、石渡はいまだ納得していないふうに見ていたが、山口はそれを黙殺した。
そして、軽く手を叩く。
 山口「それでは、解散だ」

192 :龍を目指す旅(過去):03/10/12 23:06 ID:nFV48owa
「鳥山と藤原・・?なんで?むしろあいつらとは手を組むべきだろ!?」
なっとくいかない、そんな感じで稲田は三条に詰め寄った。
「俺達が最強のドラクエ作家だと証明するためだ」
「――――!」
三条の声の迫力に、思わず稲田はたじろいだ。
その様子を見て、僅かに語気を和らげ、三条は言った。
「なあ稲田、この漫画界は、キユがビルに突っ込んだぐらいで揺らいでしまうほど、不安定な世界なんだ。こんな世界において、たかがジャンプ黄金期の一翼を担っていた、などという程度の実績は何の役にもたたないことは、理解しただろう?」
「ああ・・・」
悔しそうに、稲田は言った。
「だから、俺達は鳥山とカムイを倒さなければならない。ドラクエ作家の頂点に君臨する―龍になるために・・・・!」
「龍に、なる・・・」
熱の篭った三条の言葉を思わず稲田は反芻した。
「でも、リスクが大きすぎる・・」
「稲田」
その稲田の弱気を、唾棄するかのように力強く、三条は稲田の名を呼んだ。
そして、じっと稲田を見つめながら、言った。
「危ない橋を渡ンなきゃ、龍にはなれねェんだよ」
稲田は、そんないつもの冷静さをかなぐり捨てた、剥き出しの言葉に、ごくり、と唾を飲み込み、その視線に耐えきれない、といわんばかりに俯いた。


193 :龍を目指す旅(過去):03/10/12 23:07 ID:nFV48owa
「矢吹、カムイ、鳥山と敵対するってことは、もう誰一人味方はいなくなるな・・・」
「・・・・・・そうだな」
弱々しいその声に否の意を感じ、半ば失望、そして寂寥感の篭った声で、三条は答えた。
無理に強要できる道ではない、一人でもやってみせる、そう思い三条が稲田から背を向けようとしたその時、稲田は顔を上げ、真っ直ぐに三条を見た。
「そう・・・誰も味方はいなくなる・・・お前以外はな!!」
そう力強く言いきった稲田の顔は、強き意思の輝きに満ち溢れていた。
にいっ、と二人を照らす太陽のような、どこか幼さの残る良い笑顔を浮かべながら、稲田は三条に向かって右手を差し出した。
一瞬、呆然とした表情でその手を見ていた三条は、やがて、顔を煙草で覆いながら、ゆっくりと、その手を握り締めた。
「頼りにしてるぜ、相棒」
それから数年後―二人はエニ糞狩りの死神コンビと呼ばれるようになり、次々と矢吹配下の同人作家を地道に葬り去っていき、トーナメント会場において、鳥山、カムイに挑むが、無残に敗北し、それぞれ非業の死を遂げたのだ。
そして、彼らは必然的に辿り着いた。
常世と現世の狭間――怨みの門に







194 :深淵をのぞこうとする者は・・・:03/10/12 23:08 ID:YWLZcZzx
分かりづらくて、ごめんなさい。
>>183のつづきが、>>191です。

>>182
いえいえ、お気になさらず

195 :龍を目指す旅(過去):03/10/12 23:15 ID:3qUqtQ6A
>194
なんか割り込んだ形になってすみませんでした。
書き終わって投稿する以外頭になかった・・・・

196 :龍を目指す旅:03/10/12 23:21 ID:3qUqtQ6A
一応修正
>>185は龍を目指す旅(怨みの門)
>>187は龍を目指す旅(過去)
です。

197 :過去へ誘うエルフェンリート:03/10/13 02:18 ID:GeMVlymW
仮眠を取っていた岡本は夢を見ていた・・・。
そう過去の夢を――キユと初めて会った夢を・・・。

10年以上前、それはキユドライブが発生する少し前、岡本倫は集英社に向かう道を
歩いていた。岡本倫はこの頃はごく普通の青年であった。ただ見た目が少し女っぽっく、
よくからかわれて、【倫タン】などと呼ばれていた。
岡本はその少し暗い見た目のとうりオタクであった。ガンダムのプラモデルを好み、
さらに元々バンダイの社員、そしてエロゲー会社のグラフィッカーであったのだ。
しかし彼はどうしても昔からの夢だった漫画家になりたくて会社を飛び出し、
ヤングジャンプに投稿し続け、時に同人活動もしながら漫画家のアシなどもして、
そしてついに【エルフェンリート】が連載される事になったのだ。
うきうき気分で道を歩く岡本倫、頭の中はばら色だ。
岡本「まず初めての原稿料はどうしよっかな〜、ガンプラ買うか何買おうっカナ〜♪
   はっ!そうだ、貯金してまず暖房とテレビを買うお金を貯めなくちゃ。」
岡本は知らなかった、新人のもらえる原稿料など画材を買えば軽く吹っ飛んで
しまう事を・・・、取らぬタヌキの皮算用とはこの事である。
しかし岡本はそれほど貧乏なのである。暖房もテレビもない部屋、そして印税を
見越して無理して雇ったアシ、そして画材にPC(これは前から)。
そんな部屋の中、寒い思いをしているアシに暖かさと娯楽(テレビ)与えようと
岡本は決意した。岡本はオタクだが好青年であった。律儀で丁寧、物腰は柔らかく、
そして善良な優しい心の持ち主であった。
だからこそ愛称をこめてみんなは岡本の事を【倫タン】と呼んだ。


198 :作者の都合により名無しです:03/10/13 02:27 ID:YS2FjLnM
過去が流行り出したな

199 :作者の都合により名無しです:03/10/13 02:28 ID:wYlRjLOq
島が終わったら裏御伽過去編があるとかないとか

200 :過去へ誘うエルフェンリート2:03/10/13 02:39 ID:GeMVlymW

         ド ン ! !

岡本が考え事をしていてボ〜ッとしていると人にぶつかってしまった。
岡本「大丈夫ですか!?」
 岡本はぶつかった人に手を差し伸べた。少年のように見えるがどうやら自分と
同い年くらいのようだ。
??「スイマセン、ちょっと嬉しいことがあったんでつい前も見ずうかれてしまって・・」
 相手が謝ってきた、どうやら浮かれたもの同士仲良くぶつかってしまったようだ。
岡本「いえいえ、こちらの方が申し訳ないですよ、すいませんでした。
   ところで差しさわりがなったらお聞きしたいのですが嬉しい事って・・・?」
 あまりに相手が幸せな顔をしているので思わず聞いてみた。自分の顔だって
似た様なモンなのに・・・
??「いえ、僕実は漫画家でして・・・。」
 岡本はなるほど同業者か、と思った。そして、どこの雑誌のなんて漫画家か気になった。
??「なんとあの週間少年【ジャンプ】に初めての連載をもつ事になったんですよ!!」
 岡本はびっくりした、週間少年誌だけでも凄いのに今をときめくジャンプに連載を
持つなんて・・・、岡本はちょっぴり羨ましかった。
岡本「奇遇ですねぇ〜、僕も新人漫画家なんですよ。
今度ヤングジャンプでエルフェンリートって漫画を描かせてもらうことになった
岡本倫です。倫は倫理の倫です、よろしくお願いします。」
 岡本は自己紹介をした。するとその漫画家もあらためて自己紹介した。
??「すごいですね!!二人とも新人漫画家だったなんて・・・、
    あっ!すいません、まだ自分の自己紹介もしてないや、
   申し遅れました、僕は今度週間少年ジャンプで「ロケットで突き抜けろ」を
   描かせてもらうことになった

                キ    ユ 
   
   と申すものです。これからもよろしくお願いします。」
 二人は熱く握手をした。


201 :過去へ誘うエルフェンリート3:03/10/13 04:08 ID:GeMVlymW
二人は親しくなった。嬉しかったのだろう、初めての新連載でしかも週刊誌、
凄まじい重圧だ。お互いよく連絡を取り合いプライベートでも遊ぶようになった。
二人の仲はどんどん良くなっていった。
  
週間連載にもようやく慣れた頃、公園のベンチでキユと座っているとキユが突如
真剣な顔になり岡本にこう言った。
キユ「倫タン・・・、唐突に言うんだけど僕には過去の記憶がないんだ・・・。」
  岡本は始め何を言われたのか良くわからなかった。
岡本「えっ?キユ、それはどういう事なの・・・?」
  キユは岡本に自分の経緯を語り始めた。
キユ「五年くらい前にね、僕の師匠の武井先生の仕事場のところに突然チャイムが
    鳴ったんだよ。武井先生は相手が返事もしてくれないから悪戯かと思って
    ドアをあけてみると若い・・・若い少年が倒れていたんだって・・・。
    そしてその少年は紙切れを握っていてその紙切れにはこう書かれていた・・

    (この子の名前はキユです。武井先生ご迷惑だと思いますがこのキユを一人前
     の漫画家にしてやって欲しいのです。どうかよろしくお願いします。

                      蛮勇なる者より 武井先生へ。    )

    そして翌日武井先生の口座にとんでもない金額のお金が振り込まれていたんだ、
    そんな事もあってか僕は武井先生の仕事場で働く事になったんだ。
    でも武井先生は言ってくれたんだ、もしお金が払われなくてもお前の事は
    助けていたぞ、お前には漫画家の素質プンプンだったからな、ってね。
    だから僕は武井先生に恩を返したいんだ、僕の親当然だからね。」
   得意気なキユ、岡本もこの笑顔に釣られてつい幸せな気分になってしまった。
   しかし、その直後、キユの顔に曇りが見えた。
キユ「ただ最近ちょっと編集部の人が冷たいんだ・・・。」
   悲劇はここから始まろうとしていた・・・。


202 :過去へ誘うエルフェンリート4:03/10/13 07:02 ID:GeMVlymW
岡本はキユの話を真剣な眼差しで聞いていた。
キユ「担当さんがね、お前の漫画はアンケートが全然きてないぞ、もっと
    ちゃんとした物を描かないと打ち切りだぞ、打ち切りは嫌だろ?
    だったらもっとマシなもん描きな、ってね・・・・ねぇ倫タン!!
    僕は打ち切られちゃうの!?漫画が描けなくなっちゃうの!?
    何で、何で僕だけこんな目に会うの!?そんなに僕の漫画はつまんないの!?
    ねえ、倫タン教えてよっ!!
    ・・・巻末コメントにだって他の先生に語りかけているのに無視されるし、
    ファンレターも全然こない、僕は全ての人から嫌われちゃったの!!?」
  キユが泣きそうな声で言うと岡本は優しく声をかけた。
岡本「キユの漫画はつまんなくなんか全然ないよ・・・。」
  その言葉にキユはびっくりした。
岡本「キユの漫画がつまんなかったら僕の漫画なんてもっと早く打ち切られているよ。
    巻末コメントだってみんな気恥ずかしいんだろ?
    ファンレターなんかだと新人に図に乗らせるなとかいって担当さんの所で
ストップしちゃうらしいよ、だからキユの漫画が打ち切られるわけないだろ?」
  岡本の励ましの言葉にうれしくてキユは涙を流してしまった。
キユ「ありがとう・・・、倫タン、お世辞でも嬉しいよ・・・。」
岡本「お世辞なわけないだろう、キユの漫画はいつだって面白い、これは断言できるね。」
キユ「アハハハ、倫タンありがとう、ごめんね暗い話して、倫タンと話していたら
    元気出てきたよ、やっぱりアミーゴだね僕達。
   ・・・倫タンも悩みがあるなら僕に言ってね・・僕でよかったら力になるから・・。」
岡本「悩みなんかないよ、悩むよりネタを考えるよ。」
キユ「プッ、全く倫タンは・・・、エルフェン楽しみにしてるからね、
今日はありがとう、じゃーねー。」
  キユと別れた岡本は独り言をつぶやいた。
岡本「・・・確かキユの担当は結構悪評だったな・・・。」
  岡本は今日、自分の悩みをキユに話すつもりだった。
しかし親友に心配をかけたくない、岡本は本気でそう思った。
  たとえ自分が今ヤングジャンプ内で孤立してようとも・・・。


203 :夢の為(308/350):03/10/13 09:37 ID:psBsU1SN
「流石に……青山が言っていたように……強い!」
本宮が苦笑いをするように言う。
「だてにリーダーはなのっとらんわ!」
猿渡の攻撃。右腕を盾にして防ぐ。
「俺は、確かに裏御伽のリーダーだ。だけどな……俺はあいつらよりかは強くない。」
「ほう?」
猿渡が、興味深そうに聞いてくる。
「川原や岡村みたいに格闘技に長けてるわけでもなく、岡野や真倉みたいに霊能力があるわけでもない。
 にわのや澤井みたいに冗談がうまいわけでもなく、乙みたいに物を直すことはできない。」
「ええと……まあいいや。」
「だけどな、みんなちっぽけかもしれないけど夢を持ってるんだ。」
高橋はつっこもうとしたが、野暮な事だと思いつっこむのは止めた。
「その夢ってのを見つけようと一生懸命動いてるんだ。それで……一番の年長者が俺だった。
 只それだけのことさ。」
「夢の為か……そう言ってる奴から死ぬ。」
猿渡が形を決める。本宮はそれに対してあまりにも無防備だ。
「おわ……。」
ズゥン!「油断大敵ですよ。猿渡先生。」「高橋!」
後ろからの猛攻に猿渡が驚愕する。
本宮は二人の位置から少し離れている。
(まずい!この位置では挟み込まれる!)
猿渡は跳躍し、またしても三人は正三角形の位置に立った。

204 :夢の為(309/350):03/10/13 11:00 ID:psBsU1SN
本宮は考える。
(チャンスはそうそうあり得ない……。ましてやこの勝負は、2対1……いや違う!)
本宮はすぐさま自分の考えを否定する。
(この勝負は1対1対1気を抜けば、戦えばもう一人から、攻撃を受ける!)
つまりうかつに仕掛けるわけにはいかない。
だが、他の二人の考えは違っていた。
(1対2か……こりゃつらいわ)(1対2……サッカーならすぐ抜けるんですけどね。)
彼等には見えていない!この戦いの真実が!勝者と敗者でしか見分けていない!
時間ばかりがじりじりと過ぎていく。
本宮の頭ににわのの言葉が浮かぶ。
(あ、皆に伝えておくモン。この島もーすぐ沈むから!ヤバくなったら高台に逃げてね。)
場所は……意外と低い。(まずいな……。)
この状況で流石に場所を移そうなどと言えるはずがない。
本宮の頭から汗が流れ出る。
何気なく、汗を拭こうと思って腕を上げる。
「シャッ!」「はっ!」
その動きを隙と見たか、猿渡が構えを取りながら、高橋が雷獣シュートの用意をして攻撃の用意をする!
(しまっ!)
本宮が心の中でそう思った瞬間、猿渡の姿が消えた。

205 :夢の為(310/350):03/10/13 11:15 ID:psBsU1SN
岡村の会話が蘇る。
(岡村「本宮さん……武道の理想って、なんだと思う?」
本宮「さあな、俺は格闘技なんて、さっぱりわかんねえし」
岡村「正直な人だなあ……。いいかい、本宮さん。
  それはな、『一 撃 必 殺』 だ!! 
  敵の攻撃を受ける前におのれの攻撃を叩きこみ、そして、そのただ一撃をもって相手を叩きふせる!」 )
(やるしか!無い!)
カウンター狙いの一撃。大振りと呼ぶにふさわしい、必殺の一撃。
だが猿渡は、その攻撃が当たらないことを知っていた。いや、本宮の腕の長さから、数センチ足りない事を気づいていた。

ズゥン!

振りだけで、空気が揺れる。誰もがそう思った。
「うそやろ?」
猿渡がゆらりと動く。
「当たった?」
あの大振りの攻撃が?猿渡先生が回避できなかった?
「川原がな……岡村と戦った時……最後に使った手がこれだった。」
自らの血で赤く濡れた手。いわゆる貫手と呼ばれる形の手だ。
「いつも拳で殴ってたからな……まさかこんな手があるなんて知らなかったんだよ。」
本宮が苦笑しながら、言った。

206 :夢の為(311/350):03/10/13 11:44 ID:psBsU1SN
(正規の貫手とちゃうから、それほどダメージはくろおとらん。
せやけど腕の力だけでここまでの破壊力が出せるなんて、信じられへん!)
猿渡が驚愕する。石渡の話で聞いていた人物像とは……まるで別人!
じりじりと三人が動き、またしても三つどもえの形になる。
(まさか、この瞬間にその事を思い出すなんて……。すさまじいまでの偶然!)
高橋が驚愕する。

本宮が汗を拭く。何時島が崩壊するかわからないが、今の戦いを終わらせるわけにはいかない。
それが、自らにかせられた思いであった。

(このままではらちがあかない……一か八か、1対1に持ち込めば何とかなるかもしれない。)
だが……どちらを攻撃すべきか?そして、攻撃したとして……一撃で倒せるだろうか?

三つ巴はさらに続く……。

207 :作者の都合により名無しです:03/10/13 11:49 ID:zOef7DTh
ドキドキ(*‘-‘*)

208 :執念という名の怪物(312/350):03/10/13 12:07 ID:7IM0+kOF
膠着状態になったそのとき、猿渡の体が極端に沈みこんだ。
今までの打撃重視ではない、明らかに組技重視の構え。その構えを見て、高橋は舌打ちする。
(立ち技ではラチが開かないと見て、イチかバチか寝技に持ち込む気か!?)
高橋の技は、主にサッカーとボクシング。地上戦、空中戦、遠距離戦には優れるが、
これが地上スレスレの低い体勢での勝負となると、そのレパートリーは少ない。
(スライディングは、外した場合、リスクが大きい……地面に寝る訳だからな…
 もしも、躱されたら、一巻の終わりだ。となると、後はシュートしかない。
 だが、低い弾道のシュートといえば、地を這うイーグルショットくらい……)
色々とシミュレーションをするが、いい打開策が思いつかない。
(ここは、静観する。狙い所は、2人が組み合った瞬間……!)
そう判断し、高橋は2人の成り行きを見守る。
一方、本宮は猿渡の寝技を警戒する。
(組み付かれて、転がされたらアウトだ。俺に勝ち目はねえ。だとすると、組み付かれる瞬間が勝負!)
決断した刹那、猿渡がミサイルのように低い姿勢で突っ込んできた。
(はええ、だが!!)
一瞬で、間合いに入る猿渡。だが、そのとき、本宮は猿渡の顔面に死角を見つけた。
(ここだ!! さっきは場所が悪かった。柔らかい場所なら、俺のでも!!)
次の一刹那、本宮の一撃――貫手が猿渡の顔面に突き立った。
「ぐ……ぐく………」
本宮の会心の貫手は、猿渡の顔面――左目に突き刺さっていた。
呻く猿渡に、本宮が言う。
「勝負ありだ、猿渡。いくらお前でも、2人を相手に片目じゃあ、勝負には……」
だが、猿渡。血まみれの顔の奥で、狂気に染まった笑みがこぼれる。
「ばぁーっ!」
おどけるように舌を出すと、猿渡の身体が沈んだ。
「なに!?」
虚をつかれた本宮の足を、猿渡の左手が持ち上げた。
バランスを崩す本宮。その瞬間、猿渡の右拳が走った!
「灘 神 影 流  秘 中 の 拳  “ 捩    突 ” !!」
強烈な捻りがくわえられた突きは、凄まじい勢いで本宮の巨体を宙に跳ね上げた。


209 :執念という名の怪物(313/350):03/10/13 12:32 ID:7IM0+kOF
極限の捻りがくわえられた拳は、本宮の顔面を撃ち抜き、頬骨を砕いた。
本宮の巨体が血を巻いて吹っ飛び、交通事故さながらに地面を転がる。
「な……ッ!?」
それを見た高橋は、自分が最大のチャンスを逸した事も気付かず、驚愕の声をあげた。
本宮を一撃で吹っ飛ばしたその拳も凄まじいが、左目を抉られながら、攻撃を仕掛けるとは。
「惜しかったのお、本宮。これが、右目やったら勝負あり、やったんやが……」
そう言うと、猿渡が左目に指を突っ込み、グシャグシャに潰れた義眼をほじくり出した。
「とっくの昔に、義眼やで」
血まみれの義眼が、湿った音をたてて地面に落ちる。
それを這いつくばりながら見た本宮は、まんまと自分が引っ掛かったことを知る。
(やられた……野郎、左目を突かせる為に、ワザとスキを作りやがった…
 奴は、最初から、これが狙いだったんだ……)
根性で起き上がろうとするが、螺旋の一撃は脳を撹拌し、視界をドロドロに歪ませる。
「ええ景色やろ? “捩突”は脳に障害を与える技や。ボクシングのKOパンチとはワケちゃうで。
 少なくとも、数分は足腰たたんわ。いくら、お前がタフやろうともな」
本宮にとどめに一撃をくわえんと、猿渡が歩を進める。だが、それを止める者がいた。
「貴方の相手は、僕だ。そうだろう、猿渡」 
声の主は、高橋陽一。
「貴方のその目……それは10年前に失ったものですか?」
「!!!!」
そう言われ、猿渡の顔に表情が浮き出る。それは、凄まじい憎悪と憤怒。
「その通りや……10年前、“奴”はワシから全てを奪い去った。
 左目……同じ雑誌の仲間達……そして、ワシの愛する妻と娘…」
「“奴”……まさか」
「お前の想像してる通りや。岡本倫――少女の姿をした、あの悪魔。
 奴をこの手で葬り去る為に、今のワシはある」

210 :作者の都合により名無しです:03/10/13 12:39 ID:CQQzYfyi
さあ、リアルタイムで過去と現代が複雑に絡み合ってきました!
フフフ・・・・

211 :夢の為(314/350):03/10/13 12:43 ID:psBsU1SN
「まずは一勝や!」
本宮に猿渡が次の技をかけようとした瞬間、それは起こった。
地揺れ。この世の最後とも思えるほどの揺れ。
「なんや!」
戦闘中だった為、連絡が入ってなかった、猿渡は驚愕する。
同じく戦いの最中であった高橋も驚き、倒れる。
地面が歪み、大地が吠える。
「傷ついたのはおまえだけじゃない。」
本宮が諭すように言う。学ランが破れ、古い傷跡が表われる。
「にわのも、高橋先生も、他の奴も……誰もが傷ついたんだ。」
にわの達を救った時にできた傷。だがそのことは言わない。
「ふざけるなよ!あの技をくろうて……!」
「詳しくはわからんが、この服が守ってくれたらしい。」
本宮がにやりとして言う。
「なら、もう一度……!」
猿渡が構えを作るが、高橋を警戒して攻撃できずにいる。
だが、もし猿渡がもう少し大胆ならば気がついたであろう。
この足場では、うまくボールが蹴れないことに。

212 :執念という名の怪物(315/350):03/10/13 12:59 ID:7IM0+kOF
「猿渡……」 憎悪という名の狂気にとりつかれた猿渡を、高橋が悲しい目で見る。
「なんや、そのツラは。ワシを止める言うたな。やが、その程度の覚悟でワシは止められへん!
 ワシを止めるには、ワシの心臓を止めるしかないで!!」
義眼を踏みつぶし、猿渡が間合いをつめてくる。
「夢やと? 明日やと? 未来やと? 甘っちょろい貴様らに、教えたるわ。
 そんなもんで、ワシには勝てん。この世で最も強い感情とは、憎悪――憎しみや!!
 ワシの憎しみは、ワシが生きている限り、決して燃えつきん!!」
「貴方の悲しみが分かるとは言わない……だが、あえて言おう!
 憎しみは何も生み出さない! 貴方のやり方は、間違っている!」
「ならば……ワシを止めてみい! 止めて、己の正しさを証明してみせろや!!」
叫ぶや、猿渡の回し蹴りが、高橋の顔面に向かって飛ぶ。
同時に、高橋のハイキックも跳ね上がった。
 ゴ ッ パ ア !!
強烈な打撃音。2人とも、さすがにガードしている。2人が離れた。
離れ際、猿渡が旋回し、裏拳を放つ。高橋が、身体を沈みこませて避ける。
刹那、高橋の“ビシバシパンチ”が、猿渡の腕のガードを軋ませる。
「チイッ」 内出血で青く染まる腕。舌打ちした猿渡が、地を蹴り、宙で回転した。
凄まじい飛び後ろ回し蹴りが、高橋の顔面をかすめた。
ギリギリ躱したにも拘わらず、高橋の頬の皮膚が、ベロリ、と剥けた。
剥き出しの筋肉繊維が露出する。だが、血を溢れさせながら、なおも高橋の蹴りが飛ぶ。
「なにっ」 高橋のとんでもないハイキックに、猿渡は驚愕する。
ガードした腕が、ビリビリと強烈な痺れを伝えてくる。
「言ったはずだ……僕は、貴方を止める。生命を奪うことなく」
強い意思を込め、高橋は猿渡を見る。
そして、その背後で機会を窺っていた本宮に、高橋は言う。
「本宮先生……貴方は僕や猿渡と違い、一戦目で負傷している。ここはしばらく、僕に任せて下さい」
「おめえ……」
「もしも……万が一……僕が猿渡を止められなかったら……その時は頼みます」
そう呟いた、高橋の顔には、悲愴な決意があった。
執念の怪物・猿渡哲也。高橋は、この恐るべき怪物に立ち向かう。

213 :MATURI(316/350):03/10/13 14:14 ID:7IM0+kOF
島の崩壊が進むなか、リング上の者たちはそれに気がついていない。
バトルフィールド内は、他の空間の影響が全て遮断されるからだ。
そして今、リング上では、それぞれのテーマソングが流れている。
熱いビートのリズム――ローリングストーンズの“ジョニー・B・グッド”
穏やかなバラード――“ワンダフル・ワールド”
熱い闘志をかきたてる、森田まさのり。静かな戦意を紡ぐ、石渡治。
臨時審判“C”の見守る中、いよいよ戦いが始まる。
「がんばってください!」
「気合いいれるバイ!」
それぞれのコーナーから応援するのは、ジャンプスポーツ・許斐、チームタフ・ヒラマツである。
ボクシングにはセコンドが必要と、“C”が一瞬で(強引に)連れてきたのだ。
リング中央で2人は、額がくっつきそうな距離でにらみ合う。
 カ――――ン!!
そして、遂に戦いの始まりを告げる、ゴングが鳴らされた!!
2人が儀礼的に、互いのグローブを軽く触れ合わせる。

『さあ、世紀の戦い! そのゴングが鳴ったァっ!! あ―――っと!?』

マイク片手に絶叫するのは、臨時アナウンサー、克。その克が、驚きの声をあげた。
開始と同時につっかけたのは、森田だった。
「だりゃあ!」
様子を見るだとか、距離をとるだとか、そんな事は念頭にない。
そう言わんばかりの、凄まじいフルスイングの連打だった。
その拳は速く、そしてとてつもない破壊力を連想させる。
しかし石渡。臆することなく、ジャブを連打する。
近代最高峰のボクサー、レノックス・ルイスもかくやといった、洗練されたリードジャブ。
そのジャブによって、森田の突進が止まる。それを見た者は、なぜ森田の突進が止まるのか理解できまい。
(閃光のようなジャブとはまさにこの事だな……この俺の目にも全ては見切れない。
 俺でさえこうなんだから、他の奴には、その影すら見切れねえだろうよ)
“C”は、そう分析する。しかし、森田が止まったのも一瞬。再びつっかける森田。迎え撃つ石渡。
死闘が始まった。


214 :坩堝(317/350):03/10/13 14:21 ID:xxhsimuO
風雲急を告げるクリードアイランド。
既に、現在戦闘態勢に入っていない在野の選手――澤井、鈴木、許斐、ヒラマツ、青山――
には事情説明の連絡が入っているのだが、それをまともに受け取れたのは許斐だけであった。
連絡当時澤井は飛行中で気づかず、密談中だった鈴木は面倒とばかりにモバイルの電源を切り、
ヒラマツは中央区のプレハブ屋根の上で眠りこけ、青山は自主トレの真っ最中だったのだ。
 「やれやれだね」許斐は頻発する微震に辟易しながら、見晴らしの良い高台に登った。

一方規格から外れ連絡などが来ない人間もいる。
違反者狩りのどさくさに死亡認定を受けた“中の人”村田と相棒でイレギュラーの稲垣。
稲垣は猿渡に命の紐を握られており、裏御伽とスポーツチームの暗殺に回らされていた。
村田を表面上葬った身であれど、裏でこっそり逃がしたのがバレたら終わりである。
稲垣は必死の形相で、マシンガンを抱えながら山々をかき分け獲物を捜していた。
一方の村田は山火事を避け、誰にも見つからないように姿をくらましている。
島脱出用のバンダナも既にない。2人は自分たちの危機的環境を、知らない。

≪非戦闘区域≫では相変わらず【南海の大決戦】状態だった。
逼迫する状況の中、少しでも規律を保とうと臨時審判団が駆けずり回っている。
事態を解決するためのキーパーソン・岡野は他の仲間と共に中央プリズンに閉じ込められている。
外周を恐ろしい数の“吸血鬼”に囲まれ、手負いの人間だらけで容易に動けないのだ。
久米田研究所からの救援――柳田には救援という感覚はないが――が、
この膠着状態にどう影響を及ぼすのか。それは誰にもわからなかった。


――そして、三すくみだった大将戦は新しい局面を迎え。
――四角いリングの上では今、拳による聖戦が始まった・・・。

215 :ボクシング執筆者:03/10/13 14:27 ID:7IM0+kOF
ヒラマツと許斐は、ボクシングのセコンドやってるんだけど・・・

216 :過去へ誘うエルフェンリート5:03/10/13 14:58 ID:GeMVlymW
岡本は今ヤングジャンプ内で孤立化している、原因ははっきりしていた。
まず岡本の漫画の作風にある。
岡本の漫画はオタクが好みそうな物であった。しかしそれは表面上の物だった。
中身はベクターを用いての超能力合戦だったり、チョンパ、グロあり、
カッコイイ男や敵の人類征服計画など内容はかなり硬派で新鮮だった。
しかし、そう見ない漫画家もヤングジャンプ内にたくさんいた・・・。
その筆頭が当時ヤングジャンプを裏から支配していた【猿渡哲也】であった。
猿渡は岡本の事をこう語った。
猿渡「なんやあのオタク臭い絵柄は、あんな奴このヤングジャンプにいらん、
とっとと追放しろや!!」
ここまで言う始末である。猿渡は編集部や他の漫画家に圧力をかけて
岡本の事を徹底的に苛め抜いた。岡本は孤独であった。信頼できる者はわずか、
アシスタンツ、担当、にゅうのコスプレをしてくれた新人編集部員しんどー、
そしてキユ・・・。

担当との打ち合わせにつかれ切った岡本は疲労困憊の表情で仕事場に帰って来た。
岡本(今回の打ち合わせ・・・、担当さんなんか変だったな・・・、
凄くダメだしして没もいっぱい出してきた・・・、まさか担当さんも・・・)
不安に耐えかねた岡本はアシスタンツの面々に質問してみた。
岡本「なあ・・・、みんな僕の漫画を面白いと思うかい・・・。」
アシA「何いってんすか、先生の漫画は面白いに決まっているじゃないですか。」
アシB「そうっすよ、そうじゃなきゃ僕らアシなんてしてませんよ。」
アシC「先生あともうちょっとで完成なんだから元気出しましょうよ。」
  岡本は感動して言葉を失った、しかしその直後鋭い頭痛が岡本を襲った。
  その直後謎の声が岡本にささやくように言った。
(・・・全部・・・嘘・・・だよ・・クス・・クスクス・・・。)
アシD「先生大丈夫ですか?」
岡本「心配ない・・・、大丈夫だ。それより誰かさっき喋った?」
アシA「いや、だれもしゃべってないんですけど・・・。」
岡本「そうか・・・。」
  謎の声の正体はまだわからなかった・・・。


217 :MATURI(318/350):03/10/13 15:37 ID:7IM0+kOF
森田の攻撃は、石渡に休む暇を与えない。
いかに大振りとはいえ、こうまで矢継ぎ早に連打されては、さしもの石渡も防御にまわるしかない。
左のフックをガードした瞬間、矢のような“正拳突きストレート”が吹っ飛んできた。
石渡が、それをヘッドスリップして避ける。
紙一重の見切りゆえに、石渡の頭部を森田の拳が貫く映像を、観客は見ただろう。
実際は、それは残像。恐るべきは、石渡の動態視力と、防御テクニック。
だが、裂けた頬からしぶく鮮血が、石渡を驚愕させた。
(“読み”が少し甘かったようだな。あのパンチはかすっただけで大ヤケドをする)
同じ…いや2人以上のボクサーである“C”の目は、適格だ。
眼光の尾をひき、森田が石渡の懐にもぐりこむ。
刹那、天を衝くようなアッパー。森田のフィニッシュブローだ。
さらにもう片方の拳でもう一発。やはり紙一重で避ける石渡だが、その胸のあたりが裂けた。
森田の拳が衝撃波を生み出し、石渡の皮膚を切り裂いたのだ。
(これがとどめの――…一撃だ!!)
スウェーバックし、わずかにのけぞった体勢の石渡に、森田が追撃のフックを放った。
――スクリューフック。
森田の持つ、最強のフィニッシュブローだ。
体勢の崩れた石渡はこれを避け切れず、モロに森田の拳を顔面に喰らった。
一瞬、火花が散ったかと思うような、凄まじい打撃音。
早くも決着か?
観客や、許斐たちセコンド、そしてアナウンサー克が息をのむ。
その中で、“C”がニヤリと笑う。
「おもしれえ技を使うな……あの石渡とかいう野郎……」
そう、森田の渾身のパンチをまともに顔面に受け、なおも石渡は平然と立っていたのだ。
『こ…これは、“鋼鉄の肉体”!! 石渡選手の持つ、究極の防御法!!』
「な…なんだと……ッ?」
森田が冷や汗を流す。自慢の強打が、あっさりと受け止められたのだ。
かつて、本宮の剛拳すら無効化した、石渡の“鋼鉄の肉体”、まさに恐るべし。
そして、森田が動揺した、次の刹那。石渡の目が獲物を狙う光を放つや、森田は吹っ飛ばされていた。

218 :作者の都合により名無しです:03/10/13 15:53 ID:7IM0+kOF
なんか猿渡の過去と比べて読むと、違和感があるな・・・
上手く整合性つけられるのだろうか

219 :矢吹と久米田のエトセトラ?2 出会い:03/10/13 15:59 ID:6Jl6hUmi
十年前―キユドライブ直後
「う〜〜ギャグ作家ギャグ作家」
今新生ジャンプで連載するギャグ作家を求めて全力疾走している僕は集英社に通うごく一般的な漫画家
強いて違うところをあげるとすればいわれの無い盗作疑惑に苦しんでいるってことかナー・
名前は矢吹健太朗
そんなわけで小学館の近くにある公園にやって来たのだ
ふと見ると懐かしいメロディーと共に歌いながらやってくる一団がいたんだ

    抜け毛なんてウソさ♪ 抜け毛なんて無いさ♪ 
    ねぼけた人が♪ 見間違えたのさ♪

    たん♪ たん♪ たんたん♪

    リストラなんてウソさ♪ リストラなんて無いさ♪ 
    ねぼけた人が♪ 見間違えたのさ♪

    アンケートなんてウソさ♪ 打ち切りなんて無いさ♪ 
    病気なんてウソさ♪ 性病なんて無いさ♪ 
    ねっぼけた人が♪ 見間違えたのさ♪

    たん♪ たん♪ たんたん♪

    疑惑なんてウソさ♪ パクリなんて無いさ♪
    ねっぼけた人が♪ 見間違えたのさ♪

いつしか矢吹も最後尾に加わり、腕を元気よく振ってそんな歌を歌っていた。

    たん♪ たん♪ たんたん♪

    見 間 違 え た の さ ♪

220 :過去へ誘うエルフェンリート5:03/10/13 16:04 ID:GeMVlymW
つじつまは合わせます、っていうかしたらば行けない・・・。

221 :本家エトセトラさん完結おめでとうございます。:03/10/13 16:04 ID:6Jl6hUmi
矢吹「って、バカー。こんなことしてる場合じゃない、
早くギャグ漫画家を見つけねば…んっあそこで歌っているのは「かってに改蔵」の久米田康治ではないか、
ちょっと久米田先生お話が…。」
久米田「アンケートなんてウソさ♪ 打ち切りなんて無いさ♪
  ねっぼけた人が♪ 見間違えたのさ♪。」
空ろな目をして歌いつづける久米田のかたを揺さぶりながら矢吹はいった。
矢吹「お前のようなオタクを捜していた!!
お前の漫画を俺の新生週間少年ジャンプに
  掲 載 (のせ) な い か 」


222 :矢吹と久米田のエトセトラ?:03/10/13 16:09 ID:6Jl6hUmi
過去編が流行ってるようなので便乗して、皆さん覚えてないと思いますが10部のつづきです。

223 :皆川…………:03/10/13 17:42 ID:psBsU1SN
「っと、向こうは終わったようだな。」
寺沢がそう言って、後ろを振り向く。
「待てッ!」
皆川が止めようと、ARMSを発動させようとする。
「遅いねえ。あんた。」
右手の義手をサイコガンで打ちとばしての攻撃。
「ぐほっ!」
一撃で吹き飛ぶ皆川。
「じゃあな!クールな俺様の顔を忘れるなよ。」
そう言って、寺沢は立ち去っていった。

しばらくして……。
「安西ぃぃぃぃ!」
皆川はBブロックへ帰る途中の安西達を見つけた。
「待て、皆川!」「止めるな!椎名!止めるなら、俺を倒せ!」
「皆川………。」

「かなりの間、放置されていた御前と俺とじゃ実力がかなり違う。しばらくおとなしくしてくれ。」
「これだから……インフレの激しい少年マンガって嫌なんだ……」
皆川はそう言って、血の涙を流した。

224 :MATURI(319/350):03/10/13 18:39 ID:7IM0+kOF
石渡の左ストレートが疾った瞬間、森田は吹っ飛び尻餅をついていた。
『森田選手がぶっとんだ!! 一瞬の虚をついた石渡選手のパンチが――…!!』
アナウンスを絶叫しながら、克は考える。
パンチは当たっていたか? 石渡のパンチが森田を吹き飛ばしたのか?
ダウンか? スリップか?
「スリップ…!!」
そんな克の疑問に即答するように、審判“C”の大きな声が響いた。
『おおっと…!! レフェリーはストップを宣告しました!!
 ということは、石渡のパンチはあたっていず、森田が自ら後ろへとんでかわしたのか?』
“解王”たる自分ですら見切れなかった動きをあっさり見切った“C”に驚愕しながら、克がアナウンスする。
「審判、どこ見てるんバイ! 今のが当たってなかとぉ!?」
チームタフ側セコンド・ヒラマツが抗議するが、石渡は審判の判断に頷いた。
「そのとおりだ。今のはヒットしていない」
「よ…よく見てられっちゃ審判さん」
なんだか呂律のまわらない調子で、森田も言う。
“C”はニヤリと笑って頷くと、試合再開を宣言した。
「ファイト――!!」
その声と同時に、森田はまたしても遮二無二突っ込んだ。
まるで、それ以外の戦法を知らぬ、と言わんばかりに。
全弾フルスイングの猛烈な攻撃を仕掛けるが、それを石渡は華麗なディフェンスで捌く。
「完璧にかわしている――!」 スポーツ側のセコンドの許斐が、呻くように言った。
(今までの一連の森田の猛攻で――…石渡は完全に森田の動きをつかんだ!!)
“C”の推測を裏付けるように、森田のパンチはもはや、一発も当たらなくなっていた。
(まずい展開だな、森田。攻撃は最大の防御というが、パンチを繰り出す、その一瞬にこそ――)
「この…チョコマカと逃げるんじゃねれら……ッ」
業を煮やした森田が、スクリューフックを放った。
(ど こ か に 必 ず ス キ が 生 じ る ! !)
石渡が眼光をほとばしらせた刹那、森田の顎に強烈なカウンターが突き刺さった。
「く…!!」
なんとか踏みこたえた森田が、さらに苛烈な攻勢を仕掛けるが、やはり掠りもしない。
そして、遂に石渡の一撃が炸裂し、森田は今度こそ初ダウンを喫した。

225 :牙を持つ者達(320/350):03/10/13 19:36 ID:psBsU1SN
高橋VS猿渡。両者の対決が始まった。近づけまいとする高橋、近づこうとする猿渡。
だがボールを保持している分、高橋は不利であった。
「終わりや!」
完璧に近づいた時、高橋が横にボールを蹴った。
「なっ!」
体を回すように動かし、猿渡の後ろに回り込む。
「そのまま人を蹴る気かい。」
そんなことはできない。ずっとサッカーマンガを書いていた、高橋にそんな真似はできない。
だが高橋の足は止まることなく回ろうとする。
(なにを考え………!)
次の瞬間、横から飛んできたボール……木に反射させて届かせたのだ……を思いっきり蹴る!
「うぉ………!」
背中から強力な蹴りを受けて、猿渡が揺らめく。
「ふざけるなよ……手え抜いたばっかり攻撃しやがって……。」
「言ったはずです。あなたを殺さないと。」
「……その甘さが命取りだ……。」
そう言って、猿渡が自ら武器として取った杖を天に掲げる。
ズゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ。何が地響きの音が聞こえる。
それは、無数の動物の群れであった。

226 :作者の都合により名無しです:03/10/13 19:37 ID:5DNweWxy
>223
ふざけんな

227 :MATURI(321/350):03/10/13 19:52 ID:7IM0+kOF
『ダウン…! 森田ダウン! 今度こそ正真正銘、森田選手、ヒザを折りましたァ!!』
(パンチを繰り出す一瞬にできるわずかなスキを、森田の動きを完璧につかんだ石渡が見逃すはずがない)
克のアナウンスが響くなか、“C”はそう分析する。
(だが、森田もたいしたやつだ。あれほどのスピードと正確無比な石渡の拳を――)

  す べ て 急 所 を は ず し て 受 け て い る !!

 カァ――――ン!!
森田がなんとか立ち上がった瞬間、1ラウンド終了のゴングが鳴った。
2人はそれぞれのコーナーへと引き上げていく。
『ここで第1ラウンド終了! 手元のポイントではダウンをとった分、石渡がややリード! しかし、まだまだ勝負の行方は分かりません!!』

タフ側ベンチ。
「さすがバイ、石渡さん。出血のわりには、傷は皮一枚裂けただけばい。
 これなら、残りのラウンド、傷が開くことはなかとよ」
傷の手当てをするヒラマツに、石渡が静かな表情で言う。
「しかし…決してなめていた訳じゃないが……森田の力は想像以上だ!
 そして、奴の戦いに対するエネルギーは、まだまだこんなものじゃない…!」

スポーツ側ベンチ。
「こっちの動きを完全につかんだ石渡は、徹底的なカウンター攻撃をしかけてくるだろう。
 だが、それが分かってても、奴を倒すためには、こっちも徹底的な猛攻撃をかけるしかない」
「一発でもまともに入れば、めっけものですね」
汗をふきながら、森田と許斐が会話を続ける。
「ボクシングにおいて、森田さんが石渡さんを上回るものは、“パンチ力”しかありません。
 貴方の怪物的なパンチ力だけが、唯一のたよりです……」
「ああ、肉を切らせて骨を断つ! それ以外に奴を倒す道はない!!」
「ですが…いきなり“骨”を切られないでくださいよ」
「それほどのドジなら…俺はここまで生き続けちゃいないさ」
マウスピースをはめ、森田が席を立つ。同時に、石渡も立ち上がった。
第2ラウンドのゴングが、鳴った。

228 :214:03/10/13 19:52 ID:xxhsimuO
うそ!リロードだけして中身読みそこねてました。>セコンド
まあ試合の始まるちょっと前の話(澤井君飛行中)なのでご勘弁(´Д⊂

229 :作者の都合により名無しです:03/10/13 19:55 ID:7IM0+kOF
ベンチじゃなくて、コーナーだあ!!
どうやら、野球を書いてたときのクセが抜けてないらしい、鬱。

>>228
了解っす。

230 :作者の都合により名無しです:03/10/13 20:11 ID:Wcbsndd+
Aブロック入り口で安西たちは寺沢と交戦していた皆川と合流した。
皆川の傷は深く、ナノマシンが傷を治すだけでは再生が追いつかなくなっていたために、急遽その場で椎名がヒーリングで治療することになった。
治療をしながら椎名は皆川に話しかけていた。
椎名「ひどくやられたな。お前ほどの男がこれほどやられるなんて、相手は誰だったんだ?」
皆川「GUNG-HO-GUNSの寺沢武一。」
椎名「!!!」
椎名は驚愕していた。寺沢武一といえば内藤よりはるかに実力のある漫画家。
その寺沢がガンガンチームを襲い、
今もまた暗躍を続けるGUNG-HO-GUNSに所属しているという事実は椎名を驚愕させるには十分だった。
椎名「本当にそいつは寺沢なのか?」
皆川「わからない。だがあの強さは尋常じゃなかった。」
椎名は先程は頭に血が上った皆川を諌めるためにあのような言葉を吐いたが、
皆川が戦闘ではなく破壊をする気になれば、自分を含めたスプリガンの上位の戦士全員でも確実に勝てるとは考えていなかった。
その皆川をここまで痛手を与えるとはその男が本物にせよそうでないにせよ尋常でない使い手であることは感じられた。
椎名「なんにせよ厄介ごとが増えそうだな。」
皆川「ああ。」
椎名「でも、俺はたとえそいつが寺沢本人でもお前が自分の力を信じ、コントロールできるようになれば互角に戦えると思っているんだがな。」
皆川「買い被るなよ。俺はそんなに強くない、藤原老を止めることもできず、留美子さんを助けに行こうとしてもできない情けない男さ。」
椎名「そう言うなよ。俺は自分が所属するスプリガンに誇りを持っている。そのリーダーであるお前がそんな調子じゃ俺たちの価値まで下がっちまう。」
椎名「それに失敗したなら次で埋め合わせればいいさ。少なくともお前は何度も失敗するような馬鹿じゃねえだろ?」
そう言って椎名は無言で治療に専念し始めた。
皆川もしばらく考え込むようにしばらく黙っていたが、最後に一言だけ
皆川「すまん。」
そう言って治療が終わるまで同じように黙っていた。

231 :作者の都合により名無しです:03/10/13 21:31 ID:7IM0+kOF
>>225
>「そのまま人を蹴る気かい。」
>そんなことはできない。ずっとサッカーマンガを書いていた、高橋にそんな真似はできない。

スマン、ここの意味が分からん。
YOO1は序盤戦で猿渡に直にオーバーヘッドかましたり、
ハイキックの応酬やったり、躊躇なく蹴りまくってますが、何か?

232 :エトセトラ書いてたヤシ:03/10/13 21:55 ID:swc4v1Vk
>>6Jl6hUmiさん
ありがとうございます。
矢吹と久米田のエトセトラ?も楽しみにしています。

233 :矢吹と久米田のエトセトラ?:03/10/13 22:07 ID:6Jl6hUmi
楽しみにしているだなんて、なんて在りがたいお言葉。
わたしはストリーの根幹にかかわるような話は書けませんが、
この二人の話をひたすら後ろ向きに書いていけたらと思います。

234 :エトセトラ書いてたヤシ:03/10/13 22:12 ID:swc4v1Vk
いえいえ、後ろ向きな久米田が生き生きとしていて楽しいです。
続き待ってます。

235 :矢吹と久米田のエトセトラ?:03/10/13 22:38 ID:6Jl6hUmi
それはどうも、あとIDが羽美でした。激しく鬱・・・

236 :作者の都合により名無しです:03/10/13 22:44 ID:iOHTQHwF
225ってなんか全面的に改正した方がいい気がせんでもない(汗
(´-`).。oO(あと25か・・・ムチャしないでおくれよ)

237 :作者の都合により名無しです:03/10/13 22:45 ID:iOHTQHwF
もとい28。ちょいドキドキ

238 :225改訂:03/10/13 22:57 ID:psBsU1SN
高橋VS猿渡。両者の対決が始まった。近づけまいとする高橋、近づこうとする猿渡。
だがボールを保持している分、高橋は不利であった。
「終わりや!」
完璧に近づいた時、高橋が横にボールを蹴った。
「なっ!」
体を回すように動かし、猿渡の後ろに回り込む。
猿渡が後ろへ飛ぶ、ボールがなければ、遠距離からの攻撃はないと考えてのことだ。
だが、高橋は木にぶつけて、ボールを反射させることで、自らの方にボールを運ぶ。
「ちぃ!」
あわてて近寄ろうとするが、しばし思いとどまって立ちつくす。
高橋が勢いよくボールを蹴る!猿渡の頭上を越えるかと思われるボール。
だがそのボールが急に落下を始める。
「『ドライブシュート』か。予測できれば、大したことあらへんな。」
猿渡がボールを軽く受け止めた。だが高橋はかまわず猿渡の方に近づき大きく飛ぶ!
オーバーヘッドを利用しての頭狙いだ。
「人を蹴るのは反則やないか?」
「言ったはずです、なんとしても止めると。」
受け止めた猿渡に、高橋が断言した。

と言うことで改訂してみました。
かなり展開が変わってますが、お許し下さい。
しばらくROMに戻ります。

239 :龍を目指す旅(そして再び・・):03/10/13 23:00 ID:4m9DZGnn
三条と稲田は、それぞれ自らの過去を振り返り、しばし瞑目していた。
「そうだったな・・」
稲田は、三条を見た。
「あの時、龍になると誓ったあの日から、俺達は全てを敵に回す覚悟をしていたはずなのにな・・」
ふっ、と自嘲的な笑みを浮かべながら、稲田は言った。
「いつもこうだ・・俺は、いつもお前に頼ってばかり・・」
「稲田・・」
「十年前、冒険王ビィトを打ちきられた時も、エニクスを狩ることを決めたときも、いつもお前は俺に道を示してくれた・・支えてくれた。そして、あの時もそうだった・・」
あの時、その言葉に、僅かに三条の表情が揺らいだ。
「あの時、カムイによって追い詰められ、半ば自爆覚悟の俺を聡し、あの場から逃がしてくれた。自分の命の危険を顧みずに・・でも俺は・・俺はっ・・!」
稲田の紡いだ言葉により、三条は思い出した。
目の前に迫る強大な刃
己の骨を軋ませる圧力
そして、自らの死・・・・
ギリイッ!
と、悔しさからか、はたまた恐怖からか、三条は奥歯を強く噛み締めた。
精神体故か、三条の体には自然に痛ましい傷跡が浮かび上がってきた。
「もう止めろ、稲田」
三条は、忌むべき傷跡を振り払うかのように、立ち上がり、稲田の腕を掴んだ。
だが、稲田はその手を振り払い、まるで熱病に浮かされたかのような口調で続けた。
「何もできなかった。鳥山、カムイに復讐することも、トーナメントに出場することも・・何もできず・・よりにもよってボスキャラなんぞにあっさりとヤられちまった。俺は・・お前の死にすら報いる事ができなかったんだ!」
どさり、と稲田は膝から地面に崩れ落ちた。
「ごめんな、三条・・・・ずっと、ここに来てからずっと、俺はお前に謝りたかったんだ」


240 :作者の都合により名無しです:03/10/13 23:01 ID:iOHTQHwF
すまんのぅ(汗

241 :龍を目指す旅(そして再び・・):03/10/13 23:01 ID:4m9DZGnn
ぽた ぽた ぽた 
と、熱い雫が地面に落ちた。
三条は、しばし稲田の方を痛ましい表情で見つめていた。
そして、すっと、腰を落とし、膝をつき、俯く稲田の肩にポン、と手を置いて言った。
「忘れちまえよ、そんなこと」
「三条・・?」
その酷く優しげな声に、思わず稲田は顔を上げた。
「言っただろう『相棒』俺達が最強のドラクエ作家になるんだって」
そして、と三条は言った。
「その道は、まだ断たれてねえんだよ。ならば、過去の事なんざどうだっていいじゃねえか」
三条は、九年前の夏の日、稲田がそうしたのと同じように、すっと手を差し出した。
「もう一度、一緒に目指そう、ドラクエ作家の頂点を!」
真っ直ぐな瞳だった。
「いい、のか?」
震える手を、三条の手に向かって伸ばしながら、稲田は弱い声で言った。
まるで、叱られるのを恐れる幼児のように
だが、三条はふっ、とそんな稲田のびくつきを一笑して力強く宙をさ迷う稲田の手を掴んだ
「いいって言ってんだろう相棒!いつまでも府抜けた顔してんじゃねえよ!」
これから忙しくなるんだからな、と、笑みを浮かべて三条は言った。
その声、そして自らの手に加わる力強い感触に、自然に、又涙が流れた。
いそいで空いている手で顔をごしごし擦って稲田は言った。
「ありがとう・・三条・・お前は、最高の相棒だよ」
ぎゅっと、三条の手を握り返して稲田は言った。

こうして、かつてエニ糞狩りの死神コンビと呼ばれた二人の男は現世に舞い戻る事となる。
彼らの気高き執念がこの先の闘いにどういう影響を及ぼすのか、それは、まだ誰にもわからない。



242 :作者の都合により名無しです:03/10/14 07:14 ID:Z9s4qmfR
Aブロック入り口で皆川と交戦した寺沢はキユ基地に戻り、
木城の研究室で木城に密かに頼まれていた物を渡していた。
寺沢「これが皆川のARMSの破片だ。約束どおり持ってきたぜ。」
そう言うと寺沢は金属のような破片、皆川の腕を破壊して採集したARMSの破片を木城に放った。
木城「ごくろうさまですねぇ。これで内藤さんの体の再生も捗りますし、私の研究にも役立ちます。
研究が進みそうでプリンもおいちぃ!!!ですが」
上機嫌な雰囲気から一転、キユ陣営の幹部の悪鬼としての顔を見せて問うた。
木城「なぜ皆川を確実に殺さなかったのですか?私はあなたに破片を回収後は奴を殺せと頼んだはずですが。」
寺沢「少し楽しそうな・・・・いや気になることがあってな。」
寺沢は木城の殺気に動ずることなく飄々した調子で言った。
寺沢「皆川と戦っていた時、途中確実に奴を仕留めたと思ったんだが、
その時奴はARMSがあることを考えても致命傷であるはずの傷を再生、凄まじい速さで攻撃してきやがった。」
寺沢「しかもその時の奴は意識がなく、まるで機械そのもののように感情が無かった。」
寺沢「でだ、戦闘機械の様な漫画家というのに心当たりがあってな、もしや皆川は‘COSMOS‘じゃないのか?」
そう問うと木城は殺気を収め、答えた。
木城「ええ、そのとおりですよ。皆川はゴッドハンドの高谷良樹が研究、
配下のたかしげ宙に命じて作り上げさせた部隊、COSMOSの失敗作にして、最高傑作です。」
そして木城は己が知りうる限りの事を話し始めた。

243 :作者の都合により名無しです:03/10/14 08:58 ID:GHGUmLGz
COSMOSネタ キタ━━━━(゜∀゜)━━━━!!!!

ただ、×高谷→○高屋 ね。

244 :COSMOS:03/10/14 09:48 ID:Z9s4qmfR
木城「高屋良樹には十傑集に匹敵する戦闘能力を備えた彼直属の戦闘集団である12神将がついていました。」
木城はプリンを机において語る。
木城「しかし私がゴッドハンドの支部からハッキングした情報の限りでは
どうやら先の大戦で神将たちは戦死したり裏切ったりしていて数を減らしてしまったようです。」
 木城は話を続ける。
木城「そこで自身が怪物頭脳と謡われるほどの科学者である高屋が考え出したのが
才能のある人間を幼少期から徹底的に洗脳、強化することで主の命令には絶対服従し、
その上で圧倒的な戦闘力を持った、獣神将や超獣化兵の素体となる部隊を創設する計画、
それがCOSMOS(チルドレン・オブ・ソルジャー・マシン・オーガニック・システム)です。」
木城「高屋は獣神将の生き残りの一人であるたかしげ宙に命じて
才能ある子供を集めさせました。そしてその中に獣神将候補生として、」
寺沢が続く言葉を言う。
「皆川がいたのか。」
木城「ええそうです。皆川はそこで殺人機械としての性能を磨かれ、
屈強な機械兵士として成長していきました。」
木城「しかし皆川は実戦テストで原因不明の暴走をおこし、COSMOSを壊滅させてしまいました。
そのあと責任者であるたかしげ宙によって取り押さえられ、
再調整を受ける直前で静かなる原作者七月鏡一によって助け出され、
彼のかけた強力な暗示によってその記憶を封印元の生活に戻っていったようです。」
木城「とはいっても、それ程の力を持つ素材を高屋があきらめるはずもなく、
皆川が漫画家になるよう様々な干渉を行いました。そしてたかしげは原作者として彼に接触、
スプリガンの連載を始めました。あとは知ってのとおり皆川は七月に師事し、
ついにはスプリガンのリーダーになりました。」
そう締めくくって木城は話を終えた。


245 :COSMOS:03/10/14 10:13 ID:Z9s4qmfR
寺沢は木城の話を聞き終えると木城に問いかけた。
寺沢「高屋が今も皆川を狙っているのはわかった。
確かに幼少期にそれ程の力を持つ逸材ならば、それは当然だ。
だが俺はあんた自身の事なんだがなぜあんたは俺に奴を殺すように依頼したんだ?
それ程の力を持つものなら普通はその力を取り込もうとしたり、研究しようとするもんだが、
あんたはそうはしなかった。なぜだ?」
寺沢が問いかけると木城は自嘲的な笑みを浮かべ答えた
木城「‘嫉妬‘かもしれませんね。」
寺沢「嫉妬?あんたがか?」
木城「ええ。私は高屋良樹という怪物頭脳に嫉妬しているのかもしれません。
科学者として奴はわたしより高みにいる。私にはそれが許せない。
だから奴が作り出したその研究成果を渡したくない。それが理由です。」
寺沢「なるほどな、よくわかった。安心しな、皆川の事は俺が何とかする。
あんたは内藤を治すことに専念してくれ。」
そう言って寺沢は研究室を出て行った。
研究室を出てキユ基地の廊下で立ち止まり寺沢はぽつりとつぶやいた。
寺沢「面白くなってきた。」
その声は最高のおもちゃを見つけた子供のように純粋で、
その純粋さゆえにに危険な響きがあった。

こうして皆川をめぐる運命は急激に加速することになる。
そして皆川が掴むものは神の未来か悪魔の過去か、
それは文字通り神のみが知っている。



246 :鬼の棲む島(322/350):03/10/14 10:53 ID:/uzS/YSj
島の各地で局地的戦闘が頻発している頃。人工衛星軌道・高度5000メートル地点に、
柳田所有の軍事衛星型スーパーメカ9号・【墓井 黄泉(はかい こうせん)】が在った。
地球を約3時間20分で一周するそれは、島の不穏分子を焼き尽くす準備を始めていた。
それとは別の小型人工衛星も、遠い空で島の推移を凝視していた。
≪怪獣≫出現と同時にそれは緊急警報を発し、どこかへ通信で連絡を入れた。
どこかで、かつての同志たちが受け取ってくれる事を祈って。
人工衛星の表面には『白泉号』と銘打ってあった。
警報の内容はひとつ。   ――悪鬼・真鍋譲治に復活の気配あり。追跡し生存を確認次第滅殺せよ――

そしてはるか地上、クリードアイランド・海抜数メートル地点の、小さな丘が続く街道。
復讐鬼と化した猿渡が、それを止めんと立ち塞がるかつての友・高橋陽一と闘っている。
オーバーヘッドキックの体勢から一転、猿渡に足を掴まれる前に自ら前に飛び退く高橋。
感情の全てを負の方向に追いやった猿渡を、高橋は悲しみを湛えた瞳で一瞬振り返る。
しかしその光も刹那に消え、地上に降り立つ間もなく再び攻撃に転じた。
蹴りのガードのために一瞬、猿渡の脇が空いた隙を狙ったのだ。低い体勢から今度はボクシングスタイル。
ブロックが僅かに間に合わず、猿渡は一発だけボディーブローを浴びせられるが、軽い。
悔しそうな顔になった高橋に対し猿渡の「お返しの蹴り」が横合いから飛ばされる。
高橋はとっさに足で壁を作ったが、やや軽量の高橋には重くのしかかる鈍痛が走った。

彼らの戦いを、はからずも見届ける立場となった本宮。
 (風の噂だが、あのふたりは同じ師匠の元で育った同門らしいな。ひどく因縁を感じるぜ)
本宮が流れる血と汗を学ランの袖で拭いながら思考を巡らす。と。

本宮の目に、何かが見えた。
≪全身凶器≫と揶揄された男・猿渡がその血塗れた刃を取り出す瞬間が。
高橋は一旦後ろに飛び、自分の間合いを取って再度蹴り技に入ろうとしている。
猿渡の肩が僅かに下がる。高橋の右足が猿渡の死角・左側頭部こめかみを狙う。
鬼の目が、冥き光を帯びる。両手が飛び・・・高橋の右膝を、掴み取る。

 「しまったっ!」 「ポイントをずらせ高橋ー!関節が壊されちまうっ・・・!」 ――鬼が、哄った。

247 :やきう 反逆vs忍道:03/10/14 11:50 ID:WUagdkg5
3番バッターとして打席に入るや、岸本は吼えた。
岸本「戸田―――――――――――――!!!!」
名指し。それだけですべては伝わった。
戸田「へへ・・・そうだよな。てめえとの決着をつけないで、この試合、終われねーよな」
獰猛な笑みをたたえ、戸田がマウンドに向かう。
弟を殺された岸本と、その弟を殺した張本人である戸田。
敵(かたき)同士。
それを罪と思う気持ちは、戸田にもある。だが、戸田はそれを悔いない。
それはもう「あったこと」、「かえられないこと」なのだ。
いかなる言葉も意味はなさない。だから、自分は答える。
幾百万の言葉よりも、己が信じるただひとつの拳で。
押さえ切れない憎しみ、それが岸本を突き動かす。
だが、もはやそれだけではない。
戸田を乗り越えなければ、自分は一歩も前に進めない男になってしまった。
岸本にとって、戸田という男は――――『壁』なのだ。
そして、壁は乗り越えなければならない。いや、ぶち壊す!!
岸本(それが俺の――――『忍道』だってばよ!!)
そして、二人は向かい合う。そして、間合いが詰まっていく。

東《お――――っと!? 岸本選手、そして戸田選手、お互い持ち場を離れ、距離が詰まっていく―――ッ
!!》

板垣「No・・・これは野球ではない」
大和田「ああ・・・これは二人のすべてを賭けた・・・」
尾田「果し合い・・・だ!!」

248 :やきう 反逆vs忍道:03/10/14 12:08 ID:WUagdkg5
戸田「岸本・・・鉢がねは額に巻かなくていいのか」
そう、岸本に額にはトレードマークの鉢がねがなかった。
岸本「必要ない。おまえは、俺の顔面に一発もいれられねーってばよ」
返答は、不敵だ。だが、そこに笑みはない。
戸田「上等だ・・・じゃあ、いっくぜえええええええええええええっっっ!!!」
岸本「おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおっっっ!!!」
二人が同時に、地を蹴り、猛然とつっこんだ。
戸田「喰らえ、岸本! これが俺の反逆だ!! 反逆のハイブリット!!!」
光速の世界へと足を踏み入れた戸田の拳が、縦横に煌く。
それを迎え撃つ岸本は、素早く印を結ぶと、得意の忍術を発動させる。
岸本「木の葉忍法、多重影分身!!!」
戸田のハイブリットが次々と岸本の影分身をなぎ払うが、いかんせん数が多い。
そして、打ちもらした岸本の分身が、戸田を上空へと蹴り上げる。
戸田「!!」
尾田「影舞踊! いける!」
すかさず跳躍し、岸本が空中の戸田の背後をとる。
だが、その瞬間、岸本の『呪印』がうずき始めた。
岸本が、突き上げる衝動に血を吐く。
岸本(ちくしょう・・・いちいち反応しやがって・・・こんなものに飲み込まれて・・・)

   た  ま  る  か  !!

尾田(呪印がひいた?)
その光景を見て、大和田がにやっと笑う。
岸本「いくぜ・・・」

  獅  子  2  0  0  0  連   弾   !!!!


249 :やきう 反逆vs忍道:03/10/14 12:27 ID:WUagdkg5
岸本必殺の多重コンボが、戸田に次々のヒットし、戸田は地面に叩きつけられる。
戸田「がはっ!! やろおお!!」
激突の直前、かろうじてハイブリットを地面に叩きつけ、戸田は直撃を免れる。
そこへすかさず、岸本の第2の術が迫る。
岸本「忍法、業火球の術!!」
口から吐き出された強力な火炎の渦が、戸田を舐める。
戸田「なめるな!!」
戸田のハイブリットの衝撃は、炎の壁をやすやすと掻き分けた。
だが、そのときすでに、岸本は炎の向こうにはいない。
岸本「もらった!!」
岸本は、勝機を見た。だが、戸田の反応はそれを上回る。
戸田「反撃のハイブリット!!」
戸田の野生が反応したか、岸本の腹にハイブリットが突き刺さる。
岸本「ごほっ!!」
内臓をやられ、岸本が喀血する。膝を折った。
それを見下ろす戸田が言う。
戸田「どーしたよ、おめーの言う『忍道』ってのはその程度かよ・・・。
   その程度の反逆で、俺が倒せるかあ――――――っっっ!!!」
その言葉に反応するまでもなく、岸本は立ち上がる。
血にまみれた口から、闘志を吐き出す。
岸本「言ったろう、てめえを殺す・・・自分の言葉は曲げねえ・・・それが俺の・・・」

  忍  道  だ  !!

250 :やきう 反逆vs忍道:03/10/14 12:43 ID:WUagdkg5
尾田「戸田の拳は、一発でも致命傷だ。これ以上、長引けば、岸本に勝ち目はない。
   だが、単発の攻撃では、戸田の闘志を刈り取れない・・・とすると・・・」
岸本(『蓮華』・・・だ! こいつを倒すには、それしかない!!)
尾田「高速で叩き落す蓮華なら、戸田もひとたまりもあるまい・・・」

そして、戸田と岸本の距離が再びつまる。
戸田「はやくこい、岸本! ド派手にやろうぜ・・・ケンカをよ!!」
岸本「そして、これが最後になる!!」
刹那、戸田の拳を岸本が身を沈めて、かわした。
そして――――!

旭「きしもとがとだをけりあげた!」
山口「さっきの技か!?」
水島「いや、ちがうで! あれは!!」

岸本がアッパー気味に戸田を蹴り上げた。
戸田「くっ!」
岸本「まだまだぁ!!」
さらに岸本が連続蹴りで、戸田の身体を打ち上げていく。
岸本「くっ・・・!」
身体にかかる負荷に、岸本が顔をしかめた。
尾田(通常の蓮華でさえ、体にはとてつもない負担がかかる。
   あれだけの連蹴りは岸本にもやばい! これで決めろ、岸本!!)
尾田が祈るように心中で唸るなか、岸本の必殺技が炸裂する!
戸田は岸本に背後から組み付かれ、錐揉みしながら真っ逆さまに落下していく。

    表    蓮    華   !!!!


251 :作者の都合により名無しです:03/10/14 14:58 ID:ceAe0bxI
野球キタ・゜゚・*:.。..。.:*・゜(゚∀゚)゚・*:.。. .。.:*・゜゚・*!!

252 :やきう 努力の天才:03/10/14 21:59 ID:GHGUmLGz
ダイアモンド中央の地面が、爆裂して吹っ飛んだ。
岸本は激突の直前に飛び退って離れ、戸田はそのまま地面に突っ込んだ。
マウンドの土と、人工芝の真下の岩盤がめくれあがり、その瓦礫の中に戸田らしき影が横たわっている。
旭「し…しんだんじゃねーの?」
山口「!…う、うそだろう!?」

尾田「岸本が勝った――――ッッ!」
大和田「よし!」
板垣「…………」

着地した岸本が、荒い息を吐く。肩がひきつれたように上下している。
そのとき、岸本は異変に気付いた。
横たわる戸田の身体。それがおもむろに、ひび割れ始めたのだ。
岸本「!!」

それは、スイカの皮で作られた戸田の偽物だった!

施川「アルター『ウォーターメロン』! スイカを媒介に多彩な攻撃法を行う能力!!」

尾田「! いつの間に入れ替わった!? 岸本がそんなことを見逃すはずが……!!」
板垣「尾田、おまえが目をつむって祈ってるときだよ。
   岸本は一瞬、体の痛みで動きが止まった…その時だ…」

戸田「……やば………かったぜ…………」 岸本「!!」
そのとき、岸本の背後の地中から、戸田が拳を突き出しながら飛び出した。
驚愕に目を見開く岸本が、三塁側のフェンスまでぶっ飛ばされる。
岸本「ぐう!」 壁に叩きつけられ、そこへさらに追撃のハイブリット。
フェンスにクレーター状に陥没し、その中で岸本がなんとか防御している。
だが、その全身はすでにボロボロであった。
岡田「なんで岸本君はよけないんですか?」 岡田の質問に、尾田が答えた。
尾田「…さっきの蓮華という技は…諸刃の剣なんだよ」

253 :やきう 努力の天才:03/10/14 22:15 ID:GHGUmLGz
そこから先を説明したのは、意外な人物だった。
鳥山「本来、禁止技にあたる。あれだけの高速体術は、足や体に大きな負担をかける。
   今は、体中が痛み、動きまわるどころじゃない…そうだろ。尾田」
尾田「…………」
岡田「なるほど…」
そうこうしてる間に、岸本の形勢は悪くなっている。
いまや、戸田に一方的にボコられるばかりだった。
砕け散ったグラウンドのなかで、岸本が這いつくばっている。
鳥山(岸本……)

ここで、時は岸本が駆け出しの頃に遡る。
編集「ハハ、バーか! アクションも下手、構図の取り方はパズルなみに難解なお前が、漫画家になれるわけないだろー!」
岸本「なれます!」
心無い編集の罵倒に、まだ新人だった岸本は頑強に言い張った。
そして、それを見守る男がひとり。
鳥山「へえ、あの子が噂の新人。“熱血落ちこぼれ”君かぁ…」
かつて、岸本が大友に匹敵する影響を受けた、鳥山明。
これが両者のファーストコンタクトであった。

さらに数年後。
ドカッ! 強烈な一撃を喰らい、岸本が地面をなめる。
許斐「岸本、本当にこりないね。勝てっこないでしょ、尾田は君とは才能が違うんだから」
這いつくばる岸本を、当時、押しも押されぬジャンプの看板漫画家となっていた尾田は、こう言った。
尾田「ムダだ、岸本。いくら努力したって、お前に俺は倒せねーよ」
岸本「くっ…」

その直後。
文字通り、血のにじむ修練にあけくれ、あげくの果てに涙を流す岸本を、鳥山がまたも見守っていた。


254 :やきう 努力の天才:03/10/14 22:38 ID:GHGUmLGz
岸本「くっ…うっ…」地面をなめ、涙で顔を濡らす岸本。そこへ、鳥山が現れ、言う。
鳥山「どーした、岸本ォ? もう休憩かあ?」 岸本「!」
陽気に声をかけてきた鳥山に、岸本は取り繕うように背を向ける。
大友に匹敵するくらい、大尊敬している鳥山に、無様なところは見せられなかった。
岸本「何の用ですか、鳥山先生……」 そっけなく言うと、岸本は素手による立ち木打を続ける。
しばらく無言だった鳥山だが、やがてぽつりと言った。
鳥山「……たしかにおめえは尾田とは違う…。特殊な体質を持っているわけでもなければ、
   剣術の天才でもない……。けどなァ、岸本。
   お前も尾田を超える力を……その可能性を秘めている天才なんだぞ」
岸本「気休めならやめてください!」
鳥山「気休めでもなんでもない…なぜなら、おめえは……」

   努  力  の  天  才  だ  !!

尊敬する先人の言葉に、岸本は衝撃を受ける。そして、ぽつりと言った。
岸本「……果たして、それは。本当でしょうか……」
鳥山「…!」
岸本「……ボクはそう信じてやってきました。尾田より…2倍も3倍も修行すれば…
   きっと強くなれる……そう信じてやってきました……」
そう言う、岸本の体は小刻みに震えている。
岸本「だけど…本当に才能ある奴には敵わないんじゃないかって…最近、そう思い始めました…
   努力が本当に報われるものなのか……それが知りたくて尾田に挑戦しても、
   いつも同じ……まるで、歯が立たないんです………
   漫画を描く時も未だに……手が震えているんです……
   いくら努力しても強くなれないんじゃないかって……
   怖くて怖くてたまらないんです!! ボクはどうしたら……」
すると、それまで無言で聞いていた鳥山が、いつになく厳しく、こう言った。

  自 分 を 信 じ な い 奴 な ん か に 努 力 す る 価 値 は な い !!
   

255 :やきう 努力の天才:03/10/14 23:53 ID:GHGUmLGz
現在と過去が交錯する。戸田の猛攻にさらされながら、岸本はある光景を目にする。
岸本(ありがとう……鳥山先生…)
岸本の目には、涙がにじんでいた。鳥山の言葉を思い出したのだ。

鳥山「お前は自分の道を信じてつっ走ればいい! 俺が『笑って見てられる』ぐらいの強い男になれ!」

そして、眼鏡をかけた少女―――鳥山は笑っていた。
その瞬間、岸本の動きが加速した。いや、動きが戻ったのだ。
岸本(鳥山先生が笑って見てくれてる…それだけで俺は強く蘇ることが出来る…さらに強く……もっと強く……)
もはや、岸本を突き動かすのは、復讐の念だけではない。
それと同じくらい、いやそれ以上に熱い何かが、岸本を突き動かす。

岡田「岸本君……笑ってますね。あんなに追い込まれているのに…」
そう言った岡田に対し、首を横に振ったのは尾田だった。
尾田「イヤ…今度はこちらが追い込む」
岡田「え?」
尾田「 木 の 葉 の 蓮 華 は 二 度 咲 く !! 」

戸田「てめえはここで終わりだ……」
岸本「いずれにせよ……次で終わりだ……」

鳥山「まさか、尾田! 岸本は、“八門遁甲の体内門”を……」
尾田「ええ…開けます」
鳥山「なんてこった……尾田。今、あいつは、“八門遁甲”のいくつまでの門を開ける?」
尾田「五門です」
鳥山「!! 努力でどうにかなるもんじゃないぞ……あいつ、やっぱり天才か」
岡田「はちもん…とんこう…ってなんですか?」
尾田「“裏蓮華”に行くまでの“リミッター外し”のことだ。
   チャクラの流れる経絡上には頭部から順に、
   開門・休門・生門・傷門・杜門・景門・驚門・死門と呼ばれる  
   チャクラ穴の密集した八つの場所がある。これを“八門”と言うんだ」


256 :やきう 努力の天才:03/10/15 00:08 ID:TnSiDMUX
尾田「この“八門”は体を流れるチャクラの量に常に“制限”を設けているが…
  “蓮華”はその制限の枠を無理矢理チャクラで外し…
   本来の何十倍にもあたる力を引き出す事を極意とする…
   たとえ、その“力”と引き換えに術者の身体が崩壊してゆこうとも…
   ちなみに表蓮華は、一の門・開門を開けるだけだ」
岡田「じゃあ…裏蓮華は……」
尾田「“開門”で脳の抑制を外し、“休門”で無理矢理、体力を上げる…
   そして、第三の“生門”から、裏蓮華に入る……」
岡田「……表蓮華だけでも、あんなに体中ボロボロなのに、それ以上の技なんてやったら…」
鳥山「そうだ…この技はまさに諸刃の剣。八門全てを開いた状態を“八門遁甲の陣”といい…
   少しの間、ジャンプ五聖人をすら上回る力を手にする代わり、岸本は必ず……死  ぬ!」

戸田「!」
岸本の気が変わった。戸田の目前で、岸本の髪がチャクラの発するオーラに波打つ。
岸本(尾田……えなりくん……)
覚悟を決め、チャクラを解放していく岸本。その体が、赤く染まっていく。
岸本(こんなところで……俺は負けるわけにはいかない! 
   鳥山先生…大友先生……認めて下さい…今こそ…)

  自 分 の 忍 道 を  つ ら ぬ き 守 り 通 す 時 !!

岸本「第三 生門……開!!」
岡田(体の色が…!) 大和田(赤く…!) 尾田(!!)
鳥山(第三の門 生門を開いた……動くぞ!!)

  さ ら に 第 四  『 傷  門 』 ……開 !! 

岸本「ハアアアアアアア!!!」
顔面には血管が今にも切れそうなほど浮き上がり、鼻からは血が溢れる。
刹那、岸本の姿が、戸田の眼前から消滅した。

257 :やきう 禁断の奥義発動:03/10/15 00:25 ID:TnSiDMUX
砂塵を噴き上げ、加速する岸本を、戸田は見切れなかった。
戸田「!!」
気付いたときには、もう蹴りあげられていた。
その凄まじい爆発力は、砂や小石を吹き飛ばし、両軍ベンチに突き刺さる。
鳥山「速い!!」
その場のほぼ全員が、いつ戸田が宙に打ちあげられたのか、見えなかった。
しかも見えるのは戸田だけ。岸本の姿は、影すら見えない。
そのとき、戸田がいきなり吹っ飛んだ。
一方向にではなく、何度も何度も、まるでビリヤードのように。
戸田(やべえ―――ッ! 岸本の動きがまるで見えねえ――――ッッ!!)

岡田(…!! 信じられない!! 半径10メートルにある、
   全ての地面を瞳にして見ているのに…約40万の目が捕えられない動きだというのか!?)
岡田の秘技のひとつ――自然を自らの器官を化し操る『リキトア流皇我王殺法』でも、岸本の動きは見切れない。

岸本(まだ耐えるか…戸田……こうなったら!!)
その瞬間、岸本の身体が崩壊の音色をたてはじめる。

鳥山「筋肉が切れやがった! これ以上は!!」
尾田「あれが岸本なのか……いつの間にこんな……」

戸田「(……ゾクッ……)!!!」
岸本「これで最後だ!!」

 第 五  『 杜   門 』――――――開 !!!

戸田(守りきれねえ……これが人間の動きか……)
岸本(尾田! お前を倒すとっておきの技だったが……特別見せてやるってばよ!!)
刹那、岸本の痛烈な一撃が、戸田を真下に打ち下ろした。

258 :やきう 禁断の奥義発動:03/10/15 00:34 ID:TnSiDMUX
地面に激突寸前の戸田が、包帯に巻かれ、再び岸本の近くに吊り上げられた。

水島(仮にも光速の世界に足を踏み入れた戸田が、まるで追い付かない……ヤバいの!!)

鳥山(裏蓮華……すなわちそれは、触れることすらできぬ高速連続体術! 光速といえど追いつけない!!)

岸本(この技で最後だ!!)

岸本「はあああああああああ!!!!」

そして――――

岸本の最大威力の足拳が、同時に戸田の肉体を直撃した。
まさに不可視の速度で、戸田は地面に突っ込む。
もはや、速すぎて何がなんだかも分からない。
戸田が巨大な爆音とともに、地面に衝突した。
同時に、岸本も力つきたように崩れ落ちる。

だが―――

残酷なことに、勝利の女神は、岸本に微笑むことはなかった。

尾田「あの一瞬……アルターでガードしただと!?」

そう、戸田は無意識のうちに、アルター“絶影”を出し、直撃のダメージを軽減したのだ。
そして、満身創痍の岸本に、もう勝機などありはしなかった。
岸本「!!」
戸田「終わりだ、岸本!! 破壊のハイブリット!!」

259 :やきう 立派な漫画家:03/10/15 00:47 ID:TnSiDMUX
戸田もまた、本来ならもう立っていられる状態ではない。
それでも、この男の反逆魂は尽きなかった。
岸本のあらゆる執念は、遂にこの男の牙城を崩すことは叶わなかった。
ハイブリットの直撃を喰らい、左腕を左脚を破壊された岸本に、とどめの一撃が迫る。
そのとき!!

 バアアアアアン!!

戸田「!!」
えなりベンチの全員が岸本を救おうとした瞬間、戸田の拳を止めたのは車田だった。
車田「……ここまでだ。もう、勝負はついた。お前の勝ちだ」
チームの中では、光速の動きを自在に操る車田が、誰よりも速い。
遅れて、鳥山が、そして尾田が岸本のもとに駆け寄る。
戸田は無言のまま、立っていた。その顔に、勝利の高揚感はない。

渡辺「えなりチーム、2アウト!!」
審判の宣告。そう、車田は岸本を庇う際、二塁の宮下を追いこす位置に立ってしまったのだ。
これで2アウト。得点差は1点のビハインド。いよいと、後が無くなったことになる。
だが、そのとき。そんなことを吹っ飛ばすような驚愕が、場内を支配した。

瀕死の岸本が、なおも立ち上がってきたのだ。
尾田「まさか…」 鳥山「五門を開けて…手足までつぶされたのに…立てるはずが」
呆然と呟き、尾田と鳥山が、岸本に駆け寄る。
尾田「岸本…もういい。終わったんだ。お前はもう、立てる体じゃない…」
言いかけたとき、尾田は、鳥山は、皆は気付いた。
尾田「岸本……お前……」 鳥山「……お前ってやつは……」
2人の目からは、涙が溢れていた。
岸本はすでに、意識を失った状態で、それでも立ち上がってきたのだ。
尾田「気を失ってさえもまだ……自分の忍道を証明しようというのか……」
鳥山「岸本……お前はもう……」

  立  派  な  漫  画  家  だ  よ …… !! 

260 :やきう 最終勝負:03/10/15 01:12 ID:TnSiDMUX
「救護班、急いで下さい!!」
試合が中断され、絶対安静状態の岸本が、担架で運ばれる。
そして、えなりチームに、残酷な現実が突き付けられる。
「かろうじて呼吸はありますが、全身の粉砕骨折と筋肉断裂……
 こんな事を言いたくないのですが……彼はもう二度と……
 漫 画 家 と し て 生 き て い く こ と は で き な い 体 で す 」
それは、まさに死の宣告だった。
もはや、漫画家・岸本斉史は―――――…死んだのだ。
尾田「そんな……そんなのウソだろ……」
鳥山(岸本……お前が負けるなんて…思いたくなかった……
   お前の忍道を叶えさせてやりたかった……止める事が出来なかったオラを……許してくれ、岸本!)
尾田「それじゃあ、岸本はどーすりゃいいんだよ! こいつ、あんなに漫画が好きで……どーにかなんないのかよ!!」
つき合いの最も長い尾田が、必死の形相で叫ぶ。
そんな尾田を、制止した者がいた。車田だ。
車田「あるいは…それが災いした……捨て身の禁術まで使って、戸田を倒そうと、
   チームを勝利に導こうとした、その結果だ……
   あいつは、復讐だけではない。岸本は、俺達との言葉の要らない約束に殉じた…!!
   奴は命がけで……俺達の為に道を開こうとしたのだ…!! それを忘れるな…!!」

鎮痛な面持ちのえなりチームに、戸田は背を向け、一言つぶやいた。
この男にとって、最大の讃辞を。
戸田「岸本……見事な…… 反  逆  だったぜ!!」


261 :やきう 最終勝負:03/10/15 01:17 ID:TnSiDMUX
えなりベンチ。
ここに、ただ2人、岸本の元に駆け寄らなかった者たちがいる。そのうちの1人が立ち上がった。
大和田「板垣……悪いが、貴様の出番はなくなりそうだ」
それだけを言うと、大和田は帽子を深くかぶり、ベンチを出る。
その目に、これまでにない、熱き闘志を燃やして。
板垣「単純な野郎だ……だが、確かに俺の出番はなさそうだな。鬼を……起こしちまった」
そう呟き、板垣はベンチに深くもたれかかった。

一方、チャンピオン。
重傷の戸田はベンチに引っ込み、遂に再び、怪物――『Z』がマウンドに立つ。

「Zだぁ――――!」
「待ってたぜ、Zォッ!!」
激闘の余韻、覚めやらぬなか、観客たちは新たな勝負にわきかえる。
だが次の瞬間、場内は一斉に静まりかえった。
「なんだよ……Zのやつ……」

マウンドに立ったZは、尋常でない荒い息を吐いていた。
体中から汗が吹き出ており、その右腕は血管が浮き上がって、極限までパンプアップしている。
巻かれた包帯は、すでに赤く染まっていた。

水島「その腕…肩……お そ ら く 耐 え れ て 一  球 !!」


 

262 :やきう 最終勝負:03/10/15 01:36 ID:TnSiDMUX
ここで時は、最終回裏が始まる直前にまで遡る。

松島「う……あ……あ…ッ」
先の車田との勝負で、氷漬けにされた松島は、病床で唸っていた。
伯林「しゃべっちゃダメだ、松島君!」
松島「クソ……ド素人野郎が……ムダづかいしやがって……!」
施川「松島君、落ち着いて!」
周囲の者が松島を大人しくさせようとするが、松島はなおも唸り続けた。
松島「Z……このド素人が……ムダ使いしてんじゃねえよ……!!」

その光景を、苦い顔で見ていた水島の元に、さらなる報が飛込んだ。
余湖「み…水島先生ッ! ゼ…Zが…Zがブルペンで!!」
ただならぬ様子で飛込んできた余湖が気になり、水島はブルペンに急行した。
そして、そこで見たものは、あまりにも常識はずれな光景だった。
地響きのような踏み込みと共に、Zが腕を振るう。
持っているザイルに繋がれているのは、地ならし用のローラーだ。
Zは上半身裸になり、さっきからひたすら、この悪魔のトレーニングを行っているのだ。
水島「過剰な負荷をかけ、筋肉を極限までパンプアップさせ、
   一気に解放することで限界以上のパワーを発揮する……時代錯誤で非科学的な発想やの」
淡々と紡がれた声に、Zが振り向いた。野獣の眼光が、水島を見る。
森「水島さん、やめさせるべきだ。いくらZがバケモノだって、機械じゃないんだ。
  あんなバカげたことやってたら、肩も肘もバラバラになる!!」
見かねた森が、水島に進言する。しかし、水島はそれを黙殺して言った。
水島「その…あり余るパワーをムダ遣いしている『クソ』ド素人…」
Zの眼光が、さらに険しくなる。
水島「松島からの伝言や。リリース……ボールを手から放すのが早すぎる… 
   もっと……そう打者の目前まで、ボールを放すな……と」

263 :やきう 最終勝負:03/10/15 01:47 ID:TnSiDMUX
水島「言っておくが、これは決して野球の技術論……アドバイスやないで。
   おまえの事を蛇蝎のように忌み嫌っとる1人の男が、
   血を吐く思いでお前に託した最後の執念や!!
   どう応えるかは、おまえ次第やけどな…………」
無言でそれを聞いていたZ。いきなり、全身を振りかぶった。

Z「があああああああああああ!!!」

そのとき、ローラーが強烈な弧を描き、地面に叩きつけられた。
猛烈な砂塵と風圧、“鬼”の放つ圧倒的な迫力に、水島でさえも、その顔に冷や汗を浮かべた。


そして、時は戻る。
Z「はあああああああ……」
背水をひき、一球勝負に、Zは全てを賭ける。
大和田「こい!!」
勝利の為に傷つき、倒れていった者たちの思いを背負い、大和田は最後の打席に立つ。
2人の球鬼が、再び睨み合う。その顔には、どちらも笑みが浮いていた。

Z(俺もお前も……)
大和田(完全にこの体が破壊されるまで 止まらない生物!!)

 今 夜 こ の 球 場 か ら  生 き て 還 る の は 1 人 だ !!

264 :作者の都合により名無しです:03/10/15 02:12 ID:96yWIykN
かっこいー
明日はいよいよ決着か!?

265 : ◆Akun.538AA :03/10/15 12:27 ID:GEWhtVnO
ttp://mypage.naver.co.jp/komaking/enari-house2.htm

こちら9部Bから先日終了した12部までの閲覧可能なページでございます。
ぜひご利用くださいな〜(チョコチョコ改定するつもりです)

266 :やきう 最終勝負:03/10/15 14:12 ID:TnSiDMUX
まさに、大和田とZの最後の対決が幕を開けようとしていたとき、ひとつの影がスタッフ用通路を疾駆していた。
疾走っているのは、小柄な影――えなりだ。
だが奇妙な事に、その走る速度、ひとつひとつの歩幅は、並の人間の倍以上はある。
えなりが息を切らしながら、叫ぶように言った。
えなり「D会場はもうすぐですけど、もういい加減試合終わってますよ!
    ここはどっか備え付けのTVで確認した方がいいんだ……」
すると、えなりの台詞を遮るように、声がした。
??「ダメだ! あんなガラス越しじゃ、チームの皆と同じ空気は吸えない!
   そんな事を言っている暇があったら、もっと腕を振れ! 足を動かせ!!」
その声は真下から聴こえた。正確に言うと、えなりが履いているスニーカーから。
えなり「は…はい! すみません、荒木先生!!」
このスニーカーは、荒木が『アースウィンド・アンド・ファイア』の能力で、変身した姿なのだ。
今のえなりは、速度、跳躍力ともに、常人の2倍以上になっている。
そして、数分後。
2人は、D会場に舞い戻ってきた。荒木が変身を解き、元の姿に戻る。
そこで2人が出迎えたものは、水を打ったように静まりかえり、球鬼同士の喰い合いを固唾を飲んで見守る、戦慄の空気であった。
荒木「間に合ったか……」
その呟きは、すぐ近くの席にいた福本にさえ、気付かれることはなかった。


汗で溶けかけたペイントの奥で、Zが歯を剥き出して笑う。
それを凄絶な覇眼で睨みつける大和田。
触れれば比喩でなく、五体が四散しかねない闘気の磁場。
Zがその空気を千切るように、振りかぶった。
ワインドアップ――二塁という得点圏に宮下がいるにも拘わらず、Zはそれを全く考慮してない。
もっとも、宮下には盗塁などという発想はないし、あったとしてもZは歯牙にもかけぬだろう。
9対9の死闘の行方は、二匹の鬼たちに委ねられたのだ。
今、全てが終わろうとしていた。


267 :剥き出しの悪夢(323/350):03/10/16 17:49 ID:yFRIqp/X
とめどなく混乱する中央区。“解王”こと克・亜樹は他の審判たちと共に、
(ドサクサに他所の解説もしつつ)脱出用の荷造りに回っていたのだが、
謎の≪怪獣≫出現の報を受けて現場に駆け寄ってきた。しかし、
白い巨大な蟲≪ラ=レダルーバ≫の姿を確認した克は目を極限まで見開き、
手に持ったドライバーを落として立ち尽くす。心配した新沢が駆け寄った。
 「克先生どうしたのだ?・・・おわっ!ものすごくコワーイ顔をしてるのだ〜」
 「・・・クソ、あいつ、あいつはここにいたのか!奴の封印場所は秘中の秘、
 知る者は三浦のみ。俺も安心しきっていた・・・あいつは完全に無力化されてたはずだ!
 あの蟲もとっくにくたばってなきゃいけないんだ。バケモノめ・・・“人喰い”真鍋め!クソ!」
歯ぎしりをしながら、克は地面に崩れ落ち何度も拳を地に打ちつける。
――克の携帯電話に、遠く大気圏の向こうから緊急警報が届いていたのには気づかなかった。

局地的な地震も頻発している。地面がひび割れる際の振動である。
股間の紳士(by雷句誠)がグーになってしまったドリル極道審判・三上が、
ゴツイ顔に似合わず蝶のように舞い蜂のように刺しながらひび割れを飛び越えて歩く。
・・・と思ったら露出した小岩に足を引っかけてコケ、坂道をゴロゴロ下ってゆく。
勢いでポーンと崖に飛び出し10数メートル落下。慌てて側面からはみ出た木の根をつかんだ、
まではいいのだが・・・下から熱気が来ると思ったら、そこはマグマの海。「なんと!」
真倉と対峙した際に巨大蟲が発射した破壊光線の名残であった!三上龍哉丸焼きのピンチ!

こちらもピンチ続きの中央区・敗者用監獄。
病人と怪我人だらけで身動きが取れないまま、じりじりと吸血鬼と人間の睨み合いが続く。
 「・・・奴らはかつてここのスタッフ達だった。すなわち血を吸われた人間だ。
 吸血鬼と化した人間を元に戻す方法などあったかな・・・とにかく、あれはしもべ。
 どこかにボスが、本物の吸血鬼がいるのだろう。恐らく相当な強さ・・・決して手を出すな」
息を切らしながら必死に声を絞り出して岡野が語る。と、医務室から音がした。

268 :やきう 最終勝負:03/10/16 18:39 ID:/QyAj2PV
野獣の筋肉細胞が吼えた。
野獣の號腕が、破壊の音色を奏でる。

死の矢が、放たれた。

   ゴッ・・・ギョギャッッ!!

生命を、魂そのものを投げ捨てるような、凄絶な投擲。

   ギャアアアアアアアアアアアアアアアアッッッ!!!

大気を統べる魔物が、断末魔にも似た悲鳴をほとばしらせた。
殺気と鬼愾と破壊力の奔流が、物質化したように輝き、尾を引く。
左構えで立つ大和田を真直ぐ射抜くように、彗星が暴走(はし)った。

大和田「バカモノォッッ!!」
野獣の動態視力と、怪物の反射神経、そして悪魔の筋力を持つ漢(おとこ)、大和田。
常人なら反応すら出来なかったであろう、この一撃を、このもう1頭の怪物は大根切りスイングでブチ当てた。
一瞬、閃光がたばしった、その瞬間!

    キ ュ ヴ ォ ッッッ  !!!!

東『顔面へのビーンボールをジャストミー…… あ っ !!!?』

東が叫んだ瞬間、球場の全ての者が、その光景に瞠目した。
大和田の釘バットが、粉々に爆ぜ散った。
死の矢が――――

大和田「………ぐふっ」

大和田の心臓に、突き立った。


269 :やきう 最終勝負:03/10/16 18:52 ID:/QyAj2PV
うおおおおおおおおおおおおおッッッッ!!
刹那、球場が割れた。
凄まじい歓声が爆ぜるなか、えなりベンチも、チャンピオンベンチも絶句している。
東『なッ 何が起こったのでしょう!? 私達にはよく見えませんでしたが、
  どうやらバットが折れて、大和田選手、負傷したよう……というか、これは死んだか!?』
東のアナウンスが、どこか遠くで聴こえていた。

荒木「バ…バカなッ! 完璧にミートしたはずの大和田のバットが…!!」

板垣「打ち抜けなかったパワーは……自分の肉体にかえってくる」

水島「放球(リリース)の時間差…わずか0.0何秒。距離にしてせいぜいが数cmの差……
   たったそれだけの差が打者の手元に差し込む時…凄まじい違いを生む……
   その違いは速力(スピード)でも、制球力(コントロール)でもない……」

         破    壊    力   !!!!

誰もが、Zの…そしてチャンピオンの勝利を確信した。
あの魔人の投球を喰らって、生存できる人間などあろうはずもない…と。
しかし、この漢は、人間という範疇で推し量るべき生物ではなかった。
うずくまっていた大和田がいきなり立ち上がると、胸に埋まったボールを、えぐり出したのだ。
大和田「ナイス――――ピッチング…」
それだけ言うと、大和田が凄絶な笑みを浮かべた。


270 :やきう 最終勝負:03/10/16 19:05 ID:/QyAj2PV
車田「大和田っ!!」
車田が、バッターボックス近くまで駆け寄った。
その車田へ、大和田が口から血を溢れさせながら、こう言ったのだ。
大和田「ならば、こっちも本気を見せねばな…車田よ、アレを用意しろ」
すると、車田がハッとした顔をした。やがて、うなずく。
車田「わかった、アレだな…」

タイムがかかった直後、車田が問題のモノを引っ張ってきた。
リヤカーに仰々しく乗せられたそれは、巨大な岩。
そして、そこに神話に登場する、聖剣のごとく突き刺さっていたものとは――――

えなり「な、なんですか、コレ!?」

それは、岩に突き刺さった『あるモノ』を見た、全ての人の代弁だったろう。

――――1本の『 釘 バ ッ ト 』 が、岩に突き立っていた。

車田「これはな」
やがて、車田が説明を始めた。
車田「集英社の中庭を抜けた森の奥に、小さな池がある。
   そこに今まで誰にも抜くことができなかった、この伝説の釘バットが刺さっていたんだ。
   集英社ができる前からあったらしい。これを抜いたものは天下を取るという伝説があるという…」
えなり「知らなかった……」

幾多の猛者たちが破れ去った、伝説の釘バット――――

大和田は、あたかも使いなれた刀を鞘から抜くかのように――――

音もなく――――

       抜  い  た  !! 
   

271 :作者の都合により名無しです:03/10/16 19:23 ID:KMbyOcdK
>>270
集英社?

272 :訂正:03/10/16 19:46 ID:/QyAj2PV
×集英社
○角川書店

273 :やきう 天と地と:03/10/16 20:02 ID:/QyAj2PV
伝説の釘バットは、その封印を解かれた。ひとりの漢の手によって。
そのとき、夜空が白み始め、眩い太陽がその面を覗かせ始めた。
夜明けだ。
車田「抜きおったか……俺ですら抜けなかったものを…」
腕組みをしたまま、車田が唾を飲み込んだ。
車田「だが、いける。いけるぞ…。釘バットを持った大和田は  無   敵  だ !!!」
今、大和田が最強の武器を携え、再び打席に立った。

一方、マウンドのZは、右腕をだらりと力なく下げたまま、肩で息をしていた。
水島「ダメージはZも同等……いや、それ以上!!」

大和田「おおおおおおおおおおおおおおおッッッッ!!」
Z「ハアアアアアアアアアアアアアアッッッッ!!」

すでに、常人なら死に等しいダメージを受けながら、大和田は立つ。
もはや、崩壊した剛腕をひきずりながら、Zは吼える。

森「あの状態では、もはやホームベースまで届かせるのもおぼつかないだろう。
  奴の腕には、ほとんど感覚もないはずだ」
そう呟いた森の横で、山口が、そして戸田が、意味ありげに笑った。
山口「確かに、奴の腕は途方もなく痛んでいるだろう……だが!」
戸田「その激痛に反逆する……奴ならな! そう思うだろう、あんたも!!」

そのとき、球場が戦慄した。
Zが、自らの腕の肉を、噛み千切り始めたのだ。
剥き出しの牙が、筋繊維を引きちぎっていく。
口から、腕から、夥しい血が滴り落ちた。

森「激痛で……激痛で感覚を蘇らせようってのか!?」

Z「こ の 腕 は ま だ  死 ん で は い な い !!!」

274 :やきう 天と地と:03/10/16 20:18 ID:/QyAj2PV
森「激痛で、激痛で失った感覚を取り戻そうってのか!?」
血まみれで仁王立ちするZを、森は驚愕しながら見つめる。
森「いや違う…その逆!! この線を越えたら己の肉体が崩壊するという警告……
  自らの肉体を護るため、本能が告げる、危険信号(シグナル)――」

 激 痛 で そ の 危 険 信 号 を 麻 痺 さ せ て い る !!

獣すら超えた2人の肉体から、青白い炎が噴き出し、見えない火花を散らす。
それをキャッチャーとして目前で見る水島は、冷や汗を垂らしていた。
そして、水島は気付く。
水島(大和田が…震えてる!?)

大和田(フ…フフ……矢吹の誘いに乗って良かった……なんという好敵手! なんという死闘よ!)
それは、武者震いであった。

Z(大和田……お前のおかげで…… 錆  が  落  と  せ  た !!)

山口「万が一…大和田が見送ったら、3球目はないな……」
戸田「へっ…! そんな退屈なことするかよ、あの大将が!!」
同じエースで連載していた戸田は、大和田という漢をよく知っている。
この漢が、自分に匹敵する、反逆者であることを。

Zが振りかぶった!!
闘気が渦を巻き、バリアー越しに観客の肌を打った。
躍動するZの剛腕が、鮮血を噴く。
Z「ああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!」
山のように巨大な闘気の塊が、大和田に迫る。
それを静かな眼で見据えて大和田が、釘バットを振りかぶり、そして言った。

大和田「さらばだ」

白球が、天を舞った。

275 :高屋とたかしげ:03/10/16 20:22 ID:UfOgb9Wd
ゴッドハンド、圧倒的な力を持つ伝説の漫画家たち、その一人である高屋良樹は自身の研究室にあるモニターである男と会話していた。
高屋「獣化兵の調整はどうなっている?」
?「はい、すでに最終調整も完了しいつでも運用できる状態にあります。
またかねてからの問題であった思念波に関する問題もクリアー、
高屋様の命令のみに従う忠実な軍団に仕上がっています。」
男の報告を聞くと高屋は満足げに頷き、言った。
高屋「上出来だ。今までの獣化兵は強力な思念波に影響を受けやすく兵器として不完全だったが、
お前が再編成したCOSMOSからのデーターでそれも克服された。改めて例を言おう。」
そして、高屋は心の中で言葉を続ける。
獣化兵に加えて私の切り札である例のもの、そして横山の依頼で研究を進めているアレが完成すれば、
矢吹艦への攻撃準備が整う。これからは忙しくなるだろう。
高屋「ところで皆川亮二は今どうしている?」
?「はい、偵察用の獣化兵からの報告によると寺沢武一との交戦中に本来に目覚め始めた模様です。
この調子ならば近いうちにあの力も目覚めることでしょう。」
高屋「うむ、今までは評議会との抗争に加え、
あの時以来皆川のそばには影ながら七月鏡一がついていたため、並みのものでは皆川を連れ戻せず、
我々も表立って自分の立場を明らかにして動けなかったために間接的な干渉に留めていたが、
妖魔王が不完全ながらも復活を遂げた今、
一刻も早く奴のうちに眠る‘神の卵‘あらゆる力をその内に取り込む神の器を手に入れねばならん。」
ここで高屋は言葉を切り、冷笑を浮かべ続く言葉を言った。
高屋「この件はお前に一任する、力に目覚め次第皆川を捕獲しろ。
幸い七月はお前が私の部下であることを知らんし、
お前はCOSMOS時代においてもスプリガン連載時においても皆川の教官だった男だ、
奴のことは知り尽くしている、簡単に近づけるだろう。なあ、たかしげ宙よ。」
たかしげ「かしこまりました。」
モニターに映る拳法服の男、
サンデー特殊部隊スプリガン教官にして12神将の一人であるたかしげ宙は微笑を浮かべ主の命に答えた。



276 :やきう Dブロック決着!!!!:03/10/16 20:32 ID:/QyAj2PV
蒼天に、白球が吸い込まれていく。
見よ、その雄大な軌跡、その凄絶なまでの美を。
10時間を超える死闘に携わった、全ての者は見た。

えなりチームも―――
チャンピオンチームも―――
審判も―――
観客も―――
モニター越しに見ていた、矢吹でさえもが―――

凍りついた刻のなか、黎明を斬り裂く、壮大な虹を。

       ズ ド オ オ オ オ オ ン !!

――――刻は再び動き出す

勝利と栄光の白球が、バックスクリーンに突き刺さった。

えなりベンチの誰かが、言った。
「大 和 田 の 勝 ち だ !!」

ワアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!

一瞬の静寂を破り、これまでで最大の歓声が、大爆発を起こした。
この瞬間、D会場にいる者の意思が、ひとつになる。
天を衝く、勝利の凱歌。地を震わす、勇者たちの鬨の声。
そして、あだちと渡辺。2人の審判が顔を見合わせ、同時に高らかにコールした。
   「「 ゲームセット !! 4対5で――――」」 
東『死闘に終止符!! Dブロック優勝は… 優勝は…」

  優  勝   え  な  り  チ  ー  ム  !!!!!

277 :作者の都合により名無しです:03/10/16 20:44 ID:Q1+LpuCd
・゜・(ノД‘)・゜・感涙

278 :作者の都合により名無しです:03/10/16 21:05 ID:yFRIqp/X
⊂(´∇`)つ キャー

279 :作者の都合により名無しです:03/10/16 21:34 ID:KiFU624S
ゲームセット キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!

280 :お仕事再開!:03/10/16 21:34 ID:KMbyOcdK
時間は少し巻戻る――――

ここはDブロックの外れ。
河下水希と小林ゆきは、自販機の前で休憩をしていた。
河下はショート缶のコーヒー、小林はお汁粉を飲みながら、ラジオの野球中継を聞いている。
最終回に相対した二匹の鬼Z%。澤勇気と鉄の腕¢蝌a田秀樹。
二人の体から発せられる戦いの緊張感が、ラジオからも伝わってくるようである。
河下と小林も思わず聞き入る。

―――これはチャンスじゃ!

足元からの声―――お茶の入った紙コップの中に入っていた目玉の親父が叫ぶ。
その拍子に紙コップは倒れ、路面に染みを作った。
「ど、どうしたの?目玉さん。そんなに慌てて。」
河下が紙コップを拾い上げながら、目玉に尋ねる。
「何を言っておる!今、野球場に居る人間の目は、この打席に集中しておるのじゃぞ。
 今ならば、秘密裏に最後の一人≠フ封印を解く事ができるんじゃ!」
(鼻など無いが)鼻息を荒くする目玉。
それを聞いた河下は、ポンと手を打つ。
「そっか!今なら邪魔される心配無いんだ。
 そうと決まれば早く球場にいかなくっちゃ。」
河下はそう言うと、スクッと立ちあがりコーヒーを飲み干し、缶をくず入れに放り込む。
「さぁ、ゆきも急いで!」
今だ汁粉をチビチビやっている小林を急かせる。
「急ぐ。って言ってものう…これは、どうするのじゃ?」
小林がジト目で見つめる視線の先には、自販機にもたれかかる様にして寝息を立てている一人の男。
【魔人グレイト】こと大暮維人の姿があった。

281 :お仕事再開!:03/10/16 21:35 ID:KMbyOcdK
「こんなのを担いで行ったら、到底間に合わんと思うぞ。」
大暮は、河下の妖術夢縛り≠ノよって死者よりも深い眠りに落ちている。
たしかにコレでは足枷以外の何者でもない。
「むーっ。でも起こして、また襲われたらたいへんだし。
 その辺に寝かせて置いて誰かに拾われて、また洗脳されたりしても困るのよねぇ。」
こめかみを押さえ、思案する河下。

「何も、全員で行く事もないじゃろう?
 取りあえず、水希とワシだけで行けば良かろう。」
目玉の親父が、そう提案するが、河下は首を振る。
「ダメよ駄目!あんなにコワい人がいっぱい居る所に私だけで行くなんてとんでもない!
 ゆきが来てくれなくッちゃ、心細すぎるわよ。」
河下の能力は、相手を嵌めるロック系の能力。
型に嵌れば強力だが、相性が悪いと目も当てられない。
万が一見つかったときの事を考えると、小林の能力は頼りになる。
脱走屋(エスケーパー)≠フ能力。
どんな窮地からも脱出する事ができるこの能力は、先の大戦においても大いに役立っていた。

「ねぇ。それなら僕が歩こうか?」
三人が考えあぐねていると後ろから声がかけられた。
振り向くと、パンパンと服の埃を払っている大暮の姿――
「えっ!うそぉっ!」
思わず飛びずさる、河下。
「傷つくなァ。逃げる事無いのに。」
そう言う大暮は、何処かショボンとしているように見えた。
「貴方、本当にグレイトなの?」
その姿に違和感を覚えた河下は、警戒しながらも近づく。
「ああ、そうか、はじめましてだったね。僕はクレイト≠セよ。
 グレイトなら、まだ寝てるよ。」
そう言うとニッコリと笑った。

282 :お仕事再開!:03/10/16 21:36 ID:KMbyOcdK
「二重人格…だったの?」
河下は呆然としながら呟く。
「うん。そうだよ。え・と…あったあった。」
大暮は頷くと、ポケットを探り何かを取り出す。
「これを右目につけてればグレイトは出てこれないんだ。
 だからもう術を解いても大丈夫だよ。」
そう言うとポッケットから出した眼帯を右目に当てる。
「それを、信じろって言うの?
 もし嘘だったら取り返しのつかない事になるのよ。」
動揺の収まってきた河下が半眼でクレイトを睨み付ける。
「うわぁ、信用無いなァ。グレイトだって何時もああって分けじゃないんだけどなぁ。」
クレイトは、またショボントする。
「じゃぁこうしましょう。
 私とゆきで先に球場に行くから、貴方は目玉さんと一緒に後からついてきて。
 私達が球場に着いたら術を解いてあげる。」

河下は、そう言うと小林を抱き上げると翼を広げ大空へ羽ばたいた――――

283 :神は去った:03/10/16 21:50 ID:yY4fvD60
「終った……」
 大和田を中心に歓喜の輪を形成するえなりチームを尻目に、呟く水島新司。
 野球漫画の神は、重い腰を上げる。その顔からは、もはや闘志は嗅ぎ取れない。
 ただ、えなりチームの面々を無邪気な子供を見るような暖かい感情を湛えた瞳で見つめていた。
 おもむろに審判のあだちに接して
「来たのォ!! 新しい “波” が……!!!」
「まったくです」
 審判のあだちが答える。
「若い彼らの作り出したものは、新しい野球のカタチ…そう、 “やきう”とでもいいましょうか」
「ンナしょーもない…老兵はただ去るのみやわ……」
 神は、ダッグアウト裏に下がる。その時、背後から聞こえる息絶え絶えの声。
「ま…てや…ジ、ジイ……!!」
「戸田……キバリや!!!!」
 神は、その言葉を置き土産にグラウンドを去った。
 「キバリや」――戸田のみにではなく、全ての若手漫画家たちに向けられた言葉であった。
「くそ…ジジイ、め……」 

 今回の野球、オモロかったでェ…負けたのはそりゃあ悔しいがな…荒木たち後輩も良かった。
 しかし、目についたのは若手や。ワシから見りゃぁまだぺーぺーの奴らや…
 尾田・大和田・佐渡川・岸本・そして、戸田……
 コイツらは、ワシを久々に燃えさせてくれよった。
 もっと、気張れ…!! 楽しみにしとるでェ!
 ワシもお前らも、もっと成長して、それから…  ま  た  や  ろ  う  や  !!!!

284 :鬼よ死すべし:03/10/16 22:23 ID:9rJCPf3Q
Dブロック優勝、えなりチーム。
そして…
「Zぉっ!」「Z!」「Zさん!」「Zっ!」
マウンドに駆け寄るチャンピオンチーム。
中心には、右腕からおびただしい湯気と血煙を上げ、崩れ落ちたZ。
「また―――やれるか?」
沈痛な面持ちで、森が尋ねる。
この問いを搾り出したのは、わき腹の痛みか、敗北の悔しさか。
同じく大和田に敗れたZへの、すがるような一縷の希望か同情か。
「…負けたのか…」
前と変わらぬ声を聞いたとき、森は泣いた。
Zではない。そこに膝をついている男はZではないのだ。
マウンドに仁王立ちし、バカの一つ覚えのように超剛速球でねじ伏せる鬼では。
「Zは死んだ…」
Zと同じ声の藤澤勇気が、内なる鬼の死亡を告げた。
それがチャンピオンチーム全体の敗北であるかのように感じられて、
初めて正式に負けを叩きつけられたようで、皆、涙が溢れた。
すっくと立つ、藤澤。ダッグアウトに戻ると、血染めの右腕を壁に振りぬいた。
左から右へ、左下に振り下ろし、もう一度左から右へ。
最後に真ん中に手を当てると、元・鬼は去った。
去り際に「また、やろう」と呟いたのは、皆にだったのか、死した鬼にだったのか。
ダッグアウトには赤い『Z』の文字が残された。墓標のように、再会の目印のように。

285 :十傑集・岡田:03/10/16 23:49 ID:/QyAj2PV
歓喜に沸き返るえなりチーム。
その中でいつのまにか、その輪から外れた者たちがいた。
そのうちのひとり――黄金の聖衣に身を包んだ男は呟く。
視線の先には、水島が去っていった出入り口がある。
岡田「これは、予想外。まさか、あれだけの死闘の後でも、あの余裕とは。
   どうするか。刺し違えるつもりで行けば、あるいは……」
そのとき、岡田は馴染み深い思念波をとらえた。
それは、自らの主からの指令。
横山『試合、ご苦労様です。予定通り、貴方のおかげでえなりチームは上に進めたようですね』
岡田「私の力ではありません。彼らは、想像を遥かに超えて強い。
  そして、チャンピオンにも侮れぬ力を持つ者がいます――」
横山『闘いたくなりましたか? その男と――」
岡田「―――――」
思わず、岡田が苦笑した。どうやら、誰の事を言っているのか、お見通しだったようだ。
まったく、これだから、この御老人は――――。
横山『確か、永井さんが興味を持っていましたね、彼には。
   なるほど、なかなか可能性を感じさせる若者ですが――まだ貴方の敵ではないでしょう』
岡田「仰る通り、現時点で私が全力を出せば、撃ち破るのは容易いでしょう。
   ですが、あの男――戸田は、この短期間で『光速の域』に足を踏み入れた。
   その成長性と潜在能力は、端倪すべからざる素材かと」
横山『ふむ……流石は、永井さんが気に入るだけの事はあるようですね。
 彼もまた、神の為に必要な存在なのかも知れません。
   ――ときに、岡田。もうひとつの任務についてですが』
岡田「――は。水島につきましては、これから…」
横山『いえ、その件につきましては、命令を撤回します』
唐突な言葉に、岡田が軽く驚いた。


286 :虎が来る:03/10/17 00:11 ID:6EOrAWaC
岡田が、密かに横山と通信を行っていた頃。
五聖人・宮下あきらは、歓喜に湧くえなりチームを、遠くから満足げに見つめていた。
 宮下「うむ! 男子の本懐、これに勝るものなし!!」
そう叫ぶと、宮下はまたいずこかへ、人知れず去ろうとする。
まるで、自分の役目は終わったとばかりに。
そのときであった。
すぐ背後に、野生の虎を遥かに超える獣臭を察知し、宮下の表情が変わる。
 宮下「……こうもあっさりとワシの背後をとるとは。ただ者ではあるまい」
 ??「いやいや。アンタが宮下あきら、かい? 逢いたかったよ」
気安く声をかけてくる男に、宮下は堂々と背を向けたまま言った。
 宮下「名があるなら、名乗るがよい」
 ??「おっと、こりゃ失礼。」
軽く舌を出すと、男は『おさげ髪』を手でなびかせながら、言った。

  「横山五虎大将のひとり、蛭 田 達 也。以後、お見尻おきを。」

 宮下「お見知りおき、をであろう」
 蛭田「そうとも言うね」

ジャンプ五聖人・宮下あきら。
横山五虎大将・蛭田達也。

危険な、ファーストコンタクトであった。

287 :いがらしの影:03/10/17 18:05 ID:ctjCUb5U
(ここは…どこだ? 俺は、どこにいるんだ?)
 周囲は暗闇に包まれており、何も見えない。
 貞本は、言い知れぬ恐怖に襲われていた。
(何か、いる……のか?)
「さーだーもーとークゥ〜ン♪」
 
 貞本は飛び起きた。息も荒く。
「悪夢だ……」
 その時、彼は寒気を感じた。浴衣が汗でびしょ濡れになっている。
「まだ早いけど…風呂にでも行こうかな」
 
 下着やタオル等、必要なものを準備した。
 貞本はふと部屋を見渡す。隣では福地が微妙に苦しみながら眠りについていた。悪夢だろうか。
 もう片方には梅澤がいたはずだが、何故か姿が見えなかった。
「風呂にいってんのかな? まあ、いい…」
 眼がいった。ドアの前には、木村の消し炭があったはずなのだが、いつのまにか消えていた。
 
「うう〜ん…いがらしセンセェ……」
 部屋を出た貞本が見たのは、何やらうわ言を発しているみずしな。
「わい、ずっといがらし先生をもくひょうに……」
 これも寝言、か…?
 体が震える。早く温泉に入ろうよと言っているのだな。
「誰もいないだろうし、混浴でもいいわな」
 貞本は、みずしなをスルーして脱衣所に入っていった。
 

288 :悪夢、断つべし(324/350):03/10/17 22:54 ID:6EOrAWaC
 ??「俺の患者には、指1本触れさせん!!」
そう言ったのは、医務室から靴音を響かせて現れた、マント姿の男。
精悍かつ、知性的な眼差しには、男の人物がにじみ出ている。
横目で男を見やった川原が、片目をつむり、独特の微笑を浮かべる。
 川原「こいつは俺たちの領分だぜ。医者の出る幕じゃない……真船」
 真船「この事態を、怪我人だけに任せっきりにする訳にはいかんだろう。
    俺には、患者を守る義務がある」
数時間前、北条を救った奇跡のスーパードクター・真船一雄。
彼は、多発するであろう怪我人を少しでも救うべく、自ら医師団の1人として参加していた。
勿論、公には素性は秘密にする、という条件つきではあるが。
マントを翻し、真船がその剛腕を剥き出しにする。ライオンでも絞め殺せそうな、凄まじい筋肉だ。
屈指の柔術家であり、テコンドーなどの打撃技も修得している真船は、
そんじょそこらの格闘漫画家では歯が立たない程の実力を持っている。
ずいっ、と恐れげもなく前に出る真船の姿に、川原が微笑した。
 川原「まったく……あんたもバカだなあ……」
川原が確かな足取りで、前に出、真船の横に並ぶ。
 岡野「おい、川原……」
 川原「時間はないのだろう……。俺は、あの吸血鬼どもの中に、修羅を出現させる……
    俺たちが血路を開く間に、お前はこいつらのボスを叩け、岡野」
スラリ、と背から日本刀を抜き放ち、川原が無造作に構えた。
 岡野「か…川原……」
 川原「『クー』をしてくるだけだ、岡野。人間相手じゃないから、こいつを使わせてもらうが…」
 岡村「俺も同行させてもらおうかな」
さらに、岡村が並んだ。片目で、にやりと笑みを浮かべる。
 川原「いいのかい……せっかく拾った命を落とすことになるかも知れないぜ」
 岡村「もともと、失った命だ。死人にそんな事を聞くのは野暮だぜ」
 真船「大した馬鹿だよ、お前たちは。…では、行くか」
真船が、微笑みながら言った。そして、3人は、吸血鬼の大群に立ち向かう。
 


289 :島番外――その頃の井上――:03/10/17 22:56 ID:6EOrAWaC
その頃、ひとり島を無事に脱出していた井上は、運営スタッフに喰ってかかっていた。
 井上「今すぐ、俺を島に転送しろ! あいつらだけを闘わせておく訳にはいかん!」
崩壊寸前の島に取り残されている仲間たち。その様子を座して見守っていられる男ではない。
襟首つかまれたスタッフが、その迫力に圧倒されている。
その間にも、モニターの中では、≪非戦闘区域≫に群らがる吸血鬼や、
巨大怪獣、≪ラ・レダルーバ≫が、暴れまくっている。
まともな答えを返さないスタッフを再び締め上げようとしたとき、井上の背後で呻くような声があがった。
井上は驚愕を隠せない。

この俺が、こんな近くまでの接近を許すとは!?

振り返ると、そこには仰々しい甲冑に身を包んだ、全身黒ずくめの隻眼の男がいた。
その男が背負った≪鉄塊≫に、井上は圧倒される。
 井上(あれは……剣……なのか? あれが!?)
そんな井上の驚愕を知らず、黒ずくめの男が言った。
 ??「生きていやがったか……あの≪人喰い≫が……!」
この男こそ、かつて真鍋の両腕をもぎ取り、厳重なる封印を施した張本人。
今は優勝候補最右翼のバンチチームの一員にして、白泉社最強の傭兵部隊≪鷹の団≫団長。
そして、今大会参加者の中にあって、自他共に認める最強の剣士。
三浦健太郎、である。

290 :作者の都合により名無しです:03/10/18 12:24 ID:vp5iYwn/
椎名高志、サンデー特殊部隊スプリガンのメンバーにして様々な霊能力を駆使する戦闘のプロ。
だがこの男にはそんな能力よりはるかに特徴的なある性癖を持っていた。

椎名(相変わらずええチチしとるなー留美子さん。)
そんなことを心の中で思い浮かべるこの男の最大の特徴はその変態的ともいえるエロさにあった。
皆川と合流した後安西たちは雷句たちと合流するために一度無礼ドに戻ろうとしていた。
金田一からの話では何者かの攻撃によってガンガンチームの控え室は半壊状態、
そのため藤原にやられたサンデーの残りの漫画家を移送する目的もあって一度無礼ドに戻ることになっていた。
そんな中でも彼は己の煩悩をたぎらせていた。
椎名(金田一からの話では無礼ドには温泉があるようだ。
ということは!!留美子さんたちも温泉に入るということだ!
そこで俺の文殊をうまく使えばそれを見放題だ!!)
そんな思いを内に秘め、椎名は生み出した文殊、透と明の文殊を見て笑みを浮かべた。
椎名(ほかにも方法はある。エクトプラズムで体を覆って女に変装すればどうどうとのぞくことができる!
バレた時でも逃走手段は考えてある。楽しみだなー。)
そんな欲望を胸に椎名は雷句たちとの合流ポイントへ足を進めた。



291 :作者の都合により名無しです:03/10/18 15:29 ID:xN6ByOX7
無礼ドって戦艦だっけ

292 :それぞれの思いその2(1は290):03/10/18 17:25 ID:vp5iYwn/
ガンガンチームと合流した皆川はガンガンチームとともに雷句たちとの合流ポイントへ移動しながら
今後の身の振り方について考えていた。
皆川(これからはどうするべきだろうか?もともと俺たちスプリガンはえなりチームとともに矢吹を倒すつもりだった。
だがこの大会の裏で俺たちの知らない何かが動いているのは間違いないようだ。
ゴッドハンド、それに麻宮や萩原が所属するゴッドハンドに敵対する組織。
少なくとも2つの勢力が大会の裏で暗躍している。)
そして皆川はあの三度笠の言葉を思い浮かべた。
皆川(あの三度笠の言葉を信じるならゴッドハンドの目的は漫画界の転覆。
それが真実とすれば断じてそんなことをさせるわけにはいかない。
しかし俺はゴッドハンドについてほとんどなにも知らない。)
皆川は隣を歩くガンガンチームのメンバーを見て考えた。
皆川(ガンガンチームの藤原カムイはゴッドハンドのことを知っているようだった。
彼らについて行けばこの大会の裏に潜む諸勢力について何かわかるかもしれない。
これはしばらく彼らについていった方がいいかもしれないな。)
そう結論付けるが皆川は神崎と藤原、そして隣を歩く安西のことを思い顔を曇らせた。
皆川(神崎さんはゴッドハンドに所属しているようだった。
ゴッドハンドと敵対することになればあの人とも戦うことになるかもしれない。しかし俺はあの人に勝てるか?
それに藤原老も理由はわからないが俺たちと敵対している。
そして安西、椎名は奴を信用しつつあるようだが俺はサンデーを裏切った男を俺は許せるだろうか?
教えてください七月先生、俺はどうしたらいいんでしょうか?)
複雑な思いを胸に皆川は合流地点へ歩き続けた。


293 :作者の都合により名無しです:03/10/18 17:37 ID:vp5iYwn/
訂正です。
俺はサンデーを裏切った男を俺は→サンデーを裏切った男を俺は
でした。すいません。

294 :作者の都合により名無しです:03/10/18 17:44 ID:nnIkodvt
そこらへんの訂正はいらないぞぅ
読んでる方で排除するから
訂正が必要なのは情報間違いとかね
がんばれ

295 :作者の都合により名無しです:03/10/18 17:45 ID:nnIkodvt
(´-`).。oO(あと適度に改行使ってくださると読み易くて嬉しいかな・・・)

296 :作者の都合により名無しです:03/10/18 21:56 ID:vv2qn3ui
白熱の野球対決が終わったその時、観客席の最上段から一人の男がグラウンドへ向けて跳躍した。
およそマンションの三、四階ほどの落差。
しかも男は目を閉じており、両手をズボンのポケットに入れたままの状態で、誰がどう見てもその行動は飛び降り自殺にしか見えなかった。
周りにいた観客から悲鳴の声が沸き起こる。
えなり「な、なんだあ!?人が落ちてくる!!」
荒木「新手の刺客か!?」
上空から落下してくる男に気がついたえなりチームの面々が混乱している中、一人の男だけがにやりと良い笑みを浮かべた。
板垣「(ようやく来やがったか・・・・)」
 
ドゴオオオオオオオオオン!!!

まるでミサイルでも落ちてきたかのような轟音とともに、土煙が舞いあがった。
会場に設備された空調によってその土煙がたちまち晴れていく
そして、その土煙の中心部で男はまるで何ごともなかったかのようにポケットに手を突っ込んだままの体勢でそこに悠然と佇んでいた。
「し、柴田ぁぁぁ!?」
「馬鹿な、なんでヨクサルさんがここにいるんだ!?」
技来と森が驚愕の声をあげた。
「誰よ?」
あの程度の無茶は日常茶飯事な為か、あまり動じていない戸田が横にいる鈴木に尋ねた。
「柴田ヨクサル。技来や森と同じヤングアニマルの作家ですよ。実力的にはアニマル内では三浦と双璧をなすほどだといわれています。今は確かバンチチームに所属していたはずなんですが・・・一体何が目的なんだ・・?」
そういいながらちらりとこの場のヤングアニマル作家でただ一人、先ほどから一言も発していない山口の方をちらりと盗み見た。
山口は唇をきつく結びながら厳しい表情でじっと柴田の方を凝視していた。
「(何を考える・・・・・柴田ヨクサル)」



297 :作者の都合により名無しです:03/10/18 22:02 ID:Hi5I99NY
奇行男来た〜

298 :作者の都合により名無しです:03/10/18 22:48 ID:3yUcTOiG
山口さん腕治せ〜

299 :作者の都合により名無しです:03/10/18 23:38 ID:wMP05wS0
まるで電(イナズマ)がビルをつらぬき地表に突きささるように、その男―柴田ヨクサルは現れた。
そして、彼の眼(マナコ)は緩く閉じられ、何も映してはいなかった。
ざわ・・・・ざわ・・・・・・・
球場にいる全ての男達が、突然空から降りてきたヨクサルを不気味そうに見守る中、ヨクサルは緩慢な動作で何かを捜し求めるように首を動かし、同時に板垣恵介がその動きに同調するかのように、ヨクサルの視界に進み出ていった。
「板垣先生・・・?」
その背に何か不吉なものを感じ、荒木は板垣に声をかける。
だが、板垣は顔に肉食獣のような凶暴な笑みを浮かべたまま、荒木の声に答えずそのままヨクサルの正面に仁王立ちした。
そして、その動きを閉じた瞳の奥で感じ取っていたかのごとく、ヨクサルはすっ・・と眼を見開き、眼前に板垣が居る事を実感した後、震えるような声で言った。

「 念(おも) い が と ど い た ! !」

見る人に狂を感じさせる、凄まじい表情であった。



300 :作者の都合により名無しです:03/10/18 23:40 ID:wMP05wS0
「最高の夜だ・・・・」
獰猛な笑みを口の端に浮かべながら、板垣は言った。
「白泉社に、奇妙なファイトスタイルの格闘者がいると聞いていた」
「――」
「空を飛ぶストリートファイター」
「――」
「どんな闘い方をするのかと、ずっと・・そそられていた・・・」
「――」
ヨクサルは、恋人に囁くかのような板垣の言葉にピクリとも反応しなかった。
最初板垣のほうに向けていた顔も、今は伏せられている。
半ば無視に近いその態度に、板垣では無くその様子を固唾を飲んで見守るギャラリーの中の、技来、森が反応した。
「あれは・・やばい、な・・・」
「うん・・・完璧にいっちゃってる・・あの時を・・真鍋が暴れたときのことを思い出すよ・・・」
「板垣に、勝てるか・・?」
「わからないよ静也ぁ・・・」


301 :作者の都合により名無しです:03/10/18 23:41 ID:wMP05wS0
そんな二人のやり取りなどよそに、一向に自らの言葉に反応しないヨクサルに、板垣はふっ、と笑った。
「格闘者は口数が少ないほうがカッコイイもんな」
そういって、両足を肩幅に開き、軽く左足を前に踏み出した。
両の拳は左拳が前、右拳が後方である。
体に馴染んだ戦闘体勢に入ったその時、板垣の耳にかすかに声が聞こえてきた。
「(なんだ・・)」
それは、ヨクサルのほうからきこえてくるものだった。
完璧 完璧 完璧 
「(・・・?)」
呪詛のような呟きとともに
ビリ ビリ ビリ
と、板垣の皮膚にヨクサルから発せられるナニかが突き刺さる。
完璧 完璧 完璧 完璧 完璧 完璧 完璧
 
そして、その呪詛の言葉が終わり、わずかな静寂が辺りを包み込み

タ・・・・というヨクサルが地を蹴る音とともに、闘いは始まった。





302 :作者の都合により名無しです:03/10/19 23:18 ID:O5jWBt7p
今日は誰も来ないな

303 :作者の都合により名無しです:03/10/19 23:18 ID:ka8eJv/w
明日には書くよ

304 :作者の都合により名無しです:03/10/19 23:21 ID:UaVKq08e
このタイミング・・・TRICK見てましたね。

305 :武井と尾田と:03/10/20 05:48 ID:8EI1V+2E
「先生〜和月先生〜。」
尾田は必死になって、和月を探していた。
「一体どうしたんだい?」
突如として後ろから声がかかる。
「貴様は!ハオ!」
荒木が叫び、後ろのスタープラチナが構える。
「………武井です。」
「武井先生?一体どうしたんですか?」
「話せば長くなるんですけど………。」

「なるほどねえ……。」
戦艦ヤマトでの出来事、炉里魔人、ハオの消滅等……話を聞いていた荒木は腕を組んで考えていた。
「……月がいきなり消えたり、復活したりしたのはそう言うことだったのか。」
「でも、昔、宇宙商人やってた時のコネって一体……。」
荒木が納得し、尾田が次なる疑問を浮かべる。
「さあ……10年ばっかり宇宙を旅していた時に、お金が必要でやっていたと言ってましたけど……。」
「……なんつうか、話がでかくないか?」
「………普通に話してたから気にはなりませんでしたけど……確かにそうだなあ……。」
三人はそこで固まる。
「ええと、この話はやめやめ!それより和月先生一緒じゃなかったんですか?」
「いや、連れて行かれたのは僕一人だったし、和月先生がいたなら、いとう君と出会った時、何か反応するはずだし。」
尾田の台詞に武井が否定をした。
「じゃあ、和月先生はどこに……。」

306 :所詮この世は……:03/10/20 05:50 ID:8EI1V+2E
「所詮この世は弱肉強食。強ければ生き、弱ければ死ぬ。」
ざわめく観客席の中、影をバックに一人の男が呟いていた。その顔は影で見えないが、その台詞からその正体は判明していた。
「ひぃ!」
一人の男が悲鳴を上げて立ち上がった。
がしり。その男の首を掴んで影はその男を暗闇に引きずり込む。
「てめえは弱すぎた。十本刀を名乗るにはな……。あれだけの力を与えておきながら月を破壊できなかったてめえは……。」
その瞬間、男の服が地面に落ちる。
「消えな。」
「どうやら仕事は終わったようだな。」
「ああ、生きるだけの執念だけで蘇った奴だ……弱すぎて話にならねえ。」
突如登場した男……八房龍之介にそう言って、影は野球場から立ち去ろうとする。
「じゃあな。」
「待て、十本刀の補充は……。」
「暇があったらやっといてくれや。」
八房の台詞を遮って、影は外へと歩き始めた。

307 :長谷川の旅立ち:03/10/20 12:28 ID:8EI1V+2E
 おいらは宿なし青い星♪
 光子(かぜ)に吹かれて辺境(リム)から中央(コア)へかなえておくれ♪
 願いはひとつ外へ出る外へ出る♪果てを探して外へ出る♪♪

素っ頓狂な音楽と共に、長谷川が宇宙船の中で歌う。
「その歌、好きなのかい?」
後ろで座っていた富野が聞いてくる。
「まあ、好きですね。宇宙で旅してると、この歌ばっかりうたってるって事もありますね。」
「ははは、確かにありうるな。と、このあたりでかまわんさ。向こうには色々連絡はつけといたからさ。」
富野がそう言って豪快に笑いながら、降りる準備をする。
「しとけよ、良い旅。」
「ま、今回は特に目的があるわけでもない一人旅ですから、のんびりしますよ。」
そう答えて、長谷川が竜の船を地面に降ろした。

「それじゃあ〜。」
手を振って、長谷川が富野を見送る。
「さてと……。今ゆっくり話をしたいという気分じゃ無いんですけどね……。」
「俺としては、ゆっくり話をしたいのだがな……。長谷川……。」
後ろを振り返らず、長谷川が言う。
旋風(かぜ)が大地を舞う……その男が来たことを示す為に………。
何故ならば、その男は……旋風の後継者とよばれし男……。

   村  枝  賢  一だからである。

308 :長谷川の旅立ち:03/10/20 12:58 ID:8EI1V+2E
「村枝さん。撃ち殺すなら僕は……。」
「俺は御前に幾つか聞きたいことがあってな……。」
長谷川の台詞を遮って、村枝が言う。
「はいはい。答えられる範囲なら答えますよ。」
「聞きたいことは一つだ……何故あんな嘘をついた?」
「へ?」
長谷川が間の抜けた台詞を発する。それに対して、村枝が懐から聖石を出して言う。
「この聖石が覚醒しなかったら、あの子を殺すというのは嘘だったんだろう?」
「何を根拠に……。」
「御前がそこまで変わっていたのなら、最初から島その物を破壊してただろう?」
「嫌だなあ、そこまでして……。」
「そこまでして……か。ならあの女の子を殺すはそこまでする必要があったか?」
「…………。」
「必要はなかった。只パフォーマンスだけで十分だ。変わってると思わせればそれで十分だった。」
村枝の台詞に長谷川が押し黙る。
「変わってると思わせれば……俺が立ち上がると思っていた……。」
風が吹き、沈黙を作り出す。その沈黙を破り長谷川が歩き出す。
「今、漫画界は大変な危機に陥っている。」「………。」
「『虚無の渦』、『突き抜けた物』、『命の泉(レーベンスボルン)』、『妖魔王』………」「それらを一気に片を付ける策か。」
「いや……それは不可能です。一つ一つけりをつけなければいけない……。」「御前らしい意見だ。」
「その為には、色々必要な物が出てくるはずです。」「その為の力か……。」
村枝はそう言って、後ろを振り向く。
「安心した。」「は?」「御前は確かに変わってた。」
そう言って、バッグを背負う。
「色々力をつけて、確かに変わってた……。だが心は……俺の知っている、長谷川裕一だった……。」
「………これからどうします?」
長谷川もまた後ろを振り向いて言う。
「行くべき場所がある。友の呼ぶ声がする……。」
「僕には旋風を止める権利はありません……ですけど安西と会うのはしばらく待って下さい。」

309 :長谷川の旅立ち:03/10/20 13:14 ID:8EI1V+2E
「……どういうことだ?」
後ろを振り向いて村枝が言う。
「今、安西とあなたが出会えば、安西はあなたに頼ってしまうでしょう……それは、彼の為にはならないでしょう。」
長谷川もまた振り向いて、村枝に言う。
「……それはゴッドハンドの総意か?」
「いえ、只の雑用の戯言と思って下さい。」
「わかった。だが、進むべき道として助けなければいけないのなら……俺はあいつを助ける。」
二人の間に風が吹く。言わなくとも、行くべき道は知っている……。二人はそう思い、それぞれの乗り物に乗り始めた。

(長谷川……安西は今悩んでるんだな。自分のせいで俺達が死んだことに。
 今、俺が出て行けば間違いなく頼ってしまう……。だけどな……俺はそう止まれと言われて止まれる奴じゃないんだ。)
そう言って、村枝は地図を広げる。目的地は矢吹艦の次の寄港地………鹿児島。

310 :作者の都合により名無しです:03/10/20 13:31 ID:dZhR1fLj
(゚□゚)鹿児島はイベントだらけだー

311 :作者の都合により名無しです:03/10/20 13:36 ID:PZP/yABM
矢吹休みたがってたもんな
温泉か?

312 :307:03/10/20 21:22 ID:8EI1V+2E
>310-311
まあ、運命に導かれて進んでいる。そんな感じだと思ってくれると嬉しい。
それにちと色々書きたいネタがあるんで。
まあ矢吹艦の補給とか、メンテとか、そんなのをする場所と言うことでそれほど深く考えなくて良いです。

313 :作者の都合により名無しです:03/10/20 21:45 ID:6DSGDQ/G
過去ログだと矢吹艦はでか過ぎて日本国内に置ける場所がなく
海上基地で補給・整備をやってるらしいが・・・
まあ鹿児島沖にあるんだろうね。

314 :作者の都合により名無しです:03/10/20 22:00 ID:rrlGcCG5
たしか、ヤマトもあるんだよな・・・>鹿児島
下手したら、鹿児島が焦土と化す悪寒w!


315 :作者の都合により名無しです:03/10/20 22:30 ID:QYpwBJwD
慰労会会場と福地君だけは死守するぞ(゚∀゚)

316 :空を極めし獣:03/10/20 22:42 ID:5dFrlkKM
それは、タックルといえば聞えがいいが、単なる突進であった。
両手を大きく広げたまま、余りにも安直な動きでヨクサルは板垣に向かっていった。
「・・・?」
その無防備すぎる突進に、半ば戸惑いながらも板垣はすっと、己を捕えようと両側から迫る腕を避け、最小限の動きで体を入れ替えた。
ダン
と、両腕が己の肉を叩く音が、辺りに盛大に響き渡った。
「バカかあいつ?」
じっと、その光景を見守る戸田の口からぽつりと呆れた言葉が漏れ
「(あんたがいうか・・・)」
と、心の中で鈴木が突っ込みを入れた。
「どうした・・?随分雑じゃねえか?」
半ば戸惑いの混じった声で、板垣がヨクサルに言葉を投げかける。
「―――」
ヨクサルは、首を板垣に向けた。
凄まじい瞳であった。
かっと見開かれたその瞳は、獲物を捕え損ねた獣を連想させた。
「 板  垣・・・」
そして、本当に獣のように、ヨクサルは板垣の体に、飛びかかった。


317 :作者の都合により名無しです:03/10/20 22:43 ID:5dFrlkKM
速いっ!
先ほどよりも数段速度の上がったその動きに、わずかに板垣の体に緊張が走る。
だが、やはり動きが雑。
ガバアッ!
と、ヨクサルの両腕は空を切った。
そして、勢い余ったヨクサルはそのままごろん、と地面を一回転した。
タッ・・・と、素早く立ち上がり、再びヨクサルは獣の瞳を板垣に向ける。
「失望サしてくれる・・・」
余りにも無様なその動きに、自然に板垣の口からそんな言葉が漏れた。
確かに凄まじい身のこなしと、強烈な殺気だ。
しかしこれでは獣と変わらないではないか。
「―――」
ヨクサルは立ち上がり、しばし板垣の顔を直視した後、ゆっくりとカオを伏せ、両の手を眺めていた。
その様子を見て、板垣は表情を変えた。
「(・・・・・これは・・)」
ヨクサルの殺気が内側に収束されていく
そして、顔を上げた時、ヨクサルの顔には不気味な笑みが浮かんでいた。
その一見無防備な体勢にはしかし、先ほどまでとは打って変わって微塵の隙も無かった。
「(己の内に沸いてくる力を持て余していた、というわけか)」
くくくっと、板垣は笑みを漏らした。
「どこから沸いてくる力かしらねえが、ようやく本番だな」


318 :空を極めし獣:03/10/20 22:43 ID:5dFrlkKM
ダッ!
と言いおえるか間際かの瞬間に、ヨクサルが地を蹴り、一直線に板垣に詰め寄ってくる。
先ほどと同じように、避けようと、板垣が体を逸らすが、ヨクサルはそれとほぼ同じに、板垣の動いた方に飛んだ。
「(別人だな・・まるで・・)」
見事な体捌きに思わず頭の片隅で感嘆したその時、右足に強い衝撃が加わる感触がして、同時に板垣の体が地を離れた。
 !!?
一瞬―何が起こったのかわからず板垣の顔に驚愕が浮かぶ
「す、すごい・・・」
えなりは見ていた。
ヨクサルが片腕一本で板垣の左足を刈り、宙に浮き上がらせたのを
「板垣先生!足ぃ!!」
横合いから荒木が切羽詰った声で板垣に声を掛けた。
足・・・?
その言葉に反応し、板垣は視線を足元に向ける。
そこには、ヨクサルの体が蛇のように己の右足首に巻きついてくる姿があった。
板垣を宙に浮かせたと同時に、ヨクサルも又飛びあがっていたのだ。
アキレス腱固め
そういう体勢に既に入りかけていた。

319 :作者の都合により名無しです:03/10/20 23:38 ID:Xc6nWh8b
>315
福地くん・・・・?
フフフ・・・・

320 :作者の都合により名無しです:03/10/21 00:06 ID:eb2AdlqP
(゚д゚) !?

321 :爆拳勝負!!(325/350):03/10/21 00:17 ID:xwJBaZCR
ボクシング対決は、一方的な展開になっていた。
森田は1ラウンド目から変わらぬ、突撃あるのみの戦法。
対して、石渡はそれを『蝶の舞い』によってかわし、見えないカウンターを返す。
たまに、森田のパンチがヒットしても、それは『鋼鉄の肉体』によって全て無力化されてしまう。
そのような展開が、ビデオ再生のように繰り返されていた。
だが、5ラウンド目になって、石渡の動きが変わった。
このラウンドの初弾を皮きりに、石渡が一転、猛然と攻勢に転じたのだ。
機銃掃射のようなジャブの連打から、猛烈なコンビネーションが炸裂する。
ここに『闘神』は、初めてその牙を剥き出した。
「がはっ……なろお……ぼっ!」
悪態を吐き出そうとした瞬間、森田のボディに強烈な一撃。
「ごほっ……」
(やべえ、防御……ッ)
悶絶しそうな苦しみを耐え、森田が顔面を庇おうとする。
そのとき、石渡の強烈なアッパーが、森田の腕のガードを跳ね上げた。
「な……っ!!」
刹那、返す刀で、森田の顎に凄まじい衝撃が叩きつけられた。
まるで、顔面で何かが爆発したかのような、とてつもない破壊力。
それはまさしく、『爆  弾』であった。
石渡の必殺パンチ、『10センチの爆弾』が、森田の顔面の急所を直撃したのだ。
爆風に煽られたように森田の体は盛大に吹き飛ばされ、コーナーに激突した。
そのまま、森田は力なく仰向けにマットに沈みこんだ。
白いキャンバスが、森田の血でみるみる赤く染まっていく。
対して、石渡はほとんどダメージも受けておらず、顔もまるで腫れていない。
それを見たセコンドの許斐も、タフ側のセコンドであるヒラマツでさえ、震えおののいた。
「つ……強すぎる……こんなに差があるなんて……」
「い…今の石渡さんは怪物バイ……まさに『闘神』……」
この試合に携わる全員が、石渡の勝利を確信していた。……ただひとりを除いて。
そして、そのひとり――カウントを数える“C”が、不敵に笑った。
眼下で、森田が立ち上がろうとしていた。

322 :爆拳勝負!!(326/350):03/10/21 00:40 ID:xwJBaZCR
「クソが…っ」
悪態をつきながら、森田が血染めのマウスピースを拾い、くわえた。
懸命に立ち上がろうとするが、手足がブルブルと痙攣し、言うことを聞かない。
それを見兼ねた許斐が、タオルを投げようとした。その瞬間。
「そ…そのタオル投げてみい……ワレを殺すぞ……」
森田の口調の変化に、許斐は総毛立つような悪寒を味わった。
森田が『関西弁』をしゃべるとき。それは、森田の怒りが頂点に達したときだ。
圧倒的な威圧に格の違いを思い知り、許斐は何も言えなくなってしまう。
「ふんがあっ!」
カウント9で、なんとか森田はファイティングポーズをとった。
しかし、森田の顔面はずくずくに腫れあがり、立っているのが不思議なほどだ。
その様子を冷静に観察する石渡が、ぽつりと呟いた。
「おまえはよく闘っている。それがオレには分かる。……ぼちぼち終わらせよう」
石渡がとどめを刺そうと、前に踏み出した瞬間。
脳天から股間までイナズマがはしったような衝撃が、石渡を貫いた。
『鋼鉄の肉体』ですら咄嗟に間に合わない、まさに刹那の衝撃。
次の瞬間、気付いたときには、石渡はマットに膝をついていた。
(な…っ!? ダウン…だと? 奴のパンチが……見えな……)
石渡は、決して油断をしてはいない。にも拘わらず、森田のアッパーを、石渡は感じとれなかった。
まだ脳内で、大太鼓が打ち鳴らされているようだった。
気を抜けば、意識がすぐさま混濁の闇に堕ちていきそうになる。
(これが……これが森田のパンチか……っ)
顔に汗を浮かべながら、石渡はいまだ膝をついたまま、森田を見上げる。
対する森田は、人を喰ったような笑みを浮かべながら、石渡を見下ろしている。
「さて……ぼちぼち始めるさかいのお……」
8カウントまで休み、石渡が立ち上がり、ファイティングポーズをとった。
「ノープロブレムさ……」
そう言う石渡の顔には笑み。
「ワレぁ、殴ってくれた3倍はぶっとばすッッ!!」
ブチ切れた森田、ついに全開である。

323 :Dブロック、色々と:03/10/21 20:28 ID:ImnULk0c
「良いんですか?止めなくて……。」
板垣と柴田の戦いを見ながらえなりが荒木に聞く。
「特に止める必要はないだろ?両方とも楽しそうに戦ってるからさ。」
「……そういうもんですか?」
「そういうもんだろ。それより岸本君の様子の方が心配だ。見に行ってみよう。」
「そうですね。」
「君……誰?」
「また、次の試合になったら会いましょう……。」
富沢がしくしくと泣いて言った。
「ああ、富沢君か!影が薄いんですっかり忘れてた。」
「……僕より存在感無いかも……。」
ガァーン!富沢は450のダメージを受けた!
「……それよりも早く行きましょう。」
「そうだな……。」
「僕は板垣先生の勝負を見ときますんで……流石に元アシとして色々ありますんで……。」
「わかったよ。そうぞろぞろついて行くのも何だからな。」
荒木とえなりはそう言って、医務室へと向かっていった。

324 :Dブロック、色々と:03/10/21 21:00 ID:ImnULk0c
「……と言うことですので、治療するのは非常に困難です。
また治療がうまくいっても、後々リハビリ等をしなければいけません。」
「……そうですか……。」
説明を聞きながら、えなりと荒木が神妙な顔をする。
「少なくとも、次の試合は私の権限でストップさせてもらいます。」
「仕方無いですよね……。」
「……ああ……。」

Dブロックへ戻る途中、向かいから一人の男が歩いていることに気がついた。
「戸田か……。」「…………。」
「あいつの調子はどうだ?」
すれ違いざまに戸田が聞いてくる。
「かなり悪いそうです。」
「………そうか……。」
「そうかって!あんた……!」
「えなり君……。過去は………バラバラにしてやっても石の下から…………ミミズのようにはい出てくる。
 彼の行動が『真実』から出たものなのか……あるいはうわっつらの邪悪な行動なのか……
 それを判断するには、まだ時が足りない……。」
荒木がえなりを諭すように言う。
「でも!」
「……『真実』かよ……『俺の真実』は只一つ!

  『反逆』だ!

「そうかい……行くよえなり君……。」
荒木はゆっくりとそう言って、早足にDブロックへと向かっていった。

325 :桜舞:03/10/22 15:09 ID:yglRRc+/
矢吹艦のとある通路を、天然パーマの巨漢が歩いていた。
久保帯人。
かつて、矢吹の配下・魔界十人衆のひとりであった、この男は、
えなりに二度の敗北を喫し、その復讐の為に吸血鬼と化して平野に就いた。
だが、岡本倫によって瀕死になったところを荒木に救われ、人間に戻り、今に至る。
当てもなく歩きながら、久保は考える。
久保(……これから、どうするか。さしあたり、何もやることがない……)
改めて考えてみれば、今まで自分は、何の目的もなく流されるまま生きてきたように思う。
いつも、その時、その時の時流に乗って、唯々諾々と流されるだけ。
そんな人生もまたいいか、と思いもしたが、それが真に正しい事なのか久保には分からなくなっていた。
久保(あの安西でさえ……あそこまで変わるのだからな。
   ……俺は、特に変わりたいとは思わないが……しかし……)
この漠然とした悶々とした何かは何処から来るのか、久保には判然としない。
久保(……いっそ、平野が追手でも差し向けてくればな。
   しかし、考えてみれば、奴は俺ひとりが離れた所で、意に介するハズもないか……)
つらつらと、思考の袋小路にハマりかけていた、そのとき。

  ハ ラ …

一枚の花びらが、舞い降りた。
それに気付いた久保が、それを手で掬う。
桜の花びら。

――――桜!?

血のような薄紅色の花びらを見た瞬間、久保の背筋を悪寒にも似た戦慄が疾りぬけた。

  

326 :桜舞:03/10/22 15:29 ID:yglRRc+/
   ザ ア ア ア ア ア ……

花嵐。
そう形容するのがふさわしい、壮麗なる桜吹雪が、一面を覆い尽す。
かぐわしい香りには、血臭が混じっていた。
華やかな桜舞が、死出の旅路を思い起こさせる。

――――鬼が、立っていた。

作務衣を着込んだ痩身の男だった。
素顔を覆うのは、般若の面。
花の嵐を纏って現れたその男は、さながら亡霊のように気配を感じさせない。
目の前に幽鬼のごとく立ちはだかった男を見るや、恐怖が久保を縛りつけた。
久保「お……おまえ……は」
その声は、哀れを誘うほどに掠れている。
手足の震えが、自らの置かれた危機を如実に感じとっている。
本能が、告げる。逃げろ、と。
般若面の男が、久保を見た。
もっとも、表情はおろか、その視線の向きすら判然としないが。
意を決したように般若面の男に語りかけた。
久保「……まさか、『ヴェアヴォルフ』の1人であるおまえが、追手として来るとは、思いもよらなかった……」

――ヴェアヴォルフ

ケルベロスの中でも片手で数えるほどしか存在しない彼らは、『戦鬼の徒』と恐れられる、恐るべき吸血鬼たち。
ひとりひとりが、一騎当千の力を持つ、稀代の殺戮集団である。
全く無反応な男に、焦れた久保が言った。
久保「………何か言ったらどうだ。大尉殿、いや―――」
言葉を切り、そして一気に吐き出した。
久保「藤 島 康 介 !!」


327 :やきう場・裏側:03/10/22 20:04 ID:UlmJ7NyX
小林「野球……終わったのう……。」
大暮「良い試合でしたねえ………。」
河下「そんなこと言ってる場合じゃないでしょ?最後の使徒を覚醒させないと……。」
のんびりと、お茶を飲んでいる二人をひっぱたいて、河下が言う。
大暮「……とわ言っても……野球終わっちゃったし……。(ボソリと)最後の使徒誰だかわからないし。」
小林「(ぼそりと)まさか、そこら辺の人をひっつかまえて、最後の使徒ですとか言うわけにもいかないし。」
河下「そんなこと言っても……。」
そう言って、Dブロックを見渡す。メンバーのほとんどが色々と話をしており、覚醒を狙う隙がない。
河下「どうしよう……。」
小林「(ボソリと)最後の使徒はあきらめて、荒木先生あたりを洗脳した方が戦力増強になるかも……。」
大暮「(ボソリと)確かにねえ……戦力的には申し分ないんだけどねえ……。」
河下「……そんなこと言ってないで、まずは最後の使徒を捜しましょう!」
目玉「荒木が最後の使徒だと言ったらどうする?」
三人「なっ!なんだってぇー(ですってー)!!」
あまりの台詞に、三人が驚愕する。
目玉「いや冗談じゃが……。」
河下「もう!ふざけたこと言わないで下さい!で?誰なんです?最後の使徒は!」
目玉「最後の使徒は………じゃよ。」
目玉の台詞に三人が驚愕した。(ちなみに筆者は誰が一二番目の使徒か知りません。あしからず)

328 :作者の都合により名無しです:03/10/22 22:55 ID:051NgrMa
Aブロックにいって女子中学生を探してこい。
まだあの格好でいるのならだけど、そいつがおそらく・・・
ただ日常が凄まじくアレな奴らのテリトリーだから気をつけろよw

329 :作者の都合により名無しです:03/10/22 23:53 ID:KknfhXMT
いや、あの煩悩男やマントシャーマン、オサレ死神の可能性も・・・

330 :過去へ誘うエルフェンリート6:03/10/23 12:42 ID:AmBI32h4
――その日は始まりの日であった…、キユが打ち切られた日だった…――

打ち切りから一週間過ぎたある日、いつもの公園のベンチでキユと座る岡本。
キユは表面上は笑顔だったが、目は赤く腫れ、頬骨もやせこけていて、
見るも痛々しい状態だった。

岡本「…キユ、なんて言葉をかけたらいいかわからないけど…、残念だったね…。」
キユ「しょうがないよ…、僕の漫画はつまんなかったんだから…。」
キユの目から今までこらえていたのか、溢れるような涙がこぼれてきた。
キユ「…、武井先生がね…僕の巻末コメントにちゃんと返事をくれたの…、
    (我が愛弟子キユ、よくやった)…ってね.
…僕は、あと二週間だけお願いします、って言ったんだ。
    でも無駄だった…、ジャンプの徹底的なアンケート至上主義には無意味だった。
僕の願いなんて全然聞いてもくれなかったんだ…。
…、武井先生がケータイにも家にも連絡を入れてきたんだ、
    (キユ、辛いなら俺のところに戻って来い、いつでも鍛えなおしてやるからな)
    留守録にはこう入っていたんだ。でも僕は電話を取らなかった…、
    だってそんな事したら先生の迷惑になっちゃうでしょ?
    でも…、先生は家に来てくれたんだ…、僕は怖くて恥ずかしくつい、
居留守してしまった…。僕は一人前になってあの人に恩返ししたいのに
それどころか逆にずっと心配をかけてしまった…。もうあの人には心配をかけさせたくない…。」
岡本「だったら僕のとこへ来いよ、暖房もない、テレビもない、貧乏だけど
    キユがはいるスペースぐらいあるさ、当てが見つかるまでうちのアシを
    やってみないかい?」
キユ「…、ありがとう倫タン、でも気持ちだけ受け取っておくよ、僕は決めたんだ他の雑誌に持ち込むって…。」
岡本「キユ…。」
キユ「武井先生に教えてもらったんだ…、心が無理って思ったらその時点で
負けだってことを…、さーて持込の為の作品作りを始めるか
倫タン、また会おうね。」
キユが去っていった直後に岡本の頭に鋭い頭痛と謎の声がまた聞こえてきた
(次は…、お前の番だ…くっくっく………。)


331 :過去へ誘うエルフェンリート7:03/10/23 14:22 ID:AmBI32h4
――その日は雨が降っていた――

岡本倫は雨の中集英社へと続く道を歩いていた。岡本は悟っていた。
自分がもうすぐ打ち切られる事を…。しかし、諦める事はできなかった。
ここまでやったんだ、やっと漫画家のなる事ができたんだ。諦められるか。
アシや担当と一緒にここまでがんばったんだ、何とか生き残ってやる。
そのためには誠意を見せないと、締め切りより早く原稿をあげて自ら持って行かないと。
しかし、ヤングジャンプ編集部内にたどり着いた岡本に衝撃的な出来事が起こった。

しんど―(新藤)「野崎(岡本の担当)さん、岡本どうすんスカ?いつ打ち切るんすか?」
野崎「んー、もうすぐ打ち切るだろ、だって猿渡さんうるさいじゃん?」
しんどー「ほんっと、猿渡さんって【オタク漫画家】には厳しいっすよね。」
野崎「しかもあの人、岡本の名前すら覚えてないんだぜ、あのオタク呼ばわりだぜ、
    ホントそれさえなければ理想的なのに・・・。」
野崎「まァ、実験的にうちの雑誌に変な漫画を載せたらどうなるかって実験は失敗だな、
    岡本は頑張ったよ、あほな漫画を描いてるわりにはな…くっくっく。」
しんどー「ぷっ、笑っちゃダメですよ。でも確かに「にゅ」はねぇーだろギャハハハハ!」
野崎「あ、そうそうお前知ってるか猿渡さんまたパーティすんだって、題して
    【オタク漫画家打ち切り記念パーティ】…これで何回目だよ・・・。」
岡本(………わかったよ、…やっと解ったよキユ、君が言ってた悔しさが、
    君が味わった苦しみの意味が!!)
唇を噛み拳を強く握った岡本、その姿は何かを堪えているようだった。
岡本(この屈辱は一生忘れないッ、忘れないぞ!!)
編集部「ギャーハハッハハハ、ヒーヒッヒヒヒヒ!!!」
爆笑する編集部、しかし彼らは岡本がそこにいたことを最後まで気が付かなかった。

雨の中、ずぶ濡れで帰路へ急ぐ岡本、濡れてボロボロになった原稿用紙を抱いて。
しかし絶望に陥った岡本に希望の光がみえた。
岡本「そうだ…、打ち切りが何だ、僕にはみんながいる、心が砕けなければ
何度だってやり直せるんだ、さあみんなに正直に伝えよう。」
しかし岡本は知らなかった、この先に絶望が待ち受けていた事を…。


332 :作者の都合により名無しです:03/10/23 15:06 ID:noj5wYln
嫌だこんな猿渡さん(つдT )

333 :過去へ誘うエルフェンリート7:03/10/23 15:11 ID:AmBI32h4
332さん、一応色々考えてるんスよ、かなりダークな方面で・・・。

334 :作者の都合により名無しです:03/10/23 17:16 ID:noj5wYln
(つдT )

335 :サイクロプス決戦会議:03/10/23 19:42 ID:9OGVX8QJ
「岡本倫は今、眠っている……どんな夢を見ているかはわからないがな……。」
隊長の野口が笑いながら言う。
「しかし奴が、1対1で対決をするとはな。」
高橋よしひろが机の上に寝そべりながら言う。
「相手は、『時の世界を統べる者』の異名を持つ荒木飛呂彦。勝敗はやるまでわからないと言うけどね……。」
そう言って、光原がカクテルを飲む。
「岡本倫にはまだまだ幾つかの上位形態が存在するが、荒木にはそれが無い。その分岡本倫の方が有利と言える。」
「それはどうかな?」
その声と共に軍靴の音が響き、一人の男が入ってくる。
「宇野か……それはどういう事だ?」
能条が将棋盤を見ながら言う。既に素人ではどちらに立っても負けですと言いそうな戦局だ。
「荒木をあまり甘く見ない方が良い……。イカサマ、トリック、ギャンブルは奴の得意とするところだ。」
「ふむ……それは確かに言えてるな。」
「その上、荒木は野球での疲れもあった。一概に岡本が有利とも言えまい。」
「……なるほどねえ。ならばどちらが勝つと思う?」
みさきが笑いながら言う。
「……わからんな。こればっかりは勝負の結果を待つしかない。」
宇野がしばらく考えてから言う。それに対して野口が言葉を重ねた。
「ならば、質問を変えよう……。この勝負どちらが有利だと思う。」
「……今のままでは荒木の方が有利と言えるだろう。」
宇野の言葉に、サイクロプス一同は固唾をのんだ。

336 :過去へ誘うエルフェンリート8:03/10/23 19:54 ID:AmBI32h4
仕事場に入ろうとした岡本、しかしドアが開いている事に気がつく。
岡本「皆もう仕事してるのか、えらいな。でも少し無用心だなぁ。」
岡本が仕事場に入ろうとすると
アシスタンツ「ダーッハッハッハッハッハッハッハッハ!!」
どうやらアシ達が大声で笑っているらしい。どんな話をしているのか。
アシA「しかしやっとこのアホ漫画の連載も終わりが見えてきたよな〜、ったく
     こんなデッサン狂った絵よく雑誌にのせられるよな。」
アシB「ホント、正直な話アシやっててきつかったスわ、何で俺らが連載できなくて
    あんなアホが連載できるんすか?「にゅ」ッだって、冗談じゃねぇよ全く…。」
アシC「しかも仕事場にはテレビもない、暖房もない、あるのはPCぐらい。
    ッたくエロゲーグラフィッカー上がりが偉そうに漫画家気取ってんじゃねぇ。」
アシD「しかしヤングジャンプ編集部も酷いっすよ、どこでもいいからアシさせてくれ
     っつってもどこでもよすぎるにも程がある!!っは、しまった今度から
     どうやってお金稼ごう…、またバイトの日々だ…、ったく岡本の野郎
     打ち切り喰らっても人様に迷惑かけやがって…。」
一同はそこでまた爆笑した。
岡本「…そんな…、嘘だ…ああ…。」
――この漫画界は不幸な志望者でいっぱいだ――
――いつでもみんな自分より下手な漫画家を探していた――
――そして志望者は自分より下手な漫画家にはとても残酷だった――
アシAがある原稿を皆に見せた、それは岡本が始めてヤンジャンに載せられた物…。
アシA「こんなヘタクソな絵よく載せられるよなシュレッダーにかけちまおうぜ。」
――ウィーン、ガシャ!!バラララバララ…。
   「 こ ん な ひ ど い こ と さ れ る は ず が な い 」
岡本「あああああああああああああああああああああ!!!!!!」
頭から角が生えたような頭痛が岡本を襲った。
岡本「漫画家じゃないのはお前たちだ!!」
背中から腕が何十本も生えた様な感覚が岡本を襲った、その瞬間
もの凄い力を加えられたのかアシスタンツ達はグチャグチャにつぶされて死んでしまった。

      岡 本 倫          覚 醒


337 :サイクロプス決戦会議:03/10/23 20:12 ID:9OGVX8QJ
「それは言葉通りの意味で受け取って良いのかね?」
「ああ、かまわんさ。百を超える能力を持ち、無数とも言える奇襲パターンを持つ男だ。」
野口の台詞に宇野が答える。
「……だが、岡本倫にも勝ち目がないわけではない。」
「ほう?」
「……射程距離だ。ベクターの射程距離は最低でも50メートル。だがスタンドにおいて射程距離50メートルは長い方だ。」
「だったら離れながら戦った方が有利って事ね。」
「うむ、その通りだ。だが離れすぎると、自動操縦型のスタンドの攻撃を食らう可能性があるが、闘技場で50メートも離れることはあるまい。」
「なら岡本倫が有利じゃないの?」
米原がストレッチをしながら言う。
「言ったはずだ……。荒木を甘く見ない方が良い……奴は俺達の予想よりとんでもない能力を出してくるかもしれん。」
「とんでもない能力?何それ?」
「言ったはずだ……荒木は百を超える能力を持っている……それを予測しない限り勝敗はわからない……。」
みさきの問いに答えて、宇野は頭を抱えた。
「……だが……予測がつけば対抗策は意外と楽に勝てるかもしれん……。」
宇野はぼんやりとそう答えた。考えていった言葉ではない……。だが……勝敗は決してそれだけで決まるものではないと、心の中で呟いた。

338 :屍桜:03/10/23 20:15 ID:rhMNEz9J
久保の怒声に、般若面の男――藤島は告げる。
藤島「………私は………『追手』……ではない。
   ………私はおまえに……伝えたい事が……あって……来た」
脈絡を無視して、言葉をブツ切りに紡ぐ、独特の喋り方。
言霊だけで、久保の肌が戦慄に粟立つ。
藤島「………おまえの地位……指揮権……その一切は……
   私が……兼任……することになった……」
久保「…俺はお払い箱というわけか。…で、まさかそれだけ伝えに来たわけじゃあるまい?」
藤島「……正解だ」
返答した瞬間、藤島から吹き付ける殺気が、その度合いを増した。
藤島「……平野は放っておけと…言ったが。……独断で芽を断たせてもらおう……」
久保「……やってみろ!!」
殺気による呪縛を解き放ち、久保が右腕を変形させる。
黒白のコントラストが織り成す、奇妙な右腕が現れていた。
正式名はないが、一部では『チャドブリット』の名で呼ばれる。
機械と生物が入り交じったようなデザインの右腕が、豪快に振られた。
衝撃波の渦が、螺旋を描いて藤島の痩身を吹き飛ばす。

――そう思えた、その瞬間。

  ド  ン ッ
破壊の閃光は、あらぬ方向へと曲がり、藤島の身体をそれた。
久保「……!!」
藤島はその場から一歩も動かず、片手で埃でも払うかのように、久保の必殺の一撃を弾き飛ばしたのだ。
その事実に、久保は思い知る。圧倒的な、レベルのちがいを。
久保「……ちいッ!」
立続けに、久保が連打した。だが、何回試みようと、結果は同じだ。
久保「……バカな」
すでに攻撃回数の限界を迎えた久保の前に、死神は屍桜を纏わせながら、なおも悠然と立っていた。

339 :屍桜:03/10/23 20:32 ID:rhMNEz9J
藤島「………やりたいことは済んだか?」
すでに肩で息をしている久保に、藤島は変わらぬ口調で語りかけた。
絶望に呻く久保が、背の斬魄刀を抜こうとする。
久保「吼えろ! 斬…

   ! ?

抜き放たれた刹那、愛刀の銘を呼ぼうとした久保は絶句した。
自慢の剣。その刀身が、いつの間にか根元から消失していたのだ。
久保(何…だ!? 刀身が…消えた!?)
痛いほどの心臓の鼓動を感じながら、久保が前方を見た。
そこには一歩も動かぬ、藤島の姿がある。何も変わらない。
――ただひとつを除いて。
久保(あいつか!? まさか!! あんな間合いから何もできる筈が無え!!)
自分を遥かに上回る、正真正銘の死神の手には、久保の愛刀『斬月』の刀身が握られていた!
死者のように温度を感じさせない土気色の指先から、折れた刀身がゆっくりと滑り落ち、
空いた指が、腰にはいた刀の柄に伸びる。
一秒にも満たない刻が、数分にも感じられる瞬間。
久保(来るか!?)
藤島の攻撃に身構えた、
――――次の刹那。

  ド ッ !!
刹那。まさに、刹那。
まるで空間を省略したように、藤島は亡霊のごとく、久保の脇を通過した。
同時に、久保の胸板が、鮮血を噴き上げる。
久保の体が、前のめりに倒れ始めた。


340 :屍桜:03/10/23 20:54 ID:rhMNEz9J
   なんだよ  これ ?
―――やられたのか?  俺。
―――後ろから刺されたのか 前から刺されたのかも わからねえ
―――痛え
つんのめる久保の胸板から、噴水のように血が溢れだす。
たちまち、久保は暗転する混濁の渦中に投げこまれた。
藤島「………鈍いな」
あざけるでも憐れむでもない、淡々とした無感情な声。
ゆえに、最もその心胆をえぐる言葉を、久保は聞いた。
藤島「………倒れることさえも」
声は、久保のすぐ耳元で、奇妙に響いた。
そのときには、鬼の剣先が、久保の腹筋を突き破っている。
背中から、綺麗に藤島の剣が、突き通っていた。
藤島が、納刀するのと同時、久保は血だまりに深く横たわった。
おそらく、久保は何が起きたかも分からなかったろう。
藤島の尋常ならざる剣の為せる技だった。
藤島「………技の錆び落としにもならぬか」
つまらないという感情さえ見せずに、藤島はその場を後にする。 
やがて、桜が舞い上がり、風が吹く。
満開の桜吹雪のなか、久保が大輪の血の華を咲かせていた。

―――痛え
―――体が重い  寒い     痛え
―――血が    止まらねえ
―――    血が

そこで、久保の意識は途切れた。
そして、鬼が去りし後に、変わり果てた久保に歩み寄る影がひとつ。
??「……厄介な場面に遭遇してしまったわね」
紡がれたのは、女性の声。女性は、奇妙なことに、白衣を肌着代わりに羽織っているだけの極端な薄着だった。
??「……助けないわけにもいかない…でしょうね。……矢吹さんのセスナに、載るかしら…? ……2人」
影は、困ったようなそうでないような、そんなふうに呟いた。

341 :闇の胎動:03/10/23 21:13 ID:s2PBUuz0
静まり返った医務室で岸本斉史は目を覚ました。
周りに人の気配は無く、静寂が耳に痛い。

「誰も…居ないのか?」
辺りを見回すが人の気配は無かった。
医療スタッフは何処に行ったのだろうか?
立ち上がり、部屋の中を見て回るが、やはり誰も居ない。
それ以前に人が居たと云う痕跡すら見当たらなかった。
まるで、自分一人だけが別の世界に放り込まれたかのような孤独感が押し寄せてくる。
不安に駆られた岸本は、医務室を出ようと出入り口のドアに手をかけた。

―――ド ク ン

ドアノブを掴んだ瞬間、鼓動が高鳴った。
イヤな予感がする。このドアを開けてはいけないと、本能が警告しているかのようだ。
ドアノブを握る掌に、嫌な汗が滲んでいる。
岸本は、そのまましばらく逡巡していたが、やがて意を決し、ドアを押し開けた―――

342 :闇の胎動:03/10/23 21:14 ID:s2PBUuz0
「――――っ!」
思わず息を呑む岸本。
ドアの外には思いもしなかった光景が広がっていた。
一面に広がる暗黒。
幾条もの黒煙のような物が幾重にも重なり合い、深遠なる闇を作り出していた。
それらは渦を巻き、不気味な脈動を繰り返している。
岸本は言い知れぬ恐怖を感じながらも、それから目を離す事が出来ないで居た。
まるで凍りついたかのように、体を硬直させている。

やがて闇の深部から白い輝きが生まれる。しかし、それは光ではなかった。
白い闇とでも云おうか――暗黒よりも遥かに禍禍しく思える。
それは周囲の闇を侵食し徐々に大きくなっていき―――――
いつしかそれは、岸本の視界を埋め尽くしていた。

その中にソレは居た。
闇よりも暗い白き闇の中において、なお白い貌。
それは醜悪な笑みを浮かべ、岸本の事を見つめている。
まるで、岸本の事を値踏みしているようだった。

「うわぁぁぁぁぁっ!」
それと目が会った岸本は悲鳴をあげ、ドアを閉めようとする。
が―それよりも早く白い闇が医務室の中に流れ込んでいた。

その瞬間、岸本の意識は白い闇の中に沈んで行った。


343 :盤上は彼等の思うままに:03/10/23 21:50 ID:lf525TmQ
気に食わない空間を通り抜けると、辺りには森しか存在していなかった。
日本・・・・・その何処からは聞いてはいない。ただ肌寒いから少なくとも南じゃないな
と検討をつける。正直、何処だろうと関係はない。彼―――鈴木信也(R)にとって。




「とりあえず、確認しとくが・・・『矢吹』様の命令で『あんかけ』と『レタス』の『料理』が得意な
『ロボ』と『風呂』好きは他の追随を許さない作中内の強さの『バランス』がめちゃめちゃな
昔、『豚の毛食堂』を『放火』した事がある『タフ』な漫画家を探すというのは嘘なんだよな?
「ええ、勿論嘘です。この命令は極秘なものですから。

二人は澤井の存在に気づいていた。それゆえ適当な事を話し、頃合を見て別れて再び落ちあう
という手間をかけた。今はほったの作る『幽玄の間』に居る。鈴木はこの場所がたまらなく嫌いだった。
まるで全身を針で突っつかれているような張り詰めた空気。互いの話声以外耳に入る音は無い静けさ。
ただそこにあるだけにも関らずこの部屋の持つ尊厳な雰囲気は自分がちっぽけな存在なのではないか
と思わせる。だからこの部屋は嫌いだった。

「矢吹様の命で漫画家を探してきて欲しいというは本当ですが・・・その為にはまず日本に行ってもらいます。
「日本?………まあいい。誰だ?そいつは。
「集英社の漫画家で、実力は中の上ほど。ただし、有能な『竜使い』です。
「…………そんな奴が矢吹様に必要だとは思えんな。
現在の矢吹陣営の戦力は久米田の活躍により数・質ともに強化された。正直、これ以上無理に増やす必要
はないのではないか?それに・・・
「(とりあえず、俺が全部ぶっ壊してやるよ・・・他の奴なんか必要ねぇ)
「必要不必要などという議論こそ不必要なのでは?『矢吹様の命』です。
そうして袖口から一通の手紙を取り出した。
「これをその漫画家に渡してください。名前は・・・ほらそこに。
鈴木はそれを受け取り、文面に記されている名前はを確認した。その名前に覚えは無く恐らくそれほど有名
ではないのかも知れない。

344 :盤上は彼等の思うままに:03/10/23 21:58 ID:lf525TmQ
こんな事、適当な奴にやらせばいい。少なくとも俺に任される仕事ではない。心の中ではそう思うものの
あえてそれを口にしようとは思わなかった。
「なんで自分が・・・という顔をしてますね?
「………
心の中を読まれたような発言に内心は驚いたが、それは出来るだけ顔には出さないようにはした。それが
どれだけ目の前の人物に対して意味があったかどうかは分からないが。
「手紙の内容は、仲間になってほしいという旨です。しかし、相手がすんなり入ってくれるとは限らないし
そもそも見込み違いの可能性もある。つまり・・・・
「最悪、殺しても構わないな?
単刀直入に聞く鈴木に対して、ほったはただ静かにうなづいた。


森はすぐに終わり、街並みが見えてきた。どうやら森ではなく山だったらしい。
この町のどこかに目的の漫画家がいるのだろう。
「とりあえず、手っ取り早くおびき寄せるか。
漫画家たるものトラブルには首を突っ込まずにはいられない。そういう生き物なのだと、鈴木は理解していた。
そして、その為に移動を始める・・・町の中で最も人が多い場所である『駅』に向う。

345 :大妖の産声:03/10/23 22:00 ID:s2PBUuz0
―――――ッ♪

河下水希が演奏を終え一息つく。
ここはDブロック野球場の医務室。
目の前には、昏睡状態の岸本斉史が横たわっている。

「あれれ?わたし何か間違えた?」
「いいや大丈夫じゃよ。ほかの者達とは違った封印がなされておるだけなのじゃ。」
まるで反応のない岸本を見ながら首を傾げていると、足元から声がした。
「違う封印?」
河下の肩によじ登ろうとしている目玉を摘み上げ尋ねる。
「そうじゃ、最後の使徒はのう、この者の中に封じられておるのじゃよ。」
目玉は岸本を指差し説明する。

「すると…さっきの最後の使徒は岸本斉史じゃよ≠チて、また嘘だったわけね。」
河下はジト目で目玉を睨み付ける。
「まっ、まぁその辺はお茶目って事で許してくれんかのう。
 ほれっまるっきり嘘って訳でもなかろう?」
殺気を感じた目玉は、冷や汗をかきながら視線を逸らす。
「ふぅ、まぁ良いわ。で、本当は誰なのよ。」
河下が目玉の体を握り締めながら尋ねる。
「うぐぐ、そ、それはのう―――――――――

346 :大妖の産声:03/10/23 22:01 ID:s2PBUuz0
――――ド ク ン

その時、医務室の中の空気が異質な物へと変わった。
重く、暗く、冷たい、まるで深海に居るかのような錯覚に襲われる。
振り向くと、岸本から妖気が溢れ出していた。
それは、白い九本の帯となって立ち昇り、うずまき、荒れ狂っている。
その様は、まるで巨大な何かがその身を引き出そうともがいているように見えた。
「きゃぁぁぁぁぁっ!」
河下は妖気の奔流に巻き込まれまいと、部屋の隅で頭を抱えうずくまる。
――――――――――
どれ程そうして居ただろうか。
とても長かったような気もするが、驚くほど短かったような気もする。
部屋の中に静寂が戻り、河下が顔を上げると、そこに男が佇んでいた。
その手に握られた巨大な鎌が、不気味な輝きを放っている。
只、そこに居るだけで息の詰まるような圧力を感じた。
しかし、帽子を目深にかぶったその姿は、少年のようにも見える。
それがまた――――――異様さを際立たせている。

「相変わらず、スゴイ妖気じゃのう。」
座りこんだまま、呆けている河下の腕の中から、目玉の親父が飛び出す。
「流石は大妖。【妖狐:白面のも――――――
目玉が言い終わらないうちに、その首筋に冷たい物が触れる。
それは鎌―――エレザールの鎌の刃であった。
その化け物を滅するために作られた刃で切られれば、目玉のような小妖はひとたまりもない。
目玉がゴクリとのどを鳴らす

「我が名は白面にあらじ。我が名は藤田―――藤田和日郎。
 二度と白面と呼ぶな。次は無いと思え。」
そう言って藤田は刃を引いた。

347 :作者の都合により名無しです:03/10/23 22:06 ID:QB0dyYwC
あざふせからとうとう白面になったか黒藤田

348 :作者の都合により名無しです:03/10/23 22:36 ID:k+Ukel4V
あんかけー(*´д`)

349 :残された傷跡:03/10/23 23:24 ID:s2PBUuz0
「まぁ、何はともあれ、これにて任務完了! さて、帰りますか。」
正気を取り戻した河下がそう提案すると、一同頷き同意する。
「覚醒してからずっと歩きっぱなしで、足が棒のようじゃ。温泉にでもつかりたいのう。」
小林ゆきがそうこぼす。
「あ、良いわねェ。帰ったらお願いしてみましょうか?」
河下もそれに賛成する。
「僕も体中、泥だらけだから綺麗にしたいなァ…」
大暮維人も服についた泥を払いながらそう言う。
「貴方は危険だからダメよ!また――――――

和気藹々とした雰囲気で医務室を後にする十二使徒達。
その医務室の片隅に、横たわる影一つ。
瓦礫の中に埋もれ、ひっそりと息づいている。

そこに居るのは木ノ葉の額当てを首に巻いた一匹の仔狐。
それこそが、変わり果てた岸本斉史の姿であった。


――クククッ。我を生みし者よ、お主は我と同じ体となったのだ。
   我を憎むが良い、その憎しみが我が糧となるのだからな。―――


350 :作者の都合により名無しです:03/10/23 23:28 ID:ZHn8fsPE
作者さんに一つだけ聞きたい。
この藤田は三人目なのか?

しかし久々に頭の捻り甲斐のあるネタだ・・・
岸本方面から攻めるのがいいか・・・それとも・・・

351 :349:03/10/23 23:37 ID:s2PBUuz0
>>350
三人目です。
黒(紅蓮)とは別物って事でおながいします。

352 :藤田まとめ:03/10/23 23:43 ID:Y2RNGumx
光藤田  =まゆこ→Aブロックでキユに会おうとしてる。

暗黒藤田=フェイスレス(字伏)→Aブロックで安西をストーキングしてた。

闇藤田  =キリオ(白面のもの)→Dブロック医務室で覚醒。


353 :作者の都合により名無しです:03/10/24 01:00 ID:35DTRnt1
こりゃあ、藤田ネタは上手くまとめるのが大変だぞぉ。

354 :サイクロプス決戦会議:03/10/24 09:49 ID:YEofOL67
「さて……荒木の問題はこれぐらいにして、もう一つの問題を解決せねばなるまい。」
野口が話を切り替える。
「聖石を奪ったまでは良いが、どうやら矢吹が探偵団を結成して追いかけてくるらしい……。」
「それを阻止せよと言うことか?」
「その通りだ………。」
「それについては、私が何とかしよう……。」
今までいなかった、いや誰も確認しようとしたことがない所から一人の男が登場した。
黒いシルクハット、黒いマント、そして片眼鏡……その姿は一昔前の怪盗のようだ。
「貴様はっ!」
野口が驚いたかのように言う。
「実は運良く矢吹の手からこのような手紙をもらってね……。」
そう言って、懐から手紙を出す。それは謎を解いてほしいとの紙であった。
「私がサイクロプスだと気づかれなくて本当に良かったよ……。いや、本当に私はついている……。」
「なるほどな……。確かに貴様なら、気づかれることはなく、相手を追いつめることができるだろう……。」
『ぼくは少年探偵ダン!』は2巻で突き抜け……『バカバカしいの!』は何やわからぬうちに終わった……
「ガモウひろしか……全て貴様に任せる……。なんとしても聖石の存在を隠すのだ……。」
野口が疲れたかのように言う……。
「ふふふ、私の能力の前に敵は無い……全て任された……。」
立ち去った後、米原が聞く。
「あいつは一体何者だ?それほどすごい漫画家なのか?」
「漫画家としての能力は良いとは言えない……だが奴にはとんでもない幸運がついている……。
奴のまわりで何が起きようとも、不思議ではない……。」
野口がため息をついたかのように喋った。

355 :作者の都合により名無しです:03/10/24 11:59 ID:NvlCjM4V
そいつの漫画に片目の奴っていたっけ・・・・?思い出せん・・・

356 :作者の都合により名無しです:03/10/24 12:16 ID:XjRKimwF
ラッキーマンにいちいち挑んでは負ける某男爵さんですね
執事ロボのバトラーがヨカタ

357 :354:03/10/24 12:24 ID:YEofOL67
>355-356
自分では探偵少年団で怪人二十一面相(だったけ?)が片眼鏡をした泥棒がいたはずなので、そちらのつもりでしたが……。
最強男爵の方が有名なので、そちらの方で良いです。

358 :作者の都合により名無しです:03/10/24 12:54 ID:XjRKimwF
(;=゚ω゚)

359 :作者の都合により名無しです:03/10/24 15:58 ID:NvlCjM4V
最強男爵か!思い出したヨ!
そう言えば俺、ダン読んでない・・・漫喫いってくるか

360 :盤上は彼等の思うままに:03/10/24 21:50 ID:NliWRf4k
何気なく手にしている携帯をいじる。特に意味は無い。あえて意味を付けるのなら暇つぶし。
仕事はあるんだけど、今はする必要はなかった。でも、律儀に給料だけは出してくれてる
携帯の画面は占いのサイトを表示している。当たったためしは無いが毎日チェックしている。
すると毎日見ないと何か居心地は悪くなる。ただ、それだけ。
暫くして占いの結果が表示された。『待ち人に会える、ラッキプレイスは駅』だそうだ。
「待ち人?今日は…誰ともデートの約束してないハズなんだけどなあ。
ともかく、午前中は占いに従う事にしている。特に意味は無い。毎日そうしているから今日もする。ただ、それだけ。

人々の足音、車の騒音。見上げると空は狭く、ふと頭にコンクリートジャングルという単語が過ぎる。
「何もかもみな懐かしい………あのバカならそういうだろな。
心のどこかに懐かしさは感じるが、その全ては鈴木(R)にとっては初めての物だった。
初めてのはずなのに感じる懐かしさ……矛盾した気持ちも矛盾した存在である自分にとっては
整合されたものなのだろうと無理矢理納得させた。
「……まぁ、どうでもいい。とっとと見つけ出すか。
人ゴミを多くなってきた。そろそろ駅も近いだろう。ここで暴れればきっとそいつもやって来るだろう。
「少なくともウサ晴らしにはなる………
本当なら今ごろは、自分は三つ巴の勝者になっていたはずだ。そして猿渡も潰し、自分の強さを認めさせる。
実現できたかどうかはともかく、鈴木はそうするつもりだった。最悪この辺りを潰さないと割りに合わないとも考えていた。
「アンタから凄くイヤな感じがするんだけど・・・アンタだれ?
考えに耽っていた所を中断され、驚きと苛立ちが混じったような気持ちになり声の方を振り返る。
そこには男がいた。メガネかけている以外これと言った特徴は見出せない。鈴木はその人物を無視し、再び
足を進める。
「僕の勘ってよく当たるんだよね。アンタ凄くヤバイよ、きっと。今から何をしでかすつもりだ。
「……この辺りをぶっ壊す。
そのまま無視しようと思えばそうできたが、ほんの気まぐれでそう返した。相手の驚く顔を見たのかも知れない。
だが、相手は表情をさして変えず話を続けてきた。
「『待ち人』ってのはお前だったんだなあ。生まれて初めて占いが当たったよ。

361 :爆拳勝負!!(327/350) :03/10/25 01:12 ID:tBhszf8k
特設リングの中央で、激しい打ち合いが展開されていた。
森田と石渡。どちらも一歩も引かぬ、地上最強の殴り合い。
互いの拳が、相手の肉体を打つ度に、汗と血が飛沫となって爆ぜ散る。
どちらかといえば、押しているのは森田であった。
先程のアッパーが、ダメージ以上に森田を動揺させているのだ。
その事で動きに翳りが生じ、さらには『鋼鉄の肉体』にも影響が出ていた。
究極の見切りを極意とする『鋼鉄の肉体』は、極めて難度の高い防御法である。
今の歯車が狂い始めた石渡では、完全にその極意を体現することは出来なくなっている。
「おらあッ!」
ゴッ、と強烈な一撃が、ガード越しに石渡の顔を歪ませる。
ブチ切れた森田は、遥かにその強さを増し始めていた。
攻撃は相変わらず荒く、要所要所で勢いを石渡のテクニックで寸断されるものの、
強烈無比なパンチ力、なによりひたすら前へ出るプレッシャーは並外れていた。
「ぐっ!」
ドスッ、と森田のボディブローが、石渡の肝臓を突き刺した。
「がっ!」
日本刀のようなフックが、すかさず森田の顔面に返される。
だが、森田を後退させるには至らない。
「うらあっ!」
すぐさま、反撃を返してくる。そして、そこから森田のラッシュがつづくのだ。
「石渡さんが押されとる……何者バイ、あん人……」
「イケル! 石渡先生の精密機械に狂いがでてきた!」
双方のセコンドも、熱が入る。
そして、遂に石渡が大振りの一撃を繰り出した。
頭蓋骨を砕きそうな破壊力を有する一撃は、わずかにモーションが大きい右ストレート。
そのとき、森田の目が獲物を射程に捉えた狙撃手のように光る。
森田は、その一撃を待っていた。
 ゴシャッ!!
岩が砕けるような鈍い音がした。
次の瞬間、片方がロープまで吹っ飛ばされ、反動でマットに叩きつけられた。
ダウンしたのは、石渡であった。

362 :爆拳勝負!!(328/350) :03/10/25 01:37 ID:tBhszf8k
「でた、ライトクロス! 森田先生の伝家の宝刀!!」
許斐が思わずガッツポーズし、ヒラマツが唖然とその光景を見る。
肩で息をしながらも、ニュートラルコーナーに下がる森田。
虚ろな目で横たわる石渡。
「今どきのクロスカウンターってのは、進化してるんだな。
 俺は、自分も喰らいながらじゃないと、あれができねーが」
“C”が、ぼそりと呟いた。
ライトクロスカウンター。森田が持つ、最強のパンチ。紙一重の見切りが生み出す、一撃。
自らのパンチ+森田のパンチの威力をまともに喰らった石渡、普通なら立ち上がるのは不可能なはずだ。
マットを舐めたまま、石渡はボンヤリと思考する。
(…ライト……クロスとはな……マイッた……。強え…こいつ……震えてくるくらい…とてつもなく強え……)
カウントが、どこか遠い世界のように聞こえる。
(…こんなに気持ち良くなるパンチは初めてだぜ……だが……)
今度は、森田が驚愕する番だった。
「野郎……立っただと……」
カウント9で、石渡はからくも立ち上がっていた。
血を拭いながら、気を張る石渡。だが、ダメージはありありだ。
踏み込みのキレが甘い。そこを森田は見切り様、拳を突き上げる。
「ほっ!!」
ガツッ!、とこれまた凄まじいアッパーが、石渡の顎を真下からかちあげた。
両足がマットから剥がされ、石渡がたたらを踏んで後退する。
それでも、石渡は踏み応えている。凄絶な眼で、なおも森田を見据えながら。
(バカ野郎……ライトクロスもアッパーも完璧に決まったのに、なんで倒れねえ…)
石渡を突き動かす執念を、森田は垣間見た。
その刹那の隙をついて、石渡はステップインする。
 ド ン !!
『爆弾』の強烈な1発が、森田のボディをもろに吹っ飛ばしていた。
今度は森田がロープに叩きこまれ、ダウンする。しかし。
「まだ…立つのか」
石渡の視界には、ブツブツと呟きながら立ち上がろうとする森田の姿があった。
「もーりーたー…… もーりーたー……」
満身創痍の2人。決着は、近い。

363 :赤い絨毯(329/350):03/10/26 02:31 ID:CUgfXpP+
血の河に活路を見出すべく、満身創痍の川原・岡村、
そして真船が先陣を切って中央プリズンを飛び出す。
目的は【吸血鬼の退治】と【岡野と真倉を合流させる】事。どちらも困難な道だ。
が、この断末魔の叫びを上げる小島から、ひとりでも無事に脱出するためには。
往かねばならない道なのだ。岡野は三人に続いて走り出し、
その後背を乙が守る。決戦だ。

 (吸血鬼を元の人間に戻す方法――諸説あるが、吸血鬼の親玉、
 いわゆる“まがいもの”ではない本物の鬼。それを断てば戻るという説もある。
 この時代の超医療技術でも可能かも知れないが、とりあえず禍根は絶やさねば!)

岡野が真剣な面持ちで愛用の数珠を握りしめる。
真倉のいない鬼の手がひどく疼く。短期に決着をつけねばならない。
その間にも、憐れにも鬼の走狗と成り果てた大会スタッフ達が川原達に襲いかかっている。
常人の三倍はあるだろう膂力で、10数名ほどいる怪物どもは辺りの木々や建造物を叩き壊す。
赤く不気味な瞳が、人間の血を貪欲に欲している。そんな奴らを殺さない程度に行動不能に陥らす、攻撃。
川原の日本刀が、真船のメスが、暁光の代わりに鮮血で夢幻に輝く。


累々と赤黒い沁みが地面に彩りを加える。
水溜りの上を渡るように、岡野と乙が駆け抜ける。
飛沫が足首にかかる。岡野の白衣に赤茶色の雨を降らす。
修羅場の経験が多い“霊能漫画家兼教師”岡野は気味悪さに黙って耐える。
覚悟を決めた乙も、この死のぬかるみを真っ直ぐに走りきる。
目指すは――真倉のいる中央区撮影所周辺。

岡野の読みが正しければ、≪彼≫は岡野の前に現れる。
開けた小道、2人分の靴跡から沁みが消えた頃・・・≪彼≫が、来た。
岡野の血肉を狙って、≪彼≫が。吸血鬼の頭。  ――漫画家・松本光司と言う名の悪夢が――

364 :雁の巣:03/10/26 11:31 ID:rm1BGuz5
貴方は知っているだろうか?
矢吹艦の奥の奥、監視装置の死角にある扉のことを
その扉にプレートがつけられている。ただ「BAR」とだけ書かれた…
コツ コツ コツ コツ コツ
足音だ。近づいてくる。ゆっくりと、確実に。
男だ。一見若いが、落ち着きがあり威厳さえある。
精悍であり覇気をその身に宿している男だ
扉の前に立つ。男がここに来るのは初めてだ
しかし、何十年も通いつめた場所のように扉を開けた
カランカラン
鈴が鳴る。グラスを磨いていたバーテンが客を見る
バーテンは少し驚き、すぐに元の穏やかな顔に戻る
「ようこそ『NEXT of GEESE』へ、池上遼一先生」
池上はその言葉を聞き微笑を浮かべカウンターに着く
「不肖の弟子から聞いたことがある。
 超一流原作者が趣味で酒場を開いていると。
そこでは酒以外に三つ扱っているものがある。
『情報』、『武器弾薬』、そして『殺し屋』。
 店主の名は確か…
諜報のエキスパート『オールドギース』七月鏡一。」


365 :雁の巣:03/10/26 11:33 ID:rm1BGuz5
池上に酒を渡しつつ七月は返す
「なに、ただのバーテンですよ今は。 
 常連に事情がありましね。」
七月の顔は平静だがどこかもの悲しさを感じさせる
酒を飲みながら池上は一人の弟子を思い出していた
「藤原…お前は弟子の中でもとりわけ若い部類だったな。
 しかし俺の業を砂に染み込む水のように覚えるその才能
 どこか世の常を達観しているその心
 仲間に対する情の深さと悪に対するはげしい怒り
 そして強さへの憧れと飽くなき欲望
 お前は私の弟子の中で唯一対等に闘える男だ
 惜しむべきはその心だ。
俺が目をかけていたために、兄弟子達から嫉妬され
命を狙われるようになったお前は組織を脱けた。
命を狙われたからじゃない。組織の和を乱し
俺の迷惑になるのを避けたかったからだ。
組織の長として俺はお前を殺さなければならなかった。
フリーの殺し屋として七月君と組んでいたお前はその事を知り
山奥に隠遁し、老人のように老け込み
サンデーの若武者たちの指導員となった
だが今度のトーナメントがお前を変えた
いや、元に戻ったと言った方が正しいか
純粋に強さだけを追い求めたあの頃に。
藤原…、お前との決着はまだ着いていないのだぞ
命を無駄にするな、藤原」


366 :雁の巣:03/10/26 11:34 ID:rm1BGuz5
カラン
静寂の中に音が響く、グラスと氷が奏でる音だ 
池上は音の鳴った方を見る。黒ずくめの男がテーブルで酒を飲んでいる
どうやら傷だらけのようだ。床に血の後が残っている。七月に尋ねてみる
「彼ですか。殺し屋です。私の口からはそれだけしか言えません」
当然のことだ。殺し屋の前で安易に殺し屋の紹介をするような馬鹿は
この世界では生きることはできない
仕方なく池上は席を立ち、男の向かい側に座る
「俺の名は池上遼一。殺しを生業としている。あんたの事が知りたい」
このようなことを臆面も無く言ってのけるのが池上の強さであり、魅力でもある 
「殺し屋に物を頼むのだ。それなりの礼儀が必要なのは知っているだろう」
男の言葉聞き、池上は内ポケットから5ドル取り出しこう言った
「物の価値なんてみんなこの程度さ。あんたの命もあんたの情報も」
男は無表情で5ドルを受け取ると口を静かに開いた
「金票。字だ。名は捨てた。」



367 :作者の都合により名無しです:03/10/26 13:06 ID:JPAF5adz
七月さんAブロックに消えたと思ったらこんな所に・・・
相変わらず神出鬼没
ヒョウは誰かの変装がいいな・・・漫画キャラはもめるから

368 :島外伝ー柳田の憂鬱ー:03/10/26 17:32 ID:GSrbAg2U
「なにー!島の中にあるワープシステムが破壊されただとぉ?」
『はい、このままでは、こちらから中へ行くことはもちろん、島の中から外へと出ることも不可能です。』
スタッフからの報告を受け、柳田は激怒する。
『原因は謎の怪物に襲われたからだそうです。』
「巨大怪獣か?」
『いえ、人間大だそうです。こちらの方がかなりの驚異かと……。』
「……ええい!にわのだけでも大変だというのに………。他は?」
『ワープシステム破壊前に数名が島に入った記録があります。』
「……まったく、困った奴らがいるもんだ……。ともかく!スタッフの救出を第一と考えて行動!
 それ以外については追って指示を出す!!」
柳田はそう言って、培養液のつまったプールを見る。
「矢吹艦S=3ブロック……分離航空母艦……セフィリア!エンジン点火!」
「これより、作戦行動の為、矢吹本艦より、一時分離します!」
「分離システム1から24番までオールグリーン。
 空力、推進力確保の為の変形システム25番から90番までオールグリーン。
 メインエンジン並びにサブエンジン1番から10番まで異常なし。」
「出力98,6%!いつでも発進可能です!」
「うむ!矢吹艦分離航空母艦セフィリア!発進!目標!クリードアイランド!」
「了解!分離航空母艦セフィリア!目標クリードアイランド。発進します!」
柳田の命令と共に、矢吹艦の一部が分離し、その姿を変え飛行戦艦となる。
そして、少しずつではあるが矢吹艦より離れていく。
クリードアイランドを目指して……。

369 :作者の都合により名無しです:03/10/26 18:52 ID:E62HcG5D
軍師、横山光輝は忍者をこよなく愛した。
戦場のみならず、平時においても忍の重要さを熟知していた為であり、
また影に潜み、闇に生きる者への同情だったのだろう。
十傑集の尼子、神崎、せがわの三名までもが忍術の使い手というのも、
横山が忍者を重用したことの証明である。
しかし、十傑集の称号の一つ『マスク・オブ・レッド』は彼らに冠されていない。
『マスク・オブ・レッド』。すなわちそれが『仮面の忍者赤影』を示すにも関わらず、だ。
それを名乗っている岡田も、幾分かのぎこちなさを感じていたようだ。
何故、彼ら三人には『マスク・オブ・レッド』の称号が与えられなかったのか?
横山が『マスク・オブ・レッド』の名をめぐっての争いを避けたためとも、
彼らにはそれぞれ忍として致命的な欠点があったためとも言われている。
しかし、実際にはそれ以上に根深い、
横山が忍者にかの称号を冠させるわけにはいけない『何か』があったはずである。

――久米田研究所――
 ボ フ ッ !
原色の煙と爆風が、ネコのヒゲを心地よく揺らした。
黒猫、横内なおきは慌てふためく久米田を見て満足そうに笑う。
ネコはこの頭に黒いモシャモシャを乗っけたニンゲンをおちょくるのが大好きだった。
このニンゲンが恨めしそうにネコを見つめるが、ネコは何事も無かったようにそっぽを向く。
このとき、別の目がネコを見つめていたのを、久米田は知らない。

370 :爆拳勝負!!(330/350) :03/10/26 18:54 ID:Ba5aDrB8
火を噴くような、凄まじい殴り合いがつづく。
リング上では、森田が激しい猛攻を仕掛ける。
石渡が、『神の拳』を撃ち返す。
2人とも、すでにボロボロ。それでも、2人は倒れない。
両足でしっかりリングを…大地を踏みしめ、2人は立っている。
そして、命がけの闘いをつづけている。
この2人はなんのために闘っているのか。
答えは簡単だ。
それは“勝利”のためである。
人それぞれの、大いなる“勝利”のためだ。
それがどんな形のものかは誰にもわからない。
この試合に勝つことなのか、力の限り闘うことにあるのか…
それとも、もっと別なところにあるのか―――――…
ただひとついえることは、人はみな、それを求めて人生を歩いているということだ…
己自身の……“大いなる勝利”をつかむために……

そのとき、強烈なダウンを、森田が喫した。
しかし、森田は渾身の力をこめて立ち上がる。
傍目で試合を見続けた“C”は、握り拳を震わせながら、心の中で呟く。
(横山……俺たちは神に近いとか、伝説とか言われちゃいるが……
 俺たちもこいつらと同じだよ…こいつらと同じ“人間”だ!!
 こいつらは俺たちが忘れちまったもんを…
 絶望と挫折の中で捨てちまったもんを思いださせる…
 だからいったん、こいつらの闘いを見ちまうと目が離せなくなる…
 俺たちも、こいつらのように持っていた……
 燃えつきることのない“ 心  の  炎 ” を !!
 
  熱 く た ぎ る “ 燃 え る 血(バーニング・ブラッド)” を !! 」



371 :にゃんこ忍法帖:03/10/26 19:33 ID:E62HcG5D
十傑集の一人、せがわまさき。
かの山田風太郎の直系であり、稀代の『忍』。
彼の駆使する忍法は、人の範疇でありながら人の域を超え、
常道をもって敵いうる者は皆無と言ってよい。
まさに魔人を体現したかのような彼であるが、ただ一つだけ、押して忍べぬものがあった。
「にゃー」
せがわまさき、無類のネコ好き。
ネコ観察が彼の日課だった。
久米田研究所のセキュリティも彼にかかればザル同然。
昨日開けておいた天上裏の覗き穴へ、散歩の一環のように監視網を潜り抜ける。
通風孔を通り抜けたとき、その足がはたと止まった。
先客が、いる。
(忍か…?)
覗き穴がもう一つ。かがみこんでいる男一人。
不思議なことにせがわの頭には、先客を始末するという考えが浮かんでこなかった。
五感以外の何かが、先客を敵として認識するまえに一人のネコ好きと判断していたのだった。
「いい毛並みですな」
せがわが先手を打つ
「全く。奥さんにしたいくらいです」
全く予想だにしなかった返答にせがわ、ちょっと後悔。

372 :作者の都合により名無しです:03/10/26 21:29 ID:dgZS0lPY
猫好きイイ(*´∀`)

373 :爆拳勝負!!(331/350) :03/10/26 21:38 ID:Ba5aDrB8
いよいよ最終ラウンドのゴングが鳴った。
島の命運が終局に近付くなか、この両者の闘いも終わりを迎えようとしている。
リング中央に歩み寄り、森田と石渡が静かにグラブを合わせる。
「ひでェ顔だな、森田……」 「ワレに人の事が言えるんか?」
2人の顔は別人のように無惨に腫れ上がっている。
しかし、2人ともこれ以上なく爽やかな笑みを浮かべていた。
「これが最後だな……」 「ああ…俺たちの闘いも……そしてこの決勝も終わりが近い……」
挨拶を終えた2人が、ファイティングポーズをとる。“C”が最後の合図を送る。
「ファイト!!」
血が、汗が、気が、渾然一体となり、湯気となって2人を覆う。
暁光の差し込むなか、2人の闘いは黄金に輝き、見る者すべての胸を打つ。
声を張り上げる、セコンド2人。審判のはずの“C”も、「立て、立つんだ!」とダウンした方を叱咤する。
そして、モニター越しに試合を見る観客たちも、喉を破らんばかりに熱狂する。
リングを覆い尽すような、火の玉のごときぶつかり合い。
拳と拳、力と力、技と技、そして魂と魂が激突し、火花を散らし、咆哮する。
すごい…あまりにも凄まじい打ち合い。時間は、あと30秒。もはや、どちらが勝っても……
誰もがそう思ったとき、2人の今までで最高の一撃が飛び出した。
「おおおおおおおおおおおおおおおおおおッッッッ」
「ぬあああああああああああああああああッッッッ」
森田の『スクリューフック』。
石渡の『爆弾』。
両者の、最強のフィニッシュブローが正面激突し、眩い閃光が轟いた。
2人とも、リングの端まで吹っ飛んだ。
ひとりが、ロープに倒れ込み、リングにうつぶせに沈んだ。ひとりが、背中からリングに叩きつけられた。
どちらも、懸命に立ち上がろうとする。
「ワン…! ツー! スリー!! フォー! ファイブ!!」
カウントが、刻一刻と、告げられる。
そして――――……!

「テン!!」



374 :ボクシング勝負決着!!(332/350) :03/10/26 21:45 ID:Ba5aDrB8
森田は、ロープに寄り掛かっている。
石渡は、キャンバスに膝をついたままだ。
勝敗は――――……
「ダブルKO!! よって、この試合には勝者も敗者もナシだ!!」
そう、森田はかろうじて立ったものの、ファイティングポーズをとれなかった。
そして、力つきたようにマットに崩れ落ちる。
試合終了と同時、セコンドの2人が急いでそれぞれの味方に駆け寄った。
やがて、森田は許斐に、石渡はヒラマツに肩を支えられ、リング中央で顔を合わせる。
2人は、血まみれの顔で笑い合う。そこには、憎しみも何もない。
ただお互いを称えあう、清清しさだけがあった。
「森田……俺の負けだぜ……やっぱおまえは……すげェ奴だぜ……」
「何いってやがる……勝負はついてねーだろうが……おまえこそ……石渡……」
そして、2人はグラブを外した手を広げる。
「不思議だな……握ると拳なのに、広げれば掌になる……」
「フッ……おまえらしい言い回しだな……」
再び笑い合いながら、2人はガッシリと握手をかわした。
許斐とヒラマツも、抱き合いながら歓喜にむせいでいる。
そこには、もはや敵も味方もなかった。
「この闘いに……“敗者”はいねえよ――――」
“C”の静かな言葉が、この試合の全てを物語っていた。
もはや島は崩壊寸前だというのに、この瞬間だけ、この試合を見た誰もがその事実を忘れた。
 
  そのとき…   地球は震えた…

そして――――

星は動かず。依然、すべてのチームの☆は横ならびのまま。
決勝の行方は、大将同士の一戦に委ねられた。

←TO BE CONTINUED

375 :盤上は彼等の思うままに:03/10/26 21:49 ID:Qayn5fpG
「お前、何言って・・・
思いもよらない返事に戸惑ったのは鈴木の方だった。相手はそんな鈴木に構わず話を続ける。
「やっと来たね。どこに行っても退屈ばかりで飽きていたところだよ。
「・・・・どうやらお前が俺の探していた奴みたいだな。
鈴木にとって、その認識が間違いだったとしても問題はなかった。暴れれる。それで十分。
「へぇ〜お互いがお互いを探してたんだ。運命的だな・・・・デモヨ〜ソレハマルッキリ、ハズレダゼ〜〜
突如声質が変わり、雰囲気も変わる。正常じゃない!鈴木は我知らず後ろに飛び退いていた。
すると、男の体から何か黒いモノが出てくる・・・それは次第に形を作り出し、黒い蝙蝠みたいになった。
「ダカラ言ッタロ〜コイツハ当タリダッテサ〜
「そうね、タークス。でもいいじゃない。間違いだったら恥ずかしいし。
聞えてくるのは女の声。方向は真後ろ。鈴木が振り向くとそこには、赤茶系統の髪をツインテールに結んだ
女性が立っていた。
「まさか・・・女?
「そうよ。悪い?・・・・まぁ、いいわ。貴方がこの辺りをぶっ壊すのならそれを口実に久々に暴れれるから。
「あ、いや・・・そ、そ、その・・・
「ナンダ〜コイツ。急ニ態度変ワッタゼ?
タークスを言うように、今の鈴木はまるで子犬のようにオドオドしていた。鈴木(R)唯一の弱点。それは女。
かなりの女性恐怖症により女の前では喋る事もままならないのだ。
「と、とりあ・・・コレ!
まるで恋人にラブレターを渡す学生のようにほったからの手紙を取り出した。
「これ?アタシに?
今度は相手が戸惑う番だった。ともかく鈴木が取り出した手紙を受け取り、読み始める。
「ふ〜ん、なるほどね・・・・・OK分かったわ。
「なら、矢吹様に仕えるんだな?
相手はその質問には答えず、手を上に掲げて叫んだ!
「コーカオー!!
その呼び声に答えるかのように上空から白いドラゴンが舞い降りてきた。ドラゴンは主人を頭に
乗せて、飛び上がる。 、、 、 、、
「安心して。ちゃんと、手紙通りに貴方を倒してあげる。
集英社のドラゴン使い。 佐 倉 ケ ン イ チ 参上!!

376 :作者の都合により名無しです:03/10/26 22:33 ID:dgZS0lPY
ボクシングおつー
リバース試合サボりー

377 :ねこのここねこ:03/10/27 12:44 ID:afcTSJQE
オイラ、横内なおき。
みんなにゃクロって呼ばれてる。
オスの黒猫だ。よろしくな。

オイラはいろいろあって、このキカイとガラスだらけの家にいる。
そいつら全部オイラのオモチャだ。特にあの変なアタマのニンゲンがいい。
あれはじゃらしがいがある。
今もこっちをじぃーーーっとみてる気がする。
オイラはあまり目がよくない。
だから、わかりやすい反応が大好きだ。

昔は殺し屋をやってた。もっと昔は漫画家をやっていた。
オイラは手先が器用だったからな。
がんばればニンゲンの言葉をしゃべられるけど、
ペン持って紙に書くだけでじゅうぶんだろ、そんな芸当。
ペンも拳銃もオイラにはたいしてかわらない。
ニンゲンの文化だ。オイラは猫だ。

昔はキッドと呼ばれていた。殺し屋時代だ。
あの頃のオイラを知ってるやつは、もういないと思ってた。だから油断した。
ヤブキサマと呼ばれる兄ちゃんに助けられなければヤバかった。
だからオイラはヤブキサマが好きだ。
寂しかったらナデナデもゴロゴロもさせてやる。
風呂だって入るし肩にも乗るし、毛づくろいもしてやるよ。
だから、これからもよろしくな。にゃー。

しかし、さっきから誰がオイラを見てるんだろうなぁ・・・。

378 :過去へ誘うエルフェンリート9:03/10/27 16:40 ID:FvozSHLu
岡本が意識を取り戻すとそこは当たり一面血の海になっていた…。
岡本「うわぁぁぁぁぁぁああああああ!!!
    いったい何なんだにゅ!?これは…私がやったのかにゅ…?」
しばらくして岡本は「はっ」と気がついた。
【にゅ】ってなんだ?それに私ってなんだ、今まで僕って呼んでた筈なのに…。
どうやら体の調子もおかしいらしい、ふと自分の体を見てみると…信じられなかった。
どうやら胸が膨らんでいるらしい、男性器もないようであった…。
岡本「…、なんなんだにゅ、どうして私が女にならなくちゃいけないにゅ…。」
岡本は混乱する頭を冷やそうと洗面所へ顔を洗いに行った。
岡本(…まず警察へ連絡するにゅ…、その後は…。)
しかし岡本は鏡を見て言葉を失った…。
岡本「これは…一体どういう事にゅ…?」
岡本は驚いた、なぜなら鏡に映っている人物が自分ではなかったからだ…。
鏡に映っていたのは岡本の漫画の女主人公の【ルーシー】その者であった…。
岡本が驚愕してる間に鏡に映る人物は変化していった。
【ルーシー】からサングラスをかけた角刈りの厳つい男へ、厳つい男から背広姿の眼鏡をかけた暗い男、暗い男から白髪の老人へと変わっていった。
その老人の目は異様にギラギラしており、狂気の顔で岡本に語りかけた。
(レーベンスボルンをつくれ…、お前の望む世界が手に入るだろう…)
岡本「ひっひぃぃぃぃぃぃいいいいいいい!!!」
岡本は裸足で外へ逃げ出した、外にはまだ雨が降っていた……。

―――ザァァァァァアアアアアアアアアアア―――
雨はまだ降っていた、岡本にはもうどこにも居場所はない。
ドンッ、人にぶつかった、しかもその人は最も親しかった人物だった…。
―――キユ・・・―――
岡本はキユに泣きつきたかったが今の自分の姿では誰だかわからないだろうと思い、
軽く「ごめんなさい」といいその場を逃れようとした、しかし…。
キユ「…倫タン、倫タンでしょ!?久しぶりだねぇ〜、ぶつかってごめんね。
    でもどうしたのその格好?」
岡本は雨の中泣いた。


379 :過去へ誘うエルフェンリート10:03/10/27 16:41 ID:FvozSHLu
岡本「キユ…、どうしてわかったにゅ…。」
岡本の疑問にキユはこう答えた。
キユ「それは僕らが【 ア ミ ー ゴ 】だからさ。」
恥ずかしいセリフを正直に言う、これが岡本の知っているキユである。

キユのアパートに上がらせてもらった岡本、どことなく申し訳なさそうにしている。
キユがココアを入れてくれた、凍えていた岡本の体を骨の髄まで温めてくれた。
岡本「…キユ…、ありがとにゅ…。」
キユは岡本に何も聞かなかった、多分わかっていたのだろう…、
自分と同じ目に会ったというのが…。岡本にはキユのそんな優しさが心に痛かった。
キユ「しかし、驚いたな〜、姿だけじゃなく口調まで変わってしまうもんなんだね。
    でも、カワイイよ倫タン。」
――― ド キ ッ ! ! ――― 
岡本はキユにカワイイと言われてドキッとしてしまった。
岡本(なにドキドキしてるにゅ、私は男なんだにゅ、一体全体…)
キユ「……ねぇ…、倫タン…、聞いてる…?」
岡本「はっはい!?」
キユ「僕はね、ジャンプに戻ろうと思うんだ。」
岡本「えっ!?」
キユ「戻るって言っても、新人の時のように持ち込みから始めようと思うんだ。
    初心に返って改めて自分と戦ってみたいんだ…。
    でもね、こんなカッコイイ事言ってるけど実際は酷いもんだよ。
    持込に言った出版社皆全滅…、誰一人僕の漫画を見てくれない…。
    中にはキチガイ扱いする人もいた…、でもジャンプは違うと思うんだ。
    唯一僕の漫画を見て載せてくれた雑誌だから…。」
岡本(キユ…、違う…違うぞ…ジャンプはそんなに甘くない…)

キユ「もう行くね体冷えてるだろうからここで寝てていいよ。」
靴を履いて玄関を出ようとするキユ。
岡本「待つにゅ!!」
岡本はキユを引き止めた。


380 :過去へ誘うエルフェンリート11:03/10/27 16:42 ID:FvozSHLu
岡本はキユに飛びつくように抱きついた。
キユ「り…倫タン、一寸…。」
岡本「どうせ私達の居場所なんかないにゅ、立ったら私達の居場所をつくろうにゅ。
    虐げられ、軽蔑され、迫害され、そして救われない。
         そんな【つき抜けた漫画家達】の居場所―――

   ――【 週  間  少  年  ロ  ッ  ク 】――を !!!!!」

岡本は泣いていた、泣きじゃくりながらキユに抱きついていた。
しかしキユはそんな岡本を諭すようにこう言った。
キユ「倫タン、漫画界はそんなに酷いところでもないよ…、誰にだって平等にチャンスが
    与えられているんだ、だから居場所なんて作らなくてもあるんだよ。
    それに鳥島編集長ならわかってくれるはず…。」
キユはそう言うと優しく岡本を自分の体から話した。
その時、キユの額から何かがボウッと光ったのが見えた。
――数字の10だ…―――
多分近いうちに何かとんでもない事が起きる、岡本はそう感じた。
岡本(ダメだ…、もうキユを…、止める事はできない、キユの意思は固い…)
キユがドアをあけようとした時岡本はキユに声をかけた。
岡本「あ………あの…。」
もじもじしながら話す岡本。
キユ「なぁに、倫タン?」
岡本「ココア…、ありがとう…。」
キユ「どういたしまして、じゃっ行ってきますね。」
岡本「………ああ、いってらっしゃい…。」
キユはがちゃんとドアを閉めて行ってしまった…。
その時、岡本は気づいてしまった、自分の中の女がキユを愛していることを…。
そしてもう一つ、得体の知れない化物が自分に潜んでいる事も…。
その頃にはもう…、自分がどうあがいてもその声には逆らえないことがわかった。
あの時に、アシスタンツを皆殺しにしたとき目覚めてしまった自分の本能――
つき抜けし者からの声に―――


381 :過去へ誘うエルフェンリート12:03/10/27 16:43 ID:FvozSHLu
(今いる漫画家を滅ぼさない限り自分の突き抜けた漫画を残す事が出来ない)
(そのためにお前は漫画家を殺す能力をもって生まれてきたんだ)
岡本(くそ!!またこの声だ…、そんなわけあるか!!………。
    もうだまってろ!!お前は一体誰なんだ!?)
その時岡本の前に様々な人間の幻影が現れた。
野崎「お前みたいなオタク漫画家の描いたキチガイ漫画、打ち切らないわけないだろ?」
岡本「じゃあどうして…私に連載させたんだ?」
野崎「………だってほら、変な漫画を載せてみるのもおもしろいし。
   今更悲劇のヒーロー気取っても遅いよ、お前はもう何人も人を殺してるんだ。」
岡本「だってあれはあいつらが…。」
野崎「お前は自分が腹を立てれば人を殺してもいいんだ?
    それだけじゃない、彼らはお前のために一生懸命がんばってたのに…。」
岡本「違う!!あれは私じゃない!!」 (お ま え だ よ )
しんどー「おい!!岡本倫!!おまえは漫画家じゃないんだ、狂ったキチガイなんだよ。
      なんでこんなとこにいるんだ?キチガイは隔離されるもんだ。
      ここは漫画家の住む世界だぞ。」
岡本(けど、私には他に居場所がない、でも大丈夫、私には友達がいるから)
鳥島「キユ、おまえ打ち切りな。」
アシ「バカな人ですね、漫画家でもないのに漫画を描くからこんな事になるんですよ。」
岡本(漫画を描くから…?)
アシ「あなたは私達と違います、漫画家じゃないからさ、打ち切られてもそんなに心が
    痛まないの。」
岡本(もういやだ、わたしはどこにもいられない、友達も、
心の居場所さえなくなってしまった、わたしはもうどこにも帰ることができない)
(だったら自分の居場所は自分で作るんだ、おまえには、もうわかっているだろう。)
(つき抜けし漫画家として生きていく限り、お前は漫画家として扱われない。)
(同情はされても心の奥では蔑まされているんだ。)
(私に従え、そうすれば私が居場所を作ってやる。)
(この手につかまれ、これで最後だ。無駄な感情からお前を解放する。)
(選べ、自分の居場所を作るのか、それともこのままのたれ死ぬのか。)
岡本(キユ…、さよなら…)


382 :過去へ誘うエルフェンリート13:03/10/27 16:44 ID:FvozSHLu
今日、キユの身に何か起きるだろう、その時自分のすべき事は決まっていた。
岡本「…まず自分を縛り付けているヤングジャンプを破壊する、
    そうすればキユと私の世界が創りやすくなるにゅ…。」
しかし、目的はそれだけではなかった。
岡本「あれ(ヤンジャン)はもう要らない…、確かめてこよう…、
    私がどれだけ強いのか………。」
岡本はこの世の物とは思えない凶悪な笑みでキユの部屋を出た……。

―――ここはヤングジャンプパーティ会場―――
猿渡「皆じゃんじゃんやっとくれ!!」
猿渡は上機嫌であった。そんな猿渡を悲しそうな顔で見ている二人の男がいた。
高橋陽一とにわのまことであった…。
にわの「猿渡先生は変わってしまったモン…、前はどんな漫画家にも優しかったのに…。」
陽一「猿渡先生はあの男が来てから変わった数年前、あの探偵漫画が始まってから…。」
突如猿渡が編集者を呼んでこう尋ねた。
猿渡「なあ、あいつはおらへんの?あの民族探偵漫画のヤツ…。」
編集「金成陽三郎先生ですか?そう言えば全然見ないなぁ…。」
猿渡「ちゃうちゃう、わいが聞いとんのは偉いハンサムな兄ちゃんの方じゃ、
    あの重そうな手錠つけて右手に護符をやたらめったにつけたあの…、
    名前なんだっけ?」20
編集「ああ、作画の方でしたねぇ…、はて、どんな名前だっけ?今はいませんね。」
陽一(そうなんだ、あいつが来てから猿渡さんがおかしくなったんだ…、糞っ!!
    名前が思い出せない…、なぜなんだ!?)

―――ここは集英社週間ジャンプ編集部―――25
担当「ボツ、キユお前の漫画ぜんぜんつまんねぇ、才能ない、漫画家やめろ。」
キユの原稿はキユのまえで無残にもビリビリに破り裂かれた。
キユ「…、優しい…、漫画が…、好き…。」
キユの体が光に包まれたと思うと、途端に膨大なエネルギーの爆発が起こった。
その純粋な超エネルギーの爆発を我らは後にこう呼んだ。
【  キ  ユ  ド  ラ  イ  ブ  】  と


383 :過去へ誘うエルフェンリート13:03/10/27 16:46 ID:FvozSHLu
スイマセン、まだ途中なんですがここまで書いたのでのせました。
猿渡は悪人じゃないんですよ・・・フフフ。

384 :ちょっと横槍>過去編の作者さん:03/10/27 17:16 ID:Tr8lzaUd
ちょっと待って………そこにいる陽一は……誰?
10部スレ180によると、陽一は会に出席していないと書いてあるんだけど……。
少なくとも猿渡の中の出来事の中には、出てると書いているところはないんだけど。
VS乙戦でも三つ巴の最中でも、回想シーンでも一度も出てるなんて書いてないんだけど……。


385 :作者の都合により名無しです:03/10/27 17:31 ID:l1UmlP5m
こういう設定もあるけど

   キユ覚醒プログラム「NUMBER10」:
   2002年五月に集英社が
   ワールドカップイヤーという理由で安易に作り出した禁断のプログラム。
   NUMBER10の数字部分が一週ごとに減って行き、
   NUMBER0、つまりロケットが突き抜けたとき、
   キユが覚醒し、集英社の半径10Kmが焦土となったという。

今回はキユドライブの (倫タンから見た)一面 に過ぎないってことでいいんだよね?

キユドライブの真実が明らかになるのはまだまだ先・・・!
そこにはまだ隠された謎があるのだ!

386 :作者の都合により名無しです:03/10/27 17:32 ID:afcTSJQE
まこリンもヤンジャンじゃ描いてないモーン!
ビジネスジャンプだモーン!(゚□゚)

387 :作者の都合により名無しです:03/10/27 17:33 ID:afcTSJQE
つーかまこリンはアシと打ち上げやってたんでパーチー出てねーモン!
リコール!リコール!。・゚・(ノД`)・゚・。

388 :作者の都合により名無しです:03/10/27 17:34 ID:l1UmlP5m
送信してから思ったけど・・・
YOO1がキユドライブの謎に絡んできそうな予感・・・!

389 :作者の都合により名無しです:03/10/27 17:36 ID:afcTSJQE
(´-`).。oO(つーかピチガイってあんまり好きくない表現だなぁ。少年誌的じゃないぞ)

390 :作者の都合により名無しです:03/10/27 17:49 ID:l1UmlP5m
つーか書かれてしまったことにあれこれ言うのは止めよう。(俺が言うのもなんだが)

記憶なんてあいまいな物なんだよ。
倫タンは怒りと憎悪でこの時の記憶が多少混乱してたり、思い込みで脚色されてたりするんだよ。
きっとそうだよ。
俺はそう判断した。

ていうか、こういう粗があったほうがリレーしやすい物だけどなあ。(横槍入れるって意味ではないよ)

391 :作者の都合により名無しです:03/10/27 17:51 ID:afcTSJQE
(つ, _ 、)むー
まあ仕方ないか。でも探偵漫画家って誰かわかんないなぁ。
まこリン回想編と整合性が取れればいいですよ・・・

392 :猿渡の『真実』(333/350):03/10/27 18:23 ID:Tr8lzaUd
「うっくぉ……。」
高橋が膝を抱えながら下がる。
「運がええのう。サシやったら完璧に破壊しとったばってんな……。」
そう言って、猿渡はちらりと本宮の方を見る。回復にはまだしばらくかかりそうだ。
「そや、忘れもんや……。」
そう言って、懐からペンダントを高橋に投げ渡す。
「……それは?」
本宮が何か触れてはいけないものに触れるように言う。
「……あん日、高橋が来れんからちゅうて送ってきたもんや。」
「……でもこれは娘さんの誕生祝い……。」
「……祝う前に死んでもうた……。」
島が静まりかえる。地震が一時的に止まり、三人も口をつぐむ。
だが次の瞬間だろうか?再び地揺れが始まる。
「せやからな……あの女に復讐する為にはこんなところで負けるわけにはいかんのや!」
島の地揺れは、さらに激しさを増していた。

島中央……
「乙君!大丈夫かい?」
「大丈夫です!それより早くしないとこの島が沈む可能性があります!」
二人は、まさに命をかけて、真倉の元へと向かっていた。

「……大変です!」
「どうしたんだほー?」
中央で、岡野の帰還を待っている、にわのが報告をしたスタッフに聞く。
「……このままでは、島は試合終了後2時間……75レスで沈みます!」
「ほー!それならいそがないといけないほー!」
彼岸島クリードアイランド……今その島は崩壊の序曲を奏でていた。

393 :392:03/10/27 18:39 ID:Tr8lzaUd
このままだと、Cブロック試合終了が15部ぐらいになりそうでしたから、勝手に進めてしまいました。
岡本と猿渡の記憶違いは、後々整合性を取ると言うことで……。
流石にこのままだと、宴会も推理物も準決勝も書けないから……。
でも整合性を取ろうにも、猿渡と岡村が会わないと記憶の行き違いがわからないんだよね……。

>391
調べてみたら、横山十傑のひとりの×× ××(ネタバレの為秘匿)だった。

394 :392:03/10/27 18:40 ID:Tr8lzaUd
>393
×岡村→○岡本でした……。

395 :作者の都合により名無しです:03/10/27 18:43 ID:afcTSJQE
マリガトー

396 :彼女の事情(334/350) :03/10/27 19:57 ID:B4Ft18zH
暁光の未だ差し込まぬ暗い森の中を、ひとりの小柄な影が疾る。
激しく揺れる大地を、影は大して気にも留めずに疾駆している。
その身のこなしだけでも、只者ではないことが窺えた。
影は、アンブロのウェアを着込み、顔は帽子を深く冠っているせいで判然としない。
そのとき、一陣の風が吹き、影の帽子を舞い上げた。首に下げられた銀色のホイッスルが揺れる。
??「あっ」
帽子が飛ばされた方を見送りながら、その人物は呆けたように呟いた。
同時に、長い髪がこぼれ落ち、風に流れた。素顔が明らかになる。
??「……もう、ついてないわ」
眉間に皺をよせ、拗ねたように紡がれた声もまさしく、若い女性のもの。
彼女の名は、『樋口大輔』。
男らしい名前だが、見ての通り、れっきとした女性である。
彼女はかつて、ジャンプで『ホイッスル』というサッカー漫画を描いていた漫画家だ。
彼女が、なぜこのクリードアイランドにいるのか?
それは、今の彼女が、この決勝の審判団のひとりであるからだ。
ちなみに、にわのと森田の会話中(12部 292・301レス目)に現れた、謎の覆面審判。
その正体も、実は彼女である。
では、なぜこの崩壊寸前の島を、彼女がたった1人で走り回っているかというと――
樋口「……なんで誰も連絡がつかないのよ! ここの参加選手って、いい加減な男共ばっかりね!」
すでに試合は、大将戦を残すのみとなり、他の選手には避難勧告がなされている。
にもかかわらず、肝心の選手達にほとんど連絡がいきわたらないのだ。
だから、彼女はこうして島中を駆けずりまわり、伝令の役目を務めているというわけである。
それにつけても、現在の島は吸血鬼や化物がそこらじゅうを闊歩し、あちこちで崩壊が始まっている危険地帯だ。
そんな危険な場所を、一介のスポーツ漫画家――それも女性が1人で歩くのは極めて危険と言わざるを得ない。
しかし、彼女にはやらねばならない理由があったのだ。


397 :彼女の事情(335/350) :03/10/27 20:23 ID:B4Ft18zH
樋口は、元々はジャンプスポーツチームに入ることを夢見ていた。
憧れの黄金期を生き抜いた、一流のスポーツ漫画家たち。
そのメンバーが一同に会すると知った時、彼女は一も二も無く、この話に飛びついた。
彼女は、仮にも『ホイッスル』で長期連載を勝ち取り、アニメ化も果たしたスポーツ漫画家である。
ジャンプスポーツチームに入る資格は十分にあると、誰もが認めるところだろう。
しかし、結果は無情だった。
彼女は、リーダーの高橋陽一を含むチーム全員にチーム入りを拒否されたのだ。
理由を問うと、リーダーの陽一はただ一言、こう言った。
「足手纏いはいらない」、と。
高橋の発言は、この危険なトーナメントに彼女を巻き込みたくないと考えてのものだったが、これが却ってアダとなった。
当初、樋口は純粋に自分の実力が足りないのだと考えたが、自分と同程度の漫画家である許斐が加入したことで、この考えを却下。
さらに、サッカーは高橋本人が得意とする以上、1人1ジャンルなのかとも思ったが、
鈴木信也の加入によって、これも却下。この不条理を、彼女はこう結論づけた。

樋口(私が……私が『女』だから……!)

彼女は漫画家になる前、大好きなサッカーを『女だから』という理由で断念せざるを得なかった経験がある。
そして、彼女はその想いの丈を、漫画にぶつけたのだ。
『801臭い』『少女漫画家っぽい』等と揶揄されたが、結果的に『ホイッスル』はなかなかの好評をはくした。
自分を『女だから』と蔑んだ者を見返したい一心で、彼女は努力した。
その想いが、ようやく報われ、わずかに自信も芽生えてきた。
そんな樋口の自尊心は、この一件により、再び破壊された。
ゆえに、彼女はジャンプスポーツチームを、否、あらゆる『男』を嫌悪するようになった。
彼女の単独行動は、そんな男共の鼻を明かしてやろうという、決意の表れであった。

398 :作者の都合により名無しです:03/10/27 20:31 ID:R0ExEkfU
矢吹の愛猫クロが部屋を駆け出して行くのを見届けて、久米田は胸を撫で下ろした。
やっと、やっとまともに研究が出来る…
世はなべてことも無し。安息とともにフラスコを持ち上げ
 ボ フ ッ !
世はなべてことも無し。

部屋の外、二人の男。足元には、クロ。
「上手くいったな。しかし、どうやって…」
「動物には好かれる体質でな。それと…」
せがわは懐から木目の小刀のようなものを取り出す。
「枕崎産、最高級鰹節。この世で最も硬く、最も猫の好きな食べ物だ」
そういって鰹節をカツカツと鳴らす。欠片を手に取りクロに与えた。
男二人、しばしの至福の時間が流れる。
「しかし、ちと気がかりなことがある。」
せがわがきり出す。
「気になること?」
「うむ、実は、汝の星が…」
「星が!?」
「凶と出た!」
ゴポォッ!
刹那、せがわの口から一尺はあろうかという槍の穂が噴出された!
完璧なまでの急襲技!舌に絡めた槍の穂が男の胸を
貫かない!?男は多少の驚きを見せつつも槍を掴み取った!
ポトリ。掌から血が滴る。
「雷丸!」
叫んだのは、男。刹那、槍の穂越しに高圧電流がせがわを焦がす!
「むうっ!」
面食らって槍の穂を離し、臨戦態勢をとるせがわ。
しかし、男そこにあらず。黒猫も忽然と消えた。
「やられた!?同じハラだったか!」
人外の忍、二匹。求める猫、一匹。ここに酸鼻を極める忍法合戦、始まる。

399 :しまった:03/10/27 20:55 ID:afcTSJQE
>>377訂正

>昔は殺し屋をやってた。もっと昔は漫画家をやっていた。

逆でした(殺し屋→足洗って漫画家)
まあ猫ですが

400 :作者の都合により名無しです:03/10/27 21:00 ID:pwRM8lCF
>>397
鈴木信也は野球漫画家なんだが・・・

401 :作者の都合により名無しです:03/10/27 21:04 ID:afcTSJQE
ルーキーズかぶりとか

402 :作者の都合により名無しです:03/10/27 21:11 ID:peozK29M
やっべー、設定ミスッタ、スイマセン直して欲しいミスを書いて下さい。
速攻で直します。


403 :樋口と闇の獣(336/350) :03/10/27 21:14 ID:B4Ft18zH
樋口は全てに怒りを感じていた。勝手し放題の選手達、いい加減な責任者、使えないスタッフ……
樋口「頼りにならない男共の手なんか借りないわ! 特に、にわのとかいうふざけた男! 
   あんな奴に従うなんて冗談じゃないわ! 私ひとりでやってみせる!」
漫画家としての、女としての意地が、彼女に無謀な行動をとらせた。
そのとき、彼女はようやく不穏な気配に気付き、足を止める。
闇の奥に、吸血鬼たちの真紅の目が、無気味な輝きをたたえて浮かび上がった。
それも、1人や2人ではない。周囲を取り囲む、夥しい数の吸血鬼たち。
彼らにとって、樋口の存在は、暗闇に投げ出された松明。さぞ、眩しく映ることだろう。
樋口「い…いつの間に…!?」
吸血鬼の包囲に気付かなかったのは、完全に彼女の失態だった。
怒りで視界が狭くなっていたがゆえの、初歩的な…だが致命的なミスだ。
「女…」「女だ……」「旨そう……」「でも血を啜る前に…」「そうだ、その前に……」
どの吸血鬼も、欲望に血走った目で樋口を見ている。
生命と貞操の危機に、樋口の幾分幼さを残した美貌が、不安げに揺れた。
樋口「…や……やれるものなら、やってみなさい!!」
その叫びと同時、吸血鬼たちが群れをなして樋口に飛びかかってきた。
樋口は善戦した。
高橋とは比べるべくもないが、男顔負けのシュート、抜群のテクニック。
自分の培った全てで、彼女は最後まで必死に抵抗を続けた。
だが、無情なるは絶対的な数の論理。圧倒的な戦力差。
樋口は、組み伏せられた。
吸血鬼共の汚猥な手が、可憐な四肢を抑えつける。
アンブロのウェアが引き裂かれ、淡い膨らみを包むTシャツが剥き出しになる。
樋口「い…いや……!!」
強気だった彼女の目に、初めて恐怖の色が浮かんだ。


404 :400:03/10/27 21:15 ID:pwRM8lCF
そうだ!ルキズかぶりだ!
スンません間違えました。

405 :樋口と闇の獣(336/350) :03/10/27 21:19 ID:B4Ft18zH
「いい匂いの……女」「旨そうな匂い……」「血だけじゃない……」「そっちも……」「楽しんでから……」
樋口(こんな……私はこんな所で終わるの……? そんなの……)
黄ばんだ乱杭歯が、今しも樋口の細い喉に突き立てられようとする。
樋口「……くっ!!」
こんな所で、吸血鬼なんて化物に血を吸われ、その身を蹂躙されるなど冗談ではなかった。
それならば、いっそ!
吸血鬼の吐息を感じた瞬間、樋口は舌を噛み切ろうとした。

――――そのとき、黒い旋風が渦を巻いた。

常人の数倍の膂力を誇る吸血鬼たちが、まるで砲弾を喰らった木っ端のように四散し、その醜悪な五体をブチ撒けた。
樋口(………え?)
死を覚悟していた樋口は、まさかの救出劇に呆然となる。
??「これが『信念の島』だと? 矢吹らしいタチの悪い冗談だな。 『掃き溜め』の間違いだろ」
そう呟いた、『黒い剣士』は、吸血鬼たちを屠った武器を構える。
それは剣と言うには、
あまりに大きすぎた。
大きく
ぶ厚く
重く
そして大雑把すぎた。
それはまさに鉄塊だった。

  三   浦   健   太   郎    推    参  !!
  

406 :作者の都合により名無しです:03/10/27 21:21 ID:B4Ft18zH
おっしゃるとおり、ルーキーズかぶりです。
分かりにくくてスミマセン。

それと、上のレスははみ出してしまったので、(336/350)でお願いします。
三浦と樋口は、試合後に本格的に動かすツモーリ。

407 :作者の都合により名無しです:03/10/27 21:25 ID:B4Ft18zH
×(336/350)でお願いします。

○(336/350)の一部ということでお願いします。

408 :作者の都合により名無しです:03/10/27 21:32 ID:tDGsF8Ps
>>405
キターーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!

409 :三つ巴の戦い(337/350):03/10/27 21:41 ID:Tr8lzaUd
「高橋……おまえの負けや……こうぬかるんどったら、おまえの本領も発揮できへんやろ……
 まあ運が悪かったと思ってあきらめえ。」
「あきらめる?何を言ってるんですか、猿渡先生……。ボールはまだ生きている……、それがある限り、
 私は負けていません!」
「おまえの本領は足技やと思ったさかいな……かめへん。こいや!」
猿渡が、叫んで言う。
「うぉぉぉぉぉぉぉ!」
高橋はそう言って、横へ走り出す。
「逃げる気かいな!」
猿渡も一緒に横に走るが、先に走り出した高橋に分がある。
「はっ!」
高橋が気合一閃で木に足を架ける。
「何をする……!」
三角飛びを利用したオーバーヘッドからのかかと……いや甲おとしか?猿渡はそう判断した。
物理法則を無視するがごとく、空を飛び、天空で翼が広がるがごとく、舞い上がる。
(やっぱりや!)
だが、次の瞬間。高橋の上の方からボールが落ちてきた!
「しもうた!」
そのまた次の瞬間、高橋が空中でボールを蹴った。

410 :盤上は彼等の思うままに:03/10/27 22:20 ID:5doaQQ66
突然現れた非日常的な生き物の登場に、人々は困惑しパニックに陥っていた。
我先にとその場から一歩でも離れようと、蜘蛛の子を散らすかのように逃げ出した。
そんな中、鈴木と佐倉だけは冷静で落ち着いていた。恐らく、互いに耳には人々の
叫び声は聞えて居ないだろう。
「なるほどな・・・ほったは矢吹様を裏切ったか。
その事に対しては驚きはなかった。そうなるのが当然かのようにすんなに理解出来た。
「ほったさんは貴方の事も手紙に書いていた。貴方じゃ私を倒せないわよ。
「自惚れるなよ三下が・・・・・・
鈴木は振りがぶって白球を投げた。ただ単純なストレート。しかし、彼から放たれるそれは
紛れも無い凶器だった。佐倉のコーカオーも回避行動が間に合わず直撃を受ける・・・はずだったが
白球は同じく白いコーカオーの体に溶け込み全くのダメージを与えなかった。
「なっ・・・何だと!
「ふふふ〜やっぱり単純ね。そんなんじゃコーカオーには勝てないわよ。
「なるほどな、小細工に頼らんと勝つ事も出来んか。
「じゃあ、予告するわね。『10分』で貴方を倒す!
「やってみろっ!
持ち前の俊足で一気に加速し、地面をおもっきり蹴る。その力の反動で鈴木はコーカオーの上を取った。
佐倉はそれに対して何のリアクションも取らず、目で追うだけだった。
「死刑執行だ・・・断 頭 台 !
鈴木の手に現れた黒いバット。元々腕力が強いのに加え、グリップエンドが異常なまでに大きくされたそれを
振り下ろした時の衝撃は並大抵のモノではない。ようやく、コーカオーが両手に光の剣のような物を発現させ
右手を軽く横に降った。次の瞬間、鈴木は全身に激痛を感じ横にあった建物の中に突っ込んで行った。
「がっ・・・はっ・・・く、何が起きた・・・・
コーカオーの右手は確実に空を切っていた。鈴木の居る位置とは見当違いな場所を。にもかかわらず鈴木は
吹き飛ばされ、大ダメージを負っている。
「貴方には相性最悪なのよね。この子って。貴方はすでにコーカオーの聖域の中に居る。

411 :作者の都合により名無しです:03/10/27 22:35 ID:mCLOgcAi
ネコと一緒に男は消えた。
せがわの頭に出し抜かれた憤りと、それ以上に自分の忍法が破られた悔しさが渦巻く。
しかしそれは忍の一字。瞬時に状況確認、方針が頭を占める。
必殺の槍の穂を受け止めた彼奴は一体何者か?
1、単純に反射神経が物凄い。
対処の方法はある。忍の不意打ちの技は一つではない。二度目は、必ず殺す。
2、予知能力者。
問題外。予知能力をを破るには「アレ」の一睨みで十分だ。
そして、もっとも恐ろしく、かつ厄介な考えが去来する
3、こちらの手の内を知っている。
あらゆる奇襲が奇襲ではなくなる。行動パターンすら読まれかねない厄介な敵。
男の残した血痕が足元にしかないのを確認。静かに、目を閉じ――
――――――下階通路――――心音2――――待機している――――
卓越した聴力で艦内をサーチし始めた。
―――1方の心音――小――双方距離――近し――懐に入れてネコの顔だけ出してるなこの外道!――
間違いない。男は待ち伏せている。
「疾ッ!」
せがわは一息に腕を振り下ろした。トットットットッ、と、4条の細い黒縄が床に突き刺さる。
それは女の黒髪を独特の技術でよりあわせ、秘伝の獣油を塗った縄である。
巧妙精密な指さばきで黒縄を操り、階下の敵を切り裂く魔技。
しかしせがわの鋭敏な指先は、この魔技が破れたことを伝える。
階下には鋼線が張り巡らされていたのだ!
黒縄と鋼線が絡み、撓み、斬るか、斬られるかの草相撲が幾重にも渡って繰り広げられる。
パツン!両方の糸が同時にはじけ、斬りおとされた。
床下の見えない糸を繰るせがわ、見えたながらも手に傷を負っていた男。糸相撲は引き分けに終わる。
階下で駆け出す音が聞こえた。せがわは、密かに、しかし尋常ならざる速度で、追う。

412 :382の訂正バージョン:03/10/27 22:58 ID:7Ax3pyQE
今日、キユの身に何か起きるだろう、その時自分のすべき事は決まっていた。
岡本「…まず自分を縛り付けているヤングジャンプを破壊する、
    そうすればキユと私の世界が創りやすくなるにゅ…。」
しかし、目的はそれだけではなかった。
岡本「あれ(ヤンジャン)はもう要らない…、確かめてこよう…、
    私がどれだけ強いのか………。」
岡本はこの世の物とは思えない凶悪な笑みでキユの部屋を出た……。

―――ここはヤングジャンプパーティ会場―――
猿渡「皆じゃんじゃんやっとくれ!!」
猿渡は上機嫌であった。そんな猿渡を悲しそうな顔で見ている二人の漫画家がいた。
【ガンツ】の奥浩哉と【ちさ×ポン】の中野純子であった。
中条「猿渡先生は変わってしまったわ…、前はどんな漫画家にも優しかったのに…。」
奥「猿渡先生はあの男が来てから変わった…、あの探偵漫画が始まってから…。」
突如猿渡が編集者を呼んでこう尋ねた。
猿渡「なあ、あいつはおらへんの?あの民族探偵漫画のヤツ…。」
編集「金成陽三郎先生ですか?そう言えば全然見ないなぁ…。」
猿渡「ちゃうちゃう、わいが聞いとんのは偉いハンサムな兄ちゃんの方じゃ、
    あの重そうな手錠つけて右手に護符をやたらめったにつけたあの…、
    名前なんだっけ?」
編集「ああ、作画の方でしたねぇ…、はて、どんな名前だっけ?今はいませんね。」
奥(そうなんだ、あいつが来てから猿渡さんがおかしくなったんだ…、糞っ!!
    名前が思い出せない…、なぜなんだ!?)

―――ここは集英社週間ジャンプ編集部―――
担当「ボツ、キユお前の漫画ぜんぜんつまんねぇ、才能ない、漫画家やめろ。」
キユの原稿はキユのまえで無残にもビリビリに破り裂かれた。
キユ「…、優しい…、漫画が…、好き…。」
キユの体が光に包まれたと思うと、途端に膨大なエネルギーの爆発が起こった。
その純粋な超エネルギーの爆発を我らは後にこう呼んだ。
【  キ  ユ  ド  ラ  イ  ブ  】  と


413 :作者の都合により名無しです:03/10/27 23:03 ID:O/xWSM3x


414 :作者の都合により名無しです:03/10/27 23:21 ID:fRbj5UOE
ねこ・・・(´∀`*)ポルァン 超期待!がんがれー!

415 :作者の都合により名無しです:03/10/27 23:32 ID:B4Ft18zH
乙。

ところで、忍法勝負がオモロイ。
せがわの相手が誰か分からないけど、こういう細かいバトルが見たかった。
まあ、闘う動機はともかくw


416 :作者の都合により名無しです:03/10/28 00:00 ID:vzBre/pL
猫好き多いね(*´∀`)б

417 :謎の惑星にて:03/10/28 09:34 ID:H9CkzY0/
長谷川は、宇宙を旅していた。
「……と、変な惑星があるな………。」
ふとレーダーに、人工的にも似た惑星を見つけ、降り立つことにする。
恐怖よりも好奇心が先立つらしい。

人工惑星だが、人気はなく、寂れている感じがある。
「幽霊の一人でもいれば、話を聞けるんだけどなあ……。」
ぼやいてから、気づく。
「そーいや、犬の幽霊はなんと数えるんだろう……。」
「それは一匹じゃないのか?」
「あっ、誰かいたんだ……。すいませーん、この星なんて名前なんですか?」
「この星かい?名前は……ゴレイヌぐらいで良いだろ?長谷川裕一君。」
その影はゆっくりと立ち上がって言った。
「えっ?何で僕の名前知ってるんです?」
「君がここに来ることは、予言で知っていたんだ……。」
「予言だって?」
長谷川が謎の言葉に驚愕した。

418 :謎の惑星にて:03/10/28 09:55 ID:H9CkzY0/
「予言だって!」
「そうさ!予言さ……私の能力の一つでね、予言文を作り上げると言うのがあるんだ……
 数万数億もの正しい予言をかき集めてスーパーコンピューターで共通項を探し出し……
 たった一つの解釈を作り出す……。」
その男はゆっくりと歩み、長谷川から離れようとする。
「だからよく当たるんだよ……その予言は……。」
「……何故そんなことを?」
「いやね、ちょっと面白いことがしたいからね……。」
「何者だ!」
長谷川が、腰の銃を抜いて対抗する。
「なあに……只の漫画家さ……。
 ゴッドハンド……いやグランサー(射抜く者)……長谷川裕一。」
「そっちは名前知ってるのに、こっちが名前を知らないのは不公平じゃないか?」
長谷川はそう言って、銃の引き金に手をかける。
「そうだった、なら覚えとくと良い……冨樫義博……また会おう……長谷川君……。」
そう言うと、まさに影のようにその男は消えた。

419 :作者の都合により名無しです:03/10/28 12:41 ID:eeGMRrKJ
デター

420 :謎の惑星にて:03/10/28 13:23 ID:H9CkzY0/
「予言だって?まったくそんな三流SFでもあるまいし、そんなので右往左往してたのかよ、俺達は……。」
長谷川はそう言って、富樫のいた所を見る。
「……これは?」
拾い上げて読む。

「賢者の星に着きし、神の刃を持ちし者
 神の手のひとつより、28番目の鋼人
 を書くことを命じられん
 そは、1000の旅をはたした後なり……。」

「……そんな、馬鹿な……。」
横山より鉄人28号を書くよう命じられたのは、出発の直前だ。
「それを何時知った?」
(予言だよ……。)
長谷川の頭の中で富樫の言葉が復唱される。
(頭の中にボールを浮かべろ………。)
荒木が死ぬ前に喋っていたと言う言葉が思い浮かぶ。
「ま・さ・か・?」
(富樫だ……富樫ファイルの中に……真実はある……。)
荒木は、予測していたのか?いやそれとも……うすうす気がついたのか?
「だが、俺達は今生きている!それ以上に大切な歴史など…無い!!」
長谷川は天に向かって吠えた。

421 :風に乗る青と白の翼(338/350):03/10/28 15:29 ID:eeGMRrKJ
 「しかしまー!あと2時間とちょいで島が沈むですって〜!?
 それまでにコレどーにかなるの〜〜〜!?(の〜の〜の〜)」
巨大化し、暴れまくる蟲を無理やり押さえつけながら、にわのもんがーが咆哮する。
見るからに狼狽したもんがーの腕の間から、真倉の意思でも抑えが聞かない蟲の肢が飛び出し、
周りの物や人に襲いかかる。足一本一本がパワーショベル並の凶器であり、人々は必死に逃げる。
そこへさらなる報告が入り、スタッフからにわのに拡声器越しに伝えられる。
 「・・・・ワープ機能が何者かに壊されたぁ!?んじゃ選手脱出用のワープバンダナも動かない?
 壊した奴ぁボテクリまわーす!え、試合中の大将たち以外は高台に避難させた?あんがと」
ガサガサ動く化け物蟲に悩まされながら、にわのはこれからの対策を練る・・・
つもりだがどうにもこうにもなりゃしない。あれもこれも、問題が多すぎる。それでも、やらねば。

 「本宮せんせーー!!こっちはボクが何とかするから、絶対試合に勝つモーーーン!!」
あらん限りの想いを込めて、にわのは本宮たちがいるだろう海に向かって吼えた。


 ――風に乗って、誰かの懐かしい声が聞こえた。誰だろうな。


本宮が心の片隅で風を感じていた時。
高橋の苛烈な超高空ボレーシュートが、不死鳥のように燃え上がり真下の猿渡を突き刺す。
それは天翔ける猛禽が鋭い鉤爪とくちばしで、地上の獲物を仕留めた姿に似ていた。
炎と化したボールが微妙にカーブを描き、猿渡の後頭部に強烈な振動を与える。
ぐらりと足を崩す猿渡。蹴った姿勢から空中で縦回転し、
とどめを刺さんと踵落としの体勢で直滑降する高橋。
決まるはずだった。獲物は捕らえきったはずだった。
しかし。

 「・・・・お前は鳥。本宮は龍。ならば俺は・・・・」
鈍い音と共に踵落としが完全に決まった。手ごたえに一瞬高橋の顔が輝いた―――直後。

 「俺は人喰い虎。全てをこの牙で引き千切ってやる」
猿渡の両腕が飛び、今度は高橋の蹴り足・右足アキレス腱に爪を突き立てた。

422 :作者の都合により名無しです:03/10/28 15:51 ID:a9w+gCvJ
D会場から程近いある広場で、鋼を撃ち合わせる音が響く。
ひとりは、マントを羽織った小柄な少年のような外見の男。
その右腕はオーラのようなものを纏った巨大な装甲のようなものに包まれている。
その巨大な腕には、その巨腕に見合った身の丈ほどもあるような日本刀が握られている。

もうひとりは、中肉中背の身体付きをした一見するとガラの悪そうな男。
その手に握られているのは、巨大かつ奇妙な形をした槍だ。

荒木「せいがでるな」
荒木が横合いから声をかけると、打ち合っていた二人――武井と尾田は、その手を休めた。
荒木「ああ、すまん、邪魔したな。つづけてくれ」
武井「いえ、ちょうど休もうと思ってましたし」
尾田「それに、そろそろ作ってる飯の下ごしらえが完了するころだし」
荒木「そうか。まあ、飯が出来る頃には、みんな戻ってくるだろう。
   まったく、板垣を始め、うちの連中は落ち着きのない奴らばかりだ」
武井「もう、終わってるかな、板垣さんの戦い・・・」
荒木「さあな。だが、相手の柴田とかいう奴も相当な使い手とみた。
   いくら板垣でも、そう簡単には勝てんだろうよ。
   それに、彼はバンチの一員だという。
   順当に行けば、バンチとは決勝で当たる可能性が大だ。
   なら、今のうちにそのメンバーと手合わせしておくのは悪いことじゃない。
   おかげで、D会場にいた観客は一夜明けてもまだ帰らないで、思わぬビッグカードが楽しめてる、というものだが」
帽子をかぶりなおしながら、荒木は言う。
荒木には、「戦いを楽しむ」という発想がない。
「必要か、否か」――これが、荒木が戦うか否かを判断する基準である。
武井「ところで、柴田っていえば、元はヤングアニマルの漫画家か。
   気になってたけど、チャンピオンに加わってたアニマルのメンバー3人。
   彼ら、何かの連絡を受け取るや、どこかに行ってしまったけど、どこへ行ったんだろう?」
 

423 :作者の都合により名無しです:03/10/28 16:26 ID:a9w+gCvJ
荒木「まあ、どうせ俺たちには分からないからな。
   それより、二人とも、新しい武器の調子はどうなんだ?」
武井「この“春雨”の仕上がりは凄いですよ。さすがは、玉吉先生の仕事だ」
そういって、武井は見事に研ぎ澄まされた刀を見せる。
荒木「そういえば、帰ってくる前に、君は師匠の所に寄ってたんだっけ?」
武井「はい。玉吉先生は、和月先生に並ぶ、僕のもうひとりの師匠ですから。
   それに、玉吉先生に頼んだのは、春雨だけじゃありません。
   もうひとつ、とっておきの兵器を頼んであります」
荒木「兵器?」
武井「ええ、本当は出来ればつかいたくないですが。あの“戦のゴー・・」
荒木「みなまで言わなくていい。確かに、あれは危険な兵器だから、出来れば使いたくないな」
二人が会話している横で、尾田が複雑な表情をしていた。
荒木「・・・気になるのか?和月君のことが?」
尾田「・・・ええ。和月先生、どこに行ってしまったんだ・・・・」
呟く尾田の持つ槍を見て、荒木が問う。
荒木「確か、“武装錬金”と言ったかな?和月君がいなくても、つかえるのか?」
尾田「あ、・・ああ。昔、和月先生と出会って間もない頃、俺はとある事故にあって・・・
   本当なら、俺はその時に一回死んでたはずなんだけど・・・」
言いながら、尾田が掌サイズの金属の塊を取り出す。
尾田「この“核鉄”が、今の俺の心臓がわりになっている。
   ちなみに、これは和月先生が死ぬ間際に残してくれたもので、これと同じ物を
   事故にあって瀕死だった俺に、和月先生は埋め込んでくれた。
   武装錬金を使うには、この“核鉄”がないとだめなんだ」


424 :作者の都合により名無しです:03/10/28 16:27 ID:a9w+gCvJ
荒木「なるほどな、いくら和月君の霊がついてるからといって、武井君みたいにシャーマンでもない君が
   守護霊の力が使えるのはおかしいと思っていたが・・・これで合点がいった。ところで・・・」
尾田「?」
荒木「その槍、名前はあるのか?」
尾田「いや・・・そういえば、まだ・・・」
荒木「そうか。名前がほしいな。“武装錬金の槍”じゃあ、今いち呼びにくい。
   よければ、この俺が名づけ親(ゴッドファーザー)になってもいいか?」
尾田「ああ、それはよろこんで・・・・」
荒木「そうか。知っているか、尾田君?君の武装錬金のエネルギー。
   間近で見ると、太陽の光によく似た、山吹色(サンライトイエロー)なんだ。
   だから、そのランスの名前、“SUNLIGHT HRART”というのはどうかな!」
尾田「・・・いい名前だ。ありがとう、荒木先生!」

尾田は、手にした槍に誓う。必ず、この戦争を生き抜き、和月を見つけだすことを。
その先に、残酷な運命が待ち受けていることを、このときはまだ誰も知らなかった。


425 :作者の都合により名無しです:03/10/28 16:29 ID:a9w+gCvJ
スペル間違い・・・・鬱だ氏のう・・・・

426 :作者の都合により名無しです:03/10/28 17:18 ID:eeGMRrKJ
武井君宇宙から帰って来てたのか・・・
あっちゃこっちゃ忙しい人だね相変わらず

427 :作者の都合により名無しです:03/10/28 17:32 ID:HSOt5mBJ
そうだね・・・
個人的には十本刀の宗次朗的な和月の腹心って感じにしようかと思ってた。

428 :作者の都合により名無しです:03/10/28 17:41 ID:eeGMRrKJ
まあ先の事はわかりませんやね。
つーか玉吉仕事してたんだw

429 :作者の都合により名無しです:03/10/28 18:36 ID:CSIUGvvL
言われた通りの物は絶対に作らないんじゃなかったのか?>玉吉
きっと何か仕掛けが有るに違いないw


430 :作者の都合により名無しです:03/10/28 19:03 ID:WHrmEx3O
つか、武井は>>305の時点で、すでに帰ってきてるぞ。

431 :作者の都合により名無しです:03/10/28 20:21 ID:c6LbIPUD
いつの間に

432 :作者の都合により名無しです:03/10/28 20:43 ID:AwVxKiyy
桜玉吉は鈴木みそとあってから忘れ去られたんじゃない?

433 :作者の都合により名無しです:03/10/28 20:48 ID:oNQ0h0mM
―――何者だ―――
駆けながらせがわは思考する。
放電に面食らった次の瞬間には男は黒ノ介(仮称)と階下へ移動していた。
床を浸透したのか?瞬時にその場に罠をはり、対決の姿勢さえ辞さない。
放電、浸透、鋼線繰り。並大抵のキャリアの持ち主ではない。
この艦にいるだけでもただの忍ではない。おそらく、漫画家。
しかも週刊連載だとしても2、3年で身につく思考の持ち主ではない。
10年以上のキャリアを持つ、手練れの―――
―――黒ノ介(仮称)に傷を負わせず老獪な手練れを始末のは至難の技―――
―――まて――なぜ階下の男はああも堂々と走っていられる!?―――
監視カメラの視線をかわし、赤外線センサーを潜り抜け、なお尋常ならざる速度で、追う。

―――あれは―――
監視網のど真ん中を、男は駆ける。
クロンたん(仮称)を呼び寄せ、口から槍の穂を吐きつけた。
なんとか退け階下に逃れたら、黒縄で瞬時に追撃をかける。
蛍火、地虫十兵衛、夜叉丸。間違いなく、『甲賀忍法帖』。
二誌で漫画化されていたという、最古の山田風太郎忍法帖。
―――厄介なことになった―――
片手に紙束を握り締め、歯を鳴らす。
おそらく奴は甲賀忍法帖の描き手。どちらにも面識はないが、どちらにせよ脅威。
身体能力は奴のほうが上のはず。まともに対峙しただけで―――百年目―――
―――伊賀甲賀二十の忍法を自在に操れる魔人からクロンたん(仮称)を守るのは至難の技―――
―――しかし―――好機やも―――
彼独特の狂い笑いが、顔を塗り替える。羨望と嫉妬の色を帯びて―――

434 :盤上は彼等の思うままに:03/10/28 22:39 ID:+k4bz5f8
「目障りだ・・・今すぐ潰してやる!
その金色の目には未だ闘志が宿り、真っ直ぐ敵を睨み付けていた。圧倒的に不利な状況で
なお退く事をしらない・・・獣ですらない。狂戦士の方が相応しい。
「ムダよ。荒木先生や車田先生ならいざ知らず、貴方ごときじゃコーカオーは倒せない。
「俺がそいつらより劣ると言うのかぁぁあ!俺は強い!誰よりもなっ!
「弱い犬ほどよく吠える。
「……いいだろう。こんな雑魚には使いたくは無かったがな。
鈴木は振りかぶり、真っ直ぐ自分の真上に向い白球を投げた。白球は屋上まで貫通し、鈴木の居る位置
からも空が見える。そして、1蹴りでその穴から鈴木は屋上へと移動した。佐倉はその行動を邪魔もさず、
自身のドラゴンの上で見物していた。
「さぁ、何を見せてくれるの?
「とりあえず・・・地獄だ。
目を瞑り、深く息を吸い、意識を集中させる。大して時間は必要とはしない。それを発動させるのに。
次に目を開くと世界は先ほどとは違う。全ての事象がゆっくりと、もしくは停止したように映る。そして
更に意識を研ぎ澄まし、探していたものを見つけ出した。鈴木は不敵に笑う。佐倉は少し眉をひそめたが
それ以上のリアクションはしなかった。ゆっくりと鈴木は攻撃の体勢に入る。腰をいつもより捻り、打ち出す
最強の技。それにより磨きをかけ威力を高める。そして、鈴木の五光は『何もない場所』に放たれた。
佐倉は自身の顔が青ざめたのを自覚した。絶対見破れない聖域が破られたのだ。慌てて回避行動を取るが
……間に合わない!!
「くっ、カンパー!!
先ほどまで居た白龍の姿が消え去り、代わりに何も無い所―――鈴木が狙った場所―――から現れ、音を
立てて白龍の体が地に沈んだ。佐倉は青いドラゴンを呼び出し、ドラゴンは自然落下をしている主人を自らの
背に乗せた。
「よく・・・分かったわね。
「我が六道眼に捕らえれぬ物無し……やっぱり、小細工だったな。

435 :過去へと戻るエンフィールト:03/10/29 09:28 ID:IqN8KD52
「うっ……あっ……。」
ヤングジャンプの会場……そこはもはや、地獄絵図であった。
「これだけやっとけば、猿渡も死んでるにゅ。」
にっこりと笑って、立ち去ろうとする。しかしその時は思いもしなかった。
まだ猿渡が生きてるなどとは……。

「まずいぞ!このままじゃ……!!」
真倉が岡野を抱えながら喋る。
「……俺をおいて………逃げろ……。」
「そんなことできるわけがないじゃないか!」
「大丈夫か?」
突如、謎のマスクを被った男……にわのまことが現われる。
「あなたは?」
「今はどうでも良い!!こっちへ来い!!」
そう言って、にわのが強引に、二人を引き寄せる。
「ちょっと待て!!あんたはなにもん……!!」
二人が、そう言おうかした瞬間、目の前にとんでもない光景が現われた。
灼熱の火炎の中、今にも崩れそうなドアを両手で支えている男を……。
「本宮先生!!大丈夫かもん?」
「このぐらい何ともなかぁ!それより、別の奴がいないか探せえ!!」

436 :過去へと戻るエンフィーリート:03/10/29 09:41 ID:IqN8KD52
(上のは題名を間違えていました)

「くっくっくっ!あーはっはっ。」
キユドライブ中央……。
一人の男が、笑っていた。
「これで全ての復讐を果たせる!これだけの力があれば、
 荒木にも、武井にも、富樫にも、あのくそ忌々しい矢吹にも負けない力を使える!
 いや上手く動けば、漫画界全てを手に入れることだってできる!!」
その男は、そう言ってキユに触ろうとする。
ジュッ、嫌な音を立ててその男の腕が焼ける。
「ちっ!何というパワーだ!!だが良い……『突き抜ける力』……。今しばし他の奴に預けておこう。」
男はそう言って、立ち去っていった。
その男が立ち去った直後……。
「これはひどい事態になっとるのお……。」
緑の髪の男……藤崎が、他数名をつれて現われた。
「とりあえず、眠りのサイダネを植え付けて……。」
と連れAがキユに何かを埋め込む。
「しかし……ここまで力を持っておるとは……。一体何を起きはじめておるのやら。」

437 :過去へと誘うエンフィーリート:03/10/29 09:56 ID:IqN8KD52
(また間違い)

その後、キユは封印され、その直後ぐらいに富樫が消え去った。
岡本倫は思う……何故あの時確実に猿渡を殺さなかったのか?
いや……もしかしたら殺せなかったのかもしれない。
それは木城の言う業子力学のせいかもしれない。
そんな小さな事はどうでも良いことなのだ。

猿渡はあの日変わった。
あの日と言うのははっきりとしない。
あのキユドライブの日に変わったと言う奴もいれば、
既に変わっていたと言う奴もいる。
あの、山口譲司とか言う奴が来てから変わっていたと言う奴もいれば、
それより前に変わっていたと言う奴もいる。
そんな細かいことはどうでも良い……。
「必ず、殺してやるにゅ……。」
岡本倫は心の中でそう誓った。

438 :作者の都合により名無しです:03/10/29 09:59 ID:6ju1NO6h
『エルフェンリート』な、エンフィールトでもエンフィーリートでもない。

文章をうまく書くコツは、『他人が読んでわかるように』書くことだよ。
自分の頭の中じゃ纏まってるんだろうけど・・・すっげえ状況がわかりにくいよ。

それと、もう一度過去ログ読んで来た方がいいと思うよ。

439 :435−437:03/10/29 10:00 ID:IqN8KD52
と言うことで、岡本倫の過去編を勝手に続けてしまいました。
玉虫色の解釈ができる内容ですが、それは文才の無さと言うことでお許し下さい。

440 :435−437:03/10/29 10:05 ID:IqN8KD52
>438
ごめんなさい、リロードせずに書き込んでしまいました。
後、訂正とアドバイスありがとうございます。

441 :436訂正:03/10/29 10:48 ID:IqN8KD52
「くっくっくっ!あーはっはっ。」
キユドライブ中央……。
一人の男が、笑っていた。
「これで全ての復讐を果たせる!これだけの力があれば、
 荒木にも、富樫にも、あのくそ忌々しい矢吹や鳥山にも負けない力を使える!
 いや上手く動けば、漫画界全てを手に入れることだってできる!!」
その男は、そう言ってキユに触ろうとする。
ジュッ、嫌な音を立ててその男の腕が焼ける。
「ちっ!何というパワーだ!!だが良い……『突き抜ける力』……。今しばし他の奴に預けておこう。」
男はそう言って、立ち去っていった。 その男が立ち去った直後……。
「これはひどい事態になってるな……。」
空を飛んできた男……鳥山が惨劇を見て呟く。
「あれは何だ!」
矢吹が地面の一点を指さした。
そこには、一人の少年……キユがいた。
キユは無邪気な笑みを浮かべると、二人の方へ歩き始めた。

442 :438:03/10/29 10:48 ID:6ju1NO6h
>>435−437
書こうかどうか迷ったけど・・・
一応先手を打っておく。

少々アレな内容なので、色々な方々がツッコミ入れることが予想されるが・・・
(過去編はみんな色々構想あるらしいのよ)
「すいません、書き直します」とか「なかったことにしてください」などと言わず、
気を強く持って、今回は黙って反論、言い訳せずに静観していて。
やっちゃった物はしょうがないので、懲りずに次からガンバって。

俺はネタ自体の修正断固反対派、リレーでのフォロー推奨派。
安易な修正・削除にはもう、うんざり。
ここは『 リ レ ー 』小説スレなんだよ・・・


ぶっちゃけ文章・文才云々はどうでもいいのだが、
俺も 名前「セリフ」 の台本形式で書いてるし・・・

数々の矛盾、設定無視もまあ、置いとくとして・・・
場面展開がな・・・
全体的に説明不足すぎ。

443 :438:03/10/29 10:50 ID:6ju1NO6h
遅かった・・・

444 :435−437:03/10/29 11:16 ID:IqN8KD52
>442-443
ごめんなさい、そしてありがとうございます。
過去ログを読んで、キユは矢吹と鳥山が戦ったとあったんで訂正しましたが……申し訳ありません。
今度から訂正は無しにします。

状況説明の無さは、完璧に僕のミスです。
僕が思ってる状況は以下の通りです。
435:最初、キユドライブが起こった直後。
    後半、燃え上がる集英社から
436:キユドライブ中央にて。正体は不明と言うことで……
437:岡本倫の思い。
で書いてます。

445 :作者の都合により名無しです:03/10/29 11:29 ID:R78T65hp
> ルール!
>それはここに書き込む際の最低限のルールである!
 
 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・過去ログを見てストーリーの流れくらいは把握しておくこと!


最近、これが守れてない書き手が多いなあ・・・・

446 :合流:03/10/29 12:13 ID:R78T65hp
安西たち一行は、ようやくガンガンチーム控え室に辿りつき、そして絶句した。
 安西「な……」
正確に言うと、ガンガン控え室は無惨に破壊され、瓦礫の山と化していた。
当然ながら、人はおろか、動くものすらいない。
 皆川「これは一体……他のサンデーのみんなは!?」
 椎名「俺がここを出たときは、こんな風にはなってなかった……。
    サンデーの皆が寝てた部屋まで吹っ飛んじまってる……」
留美子「これは……物理兵器ではないわね。何か、強力な術による破壊……  
    しかし、これだけの術を放てるとは、誰だか知らないけど並の術者ではないわね……」
訳が分からず、瓦礫の中を歩き回る安西たち。
ここには、雷句やカムイがいたのだ。よもや、全員死亡などということはあり得まい。
安西はそう考え、金田一に事情を聞こうとした、そのとき。
何者かが頭に直接、語りかけてくるのを安西は感じ取った。
 ??『キャキャけケキャキャ! どーーも、どーーも、やっと捕まりやがりましたねえ、安西さん』
 安西「……その耳障りな笑い声は、土塚か。今、どこにいるんだ?」
 土塚『そいつは、こちらの台詞ですよ。
    貴様ら、こっちが話しかけても、ちっとも捕まンねーんですからねえ。
    おまけに、金田一さんまで行っちまいやがったせいで、
    せっかくボクが追いかけようとしたのに、
    すぐ戻ってこなくちゃならなくなりやがったンですよ?』
土塚の話を聞きながら、安西は顔をしかめた。
≪アダラパタ≫モード時の土塚が使う、頭に直接話しかける能力には、どうにも慣れない。
 安西「そいつはすまなかったな。金田一を含めて、部屋を出ていった連中は全員、ここにいるぜ。
    ちょうど、ぶっ壊れた控え室の真ん前だ。で、お前らはどこなんだ?」
 土塚『おやあ、金田一さんに何も聞いてやがらねえんですか?
    まったくしょうがねえですね……いいですか。
    ボクたちは今、≪無敵同人戦艦・無礼ド≫に、サンデーの方々も含め、
    全員、避難しています。こっちは負傷者を多く抱えている以上、
    安全ではない場所に留まってたら、命がいくつあっても助かりませんからね』
 

447 :作者の都合により名無しです:03/10/29 12:18 ID:2s45nKt0
タイトル違ってるしナシでいいじゃんと思いつつ
(´-`).。oO(裏御伽の歴史改竄がまたひとつ・・・さてどうフォロー入れるかねぇ・・・)

448 :作者の都合により名無しです:03/10/29 12:29 ID:2s45nKt0
(´-`).。oO(今島編で435関係の話書いてます。他の方々も上手く繋いで下さいね)

ゆーか
過去ログ読みまくった後校舎裏来いや新入りィ('A`)

449 :合流:03/10/29 12:53 ID:R78T65hp
 安西「無礼ドって、ここから目の前に見えてる、あのバカでかい戦艦か?」
 土塚『そうですよお。とりあえず、こっちに戻ってきちゃあどうです?』
 安西「分かった。すぐに行くぜ」
それを最後に、会話は途絶えた。
 椎名「なにやってんだ、安西? ひとりで、ブツブツ呟いて……」
端から見れば、安西が独り言を呟いてるようにしか見えなかったろう。
安西は苦笑し、言った。
 安西「ガンガンの中に、テレパシーみたいな能力もってる奴がいるんだよ。
    今のはそいつからの通信だ。なんでも、目の前の、あのデカブツに皆、移動したらしいぜ」
 椎名「あの戦艦、ガンガンの奴らのだったのか……てっきり、矢吹の護衛艦のひとつかと思ってたぜ」
留美子「見て。タラップを伸ばしてくれてるわ。行きましょう」
こうして、一行は≪無礼ド≫へとようやく帰還することと相成った。

――≪無礼ド≫内部――
 雷句「信行〜〜! 椎名殿〜〜! 隊長殿〜〜!!」
≪無礼ド≫に足を踏み入れるや、雷句が喜びいさんで走り寄ってきた。
 安西「押忍、リック! 元気してたか!!」
笑いながら、安西が雷句の頭をポムポムと叩く。
 雷句「ウヌ! ちゃんと留守は守ったぞ!!」
みんなが無事に帰ってきたのを見て、雷句は心からの喜びをあらわにしていた。
その光景を、留美子が微笑ましそうに眺めていた。
留美子「相変わらず、元気ね。リック君は」
 雷句「ウヌ!? る、留美子殿ッ! 久しぶりなのだ〜〜〜ッッ!!」
さっきの安西に駆け寄ったのの数倍の速度で疾るや、雷句が留美子に飛びついた。
 雷句「会いたかったのだ〜〜!」
留美子「あらあら、リック君は甘えん坊ね、相変わらず」
ふくよかな胸元に頭を埋める雷句を、留美子が優しく抱きとめる。
 椎名(う…うらやましい奴め……)
その横では、椎名がギリギリと歯を噛んでいた。  


450 :蟲の中にて(339/350):03/10/29 13:02 ID:2s45nKt0
最後のひとかけらの霊力と精神力で、真倉は蟲の暴走を内側から抑えている。
外からは巨大化したにわのが蟲の巨躯を掴んで離さない。
岡野が戻り、真倉と合体するまでの辛抱・・・しかしそれも限界が近づいていた。
蟲にとりついた真倉の意識が。
だんだんと・・・薄れゆく――  ――  ・・・


俺が、まだ。
人間の肉体を持っていた頃。
たまたまあの日、俺は相棒の岡野と一緒に、集英社へ用事で来ていた。
岡野の奴は連載のない時は全国巡って学校に住まう幽霊を退治する、
いわゆる霊能教師をやってる。あの頃はまだ鬼に呪われてはいなかった。
俺か?俺は秘密だ。男に過去を語る口はいらねえ。
・・・まああれだ。いきなりよ、爆発しやがったんだよ。俺たちの真下が。

岡野の奴は俺をかばってボロボロだ。
正直地獄逝きの腹ァくくったよ。しかしだ、あの馬鹿が現れた。
あいつは岡野の友達だった。なんでも新人時代からの仲だとか。
しかしよー、あいついつもの桃太郎マスクじゃなくてよ。七面鳥を模した奴だった。
バンチで連載してたアレだな。
後で聞いた話だが、あいつも別の場所で爆発に巻き込まれたとか。
いつものマスクが壊れちまって、アシ達が死んで、体もダメになったって。
でも、あの人に助けられたと言ってたな。  そう、俺たちもあの人に。   だから。

 (・・・こんなバカな死に場所なんてねえやな、オヤジ・・・本宮さんよぉ・・・)

451 :無礼ドにて:03/10/29 13:30 ID:R78T65hp
雷句が留美子に懐いているのを頭を掻きながら見ていた安西だが、ふと場の空気に気付いた。
そこには、荒川やカムイを始め、ガンガンの主だった連中が揃っていたが、
そのほとんどが、モニターを凝視しているのだ。
 安西「おい、カムイ。いったい、何があったんだ? あの控え室といい……」
カムイ「つもる話があるが、後だ。今はそれどころじゃない、モニターを見ろ」
 安西「あん?」
指し示されたモニターには、C決勝――つまりはクリードアイランドの様子が克明に映し出されている。
そこには、地獄が映っていた。
山は噴火し、大地は揺れ、巨大な蟲の化物と謎の巨大覆面力士が取っ組み合い、
≪非戦闘区域≫を始めとするいたるところに、赤い目をした異様な集団が出没し、人を襲っている。 
留美子「……なに、これ!? いったいどうなってるの?」
その横で、腕を組んでモニターを見ていた荒川が呟く。
 荒川「どうもこうも、ね。とにかく凄まじい事態になってるようよ。
    島が崩壊を始めたのは、あの噴火が最大の原因でしょうね。
    あの蟲と力士は……分からないわ。そして、分からないといえば、この赤い目の集団。
    見ていると、彼らは他人の血を吸うことで、仲間を増やしている」
 椎名「……まるで、吸血鬼だな」
 安西「一体、なんでこんなことに? あの島には、あんなのが棲息してたってのか!?」
 荒川「分からない……一体、あれが何なのか」
島の惨状を見ながら、全員が固唾を飲んでいた。
そのとき、ひとりの男が部屋に入ってくるなり、モニターを見て呻いた。
 ??「あ…あれはまさか!!」
その声に、全員が振り返った。
その視線の先にいたのは、白衣を着た男。小学館の名医・山田貴敏である。 

452 :吸血鬼ウィルス:03/10/29 13:58 ID:R78T65hp
 荒川「何か、知っているの、ドクター山田?」
荒川が聞くと、山田が冷や汗を流しながらうなずいた。
 山田「……あれは、≪吸血鬼ウィルス≫――文字通り、吸血鬼を造りだす最悪のウィルスです」
山田の発言に、艦内に驚愕が走った。
 荒川「…ウィルス? じゃあ、あれは伝染病か何かなの!?」
 山田「ええ、そうです。正確な名前はついていない――というか未知のウィルスですが――僕は便宜上、そう呼んでいます。
   ≪吸血鬼ウィルス≫に感染した者は、目が赤くなり、犬歯が異様に発達し、
   筋力が常人の3倍以上に達し、激しく他人の生き血を求めるようになる。
   悪魔を生み出す、まさに最悪のウィルス――それがアレです」
山田の言葉に、艦内がシンと静まりかえる。
そのなかで、カムイが疑問を提示した。
カムイ「待て。あんたは、なんでそんなことを知っているんだ?」
すると、山田の顔が強張った。
何か、思い出したくない禁断の記憶に触れてしまったようだ。
やがて、絞り出すように、山田は言った。
 山田「なぜかいえば……それは僕がかつて、あの島に行ったことがあるからですよ」
思わぬ告白に、みなが再び驚いた。そして、山田は語り始める。

****

――もう何年前の事だったのか、正確には憶えてません。
なんだか、ひどく大昔のような……でも、あの時のことはハッキリと脳裏に焼きついてます。
今でも、あの時の夢を時折見ては、うなされるんです。
とにかく何年か前、都会の病院に嫌気が差していた僕は、無医村だった≪彼岸島≫――あの島の当時の名前です――に行ったんです。
当時のあの島は、主に炭坑と漁業が盛んで、質素ながらも村人が平和に生活している、のどかな島でした。
僕は、都会者ということで最初は冷たい目で見られましたが、次第に村人ととも打ち解けるようになりました。
本当に、みないい人ばかりの、素晴らしい島でした。
そう……あの男が、来るまではね。

453 :吸血鬼ウィルス:03/10/29 14:14 ID:R78T65hp
――松本光司。
ある日、あの男は何の前触れもなく、ひょっこりとこの島にやってきた。
その時の彼は、とても衰弱していて、すぐさま僕の診療所に運びこまれた。
白い髪に、端正な顔だち、いかにも病弱そうな身体。
彼の特徴としては、そんな感じです。
でもそれは、奴の本性を隠す為の、カモフラージュに過ぎなかった!
彼が島に来た、その夜。
地獄が始まりました。
その夜、村はずれまで往診に出ていた僕が診療所に帰ると、そこはすでに夥しい吸血鬼たちの巣になっていました。
全ては、あの男の――松本光司の仕業だった。
奴は、手始めに診療所の患者を吸血鬼に変えました。
僕は、その場はからくも逃げ出しましたが、事態はあっという間に悪化。
村中が、吸血鬼に変わるのは、さほどの時間はかかりませんでした。
僕は忘れられません。あの時の、村の人たちの恐怖に引き攣りにごった表情。
そして、そんな人たちも吸血鬼に変わるや、狂暴な化物と化して新たに人を襲い始める。
もう後は、倍倍ゲームで酷いものです。それこそ、ネズミ算式に、奴らは増える。
あのウィルスは、空気感染するんです。
直接噛み付かれてウィルスを注入されるか、彼らの返り血でも浴びたら、一貫の終わり。
生き残りは瞬く間に、僕だけとなり、僕は追い詰められました。
(ああ、死ぬんだ・・・)
悪夢としか言えない状況で、僕はそう思いました。
しかし、僕は奴らの仲間にされる直前、≪あの人≫に助けられたんです。
凄絶なまでの美を持つ、あの美しき魔人。
≪魔界医師≫、と呼ばれた、あの人に。

454 :吸血鬼ウィルス:03/10/29 14:31 ID:R78T65hp
≪魔界医師≫
およそ、医の道に携わる者で、彼の名を知らぬ者などいません。
吸血鬼共の巣食う、あの魔女の釜の底のような地獄の中で、あの人は別次元の存在のように美しかった。
あの人は、汗もかかず、むろん恐怖もせず、吸血鬼の集団を1人で片付けた。
そう、まるで実験でもするかのようにね。
どうやって、あの人が事態を知ったのか知りません。
また、彼がどんな思惑を持って、事態に臨んだのかも。
僕を救ったのは、吸血鬼たちを片付ける副産物みたいなものだったのでしょう。
とにかく、あの人は全ての吸血鬼を葬りました。
むろん、あの松本光司も。いかに奴とて、一介の漫画家が≪魔界医師≫に歯が立つはずもなかった。
本当は、あの人は村人を救うつもりだったのでしょう。
しかし、あの人が来た時には全てが遅すぎた。
あの吸血鬼たちは、血が足りなくなると≪邪鬼≫という怪物に変化します。
こうなってしまってからでは、もう吸血鬼を元に戻す術がないんです。
そして、あのときはほとんど全ての村人がその状態になっていた。
結果的に、あの人は≪邪鬼≫と化した村人達と、松本を葬り、埋葬しました。
なんとか助かった僕は、すぐに島を脱出し、やがて別の無医村に移りました。
≪魔界医師≫も、全てが終わった後、姿を消していました。
こうして、≪彼岸島≫は無人島となり、その後、矢吹の所有地になったというわけです。
あの島には、今でも彼岸花が一年中、咲いていると言われています。

****

 山田「……これが僕の知る、≪吸血鬼ウィルス≫に関する全てです」
あまりにも凄まじい話に、声も出ない一同。
やがて、荒川がひとつだけ質問した。
 荒川「ひとつ聞くわ、ドクター山田。……あれを直す手立てはないの?」
 

455 :吸血鬼ウィルス:03/10/29 14:51 ID:R78T65hp
荒川の問いに、山田は煮えた鉛を飲むようにして、言った。
 山田「ありません。吸血鬼ウィルスは、現代医学では治療不可能です」
 荒川「……では、その松本という男を倒しては? 彼が元締めなのでしょう?」
 山田「このような事態になったということは、奴が蘇ったということなのでしょうね。
    およそ信じられない事ですが、間違いないでしょう。
    ですが、松本を倒したとしても、吸血鬼ウィルスが無効化されることはありません。
    松本を倒しても、一度、感染した者は二度と元には戻らないんです」
残酷な現実だった。惨劇を見ながら、何も出来ない自分に、荒川は歯を噛み締める。
 荒川(また……また、私は救えないの? こうして事態が悪くなるのを見ているだけなの?)
荒川は数時間前、成り行きであの島に行っている。
彼女にとって、現在、島で起こっている惨劇は他人事ではなかった。
ガンガンのメンバーが揃って苦渋の表情を浮かべているとき。
安西が、場違いに明るい声を出した。
 安西「な〜んだ、要はありゃ病気なんだろ? だったら、話は簡単じゃねえか」
その台詞に、荒川も山田も、驚いて安西を見る。
 荒川「……今の話を聞いていなかったの? 現代医学では治療不可なのよ!?」
怒りすら浮かべる荒川だが、安西は態度を崩さない。
 安西「医療は良く分からんが、『現代医学じゃ治療不可』なんだろ?
    だったら、そういう場合に、うってつけの奴が1人、いるじゃねえか」
思わぬ一言に、荒川が珍しく、キョトンとした顔つきになる。
 荒川(誰? このメンバーの中に、現代医学でも治療不可なウィルスを治療できるものなど…)
そのとき、荒川の思考に答えるように、安西が言った。
 
 安西「……リック。お前の出番だぜ」
 

456 :雷句ブレード:03/10/29 15:16 ID:R78T65hp
 荒川「……雷句先生!?」
呼ばれて前に出た雷句の姿が、いつの間にか様変わりしていた。
背中に『玄』と染め抜かれた、和服のような独特の衣装に身を包み、
その腰には一本の日本刀が下げられている。
他にも腰には、一本ずつ漢数字で番号がふられた鞘が、10本近くぶら下がっている。
 皆川「久しぶりに見るな。≪ 五 輪 流 仙 医 十 二 経 剣 ≫
    人体の経穴(ツボ)を斬り、経絡の流れを操り、病を治す医術。
    病魔を斬りて、人身を斬らずの剣の遣い手。――それがスプリガンの1人、雷句誠という男だ」
 荒川「大丈夫なの、その技は?」 
 皆川「心配ない。雷句の腕前は、完璧だ」 安西「ああ、俺たちが保証するぜ」
雷句が強い光を目に宿し、力強くうなずいた。
先程までのお子様ではなく、一流の戦士がそこにはいた。
暗澹とした状況に、希望の光が差し込む。
だが、荒川はまたも考えこむ。
 荒川「でも、まだ問題はあるわ。どうやら、ワープ装置が何者かに破壊されたらしいの。
    だから、この艦から、あの島にワープすることは不可能だわ。
    ここからあの島まで、どれだけ離れているか見当もつかない。
    とても、今からじゃ間に合わない……」
すると、皆川が肩をすくめながら呟いた。
 皆川「……俺の能力を忘れてもらっちゃ困るな。俺の≪チェシャキャット≫に、距離は関係ない」
 荒川「皆川先生も、あの島に行くというの!?」
皆川は、モニターを一瞥し、答える。
 皆川「……ああ。あそこには、≪友≫がいる」
そのモニターには、試合を終えたばかりの、石渡と森田が映っていた。
そして、皆川の腕を、雷句が掴む。
 安西「任せたぜ、リック。あのクソ病原菌を残らずブッた斬ってこい!!」
 雷句「ウヌ! わかってらい!」 皆川「行くぞ!!」
そして、2人は空間に溶け込むようにして、その場から消えた。
今、新たな2人の戦士が、絶望に覆われた島へと向かう。
 


457 :作者の都合により名無しです:03/10/29 15:46 ID:2s45nKt0
ブレード(゚∀゚)!!

458 :幸運男の実験台:03/10/29 17:12 ID:IqN8KD52
「何者にゅ?貴様は……。」
「いえ……あなたは今……、キユドライブの日の夢を見ていたのではないでしょうか?」
その男はそう言うと、にやりと笑った。
「そして、自らの知っている真実とは違う夢、他人から見た真実の夢を見ていたのでしょう?」
「何故それを知ってるにゅう!」
岡本は警戒をした。
「簡単です、私が私の作品に出てくる『極悪教師マン』の催眠術を使って……。」
「さっさと出て行くにゅう!」
数十のベクターがその男を吹き飛ばした。
「やれやれ……、この程度ですんでラッキーだな……。」
そして、その男……ガモウひろしは立ち去っていった。

「全く!人に変な夢を見させるんじゃないにゅ!」
岡本は再び眠りにつく………。

459 :倫過去編の奴:03/10/29 17:22 ID:1QzNKfAk
したらばが不安定なのでここに書き込みます。
まずしたらばで【倫過去編の奴】は全部同一人物です、つまり私です。

繋げるとしてもどうやって繋げよう…、無理やりじゃつまんないし…。
これじゃあ猿渡さんのフォローもないし、隊長が猿渡さんになにしたかも謎のままだし、
【KIYU】のできた理由もわからずじまいだし…。
とりあえず繋げる方法を見つけたのですが、少し時間がかかってしまいます。
それでも良いなら繋げてみます。キーパーソンは鳥山とキユです。

それとIqN8KD52さん、したらばで皆さんが待っています。きついと思いますが、
通過儀礼なので耐えてください。私は怒ってませんよ、失敗して人は上達するのだから…。
したらばのえなりスレは2−5にあると思います。これからもガンがって下さい。
あと皆さんあまり怒らないであげて下さい、初心者がここの叩きを喰らうと立ち直れない気がする…。

最後に、IqN8KD52さん、文章を上手く書くコツなんて知らないけど(あったら教えて欲しい
31行目一杯使うということを忘れないで下さい。

駄文、長文スマソ





460 :作者の都合により名無しです:03/10/29 17:23 ID:2s45nKt0
  _、_     まあ落ち着いてリロードされた459を読め。それからだ坊主
( ,_ノ` )
     ζ
    [ ̄]'E
.      ̄

461 :作者の都合により名無しです:03/10/29 17:25 ID:2s45nKt0
>>458だったよ(死
ま・・・ガンバレ

462 :恥ついでだ:03/10/29 17:36 ID:2s45nKt0
したらば読めなかったら一部重要なのこっちに貼っとくかんね

【リレー小説】えなりの奇妙な冒険〜冨樫の遺産編第9部
http://comic3.2ch.net/test/read.cgi/ymag/1056986536/516-

463 :もがれた翼(340/350):03/10/29 21:42 ID:eZK7XxiR
それぞれの思惑、それぞれの願いが交錯する“信念の島”。
一匹の獣が今、その暗黒に染まりきった信念の牙を剥き出しにする――

高橋陽一の蹴り足に、深く深く喰い込んだ爪。
突然襲う痺れるような苦痛に顔が歪む。
次の瞬間、狂った獣と化した猿渡の右手が高橋の足の肉を引きちぎる!!
 「ぐぅ・・・・うわぁぁぁぁ!!!!」眼球が飛び出しそうな程に目を剥く犠牲者。
そしてまだ足を握っている左手を、猿渡は棍棒を振り下ろすように前方に流す。
腕を振り切ると同時に手を離し、血のシャワーと共に高橋を遠くへ投げ飛ばした。
高橋は椰子の木の一本にしたたか背中を打ちつけられ、ズルズルと崩れ落ちる・・・。

筆舌に尽くしがたいほどの凄絶な笑顔の猿渡はしかし、右手に残る肉片を見て一言。
 「・・・チ、惜しかったな。動脈もアキレス腱も、もぎ損ねちまったわ」
不機嫌そうな顔をしながら、猿渡はまだ温かい生肉の欠片を・・・口に含んで、飲み込んだ。
高橋はその場面を、痛覚と嫌悪感と屈辱感と、それ以上の悲しさに塗れながら見届けた。
高橋が背もたれた椰子の木の根に新鮮な赤い液体が注がれている。それは彼の涙だったかもしれない。

 だめなのか?
 俺ではあの人を――猿渡さんを止められないのか?
 いつからあの人はあんな風に・・・いや、それは今更言うまい・・・
 立たねばならない、立ってあの人の前に立ちはだからなくてはならない・・・
 復讐をやめろとは・・・もはや言えない。ただ、俺は黙って立ち上がるだけだ・・・
 言葉は要らない!最後まで・・・最期まで抵抗する!あの猛獣に!
 立つんだ、立つんだ高橋陽一!足が駄目なら膝で這えばいい!
 負けられないんだっ・・・・!!

 「・・・・・・  ほらね、  ・・・立てるじゃないか。  俺は ・・・  まだ、やれる・・・  よ ・・・・・・」

木を支えに、半ば無意識に。高橋はあまりに重すぎる自分の身体を、立ち上がらせた。
――猿渡の逆鱗に何かが、触れた。

464 :作者の都合により名無しです:03/10/29 22:38 ID:gfObB6q/
駆けるせがわの前に現れたのは、階段。足音も、そこで消えた。
おそらく階下には罠。鬼がでるか、蛇が出るか。
「疾ィッ!」
足に仕込んであった黒縄を使い、床に丸く切り込みをいれ、蹴落とし
ダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダッ!!
穴一帯に機銃掃射!
しかしせがわの予想の範疇。
数メートルは飛びのくと、飛び退いた床に見る間に数条の線が刻まれ、ヒビとなり
ガラガラガラガラガラガラガラガラッ!!
階下に瓦礫となって降り注ぐ!
退避しつつの黒縄を用いた床斬り落とし。せがわ、少しは忍べ。
間髪いれずはなたれた数条の黒縄が、階下の敵に絡み、締め上げ、千々に斬り裂いた。
しかしせがわの指先は斬り裂いたものが金属であり、配線であり、無機物であることを告げた。
階下を覗く。男は、いなかった。
代わりに斃れていたものは、四腕四脚の螳螂を模した機械。
「やはり…セキュリティシステムが作動していない。」
異形の怪物を使役し、何らかの手でセキュリティにまで干渉する漫画家。底の見えない相手に、どうでるか。
階下で何かが燃える音と、心音2つ、また足音が聞こえだした。
ネコをめぐっての忍法勝負、舞台は矢吹艦の下層へと続く。

465 :作者の都合により名無しです:03/10/29 22:41 ID:/G4/dah7
確かに忍んでないw

466 :荒木&車田:03/10/30 09:13 ID:xqw4Ubam
未だ戦いが続いているDブロック、車田と荒木は一緒にお茶を飲んでいた。
「……そう言えば、何で真島はAブロックへ行ったんだ?」
「……………そう言えば、そのことについては聞いてなかったな。」
荒木の台詞に車田が答える。
「………。」「………。」
「……てっきり車田先生が聞いているかと思っていましたけど……。」
「すまん、あの時は色々あってな……。てっきり理由を聞くのを忘れていた。」
「お困りのようですのお。」
新しく現われた影に、二人が驚く。
「藤崎!!どうやってここに!!」
「あいやしばらく、これは私が長い年月をかけて作り上げた映像宝貝です。」
((そんな物に長い年月をかけなくても………。))
「で、わざわざそんな物を持ち出してきたってことは……何か考えがあってのことだよな……。」
荒木がスタープラチナを出しながら言う。
「うむ、実は何故真島がAブロックへ向かったのかと言えば……それは『魔王の欠片』を見つける為です」
「『魔王の欠片』??」
「詳しくは、テーブルの上の報告書を読んで下され。まあ簡単に言えば、
 用途が限定されているドラゴンボールのようなものです。」
荒木が報告書を手にとって読む。車田も後ろからのぞき込む。
「なるほどな……大体はわかった……。後でサンデー連中にも知らせておく。」
「ふむ、わかり申した……では私はこれにて……。」
そう言って、藤崎(の映像)は消えた。
「……あいつも忘れていたみたいだな……。」
荒木がボソリと呟いた。

467 :作者の都合により名無しです:03/10/30 11:52 ID:pwGntaoE
アバウトな説明ワロタ

468 :参考までに:03/10/30 12:37 ID:ZlJ5n0X0
残る『魔王の欠片』の持ち主は島本和彦、藤原芳秀、皆川亮二、石渡治
すでに真島は青山、小林、田村の欠片を手に入れている。

469 :作者の都合により名無しです:03/10/30 14:59 ID:+XXDVLcv
Dブロックの一区画。人気のない廊下に、赤い染みが点々と続いている。
その染みを辿っていくと、その先に野球帽の男が膝をつき、うずくまっていた。
口や鼻からは血が溢れ、脂汗を滝のように流しており、呼吸もひどく粗い。
「効いたァ〜〜〜………」
苦痛を噛み殺すように言ったのは、水島新司。
別れ際では平気な顔をしていた水島だが、その実、板垣との戦闘を始めとして相当なダメージを負っていた。
彼に無限のパワーを与える『球場』というフィールドにいたからこそ、
なんとか持ちこたえていられたのだ。
それが球場を出るや、一気にフィードバックして、水島を苛んでいるのである。
今の水島には、およそ戦えるだけの力は残っていなかった。
しかし、そんな己を叱咤するように、水島は気炎を吐く。
「ケッ、『野球の神』のこんな姿、若ェ奴らに見せてたま……る……」
早急に治療しなければ、手後れになりかねない。
そう考え、水島が残った力を振り絞って立ち上がろうとした、そのとき。
水島の目の前に、いきなり現れた者がいた。
「辛そうですね、水島先生。手を……貸しましょうか?」
穏やかな声につられて見上げると、水島はその顔に憶えがあることに気付いた。
「おまえ……確か、岡田とか言うたの……。こいつはみっともないとこを見せたみたいやな……」
男は、獅子座の聖衣こそ身に着けていないものの、確かに岡田芽武であった。
自分に手を差し伸べる岡田を見ながら、水島は考える。
(こいつ……なんで、こない人のおらん場所で何しとったんや……)
疑問に思いながら、水島は差し伸べられた手を拒絶する。
「いらん心配や。まだまだ、お前みたいな若僧に心配される程、モウロクしとらんわッ」
そう言って立ち上がりかけた水島に、岡田は、フ・・と、微笑して言う。
「フッ、そうですか……」
刹那、差し出した手が閃光と化して宙を裂いた。

    『  切          人   』

同時に、水島の腹が真一文字に切り裂かれた。
「ゲはッッ!?」
「では……そろそろ楽にお成りなさい」

470 :動き始めた陰謀:03/10/30 15:24 ID:+XXDVLcv
「ごほおッ」
水島の腹筋が切り裂かれ、大量の出血と臓物が飛び出した。かなりの深手だ。
水島が腹を押さえてヨロヨロと後退する。新たな血を吐きだした。
困惑と憔悴と怒りの混じった視線で、水島が岡田を睨む。
「き…貴様……何者や……」
「我が存在を問うか、水島新司――――――」
そのとき、漆黒の旋風が岡田を覆った。
そして、旋風が吹き終わったときには、岡田の身体は闇色のいかつい鎧で武装されている。
「我はゴッドハンドが僕、横山十傑集の1人――――『マスク・ザ・RED』、岡田芽武」
「!!!!」
岡田の名乗りに、水島は驚愕を隠せなかった。
「……誰かと思えば……横山のパシリかいや……道理で掴み所のない奴やと思っとたわ……」
血と共に吐き捨てると、水島がバットを構えた。
「……でえ? あいつにワイを暗殺してこいとでも命令されたちゅうわけか」
「少し、違うな」
指先に軽く唇を添えながら、岡田が訂正する。
「『貴方を捕獲せよ』というのが、横山様の命令です。ですので、大人しくついてきて頂けますか?
 そうすれば、私もこれ以上、暴力に訴えるような真似はしなくて済む」
いけしゃあしゃあと言う岡田に、水島がバットを突きつける。
「アホも休み休み言えや。お前ごとき若僧に、指図される覚えはないわ」
毅然とした声だが、バットを持つ手は小刻みに震えている。
「無理はお止しなさい。今の貴方は、戦える身体を持っていない」
「じゃかあしいわッッ!!」
瞬間、バットが唸りをあげて大気を引き裂き、岡田の頭頂に振り下ろされた。
 

471 :動き始めた陰謀:03/10/30 15:41 ID:+XXDVLcv
ド カ ン ッッ!!
振り下ろされたバットは、岡田が立っていた真下の地面を粉々に陥没させた。
だが、当の岡田はその瞬間、空間に溶け込むように、目の前から消失した。
(バットが奴の体を擦り抜けた!! 高速移動だとしても、奴の動きは速すぎる!!
 しかも…どこに移動したのかわからない程に気配を感じられん……奴の気配は空間に融けた!!)
重傷の腹部を押えながら、水島が周囲を警戒する。
(高速移動でも幻影でもない――まるで空間を切り裂き、違う次元から生まれるような―――)
その瞬間、水島の背に強烈な悪寒が走った!
(突然、後ろに気配が出現した!!)
「ちいいいいッッ」
振り返り様に、バットを横薙ぎに振った。
岡田が、そっと掌を正面にかざす。
(こいつは――まさか!?)
 カ ッ 
刹那、岡田の掌から放たれた見えない何かが、水島の全身を凄まじい力で拘束する!
「ぐがああああああッッ!!」
神経を直接、内側から締め上げるような激痛に、水島が絶叫した。
(体が…動かん! やはり…こいつ!! 異 能 者 か !!)
巨体が宙に浮かび、指一本動かせなくなる。
「ぐうおおお!!」
「私の念動力(サイコキネシス)を己の力だけで逃れるつもりならば、無駄な事です。
 私の力は、あなたの脳に直接働きかけ、肉体の運動機能を止めているのです――」
渾身の力を振り絞るが、結果は同じだった。
「万全の状態で、なおかつ戦っている場所が『球場』ならば、
 横山様の念動力でもなければ到底繋ぎ止めてはおけないのでしょうが……
 今の瀕死状態の貴方ならば、私程度の念動力で十分、拘束可能です」
「き……貴様……」
「さあ……状況が把握できたなら、大人しく……」
そのときだった。
強烈に戦闘的な気配が、岡田の背に叩きつけられた。
(この……気配は!?)
次の一刹那、蒼いアルターの刃が、岡田の念動力を切り裂いた。

472 :作者の都合により名無しです:03/10/30 16:49 ID:3n1VxJi8
(´-`).。oO(切人は蹴りだなんて言えないよなァ)

473 :作者の都合により名無しです:03/10/30 16:54 ID:pgh4aG5s
(´-`).。oO(キリトと言ったら手刀ですからなあby自由人ヒーロー)

474 :過去へ誘うエルフェンリート16:03/10/30 17:00 ID:pLoh8tTZ
??「…、なんて威力…だ…、まさか…オラでも凌ぎきれねぇなんて…ぐふ。」
キユドライブで崩壊した集英社に一人の男が瀕死の重傷を負って倒れた。
その男の名前は――鳥山 明――10年後えなり達と行動を共にするベテラン漫画家だ。
そして、キユドライブの中心に一人の少年が立っていた。―――キユ―――である。
キユ「…………………………………ド サ ッ 
どうやら力を使い果たし気を失ったようだ…。そしてそのキユを恐怖の眼差しで見つめる
男がいる。―――矢吹 健太郎―――震えているその男はキユを見てこう呟いた。
矢吹「……化物……め…。」

―――そしてヤングジャンプパーティ会場―――10
ここは集英社から離れていた為、集英社付近よりは被害が少なかった。
しかし、それでも多大なる負傷者、損害、予期せぬ大災害であった。
奥「…、皆…大丈夫か……?」
奥はそういいながら辺りを見回す。すると何人かの声が聞こえてきた。
まずは中野純子の声が聞こえてきた。
中野「いたたた…、なんなのよ、いったいもう…。」
そして【妹―あかね―】の作者、山花典之の声。
山花「ふー、まいったよ、僕一瞬死んだかと思ったよ、ハハハハハハハ。」
続いて【あい】の仙道ますみ。
仙道「なんなのかしら…、北朝鮮の自爆テロかしら…?」
他の作家陣も生き残っているらしい。猿渡も幸い気を失っているだけらしかった。
奥「北朝鮮の自爆テロか…、そう考えるのは妥当かもしれないが今の爆発は集英社
  方面から広がったらしい。なぜ集英社を……?」23

            ゾ     ク      ッ

奥は背中に強烈な寒気を感じた。顔には冷や汗がだらだら流れている。
奥「なんてことだ……信じられん、化物だ!!」
奥が何を言っているのか他の数十名の人間はわからなかった。
奥「早く!!この場から離れろ!!!!!!!」
奥は力の限り叫んだ………。


475 :過去へ誘うエルフェンリート16:03/10/30 17:01 ID:pLoh8tTZ
―――ここはキユドライブの被害をうけなかった超高層ビル屋上―――
岡本倫は手すりを乗り越えてヤングジャンプパーティ会場を睨んだ。
岡本「  み  ー  つ  け  た  ♥」
岡本はこの世の物とは思えない邪悪で、それでいて無邪気な笑顔で微笑んだ。
岡本は、手すりにベクターをつかませて、限界まで折りたたみ、そして一瞬で伸ばした。
その反動で岡本は一気に跳躍した。

       バ    ヒ    ュ    ン    ッ

奥「いいから、とにかく逃げるんだ!!!!!」
奥が必死の形相で皆に訴える。しかし…
山花「奥くん、どうしたの?冷静な君らしくも無い、ここは救助隊を待っ――

       ザ シ ュ ッ  ゴロン ゴロ ゴロ  ゴロロロロ

何か、サッカーボールのようなものが奥の足元に当たった…。
しかしそれは残念ながらサッカーボールではなかった…。人の頭部であったようだ。
誰の首か?奥の目の前にいる山花の首が無いので山花のだろう――――

「キャァァァァアアア――――――!!!!!」
「ウワァァァアア――――、化物だァァァ――――!!!!!」
「ひっひいいいいいっ、こっ殺されるゥゥゥゥゥッゥウ!!!!」
突然の大災害、そして得体の知れない者の急襲。会場は完璧にパニックに陥っていた。
しかし、会場から出ようとしたその時、絶望が皆を襲った……。
会場周辺は、燃え盛る炎と瓦礫の山に包まれていて、逃げ場などどこにも無かった…。
「そ…、そんな……馬鹿な……。」
絶望に陥った群衆の背後から女の高笑いが聞こえてくる。
??「ハハハハハハハハハハハハ、助かりたいなんて、思わないでね♥」
その女は―――岡本 倫―――は子悪魔的な笑顔でこう言った。

岡本「  鮮 血 の カ  ー  ニ  バ  ル  の 始 ま り だ!!!」


476 :過去へ誘うエルフェンリート17:03/10/30 17:04 ID:pLoh8tTZ
すいません、訂正が二つ、474の10とか23とかの数字は脳内削除しちゃって下さい
それと475は番号17でした、すいません。

477 :作者の都合により名無しです:03/10/30 17:07 ID:pgh4aG5s
こっちはいつもの担当さんっぽいな
おつかれふぁいと

478 :作者の都合により名無しです:03/10/30 19:20 ID:+XXDVLcv
>>476
かえって倫の狂いっぷりの演出になってていい感じ>意味不明の数字

>>472
あれ、そうだったっけ?(汗)
確か、手刀バージョンもあったような気が・・・・
やっぱ、うろ覚えで書くべきではないね。

479 :472:03/10/30 20:06 ID:LWzI7kmx
>>478
スマソ。ググッてみたら、蹴りとは明言されてなかった…
漏れの思い込みだったかも(;´Д`)
初めて見たときに、「うぉ!影技」って思った印象が強すぎたようです。

480 :作者の都合により名無しです:03/10/30 20:19 ID:+XXDVLcv
(´-`).。oO(今度からは、素直に刃拳か聖剣抜刀を使うようにしよう・・・)

481 :過去へ誘うエルフェンリート18:03/10/30 21:03 ID:pLoh8tTZ
             お     ん

強烈な殺気が奥達を襲う、その刹那、全員散り散りになって逃げ出した。
しかし、
「キャァァァアアアアアアアア!!!!!」
なんと、仙道が捕まってしまった。
仙道「キャァァァアアア、おっ奥君、助けてぇぇぇええええ!!!!」
奥「!?仙道、…くっ、今助ける、絶対に動くな!!!!」
仙道「………奥君―――――ブチッ―――――
仙道の首が千切られた………。
奥「……せ、仙道ォォォォォオオオオオ――――――!!!!!」
咆哮する奥、しかし岡本はそんな事は意に介さない。
岡本「………ふんふんニャるほど、ベクターの扱い方は大体わかったにゅ、
…………しかし不甲斐ないにゅ。
    少し力を入れただけで千切れるなんて………、雑魚過ぎるにゅ…。
    ポテンシャルを引き出すにもそれなりの相手が必要なのに……。」
岡本は新しいおもちゃで遊んでいる子供のようだった。
奥「……仙道、糞っ!!」
奥はその場から逃げ出した、しかし岡本はその場から動く様子もない。
岡本「……もう一寸遊ぶにゅ♥」

ぎゃぁぁぁあああ――バキョ、ゴキ、ズバァァアアン、メキメキメキィィィイ!!!!!!
バキベキ、グシャ、ブシュ、ドバァアアア!!!!いやぁぁぁあああああ――――
岡本「へぇ〜、こんなこともできるんだ♥」
ぐわぁぁぁあああああ!!!!パキ、ペキョ、ゴシャ、グチュグチュグチャァァア―――
たすけてくれぇぇぇえええええ―――ブチ、ブチブチブチ、ドバッ!!!!
岡本は自分の能力に酔いしれていた。
岡本「遊び放題じゃないかにゅ♥しかし、何なんだよ、お前ら!!!
ヤンジャンの連載陣なんだろ!?なんかもっと、こう、
     ガ ツ ン  とこいにゅ!!ハァ―――ッハハハハハハ!!!」
岡本の狂った高笑いが会場中に響いた。


482 :作者の都合により名無しです:03/10/30 21:12 ID:3p+TFLl+
CHOMPAキタ―――――――――――――――――――――!


483 :作者の都合により名無しです:03/10/30 22:16 ID:+XXDVLcv
ロックの極みだな、倫タンw

484 :虎の慟哭(341/350):03/10/30 23:07 ID:+XXDVLcv
「小賢しいわッ! いい加減、大人しゅう……屁ェこいて寝とけやッッ!!」
樹を支えになんとか立ち上がった高橋に、猿渡の獰猛な牙が突き立つ。
肝臓への一撃が、深々と食い込む。
「がハッッ!!」 高橋の体内で、肋骨がゴリゴリとへし折れていく音がする。
ゴパアッ!! さらに、顔面へ強烈な右フック。高橋の顔面が、血をまいて仰け反る。
(高橋……もうあいつに勝ち目はねえ……もう奴の翼は折れた……なのにあいつは…!!)
『捩突』のダメージに未だフラつく本宮が、拳をギリギリと握りしめ義憤に耐える。
自分は、高橋の戦いを最後まで見届けなければならない。本宮は、そう考える。
そして――――高橋の体が、力なくゆっくりと沈んだ。
(終いや…ッッ)
猿渡が勝利を確信した、そのとき。崩れ落ちる高橋の目が、刃のように光った。
折れた膝が、尻もちをつく寸前で止まり、バネのように再び伸び上がる。
猿渡がそれに気付いたとき、すでに高橋は攻撃体勢に入っていた。
(こ…これはッッ!!)
(受け取れ、猿渡ッッ! 俺の最後の火の玉ッッ!!)
刹那、高橋の拳が、猿渡の顎を真下からブッコ抜いた!!
「カエル飛びアッパ――――――ッッ!!」
一瞬、猿渡の顔が縦にひしゃげたかと思うような、凄まじいアッパーだった。
これが、高橋の持つ最高の拳、カエル飛び!!
猿渡の巨体が、弾けるように後方に吹っ飛んだ。
かろうじて踏み止まったものの、意識が飛んでいるのか、その目は虚ろだ。
「やりやがった、あいつ! 大逆転だぜッッ!!」
最後にありったけの力を振り絞り、高橋は大樹に寄り掛かって粗い息をつく。
そして。猿渡の体が突然、おこりがかかったように震え始めたのは、まさにそのときだった。
「ウオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!」
虎の、慟哭が聞こえる。

485 :無礼ド裏話:03/10/30 23:19 ID:1MUUxPMU
一筋の希望の光が、戦艦より沈みゆく島へと向かう。
それを見守る搭乗員。皆の心に去来するのは、仲間への信頼と平和への祈り。
しかし、戦艦のキモであるはずの艦長・松沢“ハリー”夏樹の目には、
希望の光ではない煉獄の炎がともっていたのであった。
ハリー艦長のミラクルアイ(仮称)が、巨大モニター内のゴマ粒大の何かを発見していたのだ。
――それは、恐ろしい吸血鬼に襲われた樋口と、彼女を救った三浦の姿。
普段温厚なカレー野郎であるところの彼はしかし、仲良さそう(個人的主観)な男女を見ると・・・

 (・・・アベック・・・アベックがいる・・・オイラに、オイラにアベックを見せたらアカン・・・!!)

しっとの心は父心・・・昨夜に続き二度目の『しっとマスク』に 変 身 !
        ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ・・・・・・・・・・・!!!!

 『 (ゾンビのような声で)  ア ベ ――――――― ッ ク ・ ・ ・ ・  』
 「ちょ、ちょっと松沢先生何その筋肉ビキニ姿!」すかさず荒川のツッコミが入る。
 『アベ―――――――――――〜〜〜〜〜ック ・ ・ ・ ・ 』
 「荒川、そいつを刺激するな!今の松沢は女を見ると襲いかかって・・・」
 「なんですって!?カムイ先生・・・」
 「・・・襲いかかって着ぐるみを着させたり神棚に飾ったりカレーの具にしたりするんだ!!」
 『おおおお〜〜女!女〜〜!!なんで俺はひとりぼっちなんだヨォォ〜〜〜〜!!』
 「キャー!ばっ馬鹿!死ね!死んでしまえッこん腐れロボっ娘オタク作家!!」
 『(グリグリグリ)ああ〜女王様〜〜もっと踏んでくださいぃ〜もっとぉ〜〜♪』
 「ギャアアア!!変態ぃ――――!!!」

無敵同人戦艦無礼ド。
たぶん無敵なのは艦長の事だと思われり。


三分後、粉末レベルまで分解されたハリー艦長は再びお湯でコネコネされるのでした。
合掌。

486 :虎の慟哭(342/350):03/10/30 23:26 ID:+XXDVLcv
「オオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!」
崩壊しつつある島を、さらに鳴動させるような凄まじい雄叫びが谺した。
猿渡の首の裏から、細い鮮血が勢いよく噴き出し、毛髪がバサバサと抜け落ちていく。
「おおおお……おおおおッッ」
虎の慟哭は鳴り止まない。それを見た本宮が、ガッツポーズする。
「おおッ! 猿渡の頭髪が抜けていく! 高橋の放った『カエル飛びアッパー』が効いてやがるんだ!」
しかし、高橋の表情は本宮とはまったく正反対に、戦慄に彩られている。
「ま…まさか!? この現象はッッ!!」
猿渡のシャツが、裂けた。剥き出しになった筋肉が、とてつもない勢いで盛り上がっていく。
硬い表皮に稲妻のような血管が走るっ。筋肉が躍る! 猿渡の細胞が活性化している!!
「猿渡さんはツボを突くことで、力を抑制していたんだッッ!!」
「な…なんだと!? それじゃあ……」
そして、戦慄の予感は現実のものとなる。虎が、歯を剥いて笑った。
「は―――っ、滾るっ。血が滾るぞ!! 肉体の奥底から充満したエネルギーが衝き上がってくるわっ」
刹那、地面が爆発したように吹っ飛び、猿渡が消滅した。
獲物を前にし、鎖から解き放たれた肉食獣のように疾走する。
「は――っ、高橋よ! そろそろ終わりにしてやるぞ!!」 「おおっ、望むところよ!!」
すでに精魂尽き果てた身体を無理矢理動かし、高橋が蹴りを放つ。その瞬間、猿渡がまたも消えた。
垂直に、ゆうに10メートルは跳躍している。人類とは思えない爆発力。
鷹のように翻った猿渡が、高橋の背後に着地した。
高橋が振り返ると同時、竜巻きのようなソバットが、高橋の顎をはじきとばした。
顎が砕け、脳が撹拌した高橋が、棒立ちになる。
「顎をかすめただけで、高橋の意識がとんだっ」
本宮が叫んだときには、すでに猿渡の交差された両腕が、顎のごとく高橋の首を挟みこんでいた。



487 :陽一、堕つ(343/350):03/10/30 23:51 ID:+XXDVLcv
抑制から解放された猿渡は、もはや人間ではない。本物の鬼だ。
そして、その蓄積された力が一気に放出され、禁断の魔技を成就させる。
「あ…あれは、岡野たちを倒した……!!」
「 真   正  『  呪         怨  』  !!!! 」
真後ろまで捩じれた高橋の頭部に、猿渡の渾身の拳が突き刺さった。
(高橋よ。死を覚悟しているのは、お前だけじゃ…ない。
 むしろ、俺は死を望んでいる。地獄の業火に焼かれ死ぬことを望んでいる。
 死んでいった者たちの慟哭が鼓膜に焼きついている。
 俺が助けられなかった者たちの怨みと恐怖と無念に満ちた顔が、網膜にやきついている。
 この苦しみから逃れる唯一の手段は『死』しかないのだ。
 だが、俺は死なん。この世の地獄で悪を貫いても、復讐を果たす事が、鬼の贖罪……)
「!!」
そのとき、猿渡は見た。高橋が、信じられないほど穏やかな笑みを浮かべているのを。
そして――――高橋が、ひどくゆっくりと。地面に倒れ伏した。
(なぜや……高橋。お前は、なんで最後に笑ったんや……)

 ――私は、人と争うことが嫌いだった。何より人を傷つけることが嫌いだった。
 闘い、勝利しても喜びなど感じたことはない。漫画家同士で争う事に常に疑問を持っていた。
 私はただ…… 平和で穏やかな日々を送りたかった…… その為に私は……

 「お…俺の勝ち、だ」
猿渡は、掠れた声で、それだけを絞り出した。
そして、泰然として立つ本宮の方へと歩み寄っていく。おもむろに言った。
「なぜ、高橋が笑ったか、わかるか?」 「なにっ!?」
「高橋は善戦したと思ってるのさ。圧倒的な力の差ある相手に、よく闘ったと思ってるのさ」
猿渡が、本宮の目前で立ち止まった。
「負け犬の自己満足だ」
そのとき。
龍の怒りは、頂点を極めた。

488 :作者の都合により名無しです:03/10/30 23:52 ID:1MUUxPMU
YOO1ィィィ(((TДT)))

ああ、そして新スレの時期がもうすぐ・・・

489 :過去へ誘うエルフェンリート19:03/10/31 00:05 ID:JUMVP0/O
??「うう………、一体何なんや………。」
今まで気絶していた男―――猿渡 哲也―――がようやく目を覚ました。
猿渡「な…、何なんやこの惨劇は………!!?」
猿渡は目の前の惨劇が信じられなかった。
目を灼く閃光、爆ぜる大気、燃える大地。地獄が落ちてきた。
ビルは瓦礫となり、赤黒い炎がすべてを覆っていた。
なにが起こった一一!?
状況が分からないが、とにかく、猿渡は他の作家たちを救助するべく動いた。
そして一人の瀕死の編集者にであった。その編集の顔は何か、まるで、
とてつもない強大な化物から必死に逃げだしたような顔をしていた。
猿渡「!!?どうしたんや!!?いったい何があったんや!!!!!!!」
編集はいまにも息絶え絶えの声で猿渡の話し掛ける。
編集「………ツ…、角………おん…な……が…。」
その編集はそこまで言うとガクッと力尽きた。
猿渡「ッ……………………!!!!」
猿渡はその恐怖に歪んだ悲しき犠牲者のまぶたを優しくそっと閉じた…。
猿渡「許せん……、人間がこんな事………。」
しかし猿渡には怒りのほかに奇妙な感情を体の奥底から感じていた。
―――開放感―――今まで誰かに操られていた気がする………、
しかし今までの記憶ははっきりしており、操られていたとも微塵に思わなかった。
疑問に思う事といえばなぜあのオタク漫画家達をあんなにいじめていたのか。
猿渡の心にふと罪悪感が湧きあがる。
猿渡「…そう言えば…あの男が来てから……変わったと言われたな…。」
あの男…、現在は探偵漫画を描いていて、昔は【ハートボイルドパパ】【ボイン】
などを描いていたあの男……、しかし長い付き合いだったにもかかわらず
猿渡はその男の名前を最後まで思い出せなかった。26
猿渡「……いまはこんな事考えている暇やないッ!!!皆を助けねばッ!!!」
瓦礫を押し退け、燃え盛る炎の海をかきわける。 煉獄の火も、
猿渡の鍛え上げられた肉体を焼くことは叶わない。 そして、彼は見た。
生き残ったわずかな作家たち。同じ雑誌で、苦しみも喜びも分かちあった仲間。
その仲間たちが、次々と五体を分断され、血の海に沈んでいく様を一一。


490 :過去へ誘うエルフェンリート20:03/10/31 00:26 ID:JUMVP0/O
ある者は手足を切断され、ある者は首を刎ねられ、ある者は岩盤に叩きつけられて粉々になった。
猿渡は、眼前の光景が信じられなかった。
それなりに名の通った数多の作家たちが、操り人形の糸を切るように屠られていく。
しかも、その恐るべき殺戮劇を演出したのが、まだ20にも満たぬ、愛くるしささえ感じさせる、
ひとりの年端もいかぬ少女によって為されたなど、誰が信じられようか。

おおおおおッッ!!

気付いたとき、猿渡は少女にとびかかっていた。
百戦錬磨の漫画家が放つ、必殺の攻撃。
しかし、少女は自分に飛びかかる猿渡をつまらなさそうに一瞥すると……

「つまらんにゅ」

少女が一言呟くと同時、猿渡の頭部を、見えない何かが突き抜けた。
ぐあッ!今、何が起こった!?ワシは、いったい何をされたんや!?
不可視の衝撃が頭部を貫き、猿渡は地に倒れ伏すと、それっきり動けなくなった。
顔面を真一文字に裂いた傷からは血が溢れ、鼻の気管を灼いた。
左目は漆黒の闇に塗りつぶされ、奇妙な熱だけを伝えてくる。
薄れゆく意識に、少女の呟きが聴こえてくる。


491 :過去へ誘うエルフェンリート20:03/10/31 00:28 ID:JUMVP0/O
すいません、10部にあった猿渡の過去を勝手に使ってます。
この話も組み込みたいのでご了承ください…。

492 :過去へ誘うエルフェンリート21:03/10/31 00:33 ID:JUMVP0/O
「ちっ、こいつ意外にやるにゅ。
 本来なら見えないはずの私のベクターを、本能的に紙一重で、致命傷を避けているにゅ。
 一まあいいにゅ。所詮、年を喰った旧い漫画家ひとり。生きてた所で何ほどもないにゅ。
 もはや、私とキユの行く手を阻む者は皆無にゅ」
猿渡は、少女の言葉の意味を、半分も理解することは出来なかった。
鼓膜と血錆びた記憶に残ったのは、『ベクター』『キユ』という2つの不可解な単語。
そして一一

惨劇の現場に、ようやく救助が駆け付けた。
周囲は、物見高い野次馬や、作家の関係者などでごった返す。
群衆が口々に叫ぶなか、猿渡は愛しい者たちの声を聞いた。

「あなたー!いったいどこなのー!?返事をしてーーーッッ!!」
「パパー!パパーー!!」

ま…まさか……!! いや、まちがいない、この声は一一ッッ!?
自らの最も愛する者たち。かけがえのない者たち。自らの生そのもの。

「うるさい蠅たちにゅ」

少女の形をした怪物が、群衆に目を向ける。その目には、害虫を見るような冷徹な意思があった。
まさかまさかまさかまさかまさか!!

「汚物は消毒だ、にゅ」

やめろ一一ッッ!やめるんだ一一一ッッ!!やめてくれ一一一一ッッ!!!
刹那、愛の潰れる音を、男は聞いた。
そのとき、男の世界は、終わりを告げた。



493 :作者の都合により名無しです:03/10/31 01:22 ID:zjfCSZ7n
475KB前後で新スレ移行ですね。

滅びゆく島に残された戦士たちの運命は!?
過去と現在と未来を支配する軍師の陰謀の果てに何が!?
漫画界の運命がかかったトーナメントの趨勢やいかに!?
えなりは?荒木は?矢吹は?水島は?黒猫の所有権は?

  死闘!激闘!馬鹿バトル!
【リレー小説】えなりの奇妙な冒険〜冨樫の遺産編第14部
                        ――にご期待ください!!

以上CM。

494 :作者の都合により名無しです:03/10/31 04:01 ID:8ss46Caf
>すいません、10部にあった猿渡の過去を勝手に使ってます。
>この話も組み込みたいのでご了承ください…。

もろコピペしたことを気にかけてるのかも知れんが、
本来、前に書かれた展開を踏まえて書くのが 当 た り 前 なので、
一々すみませんと謝る必要は全然まったく必要ないと思う。
いや、別に俺は作者じゃないが・・・

しかし、展開がうまいな。猿渡の過去もスムーズにつながっているし。
この調子でガンガンやっちゃって。(※ガンガンチームを始末しろという意味ではないw)


少しだけ留意点をば、

鳥山がキユと戦う前後どちらかはわからないが、
宇野の回想ではキユと接触するはずなのでそこに繋がるようにね。
あと、今のキユと梅さんの関係を見るに、
梅さんもおそらく何らかの形で関与しているはずなので、そこまで構想がないのならば、
今回KIYUについては見送った方がいいかも。

495 :作者の都合により名無しです:03/10/31 07:48 ID:ulZ5DCDY
いや、梅さんはこの段階ではあってないんじゃないのか?
初登場時はまだロックでもなんでもないただの三下だったわけだし。

496 :作者の都合により名無しです:03/10/31 08:53 ID:u0maxxPL
試合で負けてお星様になってる間に何かに出会ったとゆー話があった気がする
色々取れそう

497 :作者の都合により名無しです:03/10/31 11:05 ID:8ss46Caf
>>495
いやいや、充分ロックではあっただろう、「BOY」「ブレーメン」と書いてるわけだし。
ただ、この時まだガッデムではなかったな。
「裏切り!嘘!虚栄!肉欲!嫉妬!差別!暴力!狂気!!
 オレはそんな人間の心の闇をいやと言うほど見せつけら(ry
と、いうことがあったとすれば三下に成り下がったのも説明がつくしw

まあ確かにここに梅さんまで絡んでくるとえらい事になりそうだ。

>>倫過去編の人
惑わせるようなこと書いてすまん。気にしないでこのままLINNとKIYUの方はよろしく頼む。

梅さんと宇野は、倫過去編が終わったら俺がそのうち書くよ。
ちなみにこっちは倫過去編にも本編にも特には影響しない予定。(後の書き手次第だが)
キユの下に集った理由付けついでに梅&宇野コンビのエピソードを書いてみようと思う。

498 :龍vs虎(344/350):03/10/31 16:28 ID:RVgZzvj/
 ――勝者は俺だ…それなのに……“敗北”にも似た屈辱感に満ちている。敗者が、なぜ笑う

 ――猿渡よ…敗北しなければ伝わらないことがある。敗北の中からしか生まれ出ないものがある


「アイツを馬鹿にすんじゃねえッッ。高橋は、あらゆる闘いを嫌悪していた。
 奴を見てて、それが俺には分かった。だが、奴は知っていたッ。
 闘わなければ望みを叶える事が出来ない事をッ。厄災を取り除くことが出来ないことをッッ。
 全ては仲間の…漫画界の為にッッ。その奴の想いが……てめえに分かるかあッッ」
本宮の鉄拳が、猿渡の顔面を吹っ飛ばした。
「てめえは、ブチのめすだけじゃすまさねえっ、高橋と戦った事を心底後悔させてやる!!」
さらに殴りかかるが、今度は猿渡に阻まれた。
「“憎しみ”がある限り生きていける。“憎しみ”は人間を強くさせる」
断定する猿渡に、本宮が断固として異を唱える。
「猿渡……そいつはある意味では正しい。だが、そいつは一部分でしかねえ。
 人間を強くするのは、“人の想い”だ! 自分を想ってくれる奴がいる限り、
 自分が誰かを想う限り、人は何処まででも強くなっていけるッッ!!」
「下らん……想いの強さで勝敗が決まるなら、10年前の惨劇はあり得んわッ。
 貴様に教えてやるわ、背負った想いなどで、真剣勝負では何の役にも立たん事をッッ」
「哀れだぜ……猿渡。てめえの憎しみ、俺が全て受け止めてやるぜッッ」
「ふざけるな、本宮ッ。他人を哀れむより、己を憐れめッ。秘技“捩突”により、
 お前の脳は上下左右に揺り動かされ…何一つ反応できない身体になってるんだッ」
地を滑るように、猿渡のローキックが命中した。
「ぐうッ(な…なんちゅう蹴りだっ。こいつスネに鉄板でも入れてんじゃねえか?)」
怯んだ隙に、重いボディブロウが入る。さらに、再びローキック。
「二度も……もらうか!!」
その瞬間、本宮の顔面がはじけた。


499 :龍vs虎(345/350):03/10/31 16:29 ID:RVgZzvj/
(蹴りの軌道が…変わりやがったッ。こいつは、川原が使ったのと同じ……)
思考を砕くように、猿渡のハンマーのような拳が鼻っ柱にえぐりこまれた。
「ぐう……」 一瞬、意識が飛んだ本宮の首に、猿渡の太い腕が絡み付く。
フロントチョークスリーパーで、強烈に絞め上げた。失神させるつもりではない。
首の骨をへし折るつもりだ。本宮の身体が、痙攣を始める。
「どや、これが殺すか殺されるかの極限の闘いや。所詮、貴様は……なにッ!?」
勝利目前に見えた猿渡の顔色が変わった。見れば、本宮の右手が、猿渡の股間を掴んでいる。
「へっ……偉そうにぬかしてんじゃねえぜ、若僧が……」
次の瞬間、頭を中心に回転して、脱出に成功する。――猿渡の股間を掴んだままで。
「ぐあッ!!」
“パチン”という音がしたかと思うと、いきなり猿渡の顔が激痛に歪んだ。
「てめえは、いっぺん死んでからモノ言えやッッ」
着地と同時、本宮が思いきりアッパーを突き上げた。
さらに、大振りのフックが直撃する。突然、猿渡の動きが鈍くなり、打撃が面白いようにヒットし始める。
猿渡も反撃を返すが、右フックはむなしく空を切る。
明らかに体力を消耗していた。唇がチアノーゼで紫色になっている。
「くっさ〜〜。生ぐさい臭いだ…血や臓物の臭いに近い……」
なんと、猿渡の股間が血まみれになっていた。睾丸を潰されたのだ。
先程の“パチン”という音は、睾丸の破裂音に他ならない。
「掴んだら……ひねるっ。これ、睾丸潰しの鉄則。卑怯とは言わねえだろうな。
 “こういう闘い”を望んだのは、お前の方だぜッ」
そう言う本宮に、猿渡は潰れた股間の感触を確かめながら呟く。
「そう…ワシの望むとこや。ワシには生殖機能など不要……
 性的不能になったとしてもどうということはあらへん。
 『ベクター』を頭部に受けた者は、『二騎人(ディクロニウス)』しか産めなくなる…
 これで、“あの女”の忌わしい種を絶やすことがでけるわ!!」
叫ぶや、猿渡が低空のタックルを仕掛ける。
本宮は、頭上の枝を掴んだ反動で、これを躱す。
「なんか、よくワカラねえが……何をされても文句は言わねえってことだなッ」
本宮の剛拳が、猿渡の背後の樹を陥没させた。
「遠慮なく、ぶっ殺してやるぜッッ!!」
 

500 :この夢もフィクションです:03/10/31 16:36 ID:4y8IRhJj
福地翼はまだ夢を見ている。
寝込みすぎて腐りきった脳は熱がこもって正直ヤバイ。
そして翼は・・・・・・。


 『ウフフフ、死刑は冗談です。その“落とし穴”はちょっとした試練です。
 十傑集の皆が通る道です、福地君安心してくださいね』

どこからか横山様の声が聞こえた。ああビックリした!
俺は周りを確かめる。うーむ、はるか天井から空が見えますよ空が。
さっきまでバビルの塔の地下にいたはずなのに・・・。まあいっか!
とにかくココから抜け出せばいいんだろ。たまには≪能力≫でも使うかな。

俺は『髪の毛を棍棒(伸縮自在)に変える能力』で、一気に数十メートル上に飛び出した!
いやあ楽勝、さてこれからどーするのか・・・・   ・・・・え?うっそぉ。
なぜか砂漠のど真ん中に出たよ俺。どーしろってんだ、これから。
あちー。アイス食いてえ。とびっきりデッカイやつ。
んー・・・まあいいや歩こう!テキトーに歩けばどっかに着くだろ。ははは。

 『おやおや、今時珍しいくらいに単純な方ですね。
 それが命取りにならなければいいのですけれど・・・後は任せましたよ、“隊長”』

またまた軍師様の声。隊長って誰だっけ?俺まだみんなにあいさつしてないよ。
職場を紹介してくださった“カンパニーウォリアー”富沢先生にカンペもらっときゃよかった。
しかし思えば、なんで俺みたいなのがゴッドハンド傘下に入れたんだろう?
温泉発掘資金がなくて困ってた俺にある日突然、富沢先生が名刺持って訪問してきて・・・
あー、頭がクラクラしてきてあんまり思い出せねえし。
・・・暑いんだよ、もう!喉渇いた!死ぬ!身体が重い!アイス食べたい!うがー!このやろー!!


――――誰かが気を遣ったらしく、夢の外の福地は大量の布団と毛布に押しつぶされて、いた。

501 :作者の都合により名無しです:03/10/31 16:37 ID:4y8IRhJj
っと、新スレ建てないとね。
ちょっと行ってきます(多分無理だけど)
待っててね>竜虎な方

502 :作者の都合により名無しです:03/10/31 16:46 ID:4y8IRhJj
【リレー小説】えなりの奇妙な冒険〜冨樫の遺産編第14部
http://comic3.2ch.net/test/read.cgi/ymag/1067586160/

立っちゃいました

503 :作者の都合により名無しです:03/10/31 17:08 ID:0+vNHFvX
乙!

504 :作者の都合により名無しです:03/10/31 17:17 ID:4y8IRhJj
しかしタマか・・・
痛そうだね(((TДT)))

505 :作者の都合により名無しです:03/10/31 19:56 ID:4bZT2/WL
板垣の夢枕ボディも潰れてなかったけ?

506 :作者の都合により名無しです:03/10/31 21:42 ID:FcBx/epZ
豪快に潰されてたね
こわやこわや

507 :作者の都合により名無しです:03/11/01 01:43 ID:s7W4qQNa
潰されたのはえなりです。


508 :作者の都合により名無しです:03/11/01 09:10 ID:ba18CAZa
スリーベースヒットで板垣になった状態でやられたからね・・・
まあ荒木が直してくれたろうけど。

509 :作者の都合により名無しです:03/11/01 09:15 ID:Y4qQ7hlr
でも、首は治るのに随分、時間かかってたみたいですがw

510 :505:03/11/01 12:55 ID:ORwrLmHZ
板垣が夢枕のを潰してた気がしてたよ(;´Д`)

511 :作者の都合により名無しです:03/11/01 22:39 ID:c2xzaOYr
>>509
荒木は身内に厳しいからな。
よそのチームの片倉や敵だった久保にまで体を作ってあげたのに、鳥山と武井は延々放置…


512 :作者の都合により名無しです:03/11/01 23:08 ID:Y4qQ7hlr
>>511
つーか、それを書いたのは俺だったΣ(゜д゜lll)
確かに、それを考えると流れ的におかしかったかも……片倉をてっとり早く復活させることしか考えてなかった……

513 :作者の都合により名無しです:03/11/05 17:45 ID:EUAr+27y
まとめさん来ませんねえ
どーしましょうか

514 :作者の都合により名無しです:03/11/05 17:56 ID:WZbCqK9c
福地「島袋さん、さあごいっしょに・・・・・・
    さん・・・しーー
     
    ハッピーうれピーよろピくねーーーーー!

梅澤「福地おまえなにしとるんじゃ!

515 :作者の都合により名無しです:03/11/05 18:27 ID:EUAr+27y
貴様は温泉にでも漬かってろ!!(AA略)

516 :作者の都合により名無しです:03/11/07 01:35 ID:CGKqUrrL
まとめさんって、エトセトラ書いてた人だっけ?
あの人、たまにしか来ないっぽいからな〜〜

517 :作者の都合により名無しです:03/11/07 09:16 ID:hY+fwHVZ
そーでしたか〜
来週末まで来なかったらワシが代行しましょうかな

518 :作者の都合により名無しです:03/11/12 13:04 ID:+B1qDjJt
それまで一旦保守

519 :作者の都合により名無しです:03/11/15 00:02 ID:nUzBveKY
ホッシュ

520 :517:03/11/17 00:07 ID:eToH6ayo
んじゃ今から作ります

521 :作者の都合により名無しです:03/11/17 04:43 ID:eToH6ayo
_| ̄|○ やっと半分・・・

522 :福地翼:03/11/17 14:16 ID:cQHKnDBu

 「(゚∀゚)お待たせだ!!俺で始まり俺で終わった素晴らしいスレに敬意を表して、
 今スレのまとめ一覧を作ったぜ!一口説明文多すぎて一口じゃねーけど許せ!」

 【13部まとめ】

>10    この夢はフィクションです:俺(福地)の夢の中。温泉編・前スレの続き
>14    月:≪復讐≫を誓う富野・これから宇宙へ旅に出るという長谷川に運ばれ地球へ帰る
>15-17  やきう 天下無双:9回裏・宮下あきら出陣。鈴木ダイ、暁に死す!!
>18>20  最悪の結果:Aブロック跡・vs戸土野編〜変態仮面の技パクられる
>24     お泊り〜夜明け前〜:温泉編・天野あられもない姿で起床。温泉へ
>26-28  戦鬼・久保登場:ミディアン久保・高橋(留)を挑発/高橋(よ)去り片倉は金田一の中へ
>29    てっぺんを超えろ:Cブロック3チーム大将戦・開始直前/人間魚雷飛行中(296)
>30    戸土野VS青山&あんど:手におえない戸土野に悩む矢吹
>31-33  五虎神・蛭田:おさげ髪のお調子男・蛭田。野球の放送を見て宮下に目をつける
>34    青山・無惨:青山、戸土野の“地獄のジェットトレイン”をモロに喰らい悶絶!
>35    その頃の安西&椎名:金田一の体内で修行する安西と椎名。椎名の怒り
>36    償い:椎名「生き恥を晒し続けろ。それが、おまえの戦いだ。そうだろ?」
>40-43  瀬口の正体:瀬口・浜岡回収。瀬口はチャンピオン暗黒四天王の長にして平野の下僕であった
>44-45  てっぺんを超えろ:Cブロック頂上決戦開始!互いに一撃ずつ喰らう(297-298)
>48>50  誰だってそうする:変態対決・戸土野vsあんど!安西復帰するも椎名&片倉は逃げたい気分
>52-53  安西VS戸土野:安西の『円』(バリア)で戸土野を囲み爆発に巻き込む!ん?残骸の首が…
>54-55>57-59  A会場戦線に異常アリ:
       久保vs高橋(留)〜強化型川三番地大量発生!金田一・村枝の愛銃ぶっ放す
>60    LINN(倫):首だけの戸土野、室長形態に進化した岡本倫に憑依。ヘルビジョン準備
>61-63  鳳凰の翼:留美子と金田一の危機に安西の鳳凰の翼(三種の神器)発動〜魔眼・癒しの炎をも使いこなす

523 :福地:03/11/17 14:17 ID:cQHKnDBu
>68    LINN(倫)2:中の人が入れ替わった戸土野復活!でも首。でも強そう。久保ビビリ
>71>73  荒木とえなり:福本への電話の線でAブロックの事件を知った荒木とえなりが戦地に赴く
>72    LINN(倫)3:ブチギレ久保が岡本にけしかけた川三番地軍首もげ〜安西ベクターに捕まる
>74-77  【矢吹とえなり姉のエトセトラ】後編(上):そして現在。矢吹とえなり姉、再会す
>80    LINN(倫)4:ウエルカムトゥCHOMPA WORLD!そして悪魔の薬が安西の口の中へ――
>81    恐るべき審判登場:C編・ボクシング対決!と思ったら謎の審判C登場ジャマー('A`)!!(299)
>83    LINN(倫)5悪魔の誕生:もだえ苦しむ安西が分裂!もう一人のアンザイ≪暗罪≫誕生!
>88-92  恐怖!島乗っ取り事件?:にわのテロ演技→怪獣登場→真倉危機→吸血鬼までデター!!(300-303)
>93    最後のチャンス:乙、スタンドを駆使して牢内に突入。岡野・川原・岡村に事情説明(304)
>94    美食家たちの宴:試合でボロボロの裏御伽勢、吸血鬼に悩む/澤井は盗み聞き内容に悩む(305)
>95    LINN(倫)6悪魔の誕生:パクリ四天王時代の安西そのものの暗罪。あんど倒され瀕死の安西怒る
>96    十傑集会議:九大天王ってナンジャラホイ?元評議会員・富士原平身低頭
>97>99  暗き罪を背負いし者:(97の冒頭4行削除)合わせ鏡の2人・安西と暗罪――対峙
>101    暗き罪を背負いし者 2:頭に血が上った安西を金田一が諌める。しかし“炎”は暗罪の所有に!
>102    真理眼を持つ男:会議中。十傑集筆頭・山口譲司が新入りの神埼と富士原を『真理眼』で調べる事に
>106-107 Aブロック動向まとめ
>110    暗き罪を背負いし者 3:能力の殆どを暗罪に持っていかれた形の安西。槍だけが残され…
>111-112>114-115  希望、降臨:
       去り際の暗罪と岡本の元へ突如絶好調に駆けつける荒木! ☆リロードは大切に☆
>120-122 CHOMPAの世界:岡本vs荒木!見えない攻撃の応酬、そして荒木ピンチ!(最後1行脳内削除)
>124-126 安西VS暗罪:安西が魔道具による偽の八竜召喚!暗罪怒り荒木の技を使ったら本物の八竜反抗

524 :福地:03/11/17 14:19 ID:cQHKnDBu
>128-129>131-132  CHOMPAの世界:
       荒木大ピンチもタバコと奇策とハッタリで切り抜ける!片倉ツッコミ(´-`).。oO(なんでやねん)
>134-135 倫と木城:岡本、戦闘終了。木城が岡本の能力説明。岡本はピアノで“エルフェンリート”を演奏
>136-137 お泊り〜露天風呂に日がさして〜:天野早朝の混浴風呂へ。不思議な“人魚姫”夕日子に出逢う
>138    会議は踊る、されど進まず:神崎と富士原、謎の異空間へ。神崎は何やら目論む様子
>139-140 荒木と藤崎:光原、藤崎の元を去る。小畑と共に外に出た途端、解王ナレーションつきで荒木ブチギレ
>141    荒木とえなり:やまもと帰還。素顔のあんど登場。疑り深い荒木のせいで余計なもん見せられる
>143-144 Aブロック後始末:藤崎と小畑去る。藤崎、救急セットと仙桃を安西たちに渡す
>145-151 【矢吹とえなり姉のエトセトラ】後編(下):少し前の話。現在。会話。別れ。戻らない時間。
>154    作戦:野球編・車田散々待たされた挙句、旭の敬遠でフォアボール
>155-159 Aブロックの戦士たち:片倉・肉体復活!久保、悪魔核排除後人間に再生!青山、幼児化&欠片なくす!
>161   右手に見えるはお客さま:ほったと松江名in混乱中央区。青山自主トレにいそしむ(306)
>163    三つどもえの戦い:頂上決戦・悪魔と人間の闘い。かわぐちかいじ、C会場に佇む(307)
>164-168 A会場、一時閉幕(a):欠片残り4。留美子黒王丸治療。安西八竜出ない→荒木助言後去る→原マラツカミー(゚∀゚)!!
>170-171 A会場、一時閉幕(b):獣の槍に魂の誓いを託す安西。強敵(とも)を認めた原去る→温泉行きたい→ハギー遅(゚д゚)!!
>173-175 A会場、一時閉幕(c):萩原シカトこかれてブチギレ→魔法使いすぎて少年化〜ガンガン幼稚園へようこそ(゚ε゚)!!
>176    A会場、一時閉幕おまけ:妖魔王の使徒麻宮、ハギー連れてかれて悩む
>177-181 深淵をのぞこうとする者は・・・(a):神崎の『鑑偵』中、山口は自身の過去に引きずり込まれる
>182    富士原の真理:哀れな捨て駒さん・富士原心のつぶやきとごめんなさい
>183>191 深淵をのぞこうとする者は・・・(b):“神”の真理に近づきすぎたか、山口の意識が弾け現世に帰る。会議終了

525 :福地:03/11/17 14:20 ID:cQHKnDBu
>184-186 龍を目指す旅(怨みの門):エニクス狩りの死神コンビ三条・稲田が究極の選択を迫られていた
>187-190>192-193  龍を目指す旅(過去):
       三条・稲田の記憶。パクリ王矢吹と配下エニックス勢力の殲滅を誓って外道の闇に落ちる
>197>200-202  過去へ誘うエルフェンリート1-4:
       仮眠中の岡本はキユと出会いし時代の夢を見る。果たして真実は如何に?
>203-206 夢の為:C頂上決戦・仲間の夢を背負い闘う本宮。この闘いの本質が見えているが、戦局は硬直気味(308-311)
>208-209 執念という名の怪物:猿渡の構えが組技中心に移行→本宮、猿渡の義眼の囮に嵌り“捩突”を喰らう(312-313)
>211    夢の為:本宮の危機は地震と変身学ランに救われる(314)
>212    執念という名の怪物:高橋陽一、猿渡の復讐を止めるべく悲愴な決意を胸に立ち塞がる(315)
>213    MATURI:ボクシング・ゴングが鳴った直後森田のフルスイング!死闘開始(316)
>214    坩堝:島動向一部まとめ(317/時間経過的には316の前)
>216    過去へ誘うエルフェンリート5:10年前。動向の怪しい猿渡の圧迫で追い詰められる岡本、謎の声を聞く
>217    MATURI:森田のフィニッシュブローは石渡の“鋼鉄の肉体”に阻まれた!森田ピンチ(318)
>219>221 矢吹と久米田のエトセトラ?2 出会い:久米田毒電波に引かれたか、矢吹は運命の出会いを果たす(笑)
>223    皆川…………:……あぁ…亮二【追悼】←嘘 コブラな人にボテクリ回されますた
>224    MATURI:森田、左ストレートを交わすも仕切り直し後のカウンター攻撃で初ダウン(319)
>238(225改)牙を持つ者達:猿渡vs高橋!高橋はボールを囮にして直接猿渡の頭部を蹴りにかかる(320)
>227    MATURI:第1ラウンド終了。それぞれのコーナーでセコンドと会話、第2ラウンドへ(321)
>230    (no title):皆川、椎名の治療を受ける。椎名にはっぱをかけられる
>239>241 龍を目指す旅(そして再び・・):稲田は三条の手をおずおずと握り、2人は妖魔王の僕となる
>242    (no title):木城研究所に寺沢現る。皆川の腕から採取したARMS細胞を木城に渡す

526 :福地:03/11/17 14:22 ID:cQHKnDBu
>244-245 COSMOS:“COSMOS”の失敗作にして最高傑作・皆川亮二の知られざる過去
>246    鬼の棲む島:ふたつの人工衛星。ひとつはスーパーメカ9号、ひとつは人狼復活を戦士に伝える白泉社の眼(322)
>247-250 やきう 反逆vs忍道:宿命の対決・岸本vs戸田!『呪印』を気合で封じ表蓮華!
>252-256 やきう 努力の天才:“熱血落ちこぼれ”岸本と鳥山の邂逅、チャクラ解放リミッター解除!
>257-258 やきう 禁断の奥義発動:限界を超えた世界に突入した岸本!しかし勝利の女神は戸田に微笑む
>259    やきう 立派な漫画家:戸田のとどめの一撃は車田に阻止される。ランナー違反で一気に2アウト
>260-263 やきう 最終勝負(a):岸本漫画家生命絶たれる。戸田は彼に最大の賛辞を送る。大和田vsZ、一球勝負へ!!
>266    やきう 最終勝負(b):えなりと荒木帰参。全ては二匹の球鬼に委ねられる
>267    剥き出しの悪夢:克が“人喰い人狼”真鍋の復活に気づく。ドリル極道危機、プリズン異変(323)
>268-270 やきう 最終勝負(c):一球勝負はZに軍配。角川書店の伝説・聖剣釘バットを超人大和田が岩から引き抜く!(訂正>272)
>273-274 やきう 天と地と:夜明け。破壊した右腕を噛み千切り己の限界を超えんとするZ――大和田「さらばだ」天を舞う白球。
>275    高屋とたかしげ:高屋良樹動く。妖魔王対策で≪神の卵≫皆川の覚醒を彼の教官・たかしげに促す。
>276    やきう Dブロック決着!!!!:大和田サヨナラ2ランヽ(∀゚ )人(゚∀゚)人( ゚∀)ノ ゲームセット【CP 4対5x えなり】
>280-282 お仕事再開!:決着前の話・妖魔王十二使徒の河下・小林・大暮(クレイト版)が野球場へ向かい最後の仲間を捜す
>283    神は去った:水島とあだち、野球新時代の風を感じる。水島「キバリや!!」
>284    鬼よ死すべし:野球場の幻・Zは死に絶え藤澤勇気となった。ダグアウトに残されたZの血文字は墓標か再会の目印か――
>285    十傑集・岡田:横山と思念波で会話する岡田。戸田の可能性・将来性を横山に伝える
>286    虎が来る:助っ人宮下がえなり達の元を去った直後、五虎将・蛭田が宮下の元にやって来た

527 :福地:03/11/17 14:23 ID:cQHKnDBu
>287    いがらしの影:いがらしの呪縛から解き放たれない貞本は悪夢で目覚め、温泉へ向かう
>288    悪夢、断つべし:プリズン医務室にいたのは素性を隠し医師団として島に来ていたスーパードクター・真船であった(324)
>289    島番外――その頃の井上――:島入りを求める井上の背後に、真鍋の封印者・三浦現る
>290>292 それぞれの思い:スプリガン勢も成り行きでガンガン勢と合流する事に
>296>299-301  (no title/ヨクサル飛来)
       “空飛ぶストリートファイター”柴田ヨクサル、ついに板垣に挑戦!
>305    武井と尾田と:和月捜索中の尾田と荒木はハオの肉体を得て生き返った武井と再会する
>306    所詮この世は……:謎の影は使えない配下(十本刀)を消し、十二使徒・八房に後事を託して球場を去る
>307-319 長谷川の旅立ち:富野を見送る長谷川の元に、旋風(かぜ)が己の後継者・村枝賢一を運ぶ
>316-318 空を極めし獣:ただの獣から徐々に殺気を収斂し進化するヨクサルが華麗に宙を舞う!
>321-322 爆拳勝負!!:石渡vs森田・5ラウンド目にしてついに牙を剥く戦場の狼!しかし…(325-326)
>323-324 Dブロック、色々と:板垣vs柴田が続く中それぞれ行動する選手たち。え?富沢君?誰それ(゚∀゚)アヒャ
>325-326 桜舞:目的もなく彷徨う久保の下に桜の刺客――『ヴェアヴォルフ』藤島襲来
>327    やきう場・裏側:つい野球見ちゃった河下達。最後の使徒は意外な場所に眠っていた!
>330-331>336  過去へ誘うエルフェンリート6-8:
       異端として蔑まれていたキユと岡本。猿渡の?悪意に耐える岡本も周囲の裏切りで限界突破――覚醒
>335>337  サイクロプス決戦会議:岡本が眠る世界の外、荒木対策を練るサイクロプス(除:梅澤)
>338-340 屍桜:久保の後任になったと告げる藤島は独断で久保を始末する。瀕死の久保を救った女性とは…
>341-342 闇の胎動:岸本の意識は真白い闇に侵蝕され呑まれてしまった
>343-344 盤上は彼等の思うままに:島をフケ『矢吹様の命(ほった談)』でどこかの町の駅にやって来た鈴木R
>345-346 大妖の産声:十二使徒最後の封印解かれる。岸本に寄生していた【大妖・藤田(旧大戦時に分裂した片割れ)】爆誕

528 :福地:03/11/17 14:27 ID:iCKn//MH
>349    残された傷跡:使徒たちは去り、医務室に一匹の仔狐がただ眠るのみ
>352    ふぢたまとめ
>354    サイクロプス決戦会議:聖石を矢吹から守るべく“幸運の最強男爵”ガモウひろし登場!
>360    盤上は彼等の思うままに:情緒不安定の鈴木R、謎の男に待ち人呼ばわりされる
>361-362 爆拳勝負!!:森田の猛攻に石渡の『鋼鉄の肉体』崩れ始め、ついにカウンターでダウン!そして…(327-328)
>363    赤い絨毯:川原達は死力を尽くし、化物の巣から岡野と乙を先に脱出させた。吸血鬼のボス・松本光司登場!(329)
>364-366 雁の巣:消えた七月は趣味で経営する闇の酒場のバーテンに戻っていた。客の池上が謎の殺し屋ヒョウに接触。
>368    島外伝ー柳田の憂鬱ー:島のワープ装置が破壊され、航空母艦セフィリアに乗り換えた柳田がいよいよ出発!
>369    (no title/にゃんこ忍法帖序章):横山と忍者。そして黒猫と久米田
>370    爆拳勝負!!:決着近いリング。ただ勝利のために神の拳を振るう拳闘士達を仰ぎ審判Cは熱き血を滾らす(330)
>371    にゃんこ忍法帖:十傑集・せがわは猫好きのあまり矢吹の愛猫クロを観察する。しかし先客が
>373    爆拳勝負!!:最終ラウンド。ボロボロの2人は最強の拳を互いに当てあいダブルKO!(331)
>374    ボクシング勝負決着!!:ボクシング勝負は引き分けに終わる。リング上の戦士たちに爽やかな光が射した(332)
>375    盤上は彼等の思うままに:男は竜のダークスだった。鈴木Rの前にドラゴン使いの少女・佐倉ケンイチ登場!
>377    ねこのここねこ:クロこと横内なおきの独り言。元殺し屋の漫画家猫だった(>399)
>378-381 過去へ誘うエルフェンリート9-12:覚醒岡本は複数の形態を持つ悪魔に。キユに【週刊少年ロック】創刊を勧めるが…
>392    猿渡の『真実』:猿渡は高橋にもらった娘の誕生祝いを投げ返す。※島沈没時間・試合終了より75レス目に決定(333)
>396-397 彼女の事情:臨時審判・樋口大輔は、憎い男達を見返すため独り崩壊する島を駆け回る(334-335)
>398    (no title/にゃんこ忍法帖):猫を鰹節で誘い出した猫好き忍者漫画家2名、熾烈な猫争奪戦開始!

529 :福地:03/11/17 14:28 ID:iCKn//MH
>403>405 樋口と闇の獣:樋口が気づいた頃には吸血鬼の群れの直中。彼女の生命と尊厳の危機を救ったのは黒い剣士・三浦(ふたつで336)
>409    三つ巴の戦い:足場が悪くてボールが蹴られず不利な高橋だが、トリッキーな動きからボレーシュート!(337)
>410    盤上は彼等の思うままに:駅前はドラゴン登場でパニック。ほったの依頼で鈴木Rを攻撃する佐倉
>411    (no title/にゃんこ忍法帖):忍と忍の腹のさぐりあい
>412       過去へ誘うエルフェンリート13(382訂正版):
       己の衝動に負けキユに別れを告げた岡本。YJ作家陣による忌まわしき祝宴の日――≪キユドライブ≫発動
>417-418>420  謎の惑星にて:
       宇宙旅の長谷川、人工惑星ゴレイヌで≪四行詩の予言≫を操る冨樫に翻弄される。冨樫ファイルの真実はどこに!?
>421    風に乗る青と白の翼:怪獣蟲の暴走を抑えつつ説明セリフをのたまうもんがー。そして猿渡は人喰い虎となる(338)
>422-424 (no title):武井と尾田、新武器完成。尾田は核鉄で生命を保っている事が判明。荒木、槍の名付け親に
>433    (no title/にゃんこ忍法帖):黒ノ介(仮称)またはクロンたん(仮称)を巡っての冷たい攻防
>434    盤上は彼等の思うままに:反撃の鈴木R・聖域のトリックを六道眼で見破り白龍を破る
>435-445  ≪過去へと戻る“エンフィールト”問題≫
      (物語は>444〜>435>441>437→幸運男の実験台>458) ☆書き手は過去ログを丁寧に読みましょう☆
>446>449 合流:安西達が戻ったガンガン控え室は跡形もない。土塚は戦艦無礼ドへの引越しをテレパシーで安西に伝え、後に合流
>450    蟲の中にて:怪獣蟲レダルーバにとりつく真倉の記憶の淵。10年前の集英社ビルの出来事(339)
>451    無礼ドにて:戦艦内モニター内でCブロック会場の惨状が映る。赤い目の軍団(吸血鬼)に山田医師が反応する
>452-455 吸血鬼ウィルス:山田の辛い過去――かつて彼岸島と呼ばれていた島に起こった白い悪夢と≪魔界医師≫の謎
>456    雷句ブレード:吸血の病魔をぶった斬るため、仙医・雷句は皆川と共に島へと向かう!

530 :福地:03/11/17 14:29 ID:iCKn//MH
>463    もがれた翼:足の肉をもがれ食われてもなお立ち上がる高橋に猿渡がキレる(340)
>464    (no title/にゃんこ忍法帖):ちっとも忍んでない忍たちのド派手忍法勝負!
>466    荒木&車田:真島の行動理由を藤崎に聞き損ねた2人。親切な?フジリューが映像宝貝で登場、資料をよこす(参考>468)
>469-471 (no title):水島、横山の命を受けた岡田に腹を斬られ、念動力で誘拐されかけるが…
>474-475 過去へ誘うエルフェンリート16-17(14・15は欠番?):キユの暴走、恐怖に震える矢吹。そして岡本の≪鮮血の祭典≫開始――
>481    過去へ誘うエルフェンリート18:遊び放題にゅ♥お前らもっとガツンと来いにゅハハハハby倫タン
>484    虎の慟哭:猿渡の獰猛な攻撃に屈する寸前の高橋、渾身のアッパーを決める!しかし虎は…(341)
>485    無礼ド裏話:松沢艦長のミラクルしっとアイが島の三浦と樋口をカップルとみなし大暴走→粉末化
>486    虎の慟哭:猿渡、自らツボをついて抑制していた力を解放!豪力の鬼となりて高橋の顎を軽い一撃で砕き首をひねり…(342)
>487    陽一、墜つ:真正『呪怨』を高橋にかけ、とうとう地に伏せさせた。しかし最期に高橋は笑っていた――(343)
>489-490>492  過去へ誘うエルフェンリート19-21:
       目覚めた猿渡、自分の悪行に罪悪感を募らせる。そこへ悪魔の少女が現れ、彼の全てを一瞬で…潰した
>498-499 龍vs虎:(344-345):高橋の矜持を言葉で蹂躙した猿渡に本宮怒りのケンカ殺法“睾丸潰し”が炸裂する!
>500    この夢もフィクションです:俺(福地)の夢の続きの続き。ああ、アイス食べたい…布団重い…

531 :福地(うえきスレ名物ツッコミ):03/11/17 14:32 ID:iCKn//MH
 
 福地「長々おつきあい、ありがとなっ!
    参考資料かなんかにでもしてくれ!これが俺の正義なのさ〜はっはっは」

 梅澤「貴様は温泉にでも漬かってろ!!」
                                      ,.-‐''"`''‐-'゙!
                  /゙、     _  ‐-.、..,,___      r'゙......:.:.:.:.:.:.:.:.ミ.
               __   /!::::',   (ミヘ   ``''‐-、゙`'''ァ--、.,,ノ_::::::::::::::::::::::::ミ.
            _,ノ゙ _>-!j、:::::l   ___i_!,,..、-‐‐''''"7'"´,.、----、``ヽ;::::::::::::ミ、  ド
          ,.:r''" _.l´r'゙ l,``''゙,r''"/      __/! /゙´:::::::::::::::::`゙`ヾヽ::::::ノ、
         /,.-'‐''"//。_,/´ ̄! (-‐‐''''""´ ̄ \゙、'、三三三三三三三三三≡=   ガ
       r'm'" ,.-=''゙-''"     ヽ、`''-,r''''''''‐‐‐‐--ヽヽ、`''‐-、.,_,. -‐''゙/三三三≡≡=
       ,.`´,r'"/゙l   ,,.、-‐'''" ̄´ ̄       r'゙  ``'''‐‐-----‐‐'''"三三三三三≡≡=  ン
   , '"゙( ' l//´/、  ´\  三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三≡≡≡= !!
  ,'゙  ,. '゙' .l/  /  ヽ,!  `l'、           l-‐'"/             /三三三三≡≡≡==
  ', ,. '(,,.. '゙´ `ヽ /    ゙,  l ヽ.          `'''"''‐‐7`''‐┐        / /
''"``'"´   )" ∠...,,,_  l  ゙l ,〉            /   ヽ、     /'''"
,'"(´  (  r、.__,,,....、ニ<,ヽ! l´             /´ ̄`''‐-、 `ヽ、._/←ふくち
、 ヽ、  ` ノ‐< __,,,.、--‐‐--<;='゙             /   ..:::::::::゙Y‐‐'"

532 :福地:03/11/17 14:34 ID:iCKn//MH
                 間違いとかあったら訂正しておくれな
         ∧_∧
         ( ´∀`)       ))
         /つ( ̄`ヽO_ノ⌒ヽ
        ノ   )        \ ))
       (__丿\ヽ ::    ノ:::: )
           丿        ,:'  ))
        (( (___,,.;:-−''"´``'‐'

                 そんじゃ俺もーちょっと寝ますね。おやすみなさーい
            ∧_∧
            ( ´∀` ) 〜♪
      パンパン /  _ノ⌒⌒⌒`〜、_
       ε( ̄⊂人 //⌒   ノ  ヽ)
       ⊂ニニニニニニニニニニニニニニ⊃

533 :福地:03/11/17 14:37 ID:iCKn//MH
        (⌒ヽ:::::::::::'''''-,,
      <´・\  ::::::::::::::::::ヽ     ・・・ちょっと文字が縦にも横にも長すぎたかな・・・
       l  D ハ::::::::::::::::::::::ヽ,    ・・・容量ギリギリだしな・・・
   ∫  .<、・_ (         )  ・・・福地ウザーとか言われるかもな・・・ごめんよぉ・・・
   旦 (⌒ ̄  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄⌒) 

534 :作者の都合により名無しです:03/11/17 15:24 ID:NplOGuoK
宮下「大儀であった!!」

535 :福地:03/11/17 15:40 ID:63qQO/U8
>60    LINN(倫):首だけの戸土野、室長形態に進化した岡本倫が憑依。←訂正ス

536 :作者の都合により名無しです:03/11/17 18:41 ID:LC4lCeci
>>533
頑張った人にはそんなコト言わんよw

537 :作者の都合により名無しです:03/11/18 09:31 ID:AAN8n0Q5
容量ギリギリホシュ

538 :作者の都合により名無しです:03/11/19 04:21 ID:VFF7/PHy
もっさり温泉保守

539 :作者の都合により名無しです:03/11/20 01:38 ID:pY6Upbx3
24時間以内の保守

540 :作者の都合により名無しです:03/11/21 19:25 ID:EIEzN6Xx
福地瀕死記念保守

541 :作者の都合により名無しです:03/11/22 22:03 ID:o/XiAW/r
24時間経過後も落ちてない幸運保守

542 :作者の都合により名無しです:03/11/23 22:42 ID:Um4DTC9m
したらば重いですよ福地君保守

543 :作者の都合により名無しです:03/11/23 23:23 ID:d88KqlJ5
重いよなあ。

544 :作者の都合により名無しです:03/11/25 03:17 ID:49OVvcJp
ですよねぇ・・・

545 :作者の都合により名無しです:03/11/26 12:09 ID:pdQF87rV
ne~

546 :訂正:03/11/26 22:06 ID:MWoJ9qg5
長谷川の旅立ち

>>307-309
です

547 :作者の都合により名無しです:03/11/29 09:50 ID:1Bbltx3V
ほっしゅ保守

548 :作者の都合により名無しです:03/12/01 03:51 ID:l/LDSySu
15部立つまでは保守しますかな

549 :作者の都合により名無しです:03/12/02 15:19 ID:d85Nbp+r
漫画書けコノヤロー!!!!
       /!   ,.::'::::::::::::::::::::::::::::::ヽ            ヽ、:::::::::::::::::::::|
     ,.イ  | /::::::::::::;: ‐''"´ ̄ ̄``'、ヾヽ     ,,..      `''‐、_::::::::|
      /::|  レ':::::::::::/      ___. ゙、、_ノ7/,/::(_      ,. -‐''"::::i          ←冨樫     
     ,'!::::!  ヽ:::::::/       ,.ィ':::::::::::゙,``'i、;;;;ノノハ;__::::`‐...,,_', \::::::::::/  
    .!|::::::゙,    \    /   !::::::::::::i.  |/   /ヘ'''  '=、-、ヽ ヽ:;ノ、  
    l l::::::::ヽ    `''‐-r'′   l:::::::::::::| l7    /    ̄     /rへ,i 
    .i '、:::::::::\     |     |:::::::::::::| !  _,.`         /f i } ||. 
    ゙, ヽ::::::::::::`ヽ.、_,l     !::::::::::::;' / `トヽ ̄         /ィ ノ ,.ノ 
     ヽ \:::::::::::::::::::/     /:::::::::::// ノ/ニニ二ヽ      /、_,.r'"  
      \  `ヽ:、:::/   /:::::::::::/ /_``   'ゝヽ    /        
       ` 、,../    ,/::::::::;:∠-‐'′ ``'ー-‐'゙`   ,. /
            ` ‐-;-'--‐ <.  ヽ、       ,.. - '" /    
__ ,,.. -─一¬ヾ´ヽ、;;;;;;;;;;;``;;;.、 `''ー---‐ ''"´   /ヽ

550 :作者の都合により名無しです:03/12/02 16:26 ID:tiZXxQdW
いきなり埋めないでよ(´Д⊂

551 :作者の都合により名無しです:03/12/02 19:40 ID:tIkFrSMw
林明大(はやしあきひろ)と合いましたか?
蕎麦朗に炭焼きがあります
是非食べてください
林明大と遊ぼう


552 :作者の都合により名無しです:03/12/02 23:17 ID:51R7LN57
第15部
http://comic3.2ch.net/test/read.cgi/ymag/1070374232/

梅。

553 :作者の都合により名無しです:03/12/02 23:18 ID:51R7LN57
埋まりきってねぇw

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